作成日: 2025/11/07 更新日:2025/11/07
年内入試とは何か?メリットとデメリットを関西や関東の実施大学と共に解説

大学受験を控える皆さん、年内入試についてどれほどご存じでしょうか?
年内入試には、受験生の学力以外の能力も評価されるという特徴があり、特に注目を集めています。
また、一般入試に比べて早期に合格発表が行われるため、合格すれば早く安心感を得られる一方で、準備期間が短いというデメリットもあります。
この記事では、そんな年内入試が気になる方や受験戦略を考えている方向けに、年内入試を利用することのメリットとデメリットや、関東や関西の実施大学などを詳しく解説します。
この記事を読むことで、あなたの受験計画に年内入試を取り入れるべきか、その答えが見つかるかもしれません。
年内入試についての有益な情報を提供しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 大学受験の年内入試とは?基本概要と注目ポイント
- 2 年内入試のメリット
- 3 年内入試のデメリットと注意点
- 4 国公立大学が実施する年内入試の例
- 5 関西地方で年内入試を実施している大学の例
- 6 関東地方で年内入試を実施している大学の例
- 7 年内入試を受験する際のチェックポイント
- 7-1 入試情報の早期収集がカギ
- 7-2 推薦枠は高校ごとに限られている場合がある
- 7-3 併願できない場合もあるので注意が必要
- 7-4 人気が集中して倍率が高くなる可能性がある
- 7-5 英検などの外部英語資格が評価される場合がある
- 7-6 共通テストや学力検査が課される大学もある
- 7-7 自分に合う入試方式を見極める必要がある
- 8 年内入試に関して高校生や高校生の親御様が抱く疑問点
- 8-1 一般選抜と年内入試の併願はできますか?
- 8-2 私は年内入試と一般入試のどちらに向いていますか?
- 8-3 年内入試には学力試験はないのですか?
- 8-4 各大学の年内入試の情報を調べる方法を教えてください
- 9 まとめ
大学受験の年内入試とは?基本概要と注目ポイント

まずは、大学受験の年内入試の基本概要と注目ポイントについて解説していきます。
今はやりの年内入試ってどんな試験?
大学受験の年内入試とは、9月から12月頃にかけて行われる試験形式の総称です。年内入試は大学ごとに異なる形式で実施されることが多く、総合型選抜や学校推薦型選抜が一般的です。
一般的な大学入試(一般選抜)は1月〜3月に試験が行われますが、年内入試は早いところで9月から出願が始まり、11月〜12月に合格発表が出ます。
総合型選抜や公募推薦では、受験生の個性や適性、意欲が重視され、学力以外の能力も評価されるのが特徴です。
そのため、これらの選抜では、学力試験のみならず、書類選考や面接、小論文、課外活動の実績など、多様な試験内容や評価基準が採用されます。
入試の時期が早いため、受験生はこれらに向けた早めの準備が求められますが、早期に高校卒業後の進路が確定することで受験のストレスを軽減することが可能です。
年内入試を実施する大学の割合が増加している

年内入試を採用する大学の増加は大学入試の多様化を象徴するものであり、受験生に多様な選択肢を提供することにも繋がっています。
文部科学省の統計によれば、年内入試を実施する大学の数は年々増加しており、今後もこの傾向が続くものと予測されています。
年内入試を導入している大学の割合が増加しているというトレンドは、近年の大学入試における次のようなニーズを反映しています。
大学側のニーズ
- 入学予定者を早めに確保したい
- 学力だけでなく、人物像や意欲、課外活動など多面的な評価をしたい
高校生・保護者側のニーズ
- 早く進路を決めて安心したい
- 定期テストや部活動などの頑張りを評価してほしい
このような背景から、多くの高校生やその親が年内入試に関心を持つようになり、準備を始めるケースが増えています。
ただし、準備期間が短いことや、合格後の進路変更が難しい場合があるため、受験生は早期から計画的に情報収集を行い、自分に合った入試形式を選択することが重要です。
年内入試の種類とそれぞれの特徴について
近年、大学受験で注目されている年内入試にはいくつかの種類があります。
種類 | 特徴 |
総合型選抜(旧AO入試) | ・特定の条件を満たすことで誰でも出願可能です。 ・学力試験だけでなく面接や小論文を通じて受験生の多様な能力を評価する試験です。 |
公募推薦(学校推薦型選抜) | ・出願には、高校からの推薦状や活動報告書が必要です。 ・学力試験だけでなく面接や小論文を通じて受験生の多様な能力を評価する試験です。 |
指定校推薦(学校推薦型選抜) | ・高校からの推薦を受けた学生が出願できる入試です(大学から高校に付与された枠の範囲内でしか出願できません)。 ・校内選考では学校での成績や活動実績が重視され、校内選考を突破すればほぼ100%合格します。 |
これらの入試は、一般選抜よりも早い段階で合否が発表されることが多く、受験生にとっては早期に進路を確定するチャンスとなります。
しかし、各入試の出願条件や評価基準は大学ごとに異なるため、受験生は事前にしっかりと情報収集を行うことが重要です。
特に、併願ができない場合や競争が激しい場合もあるため、自分に合った入試を見極めて慎重な判断をし、効率的に準備を進めることで、志望校への合格を目指しましょう。
年内入試のメリット

ここからは、年内入試のメリットについて解説していきます。
一般選抜よりも早い合格発表で精神的に余裕が持てる
年内入試の最大のメリットの一つは、一般入試よりも早期に合格発表が行われるため、早期に高校卒業後の進路を確定させるチャンスがあることです。
一般入試では2月から3月にかけて結果が出ることが多いですが、年内入試では、通常、12月までに合格発表が行われるため、早期に合否を確認できます。
この早期の合格発表により、年内入試で合格が決まった受験生は一般入試よりも早い段階で進路を確定できるため、大きな安心感や精神的な安定を得て残りの高校生活を心穏やかに過ごすことができるというメリットがあります。
また、早期に合格を勝ち取ることで、他の受験生がまだ結果を待っている間に、残りの高校生活で早期に大学生活に向けた準備を開始することが可能です。
大学の授業選択やサークル選び、住居探しなど、具体的な学習や大学生活の計画を早期に立て、合格後の学習や他の活動に専念できる余裕が生まれるのは、受験生やその家族にとって大きな利点です。
このように、早期に合格が決まり進学先が決定することは受験生にとって心理的にも準備の面でも多くのメリットをもたらし、残りの高校生活をより充実したものにすることが可能です。
学力以外の力も評価されるチャンスがある

総合型選抜などの推薦入試では、従来の学力試験とは異なり、学力だけでなく受験生の持つ多様な能力や個性、ポテンシャルや意欲を評価してもらえる仕組みが特徴的です。
学力試験の結果だけでなく、リーダーシップやコミュニケーション能力、専門的なスキル、課外活動での実績など、幅広い観点から受験生の多様な能力を評価してもらえる傾向があります。
このため、受験生は志望理由書や面接などを通じて自分の強みや特技を活かしてしっかりとアピールすることが重要です。例えば、自己推薦書の作成や面接対策に力を入れることで、自己の魅力を最大限に伝えることが求められます。
また、これらの入試形式は、特定の分野での深い知識や探究心を持つ学生にとって有利に働くことが多いため、自分の興味や関心を深めておくことも大切です。
総合型選抜などの推薦入試では特に人物評価が重視されるため、単なる学力の向上にとどまらず、幅広い能力の開発と自己表現の準備が鍵となります。
受験生は自分の個性を最大限に発揮することで、年内入試での合格を勝ち取ることが可能です。
柔軟な学習計画で高校生活と両立しやすい
年内入試は、一般選抜と比較して、受験生にとって学習計画の自由度が高いことが特徴的です。一般選抜では学力試験の点数向上のみを目的とした学習計画を立てることになり、どの受験生も比較的似たような学習計画になりやすいです。
しかし、総合型選抜や公募推薦では、学力のみならず個々の能力や特性が評価されるため、大学ごとに選抜方法が異なります。
そのため、受験生が自分の得意なことを生かせる大学や学部・学科・受験方式を選べ、個々の才能に合わせた学習計画を立てやすくなります。
このように、年内入試では一般選抜に比べて学習計画を柔軟に組むことが可能であり、より個々人に合わせた学習体験を積むことで受験対策におけるストレスを軽減することができます。
このようなメリットを活かすためには、早期の情報収集と計画的な準備が重要です。
年内入試のデメリットと注意点

年内入試は、早期に合格発表が行われるため、受験生に安心感をもたらす一方、準備期間が短いなどの様々なデメリットも伴います。
準備期間が短く、早めの対策が必要
年内入試は通常の一般入試と比較して試験日程が早いため、出願が早く、高校3年生の夏前には志望校や準備内容を決めておく必要があります。そのため、受験生にとって準備期間が短く、十分な準備ができないまま試験を迎えるリスクが高まります。
特に、試験内容が多岐にわたり、推薦状やエッセイなどの準備が必要な年内入試においては、受験生は短期間での準備において、限られた時間内で効率的に学習を進める必要があります。
このような状況に対応するためには、受験生には次のことが求められます。
- 予め情報を集め、早い段階で計画的に準備を開始する
- 学校や塾、予備校のサポートを活用することで効率的に対策する
- プレッシャーが精神的な負担とならないよう、メンタルヘルスの維持やリラックスできる時間を確保してストレスを軽減する
年内入試に向けた対策では、特に時間の管理が一層重要となるので、受験生自身の自己管理能力を高める良い機会とも言えるでしょう。
合格後の進路変更が難しい場合もある

年内入試で合格した場合、早期に合格が決まりますが、次のような理由で進学先の大学に対する興味が薄れる可能性があります。
- 合格後に他の大学の魅力を知った
- 年内入試で合格した大学のカリキュラムが自分の希望に合わないと感じた
しかし、一度合格した大学とは別の大学の受験に向けて対策するのは次の理由から難しく、経済的にも精神的にも負担が大きくなります。
他の大学の出願時期を逃してしまうため、選択肢が狭まる
- 年内入試は特定の入試形式に特化しているため、一般入試の対策が間に合わないことも考えられる
特に、専願で合格した場合は、その後の他の入試を受けて合格しても、後から合格した大学への入学機会を失うことになるため、進路変更が難しいというデメリットが存在します。
これらの要因により、年内入試で合格した後に進路を変更したくても、合格後の進路変更が容易ではない場合もあります。これらのデメリットを踏まえ、受験生は自分にとって最適な入試形式を見極めることが重要です。
年内入試を利用する際は進学先について十分に情報収集を行い、進路選択の際には自分の将来の希望と合致しているかをしっかりと確認して慎重な決断をすることが重要です。
高校の推薦枠や併願の制限に注意
学校推薦型選抜では、高校からの「推薦枠」が限られている場合があります。成績や学校内での選考によって、希望しても推薦が受けられないこともあるので、早めに先生に相談しておくことが重要です。
また、年内入試の中には「併願不可」や「合格後の他大学受験禁止」といった制限がある大学もあります。そのため、出願前に必ず募集要項を確認し、不利にならないよう対策しましょう。
早めに準備を開始する必要がある

年内入試では評定平均が重視されます。ただし、評定平均は高校1年生から通算される仕組みなので高校3年生になってから定期テスト対策を頑張っても評定平均を上げるのは厳しいです。
また、部活動や生徒会活動等も高校3年生になってから開始するのは現実的ではありません。そのため、年内入試で受験する場合は高校1年生のうちからこれらの対策を進めるようにしてください。
国公立大学が実施する年内入試の例

東京大学や東京都立大学など、名門とされる国公立大学でも年内入試を実施しており、その門戸は広がっています。そのため、年内入試は国公立大学を目指す方からも通常の一般入試とは異なる選択肢として注目されています。
国公立大学の年内入試を検討する際は、自分の強みを活かした受験戦略を練ることが重要です。各大学の特徴を以下のページにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
東京大学

東京大学では、専願で公募推薦を実施し、一般入試とは異なるアプローチで学生を受け入れています。
全学部合計で100人程度を募集しており、特に、研究志向の強い学生や、特定の分野での卓越した能力を持つ学生にとっては、自己の強みをアピールする絶好の機会です。
出願に際しては、学部ごとに定める推薦要件を満たす必要があり、提出書類・資料、面接等、大学入学共通テストの成績を総合的に評価して合否が判定されます。
東京大学の年内入試を検討する際は、自身の学びたい分野や研究テーマをしっかりと考え、入念な準備を心掛けることが成功の鍵となります。
参照元:令和 7(2025)年度 東京大学 学校推薦型選抜 学生募集要項
東京都立大学(旧:首都大学東京)

東京都立大学は、都市型大学としての特性を活かし、多様なバックグラウンドを持つ学生を受け入れるために、次の年内入試を実施しています。
入試方式 | 選抜の種類 |
学校推薦型選抜 | |
総合型選抜 |
東京都立大学は、学力試験に加えて面接や小論文などを通じて受験生の多面的な能力を評価することを重視しています。これにより、学力だけでなく、コミュニケーション能力やリーダーシップなど、総合的な人間力が問われるのが特徴です。
参照元:東京都立大学 入試案内学部入試入学者選抜要項・学生募集要項
関西地方で年内入試を実施している大学の例

関西地方では、年内入試を実施している大学が数多くありますので、受験生にとって魅力的な選択肢となっています。
これらの大学では、総合型選抜や学校推薦型選抜などの多様な入試方式が提供されており、受験生は自分の得意分野や特技を活かした入試戦略を立てることができます。特に注目される大学は次のページに掲載していますので、ぜひご覧ください。
近畿大学

近畿大学は関西地方における年内入試を実施する私立大学の一例として注目されています。近畿大学の年内入試は一般入試の前に以下の日程で実施されます。
日程 | 実施される年内入試 |
9月〜10月 | 総合型選抜 |
11月・12月 | 推薦入試(一般公募) |
参照元:近畿大学入試情報サイト 入試情報・学費 入試日程・制度 総合型選抜
推薦入試の試験日は11月と12月に分かれ、最大4日間受験可能です。また、総合型選抜と推薦入試のいずれも併願可能なので、滑り止めとして受験し、早期に合格することで、受験生にとって安心感をもたらします。
なお、近畿大学の年内入試では、学業成績だけでなく、課外活動や自己PRなどの多面的な評価が行われるため、早めの情報収集と準備がカギとなります。そのため、受験生は大学の公式ウェブサイトや説明会を通じて最新の情報を得ることが大切です。
参照元:近畿大学入試情報サイト 入試情報・学費 入試日程・制度 推薦入試
甲南大学

甲南大学も関西地方における年内入試を実施する私立大学の一つとして注目を集めています。甲南大学では、総合型選抜として公募制推薦入学試験を実施しており、学部別に以下の型に分かれています。
- 個性重視型
- 探究活動評価型
- 女子特別推薦型
- 教科科目型
多様な選抜方式を提供しているため、甲南大学の年内入試を検討する際には、情報の早期収集と自身に最適な入試形式の見極めが特に重要です。また、専願制ではないため、合格後の進路選択に柔軟性があり、他の大学と併願しやすい点も魅力です。
参照元:甲南大学受験生向け情報サイト 入試情報 総合型選抜・その他の入学試験
関東地方で年内入試を実施している大学の例

関東地方の大学でも年内入試を実施する動きが広まっており、総合型選抜や学校推薦型選抜を通して多様な才能を持つ学生を積極的に受け入れています。特に受験生にとって人気の大学は以下のページにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
青山学院大学

青山学院大学は関東地方を代表する私立大学の一つで、指定校推薦や自己推薦をはじめとするユニークな年内入試を実施しています。ただし、自己推薦で受験できるのは以下の学部・学科に限られているので、注意が必要です。
- 文学部(英米文学科・史学科・比較芸術学科)
- 地域社会共生学部(地域社会共生学科)
- コミュニティ人間科学部(コミュニティ人間科学科)
なお、2026年度入試からは、理工学部の一部の学科において理工系女子特別選抜が実施されます。このような選抜方法は、従来の学力試験にとどまらず、自己表現力や課題解決能力など、受験生の個性や多様な才能を評価することを目的としています。
各学部の特色に合わせた面接や自分自身をアピールする機会が設けられており、受験生の多面的な能力を引き出すことでより幅広い人材を求める青山学院大学の教育方針を反映しています。
参照元:青山学院大学 2026年度 入学者選抜概要【学校推薦型選抜・総合型選抜・その他の選抜】
東洋大学

東洋大学は関東地方で注目される私立大学の一つであり、多くの受験生の人気を集めています。
東洋大学が誇る充実したキャンパスライフや留学制度、就職支援などは受験生にとって大きな魅力となっており、学ぶ意欲のある学生にとって理想的な選択肢となるでしょう。
東洋大学の年内入試では学生一人ひとりの可能性を引き出すことを目指しており、総合型選抜や公募推薦を通じて学力面以外の多様な能力や個性を評価する点が特徴です。
総合型選抜は主に10月、公募推薦は11月に実施されますが、いずれも専願なので注意が必要です。
参照元:2026年度 東洋大学入試情報
年内入試を受験する際のチェックポイント

大学受験の年内入試に関して、受験する際の注意点を以下にまとめます。
- 出願条件や選考方法などの入試情報の早期収集が重要です。大学ごとに入試日程や内容が異なるため、早めに情報を確認し、必要な準備を整えましょう。
- 推薦枠が限られている場合や併願ができないルールが設定されていることもありますので注意が必要です。
- 人気が集中し倍率が高くなる可能性があるため、競争率を考慮した戦略的な出願が求められます。
- 英検などの英語テストの成績が重視される傾向もあり、基礎学力試験対策も必要な場合があります。
これらの注意点を踏まえて自分に合った入試型を見極め、年内入試に向けた準備を進めましょう。
入試情報の早期収集がカギ
入試情報の早期収集は年内入試を成功させるための重要なステップです。入試情報は大学や学部によって異なり、各大学の入試要項は年ごとに変わることがあります。
特に年内入試では、一般入試と比べて募集要項が早めに発表されることが一般的なので、志望校の公式ウェブサイトを定期的にチェックして最新の入試情報をいち早く取得し、受験計画を立てることが求められます。
また、オープンキャンパスや説明会に参加し、直接情報を得ることも有効です。これらの活動を通じて、受験に必要な書類や手続きについての理解を深め、出願時のミスを防ぐことができます。
早期に情報を集め、計画的に準備を進めることで、年内入試における成功の可能性が大きく広がります。
推薦枠は高校ごとに限られている場合がある

学校推薦型選抜を考える際、高校からの推薦枠が限られていることに注意が必要です。特に指定校推薦では、推薦枠が限られているため、希望する大学への推薦を受けるためには、早めの準備と計画が欠かせません。
推薦枠は学校ごとに異なり、特に人気のある大学では競争が激しくなってしまうことがあります。
そのため、推薦獲得を目指す学生は、学校の進路指導担当者と密に連絡を取り、推薦基準や選考方法、必要な書類や手続きについて早めに確認し、適切な対策を講じることが求められます。
併願できない場合もあるので注意が必要
大学受験の年内入試においては、専願が求められる場合があります。
これは、特定の大学や学部が独自に設定しているもので、合格した場合に受験生が他の大学や学部へ入学することを制限することで、その大学への入学を確約する狙いがあります。
このため、もし専願が求められる場合には、受験生はその大学を第一志望とする必要があるため、慎重に併願先を選択する必要があります。
また、他の入試形式や推薦制度と併願不可のルールになっている場合があるため、それぞれの大学が発表する最新の募集要項を確認することが重要です。
事前に十分な情報収集と自己分析を行い、自分に最も適した入試方式で受験することが成功への鍵となります。
関連記事:総合型選抜における併願受験とは
人気が集中して倍率が高くなる可能性がある

年内入試は受験生にとって大きなチャンスである一方、人気が集中することで倍率が高くなるリスクも伴います。特に、早期合格を目指す学生が増加する中、人気大学や特定の学部では、例年よりも競争が激化する傾向があります。
したがって、倍率の動向をしっかりと把握し、柔軟かつ計画的に志望校の選定を進めることが求められます。なお、倍率が高くなることが予想される場合は情報収集力が鍵となりますので、入試情報の早期収集と十分な対策が不可欠です。
倍率が高い場合でも、入念な準備や戦略的な受験計画により、年内入試での合格の可能性を高めることができます。
英検などの外部英語資格が評価される場合がある
英検やTOEFL、IELTSなどの英語資格試験が年内入試において重要な評価基準となることが増えています。
これらの資格は受験生の英語力を客観的に示す指標として多くの大学が注目しており、英検2級や準1級を取得していることで受験生にとっては大きなアドバンテージとなるでしょう。
特に、英検の取得級やスコアは大学の求める英語力の基準を満たすための条件となることがあり、出願要件として設定されていることもあります。そのため、受験生は早い段階から英語の勉強に力を入れる必要があり、計画的な学習が求められます。
また、これらの資格を取得することで、入試の際に他の受験生との差別化を図ることができるため、英語資格を有効に活用することが求められます。
共通テストや学力検査が課される大学もある

年内入試においても、大学側が受験生の基礎的な学力を確認するために共通テストを課すことがあります。特に、国公立大学の年内入試では、共通テストのスコアが重要な判断基準となることがあるので、対策を怠らないようにすることが大切です。
また、一部の大学では独自の基礎学力試験を実施する場合もあるため、それぞれの大学の試験内容をしっかりと把握し、適切な対策を立てることが求められます。
基礎学力試験対策は通常の学習スケジュールに組み込み、計画的に対策を進めることを通じて年内入試の合格を目指しましょう。
自分に合う入試方式を見極める必要がある
年内入試の形態には様々なものがあり、その中から自分に最も適したものを選ぶことは受験成功の鍵となります。指定校推薦は校内選考で評定平均が重視されるため、評定平均が高い人に向いています。
一方で、総合型選抜や公募推薦は大学や学部、入試方式によって選考方法が大きく異なるので、自分の得意分野や学習スタイル、将来の目標を考慮し、どの入試が自分に合っているのかを見極めることが重要です。
また、各入試の特徴を理解し、受験スケジュールや対策を立てることも忘れずに行いましょう。例えば、推薦入試では面接や小論文の対策が必要になることが多く、一部の大学では共通テスト対策が求められます。
自分の強みを活かせる入試を選ぶことで、受験の成功率を高めることができるでしょう。
年内入試に関して高校生や高校生の親御様が抱く疑問点

大学受験の年内入試に関して高校生やその親御様が抱く疑問点は多岐にわたります。ここからはよくある疑問点に回答していくので、これらの情報を基に適切な受験戦略を立てましょう。
一般選抜と年内入試の併願はできますか?
一般選抜と年内入試は併願が可能であり、両方の試験を受けることで選択肢が広がります。また、年内入試で合格を確保することで、一般選抜の受験のストレスを軽減できます。
しかし、年内入試に専願で合格した場合、一般選抜で合格した大学への入学を制限されます。したがって、各大学の募集要項を事前によく確認して志望校の入試制度を理解し、受験計画を立てることが重要です。
私は年内入試と一般入試のどちらに向いていますか?

年内入試と一般選抜はそれぞれ異なる特性を持つため、自分に合った選抜方式を選ぶことが重要です。年内入試に適していると言える受験生の特徴は次の通りです。
- 部活動やボランティア活動などの課外活動に積極的に参加して活動実績が豊富であり、自己アピールが得意(学力以外の個性や活動実績も評価されるため)
- 早期に大学進学を決めたい
- 一般選抜の試験本番でのプレッシャーを避けたい
一方で一般選抜に向いている受験生の傾向は次の通りです。
- 基礎学力が高く、受験科目に対する深い理解と高い得点力がある(学力試験を重視するため)
- 集中力がありプレッシャーに強い
どちらの選抜方式が自分の特性や進路希望に合致するかを見極め、早期に準備を始めることが成功への第一歩です。
年内入試には学力試験はないのですか?
年内入試には学力試験が含まれる場合と含まれない場合があります。一般的に、総合型選抜や学校推薦型選抜では学力試験に重点を置かず、面接や小論文、活動実績などを重視することが多いです。
しかし、一部の大学では基礎的な学力を確認するための試験を行うこともあります。特に理系の学部では、数学や理科の基礎知識が求められることがあるため、大学ごとの入試要項を確認することが重要です。
また、英語能力を重視する大学もあり、英検やTOEFLのスコアを提出する必要がある場合もあります。年内入試を考えている方は、各大学の入試情報を早めに収集し、自分に合った入試形式を選ぶことが成功の鍵となります。
学力試験がないからといって油断せず、しっかりとした準備を心掛けましょう。
各大学の年内入試の情報を調べる方法を教えてください

年内入試を実施している大学一覧を調べるためには、いくつかの方法があります。
調べ方 | 説明 |
各大学の公式ウェブサイトを確認する | 大学の入試情報ページには、年内入試の有無や具体的な試験日程が詳細に記載されています。 |
進学情報サイトや受験情報サイト | 地域ごとの大学入試情報がまとまっており、検索機能を使って効率的に情報を得ることができます。 |
進学塾や予備校が提供する情報 | 専門的な講師が最新の入試傾向や各大学の特徴を分析して提供してくれるため、信頼性の高い情報を得ることができます。 |
SNSや受験生向けのオンラインフォーラム | 最新情報や他の受験生の体験談を知ることができ、情報収集の幅が広がります。 |
これらの方法を組み合わせて自分に合った大学を見つけるための情報を集めましょう。なお、年内入試を実施している大学の一覧を知りたい場合、当サイトを活用することで最新情報を入手すると良いでしょう。
当サイトでは、地域や出願条件、倍率などを検索条件に指定することで、条件に合う大学や学部を効率的に検索できるので、ぜひ活用してください。
まとめ

この記事では、年内入試の様々な側面について解説してきました。最後に、特に重要な点をまとめます。
- 総合型選抜や学校推薦型選抜などの年内入試を実施する大学は増加傾向にあります。
- 大学受験の年内入試では、一般入試よりも早く合否が判明するため、早期の進路確定による安心感を得られる可能性がある一方で、準備期間の短さが課題となる試験方式です。
- 年内入試では学力に加えて自己PRや活動実績が重視されることが多いですが、英語資格の取得や基礎学力試験対策も怠らず、バランスの取れた準備を心掛けることが重要です。
- 合格後の進路変更が難しい場合や倍率が高くなるリスクも考慮しなければならないので、入試情報の早期収集と自分に合った入試形態の選択がカギとなります。
年内入試は受験生の個性や努力を活かす絶好の機会となる一方で、情報戦でもあります。最適な進路を選ぶために情報収集と計画的な準備が鍵となるので、受験生は各入試の特徴を把握し、自分に適した戦略を練る必要があります。
ここまでお伝えした内容を踏まえて年内入試を上手に活用し、有利に受験を進めてください!
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。