出願書類の書き方
志望理由書では「なぜ法学部を志望したか」に留まらず、「法学部で学ぶ学問が自分の人生で持つ意味」まで深く掘り下げて記述する必要があります。
さらにA方式では、自身の顕著な実績が「将来、社会にどう貢献する人材となり得るか」にどう繋がるのかを自己推薦書で論理的に説明することが求められます。
FIT入試の目的が、単なる学力テストでは測れない主体性、社会性、想像力、コミュニケーション能力など、積極的に社会で活躍し発信する能力を評価し、第一志望として学びたい学生と教えたい教員との良好な相性(fit)を実現することにあるからです。
過去の合格者は、例えば「模擬国連での活動」や「地域のボランティア経験」といった具体的な実績を、「現代社会の法的課題の解決」や「グローバルな政治課題に対するアプローチ」に結びつけ、大学での学びを将来のキャリアへとつなげるストーリーを語る傾向があります。
最初に取り組むべきアクションは、あなたのこれまでの活動実績を洗い出し、それが法学・政治学のどの分野の関心に結びつくのか、そして将来社会にどう貢献したいのかという一貫したストーリーの骨組みを作成することです。
2次試験の対策
A方式の論述試験では、模擬講義をその場で受講した上で、法律学・政治学の修得に必要な理解力、考察力、表現力が評価されます。
B方式の総合考査では、資料から論理的に読み解く力と、与えられたテーマに対する創造力や独創性、発想力が問われます。
法学や政治学を学ぶ上で、客観的なデータや文献を正確に読み解く力と、柔軟な思考力をもって自らの意見を論理的に構築し、表現する基礎的な素養が不可欠だからです。
A方式の論述試験では、講義内容の要約に加えて自身の見解を問われることが多いため、「講義の要点抽出→自身の主張→その根拠や具体例」というフレームワークが有効です。
B方式の総合考査では、与えられた図表や法的なテーマに対し、多角的な視点から考察を深める練習が求められます。
具体的な準備として、A方式では大学レベルの公開講座などを視聴して要約・考察を書くトレーニングをしましょう。
B方式では新聞の社説や社会科学系のデータ記事を読み、短い時間で400字程度にまとめる記述演習を繰り返すことが効果的です。
面接で問われること A方式の「口頭試問」では、与えられたテーマについての質疑応答を通じて、学問的な理解力や知的表現力などが総合的に考査されます。
B方式の「面接」では、学力や人物像について問われます。
「あなたが志望理由に書いた〇〇という社会的課題に対して、現在の法制度では何が不足していると考えますか?」といった、提出書類から一歩踏み込んだ学問的な質問がなされます。
これに対し、論理的かつ柔軟な視点で自分の考えを述べる姿勢が好印象を与えます。
対策スケジュール
8月上旬から出願登録が開始され、9月上旬に出願書類の郵送締切、9月中旬に第1次選考合格発表、その数日後に第2次選考が実施され、11月上旬に最終合格発表となるスケジュールです。
夏休み期間中に、すべての出願書類を完成させるとともに、並行して小論文および面接・口頭試問の対策を本格化させておくことが目標です。
9月上旬の出願締切後、第1次選考の合格発表から第2次選考までの期間がわずか数日しかなく、1次選考の通過を確認してから2次対策を始めたのでは到底間に合わないためです。
夏休み中は午前中に志望理由書の推敲や関連分野の読書にあて、午後は時間を測っての論述演習、夜は先生との模擬面接を組み込むといった、インプットとアウトプットをバランス良く行いましょう。