推薦入学試験(公募制)
出願書類の書き方
レポート課題は非常に個人的で深い問いです。
「なぜキリスト教を学びたいのか」「現在のあなたは、キリスト教のどの側面に惹かれているのか」を真摯に答える必要があります。
例えば、教会での礼拝経験、聖書の言葉との出会い、人生の困難や人間関係の中での信仰の役割など、具体的で個人的な理由を述べてください。
建前的な答えではなく、本当の動機を言語化することが重要です。
自己推薦書では、高校時代の経験や、自分がどのような人間であるか、人生で大切にしていることを述べてください。
神学は「自分の人生と信仰をどう向き合わせるか」を問う学問です。
そうした自己認識が示されていることが、入学後の学習意欲につながります。
「特筆すべき能力・実績」は任意ですが、教会での活動経験や、キリスト教に関する読書・研究があれば記載することで、真摯な関心が伝わります。
二次試験の対策
学科試問は「キリスト教外国語(英・独・仏から選択)の基礎理解」と「キリスト教に関する基礎理解を問う小論文」の2部構成です。
外国語試問(90分)
英語、ドイツ語、フランス語のうち、1つを選択します。
聖書の抜粋(英語版など)を読み、その内容を理解し、簡潔に説明する能力が試されます。
高3春から、英語の場合は "King James Bible" など英語聖書を定期的に読み、聖書特有の表現に慣れてください。
ドイツ語・フランス語の場合も、その言語での基本的な語彙と読解力が必要です。
小論文(60分)
キリスト教の基本的な教義や歴史、現代社会におけるキリスト教の役割などについて、論述する力を問われます。
高3春から、『聖書』の基本的部分(マタイ福音書、ルカ福音書など)と、キリスト教概論書を読破してください。
毎週1回は、キリスト教的課題についての小論文を書く練習をしましょう。
面接で問われること
主に以下のような内容が問われます。
- レポートで述べたキリスト教学習動機
- キリスト教に関する基本知識(聖書の内容、教派の違い、歴史的背景など)
- 大学でどのような研究をしたいのか
- 卒業後の進路希望(教育、牧師、神学研究など)
また、現代社会の倫理的課題(戦争、貧困、環境問題など)に対するキリスト教的視点からの考察も期待されます。
キリスト教信仰をどう理解しているか、信仰の深さよりも、「理性的に信仰を考察する力」が評価されます。
対策スケジュール
以下のようなスケジュールを確保するとよいでしょう。
高3春~夏
- キリスト教の基本学習。
- 旧約聖書・新約聖書の代表的箇所を読破。
- 『聖書』日本聖書協会版など、標準的な翻訳で学習。
高3夏~秋
- キリスト教概論書(例:『キリスト教とは何か』など)の読破。
- 西洋史における宗教改革の学習。
高3秋~出願期限
- 選択する外国語聖書の定期的な読み。
- 小論文の毎週1回の演習。
- レポート課題の執筆。
出願後~二次試験
- 面接対策。
- レポート内容の詳細説明。
- キリスト教に関する倫理的課題についての議論練習。
- 現代社会におけるキリスト教の役割についての思考。
推薦入学試験(公募制) 【国際バカロレア(IB)枠】
出願書類の書き方
「キリスト教を学びたいと希望するに至った過程」では、単なる「キリスト教に興味があります」という抽象的な説明では不十分です。
実際の人生経験・読書体験・人間関係を通じて、どのようにキリスト教への関心が深まったのかを具体的に述べることが重要です。
例えば、キリスト教系の学校での学び、聖書の読書体験、国際交流を通じたキリスト教圏文化の理解など、具体的なきっかけを示しましょう。
その上で、「キリスト教から学びたいこと」についても、神学的関心(教義・倫理・歴史)か、実践的関心(社会奉仕・国際協力)かを明確にして述べることで、志望動機の深さが伝わります。
二次試験の対策
学科試問は 2 つの部分に分かれます。
第 1 部は「キリスト教外国語(英独仏より選択)の基礎理解」で、90 分間で行われます。
選択言語でのキリスト教文献や聖書の読解力が問われます。
IB での高度な言語学習スキルを活かし、宗教関連の専門用語や概念を理解する訓練が必須です。
第 2 部は「キリスト教に関する基礎理解」を問う小論文で、60 分間です。
キリスト教史・教義・倫理・社会的役割など、複合的なテーマが出題される可能性があります。
聖書の基本的知識や、キリスト教の中核的な概念についての理解が重要です。
面接で問われること
レポートで述べた「キリスト教学習の過程」についての詳細な質問が予想されます。
また、キリスト教の基本的な教義(三位一体説・救済論・愛と赦しなど)についての理解度、そして神学科での学びが将来のキャリアにどう結びつくのかについても問われます。
キリスト教への関心の真摯さと、学習への意欲が最重要です。
対策スケジュール
以下のようなスケジュールを組むと良いでしょう。
9 月末まで
- 聖書の基本部分を読む。
- キリスト教の基本的概念を習得。
- 参考図書を複数読み込む。
10 月
- レポート等特定課題の執筆。
- キリスト教学習に至った過程と学びたいことを論理的にまとめる。
10 月中旬
- 選択する外国語(英独仏)を決定。
- キリスト教関連の文献を該当言語で読み始める。
10 月末
- 外国語試験対策として、宗教関連の専門用語や聖書表現の学習を本格化。
11 月初旬
- キリスト教基礎理解に関する小論文演習を毎日実施。
- 教義・歴史・倫理など複合的なテーマで論述力を鍛える。
11 月初~中旬
11 月中旬~出願締切
- 面接対策として、キリスト教に関する深掘り質問への回答練習。
神学科(神学部推薦入学試験)
出願書類の書き方
志望理由書では、単なる聖職志望ではなく、具体的な信仰経歴と社会経験を記述することが重要です。
特に現役高校生の場合は、神学部を選択するに至った精神的背景を詳細に説明してください。
カトリック教会での活動経歴、信仰共同体への関わり、社会奉仕活動などを具体例として示すことで、説得力が増します。
推薦書は神父または修道会上長による推薦となるため、事前に推薦者と十分に相談し、自身の適性や志向を明確に伝えておくことが必須です。
また、カトリック教会・修道会からの特別書類がある場合は、それらの作成にも注力してください。
二次試験の対策
外国語試験は選択制ですが、自身が最も得意な言語を選択することが戦略的に重要です。
英語を選択する場合は、一般的な英文読解に加えて、宗教学や哲学に関連した文章も読む習慣をつけてください。
面接に備えて、自身の信仰史や社会経験、神学に対する関心分野を論理的かつ情動的に説明できるよう準備が必要です。
面接で問われること
以下のような点を問われる可能性があります。
- 信仰の深さと具体性
- 司祭・修道者としての適性判断
- 社会人経験者としての実務能力
- 困難への対処経験、共同生活への適応見通し
- 神学部での学習目標と卒業後のキャリア展望
カトリック倫理・教義に関する基礎知識も確認されることがあります。
対策スケジュール
【10月上旬】
- 出願要項(各カトリック修道会へ配布)を取得し、推薦対象者条件を確認。
- 推薦者(神父・修道会上長)との相談を開始。
【10月中旬~12月末】
- 志望理由書の執筆を進める。
- 推薦書の作成を推薦者と協力して準備。
- 外国語試験対策を開始。
【1月】
- 出願書類一式の提出(締切:2026年1月13日)。
- 面接試験対策の集中化。
【2月初旬~中旬】
- 面接本番までの最終調整。
- 外国語試験の模試実施・復習。
【2月中旬〜下旬】