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作成日: 2025/7/03 更新日:2025/7/03

建築工学では何を学ぶ?建築工学を学べる大学や卒業後のキャリアを紹介

建築工学では何を学ぶ?建築工学を学べる大学や卒業後のキャリアを紹介

「建築工学とはどんな学問?」

「建築工学を学んだ後の進路は?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。

  • 建築工学で学ぶ内容
  • 基本的なカリキュラム
  • 建築工学を学べる大学と学校の選び方
  • 建築工学の学びを活かせる職業とキャリアパス
  • 建築工学の実践的な知識

本記事では、建築工学で何を学ぶのか、学ぶためにはどの学部・学科に行くべきかなど網羅的に説明します。

加えて、学んだ後の就職先やキャリアについても詳しく解説します。

建築工学とは何を学ぶのか気になっている方、進学・キャリア選びの参考にしたい方はぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。


建築工学とは

建築工学

建築工学とは、建物や橋、トンネルなどの構造物を安全かつ効率的に設計・施工・維持管理するための技術と理論を学ぶ学問です。

建築の見た目やデザインだけでなく、耐震性・強度・環境性能など、「安心して長く使える建物」を実現するために不可欠な分野です。

建築工学の歴史

建築工学の歴史は、人類の「住まい」や「構造物」をつくる営みとともに発展してきました。

以下では、古代から現代までの建築工学の歴史を簡単に解説します。

時代区分
特徴
代表的な技術・建築物
古代(紀元前~紀元後)
石や木などの自然素材で巨大な建築物
宗教的・象徴的意義の追求
幾何学的秩序と美的調和の追求
ピラミッド
ジッグラト
水道橋
コロッセオ
パルテノン神殿
中世ヨーロッパ~ルネサンス期(5世紀~16世紀)
建築と芸術の融合
高度な石材技術
ゴシック建築
ノートルダム大聖堂
産業革命(18~19世紀)
科学的アプローチの導入
新材料の使用
鉄やガラスの使用
橋梁
工場
駅舎
20世紀
鉄筋コンクリートの普及
近代建築の提唱
高層ビル
ドーム構造
CADの導入
21世紀
サステナブル建築
ICTとの融合
スマートビルディング
BIM
防災・減災建築工学

建築工学は、単なる建物づくりではなく、時代ごとの技術革新と社会課題への対応の歴史でもあります。

現代では「地球環境との共存」や「デジタル化」といった新たなテーマのもと、より複合的かつ未来志向の学問分野として発展し続けています。

建築工学で学ぶ内容と研究分野

内容と研究分野

建築工学で学ぶことができる主な内容と研究分野を解説します。

  • 構造力学、構造設計
  • 建築環境工学、省エネルギー設計
  • 施工管理、建築マネジメント
  • 建築法規と制度
  • 建築表現、プレゼンテーション技法
  • 建築設備工学
  • 建築材料学
  • 建築設計、意匠(いしょう)
  • 建築史、建築理論
  • 防災、耐震設計

それぞれ見ていきましょう。

構造力学・構造設計

建物が地震や風などの外力に耐えられるように、安全な構造を設計するための力学的な知識を学びます。

学ぶ内容
詳細
荷重と構造力学の基礎
建物にかかる荷重の種類や、構造部材に作用する力の計算方法を学ぶ
構造の安定性設計
力の伝達経路や剛性バランスを考慮した、安全な構造配置を設計する力を養う
構造形式の比較理解
鉄筋コンクリート、鉄骨、木造など、構造形式ごとの特徴と用途を学ぶ
耐震・免震設計
地震に強い建物をつくるための耐震・制振・免震の考え方と設計手法を学ぶ

建築環境工学・省エネルギー設計

建築環境工学・省エネルギー設計

断熱・通風・採光など、人が快適に過ごせる室内環境の設計について学びます。

太陽光発電や再生可能エネルギーの導入、省エネ基準など、持続可能な建築に関する知識も重視されます。

学ぶ内容
詳細
室内環境の設計原理
温熱・光・空気・音環境を調整し、快適な住空間をつくるための基礎知識を学ぶ
パッシブデザイン
自然の力(太陽光・風・地熱など)を活用してエネルギー負荷を抑える設計手法を学ぶ
省エネルギー設計
断熱性能の高い建物や高効率設備の導入など、省エネ基準に対応した設計を学ぶ
再生可能エネルギー活用
太陽光発電などの自然エネルギーを建築に組み込む方法を学ぶ
環境性能の評価制度
CASBEEなどの建築物評価制度や、建築物省エネ法などの法制度を理解する

施工管理・建築マネジメント

建築プロジェクトをスムーズに進めるための工程管理、コスト管理、安全管理について学びます。

現場監督や施工管理技士としての実務にも直結する分野で、実習やインターンを通じて実践的に身につけます。

学ぶ内容
詳細
工程管理の手法
工事の進行計画を立て、効率よく建築作業を進める管理方法を学ぶ
コスト管理の基礎
材料費・人件費・外注費などを予測・管理し、予算内で工事を進める力を養う
品質・安全の確保
建物の品質基準や安全対策を理解し、現場での適切な管理方法を学ぶ
デジタル管理技術
BIMやICTツールを活用して、設計・施工の効率化を図る方法を習得する
現場実習と実務体験
インターンや実習を通じて、施工管理の実務的な対応力を身につける

建築法規と制度

建築法規と制度

建築設計や施工において守るべき法的基準や、都市計画との整合性を学びます。

建物の安全性や地域との調和を保つために、法令の理解は不可欠です。

学ぶ内容
詳細
建築基準法の理解
建物の構造や用途、安全性に関する最低限の法的基準を学ぶ
都市計画法の基礎
用途地域や建ぺい率・容積率など、都市設計の枠組みに関する制度を理解する
許認可と手続きの流れ
建築確認申請や検査、各種届け出など、実務で必要となる行政手続きを学ぶ

建築表現・プレゼンテーション技法

建築アイデアを他者に正確に伝えるための視覚表現やプレゼン能力を養います。設計者の意図を効果的に伝える力は、実務で重要です。

学ぶ内容
詳細
図面・スケッチの表現
平面図・立面図・断面図や手描きスケッチなど、建築図面の基礎を学ぶ
模型・CG制作
建築模型や3Dパース、レンダリングなど、立体的な提案手法を習得する
プレゼン技法
設計意図やコンセプトを論理的かつ魅力的に伝えるプレゼン能力を磨く

建築設備工学

建築設備工学

建築設備工学では、建物内の快適性と機能性を保つための設備について学びます。

具体的には、空調、換気、給排水、電気配線など、建物の「中の仕組み」を安全で効率的に設計する技術を学びます。

省エネや環境負荷低減、スマートビル技術の研究も行われています。

主な設備
内容の例
空調
室内の温度・湿度の調整
給排水
衛生設備、水の供給と排水管理
電気
照明、通信、電源の供給管理

建築材料学

建築材料学では、建物に使われる材料の性質や性能について学びます。

鉄筋コンクリート、木材、断熱材など、建築に使う材料の性質や強度、劣化のメカニズムなどが対象です。

環境適合性を調べ、新素材やリサイクル材の開発も重要な研究テーマです。

材料
主な特性例
コンクリート
圧縮強度や乾燥収縮の性質
木材
軽さ、加工のしやすさ、調湿性
鋼材
引張強度、耐食性

建築設計、意匠(いしょう)

建築設計、意匠(いしょう)

建築設計・意匠では、空間の機能性や構成、美しさを計画・表現する力を養います。

建物のデザインや空間の使い方を考えて「見た目の美しさ」と「使いやすさ」の両立を目指します。

住宅や公共施設などを対象に、用途や利用者の視点から図面や模型を使って設計し、構造や法規、文化的背景も重視されます。

要素
具体例
機能
動線計画、採光、通風の工夫
美的要素
外観デザイン、素材や色彩の選定
ツール
CAD、BIM、模型制作技術

建築史、建築理論

建築史、建築理論では、過去から現代までの建築の変遷や思想、技術について学びます。

過去の建築や設計思想を学び、現代建築に活かすための知識を深めます。

様式や文化背景、著名な建築家の思想などを通して、設計の理論的基盤を築くことが目的で、日本建築や西洋建築など幅広く扱います。

対象
様式
ロマネスク、バロック、モダニズムなど
建築家
ル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドなど
理論
空間構成、比例理論、構造の美学

防災、耐震設計

防災、耐震設計

​防災・耐震設計では、地震や火災などの災害から人命と建物を守る設計技術を学びます。

地震や火災などの災害に備えるための設計技術は、日本では特に重要な分野です。

耐震構造の設計や耐火計画、避難誘導の配置などを含みます。被害予測や災害リスクに対応した都市・建築づくりの研究も進められています。

項目
内容例
耐震設計
地震の揺れに対応する構造計画
防火設計
延焼防止、避難経路の設計
減災
被害シミュレーション、防災計画の立案

大学と学部の選び方

大学と学部の選び方

建築工学を学ぶためには、どんな大学を選べば良いのでしょうか?

大学選びのポイントとして、大きく以下の点を紹介します。

  • 建築工学を学ぶ大学選びのポイント
  • 建築工学を持つ大学の一例

それでは順に確認しましょう。

建築工学を学ぶ大学選びのポイント

建築工学を専攻できる学部・学科がある大学を選ぶ際は、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

学べる内容やカリキュラムの充実度を確認する

建築工学は構造設計、環境工学、施工管理、建築法規など幅広い分野を扱うため、自分が学びたい分野に強いカリキュラムがあるかを確認することが重要です。

特に、BIMやCAD、サステナブル建築など、最新技術に対応した授業があるかをチェックすると良いでしょう。

実験・実習・インターンなど実践的な学びがあるか

建築工学は座学だけでなく、模型制作・構造実験・現場見学・企業インターンシップといった実践的な経験が欠かせません。

企業や自治体と連携したプロジェクトを取り入れている大学は、卒業後の就職や実務への応用力も高まりやすい傾向にあります。

建築士資格の取得支援や進路サポート体制

将来、一級建築士や二級建築士の資格取得を目指す人は、国家試験の受験資格が得られるカリキュラムになっているかどうかを必ず確認しましょう。

さらに、資格対策講座やキャリア支援制度が充実している大学は、就職活動にも有利です。

大学の所在地

大学が自宅から通える範囲にあるかどうかは重要なポイントです。

下宿や一人暮らしが必要な場合、その分だけ費用がかかるため、保護者との相談が必要です。

また自宅から通える範囲でも、片道2時間程度かかるようだと、勉強の時間が限られます。

大学の所在地がどこか、通学にどの程度の時間がかかるかを確認し、入学後の生活をイメージすると良いでしょう。

進路実績

「所在地」にも関わることですが、都市部の大学は、建設会社や設計事務所とのつながりが強いことが多く、就職に有利なケースもあります。

大学のHPを見て、卒業生がどのような業界や企業に就職しているのかを確認するのが良いでしょう。

建築工学を学べる学部・学科の例

学部・学科の例

建築工学は、工学部の中にある建築学科や建築コースにカリキュラムが設置されていることが多いようです。

以下が建築工学を学べる学部・学科の一例です。

  • 工学部 建築工学科
  • 理工学部 建築学科(工学寄り)
  • 建築都市学部 建築学科
  • 環境デザイン学部 建築・環境デザイン学科
  • 土木建築工学部 建築コース

進学を希望する大学の中に上記の学部・学科があるか、建築工学のカリキュラムが設置されているか、確認してみてください。

建築工学を専攻できる学部または学科がある大学の一例

以下は、「建築工学を専攻できる」代表的な大学とその学部・学科の一例です。

大学名
学部・学科
特徴
創域理工学部 建築学科
構造・環境・意匠・都市計画など、建築工学全般を理系の視点から学べるカリキュラム
建築学部 建築学科
建築設計とともに、構造・施工・環境設備など、実践的な建築工学技術を学習可能
工学部 建築学科
都市防災や省エネルギー設計、BIM活用など、最新の建築工学教育に力を入れている

建築工学は主に工学部の建築学科や建築学部の建築学科で学ぶことができます。

これらの学部では、建築物の設計や施工、管理に関する幅広い知識を身につけることができ、実践的なスキルを養うためのカリキュラムが充実しています。

また、年内入試ナビでは建築工学を学べる大学の一例をまとめています。

こちらもぜひ参考にしてください。

参考:建築工学を学べる大学の一例はこちら

取得が目指せる資格

取得が目指せる資格

建築工学の学びを生かして取得を目指せる代表的な資格には、「建築士」や「施工管理技士」などがあります。

代表的な資格を以下の表にまとめました。

資格名
受験資格
試験内容
一級建築士
指定された建築系の大学・専門学校を卒業し、所定の実務経験(2~4年)を積むこと
一次試験(学科)と二次試験(設計製図)
構造力学・法規・設計製図の知識が必要
二級建築士
指定された建築系の大学・専門学校を卒業し、所定の実務経験(2~4年)を積むこと
一次試験(学科)と二次試験(設計製図)
構造力学・法規・設計製図の知識が必要
施工管理技士(建築施工管理技士)
学歴と実務経験が必要。大学で建築工学を学んだ場合、必要な実務経験が短くなるケースがある
施工管理、工程管理、安全管理など、現場運営に関する知識や実務力が問われる
木造建築士
高等専門学校や短大・専門学校などで建築に関する科目を所定単位履修して卒業し、一定の実務経験を積んだ者
または実務経験のみで7年以上の者
・学科試験:建築計画、構造、施工、法規(主に木造)
・設計製図:木造住宅などの設計図作成と記述試験
建築設備士
一級建築士または二級建築士の資格を持ち、かつ一定年数の実務経験(目安:一級で2年、二級で4年)を有する者
試験合格後、建築士の登録が必要
・一次試験:建築設備に関する一般知識(空調・衛生・電気設備、環境工学)
・二次試験:設計図書を基にした設計内容の検討、記述試験
技術士(建設部門・環境部門など)
大学で該当分野を修めた上で、一定の実務経験(通常7年程度)を積んだ者が対象
一次試験合格者(技術士補)からのステップアップも可能
・一次試験:基礎的な科学技術知識と適性試験(筆記)
・二次試験:専門分野に関する課題解決力、応用力を問う論文式試験と面接(建設計画、構造設計、環境保全対策など)

これらの資格は、設計や施工、建築マネジメント分野でのキャリアアップに直結する重要なステップです。

大学選びの際には、資格取得支援制度や合格実績もあわせて確認しておくと安心です。

建築工学を活かした職業・キャリア

職業・キャリア

建築工学の知識と技術は、建設業界を中心に幅広い職種で活かすことができます。

ここでは、代表的な職業とその仕事内容、そしてキャリアアップの流れについて解説します。

建築工学の知見を活かせる職種一覧

以下では、建築工学に知見を活かせる職業を表にまとめました。

職種名
主な仕事内容
必要な資格
あると有利な資格
建築士(一級・二級)
建物の設計、構造計算、法規対応など
建築士(国家資格)
構造設計一級建築士
設備設計一級建築士など
建築施工管理技士
工事現場の工程・品質・安全管理
施工管理技士(国家資格)
建築士
建設業経理士など
構造設計技術者
地震や風に強い建物の骨組み設計
一級建築士(業務上の必須条件)
構造設計一級建築士
建築設備技術者
空調・電気・給排水などの設備設計
特定の資格は不要
建築設備士
電気工事士
管工事施工管理技士など
建築コンサルタント
環境配慮設計、省エネ提案、耐震診断など
特定の資格は不要
建築士
省エネ建築診断士
CASBEE評価員など
ゼネコン技術職
現場管理・設計・積算・品質管理など
施工管理技士(業務内容により)
建築士
土木施工管理技士など

建築工学を活かした仕事は、社会的意義が高く、やりがいのある職種ばかりです。

資格取得と実務経験を積み重ねることで、安定した収入と自由な働き方を実現することも可能です。

建築工学を学べる大学の卒業後のキャリア・就職先

建築工学を学んだ学生は、建設・設計業界をはじめとするさまざまな分野で活躍することができます。

技術力と理論に裏付けられた専門性を活かし、社会インフラや住環境の整備に貢献できる仕事が多いのが特徴です。

ここでは、卒業後のキャリアについていくつかの例を挙げ、表にまとめました。

業種
職種
仕事内容
建設会社(ゼネコン)
施工管理職
現場監督
建築工事全体のマネジメント(工程・安全・コストなど)を担当
設計事務所・建築設計会社
建築設計職(意匠・構造・設備)
建物の設計(住宅・ビル・商業施設など)を手がける
ハウスメーカー
設計職
施工管理職
技術営業職    
戸建住宅の設計・現場管理・提案営業などに携わる
不動産ディベロッパー
企画・開発職
技術・設計監理職
営業・マーケティング職
プロジェクトマネージャー
土地の取得から企画・設計・施工・販売まで、建築プロジェクト全体を統括
官公庁・自治体
技術職(建築)
都市計画職
公共建築の設計監理、都市計画、建築確認業務などを担当

建築工学を専攻することで、「ものづくりの現場」から「都市と暮らしの未来」まで、幅広い分野で長く活躍できるキャリアを築くことができます。

よくある質問

faq

建築工学に関して興味のある人はどんな疑問があるのでしょうか。

ここでは建築工学に関してよくある質問を以下にまとめます。

建築工学を学ぶとどんなことができる?

建築工学を学ぶと、安全で快適な建物を設計・施工・管理するための知識と技術が身につきます。

たとえば、地震に強い構造の設計、省エネ性能の高い住宅の開発、BIMを使った建築プロジェクトの効率化などが可能になります。

また、建築士や施工管理技士といった国家資格の取得にもつながるため、建設・設計業界でのキャリアに直結します。

建築工学を学ぶメリットやデメリットは?

メリット,デメリット

建築工学を学ぶメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 実社会で役立つ専門スキル(設計、構造、施工など)が身につく
  • 国家資格取得で就職に有利
  • 社会インフラやまちづくりに貢献できるやりがいがある

デメリット

  • 数学・物理など理系科目の理解が求められる
  • 実験や製図など課題量が多く、学業が忙しくなりがち
  • 資格取得や実務経験が求められるため、即戦力になるには時間がかかる場合もある

建築学と建築工学の違いは何ですか?

建築学は、建物のデザインや美しさ、文化的な側面に重点を置いた学問で、建築意匠や歴史なども学びます。

一方、建築工学は、建物を「安全に」「機能的に」つくるための理論や技術に重点を置いた工学的アプローチが中心です。

構造設計、施工、材料、環境性能など、より技術寄りの内容が多いのが特徴です。

以下に、両者の違いを表にまとめました。

項目
建築学
建築工学
主な関心領域
デザイン性
美しさ
文化
芸術
構造
安全性
機能性
施工
環境性能など技術面
アプローチ
芸術的・文化的視点から建築を捉える
工学的・科学的視点から建築を支える
学ぶ内容
建築意匠
建築史
都市デザインなど
構造設計
建築材料
施工管理
建築環境工学など
重視する要素
見た目の美しさ
空間の使い方
文化的背景
建物の強度
耐震性
施工の合理性
省エネルギー性など
将来の進路例
建築設計事務所
デザイナー
大学・研究機関など
ゼネコン
設計事務所
設備会社
官公庁技術職など

「〇〇工学」っていっぱいあるけど、代表的な例と概要を教えてほしい

〇〇工学

建築工学・機械工学・情報工学・材料工学は、いずれも理系の代表的な工学分野ですが、それぞれ扱う対象や目的、応用される分野が大きく異なります。

以下の表に違いを整理しました。

分野
主な対象
学ぶ内容
応用分野
建築工学
建物や都市空間
建築設計
構造力学
環境・設備工学など
住宅・ビルの設計
都市開発
耐震構造など
機械工学
機械や装置
熱力学
流体力学
機械設計
制御工学など
自動車
ロボット
航空機
製造設備など
情報工学
情報・コンピュータ
プログラミング
アルゴリズム
AI
ネットワークなど
IT
ソフトウェア開発
通信
DX分野など
材料工学
物質・素材
材料の性質
構造
加工
ナノテクなど
半導体
金属
樹脂
医療材料
エネルギー分野など

参考:機械工学は何を学ぶ学問?主に学ぶことや専攻した後の就職先を徹底解説

​参考:情報工学とは何を学ぶ学問?学べることや就職先を向いている人の特徴と共に解説

​参考:材料工学とは何を学ぶ学問なのか?大学の一例や就職先まで徹底解説

建築工学を学ぶのに向いている人の特徴は?

建築工学を学ぶ人や、建築工学の知見を活かせる人は、どのような特徴を持っているのでしょうか?

以下に一例を記載します。

  • 数学や物理が好き・得意な人
  • モノづくりや設計に興味がある人
  • 論理的に考えるのが得意な人
  • 社会の役に立つ仕事がしたい人
  • 地震や災害に強い建物に関心がある人

まとめ

まとめ

本記事では、建築工学では何を学ぶのかについて、建築工学の基本的な内容、建築工学を専攻できる大学と選び方、建築工学を活かせる職業とキャリアパスについて紹介しました。

解説した中でも、建築工学に関する重要なポイントを最後に記載していきます。

  • 建築工学は、建物や構造物を安全かつ快適に設計・施工・維持するための理論と技術を学ぶ実践的な学問
  • 建築工学の主要分野には、構造設計、環境工学、施工管理など幅広い知識と技術を学ぶ
  • 建築工学を活かす一級建築士という資格は、建築設計事務所やゼネコン、官公庁などで活躍できる
  • 建築工学を活かせる職業には、建築士、施工管理技士、構造設計技術者などがあり、多様なキャリアパスが開かれている
  • 建築工学の実践では、模型制作や構造実験、建設現場でのインターンシップの実習を通じて実践的に学ぶ

この記事が建築工学の全体像をつかむ参考になれば幸いです。

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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