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作成日: 2025/1/10 更新日:2025/1/10

MARCH(マーチ)の総合型選抜(旧AO入試・自己推薦)や公募推薦は難しい?出願条件や倍率と共に解説

MARCH(マーチ)の総合型選抜(旧AO入試・自己推薦)や公募推薦は難しい?出願条件や倍率と共に解説

MARCH(マーチ)を総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試で受験しようとした場合、倍率や出願条件が気になりますよね。

そこで本記事では、MARCH(マーチ)各大学の倍率や出願条件と併願の可否などの観点から総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試について具体的に詳しく解説していきます。

また、法学部と経営学部の入試難易度や総合型選抜入試の穴場になりやすい大学・学部の特徴のほか、受験生がよく抱く疑問とその回答も掲載していますので、最後まで読み進めてMARCH(マーチ)の総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試についての理解を深めましょう。

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年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

MARCH(マーチ)各大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率

MARCH(マーチ)各大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率

MARCH(マーチ)各大学の総合型選抜(旧AO入試)は、非常に倍率が高いことで知られています。各大学の倍率は年ごとに異なりますが、一様に高い倍率を誇るため、受験生は入念な準備が求められます。

次の表は2024年度の総合型選抜(旧AO入試)の倍率をまとめたものです。

明治大学

学部
学科
入試方式
倍率
自己推薦特別入学試験
12.0
史学地理
4.7
心理社会
75.0
2.1
農芸化学
2.5
生命科学
2.4
食料環境政策
2.9
地域農業振興特別入学試験
3.0
国際日本
国際日本
自己推薦特別入学試験
2.9
総合数理
現象数理
2.5
先端メディアサイエンス
5.7
公募制特別入学試験(大学入学共通テスト利用特別入学試験)
1.9
公募制特別入学試験(全国商業高等学校長協会会員校対象特別入学試験)
1.6
理工
電気電子生命
アドミッションズ・オフィス (AO)入学試験
2.0
機械情報工学
3.8
建築
3.3
応用化学
5.0
政治経済
政治
グローバル型特別入学試験
1.8
経済
4.2
地域行政
2.9

出典:明治大学 2025年度入試ガイド

青山学院大学

学部
学科
入試方式
倍率
英米文学
自己推薦
3.2
史学
4.0
比較芸術
4.9
地球社会共生
地球社会共生
2.4
コミュニティ人間科学
コミュニティ人間科学
5.3

出典:青山学院大学 2024年度 入学者選抜結果

立教大学

学部
学科
入試方式
倍率
キリスト教
自由選抜入試
5.3
3.0
2.8
教育
15.5
異文化コミュ
ニケーション
異文化コミュ
ニケーション
4.0
国際コース選抜入試
2.8
経済
経済
自由選抜入試
8.2
経済政策
13.0
会計ファイナンス
6.2
経営
経営
4.6
国際経営
2.9
数学
2.3
物理
2.0
化学
3.0
生命理学
3.0
社会
社会
10.6
国際コース選抜入試
6.0
現代文化
自由選抜入試
10.2
国際コース選抜入試
4.5
メディア社会
自由選抜入試
8.5
国際コース選抜入試
6.2
自由選抜入試
58.0
国際ビジネス法
合格者なし(志願者6人)
国際コース選抜入試
1.5
政治
自由選抜入試
3.7
観光
観光
12.5
交流文化
3.4
コミュニティ福祉
コミュニティ政策
5.1
福祉
2.8
現代心理
心理
7.0
映像身体
4.3
スポーツウエルネス
スポーツウエルネス
4.1
GLAP
GLAP
国際コース選抜入試
5.4

出典:立教大学 2024年度 入試結果

中央大学

学部
学科
入試方式
倍率
法律
チャレンジ入学試験
9.7
英語運用能力特別入学試験
2.9
国際企業関係法
チャレンジ入学試験
11.5
英語運用能力特別入学試験
2.8
政治
チャレンジ入学試験
10.1
英語運用能力特別入学試験
2.0
経済
経済
高大接続入学試験
4.3
英語運用能力特別入学試験
1.9
経済情報システム
高大接続入学試験
2.8
英語運用能力特別入学試験
1.7
国際経済
高大接続入学試験
4.0
英語運用能力特別入学試験
2.6
公共・環境経済
高大接続入学試験
3.0
英語運用能力特別入学試験
1.7
理工
数学
高大接続型自己推薦入学試験
2.3
物理
1.3
都市環境
1.0
精密機械工学
合格者なし(志願者4人)
電気電子情報通信工学
1.5
応用化学
合格者なし(志願者2人)
ビジネスデータサイエンス
合格者なし(志願者9人)
情報工学
志願者なし
人間総合理工
3.3
人文社会
自己推薦入学試験
4.0
国際経営
国際経営
1.6
経営
英語運用能力特別入学試験
4.0
会計
2.0
国際マーケティング
5.5
金融
志願者なし

出典:中央大学 特別入試 過年度入試データ

法政大学

学部
学科
入試方式
倍率
日本文学
自己推薦入試
3.0
地理
2.3
国際政治
英語外部試験利用自己推薦入試
1.9
国際文化
国際文化
分野優秀者入試
3.0
SA自己推薦入試
2.5
経済

経済・国際経済・現代ビジネス

英語外部試験利用自己推薦入試
2.2
キャリアデザイン
キャリアデザイン
キャリア体験自己推薦入試
5.3
現代福祉
福祉コミュニティ
まちづくりチャレンジ自己推薦入試
4.4
人間環境
人間環境
自己推薦入試
4.9
GIS(グローバル教養)
GIS(グローバル教養)
1.5
スポーツ健康
スポーツ健康
1.5(理数系のみ)

出典:法政大学 2025 入試ガイド

例えば、明治大学・文学部や立教大学の経済学部と社会学部、中央大学・法学部などは、例年、特に高い倍率を示しています。

倍率が高いということは、それだけ多くの受験生がこの入試制度に魅力を感じ、志願している証拠でもあります。

受験を考えている方は、過去の倍率データを参考にしつつ、自身の強みを活かしたアピールポイントをしっかりと準備することが重要です。

倍率が高いと感じた場合は、複数の大学を併願するなど戦略的な受験計画を立てることも検討してください。

参考記事:複数の大学を受験する際のメリット・デメリットとは

MARCH(マーチ)各大学の公募推薦入試の倍率

MARCH(マーチ)各大学の公募推薦入試の倍率

MARCH(マーチ)各大学のうち、法政大学は公募推薦入試を行なっています。この選抜方式では、各学部の特色や求める学生像に基づいて選考が行われます。

公募推薦入試は受験生にとって非常に人気のある選択肢の1つであるため、倍率が高くなる傾向があります。次の表は2024年度の法政大学の公募推薦入試の倍率をまとめたものです。

学部
学科
入試方式
倍率
情報科学
コンピュータ科学・ディジタルメディア
公募推薦入試
2.8
キャリアデザイン
キャリアデザイン
商業学科等対象公募推薦入試
2.0
グローバル体験公募推薦入試
4.4

哲学・日本文学・英文学

3.5
経営
経営戦略
合格者なし(志願者2人)
現代福祉
現代福祉
1.2

出典:法政大学 2025 入試ガイド

公募推薦入試の倍率は受験生にとって進路選択の重要な指標となるため、最新の情報を常にチェックし、自分の志望する大学・学部の動向を把握しておくことが大切です。

これにより、計画的な受験戦略を立て、合格への道を切り開くことが可能になります。

MARCH各大学の総合型選抜(旧AO入試)の主な出願条件と併願の可否

MARCH各大学の総合型選抜(旧AO入試)の主な出願条件と併願の可否

MARCH(マーチ)各大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願条件は、各大学や学部によって異なります。次の表は2025年度の総合型選抜(旧AO入試)の主な出願条件と併願の可否をまとめたものです。

明治大学

学部
学科
評定平均(以上)
検定試験(以上)
併願の可否
文・史学地理・心理社会
3.5
合格した場合は入学することを前提として、他大学・他学部との併願可
農・生命科学・食料環境政策(自己推薦特別入学試験)
4.0
専願
農芸化学
4.3
食料環境政策(地域農業振興特別入学試験)
国際日本
国際日本
4.0
英検準1級
合格した場合は入学することを前提として、他大学・他学部との併願可
総合数理
現象数理
4.0
第一志望として入学を志す者
先端メディアサイエンス
商(大学入学共通テスト利用特別入学試験)
簿記2級
商(全国商業高等学校長協会会員校対象特別入学試験)
4.2
英検準2級・簿記2級
理工
電気電子生命
本学部での勉学を強く希望し、入学後その意志を貫く決意のある者
機械情報工学
3.8(数学・理科・英語)
建築
応用化学
4.0(数学・理科・英語)
政治経済
政治・経済・地域行政
英検準1級以上
本学部での勉学を強く希望する者

出典:明治大学 2025年度入試ガイド

青山学院大学

学部
学科
評定平均(以上)
検定試験(以上)
併願の可否
英米文学
英検準1級
史学・比較芸術
4.0
第一志望として進学を希望する者
地球社会共生
地球社会共生
3.8
英検2級
本学部を第一志望とする者
コミュニティ人間科学
コミュニティ人間科学
3.5
コミュニティ人間科学部での学習に関心を持ち、第一志望とする者

出典:2025年度 自己推薦入学者選抜要項 文学部英米文学科文学部 史学科比較芸術学科地球社会共生学部 地球社会共生学科コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科

立教大学

学部
学科
評定平均(以上)
検定試験(以上)
併願の可否

キリスト教・文(日本文学専修・文芸・思想専修)

3.8
英検スコア1,950点
本学文学部での勉学に強い意欲を持つ者
文(英米文学専修)
4.0
英検スコア2,300点
文(ドイツ文学専修・フランス文学専修)
3.8
英検スコア2,067点
教育
4.0
英検要受験
異文化コミュ
ニケーション
異文化コミュ
ニケーション(自由選抜入試方式A)
英検スコア2,300点
本学異文化コミュニケーション学部での勉学に強い意欲を持つ者
異文化コミュ
ニケーション(国際コース選抜入試)
英検スコア2,400点
本学異文化コミュニケーション学部におけるDual Language Pathwayでの勉学に強い意欲を持つ者
経済
経済・経済政策・会計ファイナンス
英検スコア1,950点
本学経済学部での勉学に強い意欲を持つ者
経営(方式A)
経営
3.8
本学経営学部での勉学に強い意欲を持つ者
国際経営
英検スコア2,300点
数学・物理・化学・生命理学
英検要受験
本学理学部での勉学に強い意欲を持つ者
社会
社会・現代文化・メディア社会(自由選抜入試)
英検スコア1,950点
本学社会学部での勉学に強い意欲を持つ者
社会・現代文化・メディア社会(国際コース選抜入試)
3.8
英検スコア2,180点
本学社会学部において国際社会コースの履修を強く希望する者
法・国際ビジネス法・政治(自由選抜入試)
英検要受験
本学法学部での勉学に強い意欲を持つ者
国際ビジネス法(国際コース選抜入試)
英検スコア2,400点
本学法学部国際ビジネス法学科グローバルコースでの履修を強く希望する者
観光
観光・交流文化
英検スコア1,950点
本学観光学部での勉学に強い意欲を持つ者
コミュニティ福祉
コミュニティ政策・福祉
英検要受験
本学コミュニティ福祉学部での勉学に強い意欲を持つ者
現代心理
心理・映像身体
3.5
英検要受験
本学現代心理学部での勉学に強い意欲を持つ者
スポーツウエルネス
スポーツウエルネス
本学スポーツウエルネス学部での勉学に強い意欲を持つ者
​Global Liberal Arts Program(GLAP)

英検スコア2,600点
グローバル・リベラルアーツ・プログラムでの勉学に強い意欲を持つ者

出典:立教大学 入試ガイド 2025 自由選抜入試国際コース選抜入試

中央大学

学部(学科)
入試方式
評定平均(以上)
検定試験(以上)
併願の可否
法(法律・国際企業関係法・政治)
チャレンジ入学試験
英語運用能力特別入学試験
英検1級
経済(経済・経済情報システム・国際経済・公共・環境経済)
高大接続入学試験
英語運用能力特別入学試験
英検2級(CSE2.0スコア2200)
理工(数学)
高大接続型自己推薦入学試験
4.7(数学)
理工(物理)
4.0(英語、数学、物理)
理工(都市環境・精密機械工学)
3.8
理工(電気電子情報通信工学)
4.0(数学、理科)
理工(応用化学・ビジネスデータサイエンス・情報工学・人間総合理工)
4.0
理工(生命科学)
4.2
文(人文社会)
自己推薦入学試験(外国語型)
英検準1級
国際経営
国際経営
3.8
英検準1級(CSE2.0スコア2304)
商(経営・会計・国際マーケティング・金融)
英語運用能力特別入学試験
英検準1級

出典:中央大学 2025年度 法学部 チャレンジ入学試験 入学試験要項
英語運用能力特別入学試験 入学試験要項
経済学部
高大接続入学試験要項
英語運用能力特別入学試験 ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語特別入学試験 入学試験要項
商学部 英語運用能力特別入学試験 ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験 入学試験要項
理工学部 高大接続型自己推薦 入学試験要項
文学部 自己推薦入学試験要項国際経営学部 自己推薦入学試験要項

法政大学

学部
学科
評定平均(以上)
検定試験(以上)
併願の可否
日本文学
3.8
専願
地理
4.0
本学科で学ぶことを強く希望する者
国際政治
英検準1級
国際文化
国際文化(分野優秀者入試)
3.5
専願
国際文化(SA自己推薦入試)

経済

経済・国際経済・現代ビジネス

英検準1級
本学部で学ぶことを強く希望する者
キャリアデザイン
キャリアデザイン
3.8
専願
現代福祉
福祉コミュニティ
本学部で学ぶことを強く希望する者
人間環境
人間環境
3.5
専願
GIS(グローバル教養)
GIS(グローバル教養)
英検要受験
GIS(グローバル教養学部)で学ぶことを強く希望する者
スポーツ健康
スポーツ健康(理数系)
4.0
本学部で学ぶことを強く希望する者

出典:法政大学 2025 入試ガイド

併願の可否については大学によって異なりますが、多くの場合、総合型選抜は他大学との併願が可能です。

出願条件の詳細や併願のルールは毎年変更されることがあるため、最新の情報を公式ウェブサイトで確認することが重要です。

MARCH各大学の公募推薦入試の主な出願条件と併願の可否

MARCH各大学の公募推薦入試の主な出願条件と併願の可否

MARCHの中で公募推薦を実施しているのは法政大学の2025年度の公募推薦入試の主な出願条件と併願の可否をまとめてみましたので、ご覧ください。

学部
学科
評定平均(以上)
検定試験(以上)
併願の可否
情報科学
コンピュータ科学・ディジタルメディア
英検受験推奨
本学部で学ぶことを強く希望する者
キャリアデザイン
キャリアデザイン(商業学科等対象公募推薦入試)
4.0
英検準2級
専願
キャリアデザイン(グローバル体験公募推薦入試)

哲学・日本文学・英文学

経営
経営戦略
4.2
英検準1級
現代福祉
現代福祉

出典:法政大学 2025 入試ガイド

公募推薦入試における出願条件は各学部で異なるため、大学の公式サイトを確認することが重要です。併願の可否についても学部により異なるため、早期に情報を収集し、戦略的な出願計画を立てることが求められます。

法学部と経営学部の自己推薦入試(総合型選抜)は難しい?

法学部と経営学部の自己推薦入試(総合型選抜)は難しい?

法学部と経営学部の自己推薦入試(総合型選抜)は、他学部と比較して特に難易度が高いと言われています。

なぜなら、法学部と経営学部の自己推薦入試(総合型選抜)を行なっている大学が少なく、特定の大学に受験が集中しやすいからです。

MARCHでは、明治大学と青山学院大学では法学部と経営学部の自己推薦入試(総合型選抜)を行なっていないため、これらの大学を志望する場合は、立教大学、中央大学、法政大学を受験することになります。

なお、法学部は法律の学びが法曹資格や公務員試験に有利であり、特に人気のある学部であるため、合格基準が他学部に比べて高く設定されています。

実際に、2024年度の立教大学の自己推薦入試(総合型選抜)では、法学部法学科の倍率が58.0倍、法学部国際ビジネス法学科は志願者6人に対して合格者なしという極めて厳しい結果になりました。

参照:立教大学 2024年度 入試結果

このように、法学部と経営学部の自己推薦入試(総合型選抜)は難しいので、事前準備が重要です。法学部や経営学部の自己推薦入試(総合型選抜)を受験する場合は、特にしっかりと準備を行うようにしましょう。

総合型選抜入試の穴場になりやすい大学・学部の特徴

総合型選抜入試の穴場になりやすい大学・学部の特徴

一部の学部では、出願要件に評定を課さず、個々の持つ強みや熱意を重視する総合型選抜(旧AO入試)を行っています。

特に新設学部や専門性の高い学部では、学業以外の活動や特別な経験を評価するために柔軟な選抜基準を設けている場合があり、MARCH各大学にも出願要件に評定を課さない学部があります。

これらの大学・学部は、評定が低い受験生にとって「穴場」となり得る選択肢です。そのため、受験生は、自分の強みを活かせる大学・学部を探し、積極的にチャレンジすることで、合格の可能性を広げることができます。

ただし、出願要件に評定を課さないといっても、評定が評価項目に入っていたり、英検などの検定試験のスコアが出願要件に入っていたりすることで、難易度が高くなる場合もあります。

そのため、合格可能性については慎重に判断するようにしましょう。

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試に関するよくある質問

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試に関するよくある質問

ここからは、MARCHの総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試に関するよくある質問に回答していきます。

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試との違いは?

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試との違いは?

MARCHの各大学では総合型選抜(旧AO入試)を実施していますが、公募推薦入試は法政大学のみで実施されています。いずれも受験生の個性を尊重した選考方法ですが、その違いは主に選考基準と併願の可否にあります。

総合型選抜では、学力試験に加えて面接やプレゼンテーション、小論文などを通じて受験生の多面的な能力を評価します。

これに対し、公募推薦入試では、学校での評定平均や推薦書など、主に高校での実績を重視した選考が行われます。

また、総合型選抜は併願できる場合も多いですが、公募推薦入試では専願の場合が多いです。実際に、法政大学の公募推薦入試では、情報科学部以外は専願になっています。

したがって、受験生は自分の強みや併願の希望に応じて、どちらの入試形態が適しているかを検討することが重要です。これらの違いを理解することで、より効果的な受験戦略を立てることができます。

参考記事:総合型選抜で課されるプレゼンテーションの特徴

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試の実施時期とスケジュールは?

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試の実施時期とスケジュールは?

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試は、各大学によって実施時期が異なりますが、一般的には秋から冬にかけて行われます。

具体的には、総合型選抜は9月から10月にかけての出願が多く、面接や小論文などの試験は10月から11月に実施されることが一般的です。

一方、公募推薦入試は10月から11月に出願が始まり、試験は11月から12月に行われることが多いです。

このように、MARCHの入試スケジュールは多様であるため、事前の準備と情報収集が重要です。スケジュールは大学によって異なるため、各大学の公式サイトや募集要項を必ず確認しましょう。

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試に挑戦するメリットとデメリットは?

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試に挑戦するメリットとデメリットは?

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試に挑戦するメリットは、学力試験に加えて自己アピールが評価される点です。自分の強みや個性を活かせるため、学力以外での魅力を伝えたい受験生に向いています。

また、高校での評定が重視されるため、日頃の学習成果が評価されることもメリットです。これらの入試では、一発勝負である一般入試とは異なり、これまでの学力が確実に評価されます。

一方、デメリットとしては、評定平均、英検、課外活動、小論文、面接など幅広い分野でしっかりとした対策と準備が求められる点があります。

特にMARCHは大学としての人気が高く、多くのレベルが高い受験生が競争相手になりますので、自己表現やプレゼンテーションスキルが求められる分、事前準備が非常に大変です。

また、評定基準を満たしていないと出願できない場合があるほか、英検や簿記などの検定試験のスコアや課外活動の実績なども出願条件に入っていることがあり、出願時点で高いレベルが要求される大学・学部もあります。

総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試は、各自の個性や特技を活かしてアピールする機会となりますが、これらの特徴を理解し、自分に合った入試方式を選ぶことが重要です。

参考記事:合格に繋がる自己アピールのポイントとは

MARCH各大学の総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試の特徴は?

MARCH各大学の総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試の特徴は?

MARCH各大学の総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試は、それぞれの大学が持つ独自の教育方針や学生に求める資質に基づいて設計されています。大学ごとの実施内容や制度、選抜方法のポイントの違いは次の通りです。

大学
特徴、傾向
明治
・専願の学部と併願できる学部がある
文学部の倍率は4.7〜75.0倍と高い
青山学院
文・地球社会・共生コミュニティ人間科学部のみ総合型選抜を実施
共生コミュニティ人間科学部は出願条件が緩いが倍率が高い
立教
出願条件は全体的に厳しめ
専願ではない分、全体的に倍率が高い
中央
法学部が名門で、倍率は9.7〜11.5倍と高い
全学部で併願が可能だが、出願条件が高めに設定されている
法政
公募推薦入試も行っている
MARCHの中では倍率は低い

このように、各大学は特色ある選抜基準を設けており、出願者は自らの強みがその大学の求める人物像と合致するかをしっかりと確認することが重要です。

入試の形式や評価基準が異なるため、各大学の公式情報を十分に調査し、適切な対策を講じることが合格への鍵となります。

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試の受験対策の基本戦略は?

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試の受験対策の基本戦略は?

MARCH(マーチ)の総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試における受験対策の基本戦略は次のとおりです。

  1. 各大学の出願条件や倍率をしっかりと把握する
  2. 自己分析をして志望動機を明確化する
  3. 出願書類を作成する
  4. 二次選抜の内容を確認し、小論文や面接などの対策・準備をする
  5. 学力試験の対策をする

まずは募集要項などで出願条件や倍率をしっかりと把握し、評定平均の維持・向上や英検の取得、課外活動などに取り組み、出願条件を満たすようにしましょう。

また、総合型選抜や公募推薦入試では自己アピールが重要ですので、自分の強みや特技を理解し、それがどのように学部での学びに活かせるのかを具体的に説明することが求められます。

出願書類の作成には時間をかけ、誤字脱字のないように丁寧に仕上げることが必要です。面接対策としては、模擬面接や過去の質問例を活用し、実践的な練習を行うことが効果的です。

面接では、志望動機や将来のビジョンをしっかりと伝えることが重視されますので、面接対策も不可欠です。

なお、大学や学部によっては小論文や学力試験の対策も必要となるため、過去問を活用し試験傾向を掴むことが有効です。早めの情報収集と計画的な準備を心掛けることで、合格への道が開けるでしょう。

参考記事:小論文の書き方や代表的な型を解説
参考記事:
面接の対策のポイントと当日聞かれる事の主な質問を解説

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試の受験対策には塾を活用した方がいいの?

MARCHの総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦入試に向けた受験対策において、塾を活用することは、多くの受験生にとって非常に効果的です。塾に通うことで次のようなメリットがあります。

  • 試験対策のノウハウを持つ専門の講師からの指導を受けることで、効率的に最新の受験情報を収集でき、個々の特性とニーズに応じた戦略を提供してもらえる
  • 模擬試験や面接練習などの実践的な対策が豊富に提供されるので、自分の弱点を克服し、合格に必要な力を効率的に身につけることができる

塾選びでは、自分の学習スタイルや目的に合ったコースを提供しているかどうかを確認することが大切です。

また、塾の活用だけが成功の鍵ではなく、自学自習で成功する受験生も多いので、自分の学習スタイルや経済的な状況を考慮し、慎重に判断することが重要です。

プロの指導者からの個別指導や入試情報に基づいた学習プランは受験生が効率的に学習を進めるために役立ちますが、自主学習の時間を確保し、自分自身で考える力を養うことも重要です。

どの方法が最も自分に合っているかを見極め、最適な学習環境を整えることで、MARCHの総合型選抜や公募推薦入試における成功への道が開けるでしょう。

参考記事:総合型選抜の対策に塾は必要なのか?

マーチの総合型選抜並びに公募推薦に関する総括

まとめ

本ページでは、MARCH各大学における総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦入試に関する詳細情報を提供しました。その中でも、MARCHの推薦入試について理解するために重要なポイントを最後に記載していきます。

  • MARCHの各大学では、毎年多くの応募者が集まります。特に人気の学部や学科では、例年倍率が非常に高く、受験生はしっかりとした対策が求められます。
  • 各大学の特徴や出願条件により難易度が大きく異なります。法学部と経営学部の自己推薦入試は特に難易度が高いです。
  • 競争率は年々変動しているので、早期に情報収集することで最適な戦略を立て、計画的な準備を進めることが鍵となります。
  • 評定が低くても受験可能な大学や学部もあります。スキルや課外活動の成果などが重視されることで自身の経験や強みを最大限に活かせます。
  • 受験対策としては、塾の活用についても検討し、自分に合った方法で合格を目指しましょう。

各項目で紹介した情報を参考にし、あなたがMARCHの総合型選抜並びに推薦入試についてより深く理解し、志望校合格への道を切り開くのにお役立ていただければ幸いです。

参考記事:総合型選抜の対策はいつから始めるのがベストなのか

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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