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    注意:慶應義塾大学のイベントや資料請求が設定されていません。大学側でイベントや資料請求の設定完了後に閲覧又は申込が可能になります。

    慶應義塾大学経済学部では、帰国生対象入学試験という特別入試が用意されています。

    海外で教育を受けた受験生の学歴背景を尊重し、能力・適性等を多面的に評価することで、広く多様性のある優秀な人材を受け入れているのが特徴です。

    本ページでは、慶應義塾大学経済学部の特別選抜である、帰国生対象入学試験の概要と対策についてお伝えします。

    目次

    • 1実施している年内入試の種類と日程について
    • 2各入試の募集人数・倍率
    • 3各学部・学科の出願基準・出願書類と二次選抜について
    • 4各学科の総合型選抜の対策ポイント
    • 5総合型選抜に対するよくある質問
    • 6まとめ

    この記事を書いた人

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    竹内 健登

    東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。

    実施している年内入試の種類と日程について

    経済学科

    試験名帰国生対象入学試験
    出願締切日2025/07/15
    一次合格発表日2025/08/29
    試験日2025/09/10
    合格発表日2025/09/12
    試験名出願締切日一次合格発表日試験日合格発表日
    帰国生対象入学試験2025/07/152025/08/292025/09/102025/09/12

    経済学科(帰国生対象入学試験)入試日程

    出願期間が夏の早い時期に短期間で設定されています。

    その後、夏の終わり頃に第1次選考の合格発表があり、秋の初めに第2次選考が実施されます。

    最終合格発表も秋口に行われるため、年内入試の中でも極めて早期に結果が決まるスピーディーなスケジュールとなっています。

    出願時期が非常に早いため、前もって出願書類の準備を進めておくことが最大の鍵となります。

    特に、TOEFL iBTやIELTSなどの語学試験スコアや、各国の国家試験等の統一試験の成績評価証明書は、試験実施機関や出身高校から大学へ直送する必要があります。

    手配から大学到着までに日数を要するため、出願期限から逆算して計画的に各種試験を受験し、早期に直送手配を済ませておきましょう。

    また、第2次選考が秋の初めに実施されるため、夏休み期間を最大限に活用して、参考小論文や面接の実践的な対策を仕上げておく必要があります。

    各入試の募集人数・倍率

    経済学科

    試験名帰国生対象入学試験
    募集人数20
    倍率 2026-
    倍率 20251.5
    試験名募集人数倍率 2026倍率 2025
    帰国生対象入学試験20-1.5

    経済学科 帰国生対象入学試験の倍率の特徴

    募集20名に対し、倍率1.5倍は狙い目の水準です。

    しっかりと準備した受験生には十分にチャンスがある入試と言えます。

    志望動機と活動実績を丁寧に整理すれば合格に届く可能性が高い学科です。

    各学部・学科の出願基準・出願書類と二次選抜について

    経済学科

    試験名帰国生対象入学試験
    出願評定-
    必要英検スコア-
    出願書類その他書類
    試験内容

    小論文や学科諮問などの筆記試験

    面接

    試験名出願評定必要英検スコア出願書類試験内容
    帰国生対象入学試験--その他書類

    小論文や学科諮問などの筆記試験

    面接

    経済学科 帰国生対象入学試験

    出願基準について

    • 評定平均のボーダー: 評定平均の基準は設けられていません。
    • 海外在籍期間の条件: 原則として、海外において外国の教育課程に基づく高等学校に最終学年を含め2年以上継続して在籍し、卒業(見込み)であることが条件です。ただし経済学部独自の特例として、日本の高校や国内の外国系高校を卒業(見込み)であっても、「海外の高校に2年以上在籍」または「海外の中学・高校に通算4年以上在籍」していれば出願可能です。
    • 英語資格: TOEFL iBT または IELTS Academic Module のスコア提出が必須です(基準点は設けられていません)。
    • 統一試験と数学の必須化: 各国の大学入学に必要な国家試験等の統一試験(SAT、IB、GCE A Levelなど)の成績提出が必須です。経済学部では、試験科目に「数学」が含まれていることが条件とされています。
    • 現役・既卒の制限: 過去の年度に慶應義塾大学の帰国生対象入学試験に出願していない者であれば、既卒生(浪人生)でも出願可能です。

     語学試験のスコアや、国家試験等の統一試験の成績証明書は、志願者本人が手元にあるコピーを郵送するだけでなく、試験実施機関から大学へ直接送付する手配が必須となります。

    直送手配から大学到着までに日数がかかるため、出願期間の締め切りから逆算し、かなり早い段階で試験を受験して送付手配を完了させておく必要があります。

    出願書類について

    • 志望理由書: Webエントリーシステム上に、日本語で600字以上800字以下で志望理由を入力する形式です。
    • 推薦状: 外国の出身高等学校の校長または教員に執筆を依頼した推薦状が1通必要です。
    • 成績証明書・卒業証明書: 高等学校の3年間の成績証明書および卒業(見込み)証明書は、原則として学校側で厳封されたものを提出するか、学校から大学へ直送してもらう必要があります。

    志望理由の入力は600〜800字と指定されているため、海外での経験と「なぜ慶應の経済学部でなければならないのか(履修タイプごとの数学や歴史への関心など)」を論理的に結びつけておくことが重要です。

    また、成績証明書や推薦状など、海外の高校に作成・厳封や大学への直送を依頼する書類が複数あります。

    そのため、時差や現地の長期休暇等も考慮し、担当教員と早めに連絡を取って準備を進める必要があります。

    試験内容について

    • 第1次選考の合格者のみ、第2次選考に進むことができます。
    • 参考小論文: 第2次選考で実施され、その内容は面接の参考資料として扱われます。
    • 面接: 学力および人物について問われる個人面接が行われます。

    経済学部の参考小論文では、社会・経済のデータやグラフを正確に読み取り、論理的に考察・分析する力が求められます。

    過去の傾向では、複数の図表やデータを読み解き、考えたことを800字以内で自由に論じる「データ・図表読み取り型」の小論文が出題されています。

    日頃からニュースや統計データに触れ、自分の意見を記述するトレーニングが必要です。

    また、面接はこの小論文の内容を参考資料として進められるため、自分が書いた論考について、面接官の深掘り質問に対しても口頭で説得力を持って説明・議論できるような一貫した対策が不可欠です。

    各学科の総合型選抜の対策ポイント

    出願書類の書き方

    慶應義塾大学経済学部の志望理由書では、海外経験から得た知見と、「経済理論・数学先習型」または「経済実態・歴史先習型」のどちらを選択するのか、その具体的な理由を結びつけて書くことが求められます。

    経済学部では入学後のカリキュラムがこの履修タイプによって異なり、出願時に決定した後は変更できないため、志望するタイプと自身の適性や関心がしっかりと整合しているかを示す必要があるためです。

    過去の合格者は、海外での生活で直面した経済格差や異文化ビジネスの体験などを、経済学の特定の理論や歴史的背景と結びつけ、「だからこそこの履修タイプで深く学びたい」という説得力のあるエピソードとしてアピールする傾向があります。

    受験生が最初に取り組むべきアクションは、自身の海外滞在中の経験や関心事を洗い出し、それが「数学重視のタイプA」と「歴史重視のタイプB」のどちらの学びに結びつくかを自己分析することです。

    2次試験の対策

    第2次選考で課される「参考小論文」では、複数の図表やデータを正確に読み取り、論理的に分析・考察して800字以内で自分の意見を記述する力が評価されます。

    経済学を学ぶ上で、客観的なデータに基づいて社会の動向や事象を捉え、論理的に分析する力が不可欠となるためです。

    過去のお題としては、「国別の『一人当たりGDP』と『数学的リテラシーテストの得点の平均』の散布図」などのデータから読み取れる傾向を論じる課題が出題されています。

    客観的な事実の指摘から入り、その背景にある要因の推察、そして自身の意見へと展開するフレームワークが有効です。

    合格ラインに達するための具体的な練習法として、日頃からニュースや新聞の経済記事にあるグラフや統計データを見る習慣をつけ、そこから何が読み取れるかを800字程度でまとめるトレーニングを繰り返すことが挙げられます。

    面接で問われること

    第2次選考の個人面接では、一般的な学力や人物像の確認に加え、直前に受験した「参考小論文」の内容や提出した「志望理由書」に関する深い質問がなされます。

    大学側は、参考小論文を面接の資料として用いることで、提出書類や小論文の内容が本人の真の思考に基づくものかを確認し、大学での学習に対する熱意や口頭での論理的説明能力を多角的に測りたいと考えています。

    「小論文で書いたこのグラフの別の解釈はないか」「志望理由に書いた海外経験は、日本の経済課題にどう活かせるか」など、掘り下げた質問に対し、一貫性を保ちつつ柔軟な視点から回答できると好印象を与えられます。

    本番で焦らないための準備アクションとして、自分が書いた志望理由書と過去問を用いた小論文の解答について、あらゆる角度から想定質問を作り、自分の言葉で論理的に説明する模擬面接を繰り返すことが重要です。

    対策スケジュール

    7月上旬〜中旬にWebエントリーと出願書類の郵送があり、8月下旬に第1次選考合格発表、9月上旬に第2次選考が行われます。

    特に6月中旬までには、TOEFLやIELTSなどの語学スコアや、国家試験等の統一試験のスコアを確定させ、実施機関から大学への直送手配を絶対に完了させておく必要があります。

    海外の試験実施機関から大学への「Official Score」の到着には日数を要し、出願期間までに指定の手続きが完了していないと出願自体が受理されなくなるリスクがあるためです。

    1日の学習ルーティンとして、春まではスコアメイクに大半の時間を割き、スコアが確定する初夏以降は、1日1題グラフ読み取りの小論文を書き、それを元に面接の回答を練るルーティンに切り替えるのが効果的です。

    総合型選抜に対するよくある質問

    Q:参考小論文とは何ですか?通常の小論文と何が違いますか?

    A:「参考小論文」は、試験中に参考資料(グラフ、統計データ、経済学の基本概念説明など)が提供され、それを活用しながら経済現象を分析・議論する形式の試験です。

    通常の小論文のように、既有知識だけで論述するのではなく、与えられた情報を正確に読み取り、それを基に自分の分析を展開する力が求められます。

    つまり、情報リテラシーと分析力が同時に評価されるため、データグラフの読み方や統計用語の理解が重要になります。

    Q:参考小論文の準備は、何を重視すべきですか?

    A:経済学の基本概念をしっかり理解すること、実際の経済データ(GDP成長率、失業率、為替レートなど)を定期的に読む習慣をつけることが基礎です。

    その上で、グラフや統計表から正確に情報を抽出し、それを経済理論と結びつけて分析する訓練を積み重ねることが成功の鍵です。

    過去5年間の経済ニュースを時系列で整理し、複数の経済指標がどのように関連しているかを理解することも有効です。

    Q:国際経験や海外での経済観察は、面接でどの程度重視されますか?

    A:帰国生対象試験では、海外経験を通じた学習や視点が重要な評価要素です。

    例えば、複数の国で異なる経済体制を実際に目撃した経験や、海外での生活費や物価変動を見て経済変動を理解した経験などは、面接官に強い印象を与えます。

    しかし、単に「海外に住んでいました」では評価されません。

    その経験からどのような経済的洞察を得たのか、それが今後の経済学学習にどうつながるのかを論理的に説明することが重要です。

    まとめ

    慶應義塾大学経済学部の帰国生対象入学試験について、重要なポイントを振り返ります。

    • 概要:海外で教育を受けた受験生の学歴背景を尊重し、能力や適性等を多面的に評価することで、多様性のある優秀な人材を受け入れる入試です。
    • 入試の日程:7月上旬から中旬の短い期間に出願が設定され、9月上旬には第2次選考が行われる、極めて早期に進行するスピーディーなスケジュールです。
    • 募集人数・倍率の傾向:募集人数は20名です。出願時に「経済理論・数学先習型」か「経済実態・歴史先習型」のいずれかを選択するため、自身の得意分野を見極めて勝負できるのが特徴です。
    • 出願と試験の対策ポイント:語学スコアや統一試験の成績実施機関からの直送手配を、出願締切から逆算して早期に完了させることが必須です。試験では、客観的なデータを読み解く小論文と、それに基づく面接対策を並走させる計画が合格への鍵となります。


    慶應義塾大学経済学部の帰国生対象入学試験で合格する人材像

    この入試で合格をつかむのは、海外生活で得た知見を経済学の学びに論理的に結びつけることができる受験生です。

    客観的なデータやグラフに基づいて社会の動向を分析する力や、それを面接の場で自らの言葉を用いて説得力を持って伝える思考力・表現力が求められます。

    帰国生対象入学試験は、あなたが海外で培ってきた多様な視点と、経済学に対する高い学習意欲を多面的に評価する入試です。

    海外機関からのスコア直送手配といった煩雑な手続きと、高度なデータ分析型の小論文・面接対策の両立が必要となりますが、早期からの計画的な準備があなたの大きな強みになります。

    あなたの挑戦を応援しています。

    この記事の監修者

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    竹内 健登

    東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。

    [目次]