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作成日: 2026/3/06 更新日:2026/3/06

アクチュアリーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

アクチュアリーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「アクチュアリーのなり方は?」

「アクチュアリーになるのに必要な資格は?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。

  • アクチュアリーとはどんな職業なのか
  • 仕事内容・やりがい・給料
  • アクチュアリーになるには何をすべきか
  • 取得すべき資格
  • 向いている人の特徴

また、アクチュアリーに関するよくある質問にも答えています。

アクチュアリーに興味のある人や、アクチュアリーを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。

​​本記事の内容をスライドにまとめた「アクチュアリーのなり方ガイド」の受け取りはこちら。​​​

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

  • 1 アクチュアリーとは
    • 1-1 アクチュアリーの仕事内容
    • 1-2 アクチュアリーの給料・給与・年収
    • 1-3 アクチュアリーのやりがい
    • 1-4 アクチュアリーの働き方
    • 1-5 アクチュアリーに必要な知識、資格、スキル
    • 1-6 アクチュアリーという職業の注意点
  • 2 アクチュアリーになる方法
    • 2-1 数学・統計の基礎を身につける
    • 2-2 大学・大学院に進学する
    • 2-3 アクチュアリー試験(第1次試験)に合格する
    • 2-4 保険会社・金融機関などに就職する
    • 2-5 アクチュアリー試験(第2次試験)に合格する
    • 2-6 実務経験・研修を修了し資格取得する
  • 3 アクチュアリーになりたい高校生の進路
    • 3-1 大学に進学する
  • 4 おすすめの大学
    • 4-1 アクチュアリーを目指せるぴったりな大学は年内入試ナビで見つかる
  • 5 よくある質問
    • 5-1 アクチュアリーに向いている人の特徴は?
    • 5-2 アクチュアリーは独学でもなれる?
    • 5-3 アクチュアリーはやめとけと言われる理由は?
    • 5-4 アクチュアリーと証券アナリストの違いは?
    • 5-5 アクチュアリーとFPの違いは?
  • 6 まとめ

アクチュアリーとは

アクチュアリー

アクチュアリーとは、保険や年金などの分野で、確率・統計を使って主に 保険・年金で起こる不確かな出来事(病気、事故、長生き、災害など)を扱う専門職です。

働く場所は生命保険会社・損害保険会社・信託銀行・官公庁などが代表例で、最近はコンサル会社や監査法人にもいるとされています。

数理分析の専門サービスを提供し、制度設計やリスク管理を支えます。

将来の不確実性を数値で見える化することで、保険制度や年金制度の安定運営に貢献し、多くの人々の生活に安心をもたらす役割を担っています。

以下にアクチュアリーの仕事内容や給料についてまとめます。

  • アクチュアリーの仕事内容
  • アクチュアリーの給料・給与・年収
  • アクチュアリーのやりがい
  • アクチュアリーの働き方
  • アクチュアリーに必要な知識、資格、スキル
  • アクチュアリーという職業の注意点

それぞれ見ていきましょう。

アクチュアリーの仕事内容

アクチュアリーの仕事内容は、保険数理・年金数理・金融工学などの高度な専門知識を用いて、将来のリスクや資金の動きを数値で分析し、制度や商品を設計・管理することです。

保険会社や年金制度の安定運営を支える、極めて専門性の高い役割を担っています。

以下では、アクチュアリーの仕事内容についてまとめました。

  • 保険料や年金給付額を、統計・確率に基づいて算出する
  • 事故・病気・死亡などのリスクを分析し、適切な保険設計を行う
  • 年金制度が長期的に維持できるかを数値で検証する
  • 資産運用計画を立案し、将来の収益や損失を予測する
  • 経済状況や人口動態の変化を踏まえたシミュレーションを行う
  • 企業の経営判断やリスク管理に関わる分析・助言を行う
  • 保険会社の準備金として必要な金額を計算する

アクチュアリーは、将来の不確実性を数字で可視化し、保険や年金、企業経営の安定を支える専門職です。

単なる計算業務にとどまらず、社会制度や経営戦略に深く関与する点が、この仕事の大きな特徴といえます。

アクチュアリーの給料・給与・年収

給料・給与・年収

アクチュアリーの給料は、一般的な会社員と比較しても非常に高水準であることが特徴です。

初任給でも一般的な職種より高く、経験を積むことでさらに増加します。

特に、難易度の高い試験をクリアした資格保持者は、企業から高く評価され、給与もそれに見合ったものになります。

職業情報サイトjobtagによると、アクチュアリーという職業の年収は903.2万円、月給は28.3万円となっています。

参照:アクチュアリー:jobtag

アクチュアリーのやりがい

アクチュアリーのやりがいは、高い給与水準だけでなく、社会に大きな安心と安定をもたらす点にあります。

専門的な知識を活かして複雑な課題を解決し、多くの人々の生活や企業活動を支える重要な役割を担っています。

以下では、アクチュアリーのやりがいについてまとめました。

やりがい
内容
社会貢献できる
保険や年金制度の安定運用を支え、多くの人々の生活に安心を提供できる
専門性が高い
高度な数理・統計の知識を活かし、複雑で難易度の高い課題に挑戦できる
リスク管理が必要
経済状況や人口構造の変化を踏まえ、将来リスクを予測・分析できる
経営への関与
企業の持続可能な成長や経営判断に、数値面から貢献できる
影響力がある
社会全体への影響が大きく、責任と達成感を強く感じられる
グローバル性が高い
国際的な需要が高く、海外市場や外資系企業で活躍できる
キャリアの幅が広がる
英語力や異文化理解を活かし、国際的にキャリアを広げられる

アクチュアリーは、高い専門性と社会的意義を兼ね備えた職業です。

人々の暮らしを支えながら、国内外で幅広く活躍できる可能性があり、長期的なキャリア形成を考える上でも非常に魅力的な仕事といえます。

アクチュアリーの働き方

働き方

アクチュアリーの働き方は、保険会社や金融機関などを中心に、専門知識を活かしてチームで高度な分析業務を行うスタイルが一般的です。

データ分析を軸としながら、制度設計や経営判断に関わる点が大きな特徴です。

以下では、アクチュアリーの働き方をまとめました。

項目
内容
職種
アクチュアリー(保険数理・年金数理・リスク管理の専門職)
雇用形態
正社員が中心(フルタイム勤務が一般的)
勤務先
保険会社、コンサルティング会社、金融機関、外資系企業など
業務スタイル
チームでプロジェクトに参加し、他分野の専門家と協働
勤務形態
オフィス勤務が基本だが、近年はリモートワークやフレックス制度を導入する企業も増加
業務内容の特徴

デスクワーク中心で、データ分析、報告書作成、会議、プレゼンテーションなどを行う

数理・分析力に加え、説明力やコミュニケーション能力も重要

アクチュアリーは、安定した雇用環境のもとで、高度な専門性を活かしながら長期的にキャリアを築ける職種です

近年は柔軟な働き方も広がりつつあり、高い報酬と専門職としての安定性を両立できる点が、アクチュアリーの働き方の大きな魅力といえます。

アクチュアリーに必要な知識、資格、スキル

アクチュアリーになるためには、高度な数理的知識だけでなく、資格取得に向けた継続的な学習力や、実務で活かせるスキルが求められます。

専門性が非常に高い職業であるため、知識・資格・スキルを段階的に身につけていくことが重要です。

以下では、アクチュアリーに必要な知識、資格、スキルについてまとめました。

■必要な知識

  • 確率論・統計学などの数学的基礎知識
  • 保険数理:生命保険・損害保険の仕組み
  • 年金数理:公的年金・企業年金制度
  • 金融工学・資産運用理論
  • 経済学・金融市場の基礎知識
  • 法律・会計の基礎:保険業法、財務諸表の理解

■必要な資格

  • 日本アクチュアリー会が認定するアクチュアリー資格
  • 国際的には海外アクチュアリー資格(英米など)が評価される場合もある

■必要なスキル

  • 複雑なデータを扱う高度な分析力
  • 数値結果を分かりやすく説明する論理的思考力
  • レポート作成・プレゼンテーション能力
  • チームで働くためのコミュニケーション能力
  • 長期間の試験勉強を継続できる忍耐力・自己管理力
  • 英語力:外資系企業・国際業務を目指す場合は必要

アクチュアリーになるために、特定の資格は必要ありません。

一方で、求人募集の条件としてほとんどの場合で「大卒以上」が設けられています。

従って、四年制大学を卒業することが実質的に必須の学歴となります。

アクチュアリーという職業の注意点

注意点

アクチュアリーは高い専門性と安定性を持つ魅力的な職業ですが、その一方で目指す前に理解しておくべき注意点もあります。

資格取得までの道のりや働き方の特性を把握しておくことで、ミスマッチを防ぐことができます。

以下では、アクチュアリーという職業の注意点についてまとめました。

注意点
内容
試験の難易度が高い
合格率が低く、複数科目に長期間かけて合格する必要がある
資格取得までの期間が長い
正会員資格取得までに数年〜10年前後かかるケースが多い
学習の負荷が大きい
仕事と並行して勉強する人が多く、継続的な努力と自己管理が必要
業務の特性
デスクワーク・数値分析中心で、華やかな仕事ではない
成果が見えにくい
長期的な分析が多く、成果がすぐに表れにくい
数学適性
高度な数学・統計への耐性がないと継続が難しい
責任の重さ
保険料・年金制度など社会的影響の大きい判断を担う
キャリアに偏りがある
専門性が高いため、他職種への転向は容易ではない場合がある
学び続ける必要がある
法令や制度の改正に対応するために常に最新の情報・状況を学び続ける必要がある

アクチュアリーは、高い専門性と引き換えに、長期的な努力と強い責任感が求められる職業です。

試験の難しさや業務の特性を理解した上で目指すことで、将来にわたって安定した専門キャリアを築くことができるでしょう。

「数字と向き合い続ける覚悟」がある人にとって、非常にやりがいのある仕事といえます。

アクチュアリーになる方法

なる方法

アクチュアリーになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。

ここでは、アクチュアリーのなり方の具体的なステップについて紹介します。

  1. 数学・統計の基礎を身につける
  2. 大学・大学院に進学する
  3. アクチュアリー試験(第1次試験)に合格する
  4. 保険会社・金融機関などに就職する
  5. アクチュアリー試験(第2次試験)に合格する
  6. 実務経験・研修を修了し資格取得する

それぞれ見ていきましょう。

数学・統計の基礎を身につける

アクチュアリーを目指す第一歩は、確率・統計・微積分などの数学的基礎を身につけることです。

試験や実務では数値分析が中心となるため、数式を理解し、論理的に考える力が求められます。

高校〜大学初級レベルの数学をしっかり固めておくことで、その後の学習や試験対策がスムーズになります。

大学・大学院に進学する

大学・大学院に進学する

アクチュアリーになるために大学進学は制度上必須ではありません。

しかし実際の求人のほとんどが「大卒以上」を応募条件としているため、実質的に大学卒業が必須といえる状況です。

数学・統計・経済・金融などを体系的に学べる点で有利です。特に理系学部や経済学部の学生は、在学中から試験対策を始める人も多く、知識面での土台を作りやすい環境にあります。

大学院に進学し、より専門性を高めるケースもあります。

専門職としての採用が中心となるため、進路としては大学進学が現実的なルートと考えておくとよいでしょう。

アクチュアリー試験(第1次試験)に合格する

第1次試験では、数学や保険数理、年金数理、会計・経済などの基礎科目が問われます。

科目合格制のため、一度にすべて合格する必要はなく、1科目ずつ着実にクリアしていくのが一般的です。

学生・社会人を問わず受験でき、アクチュアリーへの本格的なスタート地点といえます。

アクチュアリ資格・試験情報

区分
項目
内容
合格率
合格率の水準
科目ごとに異なるが、平均合格率は約27%程度
試験の難易度
専門資格の中でもトップクラスの難易度
合格までの期間
数年単位での継続的な受験が一般的
受験資格
学歴制限
なし
職歴制限
なし
受験対象
大学生・大学院生・社会人
専攻条件
数学・統計の履修は必須ではない
実際の傾向
理系学部(数学・理工系)出身者が多い
資格内容
資格の名称
アクチュアリー資格
認定団体
日本アクチュアリー会
資格の特徴
試験合格と実務経験の両方が必要
活躍分野
保険会社、金融機関、コンサル会社、外資系企業
資格取得後
高度専門職としてキャリアアップが可能

日本アクチュアリー会2024年度資格試験結果(第1次試験)

区分
項目
内容
試験概要

試験の位置づけ

試験の目的

試験形式

アクチュアリー資格取得の最初の関門となる基礎試験

数学・保険数理・経済などの基礎学力を確認する

計算問題・記述問題を含む筆記試験

合格率(第1次試験)
数学
受験915人・合格272人合格率29.7%
生保数理
受験533人・合格246人合格率46.2%
損保数理
受験415人・合格72人合格率17.3%
年金数理
受験416人・合格279人合格率67.1%
会計・経済・投資理論
受験562人・合格106人合格率18.9%
試験全体
科目平均合格率
約27%(全11科目の単純平均)
平均取得年数
全科目合格〜正会員資格取得まで約8年
会員情報
正会員数
約2,200名(2025年時点)

参照:日本アクチュアリー会2024年度資格試験結果について

保険会社・金融機関などに就職する

多くの人は、第1次試験に合格、または受験と並行しながら、保険会社や金融機関に就職します。

実務を通じて保険商品や年金制度、リスク管理の現場を学ぶことで、試験内容への理解も深まります。

就職後は、働きながら試験勉強を続けるスタイルが一般的です。

アクチュアリー試験(第2次試験)に合格する

アクチュアリー試験

第2次試験では、生保・損保・年金などの専門分野に分かれ、より実務に直結した高度な内容が問われます。

第1次試験よりも難易度が高く、合格までに数年かかることも珍しくありません。

専門知識と実務経験の両方を積み重ねながら挑戦します。

日本アクチュアリー会2024年度資格試験結果(第2次試験)

区分
項目
内容
試験概要

試験の位置づけ

試験の目的

試験形式

第1次試験合格後に受験する専門試験

実務に直結する高度な専門知識・応用力を確認する

生命保険(生保)、損害保険(損保)、年金のいずれかを選択、試験形式は記述式中心の筆記試験

合格率(第2次試験)
生保1
受験353人・合格93人合格率26.3%
生保2
受験348人・合格72人合格率20.7%
損保1
受験130人・合格20人合格率15.4%
損保2
受験106人・合格26人合格率24.5%
年金1
受験66人・合格13人合格率19.7%
年金2
受験56人・合格8人合格率14.3%
試験全体
科目平均合格率
約27%(全11科目の単純平均)
平均取得年数
全科目合格〜正会員資格取得まで約8年
会員情報
正会員数
約2,200名(2025年時点)

参照:日本アクチュアリー会2024年度資格試験結果について

実務経験・研修を修了し資格取得する

第2次試験に合格した後、一定期間の実務経験と所定の研修を修了することで、正式にアクチュアリー資格が認定されます。

ここまで到達して初めて「正会員アクチュアリー」として認められ、高度な専門職として責任ある業務を担うことができます。

アクチュアリーになりたい高校生の進路

高校生の進路

アクチュアリーになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。

代表的な進路について解説します。

  • 大学に進学する
  • 専門学校に進学する

それぞれ見ていきましょう。

大学に進学する

アクチュアリーを目指す進路として、大学に進学する方法は王道のルートです。

数学や統計を体系的に学べる環境が整っており、在学中からアクチュアリー試験対策を進めやすい点が大きなメリットです。

おすすめの学部・学科

  • 理学部:数学科・数理科学科
  • 工学部:情報工学・数理工学系
  • 経済学部
  • データサイエンス系学部

学べる内容

  • 確率論・統計学・微積分などの数学的基礎
  • 保険・年金・金融に関わる数理理論
  • 経済学・金融市場・会計の基礎知識
  • データ分析・プログラミングなどの分析手法

大学進学は、アクチュアリーとして必要な知識を幅広く、かつ体系的に身につけられる進路です。

学問的な基礎力を固めたい人や、在学中から試験合格を目指したい人に特に向いています。

おすすめの大学

おすすめの大学

以下では、アクチュアリーを目指す方におすすめな大学を紹介します。

大学名
学部・学科
特徴
​東京大学​
理学部 数学科 等
現代確率論・統計学などアクチュアリーに必要な数理統計の基礎を学べる教育体制が整っている
アクチュアリー・統計プログラム専門科目など高度な数理教育が実施される
​京都大学​
理学部 数学科 等
保険数学・数理ファイナンスなど、アクチュアリー関連の講義やゼミがある。
日本アクチュアリー会から講師派遣を受けるなど実務志向の教育が行われている
​慶應義塾大学​
理工学部・大学院 等
生保数理やリスク管理、数理科学分野の教育実績がある
文理融合的な数理教育により、保険・金融数理の基礎を幅広く学べる環境が整っている

アクチュアリーを目指すうえで大学進学は、数学・統計を体系的に学び、試験や実務に直結する基礎力を養える有力な進路で

特に数理科学系の学部・学科では、論理的思考力や分析力を段階的に高めることができ、在学中から試験対策を進める土台が整います。

将来、専門性の高い職業として長く活躍したい人にとって、大学進学は大きな強みとなるでしょう。

参考:アクチュアリーを目指せる大学の例はこちら

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よくある質問

faq

アクチュアリーに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。

よくある質問とその回答を記載していきます。

アクチュアリーに向いている人の特徴は?

アクチュアリーは、保険や年金、金融分野において将来の不確実性を数値で予測・管理する専門職です。

そのため、誰にでも向いている職業ではなく、性格や得意分野との相性が重要になります。

ここでは、アクチュアリーに向いている人の特徴を整理します。

向いている人の特徴
内容
数字が好きな人
数学や統計、数字を扱う作業に興味を持てる
論理的に考えられる人
物事を筋道立てて整理し、合理的に判断できる
コツコツ努力できる人
長期間の試験勉強や地道な作業を継続できる
集中力が高い人
データ分析やデスクワークに長時間取り組める
正確さを重視する人
小さなミスも見逃さず、丁寧に確認できる
学び続けられる人
新しい知識や制度の変化に柔軟に対応できる
責任感が強い人
社会的影響の大きい判断を任されても逃げない
説明が得意な人
数値や分析結果を分かりやすく伝えられる

アクチュアリーに向いているのは、数字と向き合うことを苦にせず、長期的な努力を続けられる人です。

専門性が高い分、適性が合えば大きなやりがいと安定したキャリアを得られます。

自分の得意分野や性格と照らし合わせながら、目指すかどうかを判断するとよいでしょう。

アクチュアリーは独学でもなれる?

独学

アクチュアリーは、独学でも目指すことは可能な職業です。

実際に、参考書や過去問題集を活用し、働きながら独学で試験に合格している人もいます。

試験は学歴や専攻を問わず受験できるため、独学でも挑戦のハードルは低いといえます。

ただし、試験範囲が非常に広く難易度も高いため、強い自己管理能力と継続力が不可欠です。

多くの受験者は、独学に加えて勉強会や会社の研修制度、先輩アクチュアリーからの指導などを併用しながら合格を目指しています。

完全な独学は可能ではあるものの、長期戦になる覚悟が必要です。

アクチュアリーはやめとけと言われる理由は?

アクチュアリーになるのを「やめとけ」と言われる理由には、いくつかの現実的な側面があります。

  • 資格取得までに長い時間がかかり、合格率の低い試験を複数年にわたって受け続ける必要があるため
  • 業務はデータ分析や数理検証が中心で、地道で目立ちにくい仕事が多い傾向があるため
  • 保険料率や責任準備金など経営に直結する数値を扱うため、判断の責任が重くなるため
  • 保険制度や会計基準、監督指針などの改正に対応するため、継続的な知識の更新が求められるため

このように、試験の難易度だけでなく、実務においても継続的な学習と高い責任が伴う職業です。

その一方で、これらを理解したうえで取り組めば、専門性を武器に安定したキャリアを築くことが可能です。

アクチュアリーと証券アナリストの違いは?

アクチュアリーと証券アナリスト

アクチュアリーと証券アナリスト(主に株式や債券などを分析する証券アナリスト)はいずれも数値を扱う専門職ですが、役割や対象分野が異なります。

アクチュアリーは主に保険や年金分野で、将来のリスクや支払額を長期的に予測し、制度設計や保険料の算定を行う専門家です。

保険業法や会計基準、監督指針などの改正にも対応しながら、数理的根拠に基づいて制度を支えます。

一方、証券アナリストは株式市場や企業業績、経済動向などを分析し、投資判断や資産運用に役立つ情報を提供します。

開示制度や会計基準の変更などを踏まえ、企業価値や市場環境を評価します。

両者の違いを整理すると、次のとおりです。

項目
アクチュアリー
証券アナリスト
主な分野
保険・年金
株式・債券・企業分析
役割
制度設計や保険料・責任準備金の算定
投資判断や資産運用の支援
分析対象
将来のリスクや長期的な給付
企業業績や市場動向
時間軸
長期(数十年単位)
中短期~中長期
必要な対応
保険制度・会計基準・監督指針の改正への対応
開示制度・会計基準・市場制度の変化への対応

アクチュアリーは制度や仕組みを数理的に設計する立場です。

証券アナリストは市場や企業を分析して投資行動を支える立場にあります。

参考:証券アナリストになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説​

アクチュアリーとFPの違いは?

アクチュアリーとファイナンシャルプランナー(FP)は、いずれもお金や将来設計に関わる仕事ですが、対象とする相手や専門性の方向性が異なります。

アクチュアリーは主に保険会社や年金機関、企業などに対して、保険料率の算定や年金制度の設計、リスク管理を行う数理の専門職です。

将来の死亡率や事故率、経済前提などをもとに長期的な収支を予測し、制度の健全性を支えます。

一方、FP(ファイナンシャルプランナー)は個人や家庭を対象に、家計管理、資産運用、保険の見直し、老後資金の準備などについて助言を行う実務家です。

顧客のライフプランに沿って具体的な選択肢を提示します。

両者の違いを整理すると、次のとおりです。

項目
アクチュアリー
ファイナンシャルプランナー(FP)
主な対象
保険会社・年金機関・企業
個人・家庭
主な業務
保険料や年金制度の設計、リスク管理
家計管理、資産運用、保険や住宅ローンの助言
専門性
数学・統計に基づく数理分析
金融・税制・社会保障などの総合知識
時間軸
数十年単位の長期予測
個人のライフプランに応じた中長期設計
役割の立場
制度や仕組みを設計・管理する側
生活設計を支援するアドバイザー

アクチュアリーは企業や制度の裏側で数理的基盤を支える専門家です。

FPは生活者の立場に立って実行可能な選択肢を示す専門家といえます。

役割や求められる能力は大きく異なりますが、いずれも将来設計を支える仕事です。

参考:ファイナンシャルプランナーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説​

まとめ

まとめ

本記事では、アクチュアリーの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。

解説した中でも、アクチュアリーに関する重要なポイントを最後に記載していきます。

  • アクチュアリーとは、保険や年金、金融分野において確率・統計を用いて将来のリスクや資金の動きを分析・予測する専門職である
  • 主な仕事は、保険料や年金額の算出、保険・年金制度の設計、リスク評価、資産運用の分析、企業の経営判断を支える数理分析などが挙げられる
  • アクチュアリーに取得必須の資格は、「アクチュアリー資格」である
  • 数字が好きな人・論理的に考えるのが得意な人に、アクチュアリーはおすすめ
  • アクチュアリーになりたい高校生は、数学・統計・経済・金融などを学べる大学や、数理系・理工系・経済系の学部がある学校に進学するのがおすすめ

本記事で解説した内容は、「アクチュアリーのなり方ガイド」でまとめています。

年内入試ナビの会員になるだけで受け取れるので、復習のためにもぜひ登録してご覧ください。

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この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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