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作成日: 2024/7/16 更新日:2024/7/17

総合型選抜(旧AO入試)の最適な対策時期はいつ?入試スケジュールと共に適切な準備開始時期を解説

総合型選抜(旧AO入試)の最適な対策時期はいつ?入試スケジュールと共に適切な準備開始時期を解説
  • 「総合型選抜の対策をいつから始めたらいいか教えてほしい」
  • 「総合型選抜の入試スケジュールを把握しておきたい」
  • 「今の自分がやるべきことを知りたい」

当記事は、上記のようなご要望がある方のために書きました。

改めての話になりますが、総合型選抜で大学を受験しようとする場合、適切な対策時期や受験スケジュールが気になりますよね。どちらもきちんと把握しなくてはいけない反面、自力で調べるのは時間がかかる上に、大変だと思います。

そこで本記事では、一般的な総合型選抜のスケジュールの大枠をご把握頂くために以下のような点について解説します。

  • 大まかな受験スケジュール
  • 募集要項が公表される時期
  • 目安の出願時期
  • 適切な対策の開始時期
  • 目安の合格発表時期

ページの最後の方には、総合型選抜のスケジュール関連で多くの受験生が抱きがちや疑問点とその回答についても添えておりますので、ぜひ最後まで読み進めてください。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次


総合型選抜(旧AO入試)の一般的なスケジュール

総合型選抜(旧AO入試)の一般的なスケジュール

まず最初に総合型選抜のスケジュールについてお話しします。総合型選抜(旧AO入試)のスケジュールは、受験する大学・学部・学科によって大きく異なりますが、概ね次のような流れです。

時期

スケジュールの内容

6月頃

募集要項の公表

9〜10月頃

出願・書類選考

10〜11月頃

個別試験

11〜12月頃

合格発表・入学手続き

それぞれの時期については、1つずつ補足していきます。

6月

各大学の募集要項が公表されます。これを基に、志望校の提出書類や試験の内容をチェックし、準備を始めます。

9月~10月

多くの大学では9~10月が出願期間

9月~10月は出願期間に入ります。用意した出願書類を期限内に受験したい大学に提出します。

大学によっては、この段階で書類選考が行われます。

10月~11月

10月~11月には、各大学の個別試験が実施されます。通常、大学に足を運び、小論文や面接を受けることになります。

11月~12月

多くの大学では、11月~12月が合格発表の時期です。

11月~12月に書類選考や個別試験の内容を踏まえて決まった合否が発表されます。合格した場合は入学手続きを行います。

以上が総合型選抜の一般的なスケジュールとなります。

募集要項が公表される時期

総合型選抜の募集要項が公表される時期

一般的に、総合型選抜の募集要項は、6月頃に各大学のHPにて公表されます。参考までに募集要項に載っている主な情報は以下の通りです。

  • 募集人数
  • 出願資格
  • 選考方法
  • 出願期間
  • 試験日程

これ以外にも受験生が知るべき重要な情報が含まれている場合があります。そのため、公表され次第、少しでも早くチェックし、その後の受験対策スケジュールや受験スケジュールの作成に活用しましょう。

なお、過年度の募集要項は各大学のHPの受験情報ページにて公開されています。

そのため、高3の6月まで志望校の募集要項を見ない、というのはNGです。

志望校の募集要項はできるだけ早めにチェックして必要な対策や出願日などをはじめとした受験時のスケジュールを把握し、そこから逆算した上で受験対策を立てるようにしてください。

出願関連の一般的な目安のスケジュール

出願時期の目安

次に総合型選抜の出願時期について解説します。

10月頃の出願が一般的

多くの大学では、総合型選抜の出願時期を10月に設定しています。

そのため、夏休みに出願書類の準備を始め、9月に書類を仕上げておくと余裕を持った出願書類の提出が可能となります。

ただし、なかには出願締め切りを9月にしている大学もあり、そのような大学に出願する場合は夏休み中に出願書類を仕上げておく必要があります。

出願時期は年によって変化することもあるので、必ず大学の最新募集要項を確認するようにしましょう。

総合型選抜入試を複数回行う大学もある

入試を複数回実施する大学があります。

一部の大学・学部・学科では、総合型選抜を複数回行います。

そのような場合は、一度不合格になってしまった場合でも11月以降に実施される二次募集や三次募集に出願できます。

これを踏まえて入試日程を組んでおけば、志望校に落ちてしまった場合でも慌てずに対処することができます。
参考記事:Ⅰ期(1期)とⅡ期(2期)の違いについて解説

総合型選抜の出願期間は2週間くらい

通常の総合型選抜の出願期間は2週間程度

総合型選抜の出願期間は大学や学部によって異なりますが、2週間くらいに設定している大学が多いです。

出願期間は大変短いため、出願期間に入る前に出願に必要な書類などの準備を済ませておきましょう。

特に、調査書などの高校に発行してもらう必要がある書類については、早めに申請しておかないと発行が間に合わない可能性があるので、注意が必要です。

また、自己アピールや志望理由の他にも個別試験の事前課題などが出願書類に含まれている場合は、準備にかなり時間がかかることもあります。

そのため、出願を考えている大学や学部の募集要項をしっかりと確認し、締め切り間際に慌てずにすむように余裕を持って必要な書類を準備するようにしましょう。

参考記事:出願時に求められる主な資料一覧

併願する場合は9〜10月に出願準備・手続きに追われる

複数の大学の総合型選抜を併願する場合は、9~10月に出願の準備や手続きで大変慌ただしくなります。

総合型選抜の出願期間は9〜10月に集中しているので、複数校に出願する場合は出願のタイミングがかぶります。

そのため、9月〜10月には同時に複数校の出願書類を準備する必要があり、かなり慌ただしくなる可能性があります。

出願書類の準備には思ったより時間がかかる場合があるため、それを見越して早めに書類準備の予定を立て、準備を進めていくようにしましょう。

参考記事:複数の大学に出願する際のルール

総合型選抜の一般的な試験日程

個別試験の日程の目安は出願締め切り日から約1ヶ月後

総合型選抜の試験日程は大学ごとに異なりますが、出願締め切り後1ヶ月程度で個別試験が行われることが多いです。

なお、大学によっては書類選考が行われることがあり、その場合は、出願締め切り後2週間程度で結果が通知されるのが一般的です。

個別試験は1日で行われる場合もあれば、数日にわたって行われる場合もあります。

小論文や面接のみの場合は1日で行われることが多いですが、筆記試験や実技試験、プレゼンテーションやディスカッションなども課される場合は複数日に分けて試験が行われることがあります。

試験の日程や会場等の急な変更は滅多にありませんが、ごくまれに変更されることがあります。試験前に必ず大学のホームページで最新の情報を確認しましょう。

合否は試験後2週間〜1ヶ月程度で発表されることが多いので、個別試験が終わったあとは他の大学の試験対策などを進めながら結果発表を待つことになります。

総合型選抜(旧AO入試)の入試スケジュールはいつまでか

試験はいつまで続くのか

ここからは、総合型選抜を受験する場合の入試スケジュールがいつまで続くのかをパターン別に解説していきます。

11〜12月に合格発表の大学が多い

大学によりますが、総合型選抜の合否は11〜12月に発表されることが多いです。

合格した場合は2週間後までに入学手続きをするのが一般的な流れです。入学資格を確保したい場合は期間内に手続きを完了させる必要があります。

二次募集や三次募集に出願する場合の受験終了時期

二次募集や三次募集に出願する場合の受験終了時期

二次募集や三次募集に出願する場合は、以下のようなスケジュールが一般的です。

  • 11月に出願
  • 11~12月に個別試験
  • 12月に合格発表

ちなみに、三次募集の場合は、これよりも遅いスケジュールとなることもあります。

共通テストありの場合

国公立大学の総合型選抜のうち、共通テストを課している入試では、まず11月~12月に共通テスト以外の選抜結果が公表されることが多いです。

その後、共通テストの結果を加味して1〜2月頃に最終的な合否が発表されるのが一般的な流れです。

共通テストありの場合は、個別試験が終わった後も共通テストの対策を続ける必要があります。

そのため、共通テストを利用した総合型選抜の場合、出願開始から最終的な合否が出るまでの期間が半年近くに及ぶこともあります。

共通テストが課されている場合は長期戦になることを覚悟しておきましょう。

参考記事:総合型選抜は共通テスト無しで受けられるの?

出願準備や対策はいつから始めるべきか

総合型選抜の出願準備や対策をいつから始めるべき

総合型選抜の合否を決める要素は出願書類や試験など多岐にわたるため、準備や対策にはそれなりの時間がかかります。

そのため、出願や試験のスケジュールから逆算して早めに準備や対策を進める必要があります。

ここからは、総合型選抜の出願準備や対策をいつから始めるべきかについて解説します。

「高2の夏」が1つの目安

総合型選抜の出願準備や対策は1日でも早く始めるのが有利です。1つの目安として、高校2年生の夏休みまでには開始したいです。

なぜなら、高校2年生の夏休みに大学から評価される活動実績を積み、それを受験時にアピールすることができるからです。

高校3年生になると受験まであまり時間がなく切羽詰まってきますが、高校2年生のうちは比較的時間に余裕があります。

そのため、課外活動にじっくりと取り組むことができ、出願書類や面接での自己アピールの内容を作り込むことができます。

高校2年生の夏休みに大学から評価される活動実績を積むためには、それまでに志望する大学・学部・学科を決めておく必要があります。

自己分析などを通して早めにあなた自身にあった大学や学部・学科の目星をつけておくと、受験対策を有利に進めることができます。

参考記事:総合型選抜でボランティア活動は実績になるのか

評定平均対策には1年生から取り組む

評定平均対策の大切さ

総合型選抜では、高校1年生の1学期から3年生の1学期までの評定が通算された評定平均を提出します。

評定平均は出願要件や合否判定に関わってくる重要な評価項目なので、1年生の段階からコンスタントに高い評定を維持することが重要です。

現時点で評定平均が低い場合は、今から少しでも評定を上げられるように授業や定期試験に取り組みましょう。

参考記事:通知書に書かれる成績と総合型選抜の合否の関係

志望校の決定は遅くとも高校3年生の1学期まで

総合型選抜では、出願書類の作成や小論文・面接の練習などに時間がかかります。

そのため、それらにじっくりと取り組むには、早めに志望校を決めて早めに準備や対策に取り掛かることが大切です。

以上の内容を踏まえると、高校3年生の1学期までには志望校を決め、過年度の募集要項を参照して対策を開始するべきです。

6月頃には募集要項が公開されるので、試験日程や併願の可否などを考慮して受験校を確定させて具体的な受験スケジュールを立てられるようになります。

そうすると、各大学に提出する出願書類の種類や試験内容に合わせた準備や対策を、立てたスケジュールに沿った形で取り組むことが可能になります。

出願書類は高校3年生の夏休みのうちに仕上げる

出願書類は高校3年生の夏までに仕上げる

高校3年生の夏休みが終わると、順次、出願期間に入っていきます。

そのため、夏休みのうちに出願書類を仕上げておくと、余裕を持って出願することができます。

効果的な自己アピールには然るべき活動実績が必須

大学によって異なりますが、出願書類には自己アピールや志望理由などを書く必要があります。

自己アピールには、志望大学・学部・学科での学びにつながる課外活動などでの実績を書けると評価が高くなります。

そのため、自己アピールの内容が薄いのであれば、時間のある夏休みのうちに活動実績を積んでおきましょう。

参考記事:総合型選抜で評価される効果的な自己アピール方法とは?

志望理由はなるべく具体的にする

加えて、志望理由は具体的であればあるほど評価が高くなります。

そのため、夏休みに志望校のオープンキャンパスに参加して教授や学生などの話を聞いて内容を補強するのがおすすめです。

理想としてはどうして、志望する大学・学部・学科を志望し、なぜ、その志望校ではないといけないのか、を明確に話せるようになる事です。今取り上げたことをきちんと話せるまで志望理由を具体的にしましょう。

参考記事:志望理由の記載が求められる出願書類の特集ページ

小論文や面接の対策は遅くとも9月に始める

小論文や面接などの個別試験の内容は大学・学部・学科によって大きく異なります。

そのため、受験校が多いほど、対策には時間がかかります。

特に、小論文や面接が苦手な場合は、合格水準に達するまでにやらなければならないことが多いです。

したがって、遅くとも9月には対策を始めないと、試験日までに仕上がらない可能性が出てきてしまいます。

参考記事:総合型選抜で大切な面接対策

よくある質問とその回答

よくある質問とその回答

ここからは、総合型選抜に挑戦する事を考えている受験生がスケジュール関連でよく抱く疑問とその疑問に対する答えをご紹介します。

国公立大学と私立大学でスケジュールは違いますか?

総合型選抜(旧AO入試)の基本的な出願期間は国公立大学と私立大学でほぼ同じです。

ただし、国公立大学は共通テストを課す場合があり、その場合は1〜2月頃まで最終的な合否は出ません。

また、私立大学で二次募集や三次募集を行っている大学では、11〜12月頃まで出願できることがあります。

このように、国公立大学と私立大学で若干スケジュールの傾向が異なるので、どちらも受験する場合は気をつけてください。

現実的に何校まで併願できますか?

併願可能な目安の学校数

現在の状況や目指す大学の難易度にもよりますが、受験校は滑り止めも含めて3〜5校までに絞ると各大学の対策に集中できます。

それ以上に増やしてしまうと、スケジュール管理が大変になったり、1校当たりの対策にあまり時間を割けなくなったりしてしまう恐れがあります。

そのため、本命と滑り止めをそれぞれ1〜2校ずつ選ぶのが無難でしょう。

ただし、不合格になって受験校が減ってしまった場合は、必要に応じて受験校を追加することも検討しましょう。

複数の受験校を選ぶ際のコツはありますか?

出願期間や試験日程といったスケジュールがどうなっているのかと、第一志望の進学先と似た学部・学科であるかどうかの確認が重要になります。

大前提とした出願期間や試験日程があまり近くない大学を満遍なく受けると、各校の対策を余裕を持って行えます。

そのため、可能であれば出願期間が早い大学と遅い大学に分散して出願すると良いでしょう。

また、志望校と同じような学部・学科の大学を受けると、似たような志望理由や自己アピールを使うことができ、出願書類の準備に割く時間を減らせます。

それに、同じような学部・学科では、個別試験の傾向も近いので、個別試験の対策も行いやすくなります。

そのため、出願期間や試験日程といったスケジュールの確認と第一志望の進学先と似た学部・学科であるかどうかの確認はしておきたいものです。

学校だけでなく塾や予備校でも対策した方がよいですか?

総合型選抜の対策に塾や予備校を使う必要性

学校で十分な進路指導を受けたり、対策をしたりできる場合は、必ずしも塾や予備校に通う必要はありません。

しかし、学校によっては総合型選抜の対策に特化した先生がおらず、学校だけでは十分な対策ができない可能性があります。

そのような場合は、塾や予備校で志望校に合わせた専門的な指導を受け、より高いレベルで対策した方が合格しやすくなるでしょう。

また、高校1年生や2年生といった早い時期から対策をしたい場合も、学校では対応できないことがあるので、必要に応じて塾や予備校の利用も検討してみてください。

参考記事:推薦入試やAO入試の対策塾には通うべきか?

合格後はいつまでに入学手続きをすればいいですか?

合格発表後、約2週間以内に入学金の一部を納めたり必要書類を提出したりすることで、入学の権利を確約されることが多いです。

二次募集や三次募集で合格した場合は、合格発表から入学手続きの期間が短いこともありますので、注意が必要です。

なお、入学金の全額支払いは3月頃までとなっていることが多いので、一般入試などの結果を加味して全額支払うかどうかを判断することもできます。

学校推薦型選抜(公募推薦)とのスケジュールの違いは?

学校推薦型選抜は総合型選抜よりスケジュールが1ヶ月ほど後ろにずれることが多いです。

学校推薦型選抜(公募推薦)は総合型選抜よりスケジュールが1ヶ月ほど後ろにずれることが多いです。

学校推薦型選抜(公募推薦)
の場合は専願という条件があることが多いため、第一志望の大学は学校推薦型選抜(公募推薦)で受験し、滑り止めを専願ではない大学の総合型選抜で受験するというのが一般的です。ぜひ、参考にしてみてください。
参考記事:両試験の相違点の特集ページ

一般入試と併願しない方がいいですか?

一般入試と総合型選抜の併願は、併願をした方がよいケースとしない方がよいケースがあります。端的に言えば、受験生次第、という結論になります。

大前提として一般入試と総合型選抜を併願すると、総合型選抜で志望校に合格できなかった時に、一般入試で合格する可能性が残されるというメリットがあります。

ただし、どちらも対策する必要があるので、その分負担が大きくなり、より計画的に対策しないと、どちらも合格レベルに達しない可能性があります。つまり、総合型選抜と一般選抜の両方を中途半端に対策をし、どちらの入試形式でも落ちる、という結果になります。

一方で現時点で一般入試と総合型選抜の対策がある程度できている場合、併願することによって志望校に合格できる可能性を高めることができます。

以上のように、一般入試と総合型選抜の併願については、両方の対策ができるのであればやるべきですが、どちらも中途半端な対策に終わるリスクがある事は押さえておきましょう。

総合型選抜で合格すると入学課題はありますか?

合格後の入学後の課題

総合型選抜で合格した場合、大学の中には、新入生に対して入学前に課題を出すことがあります。

これは大学での授業をスムーズに始めるための準備として用意されているもので、内容は大学や学部、学科によって異なりますが、具体的には以下のようなものがあります。

  • 教科書の予習
  • レポート作成
  • 課題図書の感想文
  • 資格試験の受験
  • 英語の課題

この他、実技を必要とする学部ではそのための準備が求められることもあります。

これらの課題は大学の初回授業までに完成させておく必要があることが多いので、計画的に取り組んでおきましょう。

試験日がかぶっている大学に出願するのはありですか?

試験日がかぶっている大学に出願するのはありです。

なぜなら、書類選考で不合格になる場合があるからです。

書類選考がある場合は、試験日がかぶっていたとしても複数の大学に出願した方が個別試験に進める可能性が高くなります。ただし、複数の大学の書類選考に通過した場合は個別試験を受験する大学を1つに絞る必要が生じます。

Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期のどの時期に出願するべき?

Ⅱ期・Ⅲ期よりもⅠ期に申し込むのが一番

Ⅰ期が最も募集人数が多いので、合格しやすいといえます。そのため、なるべくⅠ期に照準を合わせて準備をするべきです。

なお、Ⅱ期やⅢ期を行う大学は少ないため、Ⅱ期やⅢ期の場合は出願先が限られます。

その分、Ⅱ期やⅢ期では特定の大学に志願者が集中し、定員が少ないこともあって倍率が高くなる傾向があります。

ここまでの内容のまとめ

今回の内容のまとめ

本記事では、総合型選抜のスケジュールについて詳しく解説しました。

最後に改めて、総合型選抜に臨むのであれば、念頭に置いておきたい一般的な総合型選抜の入試スケジュールを時系列にまとめておきましたのでご覧ください。

  • 高1の1学期:評定平均対策の開始
  • 高2の夏休み:志望校の決定
  • 高3の6月:募集要項の公表
  • 高3の夏休み:出願書類の仕上げ
  • 高3の9月:ここまでに個別試験の対策を開始する(早ければ早いほどよい)
  • 高3の10月:出願期間(2週間ほど)
  • 高3の10月~11月:個別試験
  • 高3の11月~12月:合格発表

この記事を通じてあなたが総合型選抜のスケジュールをより深く理解し、志望校合格に役立てていただければ幸いです。

参考記事:この入試に取り組むメリットとデメリット


この記事を書いた人

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。