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作成日: 2025/3/28 更新日:2025/3/28

スクールカウンセラーのなり方を一から解説!必要な資格やおすすめの大学も紹介

スクールカウンセラーのなり方を一から解説!必要な資格やおすすめの大学も紹介

スクールカウンセラーは、中学校を中心として全国の小学校・中学校・高校に配置されており、心の専門家として生徒や教職員、保護者のメンタルサポートを行っています。

今回は、そんなスクールカウンセラーの業務内容や働き方、スクールカウンセラーのなり方について解説します。

スクールカウンセラーになるために持っておくべき資格やおすすめの大学・大学院についても詳しく解説しているので、将来スクールカウンセラーになりたいと思っている方はぜひご一読ください。

全文で1万文字程度の長文になるので、当ページのポイントだけを知りたい方は、年内入試ナビの無料会員にご案内している以下のガイドをお受け取りください。 

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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

スクールカウンセラーとは

スクールカウンセラーとは

スクールカウンセラーとは、学校内で生徒やその保護者、教職員のメンタルヘルスをサポートし、学校環境をより良くするための職員です。

平成7年(1995年)度から全国に「心の専門家」として臨床心理士などがスクールカウンセラーとして配置されはじめ、現在は全国の中学校を中心に生徒が直面する学業や人間関係の問題、または個人的な悩みについて相談を受け、適切なアドバイスやサポートを提供しています。

中学校におけるスクールカウンセラーへの相談割合は、児童生徒が約5割で、教職員が約3割、保護者が約2割です。

生徒だけでなく、教職員や保護者からの相談も一定数あり、スクールカウンセラーは学校の教育相談体制・カウンセリング機能を高める存在として重宝されています。

また、スクールカウンセラーは、相談対応や連携強化・情報共有に加え、教職員への教育相談等に関する研修も実施します。ときには、教師や保護者と協力して生徒の心の健康を維持するためのプログラムを開発・実施することもあります。

このように、スクールカウンセラーは、心理学や教育学の専門知識を活かし、学校内外のさまざまな人に対して心のケアを行っています。

引用元:文部科学省 2 スクールカウンセラーについて

スクールカウンセラーの働き方

スクールカウンセラーは、基本的に非常勤職員です。職場が公立・私立を問わず小中学校そして高校に配置されます。

週1〜2回学校に出向き、生徒や教職員、保護者からの相談対応や気になる児童生徒のカウンセリング、対応会議などを行います。

学校に常駐しているわけではないため、複数校を兼務していることが一般的です。

なかには、心理カウンセラーなど他の職業と複業しているスクールカウンセラーもいます。

資格と実務経験を積んだ後、いよいよスクールカウンセラーとしてのキャリアが始まります。スクールカウンセラーの役割は多岐にわたりますが、主な業務内容は以下の通りです。

  • 個別カウンセリング:生徒一人ひとりと個別に面談し、学業や生活面での悩みや問題を解決に導く支援を行います。
  • グループカウンセリング:クラスや学年単位で、集団でのカウンセリングを行い、社会性や人間関係のスキルを育てる活動を行います。
  • 教師との連携:教師と連携し、学生の支援を行います。場合によっては、保護者とも連携し、家庭環境への支援を行うこともあります。

スクールカウンセラーは、学生の心理的な成長を促し、教育現場の中で心の支えとなる存在です。自身の学んできた知識と技術を活かし、学生が健やかに成長できる環境作りを行います。

スクールカウンセラーになるためには、心理学の基礎から専門的な実践技法、さらに資格取得、実習を経て、最終的には学校現場での活躍を目指すことが求められます。これらのステップを踏んでいくことで、将来、学生にとって重要な心理的支援を提供できるスクールカウンセラーとして、活躍することができるでしょう。

スクールカウンセラーのやりがい

スクールカウンセラーのやりがい

スクールカウンセラーの仕事には、多くのやりがいがあります。以下にその具体的なやりがいをまとめました。

やりがい

詳細説明

心理的なサポートを通じて生徒が前向きになれる

生徒の悩みに寄り添い、適切なカウンセリングを行うことで、生徒が自分自身を見つめ直し、前向きに生きる力を取り戻せる瞬間をサポートできることに大きなやりがいを感じる。

保護者や教職員と連携し、学校全体の環境改善に貢献できる

保護者や教職員との連携を通じて、学校全体の環境や風土改善に貢献できる点。生徒だけでなく、全員が成長できる環境作りに貢献できることが、やりがいを感じる要因。

心理学の専門家として社会に貢献できる

学校というコミュニティで心理学の知識を活かし、心のケアを必要としている生徒に直接貢献できる。心理学の専門知識を社会の中で実践できる点で、大きな達成感が得られる。

スクールカウンセラーの職業は、ただ生徒に助言を与えるだけでなく、学校全体の心理的な支援を担い、心の健康を守る大切な役割を果たしています。このようなやりがいは、非常に充実感のある仕事と言えるでしょう。

スクールカウンセラーという職業の注意点

スクールカウンセラーという職業には、やりがいのある面が多い一方で、いくつかの注意点もあります。

注意点

詳細説明

雇用が安定しにくい(非常勤勤務が多い)

多くのスクールカウンセラーは非常勤や契約社員として雇用されているため、長期的な雇用の安定性が低く、毎年契約更新が必要になることがあります。

給与が他の専門職と比べて低めになりがち

スクールカウンセラーは、心理学者や精神科医など他の専門職と比較して、給与が低く設定されていることが一般的です。特に非常勤勤務の場合、その傾向が強いです。

精神的負担が大きい

生徒の深刻な問題に対処することが多く、精神的な負担がかかります。特に家庭環境や心の問題が関わるケースはカウンセラー自身の感情的な負担を増加させることがあります。

緊急時の対応が求められる(自殺リスクやいじめ問題など)

生徒が自殺リスクにある場合や、いじめ問題が深刻化している場合には迅速かつ適切に対応しなければならず、そのプレッシャーは非常に大きいです。

学校や教育委員会の方針に影響を受けやすい

学校や教育委員会の方針や予算の都合により、カウンセラーの業務内容やサポート範囲が制約されることがあります。新しい方針の導入に従うことが求められます。

児童生徒や保護者との関係構築に時間がかかる

生徒や保護者との信頼関係を築くには時間がかかることが多いです。特に生徒がカウンセリングを受けることに対して抵抗感を持つ場合、関係構築には根気が必要です。

相談内容が多岐にわたり、専門外の対応が求められることもある

心理学の専門家であっても、相談内容が教育や法的な問題に関わることもあり、専門外の対応が求められることがあり、柔軟な対応が必要です。

スクールカウンセラーとして働く際には、これらの注意点をしっかりと認識し、準備しておくことが重要です。特に精神的な負担や緊急時の対応には高い責任が伴いますが、その一方で生徒たちの心のケアを通じて大きな社会貢献を果たすことができる職業でもあります。

スクールカウンセラーの業務内容

スクールカウンセラーの業務内容

スクールカウンセラーは、生徒や教職員、保護者のメンタルヘルスをサポートする専門職です。

スクールカウンセラーの主な業務としては、このようなものがあります。

  1. カウンセリング
  2. コンサルテーション(面談アドバイス)
  3. 学校生活の問題点を取り除くための研修や講習会
  4. カンファレンス(話し合い・協議)
  5. アセスメント(心理検査)
  6. 緊急時の対応

ここでは、それぞれ詳しく解説します。

児童生徒や保護者へのカウンセリング

カウンセリングは、カウンセリングルーム(相談室)で生徒や保護者と面談をすることです。

相談室に来た生徒から不登校の生徒、その保護者まで幅広く対象としており、傾聴の姿勢で相手の話に丁寧に耳を傾けます。

ときには、授業に参加する様子や休み時間などの様子を見に行って生徒と交流したりすることもあります。

相談を受けたら、個人が特定されないように配慮しながら相談記録を作成し、内容に応じで教職員に共有します。

保護者からの相談を受ける場合は、保護者から個別に相談を受けることもあれば、保護者と学校の間に入って仲介者的な役割を果たすこともあります。

教職員や保護者へのコンサルテーション

教職員や保護者へのコンサルテーション

コンサルテーションは、主に教職員からカウンセリングをした上で臨床心理学的な観点に基づいた具体的なアドバイスをすることを指します。

傾聴が求められるカウンセリングとは異なり、コンサルテーションでは臨床心理学の専門家からの具体的なコメントやアドバイスが求められているのが特徴です。

教職員が個別に気になる児童生徒の様子を見聞きして対応方法をアドバイスする場合もあれば、教職員の会議に参加して心理の専門家としての意見を述べる場合もあります。

保護者へのコンサルテーションは、主に自分の子どもや家族以外の相談を指します。適切な支援機関・相談機関につなげられるようなアドバイスをする必要があり、そのための知識が求められます。

研修や講習会

研修や講習会は、教職員や保護者向けに実施するものです。

主に不登校の児童生徒や発達障害・特性をもつ児童生徒についての理解を深めたり、適切な対応方法を知ったりする目的で実施します。

他にも研修の形式や内容としては、下記のようなものがあります。

概要
説明
講話や講演
  • 不登校の改善
  • 思春期までの発達心理学的特徴と教育との関係
  • 仲間関係の適切な構築(友達づくりやいじめ)
  • より良い親子関係の構築
参加型の研修
  • 対話トレーニング(ロールプレイを用いて)
  • 描画等の作業的ワーク
  • グループエンカウンター
  • リラクゼーション
事例検討会
  • 不登校
  • いじめ
  • 暴力行為
  • 自傷、希死念慮、過量服薬、パニック障害等
  • 発達の課題等
  • 虐待
  • 災害、事件、事故等に関するストレスケア

引用元:神奈川県教育委員会「スクールカウンセラー業務ガイドライン」3 学校教育におけるSCの役割(6)心理に関する研修等の実施

カンファレンス

カンファレンス

カンファレンスは、ある事例に対して関係者や専門家が集まって話し合いをする場のことです。

コンサルテーションのようにカウンセラーの具体的なアドバイスが必ずしも求められるわけではなく、生徒指導担当や養護教諭、学年・担任教師などさまざまな教職員と一緒に事例の解決に向けた協議を行います。

事例の内容によっては、医師や保健師、行政の福祉担当者など学校外の専門家を交えたカンファレンスになる場合もあります。

アセスメント(心理検査)

アセスメントとは、心理検査を行って結果に基づく見立てを伝えることです。

スクールカウンセラーはすべての心理検査に精通している必要はありませんが、心理検査を行う専門機関との連携する場面も多いため、少なくとも代表的な心理検査については結果の見方を知っている必要があります。

代表的な心理検査としては、下記のようなものがあります。

  • YG性格検査
  • ロールシャッハテスト
  • バウムテスト
  • WISC知能検査

スクールカウンセラーは、これらの心理検査の中から適切なものを実施して、その結果をもとに医療機関での診断につなげる役割も果たします。

ただし、スクールカウンセラーが行えるのはあくまで見立てだけで診断ではないため、診断名を述べることなく、わかりやすく教職員へ心理検査に基づく見立てを伝えるスキルが求められます。

緊急時の対応

緊急時の対応

スクールカウンセラーは、学校で児童生徒の命に関わる重大な事故や事件、災害、トラブルなどが起きた際、心理の専門家として緊急危機対応を行うチームに参加します。

主な役割は、危機対応時の児童生徒や教職員、保護者の心のケアです。

緊急危機対応ができるように、日ごろから研鑽を積んでおくことが大切です。

スクールカウンセラーのなり方|必要な資格や大学で学ぶべき内容を紹介

スクールカウンセラーのなり方

スクールカウンセラーになるためには、特定の資格や学歴が求められます。

まず、大学や大学院に進学して心理学を専攻することが一般的です。

大学の心理学専攻などで基礎的な心理学の知識を学び、卒業後は大学院に進学してより専門的な心理学教育を受けることが求められます。大学院では臨床心理学や教育心理学を深く学び、現場で役立つ実践的なスキルを身につけます。

また、スクールカウンセラーの多くが臨床心理士や公認心理士の資格を持っているため、スクールカウンセラーになるにはこれらの資格を取得するのがおすすめです。

臨床心理士や公認心理士の資格を取得するためには、大学・大学院で指定された科目を修了し、試験に合格する必要があります。

さらに、在学中にはインターンシップや実習を通じて、現場での経験を積むことも重要です。特に、学校現場でのカウンセリング経験は実際の業務で役立つでしょう。

このような資格や経験を有していれば、スクールカウンセラーになれる可能性が高まります。

1. 心理学を学ぶために大学進学

大学で心理学を専攻していることが求められますが、どのようなカリキュラムを修めたのかも重要です。具体的には、「教育心理学」や「臨床心理学」を履修しておくことが望ましいとされます。

大学のカリキュラムでは、心理学の基礎として以下の内容が学べます。

  • 心理学基礎:人間の認知、感情、行動のメカニズムを学ぶ。
  • 発達心理学:子どもの成長過程に関する理論を学ぶ。
  • 社会心理学:人間関係や集団の動きについて理解する。
  • 教育心理学:学習における心理的要因や、教育現場における心理的支援方法について学ぶ。

また、大学の中で「スクールカウンセラー」を目指す場合は、カウンセリング技法や学校現場での支援に特化したコースを選択することをお勧めします。

2. 大学院での専門的な学び

大学院での専門的な学び

大学卒業後、スクールカウンセラーとして必要とされる臨床心理士などの資格を得るために大学院に進学することが一般的です。具体的には、大学院では以下のような専門的なカリキュラムを受けることが求められます。

  • 臨床心理学:心の問題を持つ人々へのカウンセリング技法、心理療法、診断方法などを学びます。
  • 教育心理学:教育現場における子どもや教員の支援方法、学校での心理的支援について学びます。
  • 実習:臨床心理学や教育心理学の実践的なスキルを身につけるため、現場でのインターンシップや実習が必須となります。多くの大学院では、現場での実習を通じて、学生がカウンセリング技法や支援方法を実際に体験することが求められます。

さらに、大学院の修了には学術論文の執筆や、臨床実習での成果が問われます。大学院で学んだ内容を基に、どのように学校現場で役立つカウンセリングを提供できるかを常に考えながら学びます。

3. 資格取得:臨床心理士や公認心理士

スクールカウンセラーになるためには、臨床心理士や公認心理士の資格を取得することが重要です。これらの資格を取得するために必要な要件は次の通りです。

  • 臨床心理士:臨床心理士の資格を取得するためには、指定の大学院を修了し、指定された実務経験を積んだ後、臨床心理士試験を受験して合格する必要があります。試験では、臨床心理学、カウンセリング技法、心理診断技術などが問われます。また、資格取得後も定期的に研修を受けることが求められます。
  • 公認心理士:公認心理士は、大学で心理学を学んだ後、指定された実務経験(例えば、大学院での臨床実習など)を積み、公認心理士の試験に合格する必要があります。この資格もスクールカウンセラーとして非常に有用であり、学校でのカウンセリング業務を行うために必須となります。

資格を取得後は、教育現場での活躍に向けて、実際にどのように心理学的支援を提供していくかが重要です。

スクールカウンセラーにおすすめの資格と取り方

スクールカウンセラーにおすすめの資格と取り方

スクールカウンセラーになるにあたって絶対に必要な資格はありませんが、臨床心理士や公認心理士の資格を有していること、精神科医であることなどが募集条件となっている自治体が多いです。

ここでは、それらの資格の概要や取得方法について解説します。

臨床心理士

臨床心理士は、「臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の"こころ"の問題にアプローチする"心の専門家"(引用元)」のことです。

臨床心理士の資格保有者は、スクールカウンセラーの導入当初から任用(派遣)されており、現在も多くのスクールカウンセラーが臨床心理士資格を有しています。

臨床心理士資格は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けることで取得できます。

ただし、試験を受けるためには、「臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了」といった受験資格を満たす必要があります。

したがって、臨床心理士の資格を取るには、大学から指定の大学院まで進学して、決められた科目を履修して修了することと、協会実施の試験に合格することが求められます。

公認心理士

公認心理士

公認心理士は、2018年から始まった心理学系の国家資格です。

心理学系で初めてかつ唯一の国家資格であり、医療や福祉、教育などさまざまな分野で公認心理士が活躍しています。

臨床心理士との違いは、心の専門家でありつつも医師や福祉職などの専門家との連携・協力により重きを置いている点です。ほかにも、臨床心理士は民間資格で5年ごとの更新が必要であるのに対して、公認心理士は国家資格で一度取得すれば更新は不要という違いもあります。

資格の取得には、指定の科目が設置された大学を卒業した後、特定機関で2年間実務経験を積む、または指定の科目が設置された大学院を修了することと、公認心理士試験に合格することが求められます。

なお、公認心理士試験の受験資格は上記を含めて7つの区分があり、それぞれの状況に合わせた受験資格の取得が可能です。

その他の民間資格

スクールカウンセラーとして働くには、臨床心理士や公認心理士の資格を取得しているほうが有利ですが、そのほかの心理学に関連した民間資格もあります。

ここで紹介する心理学関連の民間資格は、スクールカウンセラーに限らず相談員として働きたい場合や、心理士としての知識・技能・キャリアをさらに専門的に伸ばしていきたい場合におすすめです。

資格名
実施団体
概要
一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)
小学生から高校生までのさまざまな児童生徒に対応できる高度なカウンセリング能力を養成。不登校に関する専門知識と技術を備えているカウンセラーであることを証明する。
一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)
医療・福祉・教育・産業界などさまざまな場所で求められるカウンセリング能力を備えていることを証明する。
一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)
不登校や校内暴力、学内でのさまざまな問題行動等の対応に求められる専門的な心理学知識や心理援助技術を備えているカウンセラーであることを証明する。
一般社団法人 学校心理士認定運営機構・日本学校心理士会
学校生活におけるさまざまな問題について、カウンセリングなどによる子供への直接的援助と、子どもを取り巻く保護者や教師、学校に対して「学校心理学」の専門知識と技能を持って心理教育的援助サービスを行う。
一般社団法人 発達障害支援アドバイザー協会
発達障害のある子どもや大人の特性や学習スタイル、必要な知識や支援について学ぶ。当事者に「寄り添い考えるスタイルを学ぶ」ために必要な知識と支援を学ぶ。
NPO日本教育カウンセラー協会
学級経営や授業、特別活動、生徒指導、家庭訪問、三者面談、進路指導などの教育場面にカウンセリングの発想や技法を活用できる専門家。初級、中級、上級の3種類がある。

これらの資格は、教育現場での実践的な心理支援の技術を磨くことができ、特に生徒や保護者とのコミュニケーション能力を高めるのに役立ちます。

資格取得は、自己啓発の一環としても最適であり、学校における多様なニーズに応えるためのスキルセットを強化することが可能です。

さらに、資格取得を通じて得た知識は、カウンセリングの質を向上させるだけでなく、信頼性や職場での評価にも繋がります。

精神科医

精神科医

精神科医は、医学的観点から精神的な健康問題を診断し、治療する専門家です。

精神科医になるには、大学の医学部に6年間通って卒業し、医師国家試験に合格する必要があります。その後、臨床研修医として精神科を中心に実践的な研修を行って、はじめて精神科の専攻医になれます。

スクールカウンセラーの資格の一つとして精神科医が挙げられますが、精神科医がスクールカウンセラーを務める場合、あくまでも精神科医が本業であり、副業としてスクールカウンセラーを務めることが一般的です。

スクールカウンセラーになりたい人が行くべき大学・学部学科

スクールカウンセラーになりたい人が行くべき大学・学部学科

スクールカウンセラーになるために臨床心理士や公認心理士の資格取得を目指すなら、適切な大学選びと学部学科の選択が重要です。

まず、公認心理士の指定科目を設置している大学・学部学科を選びましょう。どの大学が必要な科目を設置しているかは、以下のサイトで確認できます。

▶︎厚生労働省|公認心理士となるために必要な科目を開講する大学等

大学では心理学部や教育学部で専門的な知識を深めることが求められます。

特に、心理学部では心理療法やカウンセリング技法について学ぶことができ、スクールカウンセラーとしての基礎を築くことができます。また、教育学部では教育現場での実践的なスキルを身につけることができ、学校現場でのメンタルケアのあり方を学ぶことが可能です。

さらに、臨床心理士や公認心理士の資格取得を目指す場合、指定されたカリキュラムを提供する大学院に進学する必要があります。指定大学院は、こちらのサイトでご確認ください。

▶︎日本臨床心理士資格認定協会|臨床心理士受験資格に関する指定大学院・専門職大学院一覧

▶︎厚生労働省|公認心理士となるために必要な科目を開講する大学等

大学院では更なる専門性の追求や、実習を通じた実践的な経験が求められます。指定の科目をきちんと履修し、修了することで、臨床心理士試験や公認心理士試験の受験資格が得られます。

これらのステップを踏んで臨床心理士や公認心理士の資格を取得することで、スクールカウンセラーとしての道を着実に進むことができるでしょう。

公認心理士試験の受験資格が得られる国公立大学・大学院

スクールカウンセラーになるために臨床心理士や公認心理士の資格を取得しようとする場合、大学院まで通わなければならず経済的な負担が大きいという課題があります。

そこでここでは、臨床心理士や公認心理士に必要な科目が設置されている大学・大学院のうち、学費が比較的安い国公立で大学・大学院の両方が設置されている大学をピックアップしました。

学費を少しでも抑えて大学・大学院に通いたい方は、ぜひチェックしてください。

大学名
学部
学科・専攻・コース等
北海道大学
教育学部
教育学科
弘前大学
医学部
心理支援科学科
岩手大学
人文社会科学部
-
岩手県立大学
社会福祉学部
人間福祉学科
東北大学
文学部/教育学部
-
秋田大学
教育文化学部
-
山形大学
地域教育文化学部
地域教育文化学科 文化創生コース
福島大学
人文社会学群
人間発達文化学類 心理学・幼児教育コース

理工学群
共生システム理工学類 心理・生理コース
茨城大学
人文社会科学部
-
筑波大学
人間学群
心理学類
東京大学
教育学部
教育心理学コース
お茶の水女子大学
生活科学部
心理学科
東京学芸大学
教育学部
教育支援課程教育支援専攻カウンセリングコース
東京都立大学
人文社会学部
人間社会学科 心理学教室
新潟大学
人文学部/教育学部
-
上越教育大学
学校教育学部
-
 富山大学 
人文学部
人文学科
金沢大学
人間社会学域
人文学類
信州大学
教育学部
学校教育教員養成課程

人文学部
人文学科
岐阜大学
教育学部
学校教育教員養成課程 学校教育講座心理学コース
静岡大学
人文社会科学部
社会学科
名古屋大学
教育学部
-
愛知教育大学
教育学部
教育支援専門職養成課程心理コース
名古屋市立大学
人文社会学部
心理教育学科 
京都大学 
教育学部/文学部/総合人間学部
-
大阪大学
人間科学部
人間科学科
大阪教育大学
教育学部
教育協働学科 教育心理科学専攻
大阪公立大学
生活科学部
人間福祉学科

文学部
人間行動学科心理学コース

現代システム科学域
心理学類
神戸大学 
国際人間科学部
発達コミュニティ学科
奈良女子大学
文学部
人間科学科

生活環境学部
心身健康学科
島根大学
人間科学部
人間科学科
岡山大学
文学部
人文学科
広島大学
教育学部
第五類心理学系コース
徳島大学
総合科学部
社会総合科学科
香川大学
医学部
臨床心理学科
九州大学
教育学部
-
福岡県立大学
人間社会学部
人間形成学科
熊本大学
文学部
総合人間学科

教育学部
学校教育教員養成課程
大分大学
福祉健康科学部
心理学コース
鹿児島大学
法文学部
人文学科 心理学コース
琉球大学
人文社会学部
人間社会学科 心理学プログラム 

参照元:厚生労働省「公認心理師試験の受験を検討されている皆さまへ」4.公認心理師となるために必要な科目を開講する大学等

臨床心理士試験の受験資格が得られる国公立の指定大学院一覧

臨床心理士試験は、指定の大学院や専門職大学院の修了が受験資格となっています。

そこでここでは、臨床心理士養成に関する指定大学院と専門職大学院のうち、国公立の大学院をまとめました。

臨床心理士資格も取得しようとお考えの場合は、公認心理士と臨床心理士どちらにも対応している大学院を選択するようにしましょう。

なお、第1種指定大学院と専門職大学院は修了、第2種指定大学院は修了後に実務経験1年以上が臨床心理士試験の受験資格となっています。

【第1種指定大学院】

大学院名
研究科等
専攻・コース等
北海道大学大学院 
教育学院
教育学専攻 臨床心理学講座
岩手大学大学院
総合科学研究科 
地域創生専攻 人間健康科学コース臨床心理学プログラム
東北大学大学院
教育学研究科
総合教育科学専攻 臨床心理学コース
秋田大学大学院
教育学研究科
心理教育実践専攻 心理教育実践コース(臨床心理学)
山形大学大学院
社会文化創造研究科
社会文化創造専攻 臨床心理学コース
福島大学大学院
地域デザイン科学研究科
人間文化専攻 人間発達心理コース 臨床心理領域
筑波大学大学院
人間総合科学学術院
人間総合科学研究群博士前期課程 
心理学学位プログラム 心理臨床学サブプログラム
お茶の水女子大学大学院
人間文化創成科学研究科
人間発達科学専攻 発達臨床心理学コース
東京大学大学院
教育学研究科
総合教育科学専攻 心身発達科学専修臨床心理学コース
上越教育大学大学院
学校教育研究科
教育支援高度化専攻 心理臨床研究コース
信州大学大学院
総合人文社会科学研究科
総合人文社会科学専攻 心理学分野臨床心理学コース
岐阜大学大学院
教育学研究科
教育臨床心理学専攻
静岡大学大学院
人文社会科学研究科
臨床人間科学専攻 臨床心理学コース
愛知教育大学大学院
教育学研究科
教育支援高度化専攻 臨床心理学コース
名古屋大学大学院
教育発達科学研究科
心理発達科学専攻 心理臨床科学領域
名古屋市立大学大学院
人間文化研究科
人間文化専攻 臨床心理コース
京都大学大学院 
教育学研究科
教育学環専攻 臨床心理学コース
大阪大学大学院
人間科学研究科
人間科学専攻 臨床教育学講座 臨床心理学研究分野
大阪公立大学大学院
現代システム科学研究科
現代システム科学専攻 臨床心理学分野
神戸大学大学院
人間発達環境学研究科
人間発達専攻 臨床心理学コース
兵庫教育大学大学院
学校教育研究科
人間発達教育専攻 臨床心理学コース
奈良女子大学大学院
人間文化総合科学研究科
心身健康学専攻 臨床心理学コース
鳥取大学大学院
医学系研究科
臨床心理学専攻
島根大学大学院
人間社会科学研究科
臨床心理学専攻
岡山大学大学院
社会文化科学研究科
人間社会文化専攻 心理学講座臨床心理学分野
広島大学大学院
人間社会科学研究科
人文社会科学専攻 心理学プログラム臨床心理学実践・研究コース
山口大学大学院
教育学研究科
学校臨床心理学専攻 学校臨床心理学専修
徳島大学大学院
創成科学研究科
臨床心理学専攻
鳴門教育大学大学院
学校教育研究科
人間教育専攻 心理臨床コース臨床心理学領域
香川大学大学院
医学系研究科
臨床心理学専攻 
愛媛大学大学院
教育学研究科
心理発達臨床専攻 臨床心理学領域
九州大学大学院
人間環境学府
人間共生システム専攻 臨床心理学指導・研究コース
福岡県立大学大学院 
人間社会学研究科
心理臨床専攻
大分大学大学院
福祉健康科学研究科
福祉健康科学専攻 臨床心理学コース

参照元:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「受験資格」臨床心理士受験資格に関する指定大学院・専門職大学院一覧

厚生労働省「公認心理師試験の受験を検討されている皆さまへ」4.公認心理師となるために必要な科目を開講する大学等

【第2種指定大学院 ※修了後、実務経験1年以上で受験可能)】

大学院名
研究科等
専攻・コース等
北海道教育大学大学院
教育学研究科
学校臨床心理専攻
岩手県立大学大学院
社会福祉学研究科
社会福祉学専攻 臨床心理コース
東京学芸大学大学院
教育学研究科
教育支援協働実践開発専攻 臨床心理学プログラム
東京都立大学大学院
人文科学研究科
人間科学専攻 臨床心理学分野
新潟大学大学院
現代社会文化研究科
現代文化専攻 人間形成科学分野思想・心理科学コース臨床心理領域
琉球大学大学院
地域共創研究科
地域共創専攻 臨床心理プログラム
放送大学大学院
文化科学研究科
文化科学専攻 臨床心理学プログラム

参照元:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「受験資格」臨床心理士受験資格に関する指定大学院・専門職大学院一覧

厚生労働省「公認心理師試験の受験を検討されている皆さまへ」4.公認心理師となるために必要な科目を開講する大学等

【臨床心理士専門職大学院】

大学院名
研究科等
専攻・コース等
九州大学大学院
人間環境学府
実践臨床心理学専攻
 (専門職学位課程)
鹿児島大学大学院
臨床心理学研究科
臨床心理学専攻
 (専門職学位課程)

参照元:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「受験資格」臨床心理士受験資格に関する指定大学院・専門職大学院一覧

向いている人の特徴

向いている人の特徴

スクールカウンセラーとして活躍するためには、いくつかの特徴が求められます。

スクールカウンセラーに向いている人の主な特徴は、このようなものです。

  1. 子どもとのコミュニケーションを楽しめる人
  2. コミュニケーション能力に長けている人
  3. 相手の気持ちに寄り添える人
  4. 問題解決に向けた論理的思考と、冷静に状況を分析する力を持つ人
  5. 新しい知識やスキルを積極的に学ぶ姿勢がある人
  6. 倫理観が高く、秘密を厳守できる人

特に、コミュニケーション能力と相手の気持ちに寄り添う力はスクールカウンセラーに必要不可欠です。

もし上記のような特徴にいくつも当てはまっているなら、ぜひスクールカウンセラーを目指して頑張りましょう。

よく抱く疑問

よく抱く疑問

最後に、スクールカウンセラーになりたい人がよく抱く疑問にまとめて回答していきます。

スクールカウンセラーになるにはどんな大学に行くべき?

スクールカウンセラーになるためには、公認心理士試験や臨床心理士試験の受験資格を得ることができる大学院への進学を検討すると良いでしょう。

なぜなら、スクールカウンセラーの募集のほとんどが公認心理士や臨床心理士の資格を持つ人材を求めているからです。

どちらの資格も試験を受けるためには大学院修了等が必要なので、そのためには心理学を学べるカリキュラムが整った学部・学科に進学することが一般的です。

 具体的には、心理学コースや心理学専攻を設置している文学部や人文学部、社会学部、教育学部など、心理学の基礎をしっかりと学びながら、実践的なカウンセリングスキルを磨くことができるカリキュラムが整っている大学を選ぶといいでしょう。

さらに、大学によってはスクールカウンセラーを目指す学生向けの特別プログラムやインターンシップの機会が提供されていることもあります。

このような大学へ進学すれば、大学在学中からスクールカウンセラーになった時に役立つ実践的な学びを得ることができるでしょう。

スクールカウンセラーになりたい人が取得したほうがいい資格は何?

スクールカウンセラーになりたい人が取得したほうがいい資格は何?

スクールカウンセラーを目指すなら、最も取るべき資格が「臨床心理士」と「公認心理士」です。

これらの資格は、心理学の専門的な知識と技術を持っていることを証明するものであり、特に学校現場でのメンタルケアにおいて信頼される存在となります。

スクールカウンセラーの募集では、臨床心理士または公認心理士の資格を求めるものがほとんどなので、スクールカウンセラーになりたいなら必ず取得しましょう。

加えて、民間資格も自己研鑽としておすすめです。民間資格は、より特定の場面・児童生徒への対応を学べるものが多く、スキルアップや他者との差別化に役立ちます。

スクールカウンセラーに関連する民間資格は、先述した「スクールカウンセラーにおすすめの資格と取り方」で詳しく解説しているので、興味があればチェックしてください。

スクールカウンセラーと養護教諭の違いは?

スクールカウンセラーは、学校において生徒や保護者、教職員の心の健康をサポートする専門職です。

彼らは生徒が直面する学業や人間関係の問題、ストレスといった心理的な課題の解決を促すことを専門としており、一人ひとりの状況に合わせてカウンセリング等を通じて支援を行います。

一方、養護教諭は主に生徒や教職員の身体的健康をサポートする役割を担い、健康診断や応急処置、授業での健康教育を通じて生徒の身体のケアを行います。

スクールカウンセラーと養護教諭の主な違いは、対応する領域が心の健康か身体の健康かにあります。

スクールカウンセラーは心理学やカウンセリングの専門知識を持つことが求められ、養護教諭は保健室での勤務を通じて、生徒の健康管理や保護者への健康相談を行います。

両者は協力し合い、生徒の全体的な健康と福祉を支える重要な存在です。

このページのまとめ

このページのまとめ

今回は、スクールカウンセラーのなり方や仕事内容などについて解説してきました。最後にこの記事でおさえておきたいポイントをまとめます。

  • スクールカウンセラーは、学校で生徒や保護者、教職員のメンタルヘルスをサポートし、学校環境をより良くするための職員
  • 非常勤職員が多く、複数校を兼務していたり複業していたりするケースもある
  • スクールカウンセラーの主な業務は、カウンセリング、コンサルテーション、研修や講習会、カンファレンス、アセスメント、緊急時の対応などがある
  • スクールカウンセラーになるには、大学・大学院へ進学して公認心理士や臨床心理士の資格を取得するのが一般的
  • 公認心理士試験や臨床心理士試験は、指定の大学院修了などが受験資格となっている

スクールカウンセラーは、生徒の悩みや抱える課題に寄り添い、一緒に解決までサポートできるやりがいのある職業です。教職員や保護者のサポートもすることで、生徒を取り巻く環境をより良いものにすることができます。

資格取得には大学院修了が必須で難易度は高いですが、スクールカウンセラーになりたいという思いが強いならぜひ挑戦してみましょう!

スクールカウンセラーのなり方を一から解説!必要な資格やおすすめの大学も紹介

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この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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