出願書類の書き方
「志望理由書」と「志願者経歴書」では、海外での滞在経験で培った異文化理解力と高い英語力を、国際経営学部での実践的な学びにどう結びつけるかを中心に書く必要があります。
帰国生を対象とした入試でありながら書類作成が「全て日本語」と厳格に指定されているためです。
高い語学力を持つだけでなく、日本語を用いて論理的に自身の経験と志望理由を構成する言語能力と思考力も同時に評価されます。
海外の高校での多様な価値観との衝突や、それを乗り越えた具体的なエピソードを、多国籍企業のマネジメントや国際的なマーケティングといったビジネスの課題解決と論理的に紐づけてアピールする傾向があります。
まずは海外生活で得た気づきや苦労したエピソードをリストアップし、それを「なぜ日本の大学の国際経営学部なのか」という志望理由と繋げ、日本語で説得力のある文章に練り上げる作業から始めましょう。
2次試験の対策
本入試では筆記試験は課されず、「オンライン面接」と「出願書類」による総合評価となります。
面接において、画面越しでも自分の意見を論理的かつ堂々と伝えるプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が最も評価されます。
筆記試験がない分、面接が学力や思考力、人間性を測る唯一の直接的な場であり、オンラインという対面とは異なる制約の中で、面接官の意図を正確に汲み取り適切に自己表現できるかが重要になるからです。
カメラのレンズを見て話す、適度なうなずきやジェスチャーを交える、通信のわずかなタイムラグを考慮してはっきりと結論から話すといった、オンライン特有のコミュニケーションのフレームワークを身につけることが重要です。
指定されたWeb会議システム(Webex等)を使用し、学校の先生や日本の家族等とオンラインでの模擬面接を繰り返し、画面上での表情の見え方や声の伝わり方を録画して客観的にチェックする実践的な練習を行ってください。
面接で問われること
「海外での経験から何を学んだか」「その経験を国際経営学部でどう活かし、将来どのようなキャリアを築きたいか」といった質問を通じ、多様な価値観を受け入れる柔軟性と、経営学に対する明確な目的意識が深く問われます。
大学側は、海外生活の単なる思い出話を聞きたいのではなく、その経験から得た独自の視点を、大学での専門的な学びや将来のグローバルビジネスの舞台でどう生かせるかという「論理的な思考力」や「成長意欲」を確認したいからです。
「海外で経験した文化の違いから、将来は多様性を活かした組織作りを行う経営者になりたい」など、具体的な実体験と将来のビジョンを一貫させて、日本語で分かりやすく答えることが好印象を与えます。
提出した日本語の志望理由書をベースに想定問答集を作成し、オンライン面接特有のタイムラグに焦らず対応できるよう、質問に対して「結論から簡潔に話す」訓練をしておくことが本番への確実な準備アクションです。
対策スケジュール
2月下旬の出願までに高い英語スコアと日本語の書類を完成させ、3月中旬の「事前接続テスト」を経て、3月下旬の「オンライン面接」本番を迎えるといったスケジュールです。
出願要件である「TOEFL iBTやIELTSなどの英語資格」を出願期間初日から遡って2年以内に確実に取得し、面接本番に向けた通信環境を整えておくことが最大の目標です。
高い英語スコアの取得には時間がかかり、それが無ければ出願自体ができません。また、試験数日前の「事前接続テスト」への参加が必須とされており、通信環境の準備を怠ると本番のトラブルに対応してもらえないからです。
秋〜冬にかけては英語スコアの取得と日本語での志望理由書作成に集中し、出願後の3月は「1日1回はオンラインツールを使った模擬面接」をルーティンとして組み込むのが効果的です。
海外から受験する場合、日本との時差の調整やインターネット回線の不安など、特有のストレスがあります。
事前にパソコンの推奨環境等をしっかりと確認し、機材トラブルにも冷静に対処できるよう早めの準備をしてメンタルを安定させて走り切りましょう。