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作成日: 2025/6/26 更新日:2025/6/26

システムエンジニアになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

システムエンジニアになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「システムエンジニアのなり方は?」

「システムエンジニアになるのに必要な資格は?」

このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。

  • システムエンジニアとはどんな職業なのか
  • 仕事内容・やりがい・給料
  • システムエンジニアになるには何をすべきか
  • 取得すべき資格
  • 向いている人の特徴

また、システムエンジニアに関するよくある質問にも答えています。

システムエンジニアに興味のある人や、システムエンジニアを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。

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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

システムエンジニア(SE)とは?

システムエンジニア

システムエンジニア(SE)とは、情報技術(IT)分野における重要な役割を担う職業で、企業や組織のITシステムを設計、開発、運用、保守する専門家です。

SEの主な仕事内容は、クライアントのニーズを基にシステムの要件を分析し、最適なソリューションを提案することです。

たとえば、銀行のATM、ネットショッピングのサイト、学校の成績管理システムなど、日常で使われている多くのシステムはSEが関わって作られています。

以下にシステムエンジニアの仕事内容や給料についてまとめます。

  • システムエンジニアの仕事内容
  • システムエンジニアの給料・給与・年収
  • システムエンジニアのやりがい
  • システムエンジニアの働き方
  • システムエンジニアという職業の注意点

それぞれ見ていきましょう。

システムエンジニアの仕事内容

システムエンジニアは、ITシステムの全体像を設計し、プロジェクトの進行管理まで幅広く担当する職種です。

システム開発は複数の工程に分かれており、それぞれに異なる役割があります。

工程
内容
要件定義
クライアントの課題や希望をヒアリングし、必要な機能や仕様を整理する
基本設計
システム全体の構成やデータの流れなどを設計する
詳細設計
実際の開発に必要な細かな設計書を作成する
開発・実装
設計書をもとに、プログラマと協力してシステムを構築する
テスト
不具合がないかを確認し、問題があれば修正する
運用・保守
システム導入後のサポートや改善対応を行う

技術力だけでなく、コミュニケーション力や調整力も求められる仕事です。

システムエンジニアの給料・給与・年収

給料・給与・年収

システムエンジニアの給料・給与・年収については、その勤務先や経験年数によって大きく異なります。

厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、システムエンジニアの平均年収は約574万円です。

システムエンジニアの年収は、一般的に300万円台から600万円台までの幅で推移することが多く、経験やスキルに応じて着実に上がっていきます。

大手企業や都市部で働く場合は700万円を超えるケースもあり、勤務先や職種によって差が出やすい職種です。

特に関東・関西などの都市圏では、全体的に給与水準が高い傾向にあります。

参照:システムエンジニア|jobtag

システムエンジニアのやりがい

システムエンジニアは、業務効率化や課題解決など、社会に直接貢献できる実感を得やすい職種です。

仕事を通じて得られるやりがいには、以下のようなものがあります。

  • 自分が設計したシステムが多くの人に使われる
  • クライアントからの感謝やフィードバックがある
  • 新しい技術に触れながら自己成長できる
  • チームでのプロジェクト達成に達成感を感じられる

ものづくりが好きな人や、成果を形として残したい人にとっては、大きな魅力があります。

システムエンジニアの働き方

働き方

システムエンジニアの働き方は、所属する企業やプロジェクトの形態によって異なります。

近年はIT業界全体で柔軟な勤務スタイルが広がっていますが、企業文化や業務内容によって差があります。

以下に、主な働き方の傾向をまとめました。

項目
傾向・内容
雇用形態

IT企業(システム開発会社・SIer)や、一般企業のIT部門の社内SEとして、正社員の立場で働くのが一般的

派遣社員やフリーランスとして働く人も一定数いる

勤務スタイル
オフィス勤務が主流だが、リモートワークやフレックス制度を導入する企業も増加中
労働時間

基本は9時〜18時が定時

納期前やトラブル対応時には残業が発生することもある

キャリアパス
プログラマからスタートし、SE、プロジェクトマネージャーへとステップアップする流れが一般的

働く環境や裁量の幅は企業によって大きく異なります。

職場選びでは、開発スタイルや働き方の自由度なども確認しておくと安心です。

システムエンジニアという職業の注意点

やりがいのある仕事である一方、働くうえで注意しておきたいポイントもあります。

あらかじめ理解しておくことで、入職後のギャップを減らすことができます。

以下に、システムエンジニアとして働く際に意識しておきたい注意点をまとめました。

  • クライアントの要望変更により、スケジュールや仕様が変更になることがある
  • 納期前などは残業や休日出勤が発生することがある
  • 常に新しい技術に対応するため、継続的な学習が必要
  • チームや顧客との円滑なコミュニケーションが求められる

自分の適性や希望する働き方に合うかを見極めながら、職場やプロジェクトを選ぶことが大切です。

システムエンジニアに必要な資格、知識、スキル

資格、知識、スキル

システムエンジニアを目指すうえで、「この資格がなければなれない」「大学を出ていなければ無理」という決まりはありません。

IT業界では、学歴よりも実力や経験、そして技術への理解と意欲が重視される傾向があります。

文系・理系に関係なく、さまざまなバックグラウンドを持つ人がシステムエンジニアとして活躍しており、専門学校卒や高卒からこの道に進んだ例も多く見られます。

スキルの証明として役立つ資格

資格を持っていなくても仕事に就くことはできますが、基礎的な知識や学習意欲をアピールする材料としては有効です。

特に未経験から目指す場合には、就職活動での信頼にもつながります。

資格名
内容とメリット
ITパスポート
ITの基本的な考え方を広く学べる資格
初学者におすすめ
基本情報技術者試験
プログラミングやネットワークの基礎力を証明できる代表的な資格
応用情報技術者試験
より高度な技術やマネジメント力を問われる
将来のキャリアアップに有利
AWS認定/LPICなど
クラウドやサーバー分野の専門スキルを証明できる
企業ニーズも高い
Javaプログラミング能力認定試験
Javaの文法や開発スキルを客観的に評価する民間資格。
LinuC
日本市場向けに設計されたLinux技術者認定資格で、実務に即した内容が特徴。
LPIC
国際的に通用するLinux技術者認定資格で、世界基準のスキル証明が可能。

​必要な知識・スキル

上記のような資格を取得するためには、システムエンジニアとしてのスキルが必要です。

例えば、下にあるようなスキルを指します。

  • プログラミング(Java、Python、C言語など)
  • コンピュータの仕組み
  • データベースやネットワークの基礎
  • 問題解決力と論理的思考
  • コミュニケーション能力(チームでの連携が大切)

プログラミングやコンピューターについての基本的な知識はもちろんのこと、システムエンジニアは他のエンジニアや部署外の人とも連携して作業を進める仕事のため、コミュニケーション能力や協調性も重要です。

システムエンジニアになる方法

なる方法

システムエンジニアになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。

ここでは、具体的なステップ・道のりについて紹介します。

  1. ITやシステムに関する知識を学ぶ
  2. システム開発会社(SIer)やIT関連企業に就職する

それぞれ見ていきましょう。

ITやシステムに関する知識を学ぶ

システムエンジニアを目指すうえで、まず必要なのは「ITやシステムに関する基礎知識を身につけること」です。

具体的には、次のような内容を学んでおくと、就職後のスタートがスムーズになります。

  • プログラミング(例:Java、Python、Cなど)
  • ネットワークやサーバーの仕組み
  • データベースの基本(SQLなど)
  • システム開発の流れ(要件定義、設計、テストなど)

これらの知識は、大学や専門学校の授業で学べるほか、独学やオンライン講座を活用して身につけることもできます。

大学在学中に、企業へのアルバイトやインターンで実践的な計毛の積むこともできます。

また、短期集中でまなべるプログラミングスクールを利用するのもよいでしょう。

システム開発会社(SIer)やIT関連企業に就職する

システムエンジニアとして働くためには、IT分野の企業に就職し、実務経験を積むことが欠かせません。

企業によって開発スタイルや扱う技術が異なるため、自分に合った環境を選ぶことが大切です。

以下は、システムエンジニアが多く働く代表的な企業の種類とその特徴です。

企業の種類
特徴
SIer(システムインテグレーター)
クライアントの業務課題を解決するためのシステムを受託開発する企業
要件定義から保守まで関わる
自社サービス開発企業
自社製品やWebサービスの開発・運用を行う企業
サービスの改善や新機能追加にも携われる
受託開発企業
他社から依頼を受けてシステムやアプリを開発する企業
幅広い業界の案件に関われる
ITコンサルティング企業
技術面だけでなく、経営課題の分析や改善提案まで行う企業
上流工程を中心に担当することが多い

就職後は、先輩エンジニアのサポートを受けながら、設計や開発、テストといった工程を少しずつ経験していきます。

実務を通じてスキルを磨き、徐々に責任ある仕事を任されるようになるのが一般的な流れです。

IT業界は人材需要が高く、技術を身につけておけば長く活躍できる分野でもあります。

システムアンジニアに似たAiエンジニアという仕事

システムエンジニアと似た職業に、AIエンジニアがあります。

人工知能(AI)を活用したシステムやサービスを設計・開発するエンジニアで、システムエンジニアとの類似点も多くあります。

下記の記事で詳しく解説しているので、こちらの記事もぜひご覧ください。

AIエンジニアになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

システムエンジニアになりたい高校生の進路

進路

システムエンジニアになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。

代表的な2つの進路について解説します。

  • 大学に進学する
  • 短大や専門学校に進学する

それぞれ見ていきましょう。

大学に進学する

システムエンジニアを目指す進路のひとつが、4年制大学への進学です。

大学の情報工学系や理工系の学部では、プログラミング、情報ネットワーク、AI、データベース、アルゴリズムなど、ITに関する幅広い知識を体系的に学ぶことにより、システム開発の基礎から応用までを段階的に習得できる環境が整っています。

大学進学のメリットは以下の通りです。

  • 幅広いIT知識を体系的に学べる
  • 大規模な研究設備や実習環境が整っている
  • インターンシップなどの実践機会が多い
  • 卒業後の就職先の選択肢が広がる(IT系企業・メーカー・金融業界など)

情報工学を専攻する場合、数学や理科、英語の基礎学力が求められることが多く、進学前からしっかりと準備しておくことが重要です。

長期的にじっくり学びたい人や、研究にも興味がある人にとっては魅力的な選択肢です。

短大や専門学校に進学する

もうひとつの代表的な進路が、短期大学や専門学校への進学です。

短期間で実践的なスキルを集中して学びたい人に向いており、プログラミングやネットワーク、システム設計といった実務に直結する内容が中心となっています。

2〜3年で卒業し、そのまま就職するケースが多く見られます。

短大・専門学校進学のメリットは以下の通りです。

  • 実習中心のカリキュラムで、すぐに現場で役立つ技術が身につく
  • 企業と連携したカリキュラムやインターンシップ制度が充実している
  • 学費や通学期間を抑えて効率的に学べる
  • 就職サポートが手厚く、IT企業への就職実績も豊富

一方で、短期間で基礎から応用までを学ぶ必要があるため、集中力と自己管理が求められます。

「早く社会に出て働きたい」「現場で役立つ技術を早く身につけたい」と考えている人にとっては、実践的かつ効率的なルートといえます。

おすすめの大学

おすすめの大学

システムエンジニアになるたにおすすめの大学は、東京電機大学、千葉工業大学、大阪工業大学です。

これらの大学では、コンピュータ、ネットワーク、データサイエンスなどの領域において実践的なカリキュラムが整っており、情報技術の専門家としての力を養うことができます。

以下に、各大学と学科の概要を紹介します。

大学名
大学の概要
システムデザイン工学部 情報システム工学科では、コンピュータ、ネットワーク、データサイエンスの3領域を柱としたカリキュラムを展開
演習やプロジェクトベースの学習を通じて、実社会で活躍できるシステムエンジニアを育成
情報変革科学部 情報工学科では、ハードとソフトの両面から情報技術を学習
サイバー×フィジカル社会を支える技術に加え、ソフトウェア工学やフィジカルコンピューティングなども網羅し、現場対応力を養う
情報科学部 情報システム学科では、ソフトウェア・ハードウェアの基礎からIoTやWebシステム開発、ネットワークセキュリティなど応用分野までを幅広く学べる
チーム開発や実習が充実しており、プロジェクト推進力を持つエンジニアを育てる

システムエンジニアを目指せる大学

上記に挙げた大学以外にも、システムエンジニアを目指せる大学はあります。

年内入試ナビでは、システムエンジニアを目指せる大学の一覧をまとめています。

こちらもぜひ参考にしてください。

参考:システムエンジニアを目指せる大学の一覧はこちら

おすすめの短期大学・専門学校

おすすめの短期大学・専門学校

システムエンジニアを目指す方におすすめの短期大学・専門学校として、東京電子専門学校、日本電子専門学校、名古屋工学院専門学校があります。

これらの学校では、プログラミング、システム設計、ネットワーク、データベースなど、システムエンジニアとして必要な知識と技術を実践的に学ぶことができます。

また、国家資格取得や就職支援も充実しており、IT業界で即戦力として活躍できる力を養うことができます。以下に、各校と課程の概要を紹介します。

学校名
学校の概要
情報処理科(3年制)では、プログラミングの基礎からネットワーク、データベース、セキュリティ、サーバ構築など、ICT全般にわたる高度な知識と技術を3年間かけて学習
主要なプログラミング言語であるC言語やJavaをはじめ、Linux、CCNA、Oracleなどの資格取得にも対応しており、実践的なカリキュラムが特徴
情報システム開発科(2年制)では、Javaを中心としたプログラミング技術やシステム設計から開発までの全工程を学ぶ
基本情報技術者試験の午前試験免除制度があり、国家資格の合格率も高く、就職率も100%と実績がある
システムエンジニアとして即戦力となる人材を育成
情報システム科(3年制)では、1年次にコンピューターの基礎知識とプログラミング技法を学び、2年次に応用技術を習得する
3年次には、システム開発コース、ネットワーク・セキュリティコース、先端情報技術コースのいずれかを選択し、専門性を高める
卒業後は、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、データサイエンティストなど、多様なIT分野での活躍が期待

よくある質問

faq

システムエンジニアに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。

よくある質問とその回答を記載していきます。

システムエンジニアに向いている人の特徴は?

システムエンジニア(SE)は、システムの設計・開発・運用まで幅広く携わるITの専門職です。

技術力だけでなく、チームとの連携やクライアント対応など、人と関わる場面も多くあります。

以下に、システムエンジニアに向いている人の特徴をまとめました。

特徴
説明
論理的に物事を考えるのが得意な人
複雑なシステムを設計・分析する場面で、思考力が活きてくる
コミュニケーションが取れる人
クライアントやチームとのやりとりが多いため、伝える力が必要
地道な作業をコツコツ続けられる人
プログラムやドキュメント作成など、地味な工程が多く、根気も大切
新しい技術を学ぶ意欲がある人
IT業界は変化が早いため、常に知識をアップデートする姿勢が求めらる

これらの資質がある人は、システムエンジニアとして成長しやすいでしょう。

プログラマーとシステムエンジニアの違いは?

faq

プログラマーとシステムエンジニアは似た職種に思われがちですが、業務範囲や役割に明確な違いがあります。

どちらもIT業界の中核を担う存在ですが、担当フェーズが異なります。

項目
システムエンジニア(SE)
プログラマー(PG)
主な役割
顧客の要望をヒアリングし、システム全体の設計・仕様を決める
設計に基づいて実際のプログラムコードを作成する
業務範囲
要件定義〜設計〜進捗管理〜テストなど幅広い
実装〜テストが中心で、主に開発の実務を担当する
必要な力
コミュニケーション力・調整力・構造的な思考力など
論理的思考・コーディングスキル・問題解決能力など

システムの「設計者」として全体を見渡すのがSE、「作り手」として手を動かすのがPG、というイメージです。

プログラマーについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

プログラマーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

システムエンジニアになるのはやめとけと言われる理由は?

「システムエンジニアはやめとけ」と言われることがあるのは、業界特有の厳しさや環境の変化が影響しています。

ただし、適性や働く場所次第でやりがいも大きく、人によって評価は分かれます。

システムエンジニアが「なるのはやめとけ」と言われる主な理由は以下の通りです。

  • 長時間労働になりやすい(納期前やトラブル対応で残業が発生しやすい)
  • 技術の進化が早く、継続的な勉強が不可欠
  • 仕様変更や顧客対応でストレスが溜まりやすい
  • 成果が見えにくく、モチベーション維持が難しいことがある
  • 職場によっては人間関係やマネジメントが不透明なこともある

一方で、スキルが身につけば在宅勤務やフリーランスといった働き方も可能で、自由度の高いキャリアに発展させることもできます。

システムエンジニアは文系でもなれる?

文系

文系出身でもシステムエンジニアになることは十分可能です。

実際に、大学で経済学や文学などを学んでいた人が、IT業界に入り活躍しているケースも多くあります。

プログラミングやシステムに関する知識は、入社後の研修や実務の中で学べる機会も多く、事前に完璧なスキルが求められるわけではありません。

また、一般に理系の学生より文系の学生の方が得意といわれる「文章力」「対人コミュニケーション能力」や文系の学問を修めるなかで培った「論理的な説明力」などは、クライアントとのやり取りやチームでの調整などの場面で強みになります。

理系でなくても、ITやシステムに興味があれば十分チャレンジできる職種です。

システムエンジニアは独学で勉強してもなれる?

独学でもシステムエンジニアを目指すことは可能です。

実際に、オンライン教材や書籍などを使ってスキルを身につけ、未経験から就職した人も多くいます。

オンライン教材や書籍なら、働きながら学びたい社会人にも、時間や場所を選ばず始めやすいのが魅力です。

独学で取り組みやすい内容には、以下のようなものがあります。

  • プログラミング(Python、Javaなど)
  • Webアプリの開発(HTML、CSS、JavaScript)
  • データベースの基礎(SQL)
  • IT系の資格取得(ITパスポート、基本情報技術者 など)

特にポートフォリオ(自分で作ったアプリや成果物)を用意できると、実力をわかりやすくアピールできます。

コツコツ継続して学ぶことができれば、学歴や経歴にかかわらず、システムエンジニアとしての道を切り開くことができます。

システムエンジニアにはどんな種類がある?

システムエンジニアの種類

システムエンジニアといっても、担当する分野やプロジェクトの内容によって、求められるスキルや業務範囲はさまざまです。

ここでは、要件定義や設計を中心に担う「システムエンジニア職」の中での代表的な種類を紹介します。

種類
主な業務内容
業務系システムエンジニア
企業の業務(販売管理・会計・在庫管理など)を支えるシステムの設計・構築を担当
Web系システムエンジニア
WebサービスやWebアプリケーションの要件定義・設計・フロント/バックエンドの調整を行う
組み込み系システムエンジニア
家電や自動車などに組み込まれるソフトウェアの仕様策定や設計を行う
インフラ系システムエンジニア
サーバーやネットワークの構成を設計し、インフラ全体の構築・安定稼働を支える
社内SE
自社内のIT環境整備・運用に加え、業務改善のためのシステム提案や導入支援を行う

どのタイプも、クライアントやユーザーのニーズをもとに「何をどのように作るか」を決める上流工程に関わるのが特徴です。

技術力だけでなく、業務理解やヒアリング力、プロジェクト全体を俯瞰する力も求められます。

自身の興味や関心、将来目指したい業界に合わせて、専門性を高めていくことがキャリア形成のポイントとなります。

まとめ

まとめ

本記事では、システムエンジニアの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。

解説した中でも、システムエンジニアに関する重要なポイントを最後に記載していきます。

  • システムエンジニアとは、企業や組織のITシステムを設計、開発、運用、保守する専門家である
  • 主な仕事は、クライアントの要望をもとに要件をまとめ、仕様を決め、プログラマと連携しながらシステムを構築することである
  • システムエンジニアに取得必須の資格はないが、取得することでスキルの証明として役立つ
  • 地道な作業をコツコツ続けられる人・論理的に物事を考えるのが得意な人にシステムエンジニアはおすすめ
  • システムエンジニアになりたい高校生はコンピュータ、ネットワーク、データサイエンスなどを学べる学校に進学するのがおすすめ

本記事がシステムエンジニアの全体像を理解する参考になれば幸いです。

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この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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