作成日: 2025/6/02 更新日:2025/6/02
航空工学とは何を学ぶ学問?学ぶことや就職先を徹底解説

「航空工学とはどんな学問?」
「航空工学を学んだ後の進路は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 航空工学とはどんな学問なのか
- 専攻すると何を学ぶのか
- 航空工学を学べる大学
- 学んだ後の進路や就職先
- 向いている人の特徴
航空工学とは何を学ぶのか気になっている方、進学・キャリア選びの参考にしたい方はぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
航空工学とは

航空工学では飛行機、ヘリコプター、ドローンなどの設計・開発・製造・運用に関わる知識と技術を学びます。
物理学や数学を基盤に空気力学、材料科学、推進システム、制御工学など多くの分野を統合して応用します。
20世紀初頭、ライト兄弟の飛行成功をきっかけに急速に発展し、現在では航空機、ロケット、人工衛星、ドローンなど幅広い飛行体を対象としています。
この分野の主な目的は、安全で効率的な飛行システムの設計と製造です。
航空機の安定性や燃費効率、環境への影響を考慮しながら設計が行われ、軍事から宇宙探査まで応用範囲は広大です。
さらに、最新のコンピュータ技術や材料技術、AIの活用による自律飛行など、技術革新が進むことで新たな可能性が広がっています。
航空工学で学ぶ内容・分野

航空工学では何を学ぶのでしょうか。
以下に航空工学で学ぶ内容・研究分野についてまとめます。
- 流体力学
- 構造力学
- 推進工学
- 飛行制御工学
それぞれ見ていきましょう。
流体力学
流体力学は、航空機が空中を移動する際の空気の動きや、空気が航空機に及ぼす影響を研究する航空工学の基礎分野です。
以下に、流体力学で学ぶ主な内容をまとめました。
流体力学で学ぶ項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
空気の特性 | 速度、圧力、密度、温度が航空機の性能や挙動に与える影響を探求 |
基礎理論 | ベルヌーイの定理やナビエ・ストークス方程式を使用して流れを解析 |
揚力と抗力の計算 | 翼周りの流れを解析し航空機の飛行性能を最適化 |
乱流の理解 | 航空機の安定性向上に向けた複雑な流れの解析 |
設計への応用 | 風洞実験やシミュレーションを通じて効率的な形状設計を行い、環境負荷を低減 |
これらの知識を応用することで、安全で効率的な航空機の設計や改良を支える重要な基盤となります。
構造力学

構造力学は、航空機や宇宙機の設計と安全性を支える学問であり、多様な力や応力に耐える構造を設計するための知識を提供します。
以下に、構造力学で学ぶ主な内容をまとめました。
構造力学で学ぶ項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
基礎理論 | 応力とひずみ、材料の力学的特性、降伏条件を理解 |
専門知識 | 疲労解析、破壊力学、振動解析、衝撃応答を学び設計に応用 |
軽量化技術 | 航空機特有の軽量化と複合材料の使用法 |
解析手法 | 有限要素法(FEM)を用いて複雑な構造の解析と設計最適化を実施 |
保守と点検への応用 | 運用中の構造異常を早期発見し、事故を未然に防ぐ知識を活用 |
構造力学の知識は、設計だけでなく保守や点検にも活用され、航空機の安全性と効率性を維持する要です。
推進工学
推進工学は、航空機や宇宙機の動力を生み出すエンジンや推進システムの設計・開発を扱う分野です。
以下に、推進工学の主な学習内容を整理しました。
推進工学で学ぶ項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
基礎知識 | 燃焼プロセス、熱力学、流体力学、材料科学を組み合わせて推進力を研究 |
ジェットエンジン | 高温高圧ガスを効率的にタービンに伝達し、推進力と燃費性能を向上 |
環境技術 | 排出ガス削減、騒音低減を目指したエコ・エンジンの開発 |
宇宙応用 | ロケットエンジンの設計と開発を通じて宇宙探査を支援 |
形状最適化 | 空力的形状の改良により燃料消費を抑えつつ性能を最大化 |
推進工学は、航空機や宇宙機の性能向上だけでなく、環境への影響を抑えた持続可能な技術開発にも貢献しています。
飛行制御工学

飛行制御工学は、航空機の安定性や操縦性を制御する技術を学ぶ分野です。
動操縦やフライトコンピュータなどのシステム設計にも関わります。
飛行制御工学で学ぶ項目 | 具体的な内容 |
飛行の力学 | 揚力・抗力・重力・推力などのバランス、飛行中の運動の解析 |
安定性と操縦性 | 航空機の静的・動的安定性、操縦応答の評価 |
自動飛行制御 | オートパイロットや自律飛行システムの設計と理論 |
センサ・アクチュエータ | 姿勢・速度・高度などを計測・制御するための機器とその使い方 |
フライトコンピュータ | デジタル制御、リアルタイムシステム設計、フィードバック制御の応用 |
航空工学を学べる大学・学部・学科の一例

航空工学を学べる大学・学部・学科の一例は以下の通りです。
- 室蘭工業大学 理工学部創造工学科航空宇宙工学コース
- 東京都立大学 システムデザイン学部航空宇宙システム工学科
- 金沢工業大学 工学部航空宇宙工学科
それぞれチェックしていきましょう。
室蘭工業大学 理工学部創造工学科航空宇宙工学コース
航空機やロケット、人工衛星に関連する設計や運用のための基礎を学び、システム指向の航空宇宙工学を実践的に習得することが可能です。
学年 | 学習内容 |
|---|---|
1年 | 一般教養(人文・社会・外国語) 自然科学(数学・物理・化学・生物) 情報系(データサイエンス・プログラミング)を学び、理工学の基礎を培う |
2年 | 前期:材料・流体・熱・電磁気・電気回路・計測工学を学び、専門基礎を習得 データ活用スキルも修得 後期:コースに分属し、「航空宇宙機械力学」「燃焼工学」「飛行力学」などを学ぶ |
3年 | 「空気力学」「ロケット工学」「ジェットエンジン」「宇宙航行工学」など専門知識を深める 設計実習で応用力を養う |
4年 | 研究室に配属され、卒業研究を通じて課題解決力を磨く |
室蘭工業大学理工学部創造工学科航空宇宙工学コースの特徴は以下の通りです。
- システム設計能力を養成する教育カリキュラム
- 超音速飛行などの研究を推進する豊富な研究環境
- 航空関連企業から自動車、エネルギー分野まで幅広い就職実績
東京都立大学 システムデザイン学部航空宇宙システム工学科

航空機、ロケット、人工衛星などの設計・製造を通じて、航空宇宙システム工学を総合的に学びます。
基礎科学から空力学、制御工学、宇宙情報通信まで多様な分野にわたるカリキュラムがあるのが特徴です。
4年次には少人数の指導体制で研究を進めます。
東京都立大学システムデザイン学部航空宇宙システム工学科の特徴は以下の通りです。
- 宇宙航空研究開発機構などと連携した実験・研究環境
- 宇宙通信やエネルギー利用などの応用科目を設置
- 国内外の研究機関との共同研究や進学支援
参照:東京都立大学 システムデザイン学部航空宇宙システム工学科
金沢工業大学 工学部航空宇宙工学科
航空機や宇宙用エンジンの基礎知識を学び、安全性や環境配慮を重視した技術を習得します。
航空機の飛行機構や構成要素、統合技術についても深く学び、輸送機械産業で活躍できる人材を目指せます。
金沢工業大学工学部航空宇宙工学科の特徴は以下の通りです。
- 地球環境と調和する技術革新を重視した教育
- 航空機の構成要素から統合技術まで幅広い学習内容
- 輸送機械産業に直結した教育カリキュラム
航空工学や航空学、船舶工学を学べる大学や内容
上記の大学以外にも、航空工学を学べる大学は多数あります。
下記のまとめもぜひ参考にしてください。
また、航空工学と似た学問に、航空学や船舶工学などがあります。
それぞれの学問の内容や取得を目指せる資格、進路などを詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。
参考:船舶工学とは何を学ぶ学問?学ぶことや就職先を徹底解説
学んだ後の進路は?

航空工学を大学で専攻した先輩たちは、卒業後にどのような進路を歩んでいるのでしょうか。
東京都立大学を例に見ていきましょう。
東京都立大学 システムデザイン学部の卒業生の進路・進学情報をチェック
東京都立大学 システムデザイン学部航空宇宙システム工学科の卒業生の就職先の業種とその割合は以下の通りです。
就職した業種 | 就職者割合 |
|---|---|
進学 | 65.7% |
製造業 | 12.1% |
情報通信業 | 8.1% |
その他 | 14.0% |
参照:東京都立大学 システムデザイン学部航空宇宙システム工学科 進路・就職
東京都立大学システムデザイン学部の卒業生は、大学院への進学が多いです。
また製造業・情報通信業などの業種で活躍していることが分かります。
航空工学の知識を活かせる就職先・職業・仕事

航空工学の専門知識が活かせる仕事はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な就職先について解説します。
- 航空機製造企業
- 宇宙関連機関
- 防衛関連企業
- 航空関連の部品・材料メーカー
- ドローン開発企業
それぞれ見ていきましょう。
航空機製造企業
航空機製造企業は、航空工学の知識を最大限に活かせる場であり、研究開発から製造、品質管理まで多岐にわたる業務があります。
以下に職種・主な業務内容・求められるスキルを整理しました。
職種 | 主な業務内容 | 活かせるスキル |
|---|---|---|
航空機設計エンジニア | 航空機の空力性能の最適化、機体構造の設計、材料選定、システム設計 | 流体力学、構造力学、材料科学、設計ソフトウェアの操作スキル |
製造技術者 | 航空機部品の製造工程の設計と管理、製造機器の監視、製造プロセスの最適化 | 生産管理、品質管理の技術、製造プロセスの知識 |
品質管理担当者 | 製造された航空機や部品の品質検査、信頼性の試験、安全基準の遵守確認 | 試験評価スキル、信頼性工学、国際規格の理解 |
プロジェクト管理者 | 航空機開発プロジェクトの計画、進捗管理、リソースの調整、異なる部署間の連携 | プロジェクト管理スキル、航空工学の知識、リーダーシップ、コミュニケーション能力 |
航空機製造企業では、航空工学の幅広い知識を統合的に活用できます。
例えば、設計エンジニアは理論と実験データを基に革新的な航空機設計を行い、製造技術者は新しい素材や生産方法を駆使して効率的な製造を追求します。
宇宙関連機関

宇宙関連機関では、航空工学の知識がロケットや人工衛星の設計、運用、探査プロジェクトで活用されます。
以下に職種・主な業務内容・求められるスキルを整理しました。
職種 | 主な業務内容 | 活かせるスキル |
|---|---|---|
宇宙機設計エンジニア | ロケットや人工衛星の設計・システム開発、性能試験、運用計画の立案 | 推進工学、流体力学、システム工学、設計シミュレーションスキル |
ミッション運用担当者 | 宇宙探査ミッションの運用、地上と宇宙間の通信システム管理、収集データの分析 | ミッション管理能力、データ解析スキル、航空規制や宇宙条約の知識 |
研究開発エンジニア | 新技術の研究開発、宇宙機のプロトタイプ設計、長期的な探査計画の構築 | 創造的発想、研究能力、航空工学の専門知識 |
プロジェクト管理者 | 宇宙プロジェクトの進行管理、技術チーム間の連携調整、スケジュールとリソースの管理 | プロジェクト管理スキル、異文化理解、国際的なコミュニケーション能力 |
宇宙関連機関の仕事には、さまざまな役割があります。
例えば、火星に宇宙機を送るプロジェクトを考えると、宇宙機を開発するエンジニア、ミッションの目的を決める運用担当者など、多くの専門家が協力して進めます。
エンジニアは、宇宙空間で安定して動作する機体を設計し、運用担当者は地上から宇宙機を管理しながら、安全で確実な運用を支えます。
このように、宇宙分野では幅広い知識とチームワークが求められます。
また、研究開発エンジニアは未来の宇宙開発技術を模索し、プロジェクト管理者はこれら全ての活動を円滑に進行させます。
宇宙関連機関でのキャリアは、技術革新と未知への挑戦が交錯する、非常に魅力的な職場環境です。
防衛関連企業
航空工学の知識は、防衛産業での航空機や無人航空機(ドローン)の開発においても重要な役割を果たします。
以下に職種・主な業務内容・求められるスキルを整理しました。
職種 | 主な業務内容 | 活かせるスキル |
|---|---|---|
防衛用航空機設計者 | 軍用機や無人航空機の設計、耐久性試験、特殊条件下での性能向上 | 流体力学、構造力学、耐久性試験スキル |
システムエンジニア | 航空機システムの統合、試験・評価、運用支援 | システム工学、運用管理、安全規制の知識 |
技術研究者 | 新技術や新素材の研究、実験設備の運用、革新的技術の開発 | 材料科学、航空力学、研究能力、分析力 |
プロジェクトリーダー | 防衛関連プロジェクトの進行管理、国際共同研究の調整、スケジュールと予算の管理 | リーダーシップ、プロジェクト管理スキル、航空法規の知識 |
防衛関連企業では、通常の航空機とは異なる過酷な環境に適応したり、特殊な要件を満たしたりする航空機が求められます。
そのため、高度な設計技術や安全基準への対応能力が必要です。また、国際プロジェクトに参加することで、異文化間の連携や高度な交渉力が磨かれます。
航空工学の知識を活かして、安全保障の現場で活躍することは、技術者としてのやりがいを大いに感じられるキャリアパスとなるでしょう。
航空関連の部品・材料メーカー

航空関連の部品・材料メーカーは、航空機の安全性や性能向上を支える要素技術を担う企業です。
機体の構造部品、エンジン周辺機器、電子機器、軽量・高強度の先端材料などの設計・開発・製造・品質管理を行っています。
航空工学の知識を活かして、構造設計、材料評価、製造プロセスの最適化、品質保証といった多様な業務に携わることができます。
職種 | 主な業務内容 | 活かせるスキル |
設計エンジニア | 機体構造部品やエンジン部品の設計・性能評価 | 機械設計、CAD、材料力学 |
生産技術者 | 製造工程の開発・改善、生産設備の設計 | 生産工学、品質管理、プロセス制御 |
品質保証担当 | 部品や材料の検査・評価、品質トラブルの対応 | 品質管理手法、分析力、ISO知識 |
材料開発研究者 | 耐熱・軽量・高強度な新素材の研究開発 | 材料科学、熱力学、実験・解析技術 |
ドローン開発企業
ドローン開発企業は、無人航空機(UAV)の設計・製造・制御システムの開発を行う企業です。
航空力学や飛行制御、機体構造、推進装置、センサー制御、通信技術など、多岐にわたる分野の知識が求められます。
産業用・農業用・物流用・災害対応など活用領域は広がっており、航空工学の専門性を活かして、研究開発や試作、システム統合、飛行試験、安全評価といった職種で活躍できます。
職種 | 主な業務内容 | 活かせるスキル |
機体設計技術者 | フレーム・翼などの構造設計 | 航空力学、材料力学、CAD設計 |
制御システム開発 | 自動飛行、姿勢制御などのソフトウェア設計 | 飛行制御理論、プログラミング、センサ工学 |
飛行試験技術者 | 試作機の飛行テストと安全性・性能評価 | 実験計画、リスク管理、データ解析 |
電子・通信技術者 | 通信モジュール、GPS、遠隔操作システムの開発 | 通信工学、回路設計、信号処理 |
プロジェクト管理 | 製品開発全体の進行管理、他部門との調整 | 工学的知識、マネジメント能力 |
よくある質問

航空工学に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
航空工学を学ぶのに向いている人の特徴は?
航空工学を学ぶには特定の適性が求められます。
以下に、向いている人の特徴を表形式でまとめます。
向いている人特徴 | 向いている理由 |
|---|---|
理系分野への興味がある人 | 数学や物理といった理系科目に強い関心と理解力が必要 |
発想力と探究心がある人 | 新技術やアイデアを生み出す創造力と未知の課題に挑戦する探究心が求められる |
コミュニケーション能力が高い人 | 多くの専門家と協力するプロジェクトにおいてチームワークが不可欠 |
航空宇宙分野への興味がある人 | 航空機や宇宙機への関心が学び続けるモチベーションを支える |
これらの特徴を持つ人は、航空工学の学びを通じて高度な知識とスキルを身につけ、活躍する可能性が高いです。
宇宙工学では何を学ぶ?

航空工学と似た分野に、宇宙工学があります。
宇宙工学では宇宙機器の運用や設計に必要な知識を学びます。
以下に主な学習内容を表形式でまとめます。
学ぶ内容 | 学ぶ内容の説明 |
|---|---|
流体力学 | 空気抵抗や浮力など、流体の動きに関する基礎知識を学ぶ |
構造力学 | 宇宙機器の設計や構造解析に必要な知識を学ぶ |
推進工学 | ロケットエンジンや推進システムの仕組みと性能向上技術を学ぶ |
制御工学 | 宇宙機器の航行や制御システムを設計・運用するための知識を学ぶ |
これらの知識は、宇宙開発や関連産業での実務に直結し、高度な専門性を提供します。
宇宙工学は将来の宇宙探査や通信、エネルギー利用の拡大に向けて、非常に重要な役割を果たす学問分野です。
航空工学と宇宙工学の違いは?
航空工学と宇宙工学は技術基盤を共有しつつも、異なる環境や目的に特化しています。
以下に違いを表形式で示します。
比較項目 | 航空工学 | 宇宙工学 |
|---|---|---|
対象 | 航空機(飛行機、ヘリコプターなど)の設計、製造、運用 | ロケット、人工衛星、宇宙探査機など宇宙関連機器の設計と運用 |
主な研究内容 | 空力特性、エンジン効率、安全性、軽量化技術 | 宇宙環境での運用、推進技術、安全性、耐久性 |
目的 | 地球上での効率的で安全な航空輸送を実現 | 宇宙環境での探査、通信、科学研究を支える技術を構築 |
総じて、航空工学は大気圏内、宇宙工学が大気圏外が研究対象であるという違いがあります。
航空工学を学ぶことで目指せる資格は?

航空工学を専攻することで取得を目指せる資格とその内容を以下にまとめます。
資格名 | 資格の説明 |
|---|---|
技術士・技術士補 | 技術士は高度な専門知識と実務経験を持つ技術者として認定される国家資格 技術士補はその基礎資格に相当 |
基本情報技術者 | 情報処理技術の基礎を証明する国家資格でシステム設計やプログラミングスキルを認定 |
応用情報技術者 | IT分野の応用力や高度な知識を証明する資格でシステムの設計や運用を担う技術者向け |
高度情報処理技術者 | IT戦略やセキュリティ設計などより専門的で高度な知識を必要とする資格群の総称 |
危険物取扱者 | 危険物の安全な取扱いと管理に関する知識を証明する国家資格 航空燃料や関連物質の管理に役立つ |
航空整備士 | 航空機の点検や整備を行うために必要な資格で航空機の安全運行を支える技術者を認定 |
航空特殊無線技士 | 航空機に搭載された無線設備の運用に必要な資格で航空業務に従事する際に重要 |
陸上特殊無線技士 | 地上の航空関連施設で使用される無線通信機器の操作に必要な資格 |
航空無線通信士 | 航空機の無線通信業務に必要な国家資格で管制塔との連絡や通信を担当 |
航空管制官 | 航空機の安全な離着陸と航行を指示・管理する国家資格で航空交通の中枢を担う職務 |
自家用操縦士(飛行機・回転翼航空機) | 個人用航空機(飛行機やヘリコプター)の操縦資格で基本的な飛行操作を行える |
自家用操縦士(上級滑空機・動力滑空機) | 滑空機や動力付き滑空機の操縦資格で特殊な飛行技能が必要 |
エネルギー管理士 | エネルギー使用効率の改善や管理に関する専門知識を証明する資格で航空機の燃料管理にも役立つ |
なお、年内入試ナビでは「航空整備士」について詳しく解説した記事を掲載しています。
こちらもぜひ参考にしてください。
参考:航空整備士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
まとめ

本記事では、航空工学の定義から、学ぶ内容、航空工学を学べる大学、学んだ後の進路や就職先、向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、航空工学に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 航空工学とは、航空機や宇宙機の設計・開発・製造・運用に関わる学問である
- 学ぶ分野としては、流体力学・構造力学・推進工学などが含まれる
- 航空工学を学べる大学の卒業後の主な就職先としては航空機製造企業・宇宙関連機関・防衛関連企業などが挙げられる
- 航空宇宙分野に興味がある人・コミュニケーション能力が高い人に航空工学はおすすめ
- 航空工学を専攻できる大学でも入学後のカリキュラムが異なるので、あなたの興味やキャリア目標に合わせて大学を選ぶ
本記事が航空工学の全体像を理解する参考になれば幸いです。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。