作成日: 2026/1/08 更新日:2026/1/08
大使館職員になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「大使館職員のなり方は?」
「大使館職員になるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 大使館職員とはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 大使館職員になるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、大使館職員に関するよくある質問にも答えています。
大使館職員に興味のある人や、大使館職員を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
大使館職員とは

大使館職員には、日本に駐在する外国の大使館の職員と、海外に駐在する日本大使館・総領事館である在外公館勤務の日本人職員の2種類があります。
本記事では、在外公館勤務の日本人職員について解説します。
在外公館で勤務する日本人職員には、大きく分けて外務省が採用する国家公務員としての職員と、外務省の委託事業や現地採用によって勤務する職員の2つのルートがあります。
以下に大使館職員の仕事内容や給料についてまとめます。
- 大使館職員の仕事内容
- 大使館職員の給料・給与・年収
- 大使館職員のやりがい
- 大使館職員の働き方
- 大使館職員に必要な知識、資格、スキル
- 大使館職員という職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
大使館職員の仕事内容
在外公館で働く大使館職員の仕事は、海外の大使館・総領事館に赴任し、日本と現地国の橋渡し役として実務を担当する専門職員です。
現地で生活する日本人のサポートから、政治・経済の情報収集、文化交流の推進まで、幅広い分野に関わる重要な役割を担っています。
以下では、大使館職員の仕事内容についてまとめました。
- ビザ・パスポートの発行業務:渡航手続きのサポートや書類審査を担当する
- 在外邦人の支援:病気・事故・トラブルなどに遭遇した日本人の保護・相談を担当する
- 現地情勢の調査・報告:政治・経済・社会情勢を分析し、日本政府に報告する
- 文化交流の促進:イベント開催や情報発信を通じて日本文化を現地に紹介する
- 政府方針の伝達・渉外活動:現地政府・国際機関との連絡調整や政策説明を行う
- 緊急対応:災害・紛争・事件などの発生時に迅速に邦人保護や情報収集を行う
- 総務・会計:公館の運営、安全対策、予算・備品管理
- 他省庁・企業・自治体との連携:ビジネス・観光・留学促進のサポート
大使館職員の仕事は、一般的な事務だけでなく、外交・文化・安全・情報など、国際業務を幅広く担う責任ある職務です。
現地の情勢を深く理解しながら、日本人の生活を守り、国同士の関係を円滑に進める役割を果たしている点が特徴と言えます。
必要な能力も多岐にわたりますが、その分やりがいの大きい仕事です。
大使館職員の給料・給与・年収

大使館職員の給料については、所属する国や地域、職務内容によって異なりますが、一般的には日本国内の公務員と同等またはそれ以上の水準とされています。
給与は基本給に加え、勤務地手当や住居手当、家族手当などが支給されることが多く、現地での生活費をカバーするための補助も充実しています。
具体的な金額は個々の条件によるため一概には言えませんが、海外での勤務に伴うリスクや生活環境の変化を考慮した給与体系が整備されています。
目安としては、大使館勤務をする外務公務員(外交官)の場合は平均年収は481万円です。
参照:外務公務員:jobtag
大使館職員のやりがい
大使館職員の仕事には、国際社会で活躍しながら自国に貢献できるという特別な魅力があります。
異文化の中で日々新しい課題に向き合い、自国民の安全や利益を守るという重い責任を担う中で、大きな達成感と成長を感じられる職業です。
以下では、大使館職員のやりがいについてまとめました。
- 国際的な舞台で働ける:多様な文化・価値観に触れながら、日本の立場を世界へ発信する経験が得られる
- 自国民を守る使命感:トラブルや緊急事態で邦人を支援し、直接感謝される場面も多い
- 高い専門性が身につく:政治・経済・外交・文化など幅広い分野の知識を実務を通じて深められる
- キャリアの幅が広がる:国際機関・企業・NGOなど、次のキャリアにも活きるグローバルスキルが手に入る
- 多様な専門家と協働できる:外交官、国際機関、現地政府職員などとの共同作業で視野が広がる
- 国際社会に貢献できる実感:国と国の架け橋として、日々の業務が外交関係の円滑化に繋がる
大使館職員のやりがいは、国際的な環境で働く刺激と、自国民を守り国の利益に貢献する重責を通じて得られる達成感にあります。
そこで身につく語学力・専門知識・異文化対応力は、どの分野でも求められる力であり、将来のキャリアに大きな価値をもたらします。
国際社会で成長しながら社会的意義の高い仕事に携われる点が、この職業ならではの魅力です。
大使館職員の働き方

大使館職員の働き方は、日々異なる案件や国際的な業務が飛び交うダイナミックなものです。
大使館内での事務業務から、現地での会合・イベント・緊急対応まで、業務範囲は幅広く、柔軟な判断力と高い専門性が求められます。
現地事情に左右されることも多く、外交の最前線で働く独自のワークスタイルが特徴です。
以下では、大使館職員の働き方についてまとめました。
項目 | 内容 |
|---|---|
職種 | 事務職(領事・総務・広報)、外交補佐、調査分析、文化交流担当など |
雇用形態 | 国家公務員(外務省職員)、在外公館派遣員、現地採用スタッフなど複数の形態がある |
働き方の特徴 | 国際的・多文化環境での勤務、突発的な対応が多い イベントや会議のため外勤の機会が多い 時差や緊急事案により勤務時間が不規則になることもある 責任は大きいが学びと成長の機会も多い |
大使館職員の働き方は、日常業務に加え、外交行事や緊急対応など、多面的で変化に富んだものです。
勤務形態は安定した国家公務員から現地採用まで多様であり、どの立場でも国際的な環境で専門性を発揮できる点が特徴です。
柔軟性と責任感が求められる一方、世界を舞台に成長し続けられる魅力的なキャリアと言えます。
大使館職員に必要な知識、資格、スキル
大使館職員として働くためには、国際社会での実務に対応できる高度な知識と専門性、そして多文化環境でも柔軟に行動できる実践的なスキルが求められます。
語学力はもちろん、外交・行政に関する幅広い理解と、現地の人々との信頼関係を築くためのコミュニケーション力が不可欠です。
以下では、大使館職員に必要な知識、資格、スキルについてまとめました。
■必要な知識
- 語学知識:日常会話レベルではなく、専門文書の読解・作成ができるレベルが必要
- 国際関係の知識:外交政策、国際情勢、国際機関の役割を理解する
- 法律・行政の知識:領事業務、ビザ業務、邦人保護に関する基礎的な法制度
- 経済・社会に関する知識:赴任先の経済構造、社会制度、文化背景の理解
- 危機管理の知識:災害・トラブル時の対応方法や安全管理の基礎知識
■必要な資格
- 公務員試験の合格:外務省職員(総合職/一般職/専門職)として勤務する場合は必須
- 語学資格:TOEFL・IELTS・英検(事実上必須)
- その他:専門性に応じた国際関係・法律・経済分野の資格が評価される場合もある(必須ではない)
■必要なスキル
- 高度な語学運用力:会議参加、交渉、文書作成をこなせるレベル
- コミュニケーションスキル:多様な文化背景の人々と協働し、信頼関係を築く力
- 柔軟な対応力:環境変化や緊急事態に迅速かつ適切に対応する力
- 問題解決能力:限られた情報や資源の中で最適な判断を下す能力
- 調整力・交渉力:現地政府や関連機関と連携する際に必要
- 情報収集・分析力:政治・経済・社会情勢の変化を捉え、正確に報告する
大使館職員に求められるのは、語学力を軸とした国際的な知識と、現場で即応できる実践スキルの両方です。
国家公務員としての採用試験を突破した後も、現地の情勢に合わせて学び続ける姿勢が不可欠です。
多文化環境で専門性を発揮しながら、日本と世界をつなぐ役割を担える点は、大使館職員ならではの魅力であり、大きな成長につながります。
大使館職員という職業の注意点

大使館職員は国際的な舞台で活躍できる魅力的な職業ですが、その裏には独特の負担や環境への適応が求められます。
業務の幅広さや緊張感のある場面も多いため、働くうえであらかじめ理解しておくべき注意点があります。
以下では、大使館職員という職業の注意点をまとめました。
注意点 | 説明 |
|---|---|
業務範囲が広く自己管理が必須 | ビザ業務から渉外・緊急対応まで幅広く、優先順位を自分で判断する必要がある |
突発的なトラブルに対応する力が求められる | 事件・事故・災害などに冷静かつ迅速に対処する精神的タフさが不可欠 |
海外勤務が基本で生活環境の変化が大きい | 生活環境の変化が大きく、孤独感やストレスに向き合う必要がある |
勤務地によっては治安・医療・生活環境に課題がある | 安全確保のため、日常的にリスク管理をする必要がある |
給与は安定するが責任・負担も大きい | 海外手当で収入は上がるが、責任やストレスも大きい |
公務員としてのコンプライアンス意識が必須 | 情報管理・行動規範など、厳格なルールを守る必要がある |
転勤・異動が多い | 海外公館と本省を定期的に行き来するため、数年ごとに転勤や異動が発生し、生活拠点が頻繁に変わる |
大使館職員は、国際経験を積みながら社会に貢献できる魅力的な仕事ですが、突発的な事態への対応力や海外生活への適応など、独自の負担や課題も伴います。
多忙な業務を乗り越えるための自己管理力や精神的タフさが求められます。
それらを理解したうえで働けば、大きな成長とやりがいを得られるキャリアといえます。
大使館職員になる方法

大使館職員になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、大使館職員のなり方の具体的なステップについて紹介します。
- 大学・専門学校へ進学する
- 国家公務員採用試験を受験する
- 自分に合った採用ルートを選ぶ
- 実務経験を積む
それぞれ見ていきましょう。
大学・専門学校へ進学する
大使館職員を目指すうえで最も重要なのが、国際関係・法律・経済などの基礎知識と、高度な語学力です。
大学では国際関係学部、外国語学部、法学部などが特に有利で、英語だけでなく第2外国語を深く学ぶことが一般的です。
専門学校では、実践的な語学教育や国際ビジネスのスキルを集中的に身につけることができます。
この段階で身につける知識と語学力が、後の採用試験や実務で大きな強みになります。
国家公務員採用試験を受験する

大使館職員になるための主要ルートは、外務省が実施する国家公務員採用試験に合格することです。
区分は外務省専門職試験・国家一般職(外務省)・国家総合職の3つがあり、試験では語学力、国際知識、専門科目、人物評価が総合的に問われます。
特に専門職試験は語学の比重が高く、現地語の能力が求められることもあります。
高い競争率を突破するため、在学中から計画的な学習が必要です。
自分に合った採用ルートを選ぶ
大使館や総領事館で働く日本人には、主に①国家公務員として外務省に採用されるルートと、②外務省職員以外として勤務するルートの2つがあります。
1つ目は、国家公務員採用試験に合格し、外務省職員として在外公館に派遣される方法です。
外交官としての専門的な役割を担い、数年ごとに世界各地へ異動しながら勤務します。
2つ目は、外務省以外の形で在外公館に勤務する方法で、「在外公館派遣員」と「現地採用スタッフ」の2種類があります。
日本の外務省から採用後に海外の大使館や領事館に勤務する
国家公務員採用試験に合格し外務省職員として採用されると、将来的に海外の大使館や領事館へ派遣されます。
外交官や大使館職員として、ビザ発給、現地情報の収集、邦人保護、渉外活動など幅広い業務を担当します。
任地は数年ごとに異動することが多く、さまざまな国で実務経験を積める点が大きな魅力です。
国の政策を支える責任ある立場で活躍できる働き方です。
外務省職員以外として在外公館に勤務する(派遣員・現地採用スタッフ)
外務省職員以外にも、在外公館で働く方法として「在外公館派遣員」と「現地採用スタッフ」の2種類があります。
どちらも国家公務員ではありませんが、実際に海外の大使館・領事館で勤務したり、国際業務を担ったりする点が共通しています。
在外公館派遣員は、外務省の委託事業として民間団体が募集する職種で、語学力や事務能力を活かして海外の公館に1〜3年の任期で派遣されます。
領事業務の補助、文書作成、翻訳・通訳、広報支援など、外交を支える実務を幅広く担当します。
一方、現地採用スタッフは、各国の大使館・領事館が独自に募集する職員で、日本国内の外国公館や、一部の国では海外の日本大使館でも採用があります。
ビザ申請窓口対応、総務・会計、翻訳、文化イベント支援など事務中心の業務が多く、語学力やコミュニケーション力が重視されます。
派遣員・現地採用ともに、専門学校卒や社会人からの挑戦も可能で、外務省職員とは異なる形で国際フィールドで働きたい人に適したキャリアパスです。
実務経験を積む

実際の大使館勤務では、ビザ発給、領事業務、在外邦人の支援、渉外・文化交流、現地情勢の調査など、多様な業務に携わります。
各国の情勢や文化に適応しながら、突発的な事案にも対応する必要があり、現地での実務経験は外交官としての成長に直結します。
経験を積むほど専門性が高まり、より責任あるポジションや国際機関などへのキャリアアップの道が広がります。
大使館職員になりたい高校生の進路

大使館職員になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
大使館職員を目指す場合、大学進学は最も一般的で基礎力をしっかり養えるルートです。
幅広い国際知識、語学力、法律や経済の理解など、将来の採用試験や実務に直結する専門性を深く学べるのが特徴です。
おすすめの学部・学科
- 国際関係学部
- 外国語学部
- 法学部
- 経済学部
- 政治学部
- 総合政策学部
学べる内容
- 国際政治、国際安全保障、外交政策
- 英語・第2外国語
- 国際法、行政法、憲法などの法律分野
- 経済構造、国際経済、貿易の仕組み
- 国際協力、国際機関の役割
- 論文作成・プレゼン・リサーチの基礎スキル
大学では、大使館職員に求められる専門知識と語学力を体系的に身につけられます。
外務省専門職試験や一般職試験にも直結する内容が多いため、基礎力をしっかり固めたい人に最適な進路と言えます。
専門学校に進学する
在外公館で働く日本人職員には、外務省に採用される国家公務員ルートのほかに、在外公館派遣員や現地採用スタッフとして勤務する方法があります。
国家公務員として外務省採用を目指す場合、総合職は大卒以上の学歴が必須のため、専門学校から目指すのは現実的ではありません。
一方で、在外公館派遣員や現地採用スタッフは、専門学校卒でも十分に挑戦可能なルートです。
これらの職種では、語学力、事務処理能力、コミュニケーション力など、実務に直結するスキルが重視される傾向があります。
そのため、専門学校での実践的な語学学習や国際ビジネス教育は評価されやすく、海外での勤務につながる大きな強みになります。
おすすめの学科
- 国際ビジネス科
- 外国語科
- 国際ホテル・観光科
- グローバルビジネス科
- 国際教養・語学系のコース全般
学べる内容
- 実践的な英会話・ビジネス英語
- TOEIC・IELTS・英検対策
- 国際マナー、ビジネスコミュニケーション
- 多文化理解、異文化対応スキル
- 外国へのインターンや留学プログラム
- 国際事務・接遇・文書作成スキル
専門学校は、短期間で語学力と国際コミュニケーション力を鍛えられ進路です。
特に在外公館派遣員や現地採用スタッフを目指す場合、専門学校卒でも十分に現実的なキャリアパスといえます。
早期から語学・事務・国際対応力を磨きたい人に向いた選択肢です。
おすすめの大学

以下では、大使館職員を目指す方におすすめな大学を紹介します。
学校名 | 学部・学科 | 特徴 |
東京大学 | 法学部 | 法学と政治学を体系的に学べる教育が行われ、高度な法・政治の理解を深める 法と政治の両面から社会の仕組みを分析する力が養われ、外交官や国家公務員として必要な政策理解力や倫理観を身につけやすい 一般的に教養学部文科1類から法学部へ進学するルートがあり、国際関係や公共政策の基礎も履修できる |
東京外国語大学 | 国際日本学部 | 言語力と国際理解教育に強い国立大学 国際日本学部では、国際関係や文化・社会の多角的な視点で学ぶことで、異文化理解や国際社会でのコミュニケーション力が身につく 外交官に必要な語学力と国際判断力を基礎から養える |
慶應義塾大学 | 法学部 政治学科 | 政治学を専門的に学びつつ、外国語教育や演習・ゼミで討論力・政策分析力を高める 国家公務員・国際公務員を視野に入れたカリキュラムが整っていt 外交官としての政策立案・交渉スキルの基礎を育成する教育が受けられる |
大使館職員を目指すうえで大学進学は、専門知識と語学力を体系的に身につけられる最も効果的な進路です。
国際関係・語学・異文化理解といった基礎力は、外務省の採用試験にも直結し、将来の実務でも大いに役立ちます。
大学での学びや留学経験は、外交の現場で必要とされる視野の広さや柔軟性を育てる貴重な機会となるため、早い段階から国際分野を深く学びたい人にとって最適な選択肢です。
大使館職員を目指せるぴったりな大学は年内入試ナビで見つかる
大使館職員を目指す際に最も適した大学を探すには、年内入試ナビの利用がおすすめです。
年内入試ナビは、一般選抜以外の形式で受験できる大学や受験情報をまとめたナビサイトです。
評定平均や通学可能な地域を登録すれば、現実的に合格圏内の大学や、自宅から通える範囲の大学が表示されます。
しかも、大学から「あなたに入学してほしい」というオファーをもらえる可能性もあります。
合格を十分に狙うことができ、一般受験を受けずに入学を目指せる大学がわかるので、ぜひ登録してみてください。
おすすめの専門学校

以下では、大使館職員を目指す方におすすめな専門学校を紹介します。
学校名 | 所在地 | 学科・専攻 | 特徴 |
|---|---|---|---|
東京都 | 英語コミュニケーション科 英語コミュニケーション専攻 | 実践的な英会話力とビジネス英語を短期間で集中的に習得できる ネイティブ講師による英語授業が多く、スピーキング・リスニング重視のカリキュラム 英検・TOEICなど資格対策が充実しており、在外公館派遣員や国際事務職を目指す学生も多い 海外留学プログラムが豊富で、英語圏への語学留学がしやすい 国際系職種(空港・ホテル・旅行・大使館関連の事務など)への就職実績が高い | |
東京都 | インターナショナルコミュニケーション科 ビジネスコミュニケーション科 | 英語+ビジネススキルを同時に習得することを重視した実務型カリキュラム 国際事務、貿易実務、ビジネスマナーなど、国際舞台で必要なスキルを実践的に学べる ビジネス英語やプレゼン、資料作成など「現場で使える力」を重点的に強化、卒業後は大学編入も可能 外資系企業や国際部門で働きたい学生が多く、キャリアサポートが手厚い 在外公館派遣員・大使館関連の事務職を目指す学生に人気 | |
大阪府 | 国際留学科 | 1年間で集中的に英語力を底上げし、海外大学への進学を目指す特化型コース TOEFL・IELTS対策が徹底されており、短期間での英語力向上に効果的 留学カウンセリングが充実し、アメリカ・カナダ・オーストラリアなどへの進学実績が豊富 英語圏で国際学部・政治学部・コミュニケーション学部に進学する学生も多い 将来的に国際系のキャリアを目指す人に有利な道を作りやすい |
専門学校は、語学力やコミュニケーション力を短期間で実践的に磨きたい人に適した進路です。
大学より実務に近い内容が多く、留学・資格取得・国際事務スキルを重点的に伸ばせるため、在外公館派遣員や大使館関連の事務職を目指す場合に特に有利です。
英語力を中心に国際的なキャリアを早くスタートしたい人にとって、専門学校は大使館職員への有力な選択肢と言えるでしょう。
よくある質問

大使館職員に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
大使館職員に向いている人の特徴は?
大使館職員は、国際社会の最前線で日本と世界をつなぐ重要な役割を担います。
そのため、語学力だけでなく、多文化環境での柔軟なコミュニケーション力や、突発的な事案にも冷静に対応できる力など、多様な能力や素質が求められます。
ここでは、大使館職員として特に向いている人の特徴をまとめました。
特徴 | 説明 |
|---|---|
異文化環境に適応できる柔軟性がある人 | 文化や考え方が異なる相手とも円滑に関係を築ける |
語学力を磨く努力を続けられる人 | 英語や現地語の学習を継続できる向上心が必要 |
コミュニケーション能力が高い人 | 相手の立場を理解しながら丁寧に対応できる |
冷静な判断ができる人 | 緊急時やトラブル発生時にも落ち着いて対応できる |
責任感が強い人 | 邦人保護や外交業務など、重要な任務に真摯に向き合える |
情報収集・分析が得意な人 | 現地の情勢を正確に把握し、報告できる |
ストレス耐性がある人 | 海外生活や突発業務など、不確定要素が多い環境でも前向きに取り組める |
チームでの協働ができる人 | 大使館内外の多職種と連携しながら働ける |
大使館職員に向いているのは、国際的な環境でも柔軟に適応し、語学力とコミュニケーション力を活かしながら責任ある仕事に取り組める人です。
異文化理解、冷静な判断、チームワークなど幅広いスキルが求められますが、それらを備えた人にとっては大きなやりがいと成長を得られるキャリアとなるでしょう。
大使館職員は公務員?

大使館職員が公務員かどうかは、採用ルートによって異なります。
まず、日本の外務省に採用されて海外の日本大使館や総領事館で勤務する職員(いわゆる外交官を含む)は、国家公務員に該当します。
外務省の国家公務員として、外交交渉、邦人保護、情報収集など、日本政府を代表する重要な役割を担います。
一方で、大使館には「現地採用スタッフ」と呼ばれる職員もいます。
こちらは各国の大使館や領事館が独自に募集・雇用する一般職員で、ビザ申請対応、翻訳、事務、文化広報活動など実務中心の業務を行います。
この場合は公務員には該当しません。
参考:国際公務員になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
大使館スタッフになる難易度はどのくらい?
大使館で働くための難易度は、選ぶ働き方によって大きく異なります。
大使館で働く方法には、外務省に採用されて海外の大使館・領事館で勤務するルートと、在日大使館や領事館に現地採用スタッフとして勤務するルートの2つがあります。
それぞれ求められる条件や選考内容が違うため、難易度にも差があります。
まず、外務省に採用されるルートは難易度が非常に高いとされています。
国家公務員採用試験(総合職・専門職・一般職)に合格する必要があり、この試験は競争率が高く、一般教養や専門科目に加えて高い語学力が求められます。
さらに、合格後も外務省での研修を受け、実務に必要な能力を身につけた上で海外へ派遣されます。
そのため、高い専門性と長期的な準備が欠かせません。
一方、現地採用スタッフとして勤務する場合は、公務員試験は不要です。
しかし、語学力・事務処理能力・社会人経験などが重視され、採用試験や面接を突破する必要があります。
担当する業務に応じて英語や母国語レベルの語学力が求められることもあり、簡単に採用されるわけではありませんが、外務省ルートほど狭き門ではないとされています。
このように、大使館で働く難易度は働き方によって異なり、外務省採用ルートは非常に高く、現地採用ルートは中〜高程度と言えます。
自分に合った進路を選ぶためにも、早い段階でどちらの働き方を目指すかを考えて準備することが重要です。
大使館職員と外交官の違いは?

大使館職員と外交官は同じ大使館で働きますが、役割や責任がまったく違います。
以下では、大使館職員と外交官のと違いについて、表にまとめました。
項目 | 大使館職員 | 外交官 |
|---|---|---|
役割 | 大使館の運営を支える実務を担当 | 日本政府を代表し外交交渉を行う |
主な業務内容 | ビザ・パスポート手続き、在外邦人支援、文化交流、現地情報収集、渉外・広報 | 政策交渉、条約協議、政府間調整、国家間の公式コミュニケーション |
採用方法 | 外務省採用(国家公務員)または現地採用スタッフ | 外務省国家公務員採用試験に合格し外交官として任命 |
公務員かどうか | 外務省採用は国家公務員/現地採用は非公務員 | 国家公務員 |
勤務場所 | 海外の大使館・領事館、または在日外国大使館 | 海外の大使館・領事館、外務省本省と交互に勤務 |
必要な能力 | 語学力、事務処理能力、コミュニケーション力、柔軟性 | 高度な語学力、交渉力、政治・経済・法律の専門知識 |
働き方の特徴 | 実務中心で国際業務を支える | 公式の外交交渉の前面に立つ |
難易度 | 外務省採用は非常に高い/現地採用は中〜高程度 | 非常に高い |
大使館職員と外交官は同じ大使館で働きますが、役割は大きく異なります。
外交官は国家を代表して外交交渉を行う立場で、全員が国家公務員です。一方、大使館職員は実務を支える役割であり、外務省採用の場合は国家公務員ですが、現地採用スタッフは公務員ではない場合もあります。
どちらも国際社会に貢献できる仕事ですが、目指す方向によって必要なスキルや準備すべき進路が異なるため、早めに進路を明確にすることが大切です。
参考:外交官になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
まとめ

本記事では、大使館職員の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、大使館職員に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 大使館職員とは、日本の外務省に採用されて海外の大使館や領事館で勤務する方法と、日本国内にある外国の大使館・領事館で「現地採用スタッフ」として働く方法の2つの働き方がある職業である
- 主な仕事は、ビザやパスポートの手続き、在外邦人の支援、現地の政治・経済情報の収集、文化交流のサポート、渉外・広報業務など多岐にわたる。働き方によって担当する業務内容や役割が異なる場合がある
- 外務省職員として勤務する場合に必要な資格は「国家公務員採用試験(一般職・専門職)」であり、採用後に研修を経て海外の大使館・領事館に派遣される、一方で現地採用スタッフの場合は公務員試験は必須ではなく、語学力や事務処理能力、実務経験が重視される
- 異文化に興味がある人、語学力を活かして国際的な仕事がしたい人に大使館職員はおすすめ
- 大使館職員を目指す高校生は、国際関係・外国語・法律などを学べる大学や専門学校へ進学し、語学力と国際理解を磨くことがおすすめ
本記事で解説した内容は、「大使館職員のなり方ガイド」でまとめています。
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
