作成日: 2025/8/12 更新日:2025/8/12
映像プロデューサーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「映像プロデューサーのなり方は?」
「映像プロデューサーになるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 映像プロデューサーとはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 映像プロデューサーになるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、映像プロデューサーに関するよくある質問にも答えています。
映像プロデューサーに興味のある人や、映像プロデューサーを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
映像プロデューサーとは

映像プロデューサーとは、映画、テレビ番組、CMなど、さまざまな映像制作プロジェクトの全体的な管理を担当する職業です。
彼らの主な仕事内容は、プロジェクトの企画段階から始まり、予算の作成やスケジュールの策定、スタッフやキャストの選定、そして最終的な編集や配信まで、多岐にわたります。
プロデューサーは、制作の各段階で必要なリソースを確保し、プロジェクトがスムーズに進行するよう調整を行います。
そのため、彼らは優れたコミュニケーション能力とリーダーシップを必要とします。
以下に映像プロデューサーの仕事内容や給料についてまとめます。
映像プロデューサーの仕事内容
映像プロデューサーの給料・給与・年収
映像プロデューサーのやりがい
映像プロデューサーに必要な知識、資格、スキル
映像プロデューサーの働き方
映像プロデューサーという職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
映像プロデューサーの仕事内容
映像プロデューサーは、映像制作の全工程を統括し、プロジェクト全体を成功へ導く責任者です。
企画から完成までの各段階で、制作チームをまとめ、クリエイティブとマネジメントの両面で力を発揮します。
主な仕事内容としては以下が挙げられます。
- 映像企画の立案と全体構成の設計
- 予算管理と資金調達(スポンサー交渉含む)
- スタッフ・キャストの編成と契約調整
- 撮影スケジュールの調整と進行管理
- ディレクターや技術スタッフとの連携・現場対応
- 編集・音声などポストプロダクションの監修
- クライアント・スポンサーとの折衝・報告業務
- 完成後の宣伝活動計画作成
こういった仕事内容の中で、次のような役割が求められます。
役割 | 内容 |
企画立案・方向性の決定 | 作品のコンセプトやターゲット、テーマなどを明確にし、企画書を作成する |
予算・スケジュール・人員管理 | 必要な予算を確保し、スケジュールを組み、最適なスタッフやキャストを選定する |
クライアントやスポンサーとの交渉・調整 | 要望をヒアリングし、制作陣との橋渡し役として両者の意見を調整する |
制作全体の進行管理 | 各工程の進捗を管理し、納期や品質を守りながら制作を進める |
トラブル対応・リスクマネジメント | 想定外の問題にも冷静に対処し、プロジェクトを円滑に完了させる |
映像プロデューサーは、クリエイティブとビジネスの両面を支えるプロジェクトマネージャーとして、映像作品の成功に大きく貢献します。
映像プロデューサーの給料・給与・年収

映像プロデューサーの給料・給与・年収については、その勤務先や経験年数によって大きく異なります。
求人ボックスによると、映像制作の平均年収は約465万円です。
月給で換算すると39万円、初任給は25万円程度が相場です。
一般的には、映像制作会社やテレビ局、映画スタジオといった職場で働くことが多く、初任給は約300万円から400万円程度が相場とされています。
しかし、経験を積み実績を上げることで、年収は500万円から1000万円を超えることもあります。
フリーランスとして活動するプロデューサーは、プロジェクトごとに報酬が異なり、大型プロジェクトを手掛けることで高額な収入を得ることも可能です。
参照:求人ボックス
映像プロデューサーのやりがい
映像プロデューサーは、一つのプロジェクトをゼロから完成に導く過程に携われる職種です。
責任が大きい反面、やりがいも非常に大きく、達成感や成長を実感しやすい環境にあります。
プロジェクトが完成し、世に出た瞬間の達成感を味わえる
多くの人に感動や喜びを届けられる
多職種のメンバーと協力し合い人間関係の広がる
常に新しいテーマ・課題に挑戦できる
実績がそのまま次の仕事や信頼につながる
作品の裏側で“プロジェクトの推進力”となることで、自分の関与が明確に結果に表れる点が、大きなやりがいとなります。
映像プロデューサーの働き方

映像プロデューサーの働き方は、「会社員」と「フリーランス」の2つが中心です。
関わるプロジェクトの内容やスタイルによって、働き方も大きく異なります。
項目 | 会社員 | フリーランス |
所属 | 映像制作会社・テレビ局の制作部門(バラエティ・報道・ドラマ等)などに所属 | 個人で活動し、案件ごとに契約 |
収入の安定性 | 月給制で安定 福利厚生あり | 案件ごとに報酬が発生 不安定だが高収入も可 |
自由度 | スケジュール・業務内容は会社の裁量 | 自分で仕事や働き方を決めやすい |
担当範囲 | チームでの分担が基本 | 幅広い業務を一人で担うこともある |
向いている人 | 安定志向・新人・経験を積みたい人 | 実績がある人・自由に働きたい人 |
会社員は安定的に経験を積みたい人に、フリーランスはスキルと人脈を活かして自由に働きたい人に適しています。
映像プロデューサーに必要な知識、資格、スキル
映像プロデューサーには、制作知識とビジネススキルの両立が求められます。
必要な知識・スキル
映像制作の基礎知識(撮影・編集・音響など)
企画力・マーケティング知識
予算管理や資金調達に関するスキル
スケジュール・進行管理能力
チームをまとめるリーダーシップ
クライアント・スタッフとの調整力と交渉力
あると有利な資格・経歴
映像・映画・放送系の学位や専門学校の修了
制作現場でのアシスタント経験
映像音響処理技術者などの民間資格(任意)
必須の資格はありませんが、経験と実績がキャリアの評価に直結する職種です。
映像プロデューサーという職業の注意点

やりがいが大きい一方で、プレッシャーや責任の重さ、働き方の厳しさもあります。
事前に知っておきたい注意点は以下の通りです。
予算・納期に対する責任が大きい
スケジュールが不規則で、長時間労働になりやすい
多職種との調整でストレスを感じやすい
自分のアイデアが予算や制約で実現できないこともある
市場や技術トレンドの変化が早く、常に情報収集が必要
問題解決能力とストレス耐性、柔軟な対応力が求められる仕事であり、長く続けるにはバランス感覚も重要です。
映像プロデューサーになる方法

映像プロューサーになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、具体的なステップについて紹介します。
映像に関する知識・スキルを学ぶ
映像制作会社やテレビ局に就職する
それぞれ見ていきましょう。
映像に関する知識・スキルを学ぶ
映像プロデューサーを目指すなら、編集ソフトの操作やカメラワーク、照明など、幅広い映像スキルが欠かせません。
Adobe Premiere ProやFinal Cut Proを使いこなすことで、作品の完成度も高まります。
視覚的な構成力やストーリーテリング力も重要です。
また、プロデューサーには予算管理やスケジュール調整といったプロジェクト全体を統括する力も求められます。
ターゲットを意識したコンテンツ設計やマーケティングの知識も作品の成功に直結します。
これらのスキルは、専門学校やオンライン講座、ワークショップなどで習得可能です。
実際のプロジェクトに関わる経験も非常に貴重で、現場での実践を通して総合力を高めていくことが求められます。
映像制作会社やテレビ局に就職する
プロデューサーとしての第一歩には、映像制作会社やテレビ局への就職が一般的です。
制作会社では、企画から納品まで幅広い工程に関わる機会があり、特に小規模な現場では多様な業務経験が積めます。
テレビ局では大規模プロジェクトやリアルタイムの反応に触れられるため、より多くのリソースや最新技術に接することができます。
また、他職種との連携を通じて、実務と対人スキルの両方を磨くことが可能です。
近年では、YouTubeやSNSへ投稿する動画を専門に扱う会社や部署も増えています。
いずれも、最初はアシスタントからスタートしますが、経験を重ねることで信頼とスキルが育ち、自分の企画を実現できるプロデューサーへと成長できます。
映像プロデューサーになりたい高校生の進路

映像プロデューサーになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
大学に進学する
短大や専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
映像プロデューサーを目指すには、映像制作やメディアに関する専門知識と実践的なスキルを体系的に学べる大学への進学が効果的です。
特に、映像学部やメディア学部などでは、企画から撮影・編集まで、映像制作の一連のプロセスを幅広く学ぶことができます。
学ぶ主な学問分野・内容
映像の基礎(映像理論、映像史、メディア論、視覚表現 など)
技術的スキル(撮影技術、編集技術、映像音響、CG制作、ディレクション など)
企画・制作関連(シナリオライティング、企画構成、プロジェクトマネジメント、プレゼンテーション技法 など)
実習・インターン(学内外での映像制作プロジェクト、番組制作実習、映像制作会社でのインターンシップ など)
主な学部・学科の例
映像学部 映像プロデュース学科
メディア学部 映像制作コース
芸術学部 映像・放送専攻
総合情報学部 メディア表現専攻
大学では、カリキュラムの中にグループ制作や外部プロジェクトへの参加が含まれている場合も多く、実践力とチームワークを養う機会に恵まれています。
また、同じ業界を志す仲間とのネットワークづくりや、インターンを通じた業界理解が進むことで、将来のキャリア形成にもつながります。
短大や専門学校に進学する
映像プロデューサーを目指すうえで、短大や専門学校への進学は実践的な選択肢です。
カリキュラムでは、編集ソフトの操作やカメラ・音響技術など、現場で使えるスキルを効率よく学ぶことができます。
多くの学校では、インターンや企業との連携プロジェクトを通じて実際の制作現場を体験でき、業界の最新動向にも触れられます。
同じ目標を持つ仲間と学ぶことで、刺激を受けながら人脈も広がります。
これは映像業界でのキャリア形成において大きな武器になります。
また、プロジェクト実習を通じてプロデュース力やマネジメント力も養われるため、就職活動でも高く評価される実力を身につけることができます。
おすすめの大学

映像プロデューサーになるためにおすすめの大学は以下が挙げられます。
大学 | 概要 |
編集技術だけでなく、映像合成やモーショングラフィックスなど最新の映像表現技術も学べる環境が整っている プロフェッショナルな作品制作を通じて、実践的な編集スキルを磨けるカリキュラムを提供 現場で活躍するプロから直接学ベル環境がある | |
1年次から映像・音響の基礎を学び、後期から7分野に分かれて専門的な実習 番組企画・脚本・アナウンスなど、放送業界に必要なスキルを幅広くカバー テレビ局・制作会社などメディア業界への就職実績が豊富で、設備も充実 | |
企画から撮影、編集まで映画づくりの一連の流れを総合的に学習できるカリキュラムを提供 映画、映像、シナリオ、アニメーションなど、映像に関する幅広い分野を総合的に学べる 現役の映画監督や業界のプロから直接指導を受けられるため、実践力を高めるのに最適な環境が整っている |
上記に挙げた以外にも、年内入試ナビでは映像プロデューサーを目指せる大学の例をまとめています。
こちらもぜひ参考にしてください。
おすすめの短期大学・専門学校

映像プロデューサーになるためにおすすめの短期大学・専門学校は以下が挙げられます。
学校名 | 概要 |
映像学科は、MV・ドラマ・YouTube向け動画など9つの専攻を用意 撮影から編集までを一貫して体験でき、実習は2年間で1000時間超 プロ仕様の機材・スタジオを完備 | |
映画・MV・アニメ・CGなど幅広い映像分野を2年間で実践的に学べる 現役プロ講師による指導で、映画監督やMVディレクターから直接学べる 産学連携・企業コラボ作品が多く、プロ用機材・スタジオを授業外も利用可能 | |
メディア・芸術学科 メディアコース 映像専攻では、映像制作の基礎を少人数で学べる環境 スマートフォン撮影など現代の表現手法も取り入れながら、編集スキルを段階的に習得可能 |
よくある質問

映像プロデューサーに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
映像プロデューサーに向いている人の特徴は?
映像プロデューサーに向いている人には、以下のような特徴があります。
向いている人の特徴 | 特徴の詳細 |
クリエイティブな感性と論理的思考力を兼ね備えている | 作品の企画力や発想力と同時に、予算やスケジュールなど現実的な管理能力も求められる |
コミュニケーション能力がある | クライアントや監督、スタッフなど多様な関係者とやり取りし、円滑に調整・交渉できる力が必要 |
マネジメント力・リーダーシップがある | チーム全体を統括し、全体の進行を把握・管理しながらプロジェクトを前に進められる人に向いている |
柔軟性と冷静な対応力がある | トラブルや急な変更にも動じず、臨機応変に対応できる精神的なタフさが求められる |
トレンドや技術への好奇心・学習意欲がある | 映像業界の変化に敏感で、新しい技術や情報を積極的に取り入れる姿勢が大切 |
バランス感覚がある | 作品のクオリティを追求しつつ、予算や納期といった制約とのバランスを取れる判断力が求められる |
これらの素質を持つ人は、制作現場とクライアントの双方をつなぎながら、クリエイティブと実務を両立させる映像プロデューサーとして活躍できるでしょう。
映像プロデューサーと映像ディレクターの違いは?
「映像プロデューサー」と「映像ディレクター」は、いずれも映像制作において重要な役割を担いますが、業務範囲や責任には明確な違いがあります。
項目 | 映像プロデューサー | 映像ディレクター |
主な役割 | プロジェクト全体の総責任者 | 制作現場の責任者 |
仕事内容 | 企画立案、予算・人員・スケジュール管理、クライアント対応 | 演出、現場指揮、スタッフ・出演者への指示、撮影・編集管理 |
責任範囲 | 企画から納品までの全体統括 | 現場での進行・クオリティ管理 |
上下関係 | ディレクターの上司にあたることが多い | プロデューサーの下で現場を運営する |
映像プロデューサーは、作品のコンセプト設計や予算調整など、プロジェクト全体の「上流工程」を担います。
一方、映像ディレクターは撮影や演出など「現場の中心」として制作にあたります。
映像ディレクターについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
参考:映像ディレクターになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
まとめ

本記事では、映像プロデューサーの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、映像プロデューサーに関する重要なポイントを最後に記載していきます。
映像プロデューサーとは、映画、テレビ番組、CMなど、さまざまな映像制作プロジェクトの全体的な管理を担当する職業である
主な仕事は、映像企画の立案と全体構成の設計・撮影スケジュールの調整と進行管理・ディレクターや技術スタッフとの連携や現場対応などが挙げられる
映像プロデューサーに取得必須の資格はない
クリエイティブな感性と論理的思考力を兼ね備えている人・マネジメント力・リーダーシップがある人に映像プロデューサーはおすすめ
映像プロデューサーになりたい高校生は映像スキルを学べる学校に進学するのがおすすめ
本記事が映像プロデューサーについての全体像を理解する参考になれば幸いです。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。