作成日: 2026/2/20 更新日:2026/2/20
酪農家になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「酪農家のなり方は?」
「酪農家になるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 酪農家とはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 酪農家になるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、酪農家に関するよくある質問にも答えています。
酪農家に興味のある人や、酪農家を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
酪農家とは

酪農家とは、乳牛を飼って、生乳(せいにゅう=しぼったままの牛乳)を生産し、出荷する人のことです。
自然と向き合いながら、命を育て、私たちの食生活を支える重要な役割を担う仕事です。
以下に酪農家の仕事内容や給料についてまとめます。
- 酪農家の仕事内容
- 酪農家の給料・給与・年収
- 酪農家のやりがい
- 酪農家の働き方
- 酪農家に必要な知識、資格、スキル
- 酪農家という職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
酪農家の仕事内容
酪農家の仕事内容は、牛を育てて牛乳を生産することを中心に、毎日の飼育管理から出荷まで幅広く及びます。
牛は生き物であるため、休日がほとんどなく、日々の丁寧な世話と責任感が欠かせません。
安全で高品質な牛乳を届けるため、地道な作業を積み重ねる仕事です。
以下では、酪農家の仕事内容についてまとめました。
- 牛舎の管理:牛が快適に過ごせるよう、牛舎の清掃や換気、温度・湿度の調整を行う
- 飼料の準備・給餌:牛の成長や体調に合わせて飼料を配合し、決まった時間にエサを与える
- 搾乳作業:1日2回程度、専用機械を使って搾乳を行い、牛乳を集乳する
- 健康管理:食欲や歩き方、乳量などを観察し、病気やケガの早期発見に努める
- 繁殖管理:子牛を産ませるための人工授精や出産のサポートを行う
- 衛生・品質管理:搾乳機器やタンクを清潔に保ち、牛乳の品質を維持する
- 出荷準備・記録管理:生産量や牛の状態を記録し、牛乳の出荷手続きを行う
酪農家は、牛の命と向き合いながら、毎日欠かさず作業を続ける仕事です。
体力や忍耐力が求められる一方で、安全な牛乳を消費者に届けるやりがいの大きな職業といえるでしょう。
牛の成長や健康を間近で感じられる点も、酪農家ならではの魅力です。
酪農家の給料・給与・年収

酪農家の収入は、牧場に就職して働く場合と、自分で牧場を経営する場合で大きく異なります。
牧場に就職して働く従業員の場合、地域や牧場の規模によって差はありますが、年収はおおむね300万円〜500万円程度が目安とされています。
職業情報サイトのデータでは、酪農従事者の平均年収は351.8万円、月給は22万円前後とされています。
参照:酪農従事者:jobtag
経験年数や担当業務、勤務先の規模によって収入が上がることもあります。
一方、自分で牧場を経営する場合は、自営業としての収入になります。
経営が軌道に乗れば従業員として働く場合より高い収入になる可能性がありますが、飼料代や設備費、光熱費などの経費がかかるため、利益は経営状況に左右されます。
牛の頭数が多い大規模経営では収入が増える傾向がありますが、その分、資金負担や経営責任も大きくなります。
収入が安定するまでに時間がかかる点も特徴です。
酪農家のやりがい
酪農家の仕事は体力的にも精神的にも決して楽ではありませんが、その分、大きなやりがいを感じられる場面が多くあります。
日々手間ひまをかけて牛を育て、命と向き合うからこそ得られる喜びや達成感は、酪農家ならではの魅力といえるでしょう。
以下では、酪農家のやりがいについてまとめました。
やりがいのポイント | 内容 |
|---|---|
牛の成長を実感できる | 自分が世話をしてきた牛が健康に育ち、元気に過ごしている姿を見ることで大きな喜びを感じられる |
良質な牛乳を生産できた達成感 | 飼育や管理の工夫が実り、品質の高い牛乳を安定して生産できたときに強い達成感を得られる |
消費者からの感謝 | 「美味しい」「安心して飲める」といった声を直接・間接的にもらえることが仕事の誇りにつながる |
自然と共に生きる暮らし | 季節の変化を肌で感じながら、自然のリズムに合わせて働く生活に豊かさを感じられる |
社会を支えている実感 | 日々の食卓に欠かせない牛乳を生産することで、人々の暮らしを支えている実感を持てる |
酪農家は、体力や忍耐力を求められるハードな仕事である一方、牛の成長や自然との共生、消費者からの感謝など、他の職業では得がたい充実感を味わえる仕事です。
命を育てる責任の重さと引き換えに、大きな達成感と誇りを得られる点が、酪農家の最大のやりがいといえるでしょう。
酪農家の働き方

酪農家の働き方は、牛の世話を最優先とした生活リズムが特徴です。
早朝から始まる搾乳や給餌など、毎日欠かせない作業が中心となりますが、牛の状態や天候、季節によって柔軟な対応が求められます。
以下では、酪農家の働き方についてまとめました。
項目 | 内容 |
|---|---|
職種 | 酪農家(乳牛の飼育・牛乳生産・出荷管理などを行う農業従事者) |
雇用形態 | 自営業(家族経営)が中心/牧場勤務の場合は正社員・契約社員・アルバイトなど |
勤務先 | 個人牧場、家族経営の農場、大規模酪農牧場、農業法人 |
特徴 | 早朝・夕方の搾乳が基本で生活リズムが一定 休日が少ない一方、自然と共に働ける 家族で協力しながら経営するケースが多い 経営次第で収入や働き方の自由度が高まる |
酪農家の働き方は、規則正しいルーティンと柔軟な対応力の両方が求められる、責任の大きい仕事です。
家族経営が多く、家族の絆を深めながら働ける点や、経営者として成長できる点も大きな特徴といえます。
また、近年は搾乳ロボットなどの導入で機械化・スマート化が進んでおり、効率的な搾乳ができるようになりました。
動物への愛情と粘り強さ、そして学び続ける姿勢を持つことで、やりがいと誇りを感じながら長く続けられる職業でしょう。
酪農家に必要な知識、資格、スキル
酪農家として安定した経営と高品質な牛乳生産を続けるためには、牛の飼育に関する専門知識だけでなく、経営や人との関わりに関するスキルも欠かせません。
命を預かる仕事であるからこそ、幅広い知識と実践力が求められます。
以下では、酪農家に必要な知識、資格、スキルについてまとめました。
■必要な知識
- 乳牛の健康管理に関する基礎知識
- 牛の生態・成長段階に関する知識
- 飼料の栄養バランスや給餌方法に関する知識
- 牛舎の環境管理(温度・湿度・衛生)の知識
- 搾乳方法や牛乳の品質・衛生管理に関する知識
- 酪農経営に関する基礎知識
■あると有利な資格
- 農業技術検定
- 家畜人工授精師資格
- 大型特殊免許
- 獣医師資格
- 普通自動車免許(MT)
■必要なスキル
- 観察力
- 体力・忍耐力
- 責任感
- 経営判断力
- コミュニケーション能力
- 問題解決力
酪農家には、牛を育てるための専門知識と同時に、経営者としての判断力や人と協力する力が求められます。
特別な資格がなくても始められますが、知識やスキルを積み重ねることで、より安定した酪農経営が可能になります。
学び続ける姿勢を持つことが、酪農家として長く活躍するための大きな鍵といえるでしょう。
酪農家という職業の注意点

酪農家は、人々の食生活を支える重要でやりがいのある職業ですが、その一方で事前に理解しておくべき注意点も多くあります。
働き方や収入、健康面、環境への配慮など、現実的な側面を知ったうえで進路や就職を考えることが大切です。
以下では、酪農家という職業の注意点をまとめました。
注意点 | 具体的な内容 |
|---|---|
労働時間の長さ | 早朝・夕方の搾乳が必須で、1日の拘束時間が長くなりやすい |
休日の少なさ | 牛の世話は毎日必要なため、長期休暇を取りにくい |
収入の不安定さ | 天候や牛乳の市場価格の変動により、収入が左右されることがある |
経費・投資負担 | 飼料代や設備投資がかかり、手取り収入が想定より少なくなる場合がある |
健康面のリスク | 動物アレルギー、腰痛、ケガなど身体への負担が大きい |
経営リスク管理 | 計画的な経営や補助金活用など、リスクを抑える工夫が必要 |
環境への配慮 | ふん尿処理や水質保全など、環境負荷を意識した取り組みが求められる |
酪農家は、長時間労働や収入の変動、身体的な負担など、決して楽な職業ではありません。
しかし、これらの注意点を理解し、計画的な経営や技術導入、健康管理を行うことで、安定した働き方を目指すことは可能です。
自然と共生しながら社会を支える仕事として、自分に合った向き合い方を見つけることが重要といえるでしょう。
酪農家になる方法

酪農家になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、酪農家のなり方の具体的なステップについて紹介します。
- 農業高校・農業大学校・大学の農学部へ進学する
- 牧場で実務経験を積む
- 必要に応じて資格を取得する
- 就職か独立かを選択する
それぞれ見ていきましょう。
農業高校・農業大学校・大学の農学部へ進学する
酪農家を目指すうえで、まず基礎からしっかり学びたい人におすすめなのが、農業系の学校への進学です。
牛の飼育方法や飼料の知識、農業経営の考え方などを、授業と実習を通して体系的に学ぶことができます。
実際に牛に触れる実習が多く、未経験者でも段階的に理解を深められる点が特徴です。
また、就職先の牧場や農業法人とのつながりを持てる場合もあり、将来の進路選択に役立ちます。
牧場で実務経験を積む

酪農家になるためには、現場での実務経験を積むことが重要です。
牧場で働きながら、搾乳、給餌、牛舎の清掃、健康管理など、日々の業務を実践的に学びます。
牛の体調や行動を見極める力、作業の段取り、体力面での負担などを実感できるため、自分に酪農の仕事が合っているかを確かめる機会にもなります。
また、就農を目指す人を支援する制度として、農林水産省が実施している「就農準備資金」があります。
これは、将来独立して農業を始める意思のある人が、研修などで技術を身につける期間の生活を支えるための支援制度です。
こうした制度を活用しながら経験を積むことで、将来の就職や独立に向けた見通しを立てやすくなります。
必要に応じて資格を取得する
酪農家になるために必須の資格はありませんが、関連資格を取得しておくと大きな強みになります。
農業技術検定は基礎知識の証明になり、家畜人工授精師の資格があれば繁殖管理を自分で行えるようになります。
また、トラクターなどを扱うための大型特殊免許も実務で役立ちます。
資格取得を通して知識が整理され、仕事の幅や信頼性が高まる点もメリットです。
就職か独立かを選択する

十分な知識と経験を身につけた後は、自分に合った形で酪農の仕事を続けていく進路を選びます。
酪農の世界にはいくつかの代表的なルートがあり、収入の安定性や働き方、責任の大きさがそれぞれ異なります。
将来の生活設計も踏まえて選択することが大切です。
主な進路の選択肢
進路 | 特徴 | 向いている人 |
牧場に就職(従業員) | 安定した給与を得ながら経験を積める | まずは現場で技術を磨きたい人 |
家業を継ぐ(親族継承) | 既存の経営基盤を引き継げる | 実家が酪農を営んでいる人 |
第三者継承 | 後継者のいない牧場を引き継ぐ | 独立志向だがゼロから始める不安がある人 |
新規参入 | 自分で牧場を立ち上げる | 経営に挑戦したい人 |
牧場に就職する場合
牧場や農業法人に就職すれば、毎月の給与を得ながら現場経験を積み続けることができます。
設備や牛を自分で用意する必要がないため、初期負担が少なく、技術の習得に集中しやすい点が特徴です。
将来的に独立を目指す場合も、まずは従業員として経験を重ねる人が多く見られます。
主なメリットは次の通りです。
- 収入が比較的安定している
- 設備投資の負担がない
- 先輩から技術を学び続けられる
家業を継ぐ・第三者継承の場合
家族が営む牧場を継ぐ「親族継承」は、設備や取引先などの経営基盤がすでに整っている点が大きな特徴です。
一方、親族以外が牧場を引き継ぐ「第三者継承」という形も増えており、後継者不足の解消につながっています。
共通するポイントは次の通りです。
- ゼロから立ち上げるより初期負担が少ない
- 経営の責任を引き継ぐ必要がある
- 地域との関係づくりが重要になる
新規参入(独立開業)の場合
自分で牧場を持つ場合は、経営の自由度が高く、理想のスタイルで酪農に取り組むことができます。
一方で、資金調達や設備投資、経営管理など多くの責任を伴います。
収入も経営状況に左右されるため、準備期間を十分に取ることが前提になります。
検討しておきたい主なポイントは次の通りです。
- 初期費用や運転資金の確保
- 飼育頭数や規模の計画
- 販路や収支の見通し
酪農家になりたい高校生の進路

酪農家になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 短大や専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
酪農家を目指す進路のひとつとして、大学に進学する方法があります。
大学では、酪農や畜産の専門知識だけでなく、経営や環境、科学的な視点を含めた幅広い知識を学べるため、将来的に独立や大規模経営を考えている人に向いています。
おすすめの学部・学科
- 農学部
- 応用生物科学部
- 生命科学部
- 畜産学科・動物科学科
学べる内容
- 乳牛の生理・飼育管理・繁殖に関する専門知識
- 飼料学や栄養学、家畜衛生学などの基礎理論
- 農業経営、流通、マーケティングの考え方
- 環境保全や持続可能な農業に関する知識
- 実験・実習を通した科学的な分析力
大学進学は、酪農を「経営」や「研究」の視点から深く学びたい人に適した進路です。
理論と実践の両方を学ぶことで、将来の選択肢が広がり、安定した酪農経営を目指す土台を築くことができます。
参考:農学とはどんな学問?研究する内容や農学部で学べることも紹介!
参考:農業工学とは何を学ぶ学問?学ぶことや就職先を徹底解説
短大や専門学校に進学する
短大や専門学校への進学は、酪農の現場で即戦力として働きたい人に向いた進路です。
実習中心のカリキュラムが多く、現場で役立つ技術や知識を短期間で身につけることができます。
おすすめの学部・学科
- 農業・畜産系専門学校
- 酪農・畜産コース
- 動物管理・動物飼育学科
- 農業短期大学部
学べる内容
- 搾乳、給餌、牛舎管理などの実践的な作業技術
- 乳牛の健康管理や基本的な治療・衛生管理
- 農業機械の操作方法
- 現場で必要な安全管理や作業効率の考え方
- 牧場実習やインターンシップによる実務経験
短大や専門学校は、早く現場に出て経験を積みたい人にとって魅力的な進路です。
実践力を重視した学びを通して、就職後すぐに活躍できるスキルを身につけることができます。
おすすめの大学

以下では、酪農家を目指す方におすすめな大学を紹介します。
大学名 | 学部・学科 | 特徴 |
|---|---|---|
帯広畜産大学 | 畜産学部 | 家畜の生産や飼育、畜産資源の活用、食の安全などを総合的に学べる国立大学の学部 酪農や畜産に関わる専門知識と技術を基礎から実践的に学び、将来の就農や関連分野での就職を目指せる教育環境が整っているのが特徴 |
農食環境学群 循環農学類 | 酪農・畜産分野に特化した大学として全国的に高い評価を得ている 乳牛の飼育管理や飼料生産、環境保全を一体的に学べ、実習の比重が高い | |
農林業経営学部 農業経営学科 | 農業を産業として捉え、経営人材の育成に重点を置いた専門職大学 長期実習が必修で、現場経験を積むことができる | |
生物産業学部 北方圏農学科 | 寒冷地農業や大規模酪農を学べる 酪農だけでなく、畑作や食品産業まで幅広く学べ、研究と実践から農業を学べる |
大学に進学することで、酪農に関する専門知識だけでなく、経営や環境、科学的視点を含めた幅広い学びが可能になります。
将来的に独立を目指す人や、大規模経営・農業法人での活躍を考えている人にとって、大学での学びは大きな強みとなります。
自分が「現場重視」か「経営・研究重視」かを考えたうえで、大学選びをすることが重要です。
酪農家を目指せるぴったりな大学は年内入試ナビで見つかる
酪農家を目指す際に最も適した大学を探すには、年内入試ナビの利用がおすすめです。
年内入試ナビは、一般選抜以外の形式で受験できる大学や受験情報をまとめたナビサイトです。
評定平均や通学可能な地域を登録すれば、現実的に合格圏内の大学や、自宅から通える範囲の大学が表示されます。
しかも、大学から「あなたに入学してほしい」というオファーをもらえる可能性もあります。
合格を十分に狙うことができ、一般受験を受けずに入学を目指せる大学がわかるので、ぜひ登録してみてください。
おすすめの短期大学や専門学校

以下では、酪農家を目指す方におすすめな短期大学や専門学校を紹介します。
学校名 | 学部・学科 | 特徴 |
|---|---|---|
地域未来情報テクノロジー科 農業酪農ITコース | 農業・酪農とITを融合した、次世代型の人材育成を行う専門学校 酪農の基礎知識に加え、データ管理、ICT、スマート農業技術を学べる点が大きな特徴 省力化や効率化を重視する現代酪農に対応でき、ITを活用した経営や現場改善に興味がある人に向いている | |
畜産課程 | 実践重視の教育を行う農業大学校で、畜産・酪農分野に特化した専門的な学びが可能 乳牛の飼育管理や繁殖、飼料設計などを、実習を通して集中的に習得できる 就農や畜産関連企業への就職を強く意識したカリキュラムで、即戦力を目指す人に適している |
短大や専門学校、農業大学校は、酪農の現場で必要とされる実践力を短期間で身につけたい人に適した進路です。
実習中心の学びにより、就職後すぐに活躍できる力が養われるほか、ITや経営など時代に合ったスキルを学べる学校も増えています。
早く現場に出たい人や、確実に技術を身につけたい人にとって、有力な選択肢といえます。
よくある質問

酪農家に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
酪農家に向いている人の特徴は?
酪農家は、牛の命を預かりながら毎日コツコツと作業を積み重ねる仕事です。
決して楽な職業ではありませんが、その分、強いやりがいや達成感を得られます。
以下では、酪農家に適性のある人の特徴を紹介します。
特徴 | 具体的な理由・内容 |
|---|---|
動物が好きな人 | 毎日牛の世話をするため、動物への愛情が仕事の原動力になる |
体力に自信がある人 | 搾乳や清掃、給餌など体を使う作業が多い |
責任感が強い人 | 牛の命と健康を守る責任があり、途中で手を抜けない |
観察力がある人 | 牛の小さな体調変化に気づくことが重要 |
忍耐力・継続力がある人 | 早朝からの作業や毎日のルーティンを続ける必要がある |
自然の中で働きたい人 | 天候や季節と向き合いながら仕事をする環境 |
学ぶ意欲がある人 | 新しい飼育技術や経営方法を取り入れる姿勢が求められる |
協調性がある人 | 家族経営やチームでの作業が多く、連携が欠かせない |
臭いや汚れに抵抗がない人 | 牛舎のにおいやふん尿による汚れが日常的にあるため |
早起きが苦でない人 | 早朝からの搾乳や給餌が毎日続くため |
酪農家に向いているのは、動物や自然と向き合いながら、責任を持って仕事に取り組める人です。
体力や忍耐力は必要ですが、その分、牛の成長や良質な牛乳を生み出す喜びを実感できます。
自分の性格や価値観と照らし合わせながら、酪農家という職業が合っているかを考えてみることが大切です。
酪農や農業に関する学部出身ではなくても酪農家になれる?

酪農や農業に関する学部出身でなくても酪農家になることは可能です。
実際の酪農現場では、学歴よりも「現場経験」や「牛と向き合う姿勢」が重視されることが多く、未経験からスタートする人も少なくありません。
牧場に就職して働きながら、搾乳や給餌、健康管理などを一つずつ学び、実践を通して技術を身につけていくケースが一般的です。
もちろん、農業系の学校で学んだ人に比べると、最初は専門用語や作業内容に戸惑うこともあります。
しかし、研修制度や先輩の指導を受けながら経験を積むことで十分にカバーできます。
動物が好きで、体力や根気があり、学ぶ意欲を持っていれば、学部に関係なく酪農家を目指すことができるでしょう。
酪農家の1日のスケジュールは?休日は取れるの?
酪農家の1日は、牛の生活リズムに合わせて早朝から始まります。
特に搾乳は毎日欠かせない作業のため、規則正しい生活が基本となります。
酪農家の1日のスケジュール例
時間帯 | 内容 |
|---|---|
5:00〜7:00 | 朝の搾乳・給餌、牛の健康チェック |
7:00〜9:00 | 牛舎の清掃、片付け |
9:00〜12:00 | 飼料準備、牛の手入れ、事務作業 |
12:00〜15:00 | 休憩・昼食、設備点検など |
15:00〜17:00 | 夕方の給餌、牛の世話 |
17:00〜19:00 | 夕方の搾乳、片付け |
夜 | 休息(緊急時は対応) |
休日については、完全な休みを取るのは難しいのが実情です。
牛の世話は毎日必要なため、搾乳や給餌は欠かせません。
ただし、家族経営や従業員がいる牧場では、交代制を取り入れて休みを確保したり、外部ヘルパーを利用したりするケースも増えています。
工夫次第で、連休や休養日を取ることも可能です。
酪農家は忙しい仕事ではありますが、その分、牛の成長や良質な牛乳を生産できたときの達成感は大きく、生活リズムが安定している点も特徴といえるでしょう。
まとめ

本記事では、酪農家の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、酪農家に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 酪農家とは、乳牛などを飼育し、牛乳を生産・出荷する仕事である
- 主な仕事は、牛の飼育管理、給餌、搾乳、健康管理、牛舎の清掃、出荷準備などが挙げられる
- 酪農家に取得必須の資格は「特にない」が、トラクター等の操作に必要な大型特殊免許(農耕車限定含む)、普通自動車免許(MT)が実務上必須である
- 動物が好きな人・体力と責任感があり、自然の中で働きたい人に酪農家はおすすめ
- 酪農家になりたい高校生は、酪農や畜産、農業経営を学べる学校に進学するのがおすすめ
本記事で解説した内容は、「酪農家のなり方ガイド」でまとめています。
年内入試ナビの会員になるだけで受け取れるので、復習のためにもぜひ登録してご覧ください。
酪農家のなり方・必要な資格・仕事内容を解説
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
