作成日: 2025/12/24 更新日:2025/12/24
テレビディレクターになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「テレビディレクターのなり方は?」
「テレビディレクターになるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- テレビディレクターとはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- テレビディレクターになるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、テレビディレクターに関するよくある質問にも答えています。
テレビディレクターに興味のある人や、テレビディレクターを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
テレビディレクターとは

テレビディレクターとは、番組制作の現場を指揮し、企画・撮影・編集まで全体をまとめる役割を担う職業です。
番組の構成を考え、出演者やスタッフに指示を出し、現場を動かす「番組の司令塔」のような存在です。
以下にテレビディレクターの仕事内容や給料についてまとめます。
- テレビディレクターの仕事内容
- テレビディレクターの給料・給与・年収
- テレビディレクターのやりがい
- テレビディレクターの働き方
- テレビディレクターに必要な知識、資格、スキル
- テレビディレクターという職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
テレビディレクターの仕事内容
テレビディレクターの仕事は、番組づくりの最初から最後まで深く関わる、とても幅広い業務で構成されています。
企画を考える段階から、撮影現場の指揮、編集作業による番組の完成まで、常に“番組の質を決める中心的存在”として動き続けます。
以下では、テレビディレクターの仕事内容についてまとめました。
- 企画・構成づくり:番組テーマや企画を考え、視聴者の興味を引く構成案や台本を作成する
- ロケ・スタジオ撮影の準備:撮影場所の選定、出演者やスタッフの調整、スケジュール管理を行う
- 撮影現場の進行管理:カメラアングルの指示、演出、段取り調整など、現場をスムーズに動かす
- 出演者・スタッフへのディレクション:演技やコメントの指示、チーム全体への細かな指示を出す
- 編集の指示・監修:撮影素材を組み合わせ、音楽・テロップ・効果音などを入れ、番組の雰囲気を作り込む
- 最終チェック・納品:放送前に内容や表現を確認し、品質・倫理・ルールに問題がないかをチェックして仕上げる
- オンエア後の振り返り:視聴率・SNS反応の分析⇒次回以降の改善につなげる
テレビディレクターの仕事は、企画から撮影、編集、放送まで全工程に携わる番組制作の中心です。
多くの人と連携しながら、自分のアイデアを形にできるやりがいの大きい仕事であり、クリエイティブ力と現場をまとめる力が求められます。
テレビディレクターの給料・給与・年収

テレビディレクターの給料は、経験や所属する制作会社、担当する番組の規模によって大きく異なります。
一般的な新人ディレクターの年収は約300万円から400万円程度と言われています。
経験を積み、人気番組のディレクターを務めるようになれば、年収は500万円から700万円、場合によってはそれ以上になることもあります。
また、フリーランスとして活動するディレクターも多く、彼らはプロジェクトごとにギャラを受け取ります。
フリーランスの場合、成功すれば高収入を得られる可能性がありますが、その分、安定した収入を得るのは難しくなります。
したがって、テレビディレクターとしてのキャリアを考える際には、自分のライフスタイルや働き方の希望に合った道を選ぶことが重要です。
職業情報サイトjobtagによると、テレビディレクターの年収は589.3万円、月給26.1万円となっています。
テレビディレクターのやりがい
テレビディレクターは、番組制作の中心として多くの場面に関わるため、さまざまな形の達成感や喜びを味わえる職業です。
自分の企画が世に出る興奮や、視聴者の反応を直接感じられる楽しさなど、仕事を続ける原動力になる魅力が数多くあります。
以下では、テレビディレクターのやりがいについてまとめました。
- 企画が番組として形になる達成感:自分のアイデアや構成が、チームの力で番組として完成する瞬間に大きな喜びを感じられる
- 視聴者からの反響がモチベーションになる:高視聴率やSNSでの反応など、自分の仕事が世の中に影響を与えている実感が得られる
- 常に新しい挑戦ができ、成長を実感しやすい:毎回ちがうテーマやロケ先に向き合うため、発想力・対応力が鍛えられ、自己成長を感じやすい
- 幅広い人脈が築ける:芸能人、専門家、企業、地域の人など、多様な人々と関わることで、人脈が自然と広がる
- 海外ロケなど特別な経験ができる:普段行けない場所や文化に触れられ、国際的な視野が広がるチャンスもある
- 社会に価値を届ける実感がある:番組を通して人々に情報・感動・気づきを与えられ、社会貢献につながるやりがいがある
テレビディレクターは、自分の発想を番組として形にし、視聴者に届けられるという大きな達成感が魅力です。
新しい挑戦や特別な経験が多く、仕事を通して成長し続けられる点もやりがいのひとつ。
多様な人々と関わりながら、自分のアイデアで社会に影響を与えられる職業です。
テレビディレクターの働き方

テレビディレクターの働き方は、番組の種類や制作体制によって大きく変わります。
制作現場はスピード感が求められ、不規則な勤務時間や突発的な対応が発生することも多い仕事です。
一方で、企画から放送までをリードし、自分の裁量で動ける場面も多いため、やりがいを強く感じられる働き方でもあります。
以下では、テレビディレクターの働き方について表にまとめました。
項目 | 内容 |
|---|---|
職種 | 番組ディレクター(情報番組、バラエティ、ニュース、ドキュメンタリーなど) |
雇用形態 | テレビ局の社員、制作会社の社員、フリーランス(独立ディレクター)など様々 |
働き方の特徴 | 不規則な勤務時間や長時間労働になることがある 生放送や緊急対応では迅速な判断力が必要 多くのスタッフと連携するため調整力・統率力が求められる 実績に応じてキャリアや給与が大きく伸びる可能性がある フリーランスとして活動すればプロジェクト選択の自由が広がる |
テレビディレクターの働き方はハードな面もありますが、番組制作の中心として大きな裁量を持ちながら仕事ができるやりがいのある働き方です。
経験や実績によってキャリアの幅が広がり、局や制作会社の社員として働く道だけでなく、フリーランスとして独立する選択肢もあります。
番組づくりに情熱があり、柔軟な働き方を求める人に向いている職業です。
テレビディレクターに必要な知識、資格、スキル
テレビディレクターとして活躍するためには、映像制作の専門知識だけでなく、多くの人を動かすマネジメント力やコミュニケーション力など、幅広い能力が求められます。
また、必須資格こそないものの、関連資格や語学力があると仕事の幅が広がり、有利に働くこともあります。
以下では、テレビディレクターに必要な知識、資格、スキルをまとめました。
■必要な知識
- 番組ジャンルの理解(情報・バラエティ・ドキュメンタリー・報道など各ジャンルの特徴を把握)
- 視聴者ニーズの分析力(どんな企画が視聴者に刺さるかを判断できる)
- 映像制作の基礎知識(カメラワーク、演出、照明、音声などの基礎)
- 編集ソフトの知識(AdobePremiere、FinalCut、AfterEffectsなど)
- 撮影機材の知識(カメラやマイクなどの基本操作・特性を理解)
- メディア倫理・コンプライアンスの知識(放送基準、著作権、肖像権など)
■あると有利な資格
テレビディレクターになるために必須資格はありません。
一方で、下記の資格を保有していると、就職やキャリアアップに役立つことがあります。
- 映像制作系の民間資格(映像音響処理技術者、映像編集検定など)
- Photoshop/AfterEffectsなどのスキル認定資格
- 語学力(英語など):海外ロケ・海外取材で活躍の幅が広がる
- 運転免許:地方ロケや機材運搬で重宝される
■必要なスキル
- 編集力:素材を組み合わせ、伝わるストーリーに仕上げる能力
- 企画力・発想力:番組のテーマや構成を生み出すクリエイティブ力
- コミュニケーション能力:出演者・スタッフと円滑に連携する力
- リーダーシップ:多くのスタッフをまとめ、現場を動かす統率力
- スケジュール管理力:限られた時間の中で制作を進める段取り力
- トラブル対応力:撮影現場での突発的な問題に冷静に対処する力
- プロジェクトマネジメント力:予算管理、進行管理など制作全体を把握する力
テレビディレクターには、企画力・編集力といった制作スキルに加え、現場を動かすコミュニケーション力やマネジメント力など、多方面の能力が求められます。
必須の資格はありませんが、映像関連の知識や語学力があると活躍の幅が広がります。
多様なスキルをバランスよく磨きながら、番組制作の中心として現場をリードしていくことが重要です。
参考:映像ディレクターになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
参考:アートディレクターになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
テレビディレクターという職業の注意点

テレビディレクターは、大きなやりがいがある一方で、働き方や環境特有の注意点も多い職業です。
制作現場はスピードと臨機応変な対応が求められるため、仕事量やプレッシャーが大きくなりやすい傾向があります。
自分の特性や働き方のイメージに合うかどうかを理解しておくことが重要です。
以下では、テレビディレクターという職業の注意点をまとめました。
注意点 | 内容 |
|---|---|
不規則な労働時間や長時間勤務が発生しやすい | 生放送や締め切り前は特に拘束時間が長くなりやすい。 |
視聴率やスポンサーの意向に左右されるプレッシャーが大きい | 番組の成果が数字として表れやすいため、精神的負担を感じる場面がある |
急なスケジュール変更に対応する必要がある | 取材先のトラブルや天候の影響で、予定が大きく変わることも多い |
多くの人と関わるため、人間関係の調整が不可欠 | スタッフ・出演者・外部協力者など、多方面との連携が必要 |
経験や実績により評価や収入の差が大きい | 成果がダイレクトに評価に反映され、収入にも格差が生まれやすい |
フリーランスの場合は収入の変動が大きい | プロジェクト単位での契約となり、自己管理能力が必須 |
確認作業の多さ、煩雑さ | 放送事故や権利トラブルを防ぐため、確認作業が多い。放送法、著作権法、肖像権など、把握しなければいけない法律も多い |
テレビディレクターは、不規則な働き方やプレッシャーの大きさなど、挑戦的な側面を持つ職業です。
しかし、それを上回る達成感や成長実感を得られる魅力も多く、番組制作の中心として活躍できるフィールドが広がっています。
注意点を理解したうえで、自分に合った働き方を見つけることが成功のポイントです。
テレビディレクターになる方法

テレビディレクターになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、テレビディレクターのなり方の具体的なステップについて紹介します。
- 大学や専門学校に進学する
- テレビ局や制作会社に就職する
- AD(アシスタントディレクター)として現場経験を積む
- ディレクターに昇格する
それぞれ見ていきましょう。
大学や専門学校に進学する
テレビディレクターを目指す第一歩として、映像やメディアに関する基礎を学べる大学や専門学校に進学する方法があります。
大学では、放送学・映像表現・情報メディアといった幅広い知識を体系的に学べるため、企画力や批評性を養うことができます。
一方、専門学校では実践的なカリキュラムが中心で、撮影・編集・照明・音声など現場で直結するスキルを短期間で習得できます。
必須ではありませんが、このような専門知識があると就職時に有利になり、最初の現場での適応力も高まります。
テレビ局や制作会社に就職する

次のステップは、テレビ局や映像制作会社に就職して現場に入ることです。
テレビ局の社員として採用された場合、まずは営業や編成など別部署を経験し、後に制作部へ異動するケースもよく見られます。
一方、映像制作会社は制作現場に最初から配属されることが多く、早い段階でロケや編集に携わることができます。
番組制作はテレビ局だけでなく外部の制作会社が担うことも多いため、自分の目指したい番組ジャンルや働き方に合った就職先を選ぶことが重要です。
AD(アシスタントディレクター)として現場経験を積む
ほとんどのテレビディレクターは、まずAD(アシスタントディレクター)としてキャリアをスタートします。
ADの仕事は、ロケ準備、撮影交渉、資料リサーチ、台本作成補助、スケジュール調整など多岐にわたります。
この段階で番組制作の流れを一通り経験し、ディレクターが何を考え、どのように現場を動かしているかを学ぶことができます。
AD時代は忙しくハードな時期ですが、この経験が後のディレクターとしての力の土台になります。
ディレクターに昇格する

ADとして経験を積み、企画力・段取り力・コミュニケーション力が認められると、いよいよディレクターとして昇格します。
ディレクターになると、企画立案、ロケ・スタジオの演出、編集の全体管理など番組制作の中核を担うようになります。
自分の判断やアイデアが番組の方向性を決める責任ある立場となり、やりがいも大きくなります。
昇格までの期間は人によって異なりますが、早い人で数年、多くは5〜7年ほどかけてディレクターへとステップアップしていきます。
テレビディレクターになりたい高校生の進路

テレビディレクターになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
テレビディレクターを目指すうえで、大学進学は幅広い知識と企画力を身につけたい人に向いています。
理論・歴史・社会学的視点など、映像制作を多角的に捉えられることが大学で学ぶ大きなメリットです。
おすすめの学部・学科
- 映像学部・映画学部
- メディア学部・情報メディア学科
- 放送学科・ジャーナリズム系学科
- 社会学部
- 情報学部
学べる内容
- 映像表現の基礎
- メディア論・放送史・ジャーナリズム論
- 社会・文化を理解するリサーチ力
- 映像制作の技術
- SNS・マーケティング・視聴者分析
- 企画力・ストーリー構成の考え方
大学進学は、企画力や社会分析力など考える力をしっかり伸ばしたい人におすすめです。
制作の実習も経験しながら、番組の背景にある理論や社会性も深く理解でき、ディレクターとしての土台づくりに役立ちます。
専門学校に進学する
専門学校への進学は、テレビディレクターとしての基礎力を早い段階から身につけたい人に向いています。
実践中心のカリキュラムにより、撮影・編集・番組制作の流れを体験しながら学べるため、現場に出た際に業務の理解がしやすくなります。
おすすめの学部・学科
- 映像制作学科
- 放送芸術学科
- 映画・テレビ制作科
- クリエイター・コンテンツ制作系学科
- 編集・カメラ技術系コース
学べる内容
- ロケ撮影・カメラワーク・ライティング技術
- 編集ソフト
- 番組制作の実習
- 音声・照明などの専門技術
- 番組企画・構成台本づくり
- 現場マナーや業界知識
- インターン・制作現場への参加
専門学校は、テレビ業界で必要とされる撮影・編集・演出などの技術を、実際の現場に近い形で学べる点が魅力です。
卒業後は制作会社やテレビ局で即戦力として働きやすく、現場経験を最短で積みたい人に向いています。
おすすめの大学

以下では、テレビディレクターを目指す方におすすめな大学を紹介します。
学校名 | 学部 | 特徴 |
早稲田大学 | 社会科学部 社会科学科 | 社会の仕組みや情報の受発信、文化・メディアの背景に関する幅広い知識を学べる 政治・経済・法・メディア関連科目を横断的に学べるカリキュラムにより、物事を多角的に分析し伝える力が養われる ゼミやフィールドスタディ、プレゼンテーションなど実践的な学修機会が多く、番組企画や構成力、社会課題の捉え方を深める土台として優れている |
上智大学 | 文学部 新聞学科 | 新聞・放送・デジタルメディアなど幅広いメディア表現を理論と実践の両面から学べる 報道の基礎理論やメディア分析、コミュニケーション論などが体系的に履修でき、情報を正確に取材・整理・伝える力を養うことができる また、国際色豊かな教育環境と英語による学修機会もあり、多様な視点で社会や文化を捉える視野を育てられる |
テレビディレクターを目指すうえで、大学進学は「企画力・分析力・表現力」をじっくり育てたい人にとても適した選択肢です。
大学では、映像やメディアの専門知識だけでなく、社会学・文化・情報など幅広い視点から番組づくりを捉える力を身につけられます。
また、長い期間をかけてリサーチ力や文章力、発想力を磨けるため、企画立案が得意なディレクターを目指す人に向いています。
実習やゼミ、制作プロジェクトを通じて作品づくりの経験も積めるため、就職活動でのアピール材料にもなります。
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テレビディレクターを目指す際に最も適した大学を探すには、年内入試ナビの利用がおすすめです。
年内入試ナビは、一般選抜以外の形式で受験できる大学や受験情報をまとめたナビサイトです。
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しかも、大学から「あなたに入学してほしい」というオファーをもらえる可能性もあります。
合格を十分に狙うことができ、一般受験を受けずに入学を目指せる大学がわかるので、ぜひ登録してみてください。
おすすめの専門学校

以下では、テレビディレクターを目指す方におすすめな専門学校を紹介します。
学校名 | 所在地 | 学部学科 | 特徴 |
|---|---|---|---|
東京都 | 放送音響科 | テレビ番組・ラジオ・音響制作など、放送現場で必要な音の技術を専門的に学べる 業界出身の講師から、音声収録・整音・ミキシングなど実践的スキルを習得 在学中からテレビ局やラジオ局の現場実習に参加できるチャンスが多い 放送音声・音響スタッフ・ミキサーなど、番組制作の裏方としての就職に強い 最新設備のスタジオが充実しており、実践経験が積みやすい | |
東京都 | プロモーション映像科 | ミュージックビデオ、CM、YouTube映像、Web広告など“プロモーション映像”に特化して学べる 企画・撮影・編集をトータルで学ぶ実習中心のカリキュラム 撮影スタジオ、グリーンバック、ハイスペック編集室など専門設備が充実 CM制作会社、映像制作会社、YouTube制作スタッフなど、多彩な映像系の仕事を目指せる 実践課題が多く、卒業制作は企業とのコラボ案件もありポートフォリオに強い | |
東京都 | 映像メディア学科 | 映像制作・テレビ技術・編集・配信など幅広く学べる総合型の映像学科 テレビ番組制作、ドキュメンタリー制作、ライブ配信など多分野で経験を積める カメラワーク、照明、音声、編集まで幅広い技術を学べ、即戦力を育成 大学併修制度があり、専門技術を学びながら大学卒業資格(学士)も取得可能 制作会社・テレビ局・映像編集会社への就職につながる産学連携が強い |
映像・放送系の専門学校は、テレビディレクターや映像クリエイターとして早く現場で活躍したい人に最適な進路です。
撮影・編集・音声・演出といった制作技術を、実習中心のカリキュラムで短期間に身につけられるため、卒業後すぐに即戦力として働ける力が養われます。
また、テレビ局や制作会社と連携した授業、インターンシップ、現場実習が豊富に用意されており、在学中からプロの現場を体験できる点も大きな特徴です。
ミュージックビデオやCM、Web動画など、幅広いジャンルの映像表現に触れられるため、自分に合った制作スタイルを見つけやすい環境があります。
よくある質問

テレビディレクターに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
テレビディレクターに向いている人の特徴は?
テレビディレクターは、番組の企画から撮影・編集まで、あらゆる工程をまとめる「制作の司令塔」です。
多くの人と関わりながら番組を形にしていくため、クリエイティブな発想力と現場を動かす力の両方が求められます。
以下では、テレビディレクターとして活躍しやすい人の特徴をわかりやすく整理します。
特徴 | 詳細 |
|---|---|
企画を考えるのが好きな人 | 新しいアイデアを生み出すことにワクワクできる |
コミュニケーションが得意な人 | スタッフ・出演者・クライアントなど多くの人と関わり、現場をまとめられる |
臨機応変に対応できる人 | 撮影トラブルやスケジュール変更など、予想外の事態に柔軟に対応できる |
決断力がある人 | 現場では瞬時の判断が求められるため、迷わず決められる力が必要 |
責任感が強い人 | 自分の判断が番組全体に影響するため、最後までやり遂げる姿勢が大切 |
ストレス耐性がある人 | 〆切前や生放送などプレッシャーの大きい場面でも冷静に動ける |
ものづくりに情熱を持てる人 | 番組が完成するまで手を抜かず、視聴者に届けることを楽しめる |
チームで働くことに向いている人 | 一人では成立しない仕事のため、協力し合えるスタンスが重要 |
テレビディレクターに向いているのは、アイデアを形にするのが好きで、多くの人と関わりながら現場を動かせるタイプの人です。
想定外の事態に柔軟に対応しつつ、最後まで責任を持って番組をつくり上げる姿勢が求められます。
情熱と行動力を持って挑戦できる人ほど、この仕事で大きなやりがいを感じながら活躍できるでしょう。
テレビディレクターとプロデューサーの違いは?

テレビディレクターは、番組制作の現場を直接指揮し、撮影・演出・編集など「番組づくりの実務」を担当する役割です。
企画を基に撮影内容を決め、出演者に指示を出し、編集方針を決めるなど、番組の“中身”を作るのがディレクターの仕事です。
一方、プロデューサーは番組制作の全体を統括し、予算管理・スタッフ編成・スポンサー対応・企画の最終決定など「番組を成立させるための管理・責任」を担います。
つまり、ディレクターが「どう作るか」を担うのに対して、プロデューサーは「何を作るか、どう運営するか」を決める立場にあるという違いがあります。
参考:音楽プロデューサーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
テレビディレクターになるために学歴の条件はあるの?
テレビディレクターになるために必須の学歴条件はありません。
高卒から制作会社に入り現場経験を積んでディレクターになる人もいれば、大学でメディアや情報系を学んで業界に進む人もいます。
学歴よりも、現場で求められるのは企画力・コミュニケーション力・臨機応変な対応力などの実力です。
ただし、テレビ局の社員ディレクターを目指す場合は、一般的に「大卒以上」の採用が多いため大学進学は必須となるケースもあります。
制作会社ルートであれば学歴不問で入れることも多く、実力次第でステップアップしやすい職種と言えます。
まとめ

本記事では、テレビディレクターの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、テレビディレクターに関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- テレビディレクターとは、番組制作の現場を指揮し、企画から撮影・編集まで番組づくり全体を統括する職業である
- 主な仕事は、企画立案、ロケやスタジオでの演出指示、撮影進行管理、編集の監修、出演者やスタッフとの調整などが挙げられる
- テレビディレクターに取得必須の資格は特になく、学歴や資格よりも現場での実務経験や企画力が重視される
- ものづくりが好きな人・多くの人と協力しながら一つの作品を作り上げることにやりがいを感じられる人にテレビディレクターはおすすめ
- テレビディレクターになりたい高校生は、映像・メディア・情報・放送分野が学べる大学や専門学校に進学するのがおすすめ
本記事で解説した内容は、「テレビディレクターのなり方ガイド」でまとめています。
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テレビディレクターのなり方・必要な資格・仕事内容を解説
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
