作成日: 2025/4/11 更新日:2025/4/11
機械工学は何を学ぶ学問?主に学ぶことや専攻した後の就職先を徹底解説

機械工学は、自動車やロボット・航空機など私たちの身の回りのあらゆる機械を研究・開発する学問です。
この分野では、機械の設計から製造・制御まで幅広い知識を学びます。
本記事では、機械工学について以下の内容を詳しく解説します。
- 機械工学で学ぶ具体的な内容や研究分野
- 機械工学を学べる大学
- 卒業後の進路
- 機械工学を学ぶと取得を目指せる資格・検定
機械工学に興味がある人はもちろん、将来のキャリアを考えるうえでものづくりの世界に関心のある人もぜひご覧ください。
全文で1万文字程度の長文になるので、当ページのポイントだけを知りたい方は、年内入試ナビの無料会員にご案内している以下のガイドをお受け取りください。 機械工学のポイントガイドを受け取る
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 機械工学とは?何をする学問か簡単に解説
- 2 機械工学では何を学ぶ?学ぶ内容・研究分野
- 3 機械工学を学べる学部・学科
- 4 機械工学を学べる大学は?学部・学科の一例
- 4-1 早稲田大学 基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科
- 4-2 神奈川工科大学工学部 機械工学科
- 4-3 南山大学理工学部機械システム工学科
- 4-4 金沢大学理工学域機械工学類
- 4-5 日本大学 工学部機械工学科
- 5 機械工学を学んだ先輩たちの卒業後の進路は?
- 6 機械工学を専攻した人が働く主な業界
- 7 機械工学の勉強が活かせる仕事の代表例
- 8 専攻する事で取得が目指せる資格
- 9 この学問に向いている人の特徴は?
- 10 よくある質問とその回答
- 11 今回の内容のまとめ
機械工学とは?何をする学問か簡単に解説

機械工学は、私たちの身の回りにあるあらゆる機械を研究・開発する学問です。
自動車やロボット・家電製品・航空機など、さまざまな機械の設計・製造・制御に関わる幅広い知識を学びます。
近年では、コンピュータ制御や電子工学・情報技術なども取り入れた総合的な学問に進化しています。
機械工学を学ぶと、ものづくりの基礎から最先端技術まで幅広い知識が身につき、さまざまな業界で活躍できるでしょう。
機械工学では何を学ぶ?学ぶ内容・研究分野

ここでは、機械工学で学ぶ具体的な学問について代表的な分野を7項目ピックアップします。
- 材料力学
- 熱力学
- 流体力学
- 機械力学
- 制御工学
- ロボット工学
- 人間工学
それぞれ詳しく見ていきましょう。
材料力学

材料力学は、モノが力を受けたときにどう変形するか、どのくらいの力で壊れるかを調べる学問です。
私たちの日常生活を支える機械や建物は、さまざまな力に耐えなければなりません。
材料力学では、構造物が安全に使えるかどうかを判断するための大切な知識を学びます。
「橋が重い車の重さに耐えられるか」「スマホを落としても壊れない設計はどうすればよいか」など、実用的な問題を考えます。
以下の表に、材料力学の基本概念とその概要をまとめました。
概念 | 説明 |
応力 | 単位面積あたりにかかる力 |
ひずみ | 材料が力を受けたときの変形の度合い |
フックの法則 | 応力とひずみが比例関係にあることを示す法則 |
モーメント | 力がかかる点からの距離に比例する回転の効果を持つ力の量 |
材料力学は、高校の物理で習う「力とバネ」の考え方を発展させた内容で、実際のものづくりに直結しています。
そのため、将来エンジニアになりたい人にとって、材料力学は最も基本的で重要な学問のひとつといえるでしょう。
熱力学
熱力学は、熱エネルギーと仕事の関係を扱う学問で、エンジンやエアコンなど熱を利用する機械の原理を理解する基礎となる分野です。
大学の熱力学では、高校の物理で習う「気体の状態変化」や「熱と仕事の変換」をさらに深く掘り下げた内容を学びます。
熱力学で取り扱う基礎的な概念については、以下の表にまとめました。
概念 | 説明 |
熱と仕事の相互変換 | 熱エネルギーを仕事に変換する過程と、その逆の過程を扱う |
内部エネルギー | システム内のエネルギーの総量を示す |
比熱 | 物質の温度を1度上げるために必要な熱量 |
エントロピー | システムの無秩序さを示す指標、エネルギー変換の効率に関わる |
熱力学を理解できると、日常生活の様々な現象を科学的に説明できます。
たとえば、冷蔵庫やエアコンが空気を冷やす仕組みも熱力学の原理に基づいています。
熱力学の知識は、将来自動車や家電などの開発に携わりたい人にとって必須の学問です。
流体力学

流体力学は、液体や気体などの流れる物質の動きや性質を研究する学問です。
高校物理で学ぶ「力学」を水や空気などの流体に応用した分野で、機械工学の「四力学」のひとつとして基礎的な概念を扱います。
流体力学の知識は、工学的にさまざまな分野へ応用できます。具体的な応用先は、以下のとおりです。
応用分野 | 説明 |
航空機設計 | 空気の流れを予測し、飛行機の性能や燃費効率を向上させる |
自動車のエアロダイナミクス | 車体の空気抵抗を減らし、燃費向上や高速安定性の向上を図る |
風力発電機のブレード設計 | ブレード形状を最適化し、風力から効率的にエネルギーを得るための設計に貢献 |
環境問題の解決 | 都市部の大気汚染や河川の水質改善のために、流体の動きを理解し、制御する技術の開発に役立つ |
加えて、水道やガスのパイプライン設計から新幹線の先頭形状まで、流体力学は私たちの生活を支える技術の基盤となる分野です。
流体力学には幅広い応用性があるため、自動車や航空機・エネルギー・環境分野などに進みたい人にとって重要な学問といえます。
機械力学
機械力学は、機械工学の四力学のひとつで、機械の運動や振動を扱う学問です。
高校物理で学ぶ力学をさらに発展させ、機械の各部分に働く力と運動の関係を追究します。
機械力学は、自動車やロボットなど身の回りの機械の動きを理解するための基礎となっており、微分積分を常に使います。
そのため、1年次から数学をしっかり学んでおくことが大切です。
機械力学で得た知識は、機構学や制御工学といった応用分野の土台となる重要な要素です。
とくに、機械の振動や回転機械の力学は、この分野の代表的なテーマといえるでしょう。
機械力学を理解することで、機械がどのように動き、どのような力が働くのかを正確に把握できるようになります。
制御工学

制御工学は、機械やロボットを思いどおりに動かすための学問です。
高校物理の力学や数学を応用して、機械の動きを数式で表現し、その動きを制御するためのルールを作る学問といえます。
身近な例では、以下のような技術に応用されています。
- スマホの画面が回転に合わせて向きを変える仕組み
- 自動運転車の車線維持機能
- ドローンの安定飛行 など
また、人間には困難な「台車の上に棒を立てる」といった不安定な状態も数学的アプローチで実現可能です。
自動化・省力化が進む現代では需要が高まり、自動車やロボット・航空宇宙・家電メーカーなど幅広い産業で活躍できます。
制御工学は、論理的思考と問題解決能力を鍛えられる分野であり、技術革新を支える重要な基盤技術といえるでしょう。
ロボット工学
ロボット工学は、人間の代わりに作業を行う機械システムを研究・開発する学問です。
単なる機械と違い、ロボットは「感知」「判断」「動作」という3つの機能を持ちます。
たとえば、掃除ロボットはセンサーで部屋の形を感知し、どこを掃除すべきか判断し、車輪やブラシを動かして実際に掃除します。
このような仕組みを作るには、機械工学や電気電子工学・情報工学の知識が必要です。
また、ロボット工学では、以下のようなさまざまな種類のロボットについて学びます。
- 産業用ロボットアーム
- 自動運転車
- 手術支援ロボット
- 災害救助ロボット など
最近では、人工知能(AI)との融合も進み、自ら学習して成長するロボットの開発も行われているのも特筆すべきポイントです。
ロボット工学を学ぶと、機械と電気と情報の知識をバランスよく身につけられるため、将来の選択肢が非常に広がるでしょう。
人間工学

人間工学は、人間の特性を理解し、その特性に合わせた最適な仕組みを工学的に考える学問です。
「腰に負担がかからない椅子」、「手にフィットするマウス」など、私たちの身の回りには人間工学に基づいた製品が数多くあります。
人間工学と関わりのある分野は、以下のとおりです。
関わりのある分野 | 説明 |
音響工学 | 音や振動の発生・伝搬・制御を研究し、快適な音環境や高音質機器を開発する学問 |
計測工学 | 物理量を正確に測定する技術を研究し、センサーや測定機器の開発に応用する学問 |
振動工学 | 機械や構造物の振動現象を解析し、振動制御や騒音低減技術を開発する学問 |
感性工学 | 人間の感性や感覚を工学的に分析し、心地よさや使いやすさを製品設計に活かす学問 |
たとえば、自動車の乗り心地評価や低速走行時の電気自動車の報知音デザインなどが具体的な研究テーマです。
製造分野だけでなく、航空産業や医療・IT分野など幅広い分野で活かされています。
人間工学は、日常生活や労働環境をより快適で効率的、そして安全・安心にすることを目指す実践的な学問といえるでしょう。
機械工学を学べる学部・学科

ここでは、機械工学を学べる代表的な学部や学科について5つ紹介します。
- 工学部機械工学科
- 工学部機械システム工学科
- 工学部航空宇宙工学科
- 工学部ロボティクス学科
- 工学部先端機械工学科
なお、大学によって名称は若干異なることが多いので、詳しくは各大学のサイトやパンフレットでカリキュラムを確認しましょう。
工学部機械工学科

工学部機械工学科は、機械工学の基礎から応用まで幅広く学べる学科です。
多くの大学では、1年次に機械工学の基礎を徹底的に学び、2年次から「四力学」を中心に学習を深めていきます。
四力学は、以下のとおりです。
- 材料力学
- 流体力学
- 熱力学
- 機械力学
このような分野をしっかりと固めることで、さまざまな分野に応用できる力を身につけられるでしょう。
3年次になると、より専門的な実験や演習が増え、CAD/CAMや機械設計製図などの実践的な科目も履修します。
そして、4年次では研究室に所属して卒業研究に取り組み、より専門的な知識と問題解決能力を身につけます。
卒業後の就職先は、自動車や重工業・電機・機械製造など「ものづくり」に関わる幅広い企業が一般的です。
就職率はほぼ100%で、開発や設計・生産技術などの職種で活躍できるでしょう。
工学部機械システム工学科
機械システム工学科は、従来の機械工学に加えて電気・電子・情報技術を融合させた学科です。
機械システム工学科では、基礎となる四力学を学んだあと、より専門的な分野を深く学びます。
本学科は、実験や実習・CAD演習などの実践的な科目も豊富で、理論と実践の両方を身につけられるのが特徴です。
また、少人数のグループで課題に取り組む授業も多く、協働する力も養えるでしょう。
卒業後は、自動車や航空宇宙・ロボット・エネルギーなど幅広い分野で活躍できます。
就職先は機械・電機メーカーが中心で、設計、開発、生産技術などの職種に就くのが一般的です。
工学部航空宇宙工学科

航空宇宙工学科では、飛行機やロケットがどうやって飛ぶのかを科学的に学びます。
実際に模型飛行機を設計・製作して飛行させる実習もあり、理論だけでなく手を動かして学ぶ機会も豊富です。
航空宇宙工学科における各年次の一般的なカリキュラムの例は、以下のとおりです。
年次 | 一般的なカリキュラムの例 |
1年次 | 高校の数学・物理をさらに発展させた基礎を学び「航空宇宙工学入門」や「航空機の原理」などで航空宇宙の基礎を学ぶ。 |
2年次 | 「材料力学」「熱力学」など、飛行機やロケットの基本原理を学ぶ。 |
3年次 | 「気体力学」「宇宙推進工学」「航空宇宙流体力学」など、より専門的な内容に進む。 |
4年次 | 研究室に所属して卒業研究に取り組み、それまでに学んだ知識を活かして最先端の課題解決に挑戦する。また「航空宇宙グローバル演習」などの実践的な科目も履修する。 |
卒業後は、JAXAや三菱重工など航空宇宙関連企業のほか、自動車メーカーなど機械製作に携わる企業で活躍できます。
宇宙や飛行機に興味がある人にはぴったりの学科で、最先端技術に触れられるワクワク感が魅力です。
工学部ロボティクス学科
ロボティクス学科ではロボット開発に必要な設計・製図、メカトロニクス制御、マイコンプログラミングなどを学びます。
機械工学を中心に制御工学・電気工学・情報工学など幅広い工学分野の知識と技術を横断的に学ぶことでその実現を目指します。
ロボティクス学科で学ぶ知識は、産業用ロボットから医療・福祉ロボット・ドローンまで幅広い分野に応用できるでしょう。
卒業後は、製造業を中心に多様な業界で活躍できる道が開かれています。
工学部先端機械工学科

先端機械工学科は、従来の機械工学に加えて情報・コンピュータ・光学・医用工学などの先端工学を学ぶ学科です。
多くの大学では「ワークショップ」という実践的な授業があり、ものづくりの楽しさや創意工夫の重要性を体験できます。
機械工学の基礎だけでなく、電気・電子・情報など他分野の基礎も学ぶため、視野の広い技術者を目指せるでしょう。
卒業後は、自動車や医療機器・ロボット・精密機械メーカーなど幅広い分野で活躍できる学科です。
機械工学を学べる大学は?学部・学科の一例

次に、機械工学を学べる大学を5つ紹介します。
- 早稲田大学 基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科
- 神奈川工科大学工学部機械工学科
- 南山大学理工学部機械システム工学科
- 金沢大学理工学域機械工学類
- 日本大学 工学部機械工学科
機械工学に興味がある人は、志望校を決める際の参考にしてみてください。
早稲田大学 基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科

早稲田大学基幹理工学部の機械科学・航空宇宙学科は、航空宇宙分野という最先端技術に挑戦できる学科です。
本学科の特徴は、以下のとおりです。
- 「工学系のモデリング」という必修科目で、現象を数式で表現し予測・評価する力を養える。
- 「航空材料学」「航空構造力学」「ガスタービン・ジェットエンジン概論」など航空宇宙分野に特化した科目も学べる。
- 就職先は、自動車・重工業・航空宇宙関連企業など多岐にわたる。
また、JAXAやANAとの研究協力協定を結び、エアバスによるセミナーも開催するなどの取り組みもあります。
本学科は、航空宇宙分野の教育・研究体制が充実しているといえるでしょう。
なお、卒業生の約77%が大学院に進学し、より専門的な研究に取り組めるのも大きな魅力です。
神奈川工科大学工学部 機械工学科

神奈川工科大学工学部の機械工学科は、航空・宇宙、ロボット、EVなどの最先端分野で活躍できるエンジニアを育成する学科です。
本学科は、機械工学コース・自動車システム工学コース・環境・エネルギー工学コースの3つのコースに分かれています。
各コースの特徴は、以下のとおりです。
コース | 特徴 |
機械工学コース | 工学の基礎をしっかり学びながら、航空・宇宙、ロボットなど幅広い領域を学べる。 |
自動車システム工学コース | 2007年に開設され、EVやスマートモビリティなど最新技術を学べる環境が整っている。 |
環境・エネルギー工学コース | 脱炭素社会や新エネルギー開発など、環境問題に取り組む力を養う。 |
研究室は多彩で、ロボット機構学や精密加工・宇宙機制御工学・知能モビリティなどさまざまな専門分野があります。
就職先の業界は、一般機械や産業機械・電気機械・情報通信など多岐にわたります。
具体的な企業としては、いすゞ自動車や日産自動車・本田技研工業などの大手企業への就職実績もあるのも本学科の魅力です。
南山大学理工学部機械システム工学科

南山大学理工学部の機械システム工学科では、制御工学と機械工学を情報技術と融合させた機械システムの設計・開発を学びます。
本学科の特徴は、以下のとおりです。
- 1~2年次は数学・物理学・プログラミングなどの基礎を学び、2年次後半から専門科目の履修が始まる。
- 3年次4月から研究室に所属できるため、早くから専門的な研究に触れられる。
- 副専攻として「ソフトウェア工学」「データサイエンス」「電子情報工学」から1つ選べる。
2024年5月現在の定員は65名で、男子197名、女子22名が学んでいます。
就職先は製造業が中心で、とくに中部地区の企業で活躍する卒業生が多い傾向にあります。
ソフトウェアに強いカリキュラムを活かして製造業のソフト部門で働くのが一般的なケースです。
また、進学率は22%で、大学院に進学する学生も一定数存在します。
金沢大学理工学域機械工学類

金沢大学理工学域の機械工学類では、機械創造・機械数理・エネルギー機械の3つのコースが設けられています。
各コースの特徴は、以下のとおりです。
コース | 特徴 |
機械創造コース | レーザーやナノレベルの加工技術、3次元造形技術などを学び、革新的な機械を創造する力を養う。 |
機械数理コース | 機械の知能化や高機能化、計算機援用技法、人工知能応用技術などを学び、新しい工学分野を開拓する人材を育成する。 |
エネルギー機械コース | 新エネルギーの実用化や高効率エンジン、省エネ空調技術など、持続可能な社会に貢献する技術を学ぶ。 |
就職先の業界は、自動車や電機・機械・素材・エネルギー関連など多岐にわたります。
具体的には、以下のような有名企業に就職している実績があるのも本学科の魅力です。
- トヨタ自動車
- 本田技研
- 三菱重工業
- パナソニック
- JR東海 など
また、毎年7割を超える学生が大学院へ進学し、より専門的な研究に取り組んでいます。
日本大学 工学部機械工学科

日本大学工学部機械工学科では、環境と調和した機械を創り出すための知識と技術を体系的に学びます。
2年次から以下の4コースに分かれて専門性を高められるのが、本学科の特徴です。
コース | 特徴 |
エネルギーエンジニアリング | 熱・流体・エネルギーを学び、環境に配慮した熱流体機械システムやエネルギー問題に取り組む。電力・ガス・新エネルギー分野向け。 |
メカニカルインテリジェンス | 機械の設計・製図・加工・組立、ロボット、システム制御、IoTを学ぶ。さまざまな機械の設計・開発・製造に関わる仕事向け。 |
モビリティソリューション | 自動車・航空機などの機械システムの材料・構造・機構・性能評価を学ぶ。社会のモビリティ活動に関連する仕事向け。 |
バイオエンジニアリング | 生体の構造・機能・運動を力学的に学び、医療・健康福祉分野に機械工学を応用する。医療・福祉機器関連の仕事向け。 |
3年次には、機械設計製図・ロボット工学・航空宇宙工学などの専門科目や実験が充実しているのも、特筆すべきポイントです。
就職先は、自動車・電機・鉄道関連企業など多岐にわたります。
また、卒業生の一部は大学院に進学し、より専門的な研究に取り組んでいます。
今回取り上げた5校以外で機械工学を学べる主な大学・学部・学科については以下のページで一覧にしています。
機械工学を学べる大学・学部・学科の一覧ページ
機械工学を学んだ先輩たちの卒業後の進路は?

機械工学を学んだ学生の卒業後の進路は、就職と進学の2つに大きく分かれます。
就職先は、自動車・重工業・電機・航空宇宙関連企業など「ものづくり」に関わる製造業が中心です。
たとえば、早稲田大学基幹理工学部機械科学・航空宇宙学科の就職実績は、以下のとおりです。
業種 | 企業 |
機械 | IHI・いすゞ自動車・川崎重工業・小松製作所・スズキ・SUBARU・住友重機械工業・デンソー・トヨタ自動車・日産自動車 など |
電気・精密機器 | キーエンス・キヤノン・京セラ・シャープ・セイコーエプソン・ソニー・東芝・富士通・パナソニック・三菱電機・リコーなど |
鉄鋼・金属 | JFEスチール・大同特殊鋼・東京製鐵・日本製鉄・三菱マテリアルなど |
化学・素材 | 旭化成・東レ・三菱ガス化学・三菱ケミカル など |
情報・通信・サービス業 | アクセンチュア・NTTデータ・デロイトトーマツコンサルティング・野村総合研究所 など |
運輸 | 東海旅客鉄道・東日本旅客鉄道・全日本空輸・日本航空など |
電気・ガス・水道・エネルギー | 関西電力・JXTGエネルギー・中部電力・東京ガス・北陸電力 |
金融・保険 | ソシエテ・ジェネラル証券・ドイツ証券・東京海上日動あんしん生命保険・みずほフィナンシャルグループ など |
国立研究所 | AIST(産業技術総合研究所)・NAOJ(国立天文台)・JAXA(宇宙航空研究開発機構)・NIMS(物質・材料研究機構)など |
参照元:卒業後の進路|早稲田大学基幹理工学部機械科学・航空宇宙学科
職種としては開発や設計・生産技術などが多く、実践的な技術力を活かせる仕事に就いています。
就職率はほぼ100%と非常に高く、機械工学の専門性がさまざまな業界で高く評価されている証拠です。
また、機械工学を専攻した学生における大学院進学率は、学校によって異なるものの、約3~7割と高い傾向にあります。
とくに、早稲田大学では約77%、金沢大学では約71%が大学院に進み、より専門的な研究に取り組んでいます。
機械工学を専攻した学生の院進学率・就職率はともに高く、その専門知識は製造業を中心に広く求められているといえるでしょう。
機械工学を専攻した人が働く主な業界

次に、機械工学を修めた人が活躍できる業界について、3つピックアップしました。
- 製造業・メーカー
- エネルギー業界
- 建設・土木業界
ひとつずつ見ていきましょう。
製造業・メーカー

機械工学専攻者の最も一般的な就職先は、製造業・メーカーです。
自動車や航空機・家電・産業機械・精密機器など幅広い分野で活躍できます。機械工学の知識を活かせる具体的な職種としては、以下が挙げられます。
職種 | 主な仕事内容 |
機械設計エンジニア | 新製品の設計や既存製品の改良を行い、CADソフトを用いて3Dモデルを作成、設計の妥当性をシミュレーションで確認する。 |
製造プロセスエンジニア | 生産ラインの設計や改善を担当し、効率的で高品質な製品を作るためのプロセスを確立する。 |
品質保証エンジニア | 製品の品質を維持・向上するための検査や試験を実施し、問題発生時の原因究明と対策を行う。 |
メンテナンスエンジニア | 製造設備の保守管理を担当し、予防保全や定期メンテナンスを通じて故障やダウンタイムを最小化する。 |
製造業・メーカーは、ものづくりの最前線で、自分が関わった製品が世に出る喜びを感じられる業界です。
エネルギー業界
機械工学専攻者はエネルギー業界でも重要な役割を担っています。
電力やガス・石油・新エネルギーなど幅広い分野で活躍できるでしょう。以下にエネルギー業界において機械工学の知識をいかせる主な職種とその仕事内容を紹介します。
職種 | 主な仕事内容 |
エネルギー設備のプロジェクトマネージャー | 発電所や再生可能エネルギー施設の建設プロジェクトを管理し、工程、予算、品質、安全性を総合的に監督する。 |
発電プラントエンジニア | 火力発電所や原子力発電所で、タービンやポンプ、熱交換器の設計、運用、保守を担当し、安定稼働と安全性の確保に貢献。 |
環境アナリスト | エネルギー施設の環境影響評価を行い、法令遵守と環境保護のための対策を立案する。 |
調達担当者 | 発電所やエネルギー設備に必要な資材や機器を調達し、コスト効率や供給チェーンを管理する。 |
メンテナンスエンジニア | エネルギー施設の定期保守や予防保全を担当し、機器の稼働率を維持しつつ、ダウンタイムを最小化する。 |
発電所の設計や設備保守・再生可能エネルギーシステムの開発などがエネルギー業界に携わる人の主な仕事です。
エネルギー業界は、持続可能な社会の実現に貢献できるやりがいを得られるでしょう。
建設・土木業界

機械工学専攻者は、建設・土木業界でも活躍しています。
主に「機電系」と呼ばれる職種で、タワークレーンや工事用エレベーターなどの建設機械を管理します。具体的な職種は、以下のとおりです。
職種 | 主な仕事内容 |
建設プロジェクトマネージャー | 大規模建設プロジェクトの全体を管理し、設計から施工、完成までの進捗や予算を管理する。 |
建設機械エンジニア | クレーンやブルドーザー、ショベルなどの建設機械の設計、製造、保守を担当し、建設現場での効率的な作業を支援。 |
安全管理担当者 | 建設現場の作業員や設備の安全を確保するためのリスクアセスメントを行い、安全対策の実施を管理する。 |
コストエンジニア | 建設プロジェクトのコスト見積もりや予算管理を担当し、コスト削減と効率的な資源配分を図る。 |
計画・設計コンサルタント | 顧客の要求に基づいて建設プロジェクトの計画や設計の助言を行い、プロジェクトの成功を支援する。 |
建設・土木業界の仕事の魅力として「地図に残る仕事」というスケールの大きさが挙げられるでしょう。
機械工学の勉強が活かせる仕事の代表例

ここでは、機械工学の知識が活かせる仕事の代表例を5つ紹介します。
- 機械設計
- 設計・開発職
- 生産管理職
- 研究開発
- システムエンジニア・プログラマー
それぞれ詳しく見ていきましょう。
機械設計

機械設計は、機械工学の知識を最も直接的に活かせる代表的な仕事です。
設計者は、材料力学や機械力学などの知識を活用して、製品の強度計算や動作シミュレーションを行います。
機械設計の仕事は、アイデアを形にする創造性と、計算や物理法則に基づく論理性の両方が求められます。
自動車や家電・産業機械など様々な分野で活躍する場面があり、就職先の選択肢が広いのが特徴です。
近年は、3DCADを使った設計が主流で、コンピュータ上で立体モデルを作成しながら設計を進めます。
機械設計は、製品の性能やコスト・安全性など多くの要素を考慮しながら最適な設計を目指すやりがいのある仕事といえるでしょう。
設計・開発職
設計・開発職は、新しい製品やシステムを企画から形にする仕事です。
本職種では、製品の構想段階から関わり、設計や試作・評価・改良のサイクルを繰り返しながら製品を完成させます。
機械工学で学ぶ材料力学や熱力学などの知識を活かして、製品の性能や耐久性を計算・シミュレーションします。
3DCADを使って設計図を作成したり、試作品の性能を測定したりする実践的な仕事が中心です。
新しい技術や材料を取り入れて、より良い製品を生み出す創造性が求められます。
自動車や家電・産業機械・航空機などさまざまな分野で活躍できる、機械工学卒業生の代表的な進路です。
生産管理職

生産管理職は、工場での製品製造を効率的に進めるために全体を統括する仕事です。
具体的には、製造ラインの設計や改善・生産スケジュールの作成・品質管理など幅広い業務を担当します。
近年は、IoTやAIを活用したスマートファクトリー化が進み、ITスキルも求められるようになっています。
生産管理職は、製造業のなかでも現場に近い仕事であり、ものづくりの最前線でやりがいを感じられる職種です。
機械工学で学んだ知識を活かして、製造工程の効率化や自動化、品質向上などに取り組めるでしょう。
研究開発
研究開発は、新しい技術や製品の開発に取り組む最先端の仕事です。
自動車の次世代エンジンや航空機の新素材・ロボットの制御システムなど、革新的な技術を生み出すことにチャレンジする職種です。
研究テーマによっては、機械工学だけでなく電気・電子工学や情報工学など他分野の知識も必要です。
研究開発職は、大学院まで進学する学生に人気の職種で、機械工学の専門知識を最大限に活かせる職種といえるでしょう。
システムエンジニア・プログラマー

機械工学の知識は、ITの世界でも大いに活かせます。
就職先は、自動車メーカーの制御システム開発や、工場の自動化システム開発企業などが代表的です。
ハードウェアとソフトウェアの両方について学習している機械工学出身者は、システム開発の分野で活躍できるでしょう。
たとえば、ロボットの関節の動作や強度を考慮したプログラムの設計など、機械あってのコンピュータ制御という視点で開発できます。
近年は、IoTやAIの普及により、機械とITの両方の知識を持つエンジニアの需要が高まっています。
機械工学出身者は、機械の動きを理解したうえでのプログラミングができるため、より効率的なシステムを開発できるでしょう。
専攻する事で取得が目指せる資格

ここでは、機械工学系の学部出身者が取得を目指せる資格を7つ紹介します。
- 機械設計技術者試験(3級)
- 技術士・技術士補
- CAD利用技術者試験
- 第二種電気工事士
- 基本情報技術者
- 公害防止管理者
- 非破壊検査技術者
興味がある資格があれば、参考にしてみてください。
機械設計技術者試験(3級)
.jpg)
機械設計技術者試験3級は、機械工学の基礎知識を証明できる資格です。
受験資格はとくになく、実務経験も不要なので、高校生や大学生でも挑戦できます。機械設計技術者試験(3級)の基本情報は、以下のとおりです。
項目 | 基本情報 |
開催月 | 11月 |
受験料 | 8,800円 |
試験形式 | マークシート方式 |
試験時間 | 計4時間(前半2時間・後半2時間) |
出題範囲 | ・機構学・機械要素設計 ・機械力学 ・制御工学 ・工業材料 ・材料力学 ・流体・熱工学 ・工作法 ・機械製図の8分野 |
工学系を専攻し基礎をしっかり学んでいれば合格可能な難易度といえるでしょう。
本資格は、就職活動の際にアピールポイントになり、機械系メーカーへの就職に有利です。
また、3級を取得すれば、2級の受験資格が緩和されるため、キャリアアップにもつながります。
技術士・技術士補
技術士は、科学技術に関する高度な専門知識と応用能力を持つことを証明する国家資格です。
技術士補は、技術士への第一歩となる資格で、大学で工学を学んだ卒業生なら誰でも受験できます。
技術士になるには、まず技術士補として一次試験に合格し、その後実務経験を積んで二次試験に合格する必要があります。技術士の基本情報は、以下のとおりです。
項目 | 技術士一次試験 | 技術士二次試験 |
開催月 | 11月 | 7月 |
受験料 | 11,000円 | 14,000円 |
試験形式 | 5肢択一式(マークシート方式) | 筆記試験と口頭試験 |
試験時間 | 基礎科目:1時間 適性科目:1時間 専門科目:2時間(合計4時間) | 筆記試験:部門により異なる 口頭試験:12月上旬〜翌年1月中旬 |
出題範囲 | 基礎科目:科学技術全般の基礎知識 適性科目:技術士法第四章の規定遵守に関する適性 専門科目:選択した技術部門の基礎知識・専門知識 | 選択した技術部門の高度な専門知識と応用能力 |
技術士になると、公共事業の入札や海外での技術業務で有利になるほか、独立開業も可能です。
年収アップにもつながり、転職市場での評価も高まるでしょう。機械工学を学ぶ学生にとって、将来のキャリアアップに役立つ重要な資格といえます。
CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は、CADを活用する技術者の能力を証明する民間資格です。
CADとは、コンピュータを使って設計図や3Dモデルを作成するためのソフトウェアのことです。
「2次元CAD利用技術者試験」と「3次元CAD利用技術者試験」の2種類があり、それぞれ3段階のレベルに分かれています。
2次元CADは基礎・2級・1級(建築/機械/トレース)、3次元CADは2級・準1級・1級があります。
ここでは、最も難易度の高い「2次元CAD1級」と「3次元CAD1級」の基本情報をまとめました。
項目 | 2次元CAD1級 | 3次元CAD1級 |
開催月 | 前期:6月 後期:11月 | 前期:7月 後期:12月 |
受験料 | 団体受験:17,600円(税込) 個人受験16,500円(税込) | 団体受験:17,600円(税込) 個人受験16,500円(税込) |
試験形式 | 実技試験・筆記試験 | 3次元CADソフトを使用した実技試験(パーツおよびアセンブリのモデリング) |
試験時間 | 80分 | 120分 |
出題範囲 | 機械/建築/トレースの専門分野 | CADリテラシー・形状認識能力 アセンブリモデリング能力 2次元図面からのパーツモデリング能力 |
参考:CAD利用技術者試験|一般社団法人コンピュータ教育振興協会
受験資格については、基礎と2級は誰でも受験可能で、上位級は下位級の合格が必要です。
高校生でも基礎や2級から挑戦でき、就職活動のアピールポイントになるでしょう。機械工学を学ぶなら早い段階で取得しておくと、就職や進学に有利です。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は、一般住宅や小規模店舗などの電気工事ができる国家資格です。
受験資格に制限はなく、高校生でも取得できます。第二種電気工事士についての基本情報を以下にまとめました。
項目 | 学科試験 | 技能試験 |
開催月 | 上期: ・5月下旬(筆記方式) ・4月下旬~5月上旬(CBT方式) 下期: ・10月下旬(筆記方式) ・9月下旬~10月上旬(CBT方式) | 上期:7月中旬 下期:12月中旬 |
受験料 | 9,300円 | |
試験形式 | 四肢択一方式50題 ・筆記方式:マークシート ・CBT方式:PCで解答入力 | 実技試験(配線図に従い実際に電気工事を行う) |
試験時間 | 120分 | 40分 |
出題範囲 (一例) | ・電気に関する基礎理論 ・配電理論及び配線設計 ・電気工事の施工方法 など | ・電線の接続 ・配線工事 ・電気機器および配線器具の設置 など |
参考:第二種電気工事士|電気技術者試験センター
参考:令和7年度第二種電気工事士試験(国家試験)
合格率は、筆記試験が約70%、技能試験が約80%と比較的高く、独学でも十分合格できるでしょう。
機械と電気の両方の知識を持つエンジニアは企業から高く評価され、就職活動でのアピールポイントになります。
第二種電気工事士は、ロボットや自動車などのメカトロニクス分野を目指す人には特におすすめの資格といえるでしょう。
基本情報技術者

基本情報技術者は、IT分野の基礎知識を証明できる国家資格です。
機械工学を学ぶ学生にとっても、現代のものづくりにはITスキルが不可欠なため、取得する価値があります。基本情報技術者の基本情報は、以下のとおりです。
項目 | 基本情報 |
開催月 | 通年(随時実施、CBT方式) |
受験料 | 7,500円(税込) |
試験形式 | 科目A:多肢選択式(四肢択一)60問 科目B:多肢選択式 20問 |
試験時間 | 科目A:90分 科目B:100分 |
出題範囲 | 科目A:テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系 科目B:アルゴリズム・プログラミング・情報セキュリティ など |
基本情報技術者の資格を持っていると、機械とITの両方の知識を持つエンジニアとして企業から高く評価されるでしょう。
とくに、ロボット開発や自動車の制御システム開発など、機械とITが融合した分野を目指す人には大きなアピールポイントになります。
受験資格に制限はなく高校生でも取得可能であるため、大学入学後すぐに勉強を始めれば、低学年のうちに取得できます。
公害防止管理者
公害防止管理者は、特定工場において公害発生を防止するために選任が義務付けられている重要な資格です。
この資格は、製造業や電気・ガス・熱供給業などの事業内容を持つ工場で必要です。
公害防止管理者の基本情報を以下にまとめました。
項目 | 基本情報 |
開催月 | 10月(令和6年度は10月6日) |
受験料 | 第1種、第3種、ダイオキシン類関係、主任管理者:12,300円(非課税) 第2種、第4種、騒音・振動関係、特定粉じん関係、一般粉じん関係:11,600円(非課税) |
試験形式 | 多肢選択式(五者択一式) |
試験時間 | |
出題範囲 | ・公害総論 ・大気概論 ・水質概論 ・各種特論 など(試験区分により異なる) |
参考:公害防止管理者|一般社団法人産業環境管理協会
参考:2024(令 和 6) 年 度公害防止管理者等国家試験受験案内
主な業務は、燃料や原材料の検査、公害発生施設の点検、公害防止設備の操作・点検・補修などがあげられます。
また、排出水や排出ガスの測定実施・記録や、問題発生時の対応なども公害防止管理者の重要な役割です。
非破壊検査技術者

非破壊検査技術者は、物を壊さずに内部の欠陥や劣化状態を調査する専門家です。放射線や超音波・磁気などのハイテク技術を駆使します。
非破壊検査技術者の基本情報を以下にまとめました。
項目 | 基本情報 |
開催月 | 年2回 一次試験:3月下旬/9月下旬 二次試験:5月上旬~6月下旬/11 月上旬~12 月下旬 |
受験料 | 18,700円(税込、1技術部門につき) |
試験形式 | 一次試験:筆記試験(四者択一式) 二次試験:実技試験(レベル3は筆記試験) |
試験時間 | 一次試験・二次試験ともに受験するレベルやNDT方法により異なる |
出題範囲 | レベル1・レベル2:基礎知識に関する問題・NDT の適用に関する問題 など レベル3:材料科学、製造技術に関する技術的知識 など |
本資格を取得すると、検査会社や製造業の品質保証部門で活躍できます。
近年、構造物の安全性を確認する需要は増加傾向にあるため、非破壊検査技術者は将来性のある仕事といえるでしょう。
この学問に向いている人の特徴は?

機械工学に向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- ものづくりに情熱を持っている人
- 機械の設計や改良に喜びを見出せる人
- 試行錯誤することを嫌がらない粘り強さを持つ人
- 細かい作業をコツコツと進められる忍耐力がある人
- 数学や物理といった理系科目が得意な人
- 理論を実際の問題解決に応用できる能力を持つ人
機械工学の道はときに困難を伴いますが、苦労があるからこそ、成果を出したときの喜びや達成感が大きくなります。
このような特性を兼ね備えた人は、機械工学の分野で自分の可能性を最大限に発揮できるでしょう。
よくある質問とその回答

最後に、機械工学に関するよくある質問とその回答について3つ紹介します。
- 機械工学に数学は必要?
- 文系から機械工学を学ぶことは可能?
- 機械工学の将来性は?
同じような疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
機械工学に数学は必要?

機械工学には、数学の知識が非常に重要です。
数学は、機械工学の基礎を形成する力学や熱力学・材料力学などの理解に欠かせません。
たとえば、機械の設計では、物理的な力や運動を計算するために微分積分学や線形代数の考え方が登場します。
また、材料の特性を評価し、機械部品がどのようなストレスや圧力に耐えられるかを分析するためには、高度な数学的手法が必要です。
数学は、機械工学のあらゆる分野において応用されるため、基礎からしっかりと学びましょう。
参考記事:大学で学ぶ学問として数学とは?
文系から機械工学を学ぶことは可能?
文系から機械工学を学ぶことは十分可能ですが、数学と物理の基礎学習は必須です。
機械工学を学べる大学のほとんどは、高校での数学や物理の履修を必須としたり、数学や物理の入学試験を行ったりします。
したがって、大学入学前に数学や物理の学習が必要となるケースが大半です。
大学で機械工学を学びたい場合は、高校から理系を選択することが求められるでしょう。
機械工学の将来性は?

機械工学の将来性は非常に明るいと考えられています。
技術革新が急速に進む現代社会において、機械工学は幅広い産業分野で重要な役割を果たしているからです。
自動車産業では、電気自動車や自動運転技術の開発が進んでおり、航空宇宙分野では軽量かつ高性能な素材の利用が進んでいます。
また、医療機器やロボット工学・再生可能エネルギー技術の分野でも、機械工学の専門知識が求められています。
このように、機械工学のスキルを持つ人材は、今後も多くの分野で需要が高まり続けると予測されています。
そのため、キャリアの選択肢も豊富にあるといえるでしょう。
今回の内容のまとめ

機械工学は、私たちの生活を支えるあらゆる機械を研究・開発する幅広い学問です。
自動車からロボット、航空機まで、さまざまな機械の設計・製造・制御に関わる総合的な工学分野として、社会の技術基盤を支えています。
機械工学に関する重要なポイントを以下にまとめました。
- 機械工学は機械を研究・開発する学問で、材料力学・流体力学・熱力学・機械力学の「四力学」が基礎となる。
- 機械工学科では基礎から応用まで幅広く学び、3年次から専門的な実験や演習、4年次では研究室で卒業研究を行う。
- 卒業後は自動車・重工業・電機メーカーなどの製造業が主な就職先で、就職率はほぼ100%と非常に高い。
- 大学院進学率は学校により3~7割と高く、早稲田大学では約77%、金沢大学では約71%が進学している。
- 機械工学は数学や物理の知識が重要で、ものづくりに情熱を持ち、試行錯誤を厭わない人に向いている。
自動車産業のEV化や航空宇宙分野の発展、ロボット技術の革新など、機械工学の知識は今後さらに重要性を増すでしょう。
ものづくりに情熱を持ち、理論と実践を結びつける創造的な思考ができる人にとって、機械工学は可能性に満ちた学問分野です。
興味を持った人は、大学のオープンキャンパスや体験講座に参加してみましょう。
最後に本題から離れますが、機械工学に興味がある方におすすめの学問の1つに自動車工学があります。自動車工学については以下のページで特集しています。
機械工学は何を学ぶ学問?主に学ぶことや専攻した後の就職先を徹底解説
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
