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慶應義塾大学総合政策学部(SFC)では、春AO、夏秋AO、冬AO(GIGA)というアドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)が用意されています。

春・夏秋AO入試は一定の資格基準を満たせば自由に出願できる推薦者不要の公募制で書類選考と面接によって多面的・総合的に評価されます。

一方、冬AO入試(GIGA)は海外の教育制度の高校に2年以上在籍した方を対象に英語のみの書類審査で選考が行われるのが特徴です。

本ページでは、慶應義塾大学総合政策学部のAO選抜である、春AO・夏秋AO・冬AO(GIGA)入試の概要と対策についてお伝えします。

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竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。

実施している年内入試の種類と日程について

総合政策学科

試験名夏秋 AO
出願締切日2025/09/01
一次合格発表日2025/10/09
試験日2025/10/18、19のいずれか
合格発表日2025/11/04
試験名春 AO
出願締切日2025/06/04
一次合格発表日2025/07/10
試験日2025/07/19
合格発表日2025/07/22
試験名冬AO (GIGA program)
出願締切日2024/01/24
一次合格発表日-
試験日-
合格発表日2025/03/14

慶應義塾大学総合政策学部 AO選抜 入試日程

総合政策学部  春AO入試

5月から6月にかけてという非常に早い時期にオンライン出願と書類郵送が締め切られます。

その後、7月上旬に第1次選考の合格発表があり、中旬に第2次選考が実施され、下旬には最終合格発表となるスケジュールです。

他の年内入試と比較しても最も早い時期に選考が行われるのが特徴です。

総合政策学部  夏秋AO入試

夏休み期間中の8月から9月にかけて出願が行われます。

その後、10月上旬に第1次選考の合格発表が行われ、10月中旬から下旬の週末に第2次選考が実施され、11月上旬に最終合格発表となる日程です。

秋口に面接と合格発表が集中する、総合型選抜として標準的なスケジュール感で進行します。

総合政策学部  冬AO入試(GIGA Program)

冬AO入試(GIGA Program)は、12月上旬から翌年1月下旬にかけて出願期間が設けられ、その後、3月中旬に合格発表が行われます。

この入試はすべて英語で行われる書類選考とビデオ審査のみで完結するため、春AOや夏秋AOのような来日しての面接試験は実施されないのが特徴的なスケジュールです。

各入試の募集人数・倍率

総合政策学科

試験名夏秋 AO
募集人数150
倍率 2026-
倍率 20255.9
試験名春 AO
募集人数150
倍率 2026-
倍率 2025-
試験名冬AO (GIGA program)
募集人数25
倍率 2026-
倍率 2025-

春AO入試の倍率の特徴

過去(2024年)の春AOのデータでは、倍率は約6.5倍と「高倍率」を記録しています。

出願時期が非常に早いこともあり、早期から明確なビジョンと実績を持ち合わせた優秀な受験生が限られた合格枠を巡って激しい競争を繰り広げる、極めてシビアな入試環境と言えます。

夏秋AO入試の倍率の特徴

総合政策学部のAO入試の中で最も受験生が集まるのが夏秋AO入試です。

2025年どの夏秋AOの実績では、倍率は約5.9倍を記録しています。

こちらも「高倍率」の激戦となっています。

募集人員自体は多いものの、全国から多様な実績を持つ受験生が殺到するため、倍率の数字以上に、他者と明確に差別化できる深い問題意識と質の高い自己アピール力が合否を分ける厳しい難易度となっています。

冬AO入試(GIGA Program)の倍率の特徴

冬AO入試(GIGA)の倍率は公開されてません。

各学部・学科の出願基準・出願書類と二次選抜について

総合政策学科

試験名夏秋 AO
出願評定-
必要英検スコア-
出願書類志望理由書 活動報告書 自己推薦・自己アピール書 その他書類
試験内容

面接

試験名春 AO
出願評定-
必要英検スコア-
出願書類志望理由書 活動報告書 自己推薦・自己アピール書 その他書類
試験内容

面接

試験名冬AO (GIGA program)
出願評定-
必要英検スコア-
出願書類活動報告書 その他書類 自己推薦・自己アピール書
試験内容

その他

総合政策学部 春AO・夏秋AO入試

出願基準について

  • 評定平均のボーダー: 出願の条件となる評定平均値の基準は一切設けられていません。
  • 欠席日数の制限: 募集要項上、欠席日数に関する制限はありません。
  • 英語資格・特別な実績: 出願のための特別な資格基準やコンクールでの受賞歴は必須ではありません。
  • 現役・既卒の制限: 出願可能年齢の上限はなく、既卒生(浪人生)や大学在学者でも出願可能です。
  • 出願時期による制限: 「春AO」において、翌年4月入学を希望する場合、出願年の10月以降に日本の高校を卒業見込みの者は出願が認められません(夏秋AO以降での出願となります)。
  • 専願の制限: 総合政策学部を第一志望とし、合格した場合に入学することを確約できる者が対象です。また、同入試期において環境情報学部との併願はできません。

評定平均の足切りがなく、浪人生でも出願できるなど門戸は広いです。

一方で、「総合政策学部を第一志望とすること」が絶対条件となります。

また、日本の高校に通う一般的な高校3年生(3月卒業見込み)が4月入学を目指す場合、時期の早い「春AO」の制度上出願できないため、自身の卒業見込み時期と出願可能な入試期(夏秋AOなど)を募集要項で正確に確認する必要があります。

出願書類について

  • 志望理由・入学後の学習計画・自己アピール: 本入試の最重要書類です。「①文章(日本語の場合は2000字以内、英語の場合は4000字以内)」および「②自由記述(A4サイズ2枚以内)」の両方を用いて、なぜ総合政策学部なのか、入学後に何を学びたいのかを自由に表現します。
  • 活動報告と任意提出資料: 中学校卒業以降の活動や成果をWeb上に入力します。その成果を証明する「任意提出資料」を最大10点までPDF等でアップロードしてアピールすることができます。
  • 志願者評価: 所定の評価者2名からのオンラインによる評価入力が必要です。

文字だけの志望理由書に加えて、図表や写真などを自由に配置できる「A4サイズ2枚の自由記述」の提出が求められるのが総合政策学部の大きな特徴です。

単なる熱意だけでなく、自身のこれまでの活動実績と、入学後の研究テーマがいかに論理的かつ独創的に結びついているかを、視覚的にも説得力を持って構成するプレゼンテーション能力が問われます。

試験内容について

  • 第1次選考(書類選考): 提出された書類に基づき、総合的な評価が行われます。
  • 第2次選考(面接): 第1次選考合格者に対し、個人面接(30分程度)が行われます。

​面接試験では、提出した2000字の志望理由書やA4の自由記述、10点に及ぶ任意提出資料の内容について問われます。

自身の作成した書類の隅々まで意図を説明でき、専門的な知識や社会課題に対する自分なりの解決策を論理的に語る高度な対話力が求められます。

総合政策学部 冬AO入試(GIGA Program)

出願基準について

  • 対象者の制限: 原則として、海外の教育制度の高校に2年以上在籍した方が対象となる、英語基準の入試です。
  • 英語資格: TOEFL iBT または IELTS Academic Module のスコア提出が強く推奨されます。
  • 統一試験スコア: SAT、ACT、IB、GCE A-Levelなど、各国の大学入学資格に関する統一試験の成績評価証明書の提出が強く推奨されます。

すべて英語で出願と選考が行われるため、高い英語力が大前提となります。

また、TOEFLなどの英語資格試験スコアや、SATなどの統一試験の「Official Score」を、試験実施機関から慶應義塾大学へ直接送付する手配が出願要件に関わってくるため、早急な受験とスコア直送手続きの完了が不可欠です。

出願書類について

  • 志望理由や活動報告: すべて英語で作成する必要があります。
  • School Profile: 出身高校のカリキュラムや成績評価基準などが記載された「学校プロフィール」の提出が求められます。

書類はすべて英語で準備しなければならないため、翻訳や英文のブラッシュアップに時間がかかります。

また、成績証明書やSchool Profileなど、海外の出身高校側へ直接作成・送付を依頼しなければならない書類が多いため、出願締切に間に合うよう、各機関との連絡を数ヶ月前から余裕を持って進める必要があります。

試験内容について

  • 選考方法: 提出された英語の出願書類の審査と、「ビデオ(動画)による審査」によって多面的・総合的に選考が行われます。

面接試験が実施されないため、合否の判断材料は「提出された書類」と「ビデオ課題」のみとなります。

特にビデオ課題では、カメラを通して自分の言葉(英語)でいかに情熱的かつ論理的に自身のビジョンや慶應SFCで学ぶ必然性をアピールできるかが鍵となります。

そのため、内容面はもちろん、撮影・編集まで、クオリティの高い動画を作り上げるための徹底した準備が必要です。

各学科の総合型選抜の対策ポイント

出願書類の書き方

春・夏秋AOでは、2000字以内の文章とA4サイズ2枚以内の「自由記述」、冬AO(GIGA)では英語のPersonal Statement(最大4000字)を用いて、「なぜSFCでなければならないか」「入学後の学習計画」「自己アピール」を表現する必要があります。

総合政策学部では「問題発見・解決」を理念に掲げており、単なる学力ではなく、あなた自身が社会の中で何を課題と捉え、SFCの多様なリソースを活用してどう解決していくのかという明確なビジョンを確認するためです。

過去の合格者は、高校時代の地域ボランティア、アプリ開発、ビジネスコンテスト、あるいは個人的な探求活動などの実績を「現状の社会課題」と紐付け、SFCの特定の教員のもとでどのような研究を行いたいかという具体的なストーリーに仕立てる傾向があります。

これまでの活動実績を棚卸しし、SFCのシラバスや教員の研究内容を徹底的にリサーチして、自分だけの「問題発見・解決」のテーマを設定し、文章と視覚的な自由記述の構成案を練り始めることです。

2次試験の対策

SFCのAO入試では小論文などの筆記試験は実施されません。

代わりに、春・夏秋AOでは第2次選考の「面接(約30分)」、冬AO(GIGA)では「3分間の英語プレゼンテーションビデオ」を通じた、自身のビジョンを伝える表現力が最も評価されます。

GIGAのビデオ課題や面接における冒頭の自己アピールでは、「課題の背景(Why)→自分の解決策(What)→SFCでの学び(How)」という一貫した論理的なフレームワークに沿って構成するのが王道です。

自分の志望理由や研究計画を3分間で語り切る動画をスマートフォンで撮影し、表情や声のトーン、論理の飛躍がないかを客観的に見直すトレーニングを繰り返すことが極めて有効です。

対策スケジュール

春AOは5月〜6月出願・7月面接、夏秋AOは8月〜9月出願・10月面接、冬AO(GIGA)は12月〜1月出願・3月発表というスケジュールです。

いずれの入試期を選択するにしても、出願の2〜3ヶ月前までには、自身の活動実績の証明となる「任意提出資料」の準備や、2名の評価者に対する「志願者評価」の依頼、そして英語資格試験(TOEFL等)のスコア直送手配を完了させておくべきです。

自由記述(A4サイズ)のレイアウト作成や志望理由書の準備を早期に行い、その後は関連するテーマの文献調査と面接の質疑応答練習を行いましょう。

書類作成と面接対策を並行して進めるのがポイントです。

総合型選抜に対するよくある質問

Q:総合政策学部と環境情報学部の両方に出願できますか?

A:各期のAO入試において、総合政策学部と環境情報学部へ併願をすることはできません。

いずれか1つの学部を選択して出願する必要があります。

Q:夏秋AO・春AOと冬AO(GIGA)はどのように違うのですか?

A:出願資格と選考方法が異なります。

春AO・夏秋AOは出願言語として日本語と英語が選択でき、第2次選考として面接試験が課されます。

一方、冬AO(GIGA)は出願言語が英語のみで、来日することなく書類選考とビデオ審査のみで完結するのが特徴です。

Q:高等学校を卒業し、他大学に在籍している場合や浪人生でも出願可能ですか?

A:出願可能年齢の上限はありません。

出願資格を満たしていれば既卒生(浪人生)でも出願可能です。

大学に在籍している、または在籍していた場合は、出願時に大学の成績証明書も提出する必要があります。

Q:出願には特別な活動実績(コンクールの受賞など)が必要ですか?

A:必須ではありません。

学習以外の特別な活動実績がなくても、学業優秀でSFCで学びたいという目的意識を明確に持っている方の出願を歓迎しています。

まとめ

慶應義塾大学総合政策学部のAO入試について、重要なポイントを振り返ります。

  • 概要:一定の出願条件を満たせば自由に出願でき、書類選考と面接(冬AOはビデオ審査)によって多面的・総合的に評価される入試です。
  • 入試の日程:春AOは5〜6月、夏秋AOは8〜9月、冬AO(GIGA)は12〜1月に出願となるため、各期の出願締切から逆算した長期的な書類準備のスケジュール管理が不可欠です。
  • 募集人数・倍率の傾向:春AOと夏秋AOは倍率的に厳しい激戦となります。
  • 出願と試験の対策ポイント:学業成績の足切りはないものの、出願書類を通して「SFCでなければならない理由」を論理的に表現し、面接やビデオ審査での鋭い質問に対応できる実践的な準備が合格への鍵です。

慶應義塾大学総合政策学部のAO入試で合格する人材像

この入試で合格をつかむのは、社会に対する明確な「問題意識」や独自の「テーマ」を持っている受験生です。

SFCの多様な教育環境やリソースを積極的に活用し、自身の目標を高いレベルで実現しようとする情熱と、自らのビジョンを他者へ論理的かつ説得力を持って伝える表現力が評価されます。

総合政策学部のAO入試は、あなたのこれまでの多面的な活動実績と、未来への強い意志を最大限に評価する入試です。

膨大な書類作成と自己分析を伴う困難な道のりですが、自らの興味をとことん掘り下げるその過程自体が、大学での学びを切り拓く大きな力となります。

あなたの挑戦を応援しています。

この記事の監修者

プロフィール写真
ユーザー画像の背景

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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