作成日: 2025/2/03 更新日:2025/2/03
食物学では何を学ぶ?取得できる資格や進路について解説

「食物学って何を学ぶの?」
「食物学を学んだ後の進路って?」
これから大学受験を控えている方で上記のような疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか??
食物学は私たちの日常生活に深く関わる学問であり、健康的な食生活の基盤を築くために欠かせません。
本記事では食物学で学ぶ内容や取得できる資格、学んだ後の就職先について解説します。
また、食物学と似た学部で挙げられる栄養学との違いについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
食物学とは

食物学とは食品の生産から消費に至るまでの全過程を科学的に学ぶ学問です。
例えば、食品の栄養価や保存方法、加工技術、食品の安全性や品質管理などのテーマを扱います。
食物学の研究対象は、主に以下のような分野に分けられます。
- 食品の成分分析
- 食品の加工技術
- 食品の安全性
- 文化や社会との関わり
このように、食物学は、食品、栄養、調理さらには食文化までも取り扱う「食」に関する総合的な学問です。
食は日常生活の一部であるため、多様な学問分野とも関わりが深いです。
食物学では、食に関して、さまざまな観点からアプローチを行うため、学際的な学問でもあります。
食物学では何を学ぶ?

食物学は、「食品学」「調理学」「栄養学」の3つの分野が中心となった学問です。
その上で、「食品栄養学」や食文化をはじめとした「文化人類学」なども重要な食物学の学習分野です。
以下の4つに分けながら、食物学で学ぶ内容についてまとめます。
- 食品学
- 調理学
- 栄養学
- その他の重要分野
それではそれぞれについて詳しく解説します。
食品学

食品学は、日常的に摂取する食品を科学的側面から研究する学問であり、食品の成分や構造、化学的性質、微生物学的特性について詳しく学びます。
主に、食品の安全性、品質、栄養価を向上させることを目的としており、食品の製造過程や保存方法、加工技術が重要な研究テーマとなっています。
また、食品の成分分析も研究対象の1つです。例えば、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素の含有量を測定し、結果を基に栄養価を評価します。
食品の成分について理解することで、食品の腐敗を防ぐための保存技術や栄養価を損なわない加工方法の開発に繋げられます。
さらに、食品の安全性も重要なテーマです。微生物学的視点から食品中の病原菌や有害物質の検出・管理方法を学びます。
例えば、HACCP(危害分析重要管理点)やISO(国際標準化機構)などの国際的な基準に基づく食品安全管理の知識を身につけます。
最終的には、特定の疾患予防に役立つ機能性食品の開発や食品廃棄物のリサイクル技術の研究によって、持続可能な社会の実現にも貢献できるでしょう。
調理学

調理学は食品を調理する過程や調理技術を研究する分野であり、食品の化学的変化や物理的性質の変動を学習し、最適な調理法を探求します。
例えば「特定の食材が加熱されるときにどのように変化するか」「その変化が栄養価や風味にどのような影響を与えるか」などを分析します。
さらに、調理法の効率化や新しい技術の導入により、健康的で美味しい料理を提供するための方法を学習する分野です。
調理学の具体的なテーマとしては、マイナス温度での保存技術、高圧調理法、真空調理法などがあります。これらの調理法は食材の栄養素を最大限に活用し、食事の品質を向上させるために重要です。
また、調理法のみならず、食材の取り扱いから調理工程や保存方法に至るまで衛生管理の徹底を学びます。
加えて、調理学は文化や伝統とも深く結びついている分野です。各国や地域の伝統的な調理法を学び、背景にある歴史や文化を理解することで、食文化の多様性を尊重できるでしょう。
調理学での学びは家庭料理からプロの料理まで幅広く応用できます。家庭料理では栄養バランスの取れた食事を提供するための知識を学びます。
一方、プロの現場では料理の質を高めるための技術や新しい食材の活用法を学び、創造的なメニュー開発に役立てられます。
栄養学

栄養学は食物が人体に与える影響を探求する学問であり、健康維持や疾病予防において非常に重要です。栄養学では栄養素の摂取や代謝、体内での働きを学習対象としています。
栄養学の基本的なテーマは炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素の役割と必要量、体内での利用方法です。
また、必要な栄養素は子供、成人、高齢者、妊婦などライフステージごとにも変化しますし、性別や生活習慣によっても変化します。
そのため、栄養学は個々の健康状態や生活習慣に最適な食事プランを明らかにしていこうとします。
さらに、栄養学は公衆衛生とも深く関連しており、学校給食のメニュー開発や地域社会における栄養キャンペーンなど幅広い分野で応用されています。
加えて、栄養学の研究は食品の製造や加工方法の改善にも貢献しています。例えば、栄養価が高く、健康に良い食品の開発や特定の栄養素を強化した食品の製造です。
つまり、栄養学とは日常生活から専門的な医療現場まで幅広く応用される学問です。
その他の重要分野
食物学で学ぶ、その他の重要な学問分野について以下にまとめます。
学問分野 | 詳細 |
食品衛生学 | アレルギーや食中毒、有害物質など食の安全性について研究する。 食中毒の予防や安全性基準の設定など社会学的側面も持つ。 |
食文化 | 地域や国ごとの食文化や食生活、その歴史や社会への影響などを研究する。 文化人類学や民俗学的側面をもつ学問分野である。 |
味覚 | 人が感じる味や食感、香りなどの食に関する認知科学領域を取り扱う。 データの統計処理や脳科学的側面をもつ学問分野。 |
食教育 | 食事の重要性や栄養素、また調理法の教育など食に関する教育について研究する教育学的学問領域。 |
このように、食物学は社会学や人類学など多様が学問分野と関わりのある学際的な学問となっています。
食物学と栄養学の違い

食物学で学ぶ内容で紹介したとおり、栄養学とは食物学の中に含まれる学問です。
つまり、食物学は栄養も含み、調理や加工、食文化など「食」に関する総合的な学問分野です。
栄養学は、その中で食の栄養についてのみを切り取り、深める学問分野となっています。
そのため、食に関して何を学びたいのかで、どちらの学問を深めることが最適なのかが変わるといえます。
あなたが食の何を学びたと考えているのかを明らかにしましょう。
学べる大学の一例

食物学を学ぶことができる大学の一例を紹介します。
- 大阪教育大学 教育学部家政教育コース
- 山形県立米沢栄養大学 健康栄養学部健康栄養学科
- 大妻女子大学 家政学部食物学科食物学専攻
それぞれの大学の特徴を見ていきましょう。
大阪教育大学 教育学部家政教育コース
大阪教育大学は大阪にある教育系単科大学です。
大阪教育大学のカリキュラムの特徴は以下の通りです。
- 家庭科に関する幅広い教養を身につけた上で食物学について専門的に学べる
- 食物学研究室では食の認知科学(おいしさ)や機能性など応用科学的研究を深めることができる
- 教育実習や教員採用試験対策などが手厚い
大阪教育大学は教育単科大学なので、教育関連の科目が充実しています。
そのため、食物学を学び教育に携わりたいという方に特におすすめの大学です。
山形県立米沢栄養大学 健康栄養学部健康栄養学科

山形県立米沢栄養大学の健康栄養学科は、山形県にある管理栄養士を養成するための学科です。
カリキュラムの特徴は以下の通りです。
- 食物学の中でも栄養学に特化して専門的に学ぶことができる
- 管理栄養士になるための実習が充実している
- 山形県の特性や食文化、歴史などを学ぶことができる
山形県初の管理栄養士を養成するための学科であることから、山形の食文化の理解や管理栄養士としての隣地実習などが充実しています。
山形県在住の方や地方に根付く食文化などに興味のある方にはおすすめの大学です。
大妻女子大学 家政学部食物学科食物学専攻
大妻女子大学は、カリキュラムの特徴は以下の通りです。
- 食に関する大手企業での実務経験者からの指導が受けられる
- 食品開発や食ビジネスなど食に関する幅広い専門知識が習得できる
- 栄養士および教員の免許が取得できる
食に関する実務家からの指導を受けたい女性の方におすすめの大学です。
大学選びのポイント

食物学を学ぶ大学を選ぶ際にはいくつかの重要なポイントがあります。
以下にポイントと重要性をまとめます。
ポイント | 説明 |
カリキュラムの内容 | 食物学は食品学、調理学、栄養学など多岐にわたる分野を含み大学ごとに主に深めることになる分野も異なるため、あなたが学びたい分野を明らかにしておくことが重要。 |
実習施設や研究設備の充実度 | 行いたい研究内容によっては高度な実験設備が必要な場合も珍しくない。 また、管理栄養士や養護教員などの専門職で働きたい場合は、実習制度が充実していることは重要。 |
大学の講師陣の専門性や研究実績 | 食物学は分野が広いため、どのような専門分野の教授や講師がいるのかを見極めることが重要。 また、実務経験のある講師から話を聞く機会があれば、知識面だけでなく実際の現場の話をリアルに聞くことができる。 |
資格習得支援制度 | 管理栄養士などの専門職に必要な資格取得の支援があるかどうか。 サポート体制と合わせて、実際の試験合格率なども把握しておくことが重要。 |
就職率と就職実績 | 食物学は学びと仕事が直結しやすい分野であるため、卒業生の進路があなたの目指す方向と合っているのかを確認することが重要。 |
立地 | 自宅から通うことができるのか、周辺に遊びやバイトを行う施設はあるのかなどは大学生活において極めて重要。 実習制度などがある大学であれば、実習先の立地も重要。 |
学費 | 授業料だけでなく、施設利用料や生活費など大学卒業までにかかるすべての費用を把握しておく必要がある。 各家庭の経済状況に合わせた大学選びを行う。 |
上記のポイントを総合的に考慮し、自分に最適な大学を選ぶことで、充実した学生生活と将来のキャリアに繋がります。
食物学は文系?理系?

食物学は文理融合型の学際的な学問です。
食品の成分や栄養素、調理方法、食品の安全性や品質管理に関する知識は理系の要素が強いと言えます。
一方で、食文化や食習慣、食に関する歴史、食品マーケティングや消費者行動、食に関する法規制などもは文系の要素になります。
このように、食物学は理系と文系の学問要素が融合している学際的な分野です。
大学によって、理系のカリキュラムが重要視される場合もあれば、文系のカリキュラムが重視される場合もあります。
最終的にどの分野に興味を持ち、どのような専門性を深めたいかによって、理系寄りか文系寄りかが決まります。
食物学の多様性と学際性を理解し、自分の興味や目標に合ったカリキュラムを選ぶようにしましょう。
食物学を学ぶことで取得できる資格

食物学を学ぶことで取得できる主な資格は以下の通りです。
資格 | 詳細 |
管理栄養士 | 管理栄養士としての知識と技術を評価するもので、合格することで管理栄養士としての資格が認められる。 病院、学校、福祉施設、企業の食堂や給食センターなど、さまざまな職場で活躍することができる。 |
栄養士免許状 | 栄養士とは、個々の健康状態や生活習慣に応じた食事指導を行い、栄養バランスの取れた食事の提供をサポートする専門職である。 食物学を学べる学科を卒業することで取得でき、病院、学校、企業の食堂、福祉施設などさまざまな場所で働くことができる。 |
栄養教諭一種免許状 | 小学校などの学校給食において子どもたちに栄養や食に関する指導を行うことができる資格。 教育現場だけでなく、地域社会や教育機関と連携して、食育活動や健康教育プログラムの企画・運営に携わることも可能。 |
中学校・高等学校教諭一種免許状(家庭) | 中学校や高等学校で家庭科の授業を担当する教員として働くために必要な資格。 |
フードスペシャリスト | フードスペシャリストとは、食に関する幅広い知識と技術を身につけた食の専門家である。 食品の開発製造、流通、販売、外食などを担う食品産業をはじめ、食関係の広範な分野での活躍することができる。 |
NR・サプリメントアドバイザー | 消費者に対して保健機能食品やサプリメントについて、専門的観点から個々人の栄養状態を評価し、適切にアドバイスできる資格。 薬局や消費者センターなど医療・福祉関連施設で活躍できる。 |
食品衛生管理者 | 食品の製造や加工の過程における衛生管理を行う専任者としての国家資格。 |
このように食物学を学ぶことで食品や栄養に関する専門知識を学習得でき、将来のキャリアに直結する資格を取得できます。
それぞれの資格は、食物学を学ぶことで取得できるものもあれば、実習を受けることや受験資格のみが与えられるものなど様々です。
食物学を学んだ人の進路・就職先

食物学を学んだ人の主な職業や進路は、以下のとおりです。
- 管理栄養士
- 食生活アドバイザー
- フードコーディネイター
- 食品関連企業
- 公務員
食物学を学んだ人々は、専門知識を活かして多岐にわたる分野でキャリアを築けるため、自分の興味や適性に合った職業を選ぶようにしましょう。
それぞれの職業について解説します。
管理栄養士
管理栄養士は、栄養に関する専門知識を基に、人々の健康維持や改善をサポートする職業であり、食物学を学んだ方の一般的な進路の一つです。
病院や介護施設、学校、企業の食堂など多岐にわたる場で活躍できます。
病院では患者の栄養管理を担当し、個々の病状や体質に適した食事プランを提供します。
介護施設では高齢者の栄養状態を管理し、学校や企業の食堂ではバランスの取れた食事を提供することで、利用者の健康をサポートします。
また、管理栄養士は食育活動で資格を活かすことも可能です。
地域コミュニティや学校での講演やワークショップを通じて、健康的な食生活の重要性や具体的な食事のアドバイスを行います。
このように管理栄養士は食と健康の架け橋として社会に貢献する重要な職業です。
食生活アドバイザー

食生活アドバイザーは、個人や家庭、企業などで、食生活の改善や栄養バランスの取れた食事の提案を行う職業です。
例えば、健康管理を目的とした食事プランの作成、特定の疾患を予防するための食事指導、企業の社員食堂や学校給食のメニュー開発など、多岐にわたる分野で活躍できます。
食生活アドバイザーは健康志向が高まる現代社会において、ますます重要な役割を果たしていくでしょう。
また、食生活アドバイザーは健康管理士や栄養士、管理栄養士と協力して、チームとして健康をサポートすることが多いです。
食品業界や健康産業においても、専門知識を活かした商品企画やマーケティング、教育活動など多様なキャリアパスが広がっています。
さらに、将来的には独立して個人の健康コンサルタントとして活動することも可能です。独自のサービスを提供することで、自身の専門性を最大限に活かせます。
食生活アドバイザーは食と健康をつなぐ架け橋として、多くの人々の生活の質を向上させる職業です。
フードコーディネイター
フードコーディネイターは食材や料理の見た目、全体の雰囲気を演出する職業です。美味しさだけでなく視覚的な魅力も重視し、消費者や顧客に対して料理の価値を最大限に伝える必要があります。
例えば、レストランのメニュー開発や料理イベントの企画、料理写真のスタイリング、食品広告の制作など、多岐にわたる分野で活躍しています。
フードコーディネイターになるためには食材に関する深い知識や調理技術に加えて、美的センスやデザインのスキルも求められます。
また、フードコーディネイターはトレンドに敏感であることが重要です。食の流行や消費者の嗜好の変化を常にキャッチし、新しいアイデアやスタイルを提案できる能力が求められます。
さらに、コミュニケーション能力も重要です。クライアントや他の専門家と協力してプロジェクトを進行させるため、円滑なコミュニケーションが必要不可欠です。
フードコーディネイターの職業は料理を単なる食事としてではなく、総合的な体験として提供することに意味があります。
そのため、視覚的な演出だけでなく、空間デザインや照明、音楽など全ての要素を考慮して統合的に演出する力が求められます。
フードコーディネイターは、食の世界におけるアーティストとも言える存在です。
食品関連企業

食品関連企業は、食物学を学んだ方の一般的な就職先であり、企業の種類は非常に多岐にわたります。
食品の製造や加工に携わる企業もあれば、その販売や物流に携わる企業もあります。
主な仕事としては、食品製造工場での衛生管理や品質管理、加工品の販売などがあります。
また、市場調査や消費者アンケートを通じて、トレンドや嗜好を分析し、製品開発を行うこともできることもあります。
さらに、大学院へ進学し、より専門的な学びを深めた場合は、企業の研究者としてより美味しい食品の開発や新しい加工技術の開発などを行うこともできます。
公務員
公務員も食物学を学んだ学生の主な進路の一つです。
公務員の中でも様々な種類に分けられます。
家庭科の先生や栄養教員などの教員として働くこともあれば、消費者センターや市役所の職員などとして地域の健康・福祉事業に携わることもあります。
このように、一口に公務員といっても、求められる資格やスキル、働き方などは異なります。
あなたの価値観に合わせたキャリアを選択しましょう。
よくある質問

最後に、食物学に興味のある方がよく抱く質問に回答していきます。
食物学が学べる学部の例は?
食物学を学ぶことができる主な学部は以下の通りです。
- 家政学部
- 農学部
- 生活学部
- 栄養学部
- 保健学部
- 人間科学部
- 健康科学部
それぞれの学部ごとに学ぶ内容やカリキュラムは異なります。
そのため、あなたの学びたい分野に合わせて学部を選ぶことが必要でしょう。
参考記事:家政学部とはどんな学部?
参考記事:人間科学部とはどんな学部?
参考記事:健康科学部とはどんな学部?
食物学の研究成果はどのように生かされているの?

食物学の研究成果は日常の様々な点で応用されています。
栄養素の健康効果を明らかにすることで、人々が取るべき栄養素が日々更新されていきます。
また、必要な栄養素を多く含む食品の開発や栄養素を損なわない加工技術の開発により、より栄養素の高い食品が手に入ります。
さらには、大豆ミートなどの持続可能性を考慮した食品の開発やおいしさの追求、食品廃棄を減らすための鮮度維持技術なども重要な応用例です。
他にも、地域の食文化の継承や人々の健康意識の改善なども挙げられます。
このように、食物学の研究成果は私たちの生活を豊かにするものとなっています。
食物学は大学でしか学べないの?
食物学を学問として学ぶことは大学でしかできません。
一方で、調理法や栄養管理などの食物学の特定の分野を職業に直結させるスキルや資格に繋げる形で学ぶことは専門学校でも可能です。
なぜなら、大学は学問・研究を行うための研究機関ですが、専門学校は特定の専門職として必要な知識と技術の習得を目的としているからです。
そのため、幅広い教養を学び食物学の研究を行いたい人は大学に進学しましょう。
一方で、調理師や管理栄養士などの専門職としてのキャリアが明確で、実習などを行い職業スキルの習得を行いたい人は専門学校が向いているでしょう。
これらの違いを理解し、あなたのキャリアに合わせた学校選びを行なってください。
食物学を学ぶことが向いている人の特徴は?

食物学を学ぶことが向いている人の特徴は以下の通りです。
特徴 | 説明 |
食に関心があり、探究心がある | 食物学は、食品そのものやその加工、栄養成分、健康との関連を深く学ぶ学問です。 食べることが好きで、新しい食品や食文化について知りたいという探求心がある人は学びを楽しむことができます。 |
健康や栄養に関心がある | 食物学の中心的なテーマの一つは、食事が人間の健康に与える影響を科学的に解明することです。 栄養バランスや食事による病気予防に興味がある人は、学びを通じてその知識を深めることができます。 |
科学的思考力がある | 食物学では、化学、生物学、物理学などの科学的な知識を基礎として食品や栄養を理解します。 特に食品化学や栄養生理学の分野では、科学的な思考が重要であるため、理系分野に抵抗がない人に向いています。 |
社会問題の解決に関心がある | 食物学では、食糧問題や食品廃棄物の削減、持続可能な食料生産などの社会課題にも取り組みます。 これらの問題に興味を持ち、解決策を考えたいという意欲がある人に適しています。 |
地域の歴史や文化に興味がある | 食物学は、食文化や地域特産品の研究も含みます。 地元の特産品を活用した活動や、伝統的な食文化を次世代に伝えることに興味がある人に向いています。 |
これらの特徴に当てはまる人は、ぜひ食物学を学ぶことを検討してみましょう。
まとめ

本記事では食物学で学ぶ内容や取得できる資格、学んだ後の就職先について解説しました。
今回紹介した中でも特に重要なポイントをまとめます。
- 食物学は食品の科学的な側面から栄養学、調理学に至るまで幅広い知識を学ぶ学際的な学問である
- 食物学では食品の成分や加工方法、調理技術、栄養素の役割など「食」に関する総合的な知識を習得する
- 食品学は学ぶ分野が広いため、あなたの学びたい分野に合わせた大学・学部選びを行う必要がある
- 食物学を学ぶことで管理栄養士や栄養士、中学校・高等学校教諭一種免許状など、実務に直結する資格が取得可能である
- 食物学は、家政学部、農学部、生活学部、人間科学部など様々な学部で学ぶことができる
本記事を通じて、食物学の全体像を理解していただければ幸いです。
食物学では何を学ぶ?取得できる資格や進路について解説
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
