作成日: 2024/7/29 更新日:2024/7/30
総合型選抜(旧AO入試)の塾は行くべきか?塾が必要な人と塾なしでも問題ない人の特徴と共に解説
総合型選抜や推薦入試を利用して大学受験に臨むことをお考えの高校生やその保護者の方がよく抱かれる疑問の1つに、「総合型選抜対策の専門塾(以下、総合型選抜塾と呼ぶことにします)に通った方がよいのか?」、というものがあります。
上記のような疑問の解決に繋がればと思い、今回は以下の点を中心に解説していきます。
- 塾に通う必要がない人の特徴と通った方がよい人の特徴
- 専門の対策スクールに通うことのメリット
- 対策スクール塾に通う場合の注意点
- 塾を選ぶ際のチェックポイント
- おすすめの総合型選抜塾
- 総合型選抜塾に対するよくある質問
以上のようにこのページ内容は、総合型選抜塾に通うべきかどうかや、どの総合型選抜塾に入塾するべきか悩んでいる方に特にお役に立てる内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いた人
年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 結論:総合型選抜塾に行くべき人と行かなくてもいい人がいる
- 2 自力でも合格しやすい人の特徴
- 2-1 書類作成や小論文、面接などの試験対策が自力もしくは高校でできる
- 2-2 対策に必要な具体的な行動を理解しており、自主的に準備や対策を進められる
- 2-3 書類作成や面接の際に極めて有利になるアピール材料がある
- 3 総合型選抜塾が必要な人の特徴
- 4 自力で対策せずに塾に行くことのメリット
- 4-1 総合型選抜入試合格に必要な対策ができる
- 4-2 第三者からアドバイスを受けられる
- 4-3 大学の情報や総合型選抜に関する情報を得られる
- 4-4 対策で不安なところやわからないところがあれば講師に質問できる
- 5 総合型選抜塾に行く際の注意点
- 6 塾を選ぶときにチェックすべきポイント
- 6-1 経験豊富な講師がいるか
- 6-2 授業形式がマンツーマンであるか集団か
- 6-3 塾の合格実績は豊富か
- 6-4 出願書類や小論文の添削、面接指導などの回数・頻度は十分か
- 6-5 志望大学・学部・学科に特化した試験対策ができるか
- 6-6 無理なく通い続けられる料金設定か
- 6-7 サポート内容は充実しているか
- 6-8 そこに通って頑張りたいと思えるか
- 7 おすすめの総合型選抜の対策スクール
- 8 よくある質問とその質問への回答
- 8-1 塾は総合型選抜や公募推薦の専門塾と普通の塾のどちらがよいですか?
- 8-2 塾が必要な場合はいつから行くべきか?
- 8-3 オンラインではなく対面指導がある塾に行くべきか?
- 8-4 塾に通う場合はどの程度の費用が掛かるの?
- 8-5 塾なしで受かるためには何をすれば良いの?
- 9 このページのまとめ
結論:総合型選抜塾に行くべき人と行かなくてもいい人がいる
総合型選抜塾に行くべきかどうかは、受験生の個々の状況や志望校の入試難易度次第です。
基本的には専門塾で適切なサポートを受けた方が合格できる可能性が上がるケースが多いですが、必ずしも総合型選抜塾に通う必要がない人もいます。
参考までにこれから取り上げる中の1つにでも当てはまる場合は、総合型選抜塾に通っておいておきたいところです。
- 総合型選抜・推薦入試でどの大学を受験するか決まっていない
- 書類作成、小論文、面接などの対策が自力では難しいと感じている
- 入試間近にも関わらず思うように試験対策が進んでいない
- 通っている高校が総合型選抜や推薦入試に対するサポートをほとんどしていない
- 総合型選抜や推薦入試で難関国公立大学やMARCH・早慶などの難関私大を志望している
現在のご状況をよく考え、現在のあなたに必要なサポートが受けられる塾を選びましょう。
自力でも合格しやすい人の特徴
総合型選抜に塾なしでも合格しやすい人に見受けられる代表的な特徴として以下の3つが挙げられます。
- 書類作成や小論文、面接などの試験対策が自力もしくは高校でできる
- 対策に必要な具体的行動を理解しており、自主的に準備や対策を進められる
- 書類作成や面接の際に極めて有利になるアピール材料がある
以下、1つずつ解説します。
書類作成や小論文、面接などの試験対策が自力もしくは高校でできる
出願書類の作成や小論文の作成練習や面接の練習を自力または、高校でできる人は総合型選抜塾を利用せずとも合格しやすいです。
書類の作成が問題なくでき、添削してくれる人がいる場合は塾の必要性は高くない
参考までの大前提として、総合型選抜や公募推薦では出願時に自己アピール書や志望理由書などの書類を大学へ提出する必要があります。
これらを書く際は、あなたの熱意や魅力が大学に十分に伝わるようにする必要があります。
そのためには、何らかの方法で書き方を学んだり、書いた文章を誰かに添削して文面を改善したりする必要があります。基本的な書き方を学んだり、添削を依頼する際には塾は有益です。
しかし、市販されている書籍や高校の先生による添削指導を活用して満足のいく書類を書くことができる場合には、総合型選抜塾を検討する必要はないといえます。
参考記事:大学側に課される代表的な書類一覧
小論文の添削や面接の練習をしてくれる人がいれば塾の必要性は高くない
加えて、総合型選抜や公募推薦で実施されることの多い小論文や面接では学力テストのような明確な正解がありません。
したがって、小論文や面接は自力での対策が難しいと感じる人が多いです。
しかし、市販の参考書で知識・コツ・ノウハウなどを学んだり、家族・知り合いや高校の先生に小論文の添削や面接練習とその後のアドバイスをしてもらえるのであれば、塾に必ずしも通う必要はありません。
小論文で行っておきたい具体的な対策の一例
参考までに小論文において具体的に対策をしておきたいポイントについては以下の通りです。
- 文章構成の理解と実践を重ねる
- 頻出テーマの理解と自分の考えを整理しておく
- 説得力のある文章を書くための表現を身につける
- 制限時間内に書き終えられるように練習する
- リード文が与えられる場合、読解力をつける
これらを自力でまたは学校の先生にお願いして実行できる場合は、塾に通う必要はないといえます。
参考記事:小論文の特集ページはこちら
行っておきたい具体的な面接対策の一例
また、面接においては、以下のような対策が必要です。
- 自分の強み・弱みや将来の目標などを自己分析する
- その大学・学部・学科を選んだ理由を具体的に用意する
- そのための大学・学部・学科の特徴やカリキュラムの研究
- 表情や態度の改善
- 質問に対して簡潔かつ明確に応える練習
- 予想される質問への回答の作成
- 適切な髪型や服装の選択
これらを自力でまたは周囲の大人や学校の先生にお願いして実行できる場合は、塾に通う必要はないといえます。
参考記事:この選考内容に関する特集ページはこちら
対策に必要な具体的な行動を理解しており、自主的に準備や対策を進められる
志望校が決まっており、その大学に総合型選抜で合格するためにやるべきことを理解して自主的に準備や対策を進められる場合は総合型選抜塾に通わなくても特に問題ありません。
具体的には、志望校の総合型選抜において必要になる書類や実施される試験の形式や傾向を把握し、それに対する準備や計画をリストアップし、自分でそれを実行する計画を立てて実行できる場合です。
ただし、総合型選抜では書類審査・小論文・面接以外に大学独自の試験を実施しているところもあります。
そのため、志望校の総合型選抜入試の募集要項を確認して自力で対策できる試験内容かどうかを確認することが欠かせません。
また、計画的に学習を進めるには、情報収集能力や冷静な分析力、高い自己管理能力が必要となります。
そのため、自分の時間を有効に使い、計画通りに学習を進める能力に自信がない場合は総合型選抜塾でサポートを受けながら対策するのがいいでしょう。
書類作成や面接の際に極めて有利になるアピール材料がある
総合型選抜は学力に加えて個々の経験や人間性などを多面的に評価する入試方式です。
そのため、例えば以下のような強力なアピール材料がある場合には塾で対策をせずとも合格できる可能性があります。
- 競技人口や参加人数の多いジャンルの大会で全国まで進んだ
- 学部・学科での学びと結びつく、規模の大きなコンテストやコンクールで入賞した
- 英検1級などの難関資格・検定に合格した
- 数学オリンピックなどで日本代表になった
- 学部・学科での学びと深く結びついた半年~1年以上規模の課外活動を経験している
これらの活動実績は書類作成や面接の際に自分をアピールする事に繋がる大きな武器になります。
したがって、こうした他の受験生と比べて一際目立つアピールポイントがある場合は、塾に行って特別な対策をせずとも総合型選抜に合格できる可能性があります。
参考記事:
総合型選抜塾が必要な人の特徴
続いて、総合型選抜塾に通った方がいい人の特徴は以下の4つです。
- 志望校選びが難航している人
- 自力での対策に行き詰まっている人
- 試験の時期が近いにも関わらず対策が全然進んでいない人
- 難関大学に総合型選抜で合格を目指している人
それぞれの特徴の詳細については1つずつ解説していきます。
志望校選びが難航している人
志望校選びが難航している場合は、講師に相談したり情報を提供されたりしながら志望校選定を行える総合型選抜塾に通うのがおすすめです。
総合型選抜塾では、大学・学部・学科によって出願資格の基準や提出を求められる書類、併願の可否が異なります。
そのため、受験校を2~3校ピックアップするのに非常に苦労するケースが多いです。
総合型選抜塾の経験豊富な講師は総合型選抜入試の情報やノウハウを持っているため、あなたの希望や得意・不得意を加味しておすすめの受験校をピックアップできます。
志望校を選ばないと対策を始めることができないため、志望校選びに時間がかかっているまたはかかりそうな場合は総合型選抜塾に通うといいでしょう。
自力での対策に行き詰まっている人
自力での総合型選抜の対策が行き詰っている人も塾を利用するのがおすすめです。
なぜなら、総合型選抜の受験対策は多岐にわたるため自力での対策が難しいためです。現に自己分析、書類作成、小論文、面接などの準備や対策を行わなければなりません。
そのため、何から始めたらいいかわからなくなり、対策が進まない人は少なくありません。
それに、部活動等の課外活動が忙しくて準備・対策が進まない人もいます。課外活動が忙しく、十分な対策時間を設けられない場合は塾の手を借りる等して効率的に対策を進めるのが望ましいです。
そのため、自力で総合型選抜の対策を進めるのが難しいと感じた場合は、総合型選抜塾への通塾を検討するといいでしょう。
試験の時期が近いにも関わらず対策が全然進んでいない人
出願や試験が数ヵ月後に迫っているにもかかわらず、特に準備が進んでいない人は総合型選抜塾を利用することを考えたほうがいいです。
なぜなら、塾で講師と対策をすれば1人で対策をするよりも準備や対策を短期間で行えることが多く、遅れを取り戻せる可能性があるからです。
総合型選抜では出願書類の準備や大学ごとの2次試験対策など、とにかくやるべきことがたくさんあります。
試験や出願日が近くなってから準備・対策を開始する場合、無理して独学で進めると必要書類が揃わずに出願できなかったり、試験本番までに必要な準備・対策が十分にできなかったりして合格できない可能性もあります。
そのため、出願や試験が迫っているにも関わらず準備・対策が進んでいない人は、すぐにでも総合型選抜塾の無料相談会などに申し込むことをおすすめします。
難関大学に総合型選抜で合格を目指している人
総合型選抜で難関大学を受験する場合も総合型選抜塾を利用するのが無難です。
難関大学の総合型選抜を受ける受験生は評定平均や活動実績などのレベルが高い人が多い上に総合型選抜塾で万全の対策してきた人が多いです。
そのため、総合型選抜塾に通わずに自力で対策をして他の受験生に勝ち抜くのは簡単ではありません。
それに、難関大学に総合型選抜で合格することを目指す場合、専門性の高い探究活動をレポートなどにまとめられるレベルで行う必要があります。
一人で行える優秀な受験生であれば問題はありませんが、多くの受験生にとっては一人で行うのは大変です。
そのため、総合型選抜で難関大学の合格を勝ち取りたいのであれば、塾を利用して万全の対策をしたうえで受験することをおすすめします。
自力で対策せずに塾に行くことのメリット
次に自力で総合型選抜の対策をするのではなく、塾を利用するメリットについて解説します。
総合型選抜塾に通う事の代表的な4つのメリットをまとめてみましたのでご覧ください。
- 総合型選抜入試合格に必要な対策ができる
- 第三者からアドバイスを受けられる
- 大学の情報や総合型選抜に関する情報を得られる
- 対策で不安なところやわからないところがあれば講師に質問できる
今回取り上げた4つのメリットの詳細については、それぞれ解説していきます。
総合型選抜入試合格に必要な対策ができる
総合型選抜塾では、総合型選抜入試合格のために必要な対策に講師と一緒に取り組むことができます。
入塾後に取り組む対策内容の一例としては以下があります。
- 出願書類の添削
- 小論文対策
- 面接指導
- 志望校に評価される探究活動のサポート
- 大学独自の試験対策
- 英検の取得やTOEICの点数アップのサポート
上記は1人で対策をしたり、学校の先生に依頼をしたりすることも不可能ではありませんが、総合型選抜対策のプロと対策をしたほうが効果的な対策ができます。
これらの対策が進まない、自力での対策が難しいと感じている場合は総合型選抜塾に入塾したほうがいいといえます。
出願書類の添削
総合型選抜塾がサポートする対策の1つに出願書類の添削があります。
総合型選抜では、志望理由書や自己PR書、大学での学修計画など出願時に様々な書類の提出が求められます。
初めての取り組みだと思いますので、自分1人で出願書類を書き、ブラッシュアップさせるのはなかなか大変です。
しかし、総合型選抜塾なら志望理由や自己PRの洗い出しから細かい書類の書き方、書いた文章の添削まで講師が行ってくれます。
出願書類の書き方におけるルールや評価の高い出願書類を書くためのノウハウを上手に活用するには、添削後の指摘を書類に反映させることが非常に重要です。
したがって、総合型選抜塾の出願書類の添削サービスは出願書類の質を上げるために非常に役に立ちます。
参考記事:総合型選抜における主な出願書類のまとめ
小論文対策
多くの総合型選抜の対策塾では小論文の対策をします。
小論文は総合型選抜において最もポピュラーな試験であり、総合型選抜塾では特に指導に力を入れるポイントです。
塾では基本的な書き方の指導や添削を受けられる
小論文が課される場合、小論文の出来栄えによって合否が決まると言っても過言ではありません。
それだけ重要な小論文において、総合型選抜塾では基本的な小論文の書き方からテーマ・問題種別の取り組み方を教えてもらえます。
それに、作成した小論文については、経験豊富な講師が添削をして改善点を指摘してくれるので小論文が上達します。
塾によっては高得点に繋がるテクニックまで教えてくれる
塾によっては具体例を用いて自分の主張を裏付ける方法や、説得力のある結論を導く文章の書き方など、高評価を得やすい文章を書くためのテクニックも教えてもらえます。
そのため、小論文が課される大学・学部・学科を受けるのであれば塾が提供する小論文の対策サポートは役に立ちます。
参考までに小論文対策は自力でもできなくはないですし、高校で提供している場合も少なくありません。しかし、塾と違って小論文の専門の先生が教えてくれるわけではないので、効果的な小論文の対策をするのであれば、塾を使うのが無難です。
面接指導
総合型選抜塾の面接指導では、熱意を伝えるための受け答えの内容や好印象を得るための振る舞い方が指導されます。
面接での立ち居振る舞いや話し方などの指導を受けられるだけでなく、志望大学の面接官が求める回答のポイントを伝授し、受験生が自信を持って面接に臨めるようサポートします。
塾の中には対策のために模擬面接をしてくれる
総合型選抜塾の中には、面接練習の一環として講師を面接官として模擬面接をしてもらえるケースも多いです。
模擬面接では、質問の種類や難易度、面接官の態度など実際の面接試験の場を再現して面接を行います。
これにより、受験生は実際の面接の流れや雰囲気を理解した上で繰り返し練習することができ、面接への不安が軽減されます。
模擬面接後にはフィードバックがあるので、いい点と改善すべき点をしっかり把握して次回以降の模擬面接に活かせるのも魅力的です。
グループディスカッションやプレゼンテーションの対策が可能な塾もある
加えて塾によってはグループディスカッションやプレゼンテーションの対策に対応しているところもあります。
どちらも高校の先生が専門的なアドバイスをするのは難しいですし、そもそも対策をしてくれないケースもあります。
そのため、グループディスカッションやプレゼンテーションを課す大学・学部・学科を受験するのであればそれらの対策をしてくれる塾に通う必要性が高いといえます。
参考記事:総合型選抜で課されるプレゼンテーションの特集ページ
志望校に評価される探究活動のサポート
塾によっては、探究活動をサポートすることであなたが志望校から高評価を得られるようにしてくれるところもあります。
志望大学・学部・学科との関連性が深い探究活動は、総合型選抜でのアピール材料として最適です。
そのため、一部の塾ではアピール材料づくりとして探究活動のサポートに力を入れています。
探究活動のサポートをしている塾のサポート内容の一例としては、以下のような内容があります。
- 講師が探究活動のテーマを一緒に探してくれる
- 講師が探究活動のために読むべき書籍や論文を探してくれる
- 講師が探究活動の方向性に関するアドバイスをくれる
- 講師が探究活動の成果をレポートにまとめる際のアドバイスや添削をする
- 塾が探究活動の成果を発表するイベントを開催してくれる
大学でやりたいことがまだ見つかっていない方や自己アピールの材料が少なくて悩んでいる方は、こうした探究活動のサポートに力を入れている塾がおすすめです。
大学独自の試験対策
総合型選抜では、小論文以外の試験が課されるケースがあります
もしそうした試験を課す大学・学部・学科を受験する場合はそれへの対策を行うことが重要です。
総合型選抜塾には、大学が独自で課す試験への対策を行ってくれる塾があります。
そのような塾に通えば、過去問研究などによって傾向を把握して必要な対策をとることができます。
小論文以外の試験に求められる対策を行う事に自信がないようでしたら、それを指導してくれる総合型選抜塾を利用しましょう。
参考記事:大学が個別で課す学力検査用の試験とは?
英検の取得やTOEICの点数アップのサポート
総合型選抜塾は英検の取得やTOEICの点数アップサポートをしてくれる場合があります。
合格を勝ち取る際に英検の取得は非常に大切
総合型選抜に出願する際の出願条件に英検スコア等を課している大学は増えており、英検の級やスコアが総合型選抜対策においてとても重要になっています。
また、出願資格にはなっていない場合でも英検スコアによって高い英語力を証明することができれば、国際系の学部はもちろんのこと、どの学部の場合でも高評価につながります。
そのため、多くの総合型選抜塾が英語の資格・検定試験対策に力を入れています。
総合型選抜塾の英語対策プログラムの特徴
総合型選抜塾の英検対策プログラムやTOEICスコアアップコースでは、専任の講師による個別指導や試験までの学習管理を特徴としているケースが多いです。
総合型選抜塾で英検やTOIECの対策を行えば短期間で英検CSEスコアの向上やTOEICの点数アップを期待できます。
そのため、英語に自信がない場合は、英語指導に力を入れている総合型選抜塾を利用する価値があります。
第三者からアドバイスを受けられる
総合型選抜塾に行く大きなメリットの1つは、第三者からのアドバイスを受けられることです。
総合型選抜は書類、小論文、面接がメインのため、試験官の主観的な評価によって合否が決まるケースが多いといえます。
したがって、自己評価だけでなく第三者からのフィードバックをもらって客観的なアドバイスをもらい、それに基づいて文章や話す内容などを改善することが大切です。
その点、総合型選抜塾に行けば塾の講師に依頼をすれば、フィードバックをしてくれることが多いです。
それに、総合型選抜塾の講師は総合型選抜に関する指導経験が豊富な人が多いため、生徒の文章や面接の様子を客観的にチェックできます。
講師からのアドバイスやフィードバックによって、自分では気づかない弱点や改善点に気づくことができるため、自己理解が進んで今後必要な対策を把握することができます。
そのため、試験対策がとても効率的なものになります。
大学の情報や総合型選抜に関する情報を得られる
総合型選抜塾に通塾した場合、大学の情報や総合型選抜の攻略に関する様々な情報を得ることが期待できます。
大前提として大学受験は情報戦とも言われます。そのため、大学の情報や受験情報のうち必要なものをキャッチし、対策を進めることが重要です。
参考までに総合型選抜塾では、過去の受講生のデータが蓄積されていたり、これまでの指導経験によって多くの大学の入試情報に精通した講師が指導を担当するケースが多いです。
つまり、塾の力を借りることで受験生が自力で情報を集めるよりも圧倒的に効率よく情報収集ができるのです。
参考までに総合型選抜塾で得られる情報の一例をまとめてみました。
- 志望する大学・学部・学科の過去問
- 大学が重視する能力やスキル
- 具体的な試験形式
- 総合型選抜対策の年間スケジュール
さらに、こうした情報を踏まえた質問や相談にも対応してくれるケースが多いです。
これらの情報を自力で集めるのは大変なため、塾を利用するメリットは大きいといえます。
対策で不安なところやわからないところがあれば講師に質問できる
総合型選抜塾では、総合型選抜に関する不安や疑問がある場合にいつでも講師に質問できるところが多いです。
高校の先生に質問・相談することもできますが、総合型選抜塾の講師は総合型選抜入試対策に精通しているので、あなたの疑問・質問に対してより的確に回答できるケースが多いです。
総合型選抜塾に行く際の注意点
次に、総合型選抜塾の注意点についても触れていきます。今回取り上げる注意点は以下の3つです。
- 費用が高額なことがある
- 言われた通りやれば合格できるわけではない
- 塾や講師のレベル・相性に大きく左右される
それぞれの詳細について1つずつ解説していきます。
費用が高額なことがある
1つ目の注意点は、一般入試向けの塾と同じかそれ以上に費用が高額な場合があることです。
総合型選抜塾では、書類作成、小論文、面接など対策が必要なものが多いことに加え、それらに必要な添削などの回数が事前には分かりません。
そのため、入塾前にトータルでいくらお金がかかるのかが見えづらいケースが多いことに加え、予想以上に高額な費用がかかったというケースもあります。
それを回避するために、複数の総合型選抜塾の資料を請求して料金体系を比較した上で、費用体系がわかりやすく、追加料金がかかる可能性が低い塾を選ぶことをおすすめします。
言われた通りやれば合格できるわけではない
2つ目の注意点は、塾講師の言う通りに勉強していれば合格できるとは限らないということです。
総合型選抜では、志望理由書の作成や活動実績づくりなど、自分で動かなければならない対策内容がいくつもあります。
講師からレクチャーを受けるだけでは、総合型選抜での合格は難しいです。
また、一般入試のように模試の偏差値のような実力を数値で測定する機会もありません。
そのため、先生のお墨付きがあっても不合格になってしまった、というケースが一般入試より多いです。
以上のように、塾に通ったからといって総合型選抜で合格できる事が保証されるわけではないという点は、総合型選抜塾を利用する際に押さえておきたい大前提の注意点です。
塾や講師のレベル・相性に大きく左右される
3つ目の注意点は、塾や講師のレベル・相性によって合格可能性が大きく左右されることです。
総合型選抜は書類審査や小論文、面接、プレゼンなど点数化が難しい試験内容が多いため、講師も模範解答がないなかで指導にあたる事があります。
そのため、講師のレベルが低かったり、相性がよくなかったりすると思うように対策が進まないことがあります。
最悪の場合、「自力で対策をした方がましだった・・・」という事態も起こり得ます。
以上のように、入塾後に「こんな塾を選ぶんじゃなかった・・・」という後悔をする可能性があることを意識しておきましょう。
入塾後に後悔しないためにも、塾選びの際は下調べや相談会並びに体験授業への参加をしてご自身との相性を入塾前に慎重にチェックすることが重要です。
塾を選ぶときにチェックすべきポイント
総合型選抜を実施する大学の増加に伴い、総合型選抜塾の数も増えました。そのため、総合型選抜塾を利用する際には塾選びが重要になります。
そこで、総合型選抜塾を選ぶときにチェックすべき8つのポイントをまとめてみましたのでご覧ください。
- 経験豊富な講師がいるか
- 授業形式がマンツーマンであるか集団か
- 塾の合格実績は豊富か
- 出願書類や小論文の添削、面接指導などの回数・頻度は十分か
- 志望大学・学部・学科に特化した試験対策ができるか
- 無理なく通い続けられる料金設定か
- サポート内容は充実しているか
- そこに通って頑張りたいと思えるか
上記で取り上げた8つのポイントのそれぞれの詳細については、1つずつ取り上げていきます。
経験豊富な講師がいるか
総合型選抜塾を選ぶ際の重要なポイントの1つは、経験豊富な講師がいるかどうかです。
講師の経験の豊富さは、生徒1人ひとりの状況に応じた指導を行う能力や、受験情報の豊富さや正確さと直結します。
総合型選抜では大学・学部・学科ごとに異なる対策が必要となるだけでなく、小論文や面接といった1つの模範解答のない試験の対策をするため、講師の豊富な経験と知識が必要不可欠です。
また、講師が経験豊富であればあるほど、生徒の悩みや不安に対して具体的かつ適切なアドバイスを提供できます。
そのため、総合型選抜塾を選ぶ際は、講師の経験年数やこれまでの実績、指導した生徒の合格実績などを確認しましょう。
授業形式がマンツーマンであるか集団か
総合型選抜塾を選ぶ際には、あなた自身の性格や学習スタイルに合った授業形式かどうかもチェックしましょう。
マンツーマン形式と集団形式のどちらが適しているかはあなたの性格や学習スタイル次第です。
マンツーマン型の授業環境の特徴
マンツーマン形式の場合、1人ひとりに合わせた指導が受けられて質問もしやすいため、理解度を深めやすいです。
また、あなた自身の弱点や課題に集中して取り組むことができます。
生徒によって対策すべき内容が異なる総合型選抜塾では、1人ひとりに合わせたカリキュラムで対策できるマンツーマン指導を取り入れているところが多いです。
集団型の授業環境の特徴
一方で集団授業形式の場合、自己理解や自己分析、グループディスカッションなどの対策で取り入れられている事が多いです。
他の生徒とのディスカッションを通して刺激を受け、他の生徒からの質問で新たな視点を得られることもあり、あなた自身の視野を広げたい方にぴったりです。
それに、総合型選抜で志望校への合格を目指す受験仲間に出会える可能性もあります。授業形式は塾によって異なるため、入会前にしっかり確認しておきましょう。
塾の合格実績は豊富か
ある塾の合格実績が豊富ということは、その塾が多くの受験生を志望大学に導いた塾であるということを意味します。
そのため、総合型選抜塾の良し悪しを判断する場合は、まずはじめに合格実績を確認しておきたいところです。
特に総合型選抜塾の場合、志望大学や志望する学部・学科の合格実績の有無は要チェックです。
志望校の合格実績がある塾なら、実際に合格に導いた試験対策のノウハウがあるため、より高い確率で合格できるでしょう。
それに入塾前に実際に講師と話す機会があれば、あなたの評定平均や活動実績・資格から志望校に合格する可能性があるかどうかをぜひ聞いてみてください。
ただし、合格実績だけを見て飛びつくのはNGです。あなた自身に合った指導形態の有無や必要なサポート内容が揃っているかなどの点もしっかり確認しましょう。
出願書類や小論文の添削、面接指導などの回数・頻度は十分か
出願書類や小論文の添削、面接指導などの回数・頻度は、総合型選抜塾を選ぶ際にとても重要な要素です。
なぜなら、これらは総合型選抜で合格するために必要不可欠なサポート内容だからです。
十分な回数・頻度で添削や面接練習を受けることで、質の高い出願書類の作成や効果的な試験対策が可能となります。
添削並びに面接練習の回数や頻度は要チェック
総合型選抜塾が提供するサービスのなかでも、添削並びに面接練習の回数や頻度は特に重要なチェックポイントです。なぜなら、回数も頻度も塾によって大きく異なるためです。
参考までに1つの基準としては、月に数回以上の添削や面接指導があるかどうかやご自身が望む回数の指導を受けられるフレキシブルな対応があるかどうかを確認するといいです。
受験する大学数や各大学の試験内容によっても必要な指導回数は異なりますが、ご自身の希望に対してあまりにも回数が少ないと思う場合は入塾を避けたほうがいいかもしれません。
志望大学・学部・学科に特化した試験対策ができるか
総合型選抜塾の場合、志望大学・学部・学科に特化した試験対策ができるかどうかが、とても重要なチェックポイントです。
総合型選抜は大学や学部・学科、入試方式ごとに出願書類や試験内容が異なるため、志望校の特性や学部・学科の出題傾向を理解し、それに合わせて対策をすることが重要です。
ほとんどの総合型選抜塾は大学ごとの対策や学部・学科ごとの対策に対応していますが、志望大学のレベルが高い場合に「うちでは対応できない」というケースがあるので要注意です。
また、「うちはそんな低いレベルの大学の対策には対応していないよ」というケースもあります。
志望校が具体的に決まっていない場合でも、第一志望の大学の大まかなレベルを考慮し、そのレベルの大学の入試に対応しているかどうかを塾選びの際の1つのポイントにすることをおすすめします。
無理なく通い続けられる料金設定か
総合型選抜塾を選ぶ際には、費用も重要なポイントです。
授業料の見積もりを取る際の注意点
総合型選抜塾では、志望校のレベルや入塾時の学年、指導を希望する内容などによって料金が変わるため、一度しっかり見積もりをとりましょう。
いくつかの総合型選抜塾で見積もりをしてもらい、そのなかで無理なく通い続けられる塾を選ぶことをおすすめします。
通塾頻度や授業の形式によっても費用は変わるので、自分の状況や学習スタイルに合わせてそれらを選ぶことも大切です。
例えば、週に何回通うか、個別指導を受けられるか、集団指導を受けられるかなど、自分のニーズに合わせたプランを選べる塾がいいでしょう。
追加料金の発生の有無も確認しよう
なお、最初は無理のない金額に思えても後からオプション講座の受講を半ば強制的に勧められて追加料金が多額になるケースもあるので要注意です。
総合型選抜塾の料金を比較する際は、料金そのものだけでなく、どのような場合に追加料金がかかるのかにも注目して比較・検討しましょう。
サポート内容は充実しているか
先ほども述べましたが、総合型選抜塾に期待したい主なサポート内容は以下の通りです。
- 出願書類の添削
- 小論文対策
- 面接指導
- 模擬面接の実施
- 大学独自の試験対策
このほか、探究活動のサポートや英検やTOEICの点数アップのサポート、評定平均や資格・検定の対策、キャリアを考えるイベント、他の生徒と交流する機会など、各塾がそれぞれ独自のサポートを実施しています。
試験対策以外のサポート内容は塾によって異なるため、あなたが必要とするサポートの提供があるかどうかをしっかりと確認することが重要です。
そこに通って頑張りたいと思えるか
ここまで紹介したポイントからいくつかの塾に候補を絞り込んだら、最後は「そこに通って頑張りたいと思えるか」が決め手となります。
塾は単に知識を教える場所ではなく、自己成長のために様々な活動を行う場所です。
塾選びで大切なのは、講師の質や塾の実績だけでなく、あなた自身がその塾の雰囲気や環境に馴染めるかどうかです。
塾の雰囲気や生徒どうしの関係が良いと、あなた自身の学習意欲が高まりやすくなります。
また、信頼できる講師からアドバイスを受けることで安心して目標設定や学習計画の実行ができ、ストレスのあまりない受験勉強をすることができます。
そのため、総合型選抜塾を選ぶ際は相談会や体験授業など実際にその塾の人と話せる機会を積極的に活用して、あなた自身がその塾で学びたいと思えるかどうかをしっかり判断することが重要です。
おすすめの総合型選抜の対策スクール
塾選びの参考として、総合型選抜の専門塾として有名でかつ、実績のある塾を5つピックアップします。各塾の特徴についても簡単にまとめていますので、ぜひご覧ください。
塾名 | 特徴 |
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総合型選抜専門塾AOI |
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Loohcs志塾 |
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総合型選抜の個別指導塾 洋々 |
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総合型選抜(旧AO入試)対策の専門塾ホワイトアカデミー |
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早稲田塾 |
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よくある質問とその質問への回答
最後に、総合型選抜塾に関するよくある質問に回答していきます。
塾は総合型選抜や公募推薦の専門塾と普通の塾のどちらがよいですか?
総合型選抜や公募推薦で大学合格を目指すなら、専門塾がおすすめです。
専門塾の強みは、その名の通り「総合型選抜」に特化した対策が可能であり、小論文や面接などにおいて一般的な塾ではカバーしきれない部分を徹底的に指導することです。
また、専門塾では、大学ごとの試験対策や、探究活動のサポート、評定平均向上のためのサポートなど、総合型選抜や公募推薦での合格に必要な細かい部分のサポートも行っています。
一方、普通の塾は一般選抜向けの学力向上がメインとなっているところが多く、総合型選抜に必要なスキルを学べたとしても広く浅いもので終わってしまうケースがあります。
総合型選抜で難関大学に合格するための専門的な指導は難しいと言っていいでしょう。
したがって、総合型選抜や公募推薦で合格したいなら、専門塾を選ぶべきです。
塾が必要な場合はいつから行くべきか?
総合型選抜塾への通塾はできれば高校2年生から、遅くとも高校3年生の夏休み前が望ましいとされています。
特に高校3年生の夏からは、各大学のエントリーや出願の締め切りが迫り出願書類の準備や試験対策に追われます。
そのため、高3の夏から準備を開始するというのはおすすめできません。
万全の準備をして難関大学の合格を狙うのであれば、出願準備の1年前である高校2年生の夏ごろから対策を始めたほうがいいでしょう。
高校2年生の夏から対策を始めると、小論文対策や面接対策に十分な時間を割くことができます。
それに、評定平均や活動実績、資格などのレベルアップも十分狙えます。
オンラインではなく対面指導がある塾に行くべきか?
それぞれメリットとデメリットがあるため、あなた自身がより学習を頑張れる指導形式を選びましょう。
オンライン指導のメリットは自宅にいながら受講できる利便性です。
一方で高い自己管理力が求められます。
対面指導は授業のない日も直接講師とやり取りができる可能性があるため、疑問点を即座に解消できることが期待できますが、移動時間や交通費などの負担も考慮する必要があります。
総合型選抜塾はオンライン指導と対面指導のどちらも行っているところが多いので、通塾とオンラインの併用もおすすめです。
あなたに合った学習形式を選んで、効率的に学習を進めましょう。
塾に通う場合はどの程度の費用が掛かるの?
総合型選抜塾の費用は、塾によって大きく異なります。
相場は月額5万円・年間40万円~70万円
月額5万円、年間40〜70万円くらいが一般的です。
1コマ(50分)あたりに均した料金の相場は1.5〜2万円と言われています。
これには、授業料や書類添削、小論文添削、面接指導、テキスト代、入会金などが含まれます。
塾によっては、授業料やテキスト代などの費用が基本料金で、添削指導には別途費用が必要というケースもあります。
総合型選抜塾の費用は一般選抜向けの塾と比較して安くはない場合があります。
塾選びの際には相場を知った上で塾に直接問い合わせましょう
参考までに費用が高い塾の場合、講師の親身なサポートや質の高い指導を受けられ、学習に打ち込める環境に身を置けることを期待できます。
そのため、金額を抑えたいからという理由だけで安い塾を探すのはおすすめできません。
加えて今回取り上げました、月額5万円、年間40〜70万円という費用はあくまで1つの目安です。
実際にかかる金額は必要な指導・サポートの内容等により大きく変わります。
そのため、直接塾に問い合わせて具体的に必要な費用を把握しましょう。
塾なしで受かるためには何をすれば良いの?
専門塾に通わずに総合型選抜に合格するためには、自己分析と自主的な試験対策が必要です。
まずは自己分析を行おう
自己分析ではあなた自身の強みを洗い出し、志望校のアドミッション・ポリシーを参考に大学が求める学生像を把握します。
そして、あなた自身の強みをアピールできる経験やエピソードを準備します。
ここでまとめた強みや経験・エピソードを志望理由・自己PRに落とし込んで文章化しましょう。
小論文・面接・過去問の対策も自主的に行う
自己分析に加えて、小論文や面接などの試験対策を自分で計画的に進める必要があります。
高校の授業やインターネット上の情報、市販の参考書などを活用して必要な知識やスキルを身につけていきましょう。
出願書類や小論文の添削、面接練習は高校の先生に協力してもらい、繰り返しフィードバックをもらいましょう。
さらに入試直前には、志望校の過去問を収集して、それに合わせた対策をすることも大切です。
自分で学習計画を立ててメンタル管理も自分で行う必要がある
塾なしで試験対策をする場合は、自分で学習計画を立て、自分で自分を管理しながら主体的に学習を進める自律性が求められます。
最後に、受験期間中はメンタル管理も重要です。「やる気が起きない」、「つらい」、と感じる中でも継続的に対策をすることが欠かせません。
塾に行かない場合は、塾の先生の力を借りることができませんので、つらい中でも自分を信じて対策を継続することが重要です。
このページのまとめ
今回は、総合型選抜の専門塾に通ったほうがいい人の特徴、通わなくても特に問題ない人の特徴、総合型選抜塾に通うメリット、塾選びのポイントなどについて解説してきました。
最後にここまでの内容のポイントをまとめてみましたので、ご覧下さい。
- 自分で具体的な行動計画を立てて自力で対策を進めることができていない人や強力なアピール材料がない人は総合型選抜塾に通ったほうがいい。
- 志望校選びに迷っている人、自分で対策を進めることができていない人、難関大を目指す人は塾に通ったほうがいい。
- 塾に通うことで、必要な対策、第三者からのアドバイス、入試に関する情報、質問による不安や疑問の解消が実現できる
- 塾を選ぶ際は費用、合格実績や指導経験、授業形式、添削や指導の頻度や回数、志望校に特化した対策の有無、塾や講師との相性などを確認してください。
総合型選抜での合格を目指すのでしたら、特別な事情がない限り専門塾に通うのがおすすめです。
総合型選抜の指導に対応している塾はどんどん増えてきているので、今回紹介した選び方のポイントなどを参考にして、自分に最適な総合型選抜塾を見つけてください!
この記事を書いた人
竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。