作成日: 2025/2/28 更新日:2025/2/28
総合型選抜(旧AO入試)に受かる人の特徴とは?向いている人や対策も解説

大学進学を考えていると総合型選抜(旧AO入試)での受験が選択肢の1つとなりますが、自分が総合型選抜に向いているのかどうかよく分からないという人も多いと思います。
そこで、このページでは、総合型選抜の特徴を踏まえ、受かる人や向いている人の特徴、合格するための対策や考え方について詳しく解説します。
また、総合型選抜での受験を考えている方がよく抱く疑問にもお答えしていますので、ぜひ最後までご覧になり、総合型選抜への理解を深めてください。
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年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 総合型選抜(旧AO入試)の特徴とは?
- 2 総合型選抜(旧AO入試)に受かる人や向いている人の特徴
- 2-1 明確な志望動機と将来のビジョンがある
- 2-2 自主性と積極性がある
- 2-3 幅広い知識があり、学びへの意欲が強い
- 2-4 志望大学(学部・学科)で評価される活動実績がある
- 2-5 基礎学力を有している
- 2-6 英検などで、その大学が求める水準の英語力を有していることを証明できる
- 2-7 人に物事をわかりやすく伝える能力が高い
- 2-8 欠席・遅刻・早退の日数が少ない
- 3 合格するために求められる対策
- 3-1 評定平均を上げる
- 3-2 英検などで、その大学が求める水準の英語力を有していることを証明する
- 3-3 自己分析をする
- 3-4 アドミッション・ポリシーを熟読し、その意味を理解する
- 3-5 オープンキャンパスに参加する
- 3-6 志望校で評価される課外活動の実績を積む
- 3-7 志望校に入学した後に学ぶことや研究することに即した探究活動を行う
- 3-8 提出書類の完成度を高める
- 3-9 小論文や面接などの対策をする
- 3-10 その入試で課される筆記試験の対策をする
- 4 総合型選抜(旧AO入試)に関するよくある質問
- 5 ここまでの内容のまとめ
総合型選抜(旧AO入試)の特徴とは?

総合型選抜では、学力だけでなく、個々の人間性や能力が多面的な観点から総合的に評価されます。旧称の「AO入試(推薦入試)」から名称変更され、現在では多くの大学で実施されています。
具体的には、以下のような評価項目を通して大学への適性や社会で活躍できる資質が評価されます。
評価項目 | 評価対象 |
評定平均 | 高校1年~3年の1学期までに履修した全科目の評定の平均値が評価されます。 |
主体的な学習や活動の経験 | 次のような学習や活動などを通して自ら学び、行動した経験が評価されます。 ・英検などの資格試験の勉強 ・高校の授業外での個人の研究やプロジェクト ・部活動や生徒会活動などの課外活動 |
思考力・判断力・表現力 | 出願書類やポートフォリオ、小論文、面接、プレゼンテーションなどを通じ、自らの考えをどのようにまとめ、伝えられるかが評価されます。 |
人物像 | 出願書類や面接などを通じて協調性やリーダーシップ、責任感などの人間性が評価されます。 |
特技・才能 | スポーツや科学、芸術などの特定の分野での優れた才能や実績が評価されます。 |
志望理由と将来のビジョン | 大学や学部・学科の選択理由の明確さや将来のビジョンに対する計画の具体性が評価されます。 |
大学が用意する個別試験の点数 | 小論文や学力試験、口頭試問の点数が評価されます。 |
このように、個々の個性や能力を重視するための多様な評価項目があり、筆記試験の点数で学力のみを評価する一般入試とは大きく異なります。
そのため、総合型選抜は、学生一人ひとりの個性や経験を最大限に活かすことができる大学入試の方式と言えます。なお、総合型選抜の対象となる学部や学科、募集人数は大学によって大きく異なります。
また、アドミッションポリシー(求める学生像と受け入れの方針)が大学により異なるため、それぞれが独自の選考方法や出願条件、評価基準を設けています。
そのため、志望大学のホームページや募集要項を確認し、選考内容や評価基準の特性を把握することが非常に重要です。
参考記事:アドミッションポリシーの調べ方の特集ページはこちら
総合型選抜(旧AO入試)に受かる人や向いている人の特徴

総合型選抜に受かる人や向いている人の主な特徴を以下にまとめました。
特徴 | 詳細 |
明確な志望動機と将来のビジョンがある | なぜその大学や学部を選んだのか、学びを将来どう活かしていきたいのかについて具体的で説得力のあるビジョンを持っている。 |
自主性と積極性がある | 自ら新しいことに挑戦し、課題に取り組む姿勢を見せられる。 |
幅広い知識があり、学びへの意欲が強い | 高校の勉強だけでなく、様々な分野に興味を持ち、自主的に学びを深めている。 |
志望大学(学部・学科)で評価される活動実績がある | 入りたいと考えている大学や学部・学科の求める資質や関心と活動実績が直結している。 |
基礎学力を有している | 高校で学習した全教科において高成績を取れている。共通テストで高得点を取れる。 |
英検などで、その大学が求める水準の英語力を有していることを証明できる | 英語の実用的な能力がある。 |
人に物事をわかりやすく伝える能力が高い | 小論文、面接、プレゼンテーション、グループディスカッションなどで役に立つ。 |
欠席・遅刻・早退の日数が少ない | 自己管理能力が高く、真面目に授業に出席している。 |
それぞれ具体的に見ていきましょう。
明確な志望動機と将来のビジョンがある

総合型選抜では、なぜその大学や学部・学科を選んだのか、その学部・学科で何を学び、将来どのように活かしていくのかについて、具体的かつ論理的に説明する必要があります。
例えば、情報工学部を志望する場合は、以下のような説明が求められます。
志望動機
子どもの頃からコンピュータゲームに夢中であり、中学生で初めてプログラミングに触れたことがきっかけで、IT技術への興味を持つようになった。
そのため、高校では情報科学部のクラブ活動に参加し、アプリ開発プロジェクトを経験した。IT技術を使って人々の生活を便利にすることの可能性に魅力を感じ、この分野でのさらなる知識と技術の習得を目指している。
将来のビジョン
テクノロジーを通じて教育の機会均等を実現し、より多くの人が質の高い教育を受けられる社会を作ることが目標である。
そのため、大学で学んだ情報技術を活かし、特に教育分野において、学習支援アプリやシステムの開発に携わりたい。
このように、自分の過去の経験や学んだことと将来の目標を結びつけて論理的に説明することが必要です。
志望動機と将来のビジョンが大学の方針とマッチしていることを端的に説明できるようにしましょう。
自主性と積極性がある
自主性と積極性が評価されるのは、学びや活動に対する能動的な姿勢が重視されるからです。例えば、地域貢献プロジェクトを立ち上げた場合は、以下のような説明ができます。
具体的な行動
- 地元の高齢者が多いことに着目し、地域の高校生と協力して高齢者のためのデジタルサポートグループを立ち上げた。
- このプロジェクトでは、スマートフォンやタブレットの使い方を教えるワークショップを定期的に開催し、高齢者がテクノロジーを活用して生活を豊かにする手助けをした。
自主性と積極性
- 地域社会の問題に自発的に取り組み、解決策を実行に移した。
- 他の高校生を巻き込み、プロジェクトを成功させるためのリーダーシップを発揮した。
総合型選抜では、自ら学び、行動を起こせる受験生が評価されます。そのため、行動力があり、部活動や生徒会活動といった課外活動に積極的に取り組んでいる人は向いていると言えます。
幅広い知識があり、学びへの意欲が強い

高校の授業にとどまらず、多様な分野に興味を持ち、積極的に学びを深められる人は評価されます。例えば、多言語学習に取り組んだ場合は、以下のような説明ができます。
具体的な行動
- 英語だけでなく、スペイン語や中国語の習得にも挑戦し、それぞれの言語で基本的なコミュニケーションが取れるレベルに達した。
- オンラインの言語交換プログラムに参加し、実際に異文化交流を経験した。
幅広い知識と学びへの意欲
- 言語学習に留まらず、それぞれの言語の背景にある文化や歴史にも興味を持ち、自分の世界観を広げる試みを行っている。
幅広い知識があり、学びへの意欲が強い人は、自分の興味や関心を追究することに積極的で、学んだことをさらに活かそうとする姿勢も見られます。
総合型選抜では、自主的かつ能動的な学びの態度が高く評価される傾向にあるので、知的好奇心が強い人は向いていると言えます。
志望大学(学部・学科)で評価される活動実績がある
以下のように、これまでに取り組んできた活動や取り組みの実績が、志望する大学の学部・学科の特性に直結している場合は、総合型選抜での評価において有利に働きます。
- 環境学を学びたい学生が、高校時代に地域の環境保護活動に参加したり、環境問題に関するプロジェクトを立ち上げたりした実績
- 工学部を目指す学生が、ロボットコンテストに参加して受賞したり、アプリ開発のプロジェクトに携わったりした実績
総合型選抜では、単に学業成績が優れているかだけでなく、個人の特性や能力、熱意、関心の深さも総合的に判断します。
そのため、志望する大学や学部・学科の求める資質とマッチしている活動実績を有していると高く評価されるので、総合型選抜に向いていると言えます。
基礎学力を有している

総合型選抜では、評定平均で基礎学力を評価します。また、国公立大学を中心に、共通テストなどの学力試験の点数を通して基礎学力を判断するケースもあります。
評定平均
高校3年間を通して全教科の成績が一貫して高く、学業において優秀な成績を収めている生徒は、総合型選抜において高く評価されやすいです。
なぜなら、評定平均が高いということは、学業に対して真摯に取り組んでいることや、幅広い分野にわたって一定以上の理解と能力を有していることの表れだからです。
例えば、文学部の国文学科を志望している場合、国語だけでなく、歴史や社会、外国語などの関連する教科の成績も高いと、文系分野において広い知識と深い理解を持っていると見られます。
また、理系学部を志望する場合、数学や科学の成績がもちろん重要ですが、評定平均が高いと、文系科目においてもバランス良く能力を発揮できるだけの論理的思考力や分析能力があると見られます。
このように、評定平均は学問に対する熱意や努力を示しているため、評定平均が高いと高く評価されます。
ただし、総合型選抜では、評定平均のみだけでなく、課外活動や個人の特性も含めた総合的な評価が行われます。そのため、評定平均の高さを活かしつつ、自分の特性や活動実績を積極的にアピールすることが重要です。
参考記事:合否と評定の関係とは
共通テストなどの学力試験の点数
総合型選抜では、国公立大学を中心に、共通テストや大学の個別試験などの学力試験の点数を通して基礎学力を判断するケースもあります。
そのため、大学によっては、共通テストで高得点を取れるようにすることに加え、小論文や適性検査などの対策も行う必要があります。
英検などで、その大学が求める水準の英語力を有していることを証明できる
総合型選抜においては、学業成績やその他の活動実績とともに、学生の多面的な能力を評価する材料の1つとして英検の取得級やスコアなどが考慮されます。
英検などは、英語学習に対して一定の努力をし、成果を上げていることを示す客観的な指標になります。大学のレベルによって求められる水準が異なりますが、概ね英検2級〜準1級の取得が求められます。
- 英検2級:高校卒業程度の英語力を有することが認められる
- 英検準1級:グローバル化が進む現代社会において求められる「社会生活に必要な英語を理解し、使用できる能力」が認められる
したがって、総合型選抜を受ける場合は、英検などで、その大学が求める水準の英語力を有していることを証明できるようにしましょう。
参考記事:英語検定の保持と合否の関係性とは?
人に物事をわかりやすく伝える能力が高い

総合型選抜では、自分の考えをわかりやすく伝えられるかが評価されます。具体的には、出願書類や小論文を通して書く力が判断されます。
また、面接やプレゼンテーション、グループディスカッションなどを通して話す力が見られます。
書く力や話す力を伸ばして高得点を取るには、日頃から論理的な文章を書いたり、論理的に話を組み立てたりすることを意識することが欠かせません。
人に物事をわかりやすく伝える能力はすぐには身につかないので、早めに対策を始めるようにしましょう。
欠席・遅刻・早退の日数が少ない
総合型選抜では、欠席・遅刻・早退の日数が多いと評価が下がってしまいます。
なぜなら、欠席・遅刻・早退の日数が多いと、自己管理能力が低く、大学入学後も真面目に授業に出席しなかったり中退したりする可能性が高いと判断されてしまうからです。
欠席日数が3年間で10日以上だと評価が下がってしまうことが多いので、可能な限り授業に出席して少しでも欠席・遅刻・早退の日数を減らすようにしましょう。
参考記事:欠席の数と合否の関係性とは?
合格するために求められる対策

総合型選抜で合格するためには、次の対策を進める必要があります。
- 評定平均を上げる
- 英検などで、その大学が求める水準の英語力を有していることを証明する
- 自己分析をする
- アドミッション・ポリシーを熟読し、その意味を理解する
- オープンキャンパスに参加する
- 志望校で評価される課外活動の実績を積む
- 志望校に入学した後に学ぶことや研究することに即した探究活動を行う
- 提出書類の完成度を高める
- 小論文や面接などの対策をする
- その入試で課される筆記試験の対策をする
それでは具体的に見ていきましょう。
評定平均を上げる

総合型選抜では、評定平均も重要な評価項目となります。そのため、以下の点を意識して評定平均を上げましょう。
- 日頃から授業に真剣に取り組む
- 授業で学んだことを定期的に復習し、分からないところは先生や友人に質問することで理解を深める
- 定期テストの対策を行い、高得点を取る
- 体育や家庭科といった受験と関係のない科目でも高い評定を取るために真面目に受ける
このように、評定平均を上げるためには、一夜漬けでテストの成績を上げるのではなく、学校生活全体を通じて日々主体的に学習に取り組む態度が大切です。
英検などで、その大学が求める水準の英語力を有していることを証明する
英検などは英語能力の客観的な指標となるため、総合型選抜を受ける際に重要な要素となります。英検2〜準1級以上を取得するためには、次のような対策を行いましょう。
- 英検の出題範囲をしっかりと把握して学習する
- 模擬試験を受けて弱点を把握し、克服する
- 英語のニュースを読んだり英語の映画やドラマなどを見たりして日常生活でも英語に触れる
英語力はすぐには伸びませんので、焦らずコツコツと努力を続けることが大切です。
自己分析をする

総合型選抜で合格するためには、自己分析をすることが欠かせません。なぜなら、自己分析をしないと、自分がどのようなことを学びたいかや、どのような大学・学部・学科が向いているかが分からないからです。
自己分析の際には、次の点を意識することをおすすめします。
- 自分の強み・弱みを把握する
- 何に興味・関心があるかを明確にし、価値観を分析する
- 将来の目標を明確にする
アドミッション・ポリシーを熟読し、その意味を理解する
受験校を決める際は、志望する大学・学部・学科のアドミッション・ポリシーを確認することが重要です。アドミッション・ポリシーとは、大学や学部・学科の求める人物像を示した文章です。
そのため、アドミッション・ポリシーを熟読し、大学や学部・学科の求める人物像にどの程度合致しているかを確認することが欠かせません。
オープンキャンパスに参加する

志望校を決める上では、オープンキャンパスに参加して大学・学部・学科の特徴を知ることが大切です。
オープンキャンパスでは、選考方法や評価基準などについての詳細な説明があったり、教授や学生から入試対策のアドバイスをもらえたりする等、受験情報を収集する良い機会となります。
そのため、少しでも気になる大学のオープンキャンパスには積極的に参加し、受験に活かせそうな情報を把握するようにしましょう。
志望校で評価される課外活動の実績を積む
総合型選抜では、志望する大学の学部・学科の選考過程で評価される課外活動の実績を積むことが欠かせません。そのため、課外活動に積極的に取り組み、志望校が求める特性や能力を発揮することが重要です。
次のような活動の実績などを通じてリーダーシップやコミュニケーション能力、問題解決能力、創造力などを証明しましょう。
- 部活動
- 地域貢献活動
- ボランティア活動
- 資格取得
- 研究活動
活動実績を効果的にアピールするためには、活動を通じてどのような特性や能力をどのように発揮・開発したのかを具体的なエピソードとともに表現しましょう。
また、活動実績だけでなく、活動を通じて得た学びや成長が伝わるように表現することも重要です。そのため、自己分析を行い、どのように活動に取り組み、成長したかを明確に伝えられるようにしましょう。
志望校に入学した後に学ぶことや研究することに即した探究活動を行う

志望校に入学した後に学ぶことや研究することに即した探究活動を行うことで、将来何をしたいのか、そのために大学で何を学び、どう成長したいのかを説得力を持ってアピールできます。
例えば、環境科学を学びたい場合は、次のような探究活動が効果的です。
- 地域の川の水質汚染について調査し、その原因となっている要因を明らかにする。
- 地域住民や関係機関と協力して水質改善のための取り組みを企画・実施する。
また、文学部志望の場合は、次のような探究活動が効果的です。
- 地域の歴史について文献調査を行い、地域に伝わる伝統的な物語や民話に焦点を当てる。
- 地域の高齢者へのインタビューを通じ、地域に伝わる伝統的な物語や民話が現代にどのように受け継がれているか、または忘れ去られつつあるかを調査し、発表を行う。
このように、志望大学の学部・学科で研究したい内容に即した探究活動を行うようにしましょう。
提出書類の完成度を高める
出願書類は合否を分ける重要な評価項目です。そのため、高校の進路指導の先生や家族などのアドバイスを受けながら、しっかりと作り込みましょう。
書類を作成する上では、下記のポイントを押さえることが重要です。
- 自分の強みや特徴、経験を明確にする
- 志望理由を明確にする
- 活動実績などを整理し、エピソードを交えて説得力を持たせる
- 志望校の教育理念や求める人物像に沿った内容にする
参考記事:総合型選抜で求められる主な提出書類のまとめページ
小論文や面接などの対策をする

小論文や面接などでは、各大学が重視するスキルや資質が評価されます。そのため、次のような対策をしっかりと行うことで、自信を持って挑めるようにしましょう。
試験 | 対策 |
小論文 |
|
面接 |
|
グループディスカッション |
|
プレゼンテーション |
|
参考記事:総合型選抜の小論文の形式と対策方法
参考記事:面接の形式と当日確認される代表的な質問を大公開
参考記事:グループ討論の特徴と対策方法
参考記事:総合型選抜で求められるプレゼンテーションの特集ページ
その入試で課される筆記試験の対策をする
大学や学部・学科によっては学力試験や口頭試問なども課されることがあります。そのため、過去問を研究し、対策するようにしましょう。
なお、大学独自の筆記試験以外に共通テストが課される場合もあります。そのため、共通テストが課される場合は、対象科目で高得点が取れるように対策を進めておくことも必要です。
総合型選抜(旧AO入試)に関するよくある質問

総合型選抜に関するよくある質問に答えていきますので、参考にしてください。
総合型選抜は誰でも受けられますか?

総合型選抜を実施している大学の学部・学科が定める出願資格を満たしていれば、誰でも出願可能です。出願資格は大学や学部・学科によって異なり、以下のような項目について出願資格が設けられます。
- 評定平均
- 特定の科目の履修・成績
- 活動実績
- 英検などの資格
- 欠席・遅刻日数
そのため、募集要項などを参照して志望校の出願条件を確認する必要があります。
どの大学でも総合型選抜で受けられますか?
総合型選抜は多くの大学で実施されていますが、学部や学科によっては総合型選抜を実施していないこともあります。
そのため、大学の公式ホームページなどを参照し、どの学部・学科が総合型選抜を実施しているかを確認しましょう。
なお、総合型選抜の詳細については、オープンキャンパスや入試説明会などでも説明されますので、併せて活用しましょう。
併願は可能ですか?

合格後の入学の確約を出願時に求められる専願型で出願しなければ、基本的には併願できます。
ただし、詳細な出願規定は大学や学部・学科によって異なるため、具体的な出願規定や日程などを各大学の公式情報で確認し、適切に計画を立てることが必要です。
ここまでの内容のまとめ

このページでは、総合型選抜(旧AO入試)とは?というところから始まり、受かる人・向いている人の特徴や受かるための対策に触れてきました。中でも重要なポイントを最後に記載していきます。
- 総合型選抜とは、学力だけでなく、個々の特性や能力を総合的に評価する大学入試の方式です。
- 一般入試とは異なり、面接での自己PRなどが求められます。
- 総合型選抜で合格するには、各大学の受け入れ方針(アドミッションポリシー)をしっかりと理解することが重要です。
- なぜその大学や学部・学科を選んだのか、大学での学びを将来どう活かしていきたいのかを明確に伝えられる人が向いています。
- まずは自己分析をし、適切な志望校を選ぶことが大切です。
この記事を通じて総合型選抜への理解を深め、合格可能性を高めるための参考になれば幸いです。
参考記事:この入試で合格するためには塾は必要なのか
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。