作成日: 2025/7/07 更新日:2025/7/07
建築デザイナーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「建築デザイナーのなり方は?」
「建築デザイナーになるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 建築デザイナーとはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 建築デザイナーになるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、建築デザイナーに関するよくある質問にも答えています。
建築デザイナーに興味のある人や、建築デザイナーを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
建築デザイナーとは?

建築デザイナーとは、家、ビル、商業施設など、建物の外観や内装をデザインするプロフェッショナルです。
見た目のおしゃれさだけでなく、使いやすさ、安全性、快適さなども考えて、建物のプランを考えます。
以下に建築デザイナーの仕事内容や給料についてまとめます。
- 建築デザイナーの仕事内容
- 建築デザイナーの給料・給与・年収
- 建築デザイナーのやりがい
- 建築デザイナーの働き方
- 建築デザイナーという職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
建築デザイナーの仕事内容
建築デザイナーは、建物の見た目や機能性をトータルで設計する専門職です。
クライアントの理想を形にするために、デザインだけでなく現場の監督や法律面の確認まで、幅広い業務を担っています。
建築デザイナーの主な仕事内容は以下の通りです。
業務内容 | 詳細 |
|---|---|
クライアントから要望のヒアリング(打ち合わせ) | どんな建物を建てたいか、機能面やデザイン面など幅広くヒアリング |
企画立案 | クライアントの要望をもとにコンセプトを設計 |
図面の作成 | CADソフトなどを使い、詳細な設計図を作成 |
デザイン提案 | 外観・内装・機能性のバランスを考慮した提案 |
建築士、施工業者との連携 | 実際に現場で作業を行う建築士や施工業者との打ち合わせ |
現場監督 | 工事の進行が図面通りかを確認・調整 |
法規、環境配慮 | 建築基準法や環境基準を考慮した設計 |
予算、スケジュール管理 | コスト配分と工期の調整を担当 |
完成現場のチェック、調整 | 完成した建物を、クライアントに手渡す前に最終確認し、調整を行う |
建築デザイナーは、美しさ・快適さ・安全性のバランスをとるプロフェッショナルです。
設計だけでなく、工程管理や人との調整も重要な業務です。
建築デザイナーの給料・給与・年収

求人ボックスのデータによると建築デザイナーの平均年収は約488万円です。
月給に換算するとおよそ41万円となり、新卒の初任給は23万円前後が一般的です。
また、非正規雇用の場合、アルバイトは時給約1,194円、派遣社員では平均1,572円程度とされています。
正社員の年収分布では、435〜501万円の層が最も多く、平均年収もこの範囲に位置しています。
一方で、全体の給与幅は302万円〜831万円と幅広く、勤務先の規模や担当するプロジェクトの難易度、保有スキルによって収入に大きな差が出る職種でもあります。
実力や実績が反映されやすい職業といえるでしょう。
参照:求人ボックス
建築デザイナーのやりがい
建築デザイナーのやりがいは、自分のアイデアが実際の空間として形になることです。
完成した建物が人々の暮らしを豊かにし、街の景観をつくる一部になるという大きな達成感があります。
やりがいを感じる主な瞬間は以下の通りです。
シーン | やりがいの内容 |
|---|---|
設計した建物が完成したとき | 自分のアイデアが社会の中で使われる実感 |
クライアントから感謝されたとき | 理想をカタチにできた喜び |
他職種との協働を通じて成長したとき | 幅広い知識とチームワークを学べる |
トレンドや技術を取り入れられたとき | 自身の成長とクリエイティブ力の向上 |
長く残る作品を設計できたとき | 後世にも残る社会的意義を感じる瞬間 |
建築デザイナーは、一つの空間が人の人生を変える可能性があることを実感できる、非常に意義深い職業です。
建築デザイナーの働き方

建築デザイナーの働き方は多様で、自分の志向やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
主に「勤務先」「雇用形態」「働く場所やスタイル」によってその働き方は変わってきます。
勤務先
勤務先としては、設計事務所や建設会社、工務店、ハウスメーカーなどが一般的です。
設計事務所ではチームで案件を進めることが多く、住宅や商業施設などさまざまなプロジェクトに関われるのが魅力です。
建設会社では、実際の現場と密接に連携しながら設計を行うことが多く、施工の知識も活かされます。
雇用形態
雇用形態については、正社員や契約社員として企業に属する人もいれば、フリーランスとして独立し、自由に案件を選んで活動する人もいます。
フリーランスは自由度が高い分、営業やスケジュール管理、契約交渉まで自分で行う必要があります。
働く場所
働く場所も多岐にわたります。
オフィスでの設計作業はもちろん、建築現場での確認作業や、クライアントとの打ち合わせで外出することも日常的です。
最近では、CAD操作や打ち合わせをオンラインで完結する「リモートワーク」も増えており、より柔軟な働き方が可能になってきています。
このように建築デザイナーは、設計技術だけでなく、柔軟な対応力や対人スキルも求められる職業です。
自分に合った働き方を選べるのも、この仕事の大きな魅力だと言えるでしょう。
建築デザイナーという職業の注意点
建築デザイナーはやりがいの大きな仕事ですが、注意しておきたいポイントも複数あります。
現実と理想のギャップや多忙なスケジュールの中で、バランスを取る力が必要です。
建築デザイナーとして働く際の主な注意点は以下の通りです。
注意点 | 説明 |
|---|---|
クライアントとの調整力が必要 | 要望を聞きつつ、専門家としての提案をバランスよく行う |
スケジュール管理がシビア | 多くの関係者と連携しながら納期を守る必要がある |
常に学び続ける姿勢が必要 | デザイン・建築技術・法律などのアップデートが欠かせない |
法規制の理解が求められる | 建築基準法や都市計画法などの知識が必要 |
長時間労働のリスク | 締め切り前などは残業や休日出勤になることもある |
これらの課題にしっかり向き合い、持続可能な働き方とスキルアップを意識することが、建築デザイナーとして長く活躍するための鍵となります。
建築デザイナーに必要な資格、スキル、知識

建築デザイナーとして活動するために必ずしも資格や学歴は必要ありません。
しかし、建築士の資格を取得することで、対応できる業務の幅が広がり、信頼性も高まります。
建築士には「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」などがあり、それぞれ設計できる建物の規模や用途に違いがあります。
以下に、それぞれの資格の特徴と取得方法をまとめました。
資格名 | 説明 | 取得方法(主な受験資格) |
|---|---|---|
一級建築士 | 建築士の中で最上位の国家資格 すべての建築物(高層ビル・商業施設など)の設計・工事監理が可能 | ・大学で建築系学科卒業 ・短大・高専卒(建築系)卒業 ・二級建築士資格をもつ者など |
二級建築士 | 中小規模の建築物(戸建住宅・店舗など)の設計・工事監理が可能な国家資格 | ・大学・短大・高専(建築系)卒業 ・高校(建築系学科)卒業+実務2年以上 など |
木造建築士 | 木造建築物(2階建て以下・延べ面積300㎡以下など)に限定された設計・工事監理が可能な資格 | ・大学・短大・高専(建築系)卒業 ・高校(建築系学科)卒業+実務2年以上 など |
建築CAD検定 | 建築図面をCADソフトで正確に作図・修正するスキルを証明する資格。 | ・年齢・学歴不問(誰でも受験可) ・1〜4級(4級が基礎、1級が最上位) ・実技試験が中心(級によって図面作成・プレゼン力などが問われる) ・年2〜3回、会場またはオンラインで受験 |
インテリアコーディネーター | 内装や家具、照明などをトータルに提案する住空間の専門家資格。 | ・年齢・学歴・実務経験不問(誰でも受験可) ・一次試験(学科)二次試験(論文・プレゼン・図面作成) ・年1回(秋) ・合格率:約25〜35% |
インテリアコーディネーターについて知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
参考:インテリアコーディネーターになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
主に求められる知識、スキルについてまとめました。
- デザイン力(アイデアを形にする力)……建物の外観や内装を魅力的に仕上げるセンスが必要
- 図面作成スキル(CAD操作)……設計図を描くには、CADというソフトの操作スキルが必須
- プレゼンテーション能力……自分のアイデアを言葉や資料で伝える力が重要
- 建築の知識(構造、材料、法律など)……建物は「見た目」だけでなく、「安全性」や「ルール」を守る必要がある
- コミュニケーション力……お客様や職人さんなど、いろんな人と連携して仕事を進める
建築デザイナーを目指す場合は、求められる資格、知識、スキルを確認しましょう。
建築デザイナーになる方法

建築デザイナーになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、具体的なステップについて紹介します。
- 基礎知識とスキルを身につける
- 就職して実務経験を積む
それぞれ見ていきましょう。
基礎知識とスキルを身につける
建築デザイナーを目指す上で必要な基礎知識は、上記のように多岐にわたります。
これらを段階的に身につけることで、設計力、提案力の土台が築かれます。
下記のような手段で身につけるとよいでしょう。
学びの場 | 方法、内容 |
大学や専門学校 | 製図や設計演習、建築法規、CAD実習などの授業で体系的に学ぶ |
オンライン講座 | AutoCADやSketchUpなどの操作を、動画や演習課題を通じて反復的に習得する |
書籍や専門誌 | 建築基準法や施工技術、デザイン理論などを独学で学び、最新の知識を随時更新する |
インターンや現場体験 | 設計事務所や建設会社での実務を通じて、図面の扱い方や空間づくりの流れを理解する |
展覧会や建築見学 | 実物に触れ、空間構成や素材の使い方を体感的に学ぶことで、設計力の感覚を養う |
就職して実務経験を積む
学んだ知識を活かし、建築デザイナーとして成長するには現場での実務経験が不可欠です。
建築事務所や設計会社などに就職し、図面作成やクライアント対応、プロジェクト管理などに携わることで、実践力が身につきます。
現場では、先輩からのフィードバックやチームとの連携を通じてスキルを磨くことができます。
異なるプロジェクトに関わることで、多様なデザインや技術への対応力も養われます。
また、経験を重ねる中で自分の得意分野や専門性が見えてくるため、将来的なキャリア設計にも役立ちます。
独立やフリーランスとして活躍したい人にとっても、実務で得た知識や人脈は大きな武器になります。
建築デザイナーとして長く活躍するためにも、早いうちから積極的に現場経験を積み、多彩なスキルを実践的に身につけることが重要です。
建築デザイナーになりたい高校生の進路

建築デザイナーになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 短大や専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
4年制大学の建築学科や建築デザイン学科などでは、、建築デザインに必要な幅広い理論・技術を体系的に学びながら、自分の感性や発想力を深めていくことができます。
建築に関わる幅広い知識やスキルを身につけることで、将来的に携われる仕事の幅も広がります。
大学では、主に以下の分野を学びます。
- 建築設計(意匠設計):建物のデザイン・空間構成を学ぶ
- 構造力学:建物の強度や安全性を考える基礎
- 環境工学:光・風・温熱環境など、快適な空間づくり
- 建築史・建築理論:歴史と思想の理解を通じたデザイン力向上
- 都市計画・景観デザイン:街づくりや周囲との調和を考える
- CAD・BIM演習:デジタルツールを使った設計スキルの習得
- プレゼンテーション・模型制作:企画を相手に伝える表現力
上記の学問を学べるのは、主に建築学部です。
おすすめの学部、学科、コースなどをまとめました。
学部・学科名 | 特徴 |
|---|---|
建築学部・建築学科 | 建築の設計・構造・法規・環境など、建築全般を総合的に学べる王道ルート |
工学部 建築系学科 | 技術的な視点から構造・設備・施工管理などを体系的に学べる |
芸術学部・美術学部 デザイン系学科 | 空間デザインや造形表現を中心に、美的感覚や発想力を養える |
環境デザイン学部 | インテリアやランドスケープ、都市空間など、建築と周辺環境を総合的に学べる |
時間をかけて基礎から応用までしっかりと学び、設計力と創造力を高めたい人にとって、大学進学は理想的な進路といえます。
短大や専門学校に進学する
短大や専門学校では、建築デザインに必要なスキルを短期間で効率的に学ぶことができます。
特にCADやBIMなどの実務に直結するデジタル技術や設計演習が充実しており、卒業後すぐに現場で活躍できる力を養えます。
短大・専門学校に進学するメリットは以下のとおりです。
- 建築デザインに特化した実践的カリキュラムで即戦力が身につく
- 現役の建築家・デザイナーによる指導を受けられる
- インターンシップや企業連携により就職に強い
- 業界のトレンドを反映した実習で最新技術を習得できる
- 学費や期間の面でも比較的負担が少なく、早期に就職できる
早く社会に出て経験を積みたい人や、実務に直結した学びを求める人にとって、短大・専門学校は非常に有効な選択肢です。
おすすめの大学

建築デザイナーを目指す人におすすめの大学は、東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学です。
これらの大学では、建築の基礎から応用までを体系的に学べるカリキュラムが整っており、実践的な設計演習やプロジェクトを通じて、創造力と技術力を養うことができます。以下に、各大学の概要を紹介します。
大学名 | 学科・コースの概要 |
|---|---|
東京藝術大学 | 美術学部建築科は、造形芸術としての建築を追求する点が大きな特徴。構造や設備などの実務的知識とともに、空間表現や建築の歴史、芸術との関わりを重視した教育が行われる。 建築家やデザイナーだけでなく、美術館設計や舞台美術など芸術分野との接点も広く、個性的な空間表現を志す学生向き。 |
武蔵野美術大学 | 建築学科は、美術大学でありながら工学系大学に匹敵する専門性を備えている。デザイン力と技術力を両立させる教育方針で、構造・法規・設備といった実務知識と並行して、空間表現や造形力を磨く。 卒業設計では住宅から都市空間まで多様な課題に取り組み、建築士資格にも対応。 |
多摩美術大学 | 建築・環境デザイン学科では「人のための空間づくり」を広く学べる。1年次からデザイン思考と表現力を養い、3年次以降は個別テーマに応じた演習・研究が中心。 公共空間や展示空間、商業施設のデザインにも対応している。 |
上記の大学以外にも、年内入試ナビでは、建築デザイナーを目指せる大学の例をまとめています。
こちらもぜひ参考にしてください。
おすすめの短期大学・専門学校

建築デザイナーを目指す人におすすめの短期大学・専門学校は、日本大学短期大学部、共立女子大学、東京デザイナー学院です。
これらの学校では、建築の基礎から応用までを体系的に学べるカリキュラムが整っており、実践的な設計演習やプロジェクトを通じて、創造力と技術力を養うことができます。
以下に、各学校の概要を紹介します。
学校名 | 学科・コースの概要 |
|---|---|
建築・生活デザイン学科では建築・インテリアから都市・ランドスケープまで技術と芸術が融合した生活空間づくり・環境づくりを学ぶ デザイン系とエンジニアリング系の2つの専門分野を中心に将来の進路や興味に応じて幅広く学ぶことが可能 | |
建築・デザイン学部では建築とデザインの両面から人が快適に暮らすための環境を創造する力を養う 建築コースではインテリアからまちづくりまで幅広い領域について学修 | |
建築デザイン学科では卒業と同時に1級・2級建築士の受験資格を取得可能 少人数制クラスで幅広い知識と専門スキルを学び建築士を目指す |
各学校の特色やカリキュラムを比較しながら、自分の興味や将来のキャリアプランに合った進学先を選ぶことが、建築デザイナーへの第一歩となります。
特に「都市空間のデザインに興味がある」「人と環境にやさしい建築を創造したい」「建築と都市の融合を実現する高いデザイン力を身につけたい」といった目的に応じて、学校選びをすることが大切です。
よくある質問

建築デザイナーに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
建築デザイナーに向いている人の特徴は?
建築デザイナーに向いている人には、以下のような特徴があります。
向いている人の特徴 | 特徴の詳細 |
|---|---|
創造力・想像力が豊か | 依頼主の希望や敷地条件をもとに、唯一無二の建物デザインを生み出す力が求められる ゼロから発想し、空間を魅力的に構想できる人に向いている |
空間認識力がある | 図面やスケッチから立体的な構造をイメージでき、バランスよく空間を捉える能力が必要 3D的な思考ができる人が活躍しやすい |
コミュニケーション能力がある | クライアントや施工チームなど、多様な関係者とのやりとりが欠かせないため、要望を正確に把握し伝える力が重要 |
専門知識・技術への関心が高い | 建築法規やCADスキル、最新の設計トレンドへの理解が求められるため、常に学び続ける姿勢が必要 |
プレゼンテーション力がある | 自分のデザイン案をCGや模型などで分かりやすく魅力的に伝えられる力が求められる。提案力の高さが評価されやすい |
これらの特徴を持つ人は、建築デザイナーとして独創的かつ実用的な建築を生み出し、クライアントの理想を形にする仕事にやりがいを感じやすいでしょう。
特に「創造力」と「空間認識力」は、この職業の核となる資質です。
建築デザイナーと建築士の違いは?
建築デザイナーは意匠面に特化した提案者であり、建築士は法的責任を伴う建物の設計・監理の専門家です。
比較項目 | 建築デザイナー | 建築士 |
|---|---|---|
資格の有無 | 不要 | 国家資格が必要(1級・2級・木造建築士など) |
主な役割 | 建物の外観や内装デザインの提案・監修 | 設計・構造計算・施工監理・法的手続き全般を担当 |
法的責任 | なし | 建築基準法などに基づく責任を負う |
活躍の範囲 | デザイン提案まで(設計図作成・申請業務は不可) | 設計図作成・確認申請・施工監理など幅広く対応可能 |
建築デザイナーは“空間の見た目と快適性を追求する職能”、建築士は“法に基づいて建物を設計・監理する技術者”としての立場が大きく異なります。
建築士について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
建築デザイナーとインテリアデザイナーの違いは?
建築デザイナーは建物全体を、インテリアデザイナーは建物内部の空間を専門にデザインする職種です。
比較項目 | 建築デザイナー | インテリアデザイナー |
|---|---|---|
担当領域 | 建物全体(外観・構造・内部空間) | 建物内部(内装・家具・照明など) |
主な業務内容 | 外観や間取りのデザイン 空間全体の計画 | 室内装飾や家具・照明のコーディネート |
必要知識 | 建築設計 構造 法規 空間計画 | インテリア 色彩 素材 家具 照明など |
活躍の場 | 一般住宅 商業施設 公共施設 オフィスなど | 住宅 店舗 ホテル 展示空間 オフィスなど |
建築デザイナーは“建物の箱そのものをつくる人”、インテリアデザイナーは“箱の中を美しく快適に整える人”という違いがあります。
インテリアデザイナーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
参考:インテリアデザイナーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
建築家と建築デザイナーの違いは?

建築家は自己表現や思想を建築に込める創造者、建築デザイナーはクライアントの要望に応じて空間を設計する職業人です。
比較項目 | 建築家 | 建築デザイナー |
|---|---|---|
定義・立場 | 建築を通じて思想や自己表現を追求する創造者 | クライアントの要望に応じて空間を提案する職業人 |
役割・姿勢 | 独自の哲学や社会性を重視し、新しい建築空間を創出 | 利便性や使いやすさを重視し、現実的な空間を設計 |
資格の扱い | 資格がなくても名乗れるが、一級建築士が多い | 資格不要だが、建築士資格があると業務範囲が広がる |
主体性 | 自己の表現や美学を重視 | クライアント視点で課題を解決するデザインが中心 |
建築家は“思想を建築で表現する人”、建築デザイナーは“要望を形にする空間設計のプロ”として、それぞれ異なる立場で建築に関わっています。
まとめ

本記事では、建築デザイナーの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、建築デザイナーに関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 建築デザイナーとは、建築物のデザインや設計を専門とするプロフェッショナルである
- 主な仕事は、ヒアリングと企画立案・図面の作成・現場監督・デザイン提案などが挙げられる
- 建築デザイナーに取得必須の資格や学歴はない。
- 創造力・想像力が豊かな人・コミュニケーション能力がある人に建築デザイナーはおすすめ
- 建築デザイナーになりたい高校生は建築やデザインを学べる大学や専門学校に進学するのがおすすめ
本記事が建築デザイナーの全体像を理解する参考になれば幸いです。
建築デザイナーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
