年内入試ナビ

作成日: 2025/8/06 更新日:2025/8/06

臨床心理士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

臨床心理士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「臨床心理士のなり方は?」

「臨床心理士になるのに必要な資格は?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。

  • 臨床心理士とはどんな職業なのか
  • 仕事内容・やりがい・給料
  • 臨床心理士になるには何をすべきか
  • 取得すべき資格
  • 向いている人の特徴

また、臨床心理士に関するよくある質問にも答えています。

臨床心理士に興味のある人や、臨床心理士を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

臨床心理士とは

臨床心理士

臨床心理士とは、心の健康に関する専門的な知識と技術を持ち、主にカウンセリングや心理療法を通じて人々の心理的問題を解決する専門職です。

彼らは、病院やクリニック、学校、企業、福祉施設などさまざまな場所で活動し、個人やグループに対し心理的支援を提供します。

以下に臨床心理士の仕事内容や給料についてまとめます。

  • 臨床心理士の仕事内容
  • 臨床心理士の給料・給与・年収
  • 臨床心理士のやりがい
  • 臨床心理士に必要な知識、資格、スキル
  • 臨床心理士の働き方
  • 臨床心理士という職業の注意点

それぞれ見ていきましょう。

臨床心理士の仕事内容

臨床心理士の仕事内容は多岐にわたります。

以下に臨床心理士の仕事内容をまとめました。

  • クライアントとの個別面談による心理カウンセリングの実施

  • 心理療法(例:認知行動療法、支持的療法など)を用いた支援

  • ストレス・不安・うつ症状などの心理的問題の改善サポート

  • 学校・病院・福祉施設・企業などでの心理支援活動

  • 心理アセスメント(心理検査や観察)の実施と評価

  • クライアントの状態を把握し、支援計画を立案・実行

  • 医師、看護師、教師など他の専門職とチームで連携して支援

  • クライアントの家族や周囲の人への心理的サポート・助言

  • 心理教育やメンタルヘルスに関する講演・研修の実施

  • クライアントの経過や支援内容の記録・報告書作成

臨床心理士の仕事は、必要に応じて、勤務先や対象者(子ども・成人・高齢者など)によって役割が少しずつ異なります。

臨床心理士の給料・給与・年収

給料・給与・年収

臨床心理士の給与は、勤務先や経験年数、雇用形態によって大きく異なります。

新卒で常勤職員として就職した場合の初任給は、月給でおおよそ20万円〜25万円程度が一般的です。

年収に換算すると、経験3年未満で300万円〜400万円程度が目安となります。

>職業情報提供サイトJobTagでは、平均月給24.1万円、平均年収430.2万円と記載されています。

経験を積むことで年収は上がっていき、5年〜10年程度の実務経験を持つ臨床心理士では、400万円〜550万円ほどの年収が見込まれます。

さらに、管理職や専門職として責任ある立場になると、600万円を超えるケースもあります。

参照:カウンセラー(医療福祉分野):JobTag-

臨床心理士のやりがい

臨床心理士の仕事には多くのやりがいがあります。

以下に、臨床心理士のやりがいについてまとめました。

  • 相談者の「笑顔」や「ありがとう」が何よりの喜び

  • クライアントの変化や前向きな成長を間近で感じることができる

  • 相談者が抱える悩みや苦しみに寄り添い、人生を支援できる意義深さがある

  • 医療、教育、福祉、産業など、多様な分野で興味に応じたフィールドで働くことができる

  • 専門性を活かしながらキャリアの幅を広げられる

  • 心理学の進化に合わせて新たな知識や技法、スキルを磨き、自己成長を実感できる

  • 医師や看護師、教員などといった多職種と連携し、包括的な支援を行う協働の達成感がある

  • >精神的な支援を通じて、地域や社会全体の心の健康に寄与できる

このように、臨床心理士は多くの人々の心に寄り添い、支援し続けることで、自身も成長し、社会に貢献できる職業です。

臨床心理士の働き方

働き方

臨床心理士の働き方は非常に多様で、個々のキャリアパスやライフスタイルに応じた選択が可能です。

働き方のスタイル
詳細
病院、精神科クリニック、学校、福祉施設での臨床心理士として働く
主に正社員、契約社員、非常勤職員としての雇用。公立の学校や施設では地方公務員(正規職員または会計年度任用職員)として働くこともあります。安定した収入や福利厚生を重視する人に適しています。
企業の人事・メンタルヘルス部門として働く
正社員や契約社員としての雇用に加え、外部専門家としての業務委託もあります。経験や専門性が重視される傾向があり、実力次第でキャリアアップも可能です。
自治体の相談窓口などで働く
公務員(地方自治体職員)としての雇用のほか、契約職員や非常勤としての募集も見られます。安定した勤務体系を希望する人に人気です。
自らカウンセリングルームを開業し、個人の臨床心理士として働く
フリーランス(個人事業主)として独立。働く時間やサービス内容を自由に設計できる一方、集客や収入の安定には工夫が必要です。

心の健康が注目される現代において、臨床心理士はその専門性を活かし、多様なフィールドで活躍し続けています。

臨床心理士に必要な知識、資格、スキル

臨床心理士として働くためには、心理学に関する深い知識と理解が必要です。

以下では、必要な知識・資格・スキルをまとめました。

項目
詳細
知識
​心理学の基礎から、カウンセリング技法、精神分析、認知行動療法などを学ぶ必要がある
資格
日本臨床心理士資格認定協会の試験に合格する必要がある
スキル
高いコミュニケーション力でクライアントとの信頼関係を築く力が重要
目の前のクライアントがどのような心理状態にあるのかを正確に読み取り、適切なカウンセリングを施す
クライアントの話を聴く力、話に共感する力、クライアントの状態を観察する力

クライアントの心理状態と真剣に向き合う必要がある臨床心理士という仕事は、学問で学ぶ知識だけでなく、目の前の患者さんを注意深く観察し、適切なカウンセリング方法を選択する能力が求められます。

臨床心理士という職業の注意点

注意点

臨床心理士は他者の心の問題に深く関わるため、自己のメンタルヘルス管理が重要となるなど、独特な注意点がいくつかある仕事です。

以下、臨床心理士という職業の注意点を表にまとめました。

要素

説明

メンタルヘルス管理

他者の悩みに日々向き合うため、自分自身の心のケアを怠ると燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥る可能性がある

継続的な学びとスーパービジョン

心理学は常に進化しており、専門性を保つために研修や指導を定期的に受ける必要がある

倫理観

クライアントのプライバシーや個人情報を厳守する姿勢が必須

感情移入しすぎない距離感

共感しながらも、冷静で客観的な視点を保つバランス感覚が求められる

柔軟な対応力

一人ひとり異なる背景や課題に応じて、創造的に対応する力が問われる

孤独感

個人対応が中心の業務であるため、組織内での孤立を感じやすく、チーム連携や相談環境の確保が重要

臨床心理士はやりがいのある一方で、高い自己管理力と倫理性が求められる専門職といえます。

臨床心理士になる方法

なる方法

臨床心理士になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。

ここでは、臨床心理士のなり方の具体的なステップについて紹介します。

  • 大学で心理学を学ぶ
  • 指定大学院に進学する
  • 臨床心理士資格試験を受験する

それぞれ見ていきましょう。

大学で心理学を学ぶ

臨床心理士を目指す最初のステップは、心理学を専門的に学べる大学に進学することです。

進学先としては、心理学部や、心理学科のある文学部や人間科学部、教育学部などが代表的です。

大学では、人間の行動や心の働きを理解するために、下記のような基礎科目を幅広く学びます。

  • 発達心理学
  • 認知心理学
  • 学習心理学など

そのうえで、カウンセリングや臨床心理学といった応用的な分野にも触れ、心の支援に必要な知識を段階的に身につけていきます。

また、統計や実験などのデータを扱う力も必要となるため、論理的思考力や分析力も養われます。

将来、大学院進学を見据えるなら、成績や実習の成果が重要になるため、日頃の学びに真剣に取り組むことが大切です。

指定大学院に進学する

指定大学院に進学する

大学で心理学の基礎を修了した後は、臨床心理士の資格を取得するために、日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院(第1種指定校)に進学する必要があります。

大学院では、下記の項目を臨床心理士としての専門知識と技術を本格的に学びます。

  • 心理療法
  • 心理アセスメント
  • 精神疾患の理解など

また、臨床現場での実践力を高めるために、臨床実習やスーパービジョン(専門家の指導付き実習)などもカリキュラムに含まれています。

こうした実習では、実際のクライアントに対応しながら、倫理的配慮やケース対応の方法を学びます。

大学院は通常2年間の修士課程で構成されており、所定の単位を取得して課程を修了することが、臨床心理士資格試験の受験条件となります。

臨床心理士資格試験を受験する

大学院での専門課程を修了すると、臨床心理士資格認定協会が実施する「臨床心理士資格試験」を受験することができます。

以下に、試験の概要を表にまとめます。

項目
内容
実施団体
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会
試験時期
年1回(例年10月〜11月頃)
受験資格
指定大学院修了者またはそれと同等と認められた者
試験内容
筆記試験(記述式)・口述面接試験
筆記試験科目
臨床心理学的アセスメント、面接法、心理療法、研究法、倫理など
試験会場
東京・大阪など全国数か所
合格発表
翌年1月頃(予定)
合格率
約60%前後(年度により変動)

試験に合格後、協会に登録申請を行うことで、正式に「臨床心理士」と名乗ることができ、専門職としての活動が可能になります。 

臨床心理士になりたい高校生の進路

高校生の進路

臨床心理士になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。

代表的な進路について解説します。

  • 大学に進学する
  • 大学院に進学する

それぞれ見ていきましょう。

大学に進学する

臨床心理士を目指す最初のステップとして、心理学を専門的に学べる大学への進学が必要です。

以下のような学部・学科で学ぶことができます。

主な学部・学科

  • 心理学部・心理学科
  • 人間科学部・人間学科
  • 教育学部(心理学系コース)
  • 総合人間学部 など

参考:臨床心理学科関連の学科がある大学の例はこちら

参考:教育学部のある大学の例はこちら

大学で学ぶ主な内容

  • 発達心理学(人の成長過程を理解する)
  • 認知心理学(人間の思考や記憶の仕組みを学ぶ)
  • カウンセリング心理学(相談援助の基礎を学ぶ)
  • 社会心理学(人間関係や集団心理を探る)
  • 統計学・研究法(心理データを扱う技術)

参考:心理学を学べる大学の例はこちら

参考:心理学は何を学ぶ学問?学問分野・心理学を学べる大学や卒業後のキャリアを紹介

大学では、これらの基礎的な心理学分野を広く学び、臨床心理学への理解を深めていきます。

将来の大学院進学を視野に、学業成績や実習への取り組みも重視されます。

大学院に進学する

大学卒業後は、日本臨床心理士資格認定協会の指定大学院(第1種指定校など)に進学し、さらに専門的な知識と実践的なスキルを学びます。

大学院では、心理療法や心理アセスメント、スーパービジョン付きの臨床実習など、現場で活かせる実践的な内容が重視されます。

所定の単位を取得し、2年間の課程を修了することで、臨床心理士資格試験の受験資格を得ることができます。

大学院での学びは、専門職としての責任と倫理観を身につける重要なステップです。

大学院進学の際には、自分の専門分野に合致したプログラムを選ぶことが重要です。

各大学院には、特定の心理療法や研究領域に特化したカリキュラムが存在するため、自分の興味やキャリア目標に合ったプログラムを選択することで、将来のキャリア形成に大きな影響を与えることができます。

また、大学院での学びは、単なる資格取得のためだけではなく、将来的に臨床心理士としての専門性を高めるための基盤を築く重要な期間です。

おすすめの大学

おすすめの大学

以下に、臨床心理士を目指す方におすすめの大学を紹介します。 

大学名
所在地
学部・学科名
特徴
埼玉県
現代心理学部 心理学科
・最新の心理学研究設備が整っており、実験や観察を通じた学びが充実
・附属の「心理相談室」で実践的な教育も可能
・大学院(立教大学大学院現代心理学研究科)も臨床心理士指定校で、進学にも強い
東京都
総合人間科学部 心理学科
・心理学の基礎から応用、臨床までをバランスよく学べるカリキュラム
・少人数制の授業で、丁寧な指導ときめ細やかなサポートが魅力
・臨床心理士指定大学院(総合人間科学研究科 心理学専攻)への進学ルートも整っており、学部から大学院まで一貫して学ぶことが可能

臨床心理士を目指すなら、心理学の専門教育と実践的な学びが充実している「立教大学」や「上智大学」などの心理学系学部がおすすめです。 

また上記の大学以外にも、年内入試ナビでは臨床心理士を目指せる大学の一例をまとめています。

こちらもぜひ参考にしてください。

参考:臨床心理士を目指せる大学の例はこちら

おすすめの大学院

おすすめの大学院

以下に、臨床心理士を目指す方におすすめの大学院を紹介します。 

大学院名
所在地
研究科名
特徴
愛知県
​教育発達科学研究科 心理発達科学専攻
​・日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定校
・国立大学ならではの学費の安さと高水準の教育
・臨床心理学だけでなく、発達・教育心理との連携も学べる
・スーパービジョン付きの臨床実習も整備されており、現場力が養える
広島県
人間社会科学研究科 心理学プログラム
・日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定校
・臨床心理センターを併設しており、地域と連携した実践的な臨床実習が可能
・国立大学ならではの学費の安さと高水準の研究指導体制が魅力
・修了後の進路実績も良好で、教育・医療・福祉など幅広い分野に就職可能
東京都
人間科学研究科
日本臨床心理士資格認定協会の指定大学院で、修了により臨床心理士受験資格を取得できる(指定大学院)
・行動臨床心理、学校カウンセリング、医療・職場メンタルヘルス、認知行動療法、発達心理など幅広い専門ゼミがある
・夜間・オンデマンド授業もあり、働きながら学べる環境が整備されている

臨床心理士の資格取得を視野に入れるなら、指定大学院で実践的な臨床教育と実習が整っている「早稲田大学大学院」や「広島大学大学院」がおすすめです。

よくある質問

faq

臨床心理士に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。

よくある質問とその回答を記載していきます。

臨床心理士に向いている人の特徴は?

ここでは、臨床心理士に向いている人の特徴をまとめました。

特性

説明

人の話を丁寧に聴ける人

相手の気持ちを受け止め、共感しながら話を傾聴できる力は不可欠

感情を安定して保てる人

クライアントの悩みやつらさに影響されすぎず、冷静に支援できる自己コントロール力が求められる

相手の立場に立って考えられる人

多様な価値観や背景を持つ人と向き合うため、柔軟な思考と想像力が必要

秘密を守れる誠実さ・倫理観がある人

守秘義務を守り、信頼関係を築くための高いモラル意識が大事

地道な努力を続けられる人

一朝一夕に成果が見える仕事ではないため、学び続ける姿勢や根気がある人が向いている

自分のメンタルにも目を向けられる人

他者を支えるためには、自分自身の心のケアもできるバランス感覚が必要

人間の心に対する深い関心がある人

「なぜ人は悩むのか」「どうすれば変われるのか」といった問いに真剣に向き合える人に適している

このような特徴を持つ人は、臨床心理士としてやりがいを感じながら活躍しやすいでしょう。

臨床心理士と認定心理士の違いは?

臨床心理士と認定心理士

臨床心理士と認定心理士は、いずれも心理学に関連する資格ですが、目的・役割・資格の取得方法などに大きな違いがあります。

以下に、わかりやすく整理して解説します。

項目

臨床心理士

認定心理士

資格の位置づけ

民間資格(公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会が認定)

民間資格(公益社団法人 日本心理学会が認定)

主な目的

心の問題を抱える人へのカウンセリング・心理療法の実施

心理学の基礎知識を学んだことの証明

対象業務

医療、教育、福祉、司法などでの実践的な心理支援

心理職への就職を目指す上での履歴書のアピール材料

取得方法

指定大学院修了後、臨床心理士試験に合格することが必要

所定の大学で心理学関連の単位を取得するだけでOK

国家資格との関係

公認心理師の前身的な民間資格

公認心理師や臨床心理士へのステップ資格として位置づけ

専門性

高い(心理面接・アセスメント・支援に直接関与)

基礎的(実務には基本的に従事できない)

臨床心理士は、実際にクライアントに対して心理カウンセリングや心理療法を行う専門家です。

大学院での実践的な訓練や臨床実習が求められるため、より実務的・専門的な資格です。

認定心理士は、心理学の基礎を大学で学んだ証明であり、臨床現場で直接働くための資格ではありません。

臨床心理士や公認心理師を目指す人の通過点といえます。

公認心理師と臨床心理士の違いは?

公認心理師と臨床心理士は、どちらも心理支援を行う専門職ですが、資格の性質・取得ルート・法的立場・活躍分野などに違いがあります。

以下に、わかりやすく表と文章でまとめました。

項目
公認心理師
臨床心理士
資格の種類
​国家資格(文部科学省・厚生労働省所管)
​民間資格(日本臨床心理士資格認定協会が認定)
取得ルート
​大学+指定大学院 or 実務経験 → 国家試験に合格
​指定大学院修了 → 協会の筆記・面接試験に合格
法的根拠
​公認心理師法に基づく国家資格
​法的な資格ではない(任意資格)
主な業務内容
​医療・福祉・教育などで心理支援を行う(幅広い領域)
​主に医療・教育・福祉で心理面接・心理療法を実施
活動の制限
​医師の指示が必要な場合あり(医療現場など)
​指示に縛られず、比較的自由に心理支援を提供
専門性の特徴
​幅広い支援対象(子ども〜高齢者・職場など)
​精神疾患・トラウマ・不登校など深刻な悩みに特化
資格の知名度、信頼度
​国家資格であるため、社会的信頼性が高い
​実務経験者からの評価が高く、専門職としての実績豊富
更新制度
あり(5年ごとに更新、研修義務あり)
あり(5年ごとに更新、ポイント制研修あり)

現在は、両方の資格を取得してダブルライセンスで活躍する専門家も増えており、併用することでより強いキャリア形成が可能になります。

心理カウンセラーとは?

心理カウンセラーとは、心の悩みやストレス、不安などを抱えるクライアントに対して、対話を通じて心理的な支援を行う専門職です。

「心理カウンセラー」という名称自体には法的な定義や国家資格の要件がなく、誰でも名乗ることは可能ですが、専門性が求められる職種であるため、多くの人は心理学を学び、関連資格や研修を受けて活動しています。

なかでも、国家資格である「公認心理師」や、民間資格の「臨床心理士」を取得していると、信頼性や専門性が高く評価されます。

心理カウンセラーについて詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひ参考にしてください。

参考:心理カウンセラーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

まとめ

まとめ

本記事では、臨床心理士の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。

解説した中でも、臨床心理士に関する重要なポイントを最後に記載していきます。

  • 主な仕事は、心理カウンセリング、心理検査、心理療法、メンタルヘルス支援、学校や病院での相談業務などが挙げられる
  • 臨床心理士に取得必須の資格は「臨床心理士(公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会)」である
  • 人の心に寄り添いたい人・人の役に立ちたいと考える人に臨床心理士はおすすめ
  • 臨床心理士になりたい高校生は心理学や臨床心理学を学べる指定大学院や臨床心理専門職大学院を修了するのがおすすめ

本記事が臨床心理士についての全体像を理解する参考になれば幸いです。

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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