出願書類の書き方
学科ごとに設定された特有の課題に丁寧に取り組み、客観的な実績と「なぜその学科で学びたいのか」という志望理由を明確に結びつけて書く必要があります。
社会理工学部の高大接続型入試では、学習意欲や創造力に加え、都市環境、データサイエンス、人間総合理工学といった各専門分野に対する「具体的な探究心」と「大学での明確な学習計画」が評価の核となるためです。
都市環境学科では防災ボランティアやプログラミングの実績、ビジネスデータサイエンス学科では情報オリンピックや統計検定の結果、人間総合理工学科では自由研究や各種コンテスト等の実績を、大学の特定の研究室での学びに直結させて語る内容が評価されやすい傾向にあります。
まずは学科のWebサイトやシラバスを熟読し、自分が興味を持つ研究室やテーマを決めておきましょう。
そして、都市環境学科の動画視聴申請や、各学科の事前課題の内容確認など、夏休み前から計画的に準備を進めましょう。
2次試験の対策
筆記試験においては、理数系および英語の高い基礎学力(特に数学Ⅰ〜Ⅲ、A〜C)が評価され、グループディスカッションや小論文では、専門分野に対する自分なりの発想と論理的思考力、問題解決能力が最も評価されます。
入学後に複雑化・多様化する社会課題に挑戦するための思考力や、高度な理系科目のカリキュラムに遅れずについていけるかが備わっているかを厳密に確認する必要があるからです。
ビジネスデータサイエンス学科の筆記試験では数学全般と英語の学力が問われ、都市環境学科では午前中の筆記試験の解答をベースに午後のディスカッションが行われます。
「課題に対してどのようなアプローチで解決を図るか」を論理的に表現し、他者と議論する構成が求められます。
一般入試レベルの数学・英語の基礎固めを怠らないことも重要です。
それに加え、環境問題やデータサイエンス等の時事ニュースに対し、自分なりの意見と解決策をA4一枚にまとめる論述練習と、それを他者に分かりやすく説明する練習を繰り返してください。
面接で問われること
提出した分厚い自己アピール書類や事前課題の深掘りに加え、「基礎学力(口頭試問)」や「大学入学後の具体的な研究計画・将来の構想」について厳しく問われます。
大学側は、受験生が書類に書いた実績が本人の真の実力であるかを確認するとともに、大学での専門的な研究に耐えうる論理的コミュニケーション能力とプレゼンテーション能力を見極めたいからです。
人間総合理工学科の15分のプレゼンや、ビジネスデータサイエンス学科の任意プレゼンでは、「なぜその課題に取り組んだのか」「その研究が社会にどう役立つのか」という根本的な問いに対し、図表やスライドを用いて視覚的かつ論理的に説明できた受験生が好印象を得ています。
そのため、自分が提出した書類や任意提出資料の内容を隅々まで見直し、想定質問集を作成しましょう。
そして、学校の先生を相手に、スライド等を用いたプレゼンテーションと、専門的なツッコミに論理的に答える模擬面接の反復練習を行ってください。
対策スケジュール
高校3年生の夏休みに重厚な出願書類を完全に仕上げ、9月中旬に出願。10月中旬の1次選考合格発表後は、11月中旬の2次選考に向けて対策を絞り込む短期決戦型のスケジュールになります。
夏休み中には、客観的証明資料の準備と、各学科独自の重い事前課題・レポート作成を必ず終わらせておくこと。
出願期間が9月中旬と年内入試の中でも比較的早く、動画視聴等の事前準備が必要な課題が含まれているため、新学期が始まってからでは到底間に合わないからです。
夏休み中は、午前中に「一般入試に向けた数学・英語の基礎学習」、午後に「オンライン動画の視聴や事前課題の作成」、夜に「自己推薦書の推敲」といったルーティンを作り、学習と書類作成を並行して進めるのが効果的です。
夏休みが勝負の分かれ目となります。要求される課題の多さに圧倒されがちですが、学校の先生と定期的に進捗を確認し合い、スケジュールを細分化してタスクを一つずつクリアしていくことでメンタルを保ち、秋の選考を走り切りましょう。