作成日: 2025/7/03 更新日:2025/9/21
公募推薦では評定はいらない?!出願条件にない関東・関西のおすすめ大学と共に解説

公募推薦について、「評定平均が高くないと受験できない」、「評定が低い自分には不向き」といったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
たしかに公募推薦は評定平均により出願基準が定められていることが多い入試ですが、一部の大学では評定平均なしでも出願可能な公募推薦を実施しています。
そこで当記事では、公募推薦で評定平均を出願条件にしていない大学の具体例を関東・関西に分けて解説します。
評定平均を出願条件にしていない公募推薦をお探しの方は、ぜひ最後までお読みください。
なお、そもそも自分が公募推薦に向いているかどうか分からないという人は、以下で無料配布中の「総合型選抜・公募推薦 対策ガイド」で公募推薦の適性検査をチェックしてみてください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
公募推薦でも評定平均を出願条件にしていない大学はある!

公募推薦は、多くの場合、出願条件として評定平均の値が設定されています。しかし、一部の大学では、評定平均がなくても出願可能な公募推薦を実施しているため、評定平均が低いからといって公募推薦を諦める必要はありません。
評定平均を出願条件にしていない公募推薦には、一般入試のような学力試験タイプや、特別な活動実績をもつ受験生を対象としたタイプなどがあります。
他大学・他学部との併願が自由にできる公募推薦もあるので、自分の受験スケジュールに合わせた戦略を立てることが可能です。
評定平均がなくても出願可能な公募推薦を実施している大学は決して多くありませんが、志望する大学・学部で実施されている場合は積極的にチャレンジしてみるといいでしょう。
そもそも公募制推薦入試とは?

公募制推薦入試は、学校での成績や活動の実績が重視される推薦入試制度の一つです。学校長の推薦を受けられれば誰でも出願できることから「公募制」と呼ばれています。
公募制推薦入試は多くの大学で実施されており、出願に際しては、それぞれの大学が提示する条件をしっかりと確認して自分に合った入試を選ぶことが重要です。
公募推薦の主な審査基準
公募推薦の主な審査基準は、評定平均や課外活動の実績、面接、小論文、学力試験などです。大学ごとにさまざまな試験内容が設定されており、受験する学科やコースによっても重視されるポイントが変わります。
そのため、志望する大学・学部学科の公募推薦の審査基準を理解し、自分自身の強みを最大限にアピールすることが公募推薦での合格への鍵となります。
公募推薦で一般的に求められる評定平均

公募推薦入試において、評定平均は多くの大学が設定する出願条件の一つです。出願条件として評定平均が設定されている場合は、指定の評定平均値を満たしていないとそもそも出願ができません。
一般的に求められる評定平均としては、3.5以上が求められることが多いでしょう。ただし、大学や学部によって基準は異なるため、志望する大学の条件を事前にしっかり確認することが重要です。
前年度と受験年度で出願に必要な評定平均値が変わることもあるので注意しましょう。
年内入試ナビの無料会員にお配りしている「総合型選抜・公募推薦 対策ガイド」では。公募推薦を受験するうえで知っておきたい情報を徹底的に網羅しています。
公募推薦についてさらに詳しく知っておきたいという人は、この機会にぜひチェックしておきましょう。
評定平均を出願条件にしていない公募推薦を実施している主な大学【関東】

ここからは、評定平均を出願条件にしていない公募推薦を実施している大学について解説します。まずは、関東にある3大学の公募推薦を見てみましょう。
法政大学
法政大学では、以下の学部で評定平均を出願条件にしていない公募推薦入試を実施しています。
入試名 | 実施学部 | 特徴 |
グローバル体験公募推薦入学試験 | ・文 ・現代福祉 ・キャリアデザイン | ・海外高校への留学体験がある高校生が対象 ・書類審査(一次選考)、小論文・面接試験(二次選考)で合否を決定 |
公募推薦入学試験 | ・情報科 | ・情報科学部で学ぶことを強く希望する受験生が対象 ・志望理由書などの書類審査(一次選考)、数学の筆記試験と面接試験(二次選考)で合否を決定 |
参照元:法政大学「2025年度 グローバル体験公募推薦入学試験要項」
参照元:法政大学「2025年度 情報科学部 公募推薦入学試験要項」
この2種類の公募推薦入試では、出願時に評定平均の条件を設けていません。そのため、評定平均が低くても、出願条件を満たせれば誰でも出願が可能です。
なお、情報科学部の公募推薦入学試験では、英語資格・検定試験のスコア提出が推奨されていますが、出願基準となるスコアはないため提出できれば問題ありません。
試験内容も一般的な公募推薦と同じため、法政大学の上記学部を志望している場合はぜひチャレンジしてみましょう。
日本大学

日本大学では、以下の3学部の学校推薦型選抜(公募制)で評定平均なしでの出願が認められています。
学部 | 特徴 |
生産工学部 | ・特別な出願条件はなく、一浪生も出願可能 ・書類審査と基礎学力検査(英語・数学)、面接により合否を決定 |
生物資源科学部 | ・特別な出願条件はなく、一浪生も出願可能 ・書類選考と確認テスト(英語・数学・国語から2科目※獣医学科は3科目)、面接により合否を決定 |
歯学部 | ・学校長の推薦が必要で、一浪生も出願可能 ・書類審査と適性試験、小論文、面接により合否を決定 |
参照元:日本大学「学校推薦型選抜」生産工学部、生物資源科学部、歯学部
日本大学は、幅広い学部を持つ総合大学として、個々の学生の特性や将来のビジョンを重視し、自己PRや面接を通じて入学者を選抜しています。このため、学びたい分野に強い意欲を持ち、具体的な目標を持った受験生にとっては大きなチャンスです。
上記の3学部はどれも特別な出願条件はなく、誰でも出願できます。高校3年間で積み上げた実績で勝負するよりも、試験本番で自分の力を発揮するのが得意な方におすすめです。
津田塾大学
津田塾大学では、学芸学部の以下の4学科で公募推薦を実施しており、どの学科も評定平均の条件なしで出願できます。
学科 | 特徴 |
英語英文学科 | 書類審査(一次選考)、英語学習能力考査(長文の英語を読み、日本語と英語で設問に答える論述試験)、面接により合否を決定 |
多文化・国際協力学科 | 書類審査(一次選考)、小論文(多文化共生、国際協力に関して)、面接により合否を決定 |
数学科 | 出願時に数学の問題2問の解答を送付し、提出された解答や高校数学の知識などに関する面接を実施して合否を決定 |
情報科学科 | 同上 |
参照元:津田塾大学 2025 年度 学校推薦型選抜(公募制)要項 学芸学部 英語英文学科、多文化・国際協力学科、数学科、情報科学科
なお、評定平均の出願条件はありませんが、数学科と情報科学科は出願資格に「成績が優秀であり」「学校長、担任教員等の推薦を受けた者」という記載があるので注意が必要です。
試験内容は学科ごとに多彩で、各学科の学びや求める学生像に沿った試験が設けられています。英語や数学の能力に自信がある方、津田塾大学の国際的な学びに興味がある方におすすめです。
評定平均を出願条件にしていない公募推薦を実施している主な大学【関西】

続いて、関西で評定平均を出願条件にしていない公募推薦を実施している大学を4つ紹介します。
同志社大学
同志社大学では、以下の3学部で評定平均を出願条件にしていない公募推薦を実施しています。
入試名 | 実施学部・学科 | 特徴 |
自己推薦入学試験 | 社会学部・教育文化学科 | ・「教育と文化に関するグローバル/ローカルな活動の経験者」が対象 ・書類選考(一次選考)、小論文・口頭試問(※プレゼン含む)(二次選考)により合否を決定 |
推薦選抜入学試験 | 社会学部・社会福祉学科 | ・福祉に関する科目履修またはボランティア活動・福祉活動等の経験がある受験生などが対象 ・小論文と口頭試問、書類審査などの総合評価により合否を決定 |
自己推薦入学試験 | 心理学部 | ・高校時代の活動と心理学部への志望動機を結びつけてアピールでき、英語資格・検定試験で規定以上のスコアを取得している受験生が対象 ・書類選考(一次選考)、小論文・口頭試問(※プレゼン含む)(二次選考)により合否を決定 |
参照元:同志社大学「2025年度 社会学部教育文化学科自己推薦入学試験要項「教育と文化に関するグローバル/ローカルな活動の経験者 自己推薦」」、「2025年度 社会学部社会福祉学科 推薦選抜入学試験要項」「2025年度 心理学部自己推薦入学試験要項」
人気の高い同志社大学の公募推薦を評定平均の条件なしで受験できるのが大きな特徴ですが、評定平均以外に満たす必要のある出願資格もいくつかあるので要注意です。
上記の公募推薦は、興味や関心を持つ分野での活動が特に重視されるため、自分の強みを活かしてしっかりアピールしましょう。
近畿大学

近畿大学では、全学部で評定平均に関係なく公募推薦を受け付けています。近畿大学の公募推薦は、一般入試のように指定の受験科目の学力試験を受けて合否を判定するのが特徴です。
受験科目の組み合わせ方だけでなく、「高得点科目重視方式」や各学部の独自方式などさまざまな判定方式があり、得意な教科の試験で合格をねらえます。また、併願方式も豊富でさまざまな学部の併願受験ができます。
試験日も最大4日間となっており、他大学の入試スケジュールなどを踏まえて柔軟に試験日を設定可能です。一般入試のような学力試験形式で、年内に合格を決めたい受験生には最適な公募推薦といえるでしょう。
参照元:近畿大学 推薦入試(一般公募)
龍谷大学
龍谷大学では、近畿大学と同様に学力試験で合否を決定するタイプの公募推薦を実施しています。全学部で実施しており、以下の5つの判定方式があるのが特徴です。
- スタンダード方式
- 英語資格試験利用方式
- 2科目方式
- 高得点科目重視方式
- 英語重視方式
スタンダード方式では、評定平均が10倍に得点化されて学力試験のスコアとの合計点で合否を決定しますが、そのほかの4つの判定方式では評定平均は得点化されません。
そのため、評定平均を利用したくない場合でも複数の判定方式から自分の得意科目を活かせるものを選ぶことができます。
参照元:龍谷大学 公募推薦・一般選抜入試・共通テスト利用入試概要
京都産業大学

京都産業大学では、指定科目の学力テストにより合否を決定する公募推薦入試を実施しています。公募推薦の判定方法は、この3種類です。
- 総合評価型
- 基礎評価型
- 情報プラス型(理学部・情報理工学部のみ)
「総合評価型」では、英語に加えて数学または数学の2科目の試験が行われる基礎考査と調査書の点数を審査します。
一方で、調査書を点数化しない「基礎評価型」と英語と数学の基礎考査に加えて、情報の基礎考査も実施される「情報プラス型」では、評定平均が直接点数化されて合否に関わることはありません。
基礎評価型はほとんどの学部学科で実施しているため、評定平均を加味せず学力試験の成績で合格を勝ち取りたい方はぜひチャレンジしましょう。
参照元:京都産業大学 公募推薦入試
評定平均を出願条件にしていない推薦入試の利用を検討中の受験生がよく抱く疑問

最後に、評定平均を出願条件にしていない公募推薦を検討中の受験生がよく抱く疑問にまとめて回答します。
評定不要の公募推薦なら調査書の評定はチェックされない?
出願資格に評定平均の条件がなくても、書類審査がある大学・学部・学科の場合は調査書に記載されている評定平均もチェックされると考えましょう。
そのため、評定平均が極端に低い場合は、活動実績や出席状況、そのほかの提出書類でアピールできるように準備しましょう。
なお、評定平均を出願条件にしていない公募推薦を受験する場合は、大学側も評定平均よりほかの提出書類や試験成績を重視する傾向が強いと考えられます。
さまざまな評価基準の中で自分の得意が最大限活かせるものに注力すれば、評定平均に自信がなくても公募推薦の合格を勝ち取れるでしょう。
関連記事:公募推薦は評定ぎりぎりでも合格できるのか?
評定が低くても出願できる公募推薦はある?

評定が低くても出願できる公募推薦の具体例として、ここでは評定平均3.0でも出願できる公募推薦のある大学を3つ紹介します。
大学 | 学部・学科 | 特徴 |
日本大学 | ・工学部は評定平均3.0以上で出願可能 ・芸術学部は評定平均以外の出願条件がいくつかあるので要確認 | |
大正大学 | 公募制(専願)、公募制(併願)、探求活動・課外活動型の3種類があり、全て評定平均3.0以上が出願条件 | |
大東文化大学 | 評定平均などの出願条件があり、書類審査・面接・小論文などで審査する多面的評価型と、評定平均の出願条件がなく学力試験で合否を決める基礎学力テスト型の2種類がある |
評定平均に自信がなくて公募推薦は受けられないと思っているなら、上記のような評定平均が低めでも出願できる大学を探してみましょう。
公募推薦では評定は高ければ高いほど有利なの?
公募推薦入試において、評定平均は高ければ高いほどいいです。
なぜなら、評定平均が高ければそれだけ出願可能な大学の選択肢が増えるからです。公募推薦は出願条件を満たせないと、そもそもチャレンジすらできません。
そのため、評定平均が高いことは受験可能な大学・学部・学科を広げる事に繋がります。
加えて、評定平均は出願書類の1つである調査書に記載される以上、評定平均がどの程度であるのかは書類審査の際にチェックされると思いましょう。
評定平均が高ければ公募推薦に必ず受かるわけではありませんが、受験校の選択肢を増やす面でも書類審査時に与える印象という点においても評定平均は高いに越したことがありません。
関連記事:公募推薦で受かる人と落ちる人の特徴を解説
このページのまとめ

今回は、評定平均を出願条件にしていない公募推薦を実施している大学について解説してきました。最後にポイントをまとめます。
- 公募推薦では評定平均を出願条件とするのが一般的だが、評定平均を出願条件にしていない大学も一部存在する
- 関東で評定平均を出願条件にしていない公募推薦を実施している主な大学は、法政大学、日本大学、津田塾大学
- 関西で評定平均を出願条件にしていない公募推薦を実施している主な大学は、同志社大学、近畿大学、龍谷大学、京都産業大学
評定平均に自信がなく公募推薦を諦めていた場合でも、ぜひ当記事の内容を参考にして評定平均を出願条件にしていない公募推薦にチャレンジしてみてください!
関連記事:併願可能な公募推薦を実施している大学の特集ページ
最後になりますが、公募推薦以外に総合型選抜の受験も検討しているという人は、以下のリンクから「総合型選抜・公募推薦 対策ガイド」を無料で受け取って、公募推薦と総合型選抜に対する理解をさらに深めておきましょう。

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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。