作成日: 2025/6/30 更新日:2026/7/28
言語聴覚士になるには?最短ルート・資格の難しさ・仕事内容を高校生向けに解説

「言語聴覚士のなり方は?」「言語聴覚士になるのに必要な資格は?」
この記事では、主に以下のことを解説します。
- 言語聴覚士になる方法(最短ルート含む)
- 資格は独学で取れるか
- 社会人からなれるか
- 資格の難しさ
- 仕事内容・給料・やりがい・働き方
- おすすめの大学・専門学校
言語聴覚士に興味のある人や、言語聴覚士を目指している高校生はぜひ最後まで読んでみてください。
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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 言語聴覚士になる方法
- 2 言語聴覚士になる最短ルートは?
- 3 言語聴覚士は独学で取得できますか?
- 4 社会人から言語聴覚士になれる?
- 5 言語聴覚士の資格は難しいですか?
- 6 言語聴覚士とは
- 6-1 言語聴覚士の仕事内容
- 6-2 言語聴覚士が働く場所
- 6-3 言語聴覚士の給料・年収
- 6-4 言語聴覚士のやりがい
- 6-5 言語聴覚士の働き方
- 6-6 言語聴覚士に必要な知識・スキル
- 6-7 言語聴覚士という職業の注意点
- 7 高校生の進路
- 8 おすすめの大学
- 8-1 北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻
- 8-2 国際医療福祉大学 保健医療学部 言語聴覚学科(大田原キャンパス)
- 8-3 帝京平成大学 健康メディカル学部 言語聴覚学科
- 9 おすすめの短大・専門学校
- 10 よくある質問
- 11 まとめ
言語聴覚士になる方法
言語聴覚士として働くには、国家資格「言語聴覚士免許」の取得が必須です。
免許を取得するまでのステップは以下の2つです。
ステップ | 内容 |
①養成施設で所定のカリキュラムを修了する | 厚生労働大臣が指定する大学・短大・専門学校で3年以上の専門教育を受け、国家試験の受験資格を得る |
②言語聴覚士国家試験に合格する | 年1回(例年2月)実施される国家試験に合格し、免許の登録申請を行う |
「独学」や「通信講座だけ」では受験資格を得られません。養成施設への進学・通学が必須です。
高校卒業後に養成施設に進学する場合、修業年限は学校の種類によって3〜4年かかります。
言語聴覚士国家試験の概要
項目 | 内容 |
試験実施時期 | 年1回・例年2月(土曜日) |
試験会場 | 全国6都市8会場(東京・大阪・北海道・宮城・愛知・福岡など) |
出題形式 | 5肢択一のマークシート方式 |
出題数 | 200問(午前・午後各100問) |
試験時間 | 合計300分 |
合格基準 | 200点満点中120点以上(60%以上)。かつ1問1点の配点で採点 |
受験手数料 | 38,400円 |
直近の合格実績
回(年度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
第27回(2025年2月実施) | 2,342人 | 1,707人 | 72.9% |
過去5年間の合格率は66〜75%の範囲で推移しています。
参照:第27回言語聴覚士国家試験の合格発表について|厚生労働省
国家試験合格後の免許登録
国家試験に合格後、厚生労働省への免許申請・登録を行うことで言語聴覚士として働けるようになります。
申請から登録完了まで数か月かかる場合があります。合格後は速やかに申請手続きを進めてください。
言語聴覚士になる最短ルートは?
言語聴覚士になる最短ルートは、高校卒業後に3年制の専門学校に進学し、在学中に国家試験に合格する方法です。
ルート | 修業年限 | 最短での取得 |
3年制専門学校(高校卒業後) | 3年 | 最短3年 |
4年制大学(高校卒業後) | 4年 | 最短4年 |
2年制専門学校(4年制大学一般学部卒業後) | 2年 | 最短6年(大学4年+専門2年) |
高校生には3年制専門学校への進学が最短ルートです。
4年制大学は修業年限が1年長くなりますが、一般教養・研究・学士の学位取得・大学院進学といった選択肢が広がります。
「早く現場に出たい」場合は3年制専門学校、「専門性を深めたい・研究・将来的に管理職を目指したい」場合は4年制大学が向いています。
なお、大学の一般学部(医療系以外)を卒業している人は、2年制の専門学校(専攻科)に進学することで受験資格を得られます。
言語聴覚士は独学で取得できますか?
独学だけで言語聴覚士の資格を取得することはできません。
言語聴覚士国家試験を受験するには、厚生労働大臣が指定する養成施設(大学・短大・専門学校)で所定のカリキュラムを修了することが必要です。
自宅での独学や通信講座だけでは、受験資格そのものを得られません。
取得案件 | 内容 |
養成施設への在籍 | 指定の大学・短大・専門学校への通学が必須 |
臨床実習の修了 | 実際の医療・福祉現場での実習を一定時間修了する必要がある |
指定科目の履修 | 言語学・音声学・聴覚学・心理学・医学的基礎科目など所定の科目を履修する |
養成施設に在籍したうえで、国家試験対策として参考書・問題集を使った自学習を行うことは可能です。
「養成施設に通いながら、試験対策を独学で行う」というスタイルが一般的です。
社会人から言語聴覚士になれる?
社会人から言語聴覚士になることは可能ですが、仕事との両立は難しい場合があります。
言語聴覚士養成施設は専門性が高く、平日昼間の通学と臨床実習への参加が必須です。
フルタイムで働きながら通学することは難しいため、多くの場合は退職・休職して学業に専念することになります。
社会人向けのルート | 内容 |
3年制専門学校への入学 | 高卒以上であれば入学可能。最短3年で受験資格を得られる |
4年制大学への入学 | 3年次編入が可能な大学もあり、2年程度で修了できる場合がある |
2年制専門学校(大学卒業者対象) | 一般の4年制大学を卒業していれば、2年制の言語聴覚士養成課程に入学できる |
社会人経験を経て30代・40代で言語聴覚士を目指す人も増えています。
再進学の際は、奨学金制度・教育訓練給付金(ハローワーク)の活用も検討してください。
言語聴覚士の資格は難しいですか?
言語聴覚士国家試験の合格率は例年66〜75%程度で推移しています。
他のリハビリ職(理学療法士・作業療法士)と比較すると、やや合格率が低い傾向にあります。
資格 | 合格率(例年) |
言語聴覚士 | 66〜75%程度(第27回:72.9%) |
理学療法士 | 80%前後 |
作業療法士 | 70〜80%程度 |
養成施設で必要なカリキュラムを修了し、十分な試験対策を行っても、約3割が不合格になることを念頭に置く必要があります。
難しい理由
- 試験範囲が広い(言語学・音声学・聴覚学・心理学・医学など多岐にわたる)
- 200問すべての科目で一定水準の得点が求められる
- 臨床実習と試験対策を並行して行う必要がある
一方で、養成施設での体系的な学びと計画的な試験対策によって、確実に合格を目指せる試験です。
言語聴覚士とは
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)とは、言語・聴覚・嚥下(ものを飲み込むこと)に関する障害を抱える人を支援する専門職です。
言語聴覚士法に基づく国家資格であり、医師の指示のもとで子どもから高齢者まで幅広い年代の人にリハビリテーションを提供します。
「話す・聞く・食べる」という日常生活の根幹に関わる機能を支援する、チーム医療の重要な一員です。
言語聴覚士の仕事内容
業務内容 | 詳細 |
言語機能の評価・訓練 | 失語症・構音障害・発音の遅れなどに対する言語リハビリを実施する |
聴覚訓練 | 補聴器の使用支援や難聴者への聴覚トレーニングを行う |
嚥下機能の評価・訓練 | 食べ物や飲み物を安全に飲み込むための訓練を行い、誤嚥や窒息を防ぐ |
発声・発語支援 | 声が出ない・発音が不明瞭といった症状に対するリハビリを提供する |
家族・支援者への指導 | 患者の家族や介護者に日常での支援方法やコミュニケーションの取り方をアドバイスする |
子どもの発達支援 | 遊びや会話を通じて発語や理解力を高める訓練を行う |
高齢者の嚥下リハビリ | 嚥下機能を評価し、飲み込みやすい姿勢や食事の工夫・嚥下訓練を実施する |
多職種との連携 | 医師・看護師・理学療法士・作業療法士・介護職などと情報共有しながら支援を行う |
言語聴覚士が働く場所
勤務先 | 職場の特徴 |
病院(リハビリテーション科・耳鼻科・小児科など) | 急性期〜回復期まで幅広い患者を担当。チーム医療の一員として働く |
介護老人保健施設・介護施設 | 高齢者の嚥下・コミュニケーション機能の維持・回復を支援する |
小児療育センター・発達支援施設 | 発達障害・ことばの遅れを抱える子どもへの早期支援を担当する |
特別支援学校 | 障害のある子どもの学習・コミュニケーションを支援する |
訪問リハビリ(在宅支援) | 利用者の自宅に訪問し、在宅でのリハビリを提供する |
デイサービス・通所リハビリ | 通所施設での機能維持・生活支援を担当する |
言語聴覚士の給料・年収
厚生労働省の職業情報サイトJobTagによると、言語聴覚士の平均年収は約444万円です。
新卒の初任給は月20万円前後が目安で、経験を積むことで年収500万円以上を目指せます。
勤務先・段階 | 年収目安 |
新卒(初任給ベース) | 240〜280万円(月給20〜23万円) |
一般病院(中堅) | 350〜450万円 |
リハビリ専門病院・大学病院 | 400〜500万円 |
介護施設 | 320〜420万円 |
管理職・主任クラス | 500〜600万円以上 |
訪問リハビリ(非常勤・複数掛け持ち) | 勤務日数による |
勤務先や経験年数・役職によって給与に差があります。
国家資格として安定性が高く、高齢化社会の進展とともに今後も需要の拡大が見込まれています。
言語聴覚士のやりがい
言語聴覚士の最大の魅力は、患者の「できなかったこと」が「できるようになる」瞬間に立ち会えることです。
「話す・聞く・食べる」という日常生活の根幹を支援できる、大きなやりがいがあります。
やりがいの場面 | 詳細 |
失語症の方が再び会話できるようになった | 「話せた!」という達成感をクライアントと共有できる |
子どもの発音が改善した | 保護者とともに成長の喜びを分かち合える |
高齢者が食事を楽しめるようになった | 嚥下機能の改善が「食べる喜び」を届ける大きな達成感になる |
チーム医療で患者のQOLが向上した | チームの一員として貢献できたという実感を得られる |
幅広い年代に関われる | 子どもから高齢者まで多様なクライアントとの深い関係性を築ける |
言語聴覚士の働き方
言語聴覚士は、正職員として医療機関や施設に勤務するのが一般的です。
近年では非常勤・パートタイム・訪問リハビリなど、柔軟な働き方も広がっています。
勤務形態 | 特徴 | メリット | デメリット |
常勤(日勤中心) | 病院や施設でフルタイム勤務。リハビリ・評価・カンファレンスなど業務が多岐にわたる | 安定した収入とキャリアアップの機会がある | 繁忙期は業務量が多い |
非常勤・パートタイム | 勤務日数・時間帯を選べる柔軟なスタイル | 子育てや他の活動との両立がしやすい | 収入が不安定になりやすい |
フリーランス(業務委託) | 施設や訪問事業所と業務委託契約を結んで活動する | 自分の裁量で働けるため自由度が高い | 営業・経営管理も自分で行う必要がある |
基本的に日勤が中心で、夜勤はほとんどありません。
家庭との両立がしやすい職種で、産休・育休後の復帰や転居後の再就職もしやすい国家資格です。
言語聴覚士に必要な知識・スキル
知識・スキル | 内容 |
言語学・音声学・聴覚学の専門知識 | 言語の仕組み・音の特徴・聴覚機能に関する専門的な理論の理解 |
医学的基礎知識 | 解剖学・生理学・神経学など、身体と脳の仕組みを理解する知識 |
心理学の知識 | 発達心理・臨床心理を通じて、患者の心理状態や行動の背景を理解する力 |
評価・分析力 | 患者の状態を正確に評価し、適切な支援方針を立てる力 |
コミュニケーション能力 | 言葉が不自由なクライアントに寄り添い、信頼関係を築く力 |
観察力 | 微細な変化や反応を見逃さず、個別に対応できる注意深さ |
継続力・忍耐力 | すぐに効果が出ないリハビリでも、根気よく続けられる精神力 |
多職種連携力 | 医師・看護師・理学療法士・介護職などと協力して支援を行う協調性 |
言語聴覚士という職業の注意点
注意点 | 詳細 |
|---|---|
注意点 | 詳細 |
養成施設への進学が必須 | 独学・通信だけでは受験資格を得られない。3〜4年間の通学が必要 |
国家試験の合格率が他のリハビリ職よりやや低い | 例年66〜75%程度。約3割が不合格になることを念頭に置いた試験対策が必要 |
継続的な学習が求められる | 医療技術やリハビリ方法は進化しており、学会・研修での情報更新が必要 |
養成施設の数が少ない | 全国に約80校(2025年時点)と、理学療法士・作業療法士の養成校に比べて少ない |
患者との信頼構築に時間がかかる | 成果が出るまでに時間がかかるケースも多く、根気強く寄り添う姿勢が必要 |
地域によって求人に偏りがある | 都市部に求人が集中しやすく、地方では求人数が限られる場合がある |
高校生の進路
言語聴覚士を目指す高校生は、高校卒業後に言語聴覚士養成課程のある大学・短大・専門学校への進学が必要です。
大学に進学する
厚生労働省指定の4年制大学で言語聴覚士養成課程(言語聴覚学科など)を修了すると、国家試験の受験資格を得られます。
メリット | デメリット |
学士の学位を取得できる | 修業年限が4年間と長い |
研究・大学院進学の道が開ける | 学費が専門学校より高い場合がある |
就職先・キャリアの選択肢が広がる | — |
一般教養・研究活動・課外活動など、大学生活全体を通じた成長の機会が豊富です。
短大・専門学校に進学する
厚生労働省指定の3年制専門学校を修了することで、国家試験の受験資格を得られます。
メリット | デメリット |
大学より1年早く現場に出られる | 学士の学位は得られない |
専門科目に特化した実践的な学びができる | 大学院進学には大学での単位取得が必要な場合がある |
大学より学費を抑えられる場合がある | — |
「早く現場に出たい」「実践的なスキルを重視したい」という人には3年制専門学校が向いています。
おすすめの大学
言語聴覚士を目指す人におすすめの大学を紹介します。
北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻
「聞く・話す・食べる」などの機能障害に対応する専門知識を学べる学科です。
特徴 | 内容 |
国試実績 | 2024年3月卒業生の国家試験合格率100%・就職率100%の実績がある |
実習環境 | 大学病院・保育園など多様な実習先が確保されており、幅広い分野の実践力を養える |
少人数制指導 | きめ細かな個別指導と演習で、国家試験合格と現場での即戦力を育成している |
参照:北里大学 医療衛生学部
国際医療福祉大学 保健医療学部 言語聴覚学科(大田原キャンパス)
「話す・聞く・飲み込む」などの障害に対応するリハビリテーションの専門教育を提供する学科です。
特徴 | 内容 |
|---|---|
国試実績 | 国家試験合格者数26年連続全国1位の高い実績を誇る |
実習環境 | 附属施設および全国の協力機関での豊富な臨床実習を通じて高度な実践力が身につく |
教育体制 | 医療・福祉・教育の各分野に対応した専門的なカリキュラムが整備されている |
帝京平成大学 健康メディカル学部 言語聴覚学科
医学・心理・言語・リハビリテーションの基礎から専門科目まで段階的に学べるカリキュラムが特徴です。
特徴 | 内容 |
|---|---|
個別指導体制 | 少人数担任制によるきめ細かな個別指導で、一人ひとりの学習をサポートする |
実習の充実 | 段階的な臨床実習により、現場で即戦力となる実践力を養成している |
就職実績 | 医療機関・福祉施設・教育機関など幅広い分野への就職実績がある |
おすすめの短大・専門学校
仙台青葉学院短期大学 言語聴覚学科
医療・教育・福祉の各分野に広く関わる言語聴覚障害について学べる学科です。
特徴 | 内容 |
カリキュラム | 成人領域・小児領域それぞれの特徴と言語聴覚士の専門性について体系的に学べる |
実践力養成 | 専門領域別の考察・発表などを通じて自ら調べ考察する姿勢を育てる |
修業年限 | 3年制で早く現場に出られる |
日本福祉大学 中央福祉専門学校 言語聴覚士科
コミュニケーションや摂食に困難を抱える人を支援する言語聴覚士を目指せる専門学校です。
特徴 | 内容 |
学費支援 | 給付金制度により最大128万円の支援が受けられる |
国試対策 | 国家試験対策が充実しており、個別指導で合格率向上を実現している |
経済的な学費 | 他の医療系専門学校と比べて学費が抑えられている |
大和大学白鳳短期大学部 専攻科 言語聴覚学課程
4年制大学卒業者・医療系養成校卒業者を対象とした、国内唯一の1年課程で言語聴覚士国家資格を取得できる課程です。
特徴 | 内容 |
修業年限 | 1年制(医療系養成校または大学一般学部の卒業生が対象) |
ダブル資格 | 理学療法士・作業療法士・看護師と言語聴覚士のダブル国家資格取得が可能 |
活躍の場の拡大 | 複数の国家資格を持つことで就職先の選択肢が大きく広がる |
よくある質問
言語聴覚士に向いている人の特徴は?
特徴 | 理由 |
コミュニケーション能力が高い人 | 患者との信頼関係を築くには会話力と共感力が不可欠だから |
観察力がある人 | 微細な変化や反応を見逃さず、個別に対応できる力が求められるから |
人の役に立ちたいという気持ちが強い人 | 成果が出るまでに時間がかかるケースでも根気強く支援を続けられる姿勢が重要だから |
医療・福祉に興味がある人 | 専門知識の習得や多職種との連携に前向きに取り組める人に向いているから |
継続力・忍耐力がある人 | 言語・嚥下機能の回復には時間がかかるため、長期にわたる支援を続けられる力が必要だから |
言語聴覚士が少ない理由は?
主に「養成校の数が少ないこと」と「認知度の低さ」にあります。
理学療法士・作業療法士と比べて言語聴覚士を育成する学校は全国に約80校と少なく、入学枠も限られています。
また「話す・聞く・食べる」のリハビリという専門性の高い仕事であるにもかかわらず、一般的な認知度はまだ低く、目指す人が少ないことも一因です。
一方で、医療・福祉の現場ではニーズが高く、取得すれば安定したキャリアが見込める職業です。
言語聴覚士と理学療法士の違いは?
言語聴覚士(ST)が「話す・聞く・食べる」などのコミュニケーション・嚥下機能を専門とするのに対し、理学療法士(PT)は「立つ・歩く・動く」などの身体運動機能を専門とします。
項目 | 言語聴覚士(ST) | 理学療法士(PT) |
対象機能 | 言語・コミュニケーション・嚥下機能 | 基本的な身体運動機能 |
主な対象者 | 失語症・構音障害・嚥下障害・発達障害児など | 骨折・脳卒中後の運動麻痺・加齢による体力低下など |
主なリハビリ内容 | 発語訓練・嚥下訓練・聴覚トレーニングなど | 歩行訓練・筋力強化・バランストレーニングなど |
どちらもリハビリ職として医療・介護の現場で連携して働きます。
言語聴覚士と作業療法士の違いは?
作業療法士(OT)は「日常生活動作(食事・着替え・入浴など)」や「社会参加・仕事・余暇活動」の回復・維持を支援するリハビリ職です。
言語聴覚士が「コミュニケーション・嚥下機能」を専門とするのに対し、作業療法士は「日常的な手の動き・認知機能・精神機能」を専門とします。
まとめ
この記事では、言語聴覚士になる方法・最短ルート・資格の難しさ・仕事内容・給料まで解説しました。
重要なポイントをまとめます。
- 言語聴覚士になるには、厚生労働大臣指定の養成施設(大学・短大・専門学校)で所定のカリキュラムを修了し、国家試験に合格する必要がある
- 独学だけでは資格を取得できない。養成施設への通学と臨床実習の修了が受験資格の条件
- 最短ルートは3年制専門学校への進学。高校卒業後最短3年で受験資格を得られる
- 社会人からでもなれるが、平日昼間の通学・実習が必須のため、多くの場合は退職・休職が必要
- 国家試験の合格率は例年66〜75%(第27回:72.9%)。理学療法士・作業療法士よりやや難しい
- 平均年収は約444万円(JobTag)。国家資格として安定性が高く、今後の需要拡大が期待される職業
- 夜勤はほとんどなく、産休・育休後の復帰もしやすい。家庭との両立がしやすい職種
まずは志望する大学・専門学校のオープンキャンパスに参加し、カリキュラムと国家試験合格実績を確認してみてください。
本記事が言語聴覚士の全体像を理解する参考になれば幸いです。
言語聴覚士になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
