作成日: 2025/4/09 更新日:2025/4/09
空間デザイナーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「空間デザイナーのなり方は?」
「空間デザイナーになるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 空間デザイナーとはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 空間デザイナーになるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、空間デザイナーに関するよくある質問にも答えています。
空間デザイナーに興味のある人や、空間デザイナーを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
空間デザイナーとは?

空間デザイナーとは、建築物やインテリアのデザインを通じて、物理的な空間に美しさと機能性を融合させる専門家です。
彼らの主な役割は、商業施設や住宅、展示会場などの空間を、クライアントの要望や目的に応じてデザインすることです。
以下に空間デザイナーの仕事内容や給料についてまとめます。
- 空間デザイナーの仕事内容
- 空間デザイナーの給料・給与・年収
- 空間デザイナーのやりがい
それぞれ見ていきましょう。
空間デザイナーの仕事内容
空間デザイナーの仕事は幅広く、商業施設、住宅、オフィス、イベント会場など様々な場所を手掛けます。
クライアントの要望をもとにそれらの場所の空間をデザインし、利用者にとって快適で機能的な環境を作ることが求められます。
具体的には以下のような仕事内容があります。
仕事内容 | 仕事の詳細 |
|---|---|
コンセプトの立案 | クライアントの要望を聞きながらデザインコンセプトを立案 |
材料選定 | 適切な素材を選定し、デザインや機能性を考慮する |
施工管理 | 工事の進捗を管理し、品質やスケジュールを確認 |
インテリアの配置指示 | 家具や照明などの配置を決定し、空間の最適化を図る |
クライアントや施工業者との連携 | クライアントや施工業者と連携し、スムーズな進行をサポート |
予算管理 | プロジェクトの予算を管理し、コストを適正にコントロール |
現場確認 | 現場を確認し、進捗や問題点を把握して適切に対応 |
最新トレンドのインプット | 最新のデザイントレンドや技術を学び、提案に活かす |
空間デザイナーには、クリエイティブな発想力だけでなく、実務的なスキルも求められます。
例えば、CADソフトでの図面作成や3Dモデリングによるプレゼンテーション能力は欠かせません。
さらに、チームでの作業や他分野の専門家との連携が多いため、高いコミュニケーション能力とリーダーシップも必要です。
空間デザイナーの給料・給与・年収

求人ボックスのデータによると空間デザイナーの平均年収は約452万円です。
月給にするとおよそ38万円、初任給は23万円程度が一般的な相場です。
また、アルバイト・パートの平均時給は1,140円、派遣社員の場合は1,750円ほどとされています。
正社員の給与分布では、451〜515万円の範囲に集中しており、平均年収である452万円もこのゾーンに該当します。
一方で、全体の給与レンジは324〜833万円と幅広く、勤め先や経験値、求められるスキルによって大きく変わることが分かります。
フリーランスで活躍したり、有名なデザイン事務所に就職したりすれば、さらなる高収入も期待できます。
参照:求人ボックス
空間デザイナーのやりがい
空間デザイナーとしてのやりがいは、自分のアイデアやデザインが実際に形となり、人々の生活や感情に直接影響を与えられることにあります。
この仕事では、クライアントの要望をしっかりと汲み取り、空間の目的や利用者のニーズに最適なデザインを提案することが求められます。
完成したプロジェクトがどのように活用され、人々に喜びや感動をもたらすかを実際に目にできるのは、大きな達成感につながります。
特に、以下のような瞬間にやりがいを感じることが多いです。
- 完成した空間が顧客に感動を与えた瞬間
- 最新のトレンドを取り入れた空間を作り上げるなど自分の成長を感じられた時
- 他の専門家と力を合わせて空間を作り上げた時
このように、空間デザイナーは単なるデザインを超え、人々の暮らしを豊かにするクリエイティブな職業として、多くのやりがいを感じられる仕事です。
空間デザイナーに求められること

空間デザイナーに求められることは多岐にわたります。
以下に、必要な能力やスキルの一例をまとめました。
- デザインセンス
- CADや3DCGなどのソフトを使いこなすスキル
- コミュニケーション力
- プレゼン力
- スケジュール管理能力
「デザイナー」という職業ですから、デザインセンスは大前提です。
そのデザインを実現するためには、CADや3DCGなどのソフトを使いこなすスキルも必要でしょう。
また、そのデザインを組んだ理由を説明したり、顧客からリクエストを受けて適切に修正したりするコミュニケーション力、プレゼン力も欠かせません。
顧客の信頼を得るためには、提案したデザインを形にして、スケジュール通り納品する必要があります。
空間デザイナーの働き方
空間デザイナーの働き方は多種多様ですが、企業に所属して働くケースが多いようです。
具体的には以下のような企業です。
- 建築事務所
- デザイン会社
- ハウスメーカー
雇用形態は正社員が多く、実務を通じて実力を身につけていきます。
デザイナーとしてのスキルと人脈を身につけた後は、独立してフリーランスになったり、事務所を立ち上げて法人化したりする人もいるようです。
空間デザイナーという職業のデメリットと注意点

働きがいのある空間デザイナーですが、デメリットと注意点もあります。
以下に一例を記載します。
- 納期前は忙しくなりがちで、残業が多くなることもある
- アイデアを出すプレッシャーがある
- クライアントとの調整の難しさがある
納品前に顧客からの修正やリクエストが多くなりがちで、対応のために残業が多くなる傾向があります。
また、クリエイティブな仕事の大きな悩みが、同じようなデザインの連続になってしまうことです。
さらに、自らが理想とするデザインと、クライアントが求めるデザインが食い違う場合も多く、その調整を行う難しさもあります。
空間デザイナーになるための資格

空間デザイナーになるために、必要な資格や知識はなんでしょうか?
それぞれ見ていきましょう。
必須の資格はない
空間デザイナーになるために、特定の資格を取得する必要はありません。
この点は、この職業の大きな魅力の一つと言えます。
資格が不要であるため、自分の興味や目標に合わせて学ぶ内容や方法を自由に選べる柔軟さがあります。
ただし、デザインやアートに関する基礎知識とスキルを身につけておくことは重要です。
実際に就職して業務経験を積む

業界で経験を積むことで、実務に必要なスキルを効率的に習得することができます。
例えば、施工管理やインテリアコーディネーターとしての経験は、空間デザイナーの仕事に大いに役立つでしょう。
また、プロジェクト管理能力やクライアントと円滑にコミュニケーションを取るスキルも重要です。
学びを継続する
建築関係に限らず、クリエイティブの世界は日々新しい技術が開発されています。
空間デザイナーも、デザインソフトの操作スキルや、建築基準法などの法的知識は、キャリアを広げる上で有利に働きます。
これらのスキルは、独学やオンラインコース、ワークショップなどを活用して習得できます。
そのため、空間デザイナーを目指すには、学び続ける意欲と柔軟な思考を持つことが大切です。
資格がなくても、こうした努力によってプロとしての基盤を築き、活躍することが可能です。
空間デザイナーに役立つおすすめの資格

空間デザイナーに必須の資格はありませんが、いくつか役立つ資格はあります。
以下は、空間デザイナーとしてのキャリアに役立つ資格をまとめた一覧です。
資格名 | 内容・特徴 |
|---|---|
空間ディスプレイデザイナー | 空間ディスプレイ技術や色彩知識を学び在宅受験が可能な資格 |
インテリアコーディネーター | インテリアの基礎知識や提案力製図スキルを証明する資格 |
カラーコーディネーター | 色彩に関する知識を証明する資格で空間デザインの際に活用できる |
建築士 | 建築の専門知識と技術を証明する資格で空間デザイナーとしての強みとなる |
CAD関連資格 | CAD利用技術者試験や建築CAD検定試験など図面作成スキルを証明する資格 |
色彩検定 | 色に関する知識や技能を測る資格試験 |
これらの資格を取得することで、空間デザイナーとしての専門性や信頼性を高めることができます。
資格は必須ではありませんが、学位や実務経験と組み合わせることで、キャリアをより強化できます。
資格取得の過程で得られるスキルは実務にも大いに役立ちます。
空間デザイナーになる方法

空間デザイナーになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
必要なことやなる方法について具体的に解説します。
- 未経験なら空間デザインを学び必要なスキルを身につける
- 建築業界・住宅関連業界・インテリア業界に就職する
それぞれ見ていきましょう。
空間デザインを学び必要なスキルを身につける
空間デザイナーとしてのキャリアを始めるには、まず基礎知識とスキルを習得することが重要です。
具体的なスキルとしては以下のようなものが挙げられます。
必要なスキル | スキルの説明 |
|---|---|
デザインの基本概念 | 空間デザインの基礎理論やレイアウト、色彩理論を理解する |
CADソフトの操作 | 設計図や図面を作成するためのソフトウェアを扱うスキル |
3Dモデリング | 空間の立体的なイメージを作成し、ビジュアル化する技術 |
プロジェクト管理 | 予算・スケジュールを調整し、円滑にプロジェクトを進める能力 |
プレゼンテーションスキル | デザインの意図をクライアントや関係者に伝える技術 |
これらのスキルは、専門学校や大学で学ぶのが一般的です。
また、オンライン講座やワークショップ、独学で学ぶことも可能です。
建築業界・住宅関連業界・インテリア業界に就職する
空間デザイナーになるためには、建築業界、住宅関連業界、インテリア業界で経験を積むことが重要です。
これらの業界は、空間デザインのスキルを活かせる分野であり、実務を通じてスキルを磨く絶好の機会を提供してくれます。
以下の表に、各業界で得られる経験やスキルをまとめました。
業界 | 主な仕事内容 | 得られるスキルや経験 |
|---|---|---|
建築業界 | 建物の設計や内装デザインを担当 | 空間デザインの基礎を実践的に学べる |
住宅関連業界 | 住まいのインテリアやエクステリアをデザイン | 個人のライフスタイルに合わせたデザインを通じて創造力を鍛えられる |
インテリア業界 | 商業施設や公共施設のデザインを担当 | 照明、素材、色彩を組み合わせた美しい空間作りの技術を習得できる |
これらの業界での経験は、クライアントの要望に応える提案力やコミュニケーションスキルを磨くだけでなく、空間デザインのトレンドや新しい技術を学ぶ機会にもなります。
また、人脈を築くことで、将来的に独立したりフリーランスとして活動したりする際の基盤作りにも役立ちます。
これらの分野で経験を積み重ねることで、空間デザイナーとしての専門性を高め、キャリアの可能性を広げることができます。
就職活動ではポートフォリオの作成が重要です。
自分のデザインスキルやアプローチを具体的に示す作品集は、採用担当者に自分の実力をアピールするための強力なツールになります。
空間デザイナーになりたい高校生の進路

空間デザイナーになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な2つの進路について解説します。
- 空間デザインに関連する学部・学科のある大学に進学する
- 空間デザインを学べる専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
空間デザインに関連する学部・学科のある大学に進学する
空間デザイナーを目指す高校生にとって、大学進学は基礎からスキルを身につけるための重要な選択肢です。
大学では、以下のような学部や学科で空間デザインを学べます。
学部・学科 | 学べる内容 |
|---|---|
建築学科 | 空間デザインの基礎知識、建築設計、CADソフト操作、構造デザイン |
インテリアデザイン学科 | 室内空間のデザイン、色彩計画、家具配置、照明デザイン |
環境デザイン学科 | 公共空間や都市デザイン、持続可能なデザイン、ランドスケープデザイン |
これらの学科では、デザインの基礎だけでなく、CADやデジタルツールの操作、プロジェクト管理、プレゼンテーションスキルなど、実践的なスキルも体系的に学べます。
また、以下のようなメリットもあります。
大学で得られるメリット | 詳細 |
|---|---|
実践的な経験を積む場 | 実習やプロジェクトへの参加で実務力を養成 |
人脈を形成できる | 教授や同級生とのネットワーク構築で、将来のキャリアに役立つ人脈を得られる |
インターンシップの機会が豊富 | 実際の現場での経験を積み、自分の適性や興味を明確化できる |
デザインコンペティションへの参加が可能 | 実力を試す機会として、自身の強みをアピールする場を提供 |
これらを通じて、空間デザイナーとしての基盤を築き、キャリアをスタートさせる準備を整えることが可能です。
空間デザインを学べる専門学校に進学する

専門学校への進学は、短期間で実践的なスキルを習得し、即戦力を目指す高校生にとって効果的な選択肢です。
専門学校では以下のような内容を学べます。
専門学校で学べる内容 | 詳細 |
|---|---|
インテリアデザイン | 室内空間のデザイン、家具配置、装飾プランニング |
照明計画 | 照明の配置や光の効果を活用した空間演出 |
CADソフトの操作 | 図面作成や3Dモデリングのスキルを習得 |
実践的なプロジェクト管理 | スケジュール管理やクライアント対応のスキルを実際の課題を通じて学ぶ |
さらに、専門学校ならではのメリットも多くあります。
専門学校でのメリット | 詳細 |
|---|---|
プロによる指導 | 業界で活躍するプロフェッショナルから、現場のリアルな情報や最新トレンドを直接学べる |
インターンシップや企業提携プログラム | 実際のプロジェクトに参加し、業界での経験を積みながらネットワークを構築できる |
実践的な課題を通じた学び | クライアントの要望を形にするスキルや問題解決能力を自然と養える |
志を同じくする仲間との学び | 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら成長する環境が整っている |
専門学校では、現場で役立つ実務スキルを集中的に学べるため、卒業後すぐに業界で活躍する準備を整えられます。
空間デザインの道を進む高校生にとって、専門学校は実践的なスキルと自信を得るための最適な環境です。
おすすめの大学

空間デザイナーを目指す高校生におすすめの大学は、東京藝術大学、金沢美術工芸大学、および東京造形大学です。
これらの大学では、建築やインテリアデザイン、環境デザインに関する専門的なカリキュラムを提供しています。
創造力や実践的なスキルを養う環境が整っています。
以下に、各大学の概要をまとめました。
大学名 | 大学の概要 |
|---|---|
東京藝術大学建築科建築専攻 | 美術学部建築科では、建築と美術の融合を重視した教育が受けられる 建築設計の実技を中心に、芸術的な視点を持った空間デザイナーを目指せる 少人数制で個別指導を受けられる |
金沢美術工芸大学環境デザイン専攻 | デザイン科環境デザイン専攻では、インテリアや公共空間、都市デザインを幅広く学ぶことができる 実践的なプロジェクトを通じて、まちづくりや環境デザインのスキルを習得できる |
東京造形大学室内建築専攻領域 | 造形学部デザイン学科室内建築専攻領域では、家具・インテリア・建築の3つの領域を総合的に学習する 手を動かして実際のスケール感を身につける実践的な授業を受けられる 建築士やインテリアプランナーの資格取得も可能 |
各大学の特色を比較し、自分の目標や興味に合った進学先を選び、理想の空間デザイナーを目指しましょう。
なお、「年内入試ナビ」では空間デザイナーを目指せる大学をまとめています。
こちらもぜひご覧ください。
おすすめの専門学校

空間デザイナーを目指す高校生におすすめの専門学校は、修成建設専門学校、東京デザイナー学院です。
以下に、各学校の概要をまとめました。
専門学校名 | 専門学校の概要 |
修成建設専門学校 | 企業と連携した実習やプロジェクトが特徴です。卒業後は建築・インテリア業界で即戦力となる人材として評価され、就職率はほぼ100%を誇る |
東京デザイナー・アカデミー | 企業とのコラボ課題やコンペ参加を通じて、実際の空間デザインプロジェクトに携われるのが特徴。業界企業でのインターンシップや企業プレゼンの機会が豊富で、即戦力となる実践スキルを身につけられる |
参考:修成建設専門学校
参考:東京デザイナー・アカデミー
よくある質問

空間デザイナーに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
空間デザイナーに向いている人の特徴・資質は?
空間デザイナーには、以下のような特徴を持つ人が向いています。
特徴 | 説明 |
|---|---|
豊かな想像力と表現力がある | 新しいアイデアを生み出し、クライアントの要望を具体的なデザインに落とし込める創造力を持つ人 |
優れた美的センスがある | 色彩、形状、素材の組み合わせなど、空間全体の調和を考えられる美的センスが求められる トレンドや文化の変化にも敏感である |
空間把握能力を持っている | 平面図から立体的な空間をイメージできる能力が必須である CADや3Dモデリングソフトの操作スキルも重要である |
建築・インテリアの知識がある | 建築知識やインテリア、照明、素材に関する幅広い知識が必要である |
高いコミュニケーション能力がある | クライアント、建築家、施工業者など様々な人々と効果的にコミュニケーションを取れる能力が求められる |
細部へのこだわりを持っている | 空間全体の印象は細かな要素の組み合わせで決まるため、細部まで注意を払える人が向いている |
柔軟性と適応力がある | 予期せぬ問題や変更に柔軟に対応し、迅速に解決策を見出せる能力が求められる |
体力と根気強さがある | 現場作業や長時間労働に耐えられる体力と、プロジェクトを最後まで粘り強くやり遂げる根気強さが必要である |
好奇心旺盛である | 新しい技術やトレンド、様々な分野に興味を持ち、常に学び続ける姿勢が重要である |
空間デザイナーは、創造性と技術力、コミュニケーション能力のバランスが求められる職業です。
これらの特徴を持ち、人々の生活空間を豊かにすることにやりがいを感じられる人に向いているといえるでしょう。
インテリアコーディネーターと空間デザイナーの違いは?

インテリアコーディネーターと空間デザイナーには、以下のような違いがあります。
項目 | インテリアコーディネーター | 空間デザイナー |
|---|---|---|
仕事の範囲 | 主に室内空間を対象とし、既存の製品を選択して空間をコーディネートする 家具、照明、カーテンなどの選定や配置を行い、実用性を重視する | 室内外を問わず広い範囲の空間デザインを手掛ける イベントブース、ショーウィンドウ、イルミネーションなど、創造的で独創的なデザインを行う |
必要なスキル | 既製品を組み合わせて調和を作り出す能力が重要である 建築系の知識を持つ人が多い傾向にある | 芸術性が高く、創造力と独創性が重要である デザイン全般の知識を持つ人が多い傾向にある |
資格 | インテリア産業協会主催の「インテリアコーディネーター資格試験」がある 難易度が高い資格 | 「空間ディスプレイデザイナー認定試験」がある 比較的取得しやすい資格 |
勤務先 | 住宅メーカーやデザイン事務所での勤務が多い | 一般のメーカーや飲食チェーンなど幅広い業界で活躍する |
インテリアコーディネーターと空間デザイナーは共通点も多く、両方の分野を手掛ける専門家も少なくありません。
個人の興味や適性に応じて、より適した職業を選択することが重要です。
空間デザイナーになるには理系・文系どちらがいい?
空間デザイナーを目指すには、理系・文系どちらのバックグラウンドでも適性があります。
文系出身者は豊かな発想力や文化的背景を活かし、感性豊かなデザインを追求できます。
一方、理系出身者は論理的思考や構造設計の技術を強みに、精密な設計を実現できます。
建築系に進む場合は数学が必要になるため、理系の方が有利な場合があります。
多くの大学では文理融合型のカリキュラムを採用しており、文系出身者には基礎的な理系スキルを、理系出身者には創造力を磨く教育を提供しています。
まとめ

本記事では、空間デザイナーの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、空間デザイナーに関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 空間デザイナーとは、建築物やインテリアのデザインを通じて、物理的な空間に美しさと機能性を融合させる職業である
- 主な仕事は、クライアントの要望を聞きながらコンセプトを立案し、デザインプランを提案するところから、材料の選定、施工監理することである
- 空間デザイナーになるために必須の資格はない
- 豊かかな想像力がある人・美的センスに優れている人に空間デザイナーはおすすめ
- 空間デザイナーになりたい高校生は空間デザインを学べる大学か専門学校に進学するのがおすすめ
本記事が空間デザイナーの全体像を理解する参考になれば幸いです。
空間デザイナーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
空間デザイナーになる方法や、空間デザイナーになるために最適な進学先をまとめた「空間デザイナーのなり方ガイド」をプレゼント中。無料受け取りは、年内入試ナビの無料会員になるだけ。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
