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作成日: 2025/2/18 更新日:2025/2/18

デザイン学では何を学ぶ?学ぶことや就職先を徹底解説

デザイン学では何を学ぶ?学ぶことや就職先を徹底解説


この記事で学べること

  • デザイン学とはどんな学問なのかが分かる
  • 専攻すると何を学ぶのかが明確になる
  • 学べる大学
  • 学んだ後の進路や就職先
  • 向いている人の特徴

デザイン学は、視覚や機能を通じて人々の生活を豊かにし、社会に影響を与える力を持つ学問です。グラフィックデザインやプロダクトデザイン、インタラクションデザインなど、さまざまな分野を含みます。これからの時代に求められるクリエイティブな問題解決能力を育むため、デザイン学では技術的なスキルだけでなく、発想力や社会的な視点も重要な要素となります。本記事では、デザイン学の学びの内容などを解説します。デザイン学を学ぶことで得られるスキルや、その先に広がるキャリアの選択肢について、一緒に見ていきましょう。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

デザイン学とはどんな学問?

デザイン学とはどんな学問か

デザイン学とは、視覚表現や情報伝達を通じて人々の生活を豊かにすることを目指す学問です。グラフィック、プロダクト、インテリア、ウェブ、ファッションデザインなど、多岐にわたる分野をカバーし、形状、色彩、素材、機能などを組み合わせて最適なデザインを創り出すスキルが求められます。

クリエイティブな発想力や美的感覚だけでなく、論理的思考や問題解決能力も重要視され、社会的課題の解決にも貢献します。さらに、デザイン学では歴史や文化の理解、最新テクノロジーの活用も重視され、未来のデザイナーとしての基盤を築くための知識とスキルを身につけることができます。

次の章ではデザイン学で学ぶ内容・研究領域についてお伝えします。

学ぶ内容や主な研究分野

学ぶ内容や主な研究分野

デザイン学部・デザイン学科で専攻する事になるデザイン学では何を学ぶのでしょうか。以下にデザイン学で学ぶ内容・研究領域についてまとめます。

それぞれ見ていきましょう。

学ぶ内容

基礎技術と理論

デザイン学部・学科では、まず基礎技術と理論を学ぶことが重要です。これらは、専門的な技術と知識を習得するための土台となります。以下に、学ぶ主要な基礎技術と理論をまとめました。

基礎技術
説明
デッサン
観察力と描写力を養い、物体の形状や陰影を正確に捉える技術を学びます。
色彩理論
色の組み合わせや調和、心理的影響を理解し、デザインにおいて重要な要素となる色彩の使い方を学びます。
レイアウトの基本
視覚的なバランスや情報整理の方法を学び、効果的なデザインを作成するための基礎知識を習得します。
理論
説明
美術史
過去の偉大なデザイナーやアーティストの作品を学び、インスピレーションを得ます。
デザイン理論
デザインの原則や法則を理解し、それをどのように実践に応用するかを学びます。
視覚文化論
視覚的な情報が文化や社会にどのように影響を与えるかを探求し、デザインの社会的役割を理解します。

これらの基礎技術と理論をしっかりと学ぶことで、学生はデザインの基本的なスキルを身につけ、専門的な技術や知識を学ぶための準備が整います。基礎を固めることは、創造的で革新的なデザインを生み出すための第一歩です。

専門的な技術と知識

デザイン学部・学科では、専門的な技術と知識を学ぶことで、高度なデザイン能力を身につけます。以下に、学ぶ主要な専門技術と関連知識を示します。

専門技術
説明
3Dモデリングソフト
3Dデザインのためのソフトウェアの使い方を習得し、製品やアニメーションのモデリングを行います。
グラフィックデザインソフト(graphic-design)
デジタルデザインの基本ツールを使いこなし、ビジュアルコミュニケーションの技術を磨きます。
アニメーション制作ツール
アニメーションの制作過程を学び、映像表現の幅を広げます。

関連知識

説明
色彩理論、タイポグラフィ
視覚的な要素を効果的に組み合わせるための基本知識を学びます。
レイアウト設計
情報を視覚的に整理し、デザインの目的に応じたレイアウトを構築する技術を習得します。
プロジェクト管理
デザインプロジェクトの進行管理や、クライアントとのコミュニケーション方法を学び、実際の業務で役立つスキルを養います。
デザイン分野は常に進化しており、新しい技術やトレンドが登場しています。学生はこれらの最新技術を学びながら、実践的なプロジェクトを通じて理論と実践をバランスよく身につけ、即戦力としてのスキルを磨いていきます。

表現と制作

デザイン学部・学科における「表現と制作」は、学生のアイデアやコンセプトを具体的な形にする大切なプロセスです。以下に、表現と制作における主要な活動をまとめました。

活動内容
説明
デジタルツールの使用
Adobe PhotoshopやIllustrator、3Dモデリングソフト、動画編集ソフトなどを使い、アイデアを視覚的・物理的に具現化します。
アナログ手法
手描きのスケッチや模型制作を通じて、アイデアを形にするプロセスを学びます。
プレゼンテーションスキル
制作した作品を論理的に説明し、フィードバックを受け入れて改善を図るスキルを養います。
グループプロジェクト
チームで作品を制作し、異なる視点や専門知識を持つメンバーと協力して、一つの作品を完成させる経験を積みます。
「表現と制作」は、デザインの理論と実践を融合させた学びの場であり、学生のクリエイティビティを最大限に発揮する重要なステップです。これらの経験やスキルは、将来のキャリアでも大いに役立ちます。

デザイン学で学ぶ内容を理解したところで、次の章では学べる大学についてお伝えします。

研究領域

ここではデザイン学で扱う主な研究領域についてまとめます。

研究領域

主なテーマ・焦点

グラフィックデザイン

視覚的なコミュニケーション、広告デザイン、ポスターデザイン、ウェブデザイン、タイポグラフィ(文字のデザイン)、ブランドアイデンティティの構築

プロダクトデザイン

物理的な製品や道具のデザイン、人間工学、ユーザー体験(UX)、材料学、製品の機能と美のバランス

インタラクションデザイン

ユーザーインターフェース(UI)の設計、ウェブ・モバイルアプリケーションの設計、ユーザーエクスペリエンス(UX)、インタラクションの効率化

環境デザイン

空間設計(建築、インテリアデザイン)、都市デザイン、サステナビリティ、エコデザイン、公共空間の使いやすさと美しさの向上

アニメーションデザイン

映像、3Dアニメーション、モーショングラフィックス、CGI(コンピュータグラフィックス)、ストーリーテリングと映像表現

ファッションデザイン

衣服・アクセサリーのデザイン、テクスタイル、トレンド分析、ファッションマーケティング、サステナブルファッション

サービスデザイン

顧客体験(CX)のデザイン、サービス提供プロセスの最適化、企業・社会のニーズに応じたサービスシステムの設計

デザインマネジメント

デザイン戦略、ブランド戦略、プロジェクト管理、デザイン業務の運営・経営、デザインの商業的成功を目指した戦略

情報デザイン

データ可視化、インフォグラフィック、情報整理、視覚的な情報伝達方法、複雑な情報を簡潔かつ効果的に伝える技術

ユーザーエクスペリエンスデザイン (UXD)

ユーザーの体験設計、インタラクションの最適化、ユーザビリティテスト、アクセシビリティの向上

社会的デザイン

デザインによる社会的課題解決、社会的責任を持つデザイン、エコデザイン、インクルーシブデザイン(多様性を尊重するデザイン)

デザイン教育

デザインの学習方法、教育のカリキュラム設計、学びのプロセス、創造的思考の育成、学際的アプローチの促進

ヒューマンセンタードデザイン

人間中心の設計思想、人間の感情、認知、行動に基づいたデザイン、ユーザーのニーズや欲求を最優先にした設計アプローチ

インテリアデザイン

室内空間のデザイン、家具・照明・レイアウトの設計、人間の快適さと機能性を重視した空間デザイン

映像デザイン

映像作品や映像のビジュアルエフェクト、アニメーション、映画やテレビ番組での視覚的ストーリーテリング

学べる学校は?大学・学部・学科の一例

学べる大学はどこか

デザイン学を学べる大学の具体例は以下の通りです。

  • 京都美術工芸大学 芸術学部 デザイン・工芸学科
  • 日本大学 芸術学部 デザイン学科
  • 金沢学院大学 芸術学部 芸術学科
  • 大阪芸術大学デザイン学科

それぞれ見ていきましょう。

京都美術工芸大学 芸術学部 デザイン・工芸学科

京都美術工芸大学 芸術学部 デザイン・工芸学科では、デザインと工芸の2つの領域を通じて、新しい文化を創造するクリエイターの育成を目指します。1年次にはデザインと工芸の基礎を学び、2年次からは希望するコースに進むことで専門性を高めます。特に、最先端のCGスキルやプロジェクト演習を通じて実社会で役立つ力を身につけることが重視されています。

京都美術工芸大学 芸術学部 デザイン・工芸学科には以下の特徴があります。

初年次教育でデザインと工芸の共通基礎を学び、2年次以降に専門性を深めるカリキュラムを提供。
最新の3DCGソフトウェアを用いたコンピュータスキルを習得を支援。
社会課題解決型のプロジェクト演習を通じて、実社会での実践力を育成。

そのため、新しい価値や文化を創造し、実社会での課題解決に取り組みたい人に向いています。

参照:京都美術工芸大学 芸術学部 デザイン・工芸学科

日本大学 芸術学部 デザイン学科

日本大学芸術学部デザイン学科

日本大学 芸術学部 デザイン学科は、デザインの基礎から応用までを幅広く学べるカリキュラムを提供しています。学生は、視覚デザインや空間デザイン、プロダクトデザイン、メディアアートなど多様な分野を学ぶことができ、デザイン分野での総合的な知識と実践力を養います。また、学生が自由に創作活動を行うための設備が整っており、制作における技術や表現力を深めることができます。

  • 多様なデザイン分野(視覚、空間、プロダクト、メディアアートなど)を学べる。
  • 実践的な制作課題やプロジェクトを通じて、現場での実践力を身につける。
  • 国内外で活躍するデザイナーやアーティストによる講義やワークショップを通じて、専門的な視野を広げる。
  • 最新のデザインツールや技術を学ぶための設備が充実しており、自由な創作活動ができる環境を提供。

そのため、デザインの基礎から応用までを学びたい、さまざまなデザイン分野に挑戦しながら自分のスキルを高めたい人に向いています。

参照:日本大学 芸術学部 デザイン学科

金沢学院大学 芸術学部 芸術学科

金沢学院大学 芸術学部 芸術学科は、「絵画」「造形」「ビジュアルデザイン」「デザイン工学」「映像メディア」の5つの専攻を提供し、幅広い表現領域を学べるカリキュラムを整えています。1年次には各分野の基礎を学び、2年次以降は専門的な技術と表現力を磨きます。地域社会との連携を重視し、実社会で役立つスキルの習得を目指しています。

金沢学院大学 芸術学部 芸術学科には以下の特徴があります。

  • 5つの専攻から選べる柔軟なカリキュラム構成。
  • 公募展に向けた充実した指導体制と全国トップレベルの制作環境。
  • 地域社会の課題解決に向けた実践的なプロジェクト活動の提供。

そのため、多様な芸術表現を通じて、地域社会の活性化に貢献したい人に向いています。

参照:金沢学院大学 芸術学部 芸術学科

大阪芸術大学 デザイン学科

大阪芸術大学デザイン学科

大阪芸術大学 デザイン学科は、時代に合った専門知識と経験を学べる7つのコースを提供しています。これにより、学生は多様なデザイン領域での専門性を深め、現代社会のニーズに応えるクリエイティブなスキルを習得します。各コースでは、実践的なプロジェクトを通じてデザインの実践力を養うことが重視されています。

大阪芸術大学 デザイン学科には以下の特徴があります。

  • 細分化された7つのコースで専門知識を学べる環境を提供。
  • 実践的なプロジェクトを通じて、現場での即戦力を養成。
  • 国内外で活躍する著名なデザイナーによる指導や講義が充実。

そのため、多様なデザイン分野で専門的なスキルを身につけ、実践的な経験を積みたい人に向いています。

参照:大阪芸術大学 デザイン学科

デザイン学を学ぶことができる学部を紹介

デザイン学を学べる学部を紹介

デザイン学を学ぶことができる学部は以下の通りです、文系、理系の枠を超えていることがわかります。

学部名

学科名・専攻名

特徴・内容

美術学部

デザイン学科、視覚デザイン学科、工芸学科、空間デザイン学科

美術とデザインの基礎から専門的な技術・理論を学ぶ。創作活動を通じて、視覚的な表現力や芸術的センスを養う。

芸術学部

グラフィックデザイン学科、デジタルメディア学科、インテリアデザイン学科

芸術・デザイン分野を幅広く学び、創作活動に取り組む。デザインの理論や表現方法、実技を深く学ぶ。

工学部

デザイン工学科、インダストリアルデザイン学科、情報デザイン学科

技術的な視点でのデザインを学ぶ。プロダクトデザイン、インダストリアルデザイン、ユーザーインターフェース設計など、技術とデザインの融合を学習する。

情報学部

情報デザイン学科、UI/UXデザイン学科、メディアデザイン学科

情報技術を基盤としたデザインを学び、Webデザイン、インタラクションデザイン、UI/UXデザインなどを扱う。

学びを活かせる就職先・職業・仕事

学びを活かせる就職先・職業・仕事

デザイン学が活かせる仕事はどのようなものがあるのでしょうか。表にまとめて紹介します。

業界/分野

就職先/職業

主な仕事内容

デザイン事務所

グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、インダストリアルデザイナー

ロゴデザイン、パッケージデザイン、広告デザイン、印刷物のデザイン、企業ブランディングなどを手がけ、クライアントの要求に応じた視覚的なデザインを制作。新製品のデザインや機能性を考慮した製品設計も行う。

メーカー

プロダクトデザイン部門、インダストリアルデザイン部門、グラフィックデザイン部門、UI/UXデザイン部門

製品の外観デザインや形状、素材選定、ユーザビリティを重視したデザインを手がける。UI/UXデザイン部門では、アプリやウェブサイト、デジタル製品の使いやすさや操作感を改善し、ユーザーの体験を向上させる。

ゲーム業界

ゲームアーティスト、UI/UXデザイナー、グラフィックデザイナー

ゲーム内キャラクターや背景、エフェクトのデザインを行う。グラフィックデザイナーはゲームのビジュアルスタイルを作り上げ、UI/UXデザイナーはプレイヤーが直感的に操作できるインターフェースを設計。

広告・出版

グラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナー

広告やキャンペーン、ポスターなどの視覚デザインを行い、クライアントのメッセージやブランディングに最適なデザインを作成。エディトリアルデザイナーは書籍や雑誌のレイアウトデザインを担当し、視覚的な流れをデザインします。

WebIT

UI/UXデザイナー、Webデザイナー

ウェブサイトやアプリのインターフェース、ユーザーエクスペリエンスのデザインを担当。ユーザーが直感的に操作できるデザインや、視覚的な魅力を持たせるためのレイアウト、カラースキーム、フォント選定を行う。

建築・空間デザイン

インテリアデザイナー、空間プランナー

室内空間のレイアウト、家具の配置、照明や色の使い方、素材の選定を行い、居心地よく使いやすい空間を作る。空間プランナーは公共施設や商業施設、イベント会場などの空間デザインを担当し、目的に合った空間設計を行う。

映像・アニメーション

CGデザイナー、モーションデザイナー

3Dモデリング、アニメーション制作、視覚効果を用いて映画、テレビ、ゲーム、広告用の映像を制作。モーションデザイナーは、映像やグラフィックを動かして視覚的に魅力的なコンテンツを作り、ストーリーを視覚的に表現する。

アパレル・ファッション

ファッションデザイナー、テキスタイルデザイナー

衣服のデザイン、シーズンごとのコレクションの立案、布地や素材の選定を行う。テキスタイルデザイナーは、デザインに使用する生地やパターンを作成し、デザイナーと共に服のコンセプトを形にする。

これらの職業においては、創造力や技術的なスキルを駆使して、デザインを通じてユーザーや消費者に強い影響を与える製品やサービスを作り上げることが求められます。

デザイン学を学ぶのに向いている人の特徴​

デザイン学を学ぶのに向いている人の特徴

デザインを学ぶのに向いている人には、以下の特徴があります。

特徴
説明
創造性がある
独創的なアイデアを生み出し、それを形にする能力が求められます。問題解決のために新しい視点を持ち込み、デザインに革新性を加えることができる人が向いています。
視覚的センスがある
色彩やレイアウト、タイポグラフィーなどの視覚的要素に対して鋭い感覚を持っていることが重要です。これにより、魅力的で効果的なデザインを作成することができます。
コミュニケーション能力が高い
デザインはクライアントやチームとの協力が不可欠です。アイデアを明確に伝え、フィードバックを受け入れつつ、より良い結果を導くためのコミュニケーション能力が必要とされます。
忍耐力がある
デザインは細かい作業を長時間かけて行うことが多く、試行錯誤を繰り返すこともあります。そのため、困難な状況でも諦めずに作業を続ける忍耐力が重要です。
好奇心旺盛
デザインの世界は常に進化しており、新しいトレンドや技術が次々と登場します。これらに対して積極的に興味を持ち、学び続ける姿勢が成功への鍵となります。

これらの特徴を持つことで、デザインの学習をより深く追求し、将来的にクリエイティブな職業で成功する可能性が高まるでしょう。

デザイン学を学ぶことで目指せる資格や検定

デザイン学を学ぶことで目指せる資格や検定

デザイン学を学ぶことで目指せる資格や検定には以下があります。

資格・検定名

説明

活用分野・職業

中学校教諭一種免許状(美術)

中学校で美術を教えるための資格。教職課程を修了し、教育実習などの要件を満たすことで取得可能。教育分野でのキャリアを目指す人に適しています。

教育分野(中学校美術教師)

高等学校教諭一種免許状(美術・工芸)

高等学校で美術や工芸を教えるための資格。中学校教諭一種免許状と同様に、教職課程を修了し、必要な実習を経て取得する。美術や工芸に特化した教育を行うための専門知識を証明できます。

教育分野(高等学校美術・工芸教師)

学芸員

博物館や美術館で資料の収集、保存、展示、研究を行うための資格。博物館学を学び、指定されたカリキュラムを修了することで取得できる。文化財や芸術作品に関わる仕事を希望する人に向いています。

博物館、美術館、文化財関連の仕事(学芸員、展示デザイナー、文化財保護)

CGクリエイター検定

コンピュータグラフィックス(CG)に関する知識とスキルを評価する資格。映像制作やゲーム開発、広告業界などで役立ちます。CG制作の基礎から応用までを幅広くカバーしており、実務での活用が可能。

映像制作、ゲーム開発、広告業界、CG制作(CGデザイナー、ゲームアーティスト、映像編集)

Webデザイナー検定

Webデザインに必要な知識と技術を評価する資格。HTMLCSSJavaScriptなどの基本的なコーディングスキルから、デザインの原則までを学ぶことができる。Webデザインに関わる仕事で役立ちます。

Webデザイン、UI/UXデザイン(Webデザイナー、UI/UXデザイナー、フロントエンドエンジニア)

マルチメディア検定

マルチメディアに関する基礎知識や技術を評価する資格。音楽、映像、インターネットコンテンツなど、幅広いメディアに対応したスキルを習得することができる。IT関連やマルチメディア制作の仕事に適しています。

マルチメディア制作、映像編集、音楽制作、Webコンテンツ制作(マルチメディアデザイナー、コンテンツクリエイター)

色彩検定

色彩に関する専門知識と実践的なスキルを評価する資格。ファッション、インテリア、広告など多くのデザイン分野で活用できる。色の効果や配色の理論を理解し、デザインに活かすことができます。

ファッション、インテリアデザイン、グラフィックデザイン、広告業界(カラーコンサルタント、デザイナー)

DTPエキスパート

DTPDesktop Publishing)に関する専門知識とスキルを評価する資格。印刷物や出版物のデザイン・制作に必要な技術を学び、実務での活用が可能です。

印刷物デザイン、出版業界(DTPオペレーター、グラフィックデザイナー、出版デザイナー)

インテリアコーディネーター

インテリアに関する専門知識とスキルを評価する資格。住空間、店舗空間、オフィスなどのインテリアデザインにおいて、クライアントのニーズに合わせた空間づくりを行うための知識を身につけます。

インテリアデザイン、空間プランニング(インテリアデザイナー、インテリアコーディネーター、空間デザイナー)

デザイン学に関連するよくある質問

デザイン学に関連するよくある質問

デザイン学に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。よくある質問とその回答を記載していきます。

デザイン学は文系ですか?理系ですか?

デザイン学が文系か理系かという問いに関しては、デザインのアプローチによりその傾向が異なります。主に「美術系のデザイン」と「工学系のデザイン」に分けて考えることができます。

美術系のデザインは、文系寄りの特徴を持っています。ここでは、視覚的な表現や創造性が重視され、アートや感性に基づくデザインが追求されます。グラフィックデザインやファッションデザイン、アートディレクションなどがこの領域に含まれ、デザインが人々に与える感情的なインパクトや美的価値を考慮することが重要です。色彩の使い方やレイアウト、形状のバランスなどが評価され、文化的背景や感覚に深い理解をもってアプローチするため、主に芸術やアートの知識を活かしたデザインが行われます。

一方、工学系のデザインは理系寄りの要素を持ち、機能性や構造、ユーザーのニーズに応じた実用的なデザインが重要です。プロダクトデザイン、インダストリアルデザイン、ユーザーインターフェース(UI)デザインなどの分野では、製品やシステムが効率的に動作するための技術的なアプローチが求められます。素材選びや製造方法、人間工学、エネルギー効率など、理論的な裏付けに基づいてデザインが進められ、ユーザーの体験を科学的に分析して最適な解決策を提供することが求められます。

このように、美術系のデザインは文化や芸術的な価値、感性を重視し、工学系のデザインは技術的な機能性や効率性を重んじる傾向にあります。しかし、両者はしばしば交差し、現代のデザインでは両方の要素を兼ね備えたアプローチが重要となっています。デザイン学は、文系と理系の枠を超えて、両方の要素を融合させる力を養う分野だと言えます。

デザイン学を学べる大学の入試方法は?

デザイン学を学べる大学の入試方式は

デザイン学を学べる大学の入試科目は大学や入試方式によって異なります。国公立大学では共通テストを課す場合があり、私立大学の中には個別試験のみで受験できるところもあります。また、大学ごとに指定科目が異なり、国語、数学、英語、地理歴史・公民、理科などの中から選択できる方式を採用している大学もあります。一部では情報Iを課す大学もあります。

大学独自の試験では、国語・数学・英語のほか、小論文や総合問題(論述・描画を含む)が求められることがあります。美術系大学ではデッサンやイメージ表現などの実技試験が重視され、面接やプレゼンテーション、調査書の評価が加わる場合もあります。

また、プレゼンテーションシート作成や鉛筆デッサンなど独自の入試方式を採用する大学もあります。デザイン学を学べる大学を志望する際は、美術的な技能だけでなく、幅広い教科の基礎学力が求められるため、志望大学の入試要項を確認し、適切な準備を行うことが重要です。

デザインを学ぶにはどんな本がおすすめ?

デザインを学ぶためのおすすめの本は以下の通りです。

書籍名
著者
説明
ノンデザイナーズ・デザインブック
Robin Williams
デザインの基本原則をわかりやすく解説した一冊。レイアウトやタイポグラフィ、配色理論などを初心者にも理解しやすい内容で学べます。
デザインの教科書
柏木博
デザイン理論と実際のデザインプロセスを詳しく解説。初心者から中級者まで幅広く役立つ実務向けの知識が詰まった一冊。
なるほどデザイン
筒井美希
デザインの感覚や考え方を学べるビジュアルブック。豊富な事例とともにデザインのプロセスを解説し、インスピレーションを得るためにも最適。

これらの本には、初心者にも取り組みやすく、実践的なスキルを身につけるのに適した内容が含まれています。

まとめ:デザイン学とは

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本記事では、デザイン学の定義から、学ぶ内容、デザイン学を学べる大学、学んだ後の進路や就職先、向いている人の特徴までを解説しました。

解説した中でも、デザイン学に関する重要なポイントを最後に記載していきます。

  • デザイン学とは、視覚表現や情報伝達を通じて人々の生活を豊かにすることを目指す学問である
  • 学ぶ分野としては、デッサンや色彩理論などの基礎から、デザインソフトを活用した高度な技術習得などが含まれる
  • デザイン学を学べる大学の卒業後の主な就職先としては、デザイン事務所・メーカーなどが挙げられる
  • 創造性がある人・視覚的なセンスがある人・忍耐力がある人にデザイン学はおすすめ
  • デザイン学を専攻できる大学でも入学後のカリキュラムが異なるので、あなたの興味やキャリア目標に合わせて大学を選ぶ

当記事を通して、デザイン学についての全体像を理解する参考になれば幸いです。



この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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