出願書類の書き方
理工学部の分野志向型入試では、2000字以内という非常に長い志望理由書を「自筆」で作成する必要があります。
書くべき内容は学科ごとに異なり、電気情報工学科は「分野への深い興味と実現したい夢」、数理科学科は「数学への思い・情熱」、化学科は「化学に関わる活動実績(あれば)」を具体的に記述することが求められます。
この入試が、単なる学力だけでなく、自らの興味から進んで行っている活動や、学問分野への強い探求心を持つ学生を求めているためです。
過去の合格者は、科学オリンピックへの出場経験、独自に取り組んだプログラミングやアプリ開発、個人的な研究活動などを、大学での最先端の研究テーマと結びつけて具体的にアピールする傾向があります。
これまでの活動やコンテスト等の実績を棚卸しし、それが志望学科の求める学生像にどう合致するのかを分析して、2000字の構成案を練り始めることです。
2次試験の対策
電気情報工学科と数理科学科で課される第2次選考では、数学の基本的な考え方を問う筆記問題に加え、論理的な思考力や応用力を問う高度な記述問題の解答力が評価されます(※化学科はありません)。
入学後、最先端の理学・工学を学ぶための基盤となる高度な理数系の学力と、未知の課題に対して既存の知識を応用して論理的に解決に導く思考力が不可欠だからです。
過去の試験では、単に公式に当てはめるだけでは解けない、物理現象の数学的なモデル化や、複雑な数式を論理的に証明させるようなお題が出題される傾向にあります。
難関大レベルの数学・物理の記述問題に取り組み、答えを出すだけでなく「なぜそのアプローチをとったのか」を論理的に記述し、学校の先生などに添削してもらう訓練を繰り返すと良いでしょう。
面接で問われること
第3次選考の面接では、提出した志望理由に関する質問に加え、電気情報工学科と数理科学科(約20分)では「物理や数学の考え方」、化学科(約40分)では「化学全般や物理・数学の知識」に関する口頭試問的な質問がなされます。
大学側は、書類や筆記試験だけでは測りきれない、あなたの希望する学問分野に対する旺盛な知的好奇心と探求心、そして豊かで柔軟な発想力を直接の対話を通して深く確認したいと考えているからです。
「あなたが志望理由書に書いた〇〇という現象について、物理(または化学)の観点から黒板を使って説明してください」といった質問に対し、丸暗記の知識ではなく、自らの言葉で論理的かつ情熱的に説明できる姿勢が好印象を与えます。
本番で焦らないためにも、自分の志望理由書の内容を科学的な根拠に基づいて深く語れるように知識を整理しておきましょう。
また学校の先生を相手に、理数系の専門知識を問われる高度な模擬面接を繰り返し行っておくことが重要です。
対策スケジュール
10月上旬に出願が締め切られ、10月下旬に第1次選考合格発表、その後約1ヶ月空いて、12月の頭に第2次選考、その直後に第3次選考、そして12月中旬に最終合格発表という日程です。
このスケジュールにおいて絶対に達成しておくべき目標は、出願直前の9月までに、2000字に及ぶ自筆の志望理由書を完成させ、高い評定平均(全体4.1以上、数学・理科各科目4以上など)と指定科目の履修条件をクリアしておくことです。
秋以降は、一般選抜や第2次選考に向けた高度な数学・理科の記述演習を行いましょう。
また並行して、面接に向けた志望分野の専門知識のインプットや口頭試問対策を行うと良いでしょう。