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作成日: 2025/5/23 更新日:2025/5/23

エネルギー工学では何を学ぶ?学ぶことや就職先を徹底解説

エネルギー工学では何を学ぶ?学ぶことや就職先を徹底解説

「エネルギー工学を学びたいけど、具体的に何を勉強するのかわからない」
「エネルギー工学を専攻すると、将来どんな就職先があるのだろう?」
「自分はエネルギー工学に向いているのかな?」

このような疑問を持つ高校生は、多いのではないでしょうか?

エネルギー工学は、さまざまな形態のエネルギーを研究し、その生産・変換・応用に関する技術を開発する学問です。

そこで本記事では、以下の内容を詳しく解説します。

  • エネルギー工学の概要
  • エネルギー工学を専攻すると学べる研究分野
  • エネルギー工学を学べる大学の学部・学科
  • 卒業後の就職先
  • 向いている人の特徴

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

  • 1 エネルギー工学とは
  • 2 エネルギー工学とは何を学ぶ学問?主に学ぶ内容と研究分野を解説
    • 2-1 エネルギー変換工学
    • 2-2 電気エネルギー工学
    • 2-3 環境工学
    • 2-4 原子力工学
    • 2-5 再生可能エネルギー技術
    • 2-6 プラズマ工学
    • 2-7 地学・資源工学
  • 3 エネルギー工学を学べる学部・学科の例
    • 3-1 工学部 エネルギー工学科
    • 3-2 工学部 電気電子工学科
    • 3-3 工学部 物理工学科
    • 3-4 工学部 化学システム工学科
  • 4 イチオシの大学・学部・学科の例
    • 4-1 名古屋大学 工学部 エネルギー理工学科
    • 4-2 工学院大学 先進工学部 環境化学科
    • 4-3 高知工科大学 システム工学群 エネルギー工学専攻
    • 4-4 関西大学環境都市工学部エネルギー環境・化学工学科
    • 4-5 佐賀大学理工学部理工学科機械エネルギー工学コース
  • 5 エネルギー工学を学んだ卒業生の進路
  • 6 資源・エネルギー工学の勉強が活かせる就職先・職業・仕事
    • 6-1 エネルギー系企業
    • 6-2 メーカー・製造業
    • 6-3 建設業
  • 7 学ぶことで取得が目指せる資格
    • 7-1 中学校教諭一種免許状(理科)
    • 7-2 高等学校教諭一種免許状(理科)
    • 7-3 甲種危険物取扱者
    • 7-4 高圧ガス製造保安責任者
    • 7-5 エネルギー管理士
    • 7-6 技術士(電気電子部門/選択科目:電力・エネルギーシステム)
    • 7-7 電気主任技術者(電験三種)
  • 8 エネルギー工学を学ぶのに向いている人の特徴
    • 8-1 理系の基礎知識がある人
    • 8-2 環境問題や持続可能なエネルギーに興味がある人
    • 8-3 技術革新に興味がある人
  • 9 よくある質問と質問への回答
    • 9-1 エネルギー工学を学ぶのに英語は必要?
    • 9-2 資源工学とエネルギー工学の違いを教えて
    • 9-3 エネルギー工学の研究室ではどのような研究が行われている?
    • 9-4 エネルギー工学を学ぶメリットは何?
  • 10 今回の内容のまとめ

エネルギー工学とは

エネルギー工学とは

エネルギー工学は、さまざまな形態のエネルギーを研究し、その生産・変換・応用に関する技術を開発する学問です。

化石燃料の効率的な利用技術や原子力発電の安全性向上・再生可能エネルギーの開発まで幅広い分野を扱います。

近年はとくに、地球温暖化やエネルギー資源枯渇といった問題の深刻化を踏まえ、クリーンエネルギーの開発やエネルギーの効率的利用に関する研究が重視されています。

エネルギー工学の主要なテーマは以下のとおりです。

エネルギー工学の主要テーマ
詳細
再生可能エネルギー
太陽光・風力・水力などの利用技術
化石燃料
石油・石炭・天然ガスなどの利用技術
エネルギー変換技術
効率化・貯蔵・送電技術
環境影響評価
持続可能性と地球環境保護に関する研究

エネルギー工学は、地球環境に配慮しながら、持続可能な循環型社会の実現に貢献できる技術の開発を目的とする学問です。

エネルギー工学とは何を学ぶ学問?主に学ぶ内容と研究分野を解説

エネルギー工学はどんな学問

ここでは、エネルギー工学で学ぶ学問を7つピックアップしました。

  • エネルギー変換工学
  • 電気エネルギー工学
  • 環境工学
  • 原子力工学
  • 再生可能エネルギー技術
  • プラズマ工学
  • 地学・資源工学

興味をひかれる学問分野がある場合は、エネルギー工学を専攻することを検討してみてもよいでしょう。

エネルギー変換工学

エネルギー変換工学

エネルギー変換工学は、さまざまな形態のエネルギーを効率的に別の形態に変換する技術を研究する学問です。

火力発電や原子力発電などの従来型エネルギーから、太陽光や風力などの再生可能エネルギーまで、多様なエネルギーを扱います。

エネルギー変換工学における主要な研究テーマは、以下のとおりです。

研究テーマ
概要
再生可能エネルギー変換
太陽光・風力・地熱などの持続可能なエネルギー源を効率的に利用する技術開発。​
燃料電池技術
化学エネルギーを直接電気に変換する高効率な燃料電池の開発と応用。​
熱エネルギー変換
高温・低温熱源からの効率的なエネルギー回収と変換システムの研究。​
水素エネルギー技術
水素の製造・貯蔵・輸送・利用に関する技術開発と低炭素社会への応用。​
炭素回収・貯留技術
CO2の分離・回収・貯留に関する技術開発と発電システムへの統合。​
燃焼技術と熱機関
ボイラーやガスタービンの仕組みについて研究。
ボイラーは燃料燃焼で水を加熱し蒸気を生成する。
ガスタービンは圧縮空気と燃料を燃焼させ、高温高圧ガスでタービンを回転させる熱機関。

近年は、グリーンエネルギー変換技術やパワーエレクトロニクスを活用した電力変換技術の研究が重視されています。

環境負荷の低減とエネルギー資源の有効利用を両立させる技術開発が、エネルギー変換工学の重要な課題といえるでしょう。

電気エネルギー工学

電気エネルギー工学は、電気エネルギーの発生・送電・消費・貯蔵・変換・配電に関する基礎技術を学ぶ分野です。

太陽光などの再生可能エネルギーから、従来型の火力・原子力発電まで、さまざまな発電の原理や効率向上について研究します。

電気エネルギー工学における主要な研究テーマを以下にまとめました。

研究テーマ
概要
電気エネルギーの発生・変換
火力発電・太陽光発電・風力発電など各種発電システムの原理と効率向上技術の研究
電力伝送システム
送電線や配電線を通した電気エネルギーの安定送電と高効率な電力系統技術
パワーエレクトロニクス
半導体スイッチによる電力変換技術で、モータ制御や再生可能エネルギー活用を研究
スマートグリッド技術
再生可能エネルギーの大量導入に対応する電力マネジメントシステムの開発
高電圧・絶縁技術
電力機器の絶縁診断や耐雷技術など、安全な電力供給のための技術開発
蓄電技術
次世代バッテリー開発が進む蓄電技術は、電気エネルギーを化学的に貯蔵し必要時に放出する仕組み

電力系統の安定性や電力品質の向上・直流給電システムの開発など、電気を安全かつ効率的に送る技術も重要なテーマです。

近年は、カーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギーなど、環境負荷の少ないエネルギーが注目されています。

環境工学

環境工学

環境工学は、生活レベルから地球規模までの環境問題を解決するためのアプローチを学ぶ学問です。

地球温暖化や大気汚染・都市環境問題など、多様な環境課題に対して工学的な解決策を見出すことを目指しています。

環境工学の主な研究テーマを以下にまとめました。

研究テーマ
概要
水質・廃水処理技術
都市排水や産業廃水の浄化・水資源管理・高度処理技術の開発と実用化
大気汚染制御
大気中の有害物質の監視・予測・削減技術と健康・生態系への影響評価
持続可能な都市計画
グリーンインフラ・効率的な公共交通システム・都市農業・エコカー・スマートシティなどの環境配慮型都市設計
再生可能エネルギー統合
太陽光・風力などの再生可能エネルギーの既存インフラへの効率的な統合技術
生態系修復
森林再生・湿地回復・サンゴ礁再生など、損なわれた生態系の修復技術開発
CO₂削減技術
CO₂を回収・貯留・利用するカーボンキャプチャーと、炭素循環で大気中CO₂を増やさないカーボンニュートラル技術
水素エネルギー
水素と酸素の化学反応で発電し、排出物は水のみという環境にやさしい次世代エネルギー技術
バイオマスエネルギー
植物や廃棄物を燃焼・ガス化・発酵させてエネルギーに変換する炭素循環型の発電技術

環境工学では、持続可能な社会の構築に向けて自然環境と人間社会が共生できる技術や仕組みの開発が重要なテーマとなっています。

​環境工学の特集ページはこちら​

原子力工学

原子力工学は、原子核の分裂や融合によるエネルギー利用と放射線応用について学ぶ総合的な学問です。

原子力発電の基礎基盤技術を研究し、安全性向上や次世代原子炉の開発を目指しています。

プラント設計や製造・運転・保守・廃止といった原子力施設の全ライフサイクルを通じた安全確保の技術も重要な研究テーマです。

原子力工学における主な研究テーマを以下にまとめました。

研究テーマ
概要
原子炉安全性と熱水力学
原子炉の安全システム設計と冷却材の流動・熱伝達に関する研究
放射線検出と計測技術
放射線の検出、診断、イメージング技術の開発と応用
核燃料サイクルと材料
核燃料の開発、使用済み燃料の処理、極限環境下での材料挙動の研究
核融合技術
核融合エネルギーの実用化に向けたプラズマ制御と材料開発
原子力シミュレーション
原子炉物理、放射線輸送、安全解析のための高度な計算モデル開発

ほかには、放射線の医療・農業・工業分野での利用技術や、放射線計測・防護学についても学びます。

近年では、核融合炉の研究開発や放射性廃棄物の処理など、環境・社会との調和を目指した研究も進められています。

再生可能エネルギー技術

再生可能エネルギー技術

再生可能エネルギー技術は、太陽光や風力・バイオマス・地熱などの持続可能なエネルギー源を活用する技術を研究する分野です。

化石燃料への依存から脱却し、地球温暖化問題を解決するため、クリーンで持続可能なエネルギーシステムの構築を目指しています。

再生可能エネルギー技術における主なテーマは、以下のとおりです。

研究テーマ
概要
太陽光発電技術
高効率太陽電池の開発・量子井戸構造による光変換・低コスト製造技術の研究
風力発電システム
洋上風力発電の新システム開発・発電量向上と長寿命化技術の研究
エネルギーマネジメント
再生可能エネルギーの出力安定化・AI活用による発電予測・システム統合化技術
蓄電・水素技術
電力の安定供給のための蓄電池技術、水素製造・貯蔵・利用に関する研究開発
海洋エネルギー利用
波力発電、潮流・海流発電など海洋資源を活用した発電技術の開発

また、発電した電力を安定供給するためのスマートグリッドや蓄電技術・電力マネジメントシステムの研究も重要なテーマです。

環境負荷を低減しつつ低コストでエネルギーを供給することを実現するため、異なる分野の研究者が協力して研究を進めています。

プラズマ工学

プラズマ工学は、固体・液体・気体に次ぐ物質の第4の状態と呼ばれるプラズマの特性や応用について研究する学問です。

プラズマとは気体に電気的エネルギーを与えて電離した状態で、荷電粒子や反応性の高い粒子が多数存在しています。

本分野では、半導体製造における微細加工技術や太陽電池産業の基盤技術として重要なプラズマプロセスの研究が行われています。

プラズマ工学における主な研究テーマを以下にまとめました。

研究テーマ
概要
低温プラズマ源開発
常温付近で動作する大気圧プラズマの生成技術と医療・バイオ応用への展開
プラズマ診断・特性評価
電気的・光学的手法によるプラズマの特性解析と計測技術の開発
核融合プラズマ研究
高温プラズマの閉じ込め、加熱、制御技術と核融合エネルギー実現への応用
プラズマ材料プロセス
材料加工、表面改質、溶接、切断などへの高密度エネルギー源としての応用
プラズマ・物質相互作用
プラズマと液体、生体材料、固体表面との相互作用メカニズムの解明

照明用光源やプラズマディスプレイなど、私たちの身近な技術にもプラズマが活用されています。

また、プラズマ工学は、環境問題解決にも貢献する重要な工学分野です。

地学・資源工学

地学・資源工学

地学・資源工学は、地球の成り立ちや変化を理解し、地下資源の探査・開発・利用に関する技術を研究する学問です。

石油や天然ガス、石炭などの化石燃料資源や、ウランなどの鉱物資源の探査・採掘・処理技術について学びます。

本分野における主な研究テーマは、以下のとおりです。

研究テーマ
概要
地下資源探査・開発
石油・天然ガス・地熱などの資源エネルギーを効率的に探査・開発するための技術研究
地殻応力・物性評価
断層活動や資源開発に必要な地下深部の応力状態や岩石の物理的性質の計測・評価
地表変動モニタリング
干渉SAR解析などを用いた地表変動の高精度観測による地下情報の把握と解析
環境調和型資源利用
資源の持続可能な開発と環境保全を両立させる技術や二酸化炭素地下貯留の研究
地熱エネルギーシステム
超臨界地熱資源などの次世代地熱エネルギー開発と温度・物性分布の評価技術
鉱物資源のリサイクル・再利用技術
都市鉱山から廃製品の金属を回収・精製する技術で、資源の安定供給と環境負荷の低減に貢献。

地学・資源工学の分野では、地質学や地球物理学の知識をベースに、資源の存在を予測する研究に取り組んでいます。

また、資源の持続可能な開発と環境保全を両立させるため、採掘後の環境修復や資源リサイクル技術の開発も重要な研究テーマです。

​地学の特集ページはこちら​

エネルギー工学を学べる学部・学科の例

エネルギー工学を学べる学部・学科

エネルギー工学は、どのような学部・学科に入学すると学べるのでしょうか?ここでは、エネルギー工学を学べる学部や学科の例を5つ紹介します。

  • 工学部 エネルギー工学科
  • 工学部 電気電子工学科
  • 工学部 物理工学科
  • 工学部 化学システム工学科

なお、学部・学科名は大学によって若干異なることが多いので、詳細は各大学のパンフレットで確認しましょう。

工学部 エネルギー工学科

工学部エネルギー工学科

エネルギー工学科は、エネルギー資源の探査・開発・利用技術を総合的に学ぶ学科です。

工学部に設置されていることが多く、大学によって若干名称は異なります。

  • 環境・エネルギー工学科
  • エネルギー理工学科
  • 自然エネルギー学科 など

エネルギー工学科のカリキュラムは、電気工学を基礎として、エネルギー変換工学や原子力工学などの専門分野を学びます。

最近は、再生可能エネルギーや資源リサイクル技術など、持続可能な社会の実現に向けた研究が重視されています。

卒業後は、大学院に進学する学生が多いのもエネルギー工学科の特徴です。

大学院を卒業した学生は、製造業や電力・ガス会社、情報通信、官公庁など幅広い分野で活躍しています。

​工学部・エネルギー工学科関連の学科がある大学の一覧ページ​

工学部 電気電子工学科

電気電子工学科は、電気エネルギーの発生や送電・消費・貯蔵などに関する基礎技術を学べる学科です。

多くの大学では「電気エネルギーコース」を設置しており、電気機器・電力系や計測・制御・システム系の科目を中心に履修します。

カリキュラムには、電気回路や電気磁気学・電子回路などの基礎科目に加え、以下のような専門科目が含まれます。

  • エネルギー工学
  • パワーエレクトロニクス
  • 発変電工学
  • 送電システム
  • グリーンエネルギー
  • バイオ燃料・バイオマスエネルギーの開発
  • 触媒を用いた省エネ技術 など

本学科は実験や実習が多いため、電気電子分野の理解を深めるとともに、チームワーク力やコミュニケーション力を養えるでしょう。

卒業後は、電力会社や電機メーカー・自動車・鉄道など幅広い分野に就職しています。

また、大学院に進学して専門性をさらに高める学生が多いのも特徴です。


工学部 物理工学科

工学部物理工学科

物理工学科は、物理学の基礎知識をベースにエネルギー問題の解決に向けた教育と研究を行う学科です。

多くの大学では「エネルギー応用工学コース」や「エネルギー理工学コース」などの専門コースが設置されています。

カリキュラムには、エネルギー変換工学や熱力学・流体力学・原子核工学などの専門科目が含まれています。

物理工学科に入れば、エネルギーの変換利用技術や材料の物性・創製・リサイクルについて系統的に学べるでしょう。

ほとんどの学生が大学院に進学し、修了後は電力・ガス会社、電気・電子メーカー、自動車、など幅広い分野で活躍しています。

また、就職率が非常に高く、機械と電気の両方の専門性を生かした仕事を選べるのが物理工学科の魅力です。

工学部 化学システム工学科

化学システム工学科では、分子から地球規模までの化学現象の解析・制御と、それらのシステム化・設計に関する方法論を学べます。

化学を基盤として、エネルギーの製造・変換・貯蔵という総合的観点から、持続可能社会実現のための解決策を追求する学科です。

具体的には、以下の分野を専門的に学びます。

  • 太陽電池や光触媒
  • 燃料電池
  • 蓄電池などのエネルギー変換
  • 貯蔵デバイス など

カリキュラムには「反応工学」、「伝熱工学」、「流体工学」などが含まれており、エネルギー関連の学問を体系的に学べるでしょう。

化学システム工学科の卒業生は、化学・エネルギー産業をはじめ、環境・材料分野など幅広い業界で活躍しています。

イチオシの大学・学部・学科の例

エネルギー工学 大学

エネルギー工学を学べる大学は全国に数多くあります。

持続可能な社会の実現に向けて、エネルギー技術は今後ますます重要性を増すでしょう。

ここでは、エネルギー工学を学べる主な大学を5つ紹介します。

  • 名古屋大学 工学部 エネルギー理工学科
  • 工学院大学 先進工学部 環境化学科
  • 高知工科大学 システム工学群 エネルギー工学専攻
  • 関西大学環境都市工学部エネルギー環境・化学工学科
  • 佐賀大学理工学部理工学科機械エネルギー工学コース

それぞれの大学の特徴や学びの内容について詳しく見ていきましょう。

名古屋大学 工学部 エネルギー理工学科

名古屋大学工学部エネルギー理工学科

名古屋大学工学部のエネルギー理工学科では、材料や計測・システム化に関わる科学と工学の基礎から応用までを幅広く学べます。

持続的成長可能社会に整合するエネルギーシステムの実現を目指しています。

本学科の特徴を以下にまとめました。

  • 物理や化学・数学などの基礎科目から始まり、エネルギー理工学概論、原子核物理概論、熱力学、流体力学など専門科目へと段階的に進む。
  • 3年次からは実験や設計・製作の実習も増え、4年次には卒業研究に取り組む。
  • 本専攻を終了した学生に対するサステナビリティ関連の求人は、修了生の4〜5倍に達している。

卒業した学生の88.9%は大学院に進学しており、高い進学率を誇るのも本学科の特徴です。

参考:名古屋大学 工学部 エネルギー理工学科

工学院大学 先進工学部 環境化学科

工学院大学 先進工学部 環境化学科

工学院大学先進工学部環境化学科は、環境保全に役立つ技術や環境に優しい素材・エネルギー技術の開発を目指す学部です。

本学科に入れば、基礎的な学力と科学的な思考力を培い、実験や実習を通じて環境問題に対する解決策を学べます。

工学院大学先進工学部環境化学科のカリキュラムには、以下の特徴があります。

  • 環境問題に対応した専門的なカリキュラムで、自然科学の理解を深める。
  • 研究成果を実用化するための工業規模での生産プロセス設計を学ぶ機会を提供している。
  • 広い視点での技術や材料の開発・評価に取り組んでいる。

このことから、環境問題に興味があり持続可能な社会の実現に貢献したいと考えている人に向いている学部といえます。

参照:工学院大学 先進工学部 環境化学科

高知工科大学 システム工学群 エネルギー工学専攻

高知工科大学システム工学群エネルギー工学専攻

高知工科大学システム工学群エネルギー工学専攻では、持続可能な循環型社会の実現を目指した技術者を育成しています。

カーボンニュートラルや再生可能エネルギーの推進など、幅広いエネルギー技術を学べるのが本学科の魅力です。

学生は、地球環境を考慮したエネルギーシステムの設計やエネルギーマネジメント分野で活躍するためのスキルを習得します。

高知工科大学システム工学群エネルギー工学専攻のカリキュラムには、以下の特徴があります。

  • エネルギーリテラシーの高い技術者を育成し、次世代エネルギーシステムに貢献している。
  • 幅広い工学領域でエネルギー問題に対応するための専門知識を提供している。
  • ナノ材料や機能性薄膜の研究など、最先端技術に基づく研究機会を提供している。

持続可能な社会の実現に向けたエネルギー問題に関心があり、技術開発を通じて社会に貢献したいと考える人に向いている学科です。

参照:高知工科大学 システム工学群 エネルギー工学専攻

関西大学環境都市工学部エネルギー環境・化学工学科

関西大学環境都市工学部エネルギー環境・化学工学科

関西大学環境都市工学部エネルギー環境・化学工学科では、省エネルギー技術や新エネルギーの活用に関する幅広い知識を学べます。

地球環境の悪化や石油供給の制約に対応するため、新たなエネルギーシステムの構築と環境保全技術の開発を目指しています。

関西大学環境都市工学部エネルギー環境・化学工学科のカリキュラムの特徴は、以下のとおりです。

  • 新エネルギーやリサイクル技術、環境保全を重視したカリキュラムを提供している。
  • 実験・演習を多く取り入れた実践的な教育を実施している。
  • MOFなどの最先端材料を用いたCO2分離技術など、先端研究に触れる機会を豊富に提供している。

本学科は、環境問題やエネルギーの持続可能なエネルギー利用に対して興味がある人に向いているでしょう。

参照:関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科

佐賀大学理工学部理工学科機械エネルギー工学コース

佐賀大学理工学部理工学科機械エネルギー工学コース

佐賀大学の機械エネルギー工学コースは、再生可能エネルギーなどのエネルギー利用技術に強い技術者の育成に力を入れています。

本学科に入学すれば、流体や熱・エネルギーの有効利用に関する専門知識が身につくでしょう。

佐賀大学理工学部理工学科機械エネルギー工学コースのカリキュラムには、以下のような特徴があります。

  • 2年次に「流体工学」「機械熱力学」「材料力学」などの機械工学の基礎科目を配置している
  • 3年次に「流体エネルギー工学」「海洋エネルギー工学Ⅰ、Ⅱ」「エネルギー変換工学Ⅰ、Ⅱ」などの専門性の高い科目へと段階的に進む
  • 講義による知識習得と実験や演習・製図による実践的学修を組み合わせ、アクティブ・ラーニングを取り入れた教育を実施している

卒業生は、NTNやIHI・デンソー・三菱重工業・マツダなど、製造業やエネルギー関連企業に幅広く就職しています。

エネルギー問題に興味がある学生にとって、本学科は実践的な学びに加え幅広い就職先へつながる魅力的な選択肢といえるでしょう。

参考:佐賀大学理工学部理工学科機械エネルギー工学コース

エネルギー工学を学んだ卒業生の進路

エネルギー工学を学んだ卒業生の進路

エネルギー工学を学ぶと、卒業後はどのような道に進めるのでしょうか。

ここでは、実際の大学の就職データをもとに、エネルギー工学専攻の学生の進路について紹介します。

関西大学エネルギー環境・化学工学科の2023年度卒業生が就職した業種とその割合は、以下のとおりです。

業種
割合
製造業
29.5%
教育・広告・その他サービス業
6.8%
情報通信業
6.8%
電気・ガス・熱供給・水道業
5.7%
卸売・小売業
5.7%
建設業
3.4%
不動産業・物品賃貸業
1.1%

参照:関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科 就職/進路状況

エネルギー工学を学べる大学に進学した卒業生は、製造業・情報通信業・電気などの業種で活躍していることがわかります。

2024年度における進路決定率は、100%でした。

また、関西大学エネルギー環境・化学工学科は、37.5%の学部生が大学院に進学しています。

業種傾向は大学によって異なるので、志望大学の進路を公式ホームページやパンフレットで確認しましょう。

資源・エネルギー工学の勉強が活かせる就職先・職業・仕事

エネルギー工学を学んだ人の主な就職先

資源・エネルギー工学を学ぶと、将来どのような職場で活躍できるのでしょうか。

持続可能な社会の実現が求められる現代において、エネルギー分野の専門知識を持つ人材の需要は高まっています。

ここでは、資源・エネルギー工学の知識を活かせる主な就職先を紹介します。

  • エネルギー系企業
  • メーカー・製造業
  • 建設業

それぞれの業界について詳しく見ていきましょう。

エネルギー系企業

エネルギー系企業

エネルギー系企業は、資源・エネルギー工学の知識を活かせる代表的な職場です。

エネルギー系企業では、エネルギーの生成、変換、供給、管理などに関わる業務を担当します。

具体的な就職先としては、電力会社やガス会社・再生可能エネルギー企業などが挙げられます。

企業カテゴリごとの主な業務内容と、代表的な事業・取り組みを以下の表にまとめました。

企業カテゴリ
主な業務内容
代表的な事業・取り組み
電力会社
発電所の設計・運用電力ネットワーク管理エネルギー効率向上の研究開発
火力発電再生可能エネルギー発電
ガス会社
ガスの生産・供給インフラ整備環境対策
天然ガス供給、LNG施設管理
石油・天然ガス開発企業
地下資源の探査・開発採掘技術の向上、環境影響の評価・対策
オフショアドリリング環境保護技術
再生可能エネルギー企業
クリーンエネルギーの開発と普及技術革新
太陽光発電風力発電バイオマスエネルギー

エネルギー系企業でのキャリアの魅力は、技術者としてのスキルが向上することだけではありません。

プロジェクトマネジメントやグローバルな視点での業務遂行能力も養えるでしょう。

メーカー・製造業

資源・エネルギー工学の知識は、エネルギー効率の向上や環境負荷の軽減に取り組むメーカーや製造業でも重宝されます。

以下の表で、メーカー・製造業の企業カテゴリごとの主な業務内容と、代表的な事業・取り組みをまとめました。

企業カテゴリ
主な業務内容
代表的な事業・取り組み
エネルギー機器メーカー
発電設備や蓄電池の開発・製造
高効率タービン次世代バッテリー開発
自動車メーカー
燃費向上技術やEV(電気自動車)の開発
ハイブリッド車、電気自動車(EV)
化学・素材メーカー
省エネルギー材料や環境対応製品の開発
断熱素材軽量高強度材料
電機・電子機器メーカー
スマートグリッド技術や再生可能エネルギー関連機器の開発
スマートメーター再生可能エネルギー制御システム
​重工業・プラントメーカー​
発電・プラント・航空宇宙・船舶海洋分野での大規模設備設計・製造・建設
水素技術・環境配慮型設備・デジタル化による脱炭素・効率化推進

メーカー・製造業に就職すると、エネルギー工学の知識を活かした製品開発や環境対策を推進する仕事に携われるでしょう。

建設業

建設業

建設業は、資源・エネルギー工学の知識を活かして、エネルギー効率の高い建物やインフラの設計・施工を行う業界です。

以下の表で、建設業の主要な業界ごとの業務内容と、代表的な事業・取り組みをまとめました。

企業カテゴリ
主な業務内容
代表的な事業・取り組み
ゼネコン(総合建設業)
エネルギー最適化を考慮した建築物の設計・施工
高断熱建築エネルギー効率向上工法
インフラ建設企業
エネルギー関連インフラの建設・維持管理
スマートシティ電力・ガス網整備
再生可能エネルギー施設建設企業
太陽光・風力発電施設の設計・施工
風力発電所太陽光発電所
設備工事会社
省エネルギー設備や空調・照明システムの導入
LED照明、エネルギーマネジメントシステム
プラントエンジニアリング会社
プラント設計・調達・建設・メンテナンスを一貫して行い、石油・化学・発電・製鉄・環境分野に対応
AIによる異常検知・予知保全システム・自動運転技術・脱炭素化事業

建設業でのキャリアは、持続可能なインフラや建物を設計・管理するための専門知識を活かす絶好の場といえるでしょう。

学ぶことで取得が目指せる資格

エネルギー工学を学ぶことで取得が目指せる資格

エネルギー工学を学ぶと、専門的な知識が身につくためさまざまな資格を取得する可能性が広がります。

資格を取得することで、将来のキャリアの選択肢を広げる強力な武器となるでしょう。

エネルギー工学を学ぶことで目指せる主な資格には、以下のようなものがあります。

  • 中学校教諭一種免許状(理科)
  • 高等学校教諭一種免許状(理科)
  • 甲種危険物取扱者
  • 高圧ガス製造保安責任者
  • エネルギー管理士
  • 技術士(電力・エネルギーシステム)
  • 電気主任技術者(電験三種)

それぞれの資格について詳しく見ていきましょう。

中学校教諭一種免許状(理科)

中学校教諭一種免許状(理科)

中学校教諭一種免許状(理科)は、教職課程を設置している大学の理学部や工学部・教育学部などで取得できる教員免許です。

中学校教諭の免許を取得するには、教職課程のある大学の工学部や理学部などで必要な単位を修得して卒業する必要があります。

中学校と高校の教員免許は同時取得が可能なケースが多いため、採用試験で選択肢を広げられるのがメリットです。

教員を目指している人は、大学在学中に必要な単位を取得しましょう。

高等学校教諭一種免許状(理科)

高等学校教諭一種免許状(理科)は、教職課程を設置している大学の理学部・工学部などの学部で取得できる教員免許です。

本資格を取得すれば、高校で理科を教えられます。

理科の免許では、物理・化学・生物・地学のすべての科目を担当できます。

高等学校教諭一種免許状を取得するには、大学入学後に教職課程を履修する必要がある点に注意しましょう。

また、教科に関する専門科目と教職に関する科目の単位の習得も必要です。

多くの大学では、環境・エネルギー工学科や電気電子工学科などで教員免許の取得に必要な単位を取得できます。

免許取得後に教員採用試験を受験して合格すれば、工業高校や普通科高校で教壇に立てるという流れです。

甲種危険物取扱者

甲種危険物取扱者

甲種危険物取扱者は、ガソリンや灯油などの危険物を取り扱う施設の管理者として必要な国家資格です。

この資格を持つと、第1類~第6類の全ての危険物を取り扱うことができるほか、保管・移送・点検等の管理的業務にも対応できます。

また、所定の実務経験(通常6カ月以上)を積めば危険物施設における保安監督者として選任されることも可能です。そのため、エネルギー関連企業や製造業での管理職登用にも有利です。

甲種危険物取扱者についての詳細な情報は、以下のとおりです。

項目
内容
開催月
年間を通して実施
(試験日程や受付期間は地域によって異なる)
受験料
7,200円(甲種)
試験形式
五肢択一式のマークシート方式
試験時間
2時間30分
出題範囲
・危険物に関する法令(15問)
・物理学及び化学(10問)
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問)
※合計45問※第1類から第6類までのすべての危険物が対象

参考:危険物取扱者試験|一般財団法人 消防試験研究センター

なお、受験資格には「大学や高専で化学に関する授業を15単位以上修得していること」という条件があります。

試験内容は物理学や化学・危険物に関する法令など幅広く、エネルギー工学で学ぶ知識が役に立つことがあります。

合格率は20~30%と難関ではあるものの、エネルギー工学を学ぶ学生は専門知識を活かして学習できるため取得しやすいでしょう。

高圧ガス製造保安責任者

高圧ガス製造保安責任者

高圧ガス製造保安責任者は、高圧ガスの製造施設の保安を監督する国家資格です。

冷凍・一般高圧ガス・液化石油ガスの3種類に分かれており、それぞれ甲種・乙種・丙種などの区分があります。

資格を取得すると、エネルギー産業や化学産業などで安全管理の責任者として活躍できます。

高圧ガス製造保安責任者の詳細な情報は、以下のとおりです。

項目
内容
開催月
年1回(11月中旬)
申込期間:8月下旬~9月上旬
受験料
甲種化学・甲種機械・第一種冷凍機械:17,300円
乙種化学・乙種機械・第二種冷凍機械:11,100円
丙種化学(液石)・丙種化学(特別)・第三種冷凍機械:9,800円
試験形式
法令:択一式(マークシート)
保安管理技術:択一式(マークシート)

学識:記述式または択一式
*甲種と第一種冷凍機械のみ記述。そのほかは択一式
試験時間
法令:9:30~10:30(60分)
保安管理技術:11:10~12:40(90分)
学識:13:30~15:30(120分)
出題範囲
甲種化学・甲種機械:
・法令:高圧ガス保安法に係る法令
・保安管理技術:高圧ガスの製造に必要な高度な保安管理の技術
・学識:高圧ガスの製造に必要な高度の化学/機械工学

参考:受験案内書(電子申請用)|高圧ガス保安協会(KHK) 試験・教育事業部門

エネルギー工学を学ぶと、熱力学や流体力学などの知識が身につくため、試験対策に大いに役立つでしょう。

高圧ガスは、発電所、化学プラント、冷凍倉庫、食品加工工場など、さまざまな産業施設で利用されています。

そのため、高圧ガス製造保安責任者という資格の取得は、エネルギー産業や化学産業を中心に高く評価されます。

エネルギー管理士

エネルギー管理士は、省エネルギー法に基づく国家資格です。

この資格を持つことで、工場や大規模施設におけるエネルギー使用の合理化を図る責任者として重要な役割を担えます。

エネルギー管理士の基本情報は、以下のとおりです。

項目
内容
開催月
8月(2025年は8月上旬、例年8月の第1日曜日)
受験料
17,000円(非課税)
受験形式
マークシート方式
試験時間
1限:80分
2限:100分
3限:100分
4限:80分
出題範囲
<必修科目>
必須基礎課目:エネルギー総合管理及び法規

<選択式の専門科目>
熱分野専門課目:熱と流体の流れの基礎・燃料と燃焼・熱利用設備及びその管理
電気分野専門課目:電気の基礎・電気設備及び機器・電力応用

参考:第46回エネルギー管理士試験の内容|一般社団法人省エネルギーセンター

エネルギー管理士は、熱分野または電気分野の専門知識に加え、省エネルギー法令やエネルギー管理手法に関する横断的知識が求められます。

そのため、エネルギー工学を専攻して学んだ知識は合格を勝ち取る際に役に立ちます。​省エネルギーが国家的課題となっている現在、エネルギー管理士の果たす役割も拡大しているので、今後価値が高まる可能性が高いです。

技術士(電気電子部門/選択科目:電力・エネルギーシステム)

技術士(電力・エネルギーシステム)

技術士は、科学技術に関する高度な専門知識と応用能力を備え、技術的業務の計画、設計、評価、改善に責任を持つ技術者に与えられる国家資格です。

特に、社会インフラや産業基盤の高度化・信頼性確保に貢献する人材として、公的機関や民間企業において高い評価を受けています。

技術士の「電気電子部門」の選択科目「電力・エネルギーシステム」は、発電、送配電、電力制御、再生可能エネルギー統合、系統安定化など、エネルギーインフラの中枢を担う専門領域です。

この科目では、電気工学に加えて熱力学、エネルギー変換、流体工学といった知見も問われるため、大学でエネルギー工学を専攻することは、試験への理解を深める上で極めて有利です。

以下に、技術士(電気電子部門/選択科目:電力・エネルギーシステム)の試験概要を示します。

項目
一次試験
二次試験
開催月
11月(例年)
筆記試験7月、口頭試験12月〜翌年1月
受験料
11,000円(非課税)
14,000円(一技術部門につき・非課税)
受験形式
マークシート方式(択一式)
筆記試験(記述式)と口頭試験
試験時間
合計4時間(基礎科目1時間、適性科目1時間、専門科目2時間)
筆記試験(必須科目2時間、選択科目3時間30分)、口頭試験20分
出題範囲
・基礎科目:科学技術全般にわたる基礎知識
・適正科目:法遵守・技術者倫理など
・専門科目(電気・電子):発送配変電/電気応用/電子応用/情報通信/電気設備が範囲になる。

参照元:技術士第一次試験の科目
・必須科目:技術部門全体にまたがる課題解決力と応用能力
・選択科目:電力・エネルギーシステムに関する高度な専門知識と実務能力(設計、制御、リスク管理、保守運用など)

参照元:技術士第二次試験の科目​

参考:試験・登録情報|公益社団法人日本技術士会

技術士の資格を持てば、電力の安定供給、再生可能エネルギーの統合、省エネルギー技術開発など、社会的インフラの最前線で活躍することが可能です。

特に、カーボンニュートラルや分散型電源システムの導入が進む中で、技術士(電気電子部門)はその価値を一層高めています。

電気主任技術者(電験三種)

電験三種は、電気設備の保守や監督を行う保安責任者として選任されるための国家資格です。

正式名称は「第三種電気主任技術者」といい、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の保安監督者として選任されることができます。

電験三種の受験に関する情報は以下の通りです。

項目
内容
開催月
(令和7年度)
上期:CBT方式 2025年7月17日~8月10日、筆記方式 8月31日
下期:CBT方式 2026年2月5日~3月1日、筆記方式 2026年3月22日
受験料
インターネット申込:7,700円(非課税)
書面申込:8,100円(非課税)
受験形式
CBT方式(パソコンによる試験)または
筆記方式(マークシート方式)
試験時間
理論:90分
電力:90分
機械:90分
法規:65分
出題範囲
理論:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電力:発電所、変電所の設計および運用、送電線路および配電線路(屋内配線を含む)の設計および運用、並びに電気材料
機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御、電動機、照明、電熱、電気化学、メカトロニクスなど
法規:電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理

参考:第三種電気主任技術者試験(国家試験)|一般社団法人電気技術試験センター
参照:第三種電気主任技術者試験|一般社団法人電気技術試験センター​

大学や専門学校に進学した後にこの資格を取得すれば、座学と実務的な知識の橋渡しとして極めて有用であり、卒業後の即戦力として高く評価されます。

特に、工学系の学科で電気・エネルギー・制御に関する専門性を深めたうえで取得すれば、電気主任技術者としての選任対象となる施設において、保安監督業務を担う専門職としてのキャリアが開かれます。

エネルギー工学を学ぶのに向いている人の特徴

エネルギー工学を学ぶのに向いている人とは?

エネルギー工学を学ぶのに向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか?ここでは、エネルギー工学に適性がある人の特徴を3つ紹介します。

  • 理系の基礎知識がある人
  • 環境問題や持続可能なエネルギーに興味がある人
  • 技術革新に興味がある人

このような素質や関心を持つ人は、エネルギー工学の分野で充実した学びを得られるでしょう。

理系の基礎知識がある人

理系の基礎知識がある人

エネルギー工学では、物理学や数学、化学などの理系科目の基礎知識が必要です。

とくに、熱力学や電磁気学の理解が深まると、エネルギーの生成や変換プロセスをより深く理解できます。

高校時代に物理や化学に興味を持ち、問題を解くのが好きな人はエネルギー工学に適性があるでしょう。

エネルギー工学の学習では、高校で学んだ理科の基礎知識を応用して実世界の問題を考えます。

たとえば、熱の移動や保存、電気エネルギーの変換など、日常生活で目にする現象の原理を理解できると学習がスムーズに進むでしょう。

理系科目の知識を実践的な技術へと発展させるプロセスに喜びを感じる人は、エネルギー工学に向いています。

環境問題や持続可能なエネルギーに興味がある人

環境問題やエネルギー問題に対して強い関心を持っている人は、エネルギー工学を学ぶのに向いているでしょう。

太陽光発電などの再生可能エネルギーに興味があり、化石燃料に依存しない社会の実現に関心を持っている人は適性があります。

環境・エネルギー問題は一朝一夕では解決できない課題であるため、粘り強く取り組める姿勢が重要です。

環境に配慮したエネルギーシステムを構築することに携わりたい人にとって、エネルギー工学はやりがいのある分野となるでしょう。

技術革新に興味がある人

技術革新に興味がある人

最新技術に好奇心を持ち、常に新しい発見や進歩に関心がある人もエネルギー工学に向いています。

エネルギー工学では、太陽電池の高効率化や次世代蓄電池、水素エネルギーなど、常に最先端の研究が行われています。

「どうすれば効率よくエネルギーを生み出せるか」と考えるのが好きな人は、エネルギー工学の分野で創造力を発揮できるでしょう。

また、異なる技術を組み合わせて新しいシステムを作り出すことに関心を持っている人も適性があります。

たとえば、AIとエネルギーマネジメントを組み合わせたスマートグリッドなどは、学際的な知識が求められる分野です。

常識にとらわれず「こうしたらもっと良くなるのでは?」と考える発想力を持つ人は、エネルギー工学に向いているでしょう。

よくある質問と質問への回答

エネルギー工学に関してよくある質問

エネルギー工学を学ぼうと考えている高校生の皆さんは、様々な疑問を持っていることでしょう。

ここでは、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

  • エネルギー工学を学ぶのに英語は必要?
  • 資源工学とエネルギー工学の違いを教えて
  • エネルギー工学の研究室ではどのような研究が行われている?
  • エネルギー工学を学ぶメリットは何?

ぜひ、進路選択の参考にしてください。

エネルギー工学を学ぶのに英語は必要?

英語 必要性

エネルギー工学の分野では、英語は非常に重要なスキルです。

最新の論文や技術情報の多くが英語で発表されており、それを読まなければなりません。

また、エネルギー関連の国際会議や論文発表を行う際には、英語でのコミュニケーション能力が求められることもあります。

加えて、外資系企業やグローバルなプロジェクトに携わる場合、英語のスキルはキャリアを広げるための大きな武器となります。

そのため、エネルギー工学を学ぶ学生や研究者にとって、英語力の向上は避けては通れないでしょう。

資源工学とエネルギー工学の違いを教えて

資源工学とエネルギー工学は密接に関連する分野ですが、それぞれ異なる焦点を持っています。

資源工学とエネルギー工学の主な違いを整理しました。

特徴
資源工学
エネルギー工学
主な対象
鉱物資源、石油、天然ガス、地下資源
電力、熱、化学エネルギーなど各種エネルギー形態
中心的活動
資源の探査・採掘・処理・管理
エネルギーの生成・変換・輸送・貯蔵・利用
主要目標
効率的な資源採取と持続可能な資源管理
効率的なエネルギー変換と持続可能なエネルギーシステム構築
将来の課題
希少資源の確保、リサイクル技術の発展
再生可能エネルギーの普及、エネルギー貯蔵技術の向上

両分野は密接に関連しており、資源の効率的利用とエネルギー変換技術の発展が求められています。

エネルギー工学の研究室ではどのような研究が行われている?

エネルギー工学の研究内容

エネルギー工学の研究室では、主に太陽エネルギーの利用技術や熱エネルギーの変換・貯蔵・輸送に関する研究が行われています。

代表的な研究テーマは、以下のとおりです。

研究対象の例
詳細
燃料電池技術の開発
水素燃料電池、固体酸化物燃料電池 など
世代バッテリー開発
全固体電池、リチウム空気電池 など
再生可能エネルギーの効率化
太陽光発電、風力発電の出力向上 など
スマートグリッド技術
電力の最適配分・蓄電技術 など
カーボンニュートラル技術
CO₂回収・削減技術 など

このような研究は、機械工学を基礎としながらも、電気工学や情報科学・材料科学などを融合した学際的なアプローチで進められています。

エネルギー工学を学ぶメリットは何?

エネルギー工学を学ぶメリットは、多岐にわたります。

まず、CO₂削減やクリーンエネルギーの開発など、地球環境に良い影響を与える仕事に携われることが挙げられるでしょう。

エネルギー工学の分野は「持続可能な社会をつくる」ことに直結する分野です。

そのため、気候変動対策や環境保全に貢献したいと考える人にとって、やりがいのある選択肢といえるでしょう。

また、エネルギー工学の知識は、電力・ガス・石油・自動車・化学・建設など、さまざまな業界で求められています。

就職先の選択肢が多いだけでなく、技術職・研究職・エンジニア・コンサルタントなど、多様なキャリアパスを選べます。

エネルギーは、社会のあらゆる分野に関わるため、専門性を活かせる場所が豊富にある点も魅力です。

さらに、エネルギー業界は社会インフラを支える重要な産業であり、給与水準が比較的高めです。

電力会社や大手メーカーのエネルギー部門では、専門性の高さが評価され、年収が高い傾向にあります。

再生可能エネルギーや省エネルギー技術の専門家は、今後ますます需要が高まると予想されています。

そのため、キャリアの安定性と収入面において、エネルギー工学は魅力的といえるでしょう。

今回の内容のまとめ

エネルギー工学に関するまとめ

エネルギー工学は、さまざまな形態のエネルギーを研究し、その生産・変換・応用に関する技術を開発する学問です。

化石燃料の効率的利用から再生可能エネルギーの開発まで幅広い分野を扱い、持続可能な社会の実現に貢献しています。

本記事の特に重要なポイントをまとめました。

  • エネルギー工学は多様なエネルギーの生産・変換・応用技術を研究し、持続可能な社会の実現を目指す学問である。
  • 主に電気エネルギー工学や環境工学・再生可能エネルギー技術などの分野を学べる。
  • 工学部のエネルギー工学科や電気電子工学科などで学べ、大学によって特色ある教育が提供されている。
  • 卒業後は製造業やエネルギー系企業・建設業など幅広い業界で活躍でき、就職率は高い。
  • 理系の基礎知識があり、環境問題や技術革新に関心を持つ人に向いている学問分野である。

エネルギー工学は、エネルギー資源の有効利用が重要視される現代社会において、さらに需要が高まる分野といえるでしょう。

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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