作成日: 2025/12/18 更新日:2025/12/18
青年海外協力隊になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「青年海外協力隊のなり方は?」
「青年海外協力隊になるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 青年海外協力隊とはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 青年海外協力隊になるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、青年海外協力隊に関するよくある質問にも答えています。
青年海外協力隊に興味のある人や、青年海外協力隊を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
青年海外協力隊とは

青年海外協力隊(JOCV)とは、独立行政法人JICA(国際協力機構)が実施する海外ボランティア制度です。
20歳以上の日本人が開発途上国へ派遣され、現地の生活改善や技術支援、教育支援などに取り組みます。
以下に青年海外協力隊の活動内容や給料についてまとめます。
- 青年海外協力隊の活動内容
- 青年海外協力隊の活動で支給される手当や費用
- 青年海外協力隊のやりがい
- 青年海外協力隊の働き方
- 青年海外協力隊に必要な知識、資格、スキル
- 青年海外協力隊という職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
青年海外協力隊の活動内容
青年海外協力隊の活動内容は、派遣される国や地域の課題に応じて多岐にわたります。
教育・医療・農業・環境・産業支援など、さまざまな分野で現地の人々と協力しながら課題解決に取り組むのが特徴です。
隊員の専門性や経験、さらに現地のニーズによって担当する仕事は大きく変わりますが、いずれも生活の質を高めることを目的として活動が行われます。
また、青年海外協力隊(JOCV)の職種はとても幅広く、100以上の分野から構成されているのが特徴です。
以下では、青年海外協力隊の活動内容についてまとめました。
分野 | 活動内容 |
教育分野 | 現地小学校・中学校での教科指導 授業改善やカリキュラム作りのサポート 教員の指導力向上のためのワークショップ開催 |
保健・医療分野 | 母子保健指導、栄養改善の啓発活動 地域の保健センターでの健康教育 衛生環境改善、感染症予防の普及活動 スポーツ指導(サッカー、陸上、水泳など) |
農業分野 | 持続可能な農業技術の導入支援 農業経営や販売計画のアドバイス 地域農家の研修やデモンストレーション実施 |
環境・地域開発分野 | ゴミ処理・水質改善などの環境整備 観光開発や地域振興プロジェクトの支援 コミュニティづくり、住民組織の立ち上げ支援 |
職業訓練・産業支援分野 | PCスキルやプログラミング教育 工業・機械・建築の技術指導 中小企業のマーケティング・運営改善の支援 |
青年海外協力隊の職種は非常に幅広く、教育・医療・農業・環境・産業などあらゆる分野で活躍できます。
どの活動も「現地の暮らしをより良くする」という共通の目的のもとで行われ、地域の人々と協力しながら課題解決を進めていく実践的な活動です。
青年海外協力隊の活動で支給される手当や費用

青年海外協力隊には、民間企業のような「給料」や「年収」という概念はありません。
その代わりに、派遣中の生活を維持するための費用はJICAがほぼ全額負担します。
毎月、派遣先の物価や生活水準に応じた生活手当が支給され、これで食費や日用品などの日々の出費をまかなうことができます。
さらに、住居費・医療保険・往復の渡航費といった大きな費用もJICAが負担するため、隊員自身が生活のためにお金を支払う場面は非常に少なく、実質的に自己負担ほぼゼロで生活できます。
また、活動終了後には再就職の準備などに使える「帰国後の一時金」も支給されます。
これは金額に差はあるものの、数十万円〜100万円以上になることもあり、帰国後の生活スタートを後押ししてくれます。
このように、青年海外協力隊は年収としての収入はないものの、生活費を支援してもらいながら海外で活動できる制度です。
金銭的なメリットよりも、異文化での経験やスキルアップ、国際協力に携わる意義を重視した仕組みになっており、そこで得られる成長は帰国後のキャリアに大きく活かせる貴重なものとなります。
青年海外協力隊のやりがい
青年海外協力隊の活動は、単なる海外経験にとどまりません。
生活文化も価値観も異なる環境の中で、現地の人々と深く関わりながら課題解決に挑むことで、国際協力の現場に直接貢献できる点が大きなやりがいです。
自分の専門スキルを活かしつつ、現地で新たな知識や視点を得られるため、個人の成長と社会貢献を同時に実感できる貴重な機会となっています。
以下では、青年海外協力隊のやりがいについてまとめました。
やりがい | 詳細 |
|---|---|
自分のスキルが誰かの役に立つ実感 | 教育・医療・農業・技術支援など、専門分野を現地の課題解決に活かせる 目の前の人の生活や地域が変わっていくプロセスを体感できる |
国際協力の現場で得られる実践経験 | 異なる環境で問題解決へ挑戦する中で、主体性・創造力・柔軟性が磨かれる 単なるボランティアではなく、地域に寄り添った持続的な支援に携われる |
異文化理解が深まり視野が広がる | 現地の文化・習慣・価値観に触れ、多様性を受け入れる力が身につく 現地語の習得や語学力の向上にもつながる |
キャリアに活きる強力な経験値 | 国際的な経験が評価され、帰国後の転職やキャリアアップに役立つ 国際協力・教育・行政・企業など、幅広い進路に活かせる実績となる |
青年海外協力隊のやりがいは、現地の人々と共に課題に向き合い、自分の力が誰かの生活改善につながるという確かな手応えにあります。
また、異文化での経験や語学力の向上を通して、自分自身の成長を強く実感できる点も大きな魅力です。
こうした実践的な経験は帰国後のキャリアにも大きく影響し、生涯の財産となる貴重な機会と言えるでしょう。
青年海外協力隊の活動の仕方

青年海外協力隊の働き方は、一般的な会社員ともフリーランスとも異なる、国際協力ならではの独自のスタイルです。
派遣中はJICAによって生活面がサポートされ、現地の人々と協力しながら地域課題の解決に取り組みます。
金銭的な報酬を得る働き方というよりも、技術・知識を活かして現地に貢献し、同時に多くを学ぶという点が中心になります。
以下では、青年海外協力隊の働き方についてまとめました。
カテゴリ | 詳細 |
|---|---|
所属形態 | 身分は「民間協力員(ボランティア)」であり、企業社員のような雇用契約ではない 給料ではなく、生活手当・住居・医療保険などの「生活支援」がJICAより支給 派遣期間は原則2年間 日本の企業に在籍したまま行く場合は「青年海外協力隊(社会人枠)」として参加可能(※企業と本人の合意が必要) |
活動の特徴 | 生活費・住居はJICAが手配し、必要経費は生活手当でカバー 国や地域に応じて活動内容が大きく変わる現場密着型 現地スタッフや住民と深く関わりながら協働するスタイルで文化・習慣・言語が違う環境で働くため、柔軟性・主体性が求められる 活動を通じて得られる経験やスキルは、帰国後のキャリアに直結 |
なお、現地で安全かつ円滑に活動するために、語学・文化理解・安全管理などを集中的に学ぶ派遣前訓練があります。
青年海外協力隊の働き方は、収入を得るための仕事ではなく、現地に貢献しながら自分自身も成長する“実践型の国際協力”です。
生活はJICAによって手厚くサポートされ、隊員は専門スキルを活かして地域の課題解決に取り組みます。
異文化の中で働くことで視野が広がり、国際感覚や問題解決力が身につくため、帰国後のキャリアにも大きなプラスとなります。
国際協力の現場で学びながら働きたい人にとって、青年海外協力隊は非常に価値の高い選択肢と言えるでしょう。
青年海外協力隊に必要な知識、資格、スキル
青年海外協力隊に参加するために、特別な資格や高度な専門知識が必ずしも必要というわけではありません。
しかし、活動内容によっては専門分野の知識や実務経験が選考で評価されることがあります。
また、異文化での生活や現地の人々との協働が中心となるため、語学力やコミュニケーション力などの“人間力”も非常に重要です。
協力隊で求められる能力は、技術力だけでなく、柔軟性や主体性といった総合的な資質が大きなポイントになります。
以下では、青年海外協力隊に必要な知識、資格、スキルについてまとめました。
■必要な知識
- 専門分野に関する基礎知識:教育、保健、農業、水資源管理、IT支援など
- 派遣先の文化・生活習慣に関する理解:価値観の違いを尊重し、柔軟にコミュニケーションを取るために重要
- 現地語・英語など基本的な語学力:日常会話レベルの語学力があると活動がスムーズ
- 地域課題や国際協力に関する基礎知識:自分の活動が地域の発展にどう貢献するか理解できる
■応募条件と、取得していると有利な資格
- 健康診断のクリアが必須
- 応募可能年齢が20歳以上
- 語学資格は不要だが、英語・現地語のスキルは評価されるため、あれば有利
- 特定の資格は必須ではないが、職種によっては有資格者が有利(例:看護師、保健師、栄養士、教員免許、農業技術者、IT系資格など)
■必要なスキル
- コミュニケーション能力:異文化の人々と信頼関係を築きながら活動するために最重要
- 柔軟性・適応力:予想外のトラブルや環境の違いに対応するために必須
- 問題解決力・主体性:自ら考え、必要なことを提案しながら進める姿勢が求められる
- 体力・精神力:インフラが整っていない地域での活動もあるため、健康な身体は必須
- 協調性・チームワーク:現地住民や行政、他の隊員と協力しながらプロジェクトを進める力
青年海外協力隊に求められるのは、資格よりもどのように現地で貢献できるかという姿勢と総合力です。
専門的な知識や経験があれば強みになりますが、語学力や異文化への適応力、主体的に動くスキルなど、どの派遣先でも活きる能力が重視されます。
年齢は20〜39歳が対象で、倍率は1.5〜3倍程度。健康であることも重要な条件です。
自分のスキルを活かしながら成長したい人にとって、青年海外協力隊は大きなチャレンジと可能性を与えてくれる場と言えるでしょう。
青年海外協力隊の注意点

青年海外協力隊は、海外での国際協力活動を通じて大きな成長を得られる一方、一般的な仕事とは異なる点も多くあります。
派遣先の生活環境や給与制度、文化の違いなど、現地で活動する前に理解しておくべきポイントを把握しておくことで、より充実した活動につながります。
ボランティアとしての性質を理解しつつ、現地での課題に向き合う覚悟が求められます。
以下では、青年海外協力隊の注意点をまとめました。
注意点 | 詳細 |
給与体系は一般的な仕事と異なる | 給料としての報酬はなく、あくまで生活手当として必要経費が支給される 金銭的な目的で参加する職業ではない 帰国後の再就職準備金はあるが、収入としては不安定 |
生活環境が厳しい地域もある | 水道・電気・交通インフラが十分でない地域に派遣されることもある 暑さ・寒さ・衛生環境など、日本とは大きく違う条件で生活する可能性が高い 医療体制が整っていない地域もあるため、健康管理が重要 |
文化への適応が不可欠である | 現地の価値観、宗教、生活習慣が大きく異なるため、ストレスを感じやすい コミュニケーション方法や仕事の進め方が違うことを前提に柔軟に対応する必要がある 語学がすぐに通じない環境では、非言語的コミュニケーションも求められる |
活動内容が計画どおり進まない場合もある | 資材不足、人手不足、現地パートナーの状況でプロジェクトが進まないことも多い 自分で改善案を考え、試行錯誤しながら協働する姿勢が必要 成果がすぐに見えないケースもあり、粘り強さが大切 |
帰国後のキャリアを自分で考える必要がある | 派遣中は収入がないため、帰国後の生活資金や仕事探しを計画しておく必要がある 国際協力の経験は強みになるが、国内企業では直接的につながらない場合もある 経験をどうキャリアに活かすか、自分自身の戦略が求められる |
青年海外協力隊は、海外での実践的な国際協力を経験できる非常に価値の高い活動ですが、給与体系・生活環境・文化の違いなど、一般的な仕事とは異なる点を理解しておくことが重要です。
厳しい環境でも前向きに取り組む姿勢や、柔軟な適応力が求められます。
青年海外協力隊になる方法

青年海外協力隊になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、青年海外協力隊のなり方の具体的なステップについて紹介します。
- 募集説明会・個別相談に参加する
- 一次選考
- 二次選考
- 合格後、派遣前の訓練に参加する
- 派遣国へ出発
- 帰国後、報告会・キャリア支援を受ける
それぞれ見ていきましょう。
募集説明会・個別相談に参加する
まずJICAが開催する募集説明会や個別相談に参加する必要があります。
オンラインや全国のJICA事務所で開催されており、制度の特徴、職種の選び方、選考の流れなどを詳しく知ることができます。
また、実際に派遣された経験者の話を聞けるため、現地での生活や活動のリアルなイメージを掴めるのもポイントです。
不安点や疑問点をその場で解消できるため、応募前に参加しておくと安心です。
応募資格について、以下のようにまとめました。
項目 | 応募条件 |
国籍 | 日本国籍を有すること(有効な他国籍がある場合、派遣可能国が制限されることがある)。 |
年齢 | 応募時に一定の年齢範囲にあること(例:1955年10月16日〜2006年4月2日生まれなど、募集ごとに要確認)。 |
性別 | 多くの職種で不問。ただし受入国・配属先の事情により限定される場合あり。 |
配属に必要な学歴 | 配属先要請が指定する学歴(募集要請ごとに異なる)。 |
職務経験 | 職種要請に応じた経験が求められる場合あり(経験年数・種別は職種要請ごとに異なる)。 |
現職者の参加制限 | 派遣中の協力隊員、既に合格して訓練・派遣予定の者は応募不可。 |
前歴による制限 | - 禁固刑以上の刑に処せられている者- 暴力団員等反社会的勢力に属する者- 過去2回以上の長期派遣歴がある者(条件により再派遣制限あり)。 |
健康要件 | 指定の健康診断書を提出し、健康審査をクリアすること。 |
査証・渡航資格 | 必要な査証等の取得が可能であること(国籍等により制限あり)。 |
申請手続き完了 | マイページでの必要情報入力・問診票・健康診断書の期日までの提出が必須。 |
参照:JICA 海外協力隊
青年海外協力隊の応募資格は、特別な資格や高い語学力が必須というわけではなく、20〜39歳で健康であること、国際協力への意欲と柔軟な姿勢を持っていることが基本条件となります。
職種によっては専門資格や実務経験が求められる場合もありますが、多くの職種では人物面や適応力が重視されます。
異文化での生活に前向きに取り組める体力と覚悟があれば、誰でも挑戦できるのが特徴です。
選考を通過し派遣前訓練を受けることで準備を整え、世界で活躍する第一歩を踏み出すことができます。
一次選考

一次選考では、応募時に提出した書類の内容に基づき技術・語学・健康・人物などの審査が行われます。
具体的には、マイページに入力された経歴・志望動機・職務経験とともに、問診票や健康診断書の確認が進みます。
一次選考通過者には、次の二次選考(面接等)への案内が通知されます。
一般案件では、希望する職種を複数併願でき、一次通過後に最終選考対象となる職種が指定される仕組みです。
二次選考
二次選考は主に面接が中心ですが、職種によっては作品提出や技術試験が含まれることがあります。
面接は書類審査を踏まえて実施され、技術力や語学力、派遣先での適応力、動機の一貫性などが評価されます。
最終的な合否は、一次・二次の結果と各国からの要請状況を照らし合わせた総合判断で決定します。
合格後に派遣前訓練に参加する

二次選考に合格すると、派遣前訓練(約73日程度・長期派遣者向け)に参加します。
この訓練は、現地で安全に活動するために必要な知識や資質を養うためのもので、語学・安全対策・健康管理・任国事情などが含まれます。
訓練中に全カリキュラムを修了し、所定の成果が認められると正式に派遣隊員として認定されます。
ただし成績や態度が不十分と判断されると派遣が取り止められる場合もあります。
派遣国へ出発する
派遣前訓練修了後、おおむね訓練修了から2週間〜2ヶ月後に派遣国へ出発します。
派遣はJICAと受入国のスケジュールに基づき決定され、原則として2年間(要請によって1年の場合もあり)の任期で現地活動に従事します。
訓練・健康診断・予防接種などの事前準備を経て、現地での活動がスタートします。
帰国後、報告会を開き、キャリア支援を受ける

帰国後は、活動の成果や学びを共有するための帰国報告会が開催されます。
報告会は隊員自身の経験を振り返る場としてだけでなく、他の隊員や関係者と交流する機会にもなります。
また、JICAでは帰国後のキャリア支援制度も用意されており、就職支援や起業支援、社会貢献活動につなげるためのプログラムが案内されることがあります。
青年海外協力隊になりたい高校生の進路

青年海外協力隊になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
青年海外協力隊を目指す方法の一つとして、大学進学があります。
大学で学ぶことで、活動に必要とされる国際協力・教育・医療・農業・技術などの専門知識を体系的に習得できます。
さらに、必要なスキルである語学力、問題解決力、異文化理解、コミュニケーション力を、実践的な授業やフィールドワークを通して養うことができます。
また、JICAと提携し国際協力教育に力を入れている大学も存在し、青年海外協力隊での活動が単位として認定されるケースもあります。
さらに、派遣国や職種によっては「大卒以上」を条件とする場合もあるため、大学で専門性を磨いておくことは選考の通過や現地での活動において大きな強みとなります。
おすすめの学部・学科
- 教育学部
- 農学部・生物資源学部
- 医学部・看護学部・保健学部
- 工学部
- 国際関係学部・地域研究学部
- 語学系学部
学べる内容
- 専門分野の基礎・応用知識
- 研究・フィールドワークを通じた課題解決力
- 英語・現地語などの語学力
- 国際協力、開発学、異文化理解
- 教育実習・看護実習など実践経験
- ボランティア活動や海外留学の機会
大学進学は、青年海外協力隊で求められる専門性を幅広く身につけられる最も強力なルートです。
教育・医療・農業・技術など、大学で学んだ知識や実習経験はそのまま協力隊の活動につながります。
国際協力に興味がある人や、専門職で派遣されたい人には特におすすめの進路です。
専門学校に進学する
専門学校は、実習中心のカリキュラムが組まれているため、青年海外協力隊の現場で即戦力として活かせるスキルを身につけることができます。
特に、看護・介護・保育・農業・スポーツ指導・機械整備・ITなど、資格や実務経験が求められる職種を目指す場合、専門学校での学びは大きなアドバンテージになります。
また、授業や実習を通じて地域住民とのコミュニケーション力やチームワークが養われる点も、海外で活動する際に大きな強みとなります。
おすすめの学部・学科
- 看護学科・医療系学科
- 農業系専門学校
- IT・プログラミング系学科
- 保育・福祉系学科
- スポーツトレーナー・スポーツ指導学科
- 建築・設備・機械・整備系学科
学べる内容
- 実習中心のスキル習得
- 実務に直結する資格取得
- 技術訓練・現場実習
- コミュニケーション・指導法の基礎
- 現場経験を通じた実践力の強化
専門学校は、青年海外協力隊で求められる実践力や専門技術を短期間で身につけられる点が魅力です。
医療・技術・IT・保育など、専門性が高い職種を目指す場合に特に有利です
資格取得にも直結するため、即戦力として現地で活躍したい人におすすめの進路です。
おすすめの大学

以下では、青年海外協力隊を目指す方におすすめな大学を紹介します。
大学名 | 学部・学科 | 青年海外協力隊での実績 |
摂南大学 | 国際学部 国際学科 | 過去10〜20年の間に多数の学生が青年海外協力隊に合格して派遣されている。 2025年には「外国語学部」所属の学生が、環境教育支援を目的に中米の中南米国へ派遣された。 柔道指導者として南アジアでの派遣されることも。 スポーツ指導という枠を活かした国際貢献に携わる |
中央大学 | 経済学部 経済情報システム学科 | 青年海外協力隊の隊員としてアフリカのザンビアへ赴任した経済学部OBが「JICAボランティアセミナー」で講演者として招かれた。 その卒業生だけで複数人が青年海外協力隊として任務を終え、また派遣中・これから派遣予定の者も含まれている。 |
大東文化大学 | 国際関係学部 国際関係学科 国際文化学科 | 2016年卒業の男性は、西アフリカのベナン共和国に派遣され、2年間の任期を終えて帰国。 2014年卒業の女性は、ネパールで協力隊として活動しており、帰国後に大学を訪れて帰国報告を行ったという実績がある。 |
国際協力や青年海外協力隊を視野に入れて学びたい学生にとって、外国語・国際関係・情報システムなどを専門的に学べる大学は大きな選択肢となります。
外国語教育に強く、複数言語を体系的に学べる環境では、語学力はもちろん、異文化理解や実践的なコミュニケーション力を身につけることができます。
いずれの学びにも共通しているのは、海外研修や留学制度、フィールドワークなどの実践機会が充実している点で、教室での学びを実社会で試す経験を積むことができます。
これらの環境は、青年海外協力隊の活動に必要な語学力、課題発見・解決力、コミュニケーション力を総合的に伸ばすことにつながり、将来のキャリアの幅を広げる大きな土台となるでしょう。
青年海外協力隊を目指せるぴったりな大学は年内入試ナビで見つかる
青年海外協力隊を目指す際に最も適した大学を探すには、年内入試ナビの利用がおすすめです。
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しかも、大学から「あなたに入学してほしい」というオファーをもらえる可能性もあります。
合格を十分に狙うことができ、一般受験を受けずに入学を目指せる大学がわかるので、ぜひ登録してみてください。
おすすめの専門学校

以下では、青年海外協力隊を目指す方におすすめな専門学校を紹介します。
学校名 | 所在地 | 学部・学科 | 特徴 |
|---|---|---|---|
東京都 | 英語コミュニケーション科 英語通訳翻訳科 海外留学科 | 英語はもちろん、通訳翻訳や国際ビジネス、国際サービスを見据えた教育が整っている 「海外留学科」や留学コースを設置し、世界各国の大学への進学を目指すサポート体制が充実している 通訳翻訳、エアライン、観光、ホスピタリティなど、卒業後すぐに現場で使える実務スキルを身につけられる 海外留学、大学編入、公務員、観光・サービス業、国際ビジネス、翻訳・通訳など、幅広い進路に対応している 実績としては、「青年海外協力隊」の一員として、観光業のノウハウを伝えるというミッションがあり2年間モンゴルで活躍している卒業生がいる |
語学力を基盤に国際的な舞台で活躍したい学生にとって、この専門学校は実践的な学びが得られる環境が整っています。
英語や多言語の習得に加え、通訳・翻訳、国際ビジネス、観光、留学準備など専門性の高いプログラムが用意され、短期間で実務に直結するスキルを身につけられる点が大きな強みです。
海外留学制度や手厚いキャリア支援も充実しており、国際協力や青年海外協力隊を目指すうえで必要となる語学力やコミュニケーション力、実践力を養うことができます。
実際に海外で活躍する卒業生もおり、国際分野での進路に強い専門学校と言えるでしょう。
よくある質問

青年海外協力隊に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
青年海外協力隊に向いている人の特徴は?
青年海外協力隊は、異なる文化や環境の中で地域の課題に向き合いながら活動する国際協力プログラムです。
そのため、専門スキルだけでなく、人との関わり方や物事への取り組み方など、さまざまな人間力が重要になります。
ここでは、現地で活躍しやすい人に共通して見られる特徴をまとめました。
特徴 | 説明 |
|---|---|
異文化に前向きに適応できる人 | 価値観・習慣・生活環境が違っても柔軟に対応できる 「違い」を楽しみながら受け入れられる |
コミュニケーションを大切にできる人 | 現地の人々と信頼関係を築く姿勢がある 言語が完全に通じなくても、非言語や工夫で伝えようとする力がある |
主体的に行動できる人 | 指示を待つのではなく、自分から課題を見つけて動ける 環境が整っていなくても、状況に合わせて工夫できる |
忍耐力・継続力がある人 | 成果がすぐに出なくても粘り強く取り組める 思い通りに進まない状況でも諦めずに挑戦できる |
体力・健康に自信がある人 | インフラが整っていない地域でも活動できる体力 生活リズムや食環境の変化にも適応できる健康管理能力 |
社会貢献への強い意欲がある人 | 「誰かの役に立ちたい」という想いを行動に移せる 金銭的な目的よりも、経験や成長を重視できる |
青年海外協力隊に向いているのは、専門スキルを持っている人だけでなく、柔軟性、主体性、そして人と向き合いたいという気持ちを持った人です。
異文化での生活に前向きに取り組み、現地の人々と協力しながら課題解決に挑む姿勢があれば、どの分野でも活躍できます。
協力隊は、自分の能力を社会のために活かしながら大きく成長できる環境であり、このような特徴を持つ人にとって非常に魅力的なフィールドとなるでしょう。
「青年海外協力隊はやめとけ」と言われる理由は?
青年海外協力隊に対して「やめとけ」と言われることがあるのは、その活動が一般的な仕事とは大きく異なり、覚悟が必要な面があるためです。
まず、収入面ではボランティアであるため給与はなく、生活手当が支給される仕組みで「稼ぐこと」を目的とした人には向きません。
また、派遣先の生活環境は必ずしも整っておらず、水道・電気・医療などが不十分な地域で生活するケースもあります。
そのため、体力面・衛生面での負担を不安視する人が多いのも事実です。
さらに、異文化の考え方や価値観の違いによってストレスを感じやすく、人間関係や仕事の進み方が想像以上にうまくいかないことも少なくありません。
活動成果がすぐに見えにくい点も、「向いていない人には苦しい」と言われる理由です。
帰国後のキャリアも、経験をどう活かすか自分で考える必要があり、全員がスムーズに再就職できるわけではありません。
こうした要素から「軽い気持ちでは続かない」「合わない人には厳しい」と言われがちですが、覚悟と目的意識がある人にとっては大きな成長と価値を得られる活動でもあります。
まとめ

本記事では、青年海外協力隊の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、青年海外協力隊に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 青年海外協力隊とは、JICAが実施する国際協力ボランティア制度で、20〜39歳の日本人が開発途上国で地域支援に取り組む活動である
- 主な仕事は、教育・保健医療・農業・環境保全・技術指導・スポーツ指導など、現地の課題解決に関わる活動が挙げられる
- 青年海外協力隊になるには、必須の資格は特にないが、職種によっては教員免許・看護師資格・IT資格・農業経験などがあると有利である
- 異文化に興味があり人の役に立ちたい気持ちが強く柔軟性や国際感覚を身につけたい人におすすめ
- 青年海外協力隊になりたい高校生は教育・国際関係・農学・医療・工学などが学べる学校に進学するのがおすすめ
本記事で解説した内容は、「青年海外協力隊のなり方ガイド」でまとめています。
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
