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作成日: 2025/4/16 更新日:2026/6/25

建築士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

建築士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「建築士のなり方は?」

「建築士になるのに必要な資格は?」

この記事では、主に以下のことを解説します。

  • 建築士になる方法(資格の種類・ルート別)
  • 一級建築士になる最短ルート
  • 建築士になるには何年かかるか
  • 大学に行かずに一級建築士になれるか
  • 必要な学歴・進路
  • 仕事内容・給料・働き方
  • おすすめの大学・専門学校

建築士に興味のある人や、建築士を目指している高校生はぜひ最後まで読んでみてください。

全文で1万文字程度の長文になるので、当ページのポイントだけを知りたい方は、年内入試ナビの無料会員にご案内している以下のガイドをお受け取りください。

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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

  • 1 建築士になる方法
    • 1-1 一級建築士の取得ステップ
    • 1-2 二級建築士の取得ステップ
  • 2 一級建築士になる最短ルートは?
  • 3 建築士になるには何年かかりますか?
  • 4 大学に行かずに一級建築士になれる?
  • 5 建築士になるにはどんな学歴が必要ですか?
  • 6 建築士とは
    • 6-1 建築士の仕事内容と業務の流れ
    • 6-2 建築学科の学びを活かせる職業
  • 7 建築士の給料・年収
    • 7-1 資格・勤務先別の年収目安
  • 8 建築士のやりがい
  • 9 建築士の働き方
  • 10 建築士に必要な能力
  • 11 建築士という職業の注意点
  • 12 おすすめの大学
    • 12-1 日本大学 理工学部 建築学科
    • 12-2 芝浦工業大学 建築学部
    • 12-3 近畿大学 建築学部
  • 13 よくある質問
    • 13-1 建築士に向いている人の特徴は?
    • 13-2 建築士と建築家の違いは?
    • 13-3 建築士と設計士の違いは?
    • 13-4 社会人が建築士になるには?
  • 14 まとめ


建築士になる方法

建築士として働くには、建築士法に基づく国家資格の取得が必要です。

建築士の資格は3種類あります。

資格
設計できる建物の規模
難易度
一級建築士
規模・用途の制限なし(大型商業施設・高層ビルなど)
最難関
二級建築士
延べ面積1,000㎡以下の木造、300㎡以下の非木造など
中程度
木造建築士
延べ面積300㎡以下・2階建て以下の木造建築物
比較的易しい

いずれも国家試験に合格することで取得できます。

取得する資格によって担当できる建物の規模が大きく異なるため、目標に応じた資格選択が重要です。

参照:建築士・建築士試験とは?

一級建築士の取得ステップ

一級建築士を取得するには、以下のステップを順番に踏む必要があります。

ステップ
内容
①建築系学科への進学
大学・短大・専門学校の建築系学科で所定の単位を取得する
②一級建築士試験(学科の試験)に合格する
計画・環境工学・法規・構造・施工の5科目を受験する
③一級建築士試験(設計製図の試験)に合格する
学科合格後に受験できる。建築物の設計図を作成する実技試験
④建築士免許の登録
試験合格後、実務経験を積んだ上で免許を登録する

一級建築士試験の最新合格データ(令和6年度・2024年)

項目
データ
学科試験の合格率
23.3%
設計製図試験の合格率
26.6%
総合合格率
8.8%
合格者の傾向
合格者の67.7%が20代と若年化が進んでいる

参照:令和6年一級建築士試験の合格発表|国土交通省

二級建築士の取得ステップ

二級建築士は一級建築士より取得しやすく、住宅設計のプロとして活躍できる資格です。

ステップ
内容
①建築系学科への進学または実務経験
指定学科卒業後は実務経験なしで受験可能。それ以外は実務経験が必要
②二級建築士試験(学科の試験)に合格する
建築計画・建築法規・建築構造・建築施工の4科目を受験する
③二級建築士試験(設計製図の試験)に合格する
学科合格後に受験できる

二級建築士試験の合格率(例年)

項目
データ
学科試験の合格率
約40%
設計製図試験の合格率
約50%
総合合格率
約20〜25%

参照:試験結果 | 二級建築士試験

一級建築士になる最短ルートは?

一級建築士になる最短ルートは、4年制大学の建築学科に進学し、卒業後すぐに一級建築士試験に挑戦する方法です。

2020年の制度改正により、実務経験が試験受験の条件から外れ、学卒後すぐに受験できるようになりました。

ルート
最短年数
4年制大学(建築学科)卒業→試験合格→免許登録(実務2年)
最短6年
3年制専門学校卒業→試験合格→免許登録(実務2年)
最短5年

ただし「最短」とは試験に一発合格した場合の年数です。実際には複数回の受験が必要なケースが多く、合格まで数年かかることも珍しくありません。

なお、一級建築士の免許登録には、合格後に2年以上の実務経験が必要です。試験に合格しただけでは免許は発行されない点に注意してください。

参照:新しい建築士制度の概要

建築士になるには何年かかりますか?

目指す資格によって、建築士になるまでの年数は異なります。

目標資格
ルート
最短年数
二級建築士
2年制専門学校・短大卒業→試験合格
最短2〜3年
二級建築士
4年制大学(建築学科)卒業→試験合格
最短4〜5年
一級建築士
4年制大学(建築学科)卒業→試験合格→免許登録
最短6年
一級建築士
二級建築士取得後→4年の実務→試験合格
最短10年超

試験の難易度から、一級建築士は複数回の受験を経て取得するケースが一般的です。

特に設計製図試験は実践的な準備が必要で、計画的な学習が求められます。

大学に行かずに一級建築士になれる?

大学に行かなくても、一級建築士になることは可能です。

学歴
受験資格の条件
4年制大学(建築学科)
卒業後すぐに受験可能
短大・高専・専門学校(建築学科)
卒業後すぐに受験可能
高卒(建築学科以外含む)
7年以上の実務経験後に受験可能
実務経験のみ(高卒・中卒)
建築に関する7年以上の実務経験で受験可能

高卒で建築関係の職場に就職し、7年以上の実務経験を積むことで受験資格を得られます。

ただし、大学・専門学校で体系的に学ぶ方が試験対策・合格率の面で有利です。

最短ルートと合格率の両方を考えると、建築系の大学・専門学校への進学が現実的です。

建築士になるにはどんな学歴が必要ですか?

建築士を目指す場合、建築学科・建築工学科などの「指定学科」を卒業することで受験資格が得やすくなります。

資格
指定学科卒業の場合
指定学科以外の場合
一級建築士
大学・高専・短大・専門学校卒業後、受験可能
7年以上の実務経験が必要
二級建築士
大学・高専・短大・専門学校卒業後、受験可能
7年以上の実務経験が必要

将来「一級建築士」を目指す場合は4年制大学の建築学科への進学が最も効率的なルートです。

参照:受験資格|建築技術教育普及センター

建築士とは

建築士とは、建物の設計や施工管理を行う専門職です。

建築士法に基づく国家資格を持ち、建築物の安全性・機能性・美観を確保するための重要な役割を担います。

「設計するだけ」ではなく、クライアントのヒアリングから竣工後のメンテナンス支援まで、建物に関わるあらゆる工程に携わります。

建築士の仕事内容と業務の流れ

業務の流れ
業務の概要
コンセプトの作成
クライアントの要望をもとに、建物のデザイン・機能・法規制を考慮した基本構想を作成する
設計図の作成
建築基準法に準拠し、構造・設備・デザインを考慮した詳細な設計図を作成する
予算の作成・管理
使用する材料や工法を選定し、建設にかかるコストを算出・管理する
施工業者との連携
施工現場を訪れ、施工業者と協力しながら進捗を確認する
課題の解決
工事中に発生する問題に対応し、計画通りに工事が進むよう調整する
完成後の維持管理
建物の安全性を維持するため、点検や補修に関するアドバイスを行う

建築士の仕事は、単に設計するだけでなく、予算管理・施工管理・課題解決など多岐にわたります。

建築学科の学びを活かせる職業

職業
主な業務
一級・二級建築士
建物の設計・工事監理
インテリアデザイナー
空間の内装・家具・照明の設計
都市計画コンサルタント
都市・地域の計画策定
施工管理技士
建設工事の工程・品質・安全を管理する

建築士の給料・年収

JobTagによると、建築設計技術者の平均年収は約679.1万円です。

参照:建築設計技術者|JobTag(厚生労働省)

資格・勤務先別の年収目安

資格・勤務先
年収目安
二級建築士(一般的な設計事務所)
350〜500万円
一級建築士(設計事務所・中堅ゼネコン)
500〜700万円
一級建築士(大手ゼネコン・組織設計事務所)
700〜1,000万円以上
独立開業(軌道に乗った場合)
800万〜数千万円

資格手当として、一級建築士には数万円の月額加算が期待できる企業が多くあります。

経験・実績・勤務先の規模によって年収の幅は大きいです。

建築士のやりがい

建築士は、自分の設計した建物が実際に完成し、長く使われ続けるという唯一無二のやりがいを持つ職業です。

やりがい
詳細
自身の建築物が街に残る
自分が設計した建物が完成し、何十年も使われ続ける達成感がある
人の暮らしを豊かにできる
住む人・使う人の生活を設計を通じて支えられる
クリエイティブな仕事ができる
機能性と美しさを両立するデザインを追求する創造性が発揮できる
社会への貢献を実感できる
学校・病院・公共施設など、地域の重要な建物の設計に携わることがある

建築士の働き方

建築士の主な勤務先は以下の通りです。

勤務先
特徴
設計事務所
建築設計を専門に行う。個人・中規模・大手まで規模は様々
建設会社(ゼネコン)
大型建築プロジェクトに携わる機会が多い
住宅メーカー
戸建て・集合住宅の設計・施工管理を担当する
自治体(公務員建築士)
建築指導・公共施設の維持管理などを担当。安定性が高い
独立開業
自分の事務所を持つ。収入は実績次第だが自由度が高い

プロジェクトの竣工前・設計締切前は残業が増える傾向があります。

設計事務所では裁量労働制を採用しているところも多く、働き方の自由度は職場によって異なります。

建築士に必要な能力

能力
内容
空間把握能力
設計図を立体として把握し、実際の空間をイメージする力
数理的思考力
構造計算・予算管理・法令数値の処理など数字を扱う力
デザイン感覚
機能性と美観を両立する審美眼と創造性
コミュニケーション能力
クライアント・施工業者・設備担当者など多様な関係者との連携力
法規・規制の理解
建築基準法をはじめとする法律・条例の正確な知識
粘り強さ
長期にわたるプロジェクトを最後まで完成させる継続力

建築士に向いているのは、空間・デザインへの関心と数理的思考力の両方を持つ人です。

建築士という職業の注意点

注意点
詳細
一級建築士の難易度が高い
総合合格率8.8%(令和6年度)と非常に難しい。複数回の受験が一般的
免許登録に実務経験が必要
一級建築士は試験合格後も2年以上の実務経験がなければ免許登録できない
繁忙期の残業が多い
竣工・設計締切前は長時間残業になることがある
責任の重さ
建物の安全性に直結する仕事であり、設計ミスは重大な事故につながる
継続学習が必要
建築基準法の改正・新技術の導入に対応するため、常に学び続ける姿勢が求められる

おすすめの大学

一級建築士を目指す場合は、4年制大学の建築学科への進学が最もスムーズなルートです。

参考:建築士を目指せる大学の例はこちら

日本大学 理工学部 建築学科

一級建築士合格者数で毎年全国上位に入る、国内有数の建築学科です。

特徴
内容
国試実績
例年全国トップクラスの一級建築士合格者数を輩出している
設備
本格的な設計スタジオ・模型制作室・構造実験棟が整備されている
多様なコース
建築設計・都市計画・建築工学など幅広い専門分野に対応している

参照:日本大学 理工学部 建築学科

芝浦工業大学 建築学部

建築士の養成に特化した学部として、実践的なカリキュラムと高い合格実績で知られています。

特徴
内容
国試実績
一級建築士合格者数で全国上位に位置する実績がある
国際教育
海外の建築事務所・大学との連携によるグローバルな視野を養える環境がある
産学連携
実務家・建築設計事務所と連携した実践的なプロジェクトへの参加機会がある

参照:芝浦工業大学 建築学部

近畿大学 建築学部

関西圏で建築を学ぶ場合の有力な選択肢のひとつです。

特徴
内容
国試実績
近年の一級建築士合格者数で全国上位の実績がある
研究環境
環境・構造・都市計画など多様な研究室が設置されている
就職支援
建設業・住宅メーカー・設計事務所への就職実績が豊富

参照:近畿大学 建築学部

よくある質問

建築士に向いている人の特徴は?

特徴
理由
空間やデザインに関心がある人
建物の設計は空間の美しさと機能性を追求する仕事だから
数学・物理が得意な人
構造計算・力学の知識が設計の基礎になるから
粘り強く取り組める人
長期プロジェクトや複数回の国試受験を乗り越える忍耐力が求められるから
人の話をよく聞ける人
クライアントの要望を正確に把握し、設計に反映させる力が必要だから

建築士と建築家の違いは?

「建築士」は国家資格の名称です。

「建築家」は職業的な呼称であり、法的な定義はありません。

建築士の資格を持ちながら設計活動を行う人を「建築家」と呼ぶことが多いですが、資格の有無は問われません。

建築士と設計士の違いは?

「設計士」は一般的な呼び名であり、法律上の資格名称ではありません。

法律上の資格として定められているのが「建築士(一級・二級・木造)」です。

建物の設計を業として行うには建築士の資格が必要なため、建築士と設計士はほぼ同義で使われることが多いです。

社会人が建築士になるには?

社会人から建築士を目指す場合、以下のルートがあります。

  • 働きながら通信・夜間の建築学科に通い、受験資格を取得する
  • 建築関係の職場(施工・不動産・設備)で実務経験を積み、受験資格を得る
  • 既に建築系の大学・専門学校を卒業している場合は、すぐに受験可能

働きながら国試対策をする場合は、計画的な学習スケジュールと予備校の活用が有効です。

まとめ

この記事では、建築士になる方法・難易度・進路・仕事内容・給料まで解説しました。

重要なポイントをまとめます。

  • 建築士の資格は一級・二級・木造の3種類。担当できる建物の規模が異なる
  • 一級建築士の最短ルートは4年制大学(建築学科)卒業後に試験合格。総合合格率は8.8%(令和6年度)
  • 2020年の制度改正により、大学卒業後すぐに一級建築士試験を受験できるようになった
  • 大学に行かなくても7年以上の実務経験で受験資格を得られるが、大学・専門学校への進学が合格率の観点から有利
  • 免許登録には試験合格後も2年以上の実務経験が必要
  • 平均年収は約581万円(JobTag)。資格・実績・勤務先によって大きく変わる

まずは志望する大学・専門学校のオープンキャンパスに参加し、カリキュラムと国試合格実績を確認してみてください。

本記事が建築士についての全体像を理解する参考になれば幸いです。

建築士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

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この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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