作成日: 2024/12/17 更新日:2024/12/17
専門学校の総合型選抜(AO入試)とは?特徴やメリット、流れも解説

専門学校を受験しようとした場合、総合型選抜(AO入試)が実施されている場合がありますが、そもそも専門学校の総合型選抜(AO入試)とはどのようなものなのかという疑問が湧きますよね。
そこで本記事では、専門学校の総合型選抜(AO入試)について、特徴やメリット、エントリーから入学までの流れなどの観点から具体的に詳しく解説していきます。
また、エントリー方法や面談内容と評価基準、出願書類の準備と提出方法、面接のポイントと対策方法のほか、受験生がよく抱く疑問とその回答も掲載していますので、最後まで読み進めて総合型選抜(AO入試)についての理解を深めましょう。
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年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 専門学校の総合型選抜(AO入試)の特徴とは?
- 2 専門学校をAO入試で受けるメリットとは?
- 3 総合型選抜(AO入試)のエントリーから入学までの流れとは?
- 4 専門学校の総合型選抜(AO入試)のエントリー方法とは?
- 5 専門学校のAO入試の面談内容と評価基準とは?
- 6 出願書類の準備と提出方法とは?
- 7 専門学校の総合型選抜(AO入試)の面接のポイントと対策方法とは?
- 8 よくある質問とその回答
- 8-1 専門学校の総合型選抜(AO入試)と一般入試の違いとは?
- 8-2 総合型選抜(AO入試)の出願資格と出願条件とは?
- 8-3 専門学校のオープンキャンパスに参加するメリットとは?
- 8-4 総合型選抜(AO入試)の注意点とは?
- 8-5 専門学校の総合型選抜(AO入試)って落ちることはありますか?
- 8-6 専門学校の総合型選抜と推薦入試の違いを教えてください
- 8-7 多くの専門学校の総合型選抜の合格率はどの程度ですか?
- 9 今回の内容のまとめ
専門学校の総合型選抜(AO入試)の特徴とは?

専門学校の総合型選抜(AO入試)は、学力だけでなく、受験者の人間性や意欲、特技などを総合的に評価する入試方式です。一般的な学力試験では測れない個々の能力や適性を重視するため、自己PRや面接、エッセイなどが重要な評価ポイントになります。
また、AO入試は学力試験に比べて柔軟な評価基準が設けられているため、学力以外の面での努力や成果を評価されやすいのも特徴です。そのため、学力試験が苦手な受験生でもチャレンジしやすい入試方法と言えるでしょう。
専門学校をAO入試で受けるメリットとは?

専門学校をAO入試で受けることには次のようなメリットがあります。
AO入試では、面接やエッセイ、実技試験などを通じて総合的に評価されます。これにより、自身の個性や実績を評価してもらえるチャンスが広がります。
また、AO入試では早期に進路が確定しやすいため、安心して残りの高校生活を過ごすことができます。
なお、AO入試では、入学前から学校の雰囲気やカリキュラムを理解することができるため、入学後のミスマッチが起きにくくなります。
このように、AO入試は、自分の強みを活かし、早期に進路を確定させるための有効な手段と言えるでしょう。
総合型選抜(AO入試)のエントリーから入学までの流れとは?

総合型選抜(AO入試)のエントリーから入学までの流れは以下の通りです。
- エントリー期間内に学校のウェブサイトや郵送でエントリーを行う
- オープンキャンパスや説明会への参加が推奨される
- 面談が行われる
- 志望理由書の提出が求められる
- 面接が行われる
- 合否の通知が届く
- 合格した場合、入学手続きや学費の支払い、その他必要な書類の準備を行う
このように、総合型選抜(AO入試)のエントリーから入学までの各ステップをしっかりと踏むことで、専門学校での新生活をスタートすることができます。
専門学校の総合型選抜(AO入試)のエントリー方法とは?

まず、エントリーを開始する前に、必ず専門学校の公式ウェブサイトやパンフレットを確認しましょう。多くの学校では、エントリーフォームがオンラインで提供されています。
エントリーフォームには、基本的な個人情報や志望理由、自己PRなどを記入する欄があります。また、エントリーの際には、学校が指定する資料(例えば、成績証明書や推薦状)を提出する必要がある場合もあります。エントリーの締切日は学校によって異なるため、早めに確認しておくことが重要です。
エントリーが完了すると、次のステップとして面談が待っています。スムーズにエントリーを進めるために、エントリー方法を正確に理解し、事前の準備を怠らないようにしましょう。
参考記事:意外と知らないエントリーと出願の違いの解説ページ
専門学校のAO入試の面談内容と評価基準とは?

専門学校のAO入試の面談は、受験者の人間性や意欲を評価するための重要なプロセスです。面談では、志望動機や将来の目標、自己PRなどを問われることが多く、受験者がどれだけ真剣に専門学校での学びを考えているかを見極める場となります。
評価基準としては、コミュニケーション能力や自己表現力、専門分野への興味・関心が重視されます。そのため、しっかりと準備をして、自己PRを通して自分の考えや強み、志望動機をしっかりと明確に伝えることが求められます。
なお、学校側は受験者の適性やポテンシャルを総合的に判断して出願の可否を決定します。出願が認められなかった場合でも、再度面談を実施できる場合がありますので、併せて確認するようにしましょう。
参考記事:AO入試における面談と面接の違い
出願書類の準備と提出方法とは?

専門学校の総合型選抜(AO入試)での出願書類としては、一般的には次のようなものなどが求められます。
- 志望理由書
- 成績証明書
- 推薦書
出願書類は専門学校ごとに異なるので、募集要項をしっかり確認することが大切です。
また、書類の準備に際しては、形式に注意し、正確かつ丁寧に記入することが求められます。特に志望理由書は自分の意欲や適性、目標をアピールする重要な書類なので、志望理由を明確に伝えるために十分な時間をかけて作成しましょう。
書類が全て揃ったら、提出方法に従い、期限を守って提出しましょう。郵送やオンライン提出など、専門学校ごとに提出方法が異なるので、予め確認しておくことが重要です。
これらの手順を踏むことで、スムーズにAO入試の出願を進めることができます。
参考記事:AO入試で大学側に課される主な提出書類の特集ページ
専門学校の総合型選抜(AO入試)の面接のポイントと対策方法とは?

専門学校の総合型選抜(AO入試)の面接において重要なのは、自己PRや志望動機をしっかりと伝え、自分自身の魅力を最大限にアピールすることです。自己PRでは、自分の強みやこれまでの経験を具体的に述べ、専門学校でどのように活かせるかをアピールしましょう。志望動機については、その学校を選んだ理由や、そこで学びたい具体的な内容を明確に伝えることが求められます。
また、面接官からの質問に対しては、素直かつ丁寧に答えることが重要です。事前に模擬面接を行い、話し方や表情、姿勢などをチェックし、改善点を見つけることで自信を持って本番に臨むことができます。
なお、面接当日は清潔感のある服装を心掛け、時間に余裕を持って会場に到着するようにしましょう。
参考記事:当日の服装と身だしなみについて
よくある質問とその回答

専門学校の総合型選抜(AO入試)に関するよくある質問に回答していきます。
専門学校の総合型選抜(AO入試)と一般入試の違いとは?

専門学校の総合型選抜(AO入試)と一般入試の違いは次のとおりです。
比較項目 | 総合型選抜(AO入試) | 一般入試 |
入試方式 | 学力だけでなく、面接やエッセイ、活動実績などを総合的に評価 | 主に学力試験の結果を重視 |
評価基準 | 自己PRや志望理由書が重要な役割を果たし、自分の個性や特技をアピールすることが求められる | 学力が主な評価基準となる |
メリット | 早期に結果が出るため、受験生は早めに進路を決定できる | 試験日が遅いことが多いので、時間をかけて対策できる |
両者の違いを理解し、自分に合った入試方式を選ぶことが大切です。
参考記事:AO入試の良い点と悪い点の特集ページ
総合型選抜(AO入試)の出願資格と出願条件とは?
総合型選抜(AO入試)の出願資格としては、高等学校を卒業見込みであることや、既卒者であることが一般的です。また、出願条件として、面談の通過に加え、特定の分野での活動実績や資格取得が求められる場合もあります。これらの内容は、専門学校ごとに異なるため、各校の募集要項を確認することが重要です。
なお、多くの専門学校ではオープンキャンパスへの参加が推奨されており、実際の校風や教育内容を理解するためにも参加することが望ましいです。また、一度面談で落ちた場合でも、再度面談ができる場合もあるので、併せて確認するようにしましょう。
専門学校のオープンキャンパスに参加するメリットとは?

専門学校のオープンキャンパスに参加することには次のようなメリットがあります。
- 実際の授業風景や施設を自分の目で確認できる
- 在校生や講師と直接話す機会が持てる
- 模擬授業や体験実習が行われる
オープンキャンパスでは、学校の雰囲気や設備の充実度をリアルに体感でき、授業内容や学校生活について具体的な情報を得ることができます。また、実際のカリキュラムを体験することで、自分が将来学びたい分野についての理解を深めることができます。
このようなリアルな体験を通じて、入学後のミスマッチを防ぐことができ、自分に最適な学校選びが可能になります。そのため、専門学校を選ぶ際には、オープンキャンパスへの参加が非常に重要です。
関連記事:オーキャンへの参加は必要なのか?
総合型選抜(AO入試)の注意点とは?

総合型選抜(AO入試)を受ける際には、次のような注意点があります。
- 出願書類や面接の準備に時間をかける
- 情報収集を怠らない
- スケジュール管理を徹底する
AO入試では、あなたの個性や意欲が評価されるため、自分の強みや興味をしっかりと伝える工夫が必要です。特に出願書類では、あなたの考えや目標を明確にすることが求められるので、しっかりとした内容に仕上げましょう。
また、面接では自己PRだけでなく、学校についての理解や志望理由も問われることが多いです。そのため、オープンキャンパスや学校説明会に参加し、最新の情報を得ることで、より具体的な対策が立てられます。
なお、エントリーから面接、合格発表までの各ステップを把握し、余裕を持って準備を進めることが成功の鍵です。これらのポイントを押さえることで、AO入試をより有利に進めることができるでしょう。
専門学校の総合型選抜(AO入試)って落ちることはありますか?

専門学校のAO入試においては、全ての受験生が合格するわけではありません。AO入試では、書類審査や面接などで総合的な評価が行われるため、特に、自己PRや志望動機が曖昧であったり、面接での態度が悪かったりする場合は、不合格となる可能性があります。
事前にしっかりと準備をし、自分自身をしっかりとアピールすることで合格の可能性を高めることができます。そのため、志望する専門学校の特色やカリキュラムについては理解を深め、あなた自身の将来の目標と結びつけた具体的なプランを持って面接に臨むことが重要です。
専門学校の総合型選抜と推薦入試の違いを教えてください

専門学校の総合型選抜(AO入試)と推薦入試の主な違いは次のとおりです。
総合型選抜(AO入試) | 推薦入試 | |
選考方法 | 自己推薦 | 学校からの推薦 |
評価基準 | 学力よりも受験生の個性や意欲が評価される | 多くの場合、内申書の成績が重視される |
評価方法 | 面接や自己推薦書、エントリーシートなどで自分の強みや目標をアピールする機会が多い | 学業成績や学校生活の総合評価が求められる傾向がある |
時期 | エントリー時期が早く、合格発表も早いことが一般的 | 一般的にエントリー時期が遅く、他の入試方法と並行して行われることが多い |
どちらの入試方法が自分に合っているかをよく考え、準備を進めることが重要です。
多くの専門学校の総合型選抜の合格率はどの程度ですか?

学校や学科によって合格率は大きく異なりますが、多くの専門学校の総合型選抜(AO入試)の合格率は70%程度となっています。
一般的に、専門学校の総合型選抜(AO入試)では受験生の志望動機や適性、面接での評価を重視するため、一般入試や推薦入試と比較すると合格率が比較的高い傾向にあります。
ただし、人気のある学科や定員が少ない学科では競争が激しく、合格率が低くなることもあるため、各学校の募集要項や過去の合格実績を確認することが重要です。志望校の最新情報を収集し、準備を万全に行うことで、合格への道が開けるでしょう。
今回の内容のまとめ

本記事では、専門学校の総合型選抜(AO入試)について詳しく解説しました。その中でも、総合型選抜(AO入試)について理解するために重要なポイントを最後に記載していきます。
- 専門学校の総合型選抜(AO入試)は、入学を希望する学生の意欲や多様な才能・個性を重視する選抜方法です。
- 一般入試とは異なり、学力だけでなく、エントリーシートや志望理由書、面談や面接などを通じて総合的に評価されます。
- 人間性や将来の目標なども考慮されるため、自分の強みや個性、熱意や志望理由をアピールして個々の適性を最大限に活かせるのが特徴です。
- AO入試の合格率は比較的高いとされていますが、しっかりとした準備が必要です。出願書類の準備、面接対策などをしっかりと行いましょう。
- オープンキャンパスでは学校の雰囲気やカリキュラムを実際に体験できるため、入学後のミスマッチを防ぐことができます。
この記事を通じて、あなたが総合型選抜(AO入試)についてより深く理解し、志望校合格にお役立ていただければ幸いです。
参考記事:Fランク大学の総合型選抜の特徴とは?
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
専門学校をAO入試で受ける主なメリット
自分の強みを最大限にアピールすることができる
早期に結果がわかる
入学後のミスマッチを防ぐことができる