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作成日: 2024/11/01 更新日:2024/11/01

総合型選抜(旧AO入試)の併願とは?複数受験の注意点や効果的な受験戦略と共に解説

総合型選抜(旧AO入試)の併願とは?複数受験の注意点や効果的な受験戦略と共に解説

進路選択の幅を広げるために、総合型選抜で複数の大学を受験する「併願」を考えている方も多いのではないでしょうか。

総合型選抜の併願には専願とは異なるメリットやデメリットがあり、しっかりと理解した上で計画を立てることが重要です。

そこで、本記事では以下のことについて解説します。

  • 総合型選抜の併願の概要
  • 専願と併願の違い
  • 複数の大学を受けるメリットとデメリット
  • 複数の大学を受験する際の注意点
  • 併願を成功させるポイント

さらに、受験生が総合型選抜における併願受験について抱きやすい疑問にもお答えしていきます。

総合型選抜の受験を検討している皆さんにとって、この記事が受験戦略の一助となるように丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

総合型選抜の併願とは?

総合型選抜における併願とは何か

総合型選抜の併願とは、特定の大学の総合型選抜に出願しながら他の大学の総合型選抜や同一大学の別の選抜方式にも同時に出願することを指します。

併願することで、複数の選択肢を持ちながら合格のチャンスを広げることが可能です。

ここでは、併願が可能なケースや、専願との違いについて詳しく解説します。

併願と専願の違い

総合型選抜における併願と専願の違い

併願と専願にはいくつかの違いがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

以下にその定義と特徴をまとめました。

区分
定義
特徴

専願

特定の大学や学部の総合型選抜のみに出願すること

1つの大学・選抜方法に絞るため、そこに全力を注げる

併願

志望する大学・学部・学科の総合型選抜に加えて、他の選抜方式や他大学の入試にも出願すること

複数の選択肢を持つことで、合格の機会が広がる

専願では、1つの大学の入試に専念するため、受験対策に集中できますが、合格の保証はありません。

一方で、併願では複数のチャンスを確保できるものの、その分準備や対策に手間がかかります。

総合型選抜入試の併願は可能か?

総合型選抜での併願は基本的には可能

総合型選抜での併願は、基本的には可能です。

ただし、大学や学部によってルールが異なるため、併願が許可されていない場合もあります。

以下に、併願ができる場合とできない場合の例を詳しく見ていきます。

「専願」や「併願は禁止」と記載がある場合

この場合、他大学や他の入試方式との併願は認められません。

専願での出願のみが許可されているため、志望校の入試に全力を注ぐ必要があります。

「併願可」または「第一志望とする者」と記載がある場合

「併願可」とされている場合は、他大学や別の選抜方式との併願が認められています。

「第一志望とする者」と記載がある場合、推奨はされないものの、併願自体は可能とされています。

「合格を確約できる者」と記載がある場合

この場合、併願が認められていますが、条件として「合格した場合には必ず入学する」ことが求められます。

つまり、すべり止めとして他大学を受験することは問題ありませんが、併願する大学にもこの条件を満たしていることが必要です。

なお、併願する場合は募集要項に「専願」や「併願は禁止」の記載がある大学への出願は避けましょう。

また、出願資格に「合格後の入学を確約できる者」と明記されている大学も併願先から外すのが無難です。

総合型選抜の併願におけるメリット

複数大学を受験するメリット

総合型選抜の併願には、多くのメリットがあります。代表的な併願のメリットについてはまとめてみましたので、ご覧下さい。

  • 浪人のリスクを下げられる
  • 選択肢を広げられる
  • 本命大学を受ける前に練習ができる

上記の各メリットの詳細については詳しく解説します。

浪人のリスクを下げられる

併願することで受験のチャンスが増え、その分合格する可能性も高まります。

複数の入試に挑戦することで合格の可能性を高め、浪人のリスクを減少させることができます。各入試の合格率は異なるものの、受験回数を増やすことで全体的な合格の可能性が上がります。

参考記事:高校を卒業した後に特別入試に挑戦するメリットとは?

選択肢を広げられる

選択肢を広げられる

併願を利用すると異なる大学や学部・学科への出願が可能となり、あなた自身の興味や適性に合った選択肢を増やせます。

一つの大学に絞るのではなく多様な選択肢を持つことで、よりあなた自身に合った進路を実現しやすくなります。

例えば、特定の学部に強い興味がある場合、同じ学部を持つ他の大学を併願することで、合格の機会を広げられます。

本命大学を受ける前に練習ができる

併願の大きなメリットの一つは、本命大学の受験前に他の大学で実際の受験経験を積めることです。

入試は一発勝負であり、そのプレッシャーは非常に大きいものです。

しかし、併願することで、複数の入試を経験し、そのプレッシャーに慣れることができます。

この「慣れ」は、緊張を和らげ、冷静に試験に臨む力を育てます。プレッシャーが軽減されれば、本番でも普段通りの実力を発揮しやすくなり、自分の能力を最大限に引き出すことができます。

つまり、併願によって得られる受験の練習は、結果的に本命大学の合格率を高める大きな要因となるのです。

複数の大学を受験するデメリット

複数の大学を受験するデメリット

一方で、併願にはいくつかのデメリットも存在します。以下にて、併願の主なデメリットをまとめてみましたので、ご覧ください。

  • 一つの大学の対策に回せる時間が減る
  • 対策などの負担が大きくなる
  • 受験料がかかる

それぞれの詳細について解説します。

一つの大学の対策に回せる時間が減る

複数の大学を受ける場合、各大学の対策に必要な時間が分散されてしまいます。

総合型選抜は学力試験だけではなく、出願書類の作成や小論文の対策も必要となるため、準備すべき項目が多岐にわたります。

併願する大学が増えると、その分、出願書類の準備や小論文の対策、過去問の確認などの手間も増えます。

さらに、各大学の志望理由を明確にし、それを文章や面接でしっかりと伝えるには各大学ごとの特徴や教育内容を深く理解し、自分がそこで何を学び、どう成長したいのかを具体的にイメージする必要があります。

併願する場合、それぞれの大学について深く考える時間が不足する可能性があり、結果として一つの大学に対する準備が疎かになるリスクがあります。

対策などの負担が大きくなる

複数の入試の対策で負担が増加

併願のデメリットの一つとして、対策や準備の負担が増えることが挙げられます。

一つの大学や試験に対する対策でも多くの時間とエネルギーが必要ですが、それが複数になるとさらに負担は増大します。

また、各大学の出願期間や試験日程の管理も必要となり、これが怠られると出願漏れや試験日程の重複といったトラブルが発生することもあります。

併願はメリットが多い一方で、その裏には時間と労力の大きな負担が伴うため、十分な理解と準備が必要です。

受験料がかかる

複数の大学を併願する場合、それぞれの受験料がかかります。

大学の受験料は一般的に数万円程度で、これが複数大学分となると負担は大きくなります。

受験料が積み重なると、経済的な負担も大きくなるため、併願先を選ぶ際にはその費用面も考慮する必要があります。

複数校を受験する際の注意点

複数の大学を受験する際の心得

複数の大学を受験する際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。チェックしておきたいポイントについてはまとめてみましたので、ご覧ください。

  • 各大学の募集要項をしっかり確認する
  • 出願する各大学の合格手続きの期日と入学金に関するルールを確認する
  • 試験日程の調整をする
  • 併願数は、各大学に十分な準備時間を設けられる数に抑える

それぞれについて詳しく見ていきます。

各大学の募集要項をしっかり確認する

複数の大学に出願する場合、各大学の募集要項を詳細に確認することが非常に重要です。

募集要項には、出願期間、選抜方法、出願資格、選考内容、出願手続きの方法をはじめとした、必要な情報が記載されています。

大学や学部、学科ごとにこれらの要件が異なるため、受験生は各要項をしっかりと比較し、整理する必要があります。

受験の成功には先ほど取り上げました、出願期間、選抜方法、出願資格、選考内容、出願手続きの方法等を適切に把握した上で準備を進める事が欠かせません。

出願する各大学の合格手続きの期日と入学金に関するルールを確認する

合格手続きの期日や入学金に関するルールを確認

合格手続きの期日や入学金に関するルールをしっかりと確認しましょう。

これらを見落とすと、せっかく得た合格が無効になってしまうこともあります。

複数の大学に合格した場合、進学する大学を決定し、定められた期日内に入学手続きや入学金の振り込みを行う必要があります。

スケジュール管理を怠らず、各大学の手続き期限を把握しておくことが重要です。

試験日程の調整をする

複数の大学を受験する際には、試験日程の確認と調整が不可欠です。

試験日程が重ならないようにすることはもちろん、連日試験が続く場合には体力的な負担も考慮する必要があります。

志望校の試験日程を早めに確認し、場合によっては併願対象を見直すことも検討しましょう。

また、試験会場への移動時間や宿泊施設の手配など、受験当日のスムーズな対応ができるよう計画を立てることが求められます。

併願数は、各大学に十分な準備時間を設けられる数に抑える

併願数を多くしすぎると準備が疎かになる

複数の大学を受験する際には、各試験の対策をしっかりと行うためにも適切な準備時間を確保することが重要です。

参考までに、併願する大学が多すぎるとそれぞれの対策に割ける時間が不足し、十分な準備ができない可能性があります。

そのため、効率的な時間管理と学習計画を立て、各試験への準備が疎かにならないように併願数を適切に抑えることが必要です。

また、予期せぬ事態にも対応できるように余裕を持ったスケジュールを心掛けることも大切です。

複数校受験を成功させるためのポイント

早めの情報収集と計画的な準備が大切

総合型選抜において、併願を成功させるためには以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 早めの情報収集を行う
  • 計画的に準備を進める
  • 第一志望の大学の選考となるべく近いものを選ぶよう
  • 学びたいことを明確にする

各ポイントの詳細については1つずつ取り上げていきます。

早めの情報収集を行う

併願を検討する際には、早期の情報収集が成功の鍵となります。

大学や学部、学科の選択肢が多岐にわたるため、あなた自身に最適な大学を見つけるためには広範囲にわたる情報を集めることが必要です。

これには、入試日程、出願締切日、出願方法など、試験に関する詳細な情報を調べることが含まれます。

早い段階で情報を集めることで、各大学の出願条件や評価基準を理解し、あなた自身の強みを最大限に活かした出願戦略を立てることが可能です。

参考記事:一般的な受験スケジュールと理想の対策時期

計画的に準備を進める

募集要項や過去問の確認、自己PRや面接対策

併願を成功させるためには、計画的な準備が欠かせません。以下のようなステップを踏んで準備を進めることが効果的です。

ステップ①:募集要項や過去問の確認

各大学の募集要項や過去問、学部・学科の特徴をしっかりと理解し、何が求められているのかを把握しましょう。

ステップ②:スケジュールの管理

学業や部活動などの日常生活とのバランスを考慮し、無理のないスケジュールを立てましょう。

ステップ③:自己PRや面接対策

自己PRや面接対策も計画的に行い、自分の強みや経験を効果的に伝えられるように準備する。

情報収集から自己PRの準備まで、一つひとつのステップを計画的に進めることが、併願成功の鍵となります。

参考記事:効果的な自己アピールの方法

参考記事:面接の特徴と効果的な対策方法

ステップ④:第一志望の大学の選考に近いものを選ぶ

併願を成功させるためには、第一志望の大学の選考に近い試験内容を持つ大学を選ぶことが有効です。

例えば第一志望の大学が小論文と面接を重視している場合、同様の試験内容を持つ他の大学を併願先として選ぶと、効率的に対策が行えます。

これにより、準備の重複を防ぎ、効率よく受験対策ができるため、時間と労力を節約できます。

学びたいことを明確にする

自分の興味や関心を明確にして最適な併願先を発見

併願を成功させるための最大のポイントは、あなた自身が何を学びたいのかを明確にすることです。

あなた自身の興味や関心をはっきりさせることで、最適な併願先を見つけやすくなります。

例えば、フランス文学を学びたい場合は、上智大学の文学部フランス文学科を第一志望にするのと同時に同様の学科を持つ他の大学を併願先として検討します。具体的には帝京大学の外国語学部・外国語学科のフランス語コースなどです。

このように、まず自分が学びたい内容を明確にし、それに基づいて併願先を選ぶことで、受験戦略がより具体的で現実的なものになります。

何を学び、その学びを通じて何を達成したいのかを明確にすることが併願を成功させるための第一歩です。

併願OKの総合型選抜を実施している大学の例

併願が可能な総合型選抜を実施している大学を紹介

併願受験を検討する際に合格後の辞退が可能な総合型選抜を実施している大学を選ぶことが重要です。

ここでは、併願受験先としておすすめの大学を関東と関西に分けてご紹介します。

関東編

関東で併願受験が可能な総合型選抜を実施している大学の一例を紹介します。

  • 立教大学
  • 中央大学
  • 國學院大學
  • 武蔵野大学
  • 帝京大学

上記の大学以外にも併願が可能な総合型選抜を実施していますので、ぜひ色々と調べてみてください。

関西編

関西で併願受験が可能な総合型選抜を実施している大学

関西で併願受験が可能な総合型選抜を実施している大学の一例を紹介します。

  • 関西大学
  • 京都産業大学
  • 関西外大

上記の3大学以外にも併願受験が可能な総合型選抜を実施している関西の大学はたくさんありますので、ぜひ調べてみて下さい。

総合型選抜の併願に関するよくある質問

よくある疑問とその回答を一挙公開

総合型選抜の併願に興味を持つ受験生が抱く疑問と、その回答について詳しく解説します。併願に関する不安や疑問を解消して、受験戦略をより確かなものにしましょう。

併願に関する相談は誰にしたらいいですか?

併願先の選定や相談は、まずはあなたが通う高校の先生に相談するのが最も確実です。

高校の先生は大学入試の制度や流れに精通しており、あなたに最適なアドバイスを提供してくれます。

その際には「併願先を探している」、「志望校の他に併願をしていいかどうかを知りたい」といった、質問したい内容を明確にしておくと話がスムーズに進みます。

また、特定の大学や入試方法に関する具体的な質問がある場合は各大学の入試センターに直接問い合わせるのも良い方法です。

大学の入試センターは入試に関する最新かつ詳細な情報を持っており、併願の可否についても確認が可能です。

複数の大学から合格通知を貰ったけどどうしたらいい?

優先順位に基づいて進学先を決定

複数の大学から合格通知を受け取った場合は、以下のステップで進めるとスムーズです。

合格後のステップ
詳細
各大学の入学手続きを確認する
合格通知と共に届く入学手続き書類を確認し、各大学の手続き内容と期限を把握しましょう。
各大学の入学金納入期限を確認する
入学金の納入期限をチェックし、優先順位に基づいて手続きを進めます。
最終的にどの大学に入学するかを決定する
自分の志望度、大学のカリキュラム、環境、経済的負担などを総合的に考慮して最終決定を行います。

入学を決める際には、長期的な視点で自身のキャリアプランに最適な選択をすることが重要です。

合格後の手続きはどうしたらいい?

合格後の手続きは各大学・学部・学科によって異なるため、必ず合格通知に同封されている入学手続き書類を確認しましょう。一般的には以下の手続きを行います。

合格後の手続き
詳細
入学に必要な書類の提出
大学から送られてくる書類、例えば高校の卒業証明書や住民票の写しなどを期限内に提出します。
入学金の納入
入学手続きの一環として、指定された期限までに入学金を納入します。
期限を過ぎると入学が認められなくなることもあるため、スケジュール管理には注意が必要です。

複数の大学に受かった際には入学金は二重に支払う必要があるの?

入学金が返還される制度を確認

第一志望の大学が未定の状態で他大学の入学金納入締め切りが来た場合には入学金を二重に支払う必要性が生じます。

しかし、その場合でも入学金が返還される制度を設けている大学もあります。そのため、各大学の入学金返還制度について事前に確認することが重要です。

各大学の公式ウェブサイトや入試資料を確認し、無駄な出費を避けるための計画的な情報収集を行いましょう。

総合型選抜と一般選抜は併願受験できるの?

総合型選抜と一般選抜の併願は可能です。

一般選抜は入学確約の必要がないため、総合型選抜と併せて受験することができます。

ただし、総合型選抜で合格した大学が「合格後の辞退ができない」場合はその大学への入学が必須となり、一般選抜で合格したより志望度の高い大学へは進学できなくなる可能性があります。

一方、総合型選抜で合格した大学が辞退可能な場合は、一般選抜で合格した志望度の高い大学に進学することもできます。

総合型選抜と指定校推薦は併願できる?

総合型選抜と指定校推薦の併願は原則不可

総合型選抜と指定校推薦の併願は原則として不可能です。

なぜなら、指定校推薦は高校と大学の信頼関係に基づく制度であり入学の約束が求められるため、他の入試方式との併願が認められません。

ただし、指定校推薦で不合格となった場合は、総合型選抜への出願は可能です。

参考記事:総合型選抜と指定校推薦の併願に関する特集記事

総合型選抜と学校推薦型選抜(公募推薦)は併願できる?

総合型選抜と学校推薦型選抜(公募推薦)は併願することが可能ですが、注意が必要です。

多くの公募推薦では、出願条件として「合格したら入学する者」といった制約を設けています。そのため、合格後の辞退が難しくなっています。

総合型選抜と公募推薦を併願する際には、慎重に検討することが重要です。特に、第一志望が総合型選抜である場合には、公募推薦のうち合格後の辞退が可能な大学を選ぶことで、志望校合格のチャンスを確保しやすくなります。

受験戦略を立てる際には各大学の募集要項を詳細に確認し、自分の受験計画に合った選択を行いましょう。​

併願校は何校受けるのが理想?

多くても4校程度に絞る

総合型選抜において併願受験をする場合、理想的な受験校の数は第一志望を含めて4校程度です。

具体的には、第一志望の大学に加えて第二志望・第三志望、そして確実に合格できる安全校の3校を選ぶと良いでしょう。

このようにバランスを取ることで、浪人のリスクを抑えながら複数の選択肢を持つことができます。

併願校の数が増えるとその分だけ第一志望の対策に費やす時間や労力が分散してしまう可能性があります。

そのため、第一志望の合格に向けた準備をしっかりと行うためにも併願校は多くても3校程度に絞り、自分の学力や準備状況に合った選択を心がけましょう。

今回の内容のまとめ

今回の内容のまとめ

本記事では、総合型選抜の併願について詳しく解説しました。最後に今回の内容の復習を込めてここまでの内容の中で特に重要なポイントをまとめましたので、ご覧下さい。

  • 総合型選抜の併願とは、志望する大学・学部・学科の総合型選抜に加え同一大学の他の選抜方式や他大学の総合型選抜を含む複数の入試に出願することを指します。
  • 総合型選抜入試の併願は原則として可能ですが、募集要項に「専願」や「併願禁止」と記載がある場合はできません。
  • メリット:併願することで浪人のリスクを減らし、本命大学を受ける前に受験経験を積むことができるため、プレッシャーを軽減できます。
  • デメリット:複数の大学を併願することで、各大学への対策時間が減り、準備の負担や受験料の負担が増える可能性があります。
  • 併願成功のポイント:情報収集を徹底し、各入学方式に応じた試験対策を行い、スケジュール管理をしっかりと行うことが重要です。

この記事を通して総合型選抜の併願に関する理解を深めていただければ幸いです。

参考記事:併願受験するなら押さえたいエントリーと出願の違い

この記事を書いた人

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。