作成日: 2025/9/03 更新日:2025/9/03
スクールソーシャルワーカーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「スクールソーシャルワーカーのなり方は?」
「スクールソーシャルワーカーになるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- スクールソーシャルワーカーとはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- スクールソーシャルワーカーになるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、スクールソーシャルワーカーに関するよくある質問にも答えています。
スクールソーシャルワーカーに興味のある人や、スクールソーシャルワーカーを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
スクールソーシャルワーカーとは

スクールソーシャルワーカーとは、学校現場で生活や人間関係に困っている子どもたちやその保護者への支援を提供する専門職です。
彼らは、生徒の家庭環境や社会的背景を理解し、問題解決に向けた支援を行います。
以下にスクールソーシャルワーカーの仕事内容や給料についてまとめます。
- スクールソーシャルワーカーの仕事内容
- スクールソーシャルワーカーの給料・給与・年収
- スクールソーシャルワーカーのやりがい
- スクールソーシャルワーカーの働き方
- スクールソーシャルワーカーに必要な知識、資格、スキル
- スクールソーシャルワーカーという職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
スクールソーシャルワーカーの仕事内容
スクールソーシャルワーカー(SSW)は、学校現場で子どもたちやその家庭が抱えるさまざまな問題に寄り添い、解決に向けた支援を行う専門職です。
その仕事内容は多岐にわたり、福祉的な視点から子どもや家族の生活環境を改善し、安心して学べる環境づくりをサポートします。
具体的には、以下のような業務が主な仕事内容です。
- 子どもの生活や心理状態の相談支援:学業や人間関係(いじめ・不登校を含む)、家庭環境の問題など、さまざまな悩みや困難に対して相談に応じる
- 家庭訪問や保護者との連絡調整:子どもの状況を把握するために家庭訪問を行い、保護者と連携して支援計画を立てる
- 学校関係者との連携:教師やカウンセラー、教育委員会などと情報共有やチームでの対応を行い、子どもを多角的に支える
- 福祉サービスや医療機関の紹介・調整:必要に応じて地域の福祉サービスや医療機関を紹介し、子どもや家族が適切な支援を受けられるよう調整する
- 問題行動やいじめの対応支援:問題行動が見られる子どもやいじめの被害者・加害者に対して、適切な支援や対応策を講じる
- 学校生活の環境整備への助言:子どもが安心して学校生活を送れるよう、環境面での改善点を提案する
- 家庭環境(貧困・虐待など)に関する調査:児童の生活状況を把握し適切な支援につなげる
- 支援児童相談所との連携:専門機関と協力して子どもの安全と福祉を確保する
このように、スクールソーシャルワーカーの仕事内容は多様であり、子どもや家族、学校、地域社会をつなぐ架け橋として重要な役割を果たしています。
スクールソーシャルワーカーの給料・給与・年収

スクールソーシャルワーカー(SSW)の給料や年収は、働く場所や雇用形態、地域によって異なります。
職業情報提供サイトJobTagでは、平均月給23.3万円、平均年収441万円と記載されています。
給料は、スクールソーシャルワーカーとしての経験年数や専門的なスキル、資格の有無によっても変動します。
経験を積むことで昇給が期待でき、また特定の福祉関連資格を取得している場合は手当が付くこともあります。
スクールソーシャルワーカーのやりがい
スクールソーシャルワーカー(SSW)の仕事には、多くのやりがいがあります。
子どもたちやその家族の生活や心の問題に寄り添い、支援を通じて変化や成長を実感できることが大きな魅力です。
やりがいを感じる場面の例を以下に挙げます。
- 子どもたちが困難を乗り越え、安心して学校生活を送れるようになった時
- 保護者や教師と連携し、子どもの問題解決に貢献できたと感じる瞬間
- 地域の福祉サービスや医療機関と連携して、多面的な支援を実現できた時
- 子どもの成長や変化を長期的に見守り、関わる中で自分自身も成長できたと感じる場面
- 社会的な課題に対して直接貢献し、学校や地域の環境改善に役立っていると実感する時
スクールソーシャルワーカーの役割は、単に個別の問題を解決するだけでなく、子どもたちが安心して学べる環境づくりや、家族や学校、地域社会との橋渡しをすることにあります。
こうした仕事を通じて得られるやりがいは、他の職種では得にくい独特のものです。
スクールソーシャルワーカーは、仕事を通じて人の成長や社会貢献を実感できるため、多くの人にとって魅力的な職業と言えます。
スクールソーシャルワーカーの働き方

スクールソーシャルワーカー(SSW)の働き方は、勤務形態や職場の種類、勤務時間など多様です。
ここでは、代表的な勤務形態や勤務時間の特徴、職場のバリエーション、チームでの役割分担、働く上での注意点を具体的に解説します。
このように、スクールソーシャルワーカーの働き方は多様であり、常に子どもや学校の環境に寄り添いながら柔軟に対応する力が求められます。
具体的な勤務形態や職場の状況を理解することで、より現実的なキャリアプランを立てやすくなるでしょう。
スクールソーシャルワーカーに必要な知識、資格、スキル
スクールソーシャルワーカー(SSW)として働くには、幅広い知識と専門資格、さらに実践的なスキルが求められます。
必要な知識としては以下が挙げられます。
- 子どもや家庭の課題に関する理解……いじめ、不登校、虐待、貧困など幅広い問題に対応できる知識
- 教育現場の環境理解……学校制度や校内の人間関係に関する理解
- 福祉制度・関連法規……児童福祉法、社会保障制度などの理解は必須
- 心理学の基礎知識……子どもの心の発達やメンタルケアに役立つ
必要な資格としては以下が挙げられます。
- 社会福祉士(国家資格)
- 精神保健福祉士(国家資格)
スクールソーシャルワーク教育課程を修了し、国家試験に合格することで取得可能です。
資格取得は専門知識・実務能力の証明となり、就職やキャリアアップに有利です。
必要なスキルとしては以下が挙げられます。
- コミュニケーション能力
- 問題解決力
- チームワーク力
- ストレス管理
- 自己研鑽を継続する向上心
スクールソーシャルワーカーという職業の注意点

スクールソーシャルワーカー(SSW)は子どもや家族に寄り添いながら支援を行う専門職です。
しかし、その職務には独特の注意点や課題が存在します。
以下の表に、スクールソーシャルワーカーの職業上の主な注意点とその内容をまとめます。
不安定な雇用形態 | 非常勤や契約職員が多く、安定性に欠けることもある |
これらの注意点を理解し、適切に対応することで、スクールソーシャルワーカーとしての役割を果たしやすくなります。
スクールソーシャルワーカーになる方法

スクールソーシャルワーカーになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、スクールソーシャルワーカーになるための具体的なステップについて紹介します。
- 国家資格・認定資格を取得する
- 自治体・教育委員会の採用試験に合格する
- 私立校の採用試験に合格する
それぞれ見ていきましょう。
国家資格・認定資格を取得する
スクールソーシャルワーカーとして働くには、専門的な資格を取得することが重要です。
特に必須とされるのは社会福祉士と精神保健福祉士で、多くの採用条件で重視されています。
そのほか、心理職・教育職の資格やスクールソーシャルワーク教育課程修了証も、採用やキャリア形成に有利です。
以下の表に、スクールソーシャルワーカーを目指す際に役立つ資格と、それぞれの取得方法や役割をまとめました。
加えて、「スクールソーシャルワーク教育課程修了証」を取得しておくと、採用時に大きなアドバンテージとなります。
必須ではありませんが、現場への就職やキャリア形成において有利に働くため、可能であれば取得しておくと良いでしょう。
自治体・教育委員会の採用試験に合格する

必要な資格を取得したら、次のステップは自治体や教育委員会が実施する採用試験に挑戦することです。
採用時には、社会福祉士や精神保健福祉士といった資格証明の提出が求められるのが一般的です。
なお、自治体に採用された場合は「会計年度任用職員」など、公務員(非正規職員)として雇用されるケースが多いものの、勤務形態が必ずしも公務員に限られるわけではありません。
自治体ごとに試験の内容や基準が異なるため、受験を希望する地域の試験情報を事前に収集し、それに基づいた準備をすることが大切です。
採用試験に合格するための戦略として、自己分析を行い、自分の強みをどのように教育現場で活かせるかを具体的に考え、面接に臨むことが成功への鍵となります。
私立校の採用試験に合格する
スクールソーシャルワーカーは、公立校だけでなく私立校で働く道もあります。
私立校の場合、雇用主は自治体や教育委員会ではなく学校法人であり、採用試験の形式や雇用条件も独自に設定されます。
試験内容は、履歴書や職務経歴書による書類選考と面接試験が中心ですが、求められる資格や経験は学校ごとに異なるため事前に確認しましょう。
特に、児童・生徒の生活支援や保護者対応の実績が重視される傾向があり、福祉分野での実務経験や社会福祉士・精神保健福祉士の資格は大きな強みになります。
公立校と異なり、勤務形態は契約職員や非常勤職員としての採用が多く、雇用期間や待遇は学校法人の規程に準じます。
スクールソーシャルワーカーになりたい高校生の進路

スクールソーシャルワーカーになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
大学では、福祉や心理、社会制度などを体系的に学び、社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格を取得するための基礎を築けます。
学ぶべき主な学問・科目
上記の学問・科目を学べる主な学部・学科
- 社会福祉学:福祉制度、相談援助技術、子ども家庭福祉
- 心理学:発達心理学、臨床心理学、教育心理学
- 教育学:教育原理、社会的養護、児童理解
- 法律・制度:児童福祉法、学校教育法、社会保障制度
- 実習・演習:福祉現場実習、相談援助演習、ケーススタディ
- 社会福祉学部・社会福祉学科
- 福祉学部・福祉学科
- 心理学部・心理学科
- 教育学部・教育学科
- 人間科学部・人間福祉学科
一部の大学には「スクールソーシャルワーク教育課程」があり、専門性を高める上で大きな強みとなります。
大学進学のメリットは、専門知識を深めながら幅広い学びが得られる点、そして効率的に資格取得を目指せる点です。
進学先を選ぶ際は、学科の特色や実習内容、資格サポート体制を確認し、自分の将来像に合った大学を選ぶことが重要です。
スクールソーシャルワーカーを目指す高校生にとって、専門学校は実践的なスキルを早く身につけられる有効な進路です。
大学より学習期間が短く、現場に早く出られるのが大きな特徴です。
実習や現場体験が豊富なため、卒業後すぐに仕事に直結しやすいのもメリットです。
ただし、大学に比べると学べる内容の幅が狭いため、将来的に社会福祉士や精神保健福祉士の資格を目指すなら追加の学習が必要になることもあります。
自分のキャリアプランに合わせて、学科や資格取得の道筋をしっかり検討して選びましょう。
専門学校に進学する
スクールソーシャルワーカーを目指す高校生にとって、専門学校は実践的なスキルを早く身につけられる有効な進路です。
大学より学習期間が短く、現場に早く出られるのが大きな特徴です。
実習や現場体験が豊富なため、卒業後すぐに仕事に直結しやすいのもメリットです。
ただし、大学に比べると学べる内容の幅が狭いため、将来的に社会福祉士や精神保健福祉士の資格を目指すなら追加の学習が必要になることもあります。
自分のキャリアプランに合わせて、学科や資格取得の道筋をしっかり検討して選びましょう。
おすすめの大学

以下では、スクールソーシャルワーカーを目指す方におすすめな大学を紹介します。
上記に挙げた大学以外にも、年内入試ナビではスクールソーシャルワーカーを目指せる大学の例をまとめています。
こちらもぜひ参考にしてください。
参考:スクールソーシャルワーカーを目指せる大学の例はこちら
おすすめの専門学校

以下では、スクールソーシャルワーカーを目指す方におすすめな専門学校を紹介します
よくある質問

スクールソーシャルワーカーに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
スクールソーシャルワーカーに向いている人の特徴は?
スクールソーシャルワーカーは、子どもや家族のさまざまな問題に寄り添い、解決を支援する専門職です。
そのため、特定の性格やスキルがあると、より効果的に仕事を行うことができます。
以下の表は、スクールソーシャルワーカーに求められる主な特徴やスキルをまとめたものです。
自分に当てはまるものが多いほど、この職業に向いていると言えるでしょう。
これらの特徴は、スクールソーシャルワーカーが子どもや家族の複雑な問題に寄り添い、適切に支援を提供するために欠かせません。
スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーの違いは?

スクールソーシャルワーカー(SSW)とスクールカウンセラーは、どちらも学校現場で子どもたちの支援を行う専門職ですが、その役割や仕事内容、必要な資格には明確な違いがあります。
両者の主な違いを以下の表にまとめました。
どちらの職種も学校内でチームとして連携しながら、子どもたちの問題解決や支援にあたっています。
スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーの違いを理解することで、自分に合った進路やキャリアを選びやすくなるでしょう。
スクールカウンセラーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください
参考:スクールカウンセラーのなり方を一から解説!必要な資格やおすすめの大学も紹介
スクールソーシャルワーカーには心理系の資格なしでもなれる?
スクールソーシャルワーカー(SSW)は、通常社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格を持って働くのが一般的です。
では「資格なしでもなれるのか?」というと、条件付きで可能な場合もあります。
資格なしで働く場合
自治体や学校によっては、資格がなくても採用されるケースがあります。
ただし、その場合は実務経験や専門知識が求められることが多く、業務範囲にも制限があります。
採用のハードルは高く、キャリアアップもしにくい点に注意が必要です。
スクールソーシャルワーカーを目指す方は、まず国家資格取得をしておくのが理想です。
まとめ

本記事では、スクールソーシャルワーカーの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、スクールソーシャルワーカーに関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- スクールソーシャルワーカーとは、学校現場で子どもたちの福祉や心理的なサポートを提供する専門職である
- 主な仕事は、子どもの生活や心理状態の相談支援・家庭訪問や保護者との連絡調整・学校関係者との連携などが挙げられる
- スクールソーシャルワーカーになるには取得推奨の資格は「社会福祉士」や「精神保健福祉士」などが挙げられる
- コミュニケーション能力が高い人・共感力がある人にスクールソーシャルワーカーはおすすめ
- スクールソーシャルワーカーになりたい高校生は社会福祉士や精神保健福祉士などの取得が目指せる学校に進学するのがおすすめ
本記事がスクールソーシャルワーカーについての全体像を理解する参考になれば幸いです。
スクールソーシャルワーカーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
