作成日: 2025/4/11 更新日:2025/4/11
自動車工学では何を学ぶ?進学先や学んだことを活かせる就職先を紹介

「将来は自動車関係の仕事に就きたいけれど、どんな勉強をすれば良いのだろう?」
「自動車工学を学べば具体的にどのような進路があるのか知りたい」
「自動車や機械いじりが好きだけど、それを活かせる職業は何だろう?」
このような疑問を持つ高校生は、多いのではないでしょうか?
自動車工学は、身近な乗り物の設計や製造、最新技術まで幅広く学べる実用的な分野です。
卒業後は、自動車メーカーだけでなく部品メーカーやIT企業などさまざまな分野で活躍できるでしょう。
そこで本記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- 自動車工学で学べる内容
- 自動車工学を学ぶメリット
- 自動車工学を学べる大学や専門学校
- 卒業後の進路や就職先・職種
- 取得を目指せる資格
自動車工学に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 自動車工学とは?
- 2 自動車工学では何を学ぶ?学ぶ内容や研究分野を解説
- 3 自動車工学を学ぶメリットとは?
- 3-1 創造力や問題解決能力を身につけられる
- 3-2 自動車に関する幅広い分野を学べる
- 3-3 安定した就職先を見つけやすい
- 3-4 環境問題やエネルギー問題の解決に貢献できる
- 3-5 海外でキャリアを築ける
- 4 自動車工学を学べる学科・コースの例を紹介
- 5 自動車工学を学べる進学先とは?大学や専門学校の例を紹介
- 5-1 久留米工業大学 交通機械工学科モビリティデザイン工学コース
- 5-2 日本大学 生産工学部機械工学科自動車工学コース
- 5-3 神奈川工科大学 工学部機械工学科自動車システム工学コース
- 5-4 関東工業自動車大学校
- 5-5 トヨタ名古屋自動車大学校
- 5-6 東京工科自動車大学校
- 6 自動車工学の知識を活かせる職種・就職先とは
- 7 専攻する事で取得を目指せる資格
- 8 学ぶのに向いている人の特徴
- 9 よくある質問と各質問への回答
- 10 今回の内容のまとめ
自動車工学とは?

自動車工学は、身近な自動車の設計や製造・整備・運用の仕組みを学べる実用的な学問分野です。
エンジンの仕組みや車の構造といった基礎から、最新の自動運転技術やEV開発まで幅広い内容を扱います。
「燃費の良い車の作り方」「安全装置の設計」などの現代的な課題に取り組むのが特徴です。
自動車工学を学ぶことで、高校で習う物理や数学の知識が、実際の自動車づくりでどう活かされるのかが理解できます。
加えて、高校の授業と違い実習が豊富にあるのも自動車工学を学ぶ魅力です。
車のパーツを分解したり設計ソフトを使ったりする実習をとおして、実践的に学べるでしょう。
卒業後は、自動車メーカーだけでなく、部品メーカーやIT企業などさまざまな分野で活躍できます。
自動車工学では何を学ぶ?学ぶ内容や研究分野を解説

自動車工学で取り扱う学習内容について、6つピックアップしました。
- 機械工学の基礎
- 自動車の設計と製造
- 車両の整備と保守
- ソフトウェア工学とAI技術
- 人間工学と安全技術
- ハイブリッド車や電気自動車
それぞれ詳しく見ていきましょう。
機械工学の基礎

自動車工学を学ぶには、機械工学の基礎知識が欠かせません。
機械工学の知識は、車の設計や製造技術を理解するための土台です。
機械工学では、主に以下の4分野を学びます。
分野 | 説明 | 自動車への応用例 |
力学 | 物体に作用する力とその結果生じる運動や変形を研究する学問 | ・車体の強度評価 ・衝突時の衝撃吸収能力の計算 |
材料工学 | 使用する材料の選定とその特性を理解するための学問 | ・自動車の軽量化 ・燃費効率の向上(アルミニウム、カーボンファイバーなどの新素材) |
熱力学 | エネルギーの変換と効率に関する学問 | ・エンジン性能の向上 ・冷却システムの最適化 ・ハイブリッドカーや電気自動車のバッテリー管理システム |
流体力学 | 流体の運動とその力学的性質を研究する学問 | ・車体デザインの空力特性改善 ・高速走行時の燃費向上 |
制御工学 | システムの動作を制御するための理論と技術を研究する学問 | ・エンジン制御システム:燃料噴射量や点火タイミングを最適化し、燃費向上と排出ガスの削減を目指す ・ABS(アンチロックブレーキシステム):車輪のロックを防止し、制動時の車両安全性を高める ・トランクションコントロール:駆動輪の空転を抑制し、加速時の安定性を確保する |
このような基礎を身につけると、エンジン改良や電気自動車の開発など、より専門的な自動車工学の分野へ進めるでしょう。
自動車の設計と製造
自動車の設計は、デザインの決定から始まり、コンピューターを使って外装・内装や細かい部品までのデータを作成します。
設計図の読み方や製図・機械に使用される材料の性質や加工法についても学びます。
以下に、自動車の設計と製造で学ぶ主な分野をまとめました。
学ぶ分野 | 内容 |
設計工程 | 車両がどのように機能し、どのように安全性を保持するかを考慮しながら、エンジニアは新しいモデルを創り出す。 車両の外観だけでなく、内部構造やエンジンやトランスミッション・サスペンションシステムなどの設計も行う。 コンピュータ支援設計(CAD)や有限要素法(FEM)などの最新技術を活用する技術も必要。 |
製造工程 | 材料の選定や加工技術 ・組み立て方法 ・品質管理など、設計された車両が実際にどのように生産されるかを学ぶ。 実際の製造現場でどのように適用されているかを学ぶために、工場見学やインターンシップを通じて実地経験を積むこともある。 |
最先端技術 | 生産ラインの効率化や労働力の最適化 ・エネルギー効率の高い製造プロセス ・再生可能エネルギーの活用などを実現するため、最先端のロボティクスや自動化技術についても学ぶ。 |
また、部品の共通化(モジュール化)によって、開発時間やコストの削減や製品バリエーションの増加が可能になっています。
自動車における設計や製造の技術は、自動車工学の根幹になるため、自動車工学を学ぶうえで必須の知識です。
車両の整備と保守

自動車工学では、車の診断技術と修理方法も詳しく学びます。
以下に、車両整備と保守で学ぶ主な内容をまとめました。
学ぶ内容 | 具体的な作業内容 |
主要コンポーネント点検・修理・交換方法 | エンジンやトランスミッション・ブレーキシステム・サスペンションの点検・修理・交換方法について深く理解します。 |
コンピュータ診断ツールの活用方法 | コンピュータ診断ツールを使用して車両の電子システムをチェックし、故障箇所を特定する技術を学ぶ。 |
定期メンテナンスの重要性と手順 | オイルやフィルターの交換・タイヤの回転とバランス調整など、車両の寿命を延ばし、運転の安全性を確保するための日常的なメンテナンス作業について学習する。 |
環境に配慮した整備と保守 | 排ガス規制に対応するための技術や、ハイブリッド車や電気自動車の整備に関する知識も学ぶ。 |
安全性の観点からの整備と保守 | ブレーキシステムの点検と修理、ライトやウインカーのチェック・エアバッグシステムの確認など、安全運転を支えるための作業についても学ぶ。 |
近年は、ハイブリッド車や電気自動車特有の高電圧システムの取扱いや、排ガス規制に対応するための整備技術についても学びます。
このような専門知識は将来、整備士だけでなく開発エンジニアやカスタマーサポート・技術営業担当としても大いに役立つでしょう。
ソフトウェア工学とAI技術
現代の自動車工学において、従来の機械工学に加えてソフトウェア開発とAI技術は重要な学習分野です。
自動車の性能向上や機能拡張・将来的なアップグレードを可能にするソフトウェア技術は、近年の自動車産業において欠かせません。
とくに、AI技術は自動運転や安全性向上・製造プロセスの最適化など多岐にわたる分野で活用されています。
ソフトウェアやAIが自動車の製造にどのような影響を与えているかについて、以下にまとめました。
分野 | AIの活用例 |
製造現場 | AIを活用した異常検知や品質評価・高速性能予測システムが導入されている。 |
自動運転技術 | センサーデータの分析やリアルなシミュレーション生成にAIが活用されている。 |
材料開発 | AI機械学習を応用した研究が進められている。 |
ソフトウェアテストの自動化にもAI技術が導入され、品質検証の効率化が図られています。
このような技術によって、人間の処理能力を超えた選択肢評価や情報処理を実現しています。
人間工学と安全技術

人間工学と安全技術は、自動車工学における重要な研究分野です。
自動車工学では人間工学の観点から、運転者と車両のインターフェースを最適化し、安全性と快適性を高める研究が行われています。
たとえば、シートのデザインや操作系の配置は、長時間の運転でも疲労を軽減できるよう設計されています。
視界の確保も重要な要素であり、死角を最小限に抑えるための車内デザインやミラーの配置が研究対象です。
一方、安全技術では、衝突安全と予防安全の両面から研究が進められています。
具体的には、事故発生時の被害を最小限にするためにエアバッグやクラッシャブル構造などの技術などが挙げられるでしょう。
運転者監視システムや自動運転技術への応用も進んでおり、ドライバーの疲労や注意散漫を検知する技術も進化しています。
ハイブリッド車や電気自動車
ハイブリッド車は、エンジンと電気モーターという異なる動力源を組み合わせた自動車です。
エンジンと電気モーターの利点を組み合わせることで、低燃費かつ環境に配慮した設計を実現しています。
具体的な研究内容は、以下のとおりです。
研究内容 | 詳細 |
電動車両の燃費評価 | 電気とガソリンをどれだけ効率よく使えるか測定し、本当の省エネ性能を調べる研究 |
回生機能の最適化 | ブレーキをかけたときの運動エネルギーを電気に変えて再利用する仕組みを、効率良くする研究 |
バッテリー性能の向上と耐久性 | 電池の蓄電量を増やし、長持ちさせる技術。より軽く、安全で長く使える電池を開発する研究 |
パワートレインと耐久性 | エンジンやモーター・変速機などの動力系統を統合し、小型化・軽量化・高効率化する研究 |
さらに、使用済みバッテリーの再生技術や、走行中のワイヤレス給電システムの研究なども進められています。
自動車工学を学ぶメリットとは?

自動車工学を学ぶことには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、自動車工学を学ぶ利点について5つ紹介します。
- 創造力や問題解決能力を身につけられる
- 自動車に関する幅広い分野を学べる
- 安定した就職先を見つけやすい
- 環境問題やエネルギー問題の解決に貢献できる
- 海外でキャリアを築ける
ひとつずつ見ていきましょう。
創造力や問題解決能力を身につけられる

自動車工学を学ぶメリットとして、創造力や問題解決能力が鍛えられることが挙げられます。
自動車の複雑なシステムを設計するなかで、創造力が磨かれるでしょう。
また、製造過程での予期せぬトラブルに対応するなかで問題解決能力が鍛えられます。
創造力や問題解決能力は、自動車業界だけでなく、さまざまな分野で活かせるでしょう。
自動車に関する幅広い分野を学べる
自動車工学を学ぶメリットの2つ目は、幅広い学問分野に触れられることです。
自動車の仕組みは複雑であるため、設計や製造には多くの知識が必要です。
まず、機械工学の基礎として、力学や熱力学、流体力学などを学ばなくてはいけません。
また、現代の車には電子制御が欠かせないため、電子工学の知識も重要です。
さらに、軽量で強度の高い車体に必要な材料工学や、自動運転技術に関わるソフトウェア工学も学びます。
加えて、環境に優しい車を開発するための環境工学やエネルギー工学・法規制の知識も身につくでしょう。
このように、さまざまな分野を横断して学ぶことで、どのような技術革新が起きても対応できる力が身に付きます。
安定した就職先を見つけやすい

自動車工学を学ぶと、就職に有利になります。
その理由は主に3つです。
理由 | 説明 |
自動車工学の知識がある人の需要が高い | 日本やドイツ・アメリカなどの先進国で自動車メーカーが多数存在し、専門知識を持つ人材が常に求められています。 |
幅広い就職先がある | 自動車メーカー、部品メーカー、エンジニアリング会社、研究機関など幅広い業界での就職が可能です。 |
専門資格を取得できる | 技術士や自動車整備士などの専門資格の取得ができ、専門的な職業に就職しやすくなります。 |
自動車は、今後も社会の重要な移動手段として進化し続けるため、 自動車工学の知識は長期的に価値を持ち続けるでしょう。
環境問題やエネルギー問題の解決に貢献できる
自動車工学を学ぶと、地球環境を守る技術開発に関われます。
自動車工学の分野では、さまざまな環境対策の研究が進んでいるからです。
たとえば、電気自動車やハイブリッド車の開発は、 化石燃料の使用を減らし、排出ガスを削減することに貢献しています。
また、水素を使う燃料電池車やバイオマス燃料車の研究も進み、 次世代のエコカーとして注目されています。
車体の軽量化や空気抵抗を減らす空力特性・ ブレーキのエネルギーを回収する技術もエネルギー効率に直結する研究テーマです。
さらに、太陽光や風力発電を活用した充電設備の開発など、 自動車と環境にやさしいエネルギーの連携も進んでいます。
このように自動車工学は、移動手段だけでなく 持続可能な社会を作るための技術開発にも貢献できる分野といえるでしょう。
海外でキャリアを築ける

自動車工学を学ぶと、グローバルな活躍のチャンスが広がります。
現代の自動車産業は、国際的なネットワークで成り立っており世界中の自動車メーカーが連携して新しい車や技術を開発しています。
そのため自動車工学の知識は、海外の企業でも高く評価されやすいでしょう。
多くの大学では、海外企業との共同プロジェクトやインターンシッププログラムを提供しています。
こうした経験を通じて異文化理解や語学力も身につきます。
とくに、EVや自動運転などの最先端技術は、 国境を越えた協力が不可欠な分野です。
自動車工学の専門知識と国際感覚を持つ人材は、 国内外を問わず活躍できる強みを持ちます。
将来、世界を舞台に働きたい人にとって自動車工学を学ぶことはかしこい選択肢といえるでしょう。
自動車工学を学べる学科・コースの例を紹介

自動車工学を専門に学ぶには、適切な学部や学科選びが大切です。
自分の興味や将来の目標に合わせて選択しましょう。
各学部・学科で学ぶ内容が異なるため、特徴を理解しておくことが重要です。
具体的に学ぶ内容は、学科ごとに異なります。
学科・コース | 学べる内容 |
機械工学科 | エンジンの構造や動作原理・素材特性・製造技術などを学べる。 機械全般の基礎知識が身につく学科。 |
自動車工学科 | 自動車に特化した教育を受けられる。 エンジン設計や電気系統、車両安全性、環境技術などを重点的に学習する。 |
電気電子工学科・エネルギー工学科 | 電気駆動システムやバッテリー技術・再生可能エネルギーの利用を学べる。 次世代自動車に関する先端技術を研究する。 |
情報工学科・コンピュータサイエンス学科 | 自動運転技術やコネクテッドカーに関する研究を行う。 AI技術やシステム設計の知識が身につく。 |
専門学校の自動車工学コース | 実践的な技術や知識を短期間で習得できる。 実習が豊富で、企業と連携したプログラムやインターンシップの機会も多いのが特徴。 |
自分が深く学びたい分野がある学科を選ぶとよいでしょう。
なお、自動車工学を学ぶ学部・学科を選ぶときは、次の点に注意が必要です。
- 自分の興味がある分野と合っているか
- 将来の就職先や職種と関連しているか
- 学校のカリキュラムや研究テーマは魅力的か
- 卒業生の進路は自分の希望と合致するか
各学校のオープンキャンパスや学校説明会に参加して、実際の様子を確認することもおすすめです。
自分に最適な進学先を見つけて、自動車工学の世界への第一歩を踏み出しましょう。
自動車工学を学べる進学先とは?大学や専門学校の例を紹介

ここでは、自動車工学を学べる学科やコースが設置されている進学先を6つ紹介します。
- 久留米工業大学 交通機械工学科モビリティデザイン工学コース
- 日本大学 生産工学部機械工学科自動車工学コース
- 神奈川工科大学 工学部機械工学科自動車システム工学コース
- 関東工業自動車大学校
- トヨタ名古屋自動車大学校
- 東京工科自動車大学校
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
久留米工業大学 交通機械工学科モビリティデザイン工学コース

久留米工業大学交通機械工学科モビリティデザイン工学コースでは、自動車を中心とした幅広い分野について学べる学科です。
入学後は、モビリティ全般の性能や構造・デザインに関わる科目を学べます。
また、自動車の設計開発や生産技術・基礎的な機械工学・現代の自動車技術に特化した専門知識も幅広く習得できるでしょう。
このコースには、次のような特徴があります。
- 最先端の自動車の機能・構造・制御システムや保守管理技術を学ぶ実習科目を設置し、高いレベルのエンジニアを養成。
- レース車両やスポーツカーの開発に携わった経験がある教授が在籍し、直接自動車技術を指導。
- 4年制大学の中で取得できる学校が限られる2級整備士資格や2級ガソリン、2級ジーゼル自動車整備士の資格取得が可能なカリキュラムを提供。
そのため、学んだ理論を積極的に実践したい人や自動車工学に関する実践経験が豊富な教授から学びたい人に適しています。
参照:久留米工業大学交通機械工学科モビリティデザイン工学コース
日本大学 生産工学部機械工学科自動車工学コース

日本大学生産工学部機械工学科自動車工学コースは、自動車関連の企業への就職を見据えている人に向いているでしょう。
本コースで学べるのは、自動車工学だけではありません。
自動車の生産工学やビークルダイナミクスなど、将来自動車に関わる仕事に必要な知識を幅広く学べます。
また、日本大学生産工学部機械工学科自動車工学コースには、次のような特徴があります。
- 学生が主体となって『立案・設計・製作』の一連の手順を踏み、ひとつの装置をつくりあげるプロジェクト演習を実施。
- 自動車づくりを体験できるプロジェクト演習を通じて、ものづくりの難しさや柔軟な発想、チームワークを学ぶ機会を提供。
- ドライビングシミュレータやヒューマンエラー評価装置など、最新の研究設備を充実。
本コースは、チームで仕事をすることの大切さや、ものづくりの楽しさを体感しながら学びたい人におすすめです。
神奈川工科大学 工学部機械工学科自動車システム工学コース

神奈川工科大学工学部機械工学科自動車システム工学コースは、自動車開発を重点的に学べるコースです。
充実した研究環境が整っているだけでなく、自動車開発の一連のプロセスやEVやスマートモビリティなど最新技術も学習できます。
本コースの特徴は、以下の3つです。
- 1年次から講義と実験・実習を組み合わせたプロジェクト教育を導入し、早い段階から自動車開発を体験できる環境を提供。
- 3年次には、実際に乗って走れる車両の企画・設計・制作を8人程度のチームで実施。
- エンジンやモータ、車体構造・車両運動などの基礎知識に加え、電気電子分野や情報通信分野など幅広いテクノロジーの知識を習得できるカリキュラムを編成。
このような特徴を踏まえると、将来的に自動車開発に携わりたい人や、テクノロジーを幅広く学びたい人に向いているでしょう。
関東工業自動車大学校

関東工業自動車大学校は、自動車工学を専門的に学ぶための理想的な進学先です。
最新の教育設備と実践的なカリキュラムを通じて、理論と実技の両方をバランスよく学べます。
自動車の設計から製造、整備まで幅広い知識と技術を習得できるのが特徴です。
カリキュラムは、自動車工学の基礎知識からスタートし、徐々に高度な専門知識へと進みます。
学外実習やインターンシップも充実しており、実際の現場での経験を積めるでしょう。
関東工業自動車大学校の主な特徴は、次の3点です。
- 業界との強い連携があり、多くの自動車メーカーや自動車関連企業と提携している
- 留学プログラムや海外の自動車メーカーとの交流を通じて、グローバルな視点で自動車工学を学ぶ機会がある。
- 卒業後の進路は、自動車メーカーや部品メーカー・整備工場・研究機関など多岐にわたる
そのため、関東工業自動車大学校は自動車業界でのキャリアを築きたい学生にとって、魅力的な進学先といえるでしょう。
参照:関東工業自動車大学校
トヨタ名古屋自動車大学校

トヨタ名古屋自動車大学校は、トヨタグループが運営する実習中心のカリキュラムが特徴の専門学校です。
毎日実習を行うことで、実践の場でしか身につけられない高い技術やスキルを習得できます。
トヨタ名古屋自動車大学校には、以下の特徴があります。
- トヨタ直営校ならではの最新設備と新型教材で、最先端の自動車技術を学べる環境が整っている
- 実習車が学生2人に1台の291台、162基のエンジンが用意され、納得いくまでクルマに触れられる
- 卒業生の96.9%がトヨタ系企業に就職し、サービスエンジニアをはじめ幅広い分野で活躍している
そのため、トヨタ系の企業に就職したい人や、クルマにじっくり向き合いたい人に向いているでしょう。
参照:トヨタ名古屋自動車大学校
東京工科自動車大学校

東京工科自動車大学校は、これまでに約2万名の卒業生を輩出した創立50年を超える歴史を持つ大規模な専門学校です。
中野校や世田谷校・品川校の3つのキャンパスがあり、長年の教育ノウハウを活かした独自のカリキュラムが主な魅力です。
具体的な教育方法としては、以下の内容が挙げられます。
教育方法 | 説明 |
自動車業界からのサポート | 後援会企業110社以上が組織され、求人提供、教材・設備提供、カリキュラム共同開発、講師派遣、奨学金制度などで多面的にバックアップしています。 |
プロジェクトセミナー | 学生が興味あるテーマを選び、チームで約7カ月かけて目標達成を目指す選択授業。 PDCAを意識し、将来の職業人として必要な力を養います。 |
コヤマ式教育システム | 授業ごとに目標設定と評価を繰り返す独自システム。 授業シートと授業カルテを活用し、5期制で「わからないを残さない」教育を実現しています。 |
また、東京工科自動車大学校の主な特徴は以下のとおりです。
- 企業連携を積極的に行っており、最新技術を搭載した車両を使った授業や現場のプロの話を聞けるセミナーなどを開催している。
- 授業などで連携している後援会企業による奨学金や就職のバックアップ制度など、学費・就職サポート体制も充実している。
- 「メルセデス・ベンツコース」や「ハーレーダビッドソン専科」など、特定の車に特化したコースもある
本学校は、学生時代のうちに企業とのつながりを作っておきたい人や現場の人の話を聞きながら学びたい人などに向いています。
参照:東京工科自動車大学校
自動車工学の知識を活かせる職種・就職先とは

自動車工学を学ぶことで、どのような職種に就けるのでしょうか?ここでは、代表的な働き方を6つ紹介します。
- エンジニア
- 設計技術者
- 生産技術者
- 研究開発者
- 自動車整備士
- 自動車業界のカスタマーサポートや営業職
自動車工学を学んだあとのキャリアについて詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニア

エンジニアは、自動車工学の知識を幅広く活かせる職業です。
自動車の設計や製造・試験・性能評価など、多様な技術的業務を担当します。
専門知識を活かして製品開発に携わるため、やりがいがあるでしょう。
エンジニアの就職先には、さまざまな選択肢があります。
具体的な選択肢を以下の表にまとめました。
就職先 | 説明 |
自動車メーカー | 設計から製造、品質管理まで一貫して関与し、製品の全体的な完成度を高める役割を担う。 |
サプライヤー | 特定の部品やシステムの開発に特化し、専門的な知識を深められる。 |
研究機関 | 未来の自動車産業を支える基盤を作るための、新しい材料や技術の研究開発に取り組む。 |
このように、自動車工学の知識を最大限に活かし、さまざまな分野で活躍できるのがエンジニアの魅力です。
技術革新が進む自動車業界で、新しい価値を生み出せる職業といえるでしょう。
設計技術者
設計技術者は、自動車の新モデルや部品を設計する専門職です。
自動車の性能や安全性・燃費効率などを考慮しつつ、革新的で実用的な設計を生み出す仕事です。
設計技術者としての就職先や業務内容・会社の実例について以下の表にまとめました。
就職先の種類 | 代表的な企業 | 主な業務内容 | 特徴・実例 |
自動車メーカー | トヨタ自動車ホンダ日産自動車マツダスバル | ・新車の企画開発 ・エンジン設計 ・ボディ設計 ・シャシー設計 ・内装設計 | トヨタ自動車では、環境技術に力を入れており、ハイブリッド車の設計技術者が活躍している。 「MIRAI」などの水素燃料電池車の開発も行っている。 |
部品サプライヤー | デンソーブリヂストンアイシンジェイテクト | ・エンジン部品設計 ・電装部品設計 ・タイヤ設計 ・ブレーキシステム設計 ・車載電子機器設計 | デンソーでは、自動運転向けセンシング技術の開発に注力。 LiDARやカメラなどのセンサー技術を担当する設計者が多数在籍している。 ブリヂストンでは、燃費性能と安全性を両立したエコタイヤの設計開発を行っています。 |
エンジニアリングコンサルティング会社 | アイシン・エィ・ダブリュ | ・設計支援サービス ・CADモデリング ・構造解析 ・性能シミュレーション ・新技術提案 | SOLIZEでは、自動車メーカー向けに3D CADを活用した設計サービスを提供している。 試作から量産までの一貫したサポートを行っている。 |
二輪車メーカー | ・ヤマハ発動機 ・カワサキモータース ・スズキ | ・二輪車の車体設計 ・エンジン設計 ・駆動系設計 | ヤマハ発動機では、二輪車だけでなく、電動アシスト自転車の設計開発も行っている。 軽量かつ高性能な電動システムの設計に取り組んでいる。 |
レーシングチーム・チューニングメーカー | TRDトヨタ テクノクラフト ニスモ 無限 | ・モータースポーツ用車両設計 ・高性能パーツ設計 ・エアロパーツ設計 | ニスモ(NISMO)は日産のモータースポーツ部門である。 GT-Rなどのハイパフォーマンスモデルの開発や、レース用車両のエアロダイナミクス設計を担当している。 |
設計技術者は、自動車業界の技術革新をリードする存在です。
軽量化素材の採用や空力特性の改善など、車両のあらゆる面で革新をもたらす重要な役割を果たす職種といえるでしょう。
生産技術者

生産技術者は、自動車製造の現場で重要な役割を果たします。
効率的な生産プロセスの構築などが主な業務です。
製造工程の専門家として、高品質な自動車を効率よく生産する方法を追求します。
具体的な業務としては、以下のとおりです。
業務 | 具体的な内容 |
製造プロセスの最適化 | ・生産設備の導入や改良 ・作業手順の標準化 ・製造コストの削減 ・最新の製造技術や自動化システムの導入(例:ロボットアーム、自動搬送システム) |
品質管理 | ・製造過程での品質検査の実施 ・不良品防止対策 ・原因解析と改善策の実施 |
環境問題への対応 | ・廃棄物や排出ガスの削減 ・エネルギー効率の向上 ・再生可能エネルギーの導入 |
生産技術者は、自動車工学の知識を活用し製造現場の効率化や品質向上に貢献する役割を果たします。
製造技術の進化とともに常に新しい挑戦が待っている仕事といえるでしょう。
研究開発者
研究開発者は、自動車工学の知識を活かせる職業のひとつで、新しい自動車技術や製品の開発に取り組むのが主な業務です。
燃費効率の向上や自動運転システムの開発など、次世代の技術をリードすることが、研究開発者の大きな役割といえます。
以下に、研究開発者の主な就職先をまとめました。
就職先 | 研究開発の一例 |
自動車メーカーの研究所 | 新型エンジンや電動パワートレインの開発燃費向上・排ガス削減技術の研究自動運転技術やAIシステムの開発 |
大学 | 自動車の基礎研究(新素材の開発、空力特性の最適化など)自律走行システムや人間工学的なインターフェースの研究 |
公共機関の研究機関 | 環境規制に対応する技術の開発交通安全技術の研究次世代エネルギー(バイオ燃料・水素燃料)の活用に関する研究 |
研究開発者は、技術革新を通じて未来の自動車産業をリードする重要な職種です。
研究開発者として働けば、自動車の進化に貢献し、社会に大きな影響を与えられるでしょう。
自動車整備士

自動車整備士は、自動車工学の知識を直接活用できる職業です。
自動車のメンテナンスや修理を行う専門技術者として活躍します。
エンジンやブレーキシステム・電気系統など、車両各部の点検・診断・修理を担当します。
自動車工学の知識が深い整備士は、高度な故障診断も可能です。
とくに、ハイブリッド車や電気自動車のメンテナンスに対応できる技術者の需要が高まっています。
以下に、自動車整備士の主な就職先や業務内容をまとめました。
就職先の種類 | 特徴 | 主な業務内容 | 具体例 |
自動車ディーラー | ・特定メーカーの正規販売店 ・メーカー認定資格が重視される ・新車販売と整備を両立 | ・定期点検 ・車検整備 ・故障診断 ・修理 ・新車納車前整備 ・リコール対応 | トヨタ販売店(トヨタカローラ、ネッツトヨタなど) ホンダカーズ日産自動車販売店 |
整備工場(民間工場) | ・メーカーに関係なく多様な車種に対応 ・個人経営から大手チェーンまで規模はさまざま ・専門分野に特化した工場もある | ・車検整備 ・一般整備 ・故障診断 ・修理 ・カスタマイズ ・事故修理 | イエローハット オートバックス コバック(車検専門) |
カー用品店 | ・自動車用品の販売がメイン ・ピット作業も提供 ・チェーン店が多い | ・タイヤ交換 ・オイル交換 ・バッテリー交換 ・カーナビ等の取付 ・車検(一部店舗) | オートバックスイエローハット ジェームス タイヤ館 |
レンタカー会社 | ・貸出車両の管理が中心 ・安全性を最優先 ・定期的なメンテナンスを実施 | ・日常点検 ・返却車両の点検 ・タイヤ・バッテリー交換 ・車両の洗車 ・清掃 ・車検対応 | トヨタレンタカー ニッポンレンタカー オリックスレンタカー タイムズカーレンタル |
このような職場では、国家資格を持つ整備士が重宝され、実務経験を積み重ねることで技術者としての信頼を築けます。
「自動車整備士資格」を取得することで専門分野での活躍が期待できるでしょう。
自動車業界のカスタマーサポートや営業職
自動車業界のカスタマーサポートや営業職は、自動車工学の知識を活かして顧客と接する仕事です。
そのため、技術的な知識と人とのコミュニケーション能力の両方が求められる職種といえます。
具体的な仕事内容について、以下にまとめました。
職種 | 仕事内容 | 必要な知識 |
カスタマーサポート職 | 顧客からの技術的な質問やトラブルに対する対応 | 自動車に関する深い知識、新しい技術やシステム |
営業職 | 自動車の特性や性能についての説明、車種の選定からアフターサービスまでのサポート | 自動車工学の知識、新技術(ハイブリッド車や電気自動車など) |
カスタマーサポートや営業職は、技術知識とコミュニケーションスキルを融合させる必要があります。
そのため、自動車が好きで人と話すことも好きな人に向いています。
顧客満足度を高め、企業の信頼を築く重要な役割を担う重要な仕事といえるでしょう。
専攻する事で取得を目指せる資格

自動車工学を学んだうえで関連する資格を取得すれば、就職やキャリアを選択する際に有利になります。
ここでは、自動車工学を学んだ人におすすめできる資格を6つ紹介します。
- 自動車整備士資格
- 機械設計技術者資格
- エネルギー管理士
- 技術士(機械部門)
- 品質管理検定(QC検定)
- 自動車検査員
ぜひ参考にしてみてください。
自動車整備士資格

自動車整備士は、自動車の構造や整備に関する知識と技能を持つ国家資格で、安全な車社会を支える重要な役割を担っています。
資格は、一級・二級・三級・特殊の4種類があり、整備内容や技術によってさらに細分化されているのが特徴です。
自動車整備士資格の詳細な情報を以下にまとめました。
項目 | 内容 |
開催月 | 第1回:学科試験 10月6日、実技試験 1月19日 第2回:学科試験 3月23日、実技試験 8月24日 |
受験料 | 学科試験:7,200円(一級は9,300円) 実技試験:14,000円 |
試験形式 | 学科試験:筆記試験(選択式) 実技試験:実技作業一級小型のみ口述試験あり |
試験時間 | 学科試験:60~100分 実技試験:30~40分 口述試験:10分 |
出題範囲 | ・構造、機能及び取扱法に関する一般知識 ・点検、修理、調整及び完成検査の方法 ・整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱法 ・材料及び燃料油脂の性質及び用法 ・保安基準その他の自動車の整備に関する法規 |
参考:自動車整備技能登録試験のご案内(令和 6 年度)|一般社団法人日本自動車整備振興会連合会
資格を取得するには、専門学校や自動車大学校に通う方法と、働きながら実務経験を積む方法があります。
高校卒業後に自動車整備士養成施設(2年制の専門学校や短大など)に進み、二級自動車整備士を目指すのが一般的なルートです。
工業高校の自動車科を卒業すると、三級自動車整備士の受験資格が得られます。
普通高校卒業の場合は、整備工場で1年間の実務経験を積むことで三級の受験資格を得られるでしょう。
二級取得後、さらに3年の実務経験を積むか、4年制の専門学校を卒業することで一級自動車整備士の受験を目指せます。
機械設計技術者資格
機械設計技術者資格は、自動車の構造や部品の設計に関する知識と技術を証明する試験で、3級・2級・1級の3段階があります。
3級は学生でも受験可能で、機械工学の基礎知識を問う比較的かんたんな試験です。
機械設計技術者資格の詳細な情報は、以下のとおりです。
項目 | 3級 | 2級 | 1級 |
開催月 | 11月下旬(年1回) | 11月下旬(年1回) | 11月下旬(年1回) |
受験料 | 8,800円 | 22,000円 | 33,000円 |
試験形式 | マークシート方式 | マークシート方式(一部記述式) | 全て記述式 |
試験時間 | 第1時限:120分 第2時限:120分 計240分 | 第1時限:130分 第2時限:120分 第3時限:90分 計340分 | 第1時限:130分 第2時限:120分 第3時限:90分 計340分 |
出題範囲 | 【第1時限】 ・機構学 ・機械要素設計 ・流体工学 ・工作法 ・機械製図 【第2時限】 ・材料力学 ・機械力学 ・熱工学 ・制御工学 ・工業材料 | 【第1時限】 ・機械設計分野 ・熱・流体分野 ・メカトロニクス分野 【第2時限】 ・力学分野 ・材料 ・加工分野 ・環境 ・安全分野 【第3時限】 応用・総合 | 【第1時限】 ・設計管理関連課題 ・機械設計基礎課題 ・環境経営関連課題 【第2時限】 実技課題(問題選択方式) 【第3時限】小論文 |
参考:受験を検討されている方へ|一般社団法人日本機械設計工業会
自動車メーカーや部品メーカーでの就職活動で、機械設計技術者資格の資格を持っていることはアピールポイントになるでしょう。
とくに設計部門を志望する場合、図面の読み書きや設計理論の知識が証明できるため有利です。
2級・1級と上がるにつれて実務経験が必要となりますので、取得をすれば実務経験の証明にもなります。
自動車工学を学ぶ専門学校や大学では、この資格取得をサポートするカリキュラムを用意しているところも多いでしょう。
エネルギー管理士

エネルギー管理士は、省エネルギー法に基づく国家資格で、受験資格はなく誰でも挑戦できる点が特徴です。
自動車工場では、エネルギー管理者の選任が義務付けられており、有資格者は就職や昇格で優遇される傾向があります。
エネルギー管理士の詳細な情報は、以下のとおりです。
項目 | エネルギー管理士 |
開催月 | 例年7月後半から8月 |
受験料 | 17,000円(非課税) |
試験形式 | マークシート方式 |
試験時間 | ・必須科目(エネルギー総合管理及び法規):80分 ・専門科目(熱分野または電気分野を選択): <-熱分野> 「熱と流体の流れの基礎」110分 「燃料と燃焼」80分 「熱利用設備及びその管理」110分 <電気分野> 「電気の基礎」80分 「電気設備及び機器」110分 「電気応用」110分 |
出題範囲 | 【必須科目】エネルギー総合管理及び法規 【熱分野】熱と流体の流れの基礎(熱力学・流体工学・電熱工学)・燃料と燃焼(燃料・燃焼管理、燃料計算)・熱利用設備及びその管理(計測・制御、熱利用設備) 【電気分野】電気の基礎・電気設備及び機器・電気応用 |
参考:第46回エネルギー管理士試験の内容|一般財団法人/省エネルギーセンター
自動車業界は、環境対応が重要課題のため、エネルギー管理士のニーズが高まっています。
技術士(機械部門)
技術士は、文部科学省認定の国家資格で理系資格の中でも高難易度として知られています。
技術士には21の部門があり、自動車工学を学ぶ人は主に機械部門を選択することが多いでしょう。
技術士(機械部門)の詳細な情報を以下にまとめました。
項目 | 第一次試験 | 第二次試験 |
開催月 | 11月下旬(年1回) 2025年度も11月に実施予定 | 7月中旬~下旬(年1回) 2025年度は7月20日(日)・21日(月・祝) |
受験料 | 11,000円(非課税) | 14,000円 |
試験形式 | マークシート式(5肢択一) | 筆記試験(論文式)と口頭試験(面接) |
試験時間 | 合計4時間 ・基礎科目:1時間 ・適性科目:1時間 ・専門科目:2時間 | 合計5時間30分 ・必須科目:2時間 ・選択科目:3時間30分 ・口頭試験:20分 |
参考:公益社団法人日本技術士会
技術士になるには、第一次試験合格後に一定の実務経験を積み、第二次試験に合格する必要があります。
資格を取得すると、自動車部品メーカーなどでの専門的な設計業務や開発プロジェクトの責任者として活躍できるでしょう。
就職や転職においても非常に有効な資格として評価されています。
品質管理検定(QC検定)

品質管理検定(QC検定)は、製品やサービスの品質管理に関する知識を客観的に評価する試験です。
検定は1級から4級までの4段階があり、自分の知識レベルや目標に合わせて受験できるのが特徴です。
QC検定の詳細な情報は、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
開催月 | 年2回:3月中旬と9月上旬の日曜日 次回は2025年9月(第40回)に実施予定 |
受験料 | 4級:4,400円 3級:5,830円 2級:7,150円 1級:11,880円 1級(一次試験免除):9,460円※団体申込みの場合は割引あり |
試験形式 | 4級~2級:マークシート方式(選択式) 1級:マークシート方式+論述試験 ※2025年9月(第40回)から3級・4級はコンピュータ試験(CBT)に変更予定 |
試験時間 | 4級:10:30~12:00マークシート(90分) 3級:13:30~15:00 マークシート(90分) 2級:10:30~12:00 マークシート(90分) 1級:13:30~15:40 マークシート(90分)・論述(30分)※ 15:00~15:10のマークシート回収時間を含む。 1級(一次試験免除):15:10~15:40 論述(30分) |
資格取得のメリットは、品質管理の知識を段階的に習得できることと、就職・転職活動での強みになることです。
自動車メーカーをはじめとする多くの企業が従業員にQC検定の取得を推奨しており、就職や昇格で優遇されることもあります。
自動車検査員
自動車検査員とは、整備工場で整備を終えた自動車の最終チェックを行う職種です。
車検の際に自動車が保安基準を満たしているかを検査し「保安基準適合証」を交付する重要な役割を担っています。
自動車検査員の基本情報を以下にまとめました。
項目 | 内容 |
開催時期 | 年2回(8月頃と12月頃) |
受験料 | 約15,000円(教習費用込み、別途教材費が必要) |
試験形式 | 選択式と計算問題 |
自動車検査員は「みなし公務員」として扱われ、国の代わりに検査業務を行う責任ある立場です。
指定整備工場(民間車検場)には必ず1名以上の自動車検査員の配置が義務付けられており、需要の高い資格です。
資格取得者は資格手当がつくことが多く、整備士よりも給与が高くなる傾向があります。
学ぶのに向いている人の特徴

自動車工学を学ぶのに向いている人の特徴は、以下のとおりです。
特性 | 説明 | 活かせる場面 |
細かい作業が得意 | 自動車は精密部品の集合体であるため、細部への注意力が設計や整備で必須。 | ・エンジン設計の精密計算 ・電子制御システムの開発 ・品質管理における微細な不具合の発見 |
自動車が好きな人 | 幼少期からプラモデル制作や自転車修理などに親しんできた人は、その経験が自動車整備や設計分野での活躍につながりやすい。 | ・エンジン整備や調整 ・車両整備士として活躍 |
新しい技術に関心がある | 自動運転やEVなど技術革新が激しい分野 常に最新知識を学び続ける意欲が必要であるため、好奇心旺盛な人に向いている。 | ・最新の電気自動車技術の研究 ・自動運転システムの開発 ・新素材を活用した車体設計 |
手先が器用 | 部品の組立や調整・試作品製作など実践的な作業が多い。 | ・試作モデルの製作 ・エンジン整備や調整 ・精密部品の取り扱い |
チームワーク力と責任感 | 自動車開発は、多職種連携のプロジェクトであるため、協調性と安全への責任感が不可欠。 | ・設計チームでの共同作業 ・他部門との連携 ・安全基準を守った設計 ・製造 |
このような特徴がひとつでも当てはまる人は、自動車工学の道を検討してみることをおすすめします。
よくある質問と各質問への回答

最後に、自動車工学に関するよくある質問とその回答について解説します。
- 自動車工学の将来性は?
- 自動車工学を学ぶために必要な知識やスキルとは?
- 自動車工学と機械工学の違いとは?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自動車工学の将来性は?

自動車工学の将来性は非常に明るいといえます。
自動車産業は、世界中で経済の重要な柱となっており、技術革新が絶え間なく続いている分野であるからです。
とくに、近年は新しい技術開発が急速に進んでいます。
そのため、自動車工学の専門知識を持つ人材が強く求められている傾向にあります。
業界の発展に伴い、エンジニアや研究者の需要は今後も高まるでしょう。
自動車業界の最先端の開発の一例
自動車業界では次のような最先端技術の開発が活発に行われています。
技術分野 | 説明 |
自動車の電動化 | 環境問題への対応として、電気自動車(EV)の開発と生産が進んでいる。 従来のエンジン技術だけでなく、モーターやバッテリー技術の知識も重要性を増している。 |
自動運転技術 | 安全性の向上や効率的な交通管理のため、自動運転車の開発が進められている。 AI(人工知能)やセンサー技術との融合が鍵となる。 |
コネクテッドカー | 車両同士やインフラとの通信による高度な交通システムの実現を目指している。 情報通信技術と自動車工学の知識を組み合わせた専門家が活躍できる分野といえる。 |
持続可能なエネルギー | 再生可能エネルギーを活用した車両の開発やエネルギー効率の向上が求められている。 環境負荷を減らす技術開発が重要視されている。 |
自動車工学を学べば、最先端分野で活躍するチャンスが広がります。
電動化や自動運転など、今後さらに発展が期待される技術を学べるのは大きな魅力です。
自動車は、私たちの生活に不可欠な存在であり、その進化に携わる自動車工学は、社会に大きく貢献できる分野といえるでしょう。
自動車工学を学ぶために必要な知識やスキルとは?
自動車工学を学ぶには、いくつかの基本的な知識とスキルが必要です。高校で学ぶ科目との関連性も強いので、進路選択の参考にしてみましょう。
分野 | 内容 |
物理学と数学 | ・自動車の運動やエネルギー変換、力の分布を理解するための基盤。 ・高校の物理や数学の知識が直接役立つ。 |
機械工学 | ・自動車の設計や製造・機構解析に必要な基本原理を学ぶ。 ・物理の力学分野がとくに重要。 関連記事:機械工学とは何を学ぶ学問なのかを解説 |
材料工学 | ・金属やプラスチック・複合材料などの特性や適用範囲を理解する。 ・化学の知識も活かせる分野です。 |
電気工学・電子工学 | ・バッテリー技術や電動モーターの制御・センサーシステムを理解する。 ・とくに、電気自動車の開発に不可欠。 |
制御工学 | ・エンジン管理システムやブレーキシステムの技術を学ぶ。 ・数学の微分方程式などが基礎となる。 |
コンピュータ技術 | ・設計やシミュレーション・自動運転技術に必要なプログラミングスキル。 ・情報の授業が基礎となります。 |
以上の内容を踏まえたうえで、高校生のうちに身につけておくとよいのは、問題解決能力と創造力です。
技術革新が速い自動車業界では、新しい課題に対して柔軟に解決策を見つける力が求められます。
また、チームでの協力とコミュニケーション能力も大切です。
自動車開発は多くの専門家がチームで取り組むため、協力関係をスムーズに築くことが求められます。
このような知識とスキルを少しずつ身につけることで、自動車工学を深く理解できるようになるでしょう。
自動車工学と機械工学の違いとは?

自動車工学と機械工学はどちらも工学の一分野ではあるものの、焦点と応用範囲に違いがあります。
両者の違いを理解しておくと、進路選択の際に役立つでしょう。
項目 | 機械工学 | 自動車工学 |
対象 | 機械やシステム全般の設計・製造・保守 | 自動車に特化した設計・製造・運用・保守 |
基礎理論 | 熱力学・流体力学・材料力学、・制御工学など | エンジン、トランスミッション、サスペンション、電子制御システムなど |
応用分野 | さまざまな産業に幅広く応用できる | 自動車産業に特化した部品やシステムが中心 |
研究テーマ | 広範な機械システム全体を扱う | 自動車の安全性、燃費、環境負荷の低減に焦点 |
カリキュラム | 汎用的な知識とスキルを学ぶ | 自動車専門知識(エンジン最適化、空力特性など)を深く学ぶ |
就職先にも大きな違いがあります。
機械工学は、自動車以外にも鉄道や航空宇宙・電機・産業機械など幅広い業界に就職できます。
一方、自動車工学は自動車メーカーや部品メーカーなど、自動車関連企業が主な就職先です。
進路を選択する際は、「幅広い分野に進みたいか」や「自動車に特化したいか」を考えるとよいでしょう。
どちらを選ぶにしても、基礎となる物理や数学の理解は共通して重要です。
高校での学習をしっかり行い、自分の興味や適性に合わせて選ぶことをおすすめします。
関連記事:機械工学とは何を学ぶ学問なのかを解説
今回の内容のまとめ

ここまで解説した自動車工学に関して特に重要なポイントを最後に記載します。
- 自動車工学とは、自動車の設計、製造、運転、保守、さらには環境との関係など、幅広い知識を得られる学問である。
- 学ぶ内容は、機械工学の基礎や自動車の設計と製造・車両の整備と保守など幅広い。
- 自動車工学を学ぶことで、エンジニアや設計技術者や生産技術者・研究開発者など、将来の選択肢が広がる。
- 自動車工学を学ぶことで、自動車整備士資格や機械設計技術者資格などの資格を取得できる。
- 大学や専門学校によって、入学後のカリキュラムや強みとしている分野が異なる。
改めての話になりますが、自動車工学は身近な乗り物の設計や製造、整備を学ぶ実用的な学問分野です。エンジンの仕組みから最新の自動運転技術まで幅広い知識を身につけられます。
自動車工学は、未来の技術革新を担う重要な分野であり、興味がある方は進路の選択肢のひとつとして検討してみましょう。
最後になりますが、自動車工学にご関心をお持ちの方におすすめの別の学問の1つとしてシステム工学があります。このシステム工学については以下のページで特集しています。
特集ページはこちら
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
