作成日: 2025/5/22 更新日:2025/5/22
医学研究者になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「医学研究者のなり方は?」
「医学研究者になるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 医学研究者とはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 医学研究者になるには何をすべきか
- 役立つ資格
- 向いている人の特徴
また、医学研究者に関するよくある質問にも答えています。
医学研究者に興味のある人や、医学研究者を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
医学研究者とは?

医学研究者とは、病気の原因や治療法の解明、新薬の開発など、医学に関する研究を行う専門家です。
彼らの仕事は、基礎医学研究と臨床医学研究に大別されます。
基礎医学研究者は、細胞や分子のレベルで病気のメカニズムを研究し、新しい知識を発見します。
一方、臨床医学研究者は、患者を対象にした試験や観察を通じて、新しい治療法の効果や安全性を検証します。
以下に医学研究者の仕事内容や給料についてまとめます。
- 医学研究者の仕事内容
- 医者と医学研究者の違い
- 医学研究者の給料・給与・年収
- 医学研究者のやりがい
それぞれ見ていきましょう。
医学研究者の仕事内容
医学研究者の仕事は幅広く、病気の原因解明や新しい治療法の開発、予防法の研究を主な目的としています。
基礎医学研究者は、細胞や分子レベルで病気の仕組みを調べ、実験やデータ分析を通じて新たな知見を得ることが役割です。
一方、臨床医学研究者は、患者を対象に臨床試験を実施し、新薬や治療法の効果や安全性を評価します。
このデータを基に治療法の改善や新たな提案を行うことが求められます。
臨床医学研究者は医師免許が必須ですが、基礎医学研究者は必須ではありません。
さらに、研究成果を論文として発表したり、学会や専門誌で共有したりすることも重要な業務の一つです。
研究資金を確保するための申請書作成や、他の研究者や医療機関との共同研究も日常的に行います。
近年では、技術の進歩により、データ解析やバイオインフォマティクスのスキルも必要とされ、幅広い専門知識が求められるようになっています。
医学研究者は、医療の未来を切り開くために新しい発見を追求し、社会に大きく貢献する役割を担っています。
医者と医学研究者の違い

医者と医学研究者は、医療分野で重要な役割を担っていますが、その業務内容や目的には明確な違いがあります。
医者は患者の診察や治療を行い、直接的に健康を管理するのに対し、医学研究者は病気の原因や治療法を研究し、新しい医学的知識の発見を目指します。
比較項目 | 医者 | 医学研究者 |
|---|---|---|
主な業務 | 患者の診察、診断、治療 | 病気の原因や治療法の研究 |
勤務先 | 病院、クリニック | 大学、研究機関、製薬会社 |
必要な資格 | 医師免許 | 医学・生命科学の博士号が多い |
業務の特徴 | 臨床スキルを駆使し、患者と直接関わる | 実験・データ分析を通じて医学の進歩に貢献 |
遵守すべき基準 | 医療法や薬事法などの規制 | 研究倫理や科学的な基準 |
医者は医療機関で患者と向き合いながら実践的な医療を提供し、医学研究者は実験や調査を通じて新たな治療法や薬の開発を進めます。
このため、医者には臨床的な判断力、医学研究者には科学的な思考力と分析力が求められます。
両者は互いに補完し合う関係にあり、医者の臨床経験は研究の発展につながり、研究者の成果は医者がより効果的な治療を提供する基盤となります。
この協力が、医療の進歩と新たな発見へとつながっています。
医学研究者の給料・給与・年収
医学研究者の給料や年収は、経験や勤務先により大きく異なります。
平均年収の目安としては、約740.2万円です。
ハローワーク求人統計データによると月額の給料は27.8万円です。
参照:医学研究者|jobtag
一般的に、大学や研究機関で働く基礎医学研究者の場合、初任給は年収400万円から600万円程度が相場とされています。
キャリアを積むにつれて、教授や主任研究員といった地位に昇進することで、年収は800万円を超えることもあります。
一方、製薬会社やバイオテクノロジー企業など産業界で働く医学研究者は、企業の方針や規模によって給与が異なりますが、一般的に上記の平均である約740.2万円よりも高い年収を得ることが可能です。
また、臨床医学研究者の場合、医師免許を持つことが多いため、医師としての業務と兼任することでさらに高い収入を得ることができる場合があります。
医療機関や大学病院での勤務は、基本給に加えて臨床業務手当が支給されることが多く、年収は1000万円以上に達することもあります。
医学研究者のやりがい

医学研究者のやりがいは、多くの人の健康や命を救う可能性にあります。
研究を通じて新しい治療法や薬を開発し、その成果が実際に臨床現場で活用される瞬間に立ち会えることは、大きな達成感を得られる経験です。
また、研究を進める中で未知の知識を発見したり、解決されていない問題への答えを見つけたりすることで、科学の最前線に立つ興奮を味わうことができます。
さらに、国際学会での発表や、世界中の研究者との交流を通じて、自分の研究が国際的に評価されることは、研究者としての大きな励みとなります。
医学研究の成果は時間をかけて形になるため、粘り強さが必要ですが、成功したときの喜びは計り知れません。
好奇心や探究心を活かしながら、社会貢献にもつながるこの職業は、やりがいに満ちた魅力的なキャリアといえます。
医学研究者の働き方
医学研究者は、大学や研究機関、製薬企業など、さまざまな場で活躍します。
勤務形態は正規職員の場合もありますが、大学や公的機関では任期付きの場合もあります。
その場合、継続的な研究成果や業績を求められ、めぼしい結果をあげられないと任期満了となるケースがあります。
研究成果がキャリア評価に直結することが多く、実績が昇進や次の職の獲得に大きく影響します。
医学研究者という職業の注意点

医学の発展に大きく寄与できる可能性がある医学研究者ですが、それゆえの注意点もあります。
以下に、医学研究者という職業の注意点の一例をまとめました。
- 常に新しいことへの挑戦が求められる
- さまざまな分野において高い能力が求められる
- 研究資金の確保が大変
- 成果主義のプレッシャー
- 雇用の不安定さ
現代の医学は過去と比べ物にならないほど発展していますが、それでもまだ不治の病は存在します。
そうした病気の治癒や対処の方法を常に探究し続ける姿勢が求められます。
また、医学の専門分野に加えて、最先端の機器を用いるITスキル、論文執筆や学会発表のための英語力など、総合的に高い能力を求められるのも、医学研究者の特徴であり注意点です。
研究費の獲得が困難なときがある点にも注意が必要です。
研究費を獲得するためには、優れた研究成果を残す必要があり、そのプレッシャーを感じることもあります。
また、任期付きのポストが多く、将来の見通しが立てにくい場合もあります。
医学研究者に必要な能力

医学研究者になるためには、多くの能力が必要です。
まずは大学の医学部に入学する必要がありますが、多くの大学で医学部は最難関の学部です。
そうした背景も踏まえた上で、医学研究者には下記のような能力が求められます。
医学研究者に必要な能力 | 解説 |
論理的思考力 | 研究課題を設定し、仮説を立てて検証する能力。 |
実験技術 | 正確な実験を行い、データを解析する技術。 |
英語力 | 論文の読解や執筆、国際学会での発表などに必要。 |
継続力と忍耐力 | 長期間にわたる研究を続けるための精神力。 |
年内入試ナビでは、医学部で学ぶ内容や向いている人を詳しく解説した記事を掲載しています。
また、医学部を目指す人に向けて、総合型選抜の特徴や対策をまとめています。
こちらもぜひご覧ください。
参考:医学部とは何を学ぶ?授業内容や大学選びのポイントを解説
参考:医学部の総合型選抜入試とは?国公立・私立大学のAO入試を一覧で紹介
医学研究者に必要な学歴

医学研究者になるにはどのような学歴が必要なのでしょうか。
学歴について具体的に解説します。
- 基礎医学研究者の場合
- 臨床医学研究者の場合
それぞれ見ていきましょう。
基礎医学研究者の場合
基礎医学研究者には、医学部以外の学部を卒業し、医師免許を取得していない場合でもなることができます。
理学部生物学科、薬学部、農学部など、幅広い学問分野の出身者が研究者として活躍しています。
必要な最低学歴は修士号ですが、競争の激しい分野では博士号(Ph.D.)の取得が一般的です。
大学院では分子生物学や生化学などの専門分野で研究スキルを磨き、独自の研究テーマを追求することが重要です。
また、優れた研究施設や指導者が揃う大学院を選ぶことで、研究環境やキャリアチャンスを最大限に活用できます。
基礎医学研究は臨床医学と異なり医師免許を必要としないため、専門知識の深さと論理的思考力が鍵となります。
臨床医学研究者の場合
臨床医学研究者を目指すには、医学部医学科を卒業し、医師免許を取得することが必須条件です。
医学部の6年間で基礎から臨床医学まで学び、その後2年間の初期臨床研修を経て現場経験を積みます。
次に、大学院の博士課程に進学し、博士号(Ph.D.)を取得します。
これにより、臨床現場で得た知識や経験を基に、研究者としての活動をスタートできます。
臨床医学研究者には、患者の治療や疾患メカニズム解明を目指した実践的な研究スキルが求められます。
年内入試ナビでは、医学部医学科を設置している大学をまとめています。
こちらもぜひ参考にしてください。
おすすめの大学

医学研究者を目指す人におすすめの大学は、東京大学、大阪大学、京都大学です。
いわゆる「旧帝大」と呼ばれる大学群で、国内トップクラスの研究環境が整っています。
各大学の特徴を表にまとめました。
医学研究者を目指す人におすすめの大学名 | 概要や特徴 |
東京大学 | 日本を代表する研究大学。医学研究において最先端の設備と指導体制を備えている。理学部や薬学部、医学部医学科では基礎から応用に至る幅広い医学研究が行われ、大学院医学系研究科では独自の「卓越大学院プログラム」により、国際的に通用する研究者育成に力を入れている。基礎医学・臨床医学の両分野に強みがある。 |
大阪大学 | 医学部を中心に、生命機能研究科や薬学研究科などとの連携により、幅広い医学研究のフィールドが整っている。特に感染症、免疫、分子生物学といった分野での実績が豊富で、産学連携による新薬開発なども盛ん。大学院では「グローバルリーダー育成プログラム」により、国際的な視野を持つ若手研究者を養成している。 |
京都大学 | 自由な学風と高度な研究力で知られ、特に再生医療や生命科学分野の研究で世界的評価を得ている。医学部医学科に加えて、iPS細胞研究所(CiRA)をはじめとする先端研究機関が充実しており、学部・大学院を通じて実践的かつ国際的な研究経験を積むことができる。大学院では他分野との連携も活発で、学際的な視点を持った研究者の育成にも注力している。 |
旧帝大以外に医学研究者を目指せる大学
旧帝大以外にも、医学研究者を目指せる大学は多数あります。
ここでは東京医科大学と順天堂大学を紹介します。
大学名 | 大学の概要 |
|---|---|
医学科と大学院医学研究科を設置し、基礎医学と臨床医学の両面で研究を推進 医学研究においてがんゲノム医療や再生医療など先端分野に注力 国内外の医療機関と提携し、実践的な研究環境を提供 | |
医学部をはじめ、スポーツ健康科学部や医療看護学部など多様な医療分野を展開 遺伝子治療や再生医療などの最先端研究に強みを持ち、実績が豊富。国際協定を多数締結し、海外の医学研究機関との連携を強化 |
医学研究者を目指せる大学の一覧
医学研究者になるためには、自身が優れた人間であることを示す学歴や実績が必要です。
年内入試ナビでは、医学研究者を目指せる大学の一覧をまとめています。
こちらもぜひ参考にしてください。
医学研究者になる方法

医学研究者になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
必要なことやなる方法について具体的に解説します。
- 臨床研究を行う場合は医師免許(資格)が必要
- 大学院に進学し修士号や博士号を取得する
- 大学・研究機関・医療機関などに就職する
それぞれ見ていきましょう。
臨床医学研究者を目指す場合は医師免許(資格)が必要
臨床研究を担当する医学研究者には、医師免許が必須です。
臨床研究は患者に直接関わるため、医療に関する高度な専門知識と倫理観が求められます。
医師免許を取得するには、次のステップを踏む必要があります。
ステージ | 詳細 |
|---|---|
医学部に進学 | 6年間の学習を修了 |
国家試験に合格 | 医師としての法的資格を取得 |
ただし、医師免許を取得するだけでは臨床医学研究者になるには不十分です。
大学院(MD-PhDコース)へ進学し、医学博士号の取得を目指すことが一般的です。
大学院に進学し修士号や博士号を取得する
医学研究者を目指すには、大学院で修士号や博士号を取得するのが一般的です。
これにより、研究の基礎から応用に至るまでの深い知識を身につけられます。
課程 | 内容 |
|---|---|
修士課程 | 特定の研究テーマに取り組み、基礎研究や応用研究のスキルを習得 |
博士課程 | 独自の研究を進め、新しい知見を生み出すことを目指す |
大学院では、論文執筆や研究発表を通じて成果を広める能力も鍛えられます。
また、教授や同分野の研究者とのネットワークを築くことで、将来的なキャリアの選択肢が広がります。
さらに、国際学会への参加や共同研究を通じてグローバルな視点を養い、研究の可能性を広げることも可能です。
大学・研究機関・医療機関などに就職する
医学研究者としてのキャリアを進めるには、以下のような職場での経験が重要です。
機関 | 研究の種類 | 必要資格 |
|---|---|---|
大学・研究機関 | 基礎研究(生命科学分野のメカニズム解明) | 博士号が求められることが多い |
医療機関 | 臨床研究(治療法研究、臨床試験) | 医師免許が必要となる場合が多い |
製薬会社・バイオ企業 | 新薬開発、臨床試験の設計・実施 | 修士号や博士号取得が望ましい |
就活では、自分の研究テーマやスキルに合った職場を選ぶことが重要です。
また、学会やセミナーでの発表を通じて、研究者としての認知度を高めることもキャリアに大きく貢献します。
国際的なプロジェクトに参加することで、グローバルな視点を取り入れた研究を進めることができ、幅広いキャリアの可能性が開けます。
医学研究者になりたい高校生の進路

医学研究者になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路は「医科系や関連分野(生物学・薬学・理学など)の大学に進学する」ことです。
詳しく見ていきましょう。
医科系や関連分野(生物学・薬学・理学など)の大学に進学する
医学研究者を目指す高校生や学生は大学に進学する必要があります。
重要なのは適切な大学選びです。
以下に大学選びに参考になる情報をまとめました。
大学の種類 | 学べる内容 | キャリアへの影響 |
|---|---|---|
医科系大学 | 人体の構造や機能 疾患のメカニズム 基礎医学や臨床医学の基礎知識 | 医療現場に近い視点で研究の実用性を理解する 臨床や基礎研究の土台を築く |
生物学部 | 細胞生物学 遺伝学 生命の基本原理 | 生命現象の深い理解が可能である 基礎研究や応用研究で重要な役割を果たす |
薬学部 | 薬物の化学的性質 薬物の作用機序 | 新薬の開発や治療法研究に貢献する |
理学部 | 化学や物理学などの基礎科学 科学的思考力の養成 | 科学の基礎スキルを応用研究に活用する |
医科系大学は基礎医学や臨床医学に直接つながる学びが多く、研究の基盤を築く上で理想的な選択肢です。
一方で、生物学、薬学、理学といった関連分野の学部でも、医学研究の幅広い視点を養うことができます。
選び方で重要なことは自分の興味や適性を考慮して分野を選ぶことです。
大学院へ進学し博士号を取得する
どのような分野の研究者を目指すにしても、大学卒業後は大学院に進学し、博士号を取得するのが一般的なルートです。
大学で基礎研究を学び、大学院でさらに専門的な研究を行います。
大学院で博士号を取得できたら、大学や研究機関に就職します。
よくある質問

医学研究者に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
医学研究者に向いている人の特徴・目指せる人は?
医学研究者には、以下のような特徴を持つ人が向いています。
特徴 | 説明 |
|---|---|
知的好奇心と探究心 | 未解明の病気の原因や新たな治療法に対して強い興味を持ち、とことん追求する姿勢が求められる |
論理的思考力と分析力 | 論理的に考え、データを正確に分析する能力が重要である 一つの事象に対して多角的な視点から考察し、仮説を立て検証する力 |
粘り強さと忍耐力 | 研究成果が出るまでには長い時間がかかることも多いため、諦めずに継続できる粘り強さと忍耐力が求められる 失敗を恐れず、根気強く研究に取り組める人が向いている |
創造性と柔軟性 | 既存の概念にとらわれず、新しいアイデアを生み出す創造性と、様々な可能性を考慮できる柔軟な思考力が重要である 異分野の知識も積極的に取り入れ、革新的な研究につなげる姿勢が求められる |
コミュニケーション能力 | 研究成果を論文や学会で発表するため、自分の考えを明確に伝える能力が必要である 共同研究者や他分野の専門家との協力も重要である |
自己管理能力と向上心 | 研究を計画的に進め、常に新しい知識や技術を学び続ける自己管理能力と向上心が求められる 生涯学習の姿勢が重要である |
倫理観、社会的責任感、使命感 | 医学研究は人の生命や健康に直結するため、高い倫理観と社会的責任感、自分の研究が人命を救うことになるという使命感を持つことが不可欠 研究の意義や影響を常に考慮し、適切に判断できる人が向いている |
体力がある | 研究に終わりはなく、常に新しい課題が発生する。その課題に向き合い研究を続ける体力が求められる |
医学研究者のキャリアパスは?

医学研究者のキャリアパスは多岐にわたり、選択する進路によって求められるスキルや経験が異なります。
大学や研究機関での基礎研究者は、博士課程修了後にポスドク研究員となり、助教から教授へと進む人もいます。
論文発表や研究費の取得で実績を積めば、海外の大学や研究所で活躍する道もあります。
一方、臨床医兼研究者は医学部卒業後、研修や専門医資格取得を経て研究活動を行います。
製薬企業では研究開発部門で基礎研究や臨床試験に携わり、公的機関では感染症対策や公衆衛生の研究が主な業務です。
それぞれの道で求められるのは、専門知識だけでなく、課題解決能力や国際的な視野です。
どの分野でも、情熱を持って研究を続けることがキャリア形成の鍵となります。
有名な医学研究者は?
日本を代表する医学研究者として、以下の方々が挙げられます。
氏名 | 肩書き、所属 | 研究内容、専門分野 | 主な功績 | 主な受賞歴 |
山中伸弥 | 京都大学 iPS細胞研究所 所長 | 再生医療、幹細胞生物学 | iPS細胞(人工多能性幹細胞)の開発 | ノーベル生理学・医学賞(2012年) |
本庶佑 | 京都大学 特別教授 | 免疫学、PD-1分子の発見 | がん免疫療法(オプジーボ)の基礎研究 | ノーベル生理学・医学賞(2018年) |
友田明美 | 福井大学 教授 | 小児精神医学、発達障害、愛着障害 | 虐待による脳への影響と愛着障害の研究 | 朝日賞(2021年)、女性科学者賞など |
加藤庸子 | 脳神経外科医(元・浜松医科大学 教授) | 脳動脈瘤手術、クリッピング手術 | 女性脳神経外科医のパイオニア、国際的にも活躍 | アジア神経外科学会功労賞 他 |
北里柴三郎 | 北里研究所 創設者 | 細菌学、破傷風菌の純粋培養と抗毒素の発見 | ジフテリア抗毒素の共同発見、日本の近代医学の礎を築く | 侯爵位授与、ドイツより名誉博士号など |
野口英世 | ロックフェラー医学研究所(米) | 黄熱病、梅毒、スピロヘータの研究 | 黄熱病の研究中にガーナで殉職。情熱的な細菌学者 | 米国学士院会員、日本では紙幣肖像に採用 |
利根川進 | マサチューセッツ工科大学 教授 | 免疫学、抗体の多様性の遺伝的メカニズム | 抗体遺伝子再構成の仕組みの発見 | ノーベル生理学・医学賞(1987年) |
大村智 | 北里大学 特別栄誉教授 | 微生物による新規医薬品の開発 | イベルメクチンの開発により寄生虫感染症の根絶に貢献 | ノーベル生理学・医学賞(2015年、共同受賞) |
まとめ

本記事では、医学研究者の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、医学研究者に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 医学研究者とは、人間の健康を向上させるために、病気の原因を解明し、治療法や予防法を開発する職業である
- 主な仕事は、病気の原因解明や新しい治療法の開発、予防法の研究である
- 医学研究者になるには、修士号や博士号の学歴が必要である
- 知的好奇心や探究心がある人・分析力がある人に医学研究者はおすすめ
- 医学研究者になりたい高校生は医科系や関連分野のある学校に進学する必要がある
本記事が医学研究者についての全体像を理解する参考になれば幸いです。
医学研究者になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
