出願書類の書き方
医学部の志望理由書では、日本語800字以内で「慶應義塾大学医学部を志望した理由」に加え、「将来目指している医師像」を明確に、かつ自筆で記述する必要があります。
また、指定のテーマに沿ったエッセイも自筆で作成します。
海外での教育経験という多様なバックグラウンドを持つあなたが、なぜ日本の、それも慶應義塾大学の医学部でなければならないのか、そして将来どのような医療人として社会に貢献したいのかという明確な覚悟と目的意識が求められるためです。
過去の合格者は、海外生活で直面した医療格差や現地でのボランティア活動、あるいは言葉の壁を乗り越えた経験を、将来グローバルに活躍する臨床医や研究医としてのビジョンに説得力を持って紐付ける傾向があります。
海外での経験の棚卸しと並行して、自分が理想とする「医師像」を具体的に言語化し、なぜ慶應医学部がその実現に最適なのかを整理して、手書きの文章としてまとめましょう。
2次試験の対策
医学部の第2次選考で最も評価されるポイントは、数学の基礎知識を応用した極めて高度な「総合問題」の解答力と、「模擬講義」を通じた理解力、質問力、ディスカッション能力です。
帰国生であっても、入学後は日本の最難関の医学生と同等のカリキュラムをこなす高い理数系学力が必須であり、さらに医師として他者と協働し、課題を解決していく高度なコミュニケーション能力が不可欠だからです。
総合問題の内容は非公表ですが、一般的な難関大理系レベルの数学力が必要となります。
模擬講義では、最先端の医学的テーマに関する講義を受けた後、単なる要約ではなく、医学的・倫理的な観点からの深い考察や活発な議論が求められます。
高校数学の応用問題をまんべんなく解くトレーニングに加え、医療系のニュースや書籍を読み、自らの意見を論理的に言える練習を繰り返しましょう。
面接で問われること
第2次選考の面接では、学力や人物像について問われます。
特に、自筆で提出した志望理由書やエッセイの内容、海外での経験、そして将来の医師としての覚悟が深く掘り下げられます。
大学側は、筆記試験やスコアだけでは測れない、あなたの人間性、倫理観、ストレス耐性、そして医師という重責を担うにふさわしい資質やコミュニケーション能力を直接確認したいと考えているからです。
「海外の医療制度と日本の医療制度の違いを踏まえ、あなたは将来どのように貢献したいか」といった質問に対し、自身の経験に基づき、客観的かつ情熱的に回答する姿勢が好印象を与えます。
提出した志望理由とエッセイの内容を完璧に頭に入れ、医療倫理や最新の医学トピックに関する知識を頭に入れておきましょう。
学校の先生や専門家を相手に本番さながらの模擬面接を繰り返すと良いです。
対策スケジュール
全体スケジュールとして、7月前半に出願・書類郵送が締め切られ、9月上旬に第1次選考合格発表、9月下旬に第2次選考、そして直後に最終合格発表という流れになります。
遅くとも出願直前の6月までにTOEFL等の英語資格や国家統一試験でハイスコアを獲得し、試験実施機関から慶應義塾大学への「Official Scoreの電子直送手配」を完了させておきましょう。
さらに、第2次選考の高度な数学対策に早期に着手する必要があります。
直前である夏休みを活用して、日本の難関大レベルの数学の演習を徹底的に行いましょう。
また、医学部ですので、医療系の時事問題のインプットも忘れずに行ってください。