年内入試ナビ

作成日: 2025/1/21 更新日:2025/1/21

国際関係学とは?学問の内容と国際関係学部では何を学ぶのかなど解説

国際関係学とは?学問の内容と国際関係学部では何を学ぶのかなど解説

国際関係学とは、国や地域、組織間の複雑な関係性を理解し、それらが世界の動向や問題にどのように影響を与えるかを学ぶ学問分野です。

この記事は、下記のような方を主な対象にして詳しく解説していきます。

  • 国際関係学のことを詳しく知りたい方
  • 国際関係学が学べる大学に進学しようか悩んでいる方
  • 国際関係学部では何を学ぶのか知りたい方

この記事で学べることは以下の通りです。

  • 国際関係学とは
  • 国際関係学と国際学の違い
  • 国際関係学部で学ぶこと
  • 大学選びのポイント
  • 国際関係学部の進路・就職

この記事を読むことによって、国際関係学部に興味を持つすべての人にとって、大学選びから卒業後のキャリアまでの道筋を理解することができます

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

国際関係学とはどんな学問?

国際関係学とは

国際関係学とは、国家間の関係や国際社会の仕組み、地球規模の課題を研究する学問です。

国家間の相互作用や国際組織など、国際的な問題に焦点を当てた学問分野です。

具体的には以下のような問題を取り上げます。

  • 国家間の相互作用
  • 国際組織
  • 地域の安全保障
  • 人権問題
  • 環境問題
  • 経済発展

第一次世界大戦後に発展したこの学問は、より平和な世界を目指し、国際紛争の理解と解決策を模索します。

歴史、経済学、政治学、法学など、多様な学問からアプローチを取り入れ、グローバル化が進む現代社会において重要な役割を果たしています。

国際学との違いとは?

国際学との違い

国際関係学と似た学問に、国際学があります。

名前も似ているふたつの学問ですが、研究の範囲と目的が異なります。

特徴・分野

国際関係学

国際学

主な研究対象

国家間の政治的関係、軍事、外交、国際法など

文化、経済、政治、環境など幅広い分野を跨ぐ国際的な問題や現象

目的

国家間の相互作用と国際システムを理解し、国際紛争の予防や解決策を探る

国際社会における様々な課題への理解を深め、グローバルな視点からの問題解決能力を養う

学ぶ内容の例

・国際政治理論
・国際法
・国際組織と国際協力
・国際安全保障

・異文化理解
・国際経済
・グローバル環境問題
・国際開発

キャリアパスの例

・外交官
・国際機関の職員
・国際関係分析家
・国防・軍事関連の専門家

・国際NGOの職員
・多国籍企業での勤務
・国際開発支援
・国際教育や国際文化交流の分野

適している人

・政治や外交に強い関心がある
・国際紛争や安全保障について学びたい
・法律や政治理論に興味がある人向け

・幅広い国際問題に興味がある
・異文化交流や国際協力に関わりたい
・多様な視点から世界を見たい人向け

国際関係学は、主に国家間の関係、外交政策、安全保障に重点を置き、国際的な力のバランスを理解することを目的としています。

一方、国際学は個人に重点を置き、人類共通の課題(グローバル化、環境問題、人権など)にも焦点を当て、より広範なグローバルな視点からアプローチします。

この違いを把握することで、自分の関心や学びたい分野に合った選択ができるようになります。

具体的には何を学ぶ?

国際関係学の学習内容

国際関係学では具体的に何を学ぶのでしょうか。

以下に国際関係学部で学ぶ内容についてまとめます。

  • 国際関係の基礎
  • 現代の国際問題
  • 国際関係学の専門分野

 それぞれ見ていきましょう。

 国際関係の基礎を築く

国際関係学部での学びは、国境を越える複雑な出来事や問題に対して、多角的な視点から理解と解決策を見出すための基盤を築きます。

具体的には以下を学びます。

  • 国際経済、国際法、国際コミュニケーションなど、幅広い領域。グローバルな課題に対する洞察力を養う。
  • 異文化理解や多文化コミュニケーション能力の向上。外国語、特に英語の学習をする。
  • 地域研究を通じて、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなど特定の地域に焦点を当て、国際問題をより具体的に把握する。

これらの学びは、世界の出来事を正確に理解するために行います。

国際的な視野を持って他者と協力し、交渉を進める能力を身に付けるための重要なステップです。

現代の国際問題を学ぶ

現代の国際問題

国際関係学部では、現代の国際社会の複雑な構造を理解します。

「現代の国際問題」の具体的なテーマは、以下のようなものがあります。

  • 難民
  • 飢餓
  • 紛争
  • テロ
  • 環境問題

いずれも単一の国では解決が難しく、世界の国々が協力する必要がある問題です。

これらの解決方法を、学習を通して見出していきます。

専門分野は何を学ぶか

国際関係学部では、政治学、経済学、歴史学、法学といった学問分野を基に、国際社会を多面的に分析・理解する知識と技術を教えてもらいます。

学生は以下の幅広いテーマについて学び、各分野の専門知識を深めます。

  • 国際政治
  • 国際経済
  • 国際法
  • 外交政策
  • 地域研究
  • 戦略研究
  • 平和研究
  • 環境問題
  • 人権問題
  • 安全保障 

外国語学習の重視も特徴で、国際社会におけるコミュニケーション能力の向上を目指します。

専門分野としては、国際政治論、国際経済論、地域研究、国際法、国際開発研究、平和・紛争研究などがあります。

理論と実践の結びつきを通じて、国際的な課題解決に必要なスキルを養います。 

国際関係学を研究する目的

国際関係学を研究する目的

国際関係学部の研究目的は、大きく以下の3つです。

  • 国際社会の理解
  • 多様な価値観の尊重
  • 平和と繁栄の促進

それぞれ見ていきましょう。

国際社会の理解

国際社会の理解を深めることは、多様な問題を解決するための具体的な手段を探求することにつながります。

政治、経済、社会、文化など、現代の社会は多くの国々と関係しあって成り立っています。

それぞれの国が、各分野でどのように作用しているのかを理解し、複雑化した社会で効果的な意思決定を行う能力を養います。

多様な価値観の尊重

多様な価値観の尊重

文化、宗教、性別、国籍など、世界の人々は多様な価値観を持っています。

例えば日本語の敬語も、外国から見れば珍しい価値観のひとつです。

そのような異なる文化や価値観への理解を深めることを目指します。

​平和と繁栄の促進

人類はこれまで、大小を問わず多くの戦争を起こしてきました。

そのような争いを繰り返さず、誰もが安心して暮らせる社会を作ることも、国際関係学の目的のひとつです。

大学選びのポイント

大学選びのポイント

国際関係学部に進学するにあたって、どのように大学を選んだら良いのでしょうか。

以下に大学選びにおける4つの重要なポイントをまとめます。

  • 学校のカリキュラム情報を確認する
  • 研究分野や実績を調べる
  • 留学プログラムの有無や充実度
  • 大学の評判やランキングをチェックする

4つのポイントを詳しく見ていきましょう。

学校のカリキュラム情報を確認する

大学選びでは、各大学が提供するカリキュラムの詳細を把握することが重要です。

同じ「国際関係学」を学んでも、学校によって重視される領域や提供される授業内容が異なります。

地域研究や言語学習に特化している大学もあれば、国際政治や経済学に重点を置いている学校もある、ということです。

また、英語や第二外国語教育のカリキュラムが充実しているかどうかも、確認したいポイントです。

研究分野や実績を調べる

研究分野や実績

自分が関心を持つ研究内容や分野を学ぶことができるかどうかを確認します。

その分野で顕著な成果を挙げているかも重要です。

優れた研究実績を有する大学は、質の高い教員が在籍しており、充実した学生サポートや研究機会を提供している可能性が高いでしょう。

留学プログラムの有無や充実度

「国際」関係学という名前の通り、学びの分野は国内にとどまりません。

そのため、実際に海外の大学に留学し、現地で学習を積むことによって、理解が深まる可能性が高まります。

志望校の国際関係学部に留学プログラムはあるか、行き先やカリキュラムがどれだけ充実しているかを確認するとよいでしょう。

大学の評判やランキングをチェックする

大学の評判やランキング

大学の評判やランキングも参考になる情報です。

評判やランキングは、実際に通っている学生からの評価で構成されていることが多く、リアリティがあるでしょう。

一方で、ランキングはあくまで一つの指標で、特定の学部や専攻の詳細な評価を反映していない場合もあります。

自分の価値観や何を重視するかを明確にし、ランキングや評価を参考にするのがよいでしょう。

国際関係学を学べる大学

国際関係学を学べる大学

国際関係学部を学べる大学はどのようながものあるのでしょうか。

2つの大学をご紹介します。 

立命館大学 国際関係学部

立命館大学国際関係学部は、1988年に設立された伝統ある国際系学部です。

国際社会の平和と繁栄に貢献できる人材育成を目標としています。

カリキュラムは、国際関係学を日本語で学ぶ「国際関係学専攻」と英語で学ぶ「グローバル・スタディーズ専攻」のふたつの専攻があります。

​ふたつの専攻では以下のような科目を学びます。

  • ​国際関係学A・B
  • 国際連合入門
  • 平和学入門
  • 近現代史
  • 国際政治学
  • 国際経済学
  • 国際文化・社会学

立命館大学 国際関係学部の学びは、以下のような特徴を持っています。

  • フィールドワークやインターンシップ、国際会議への参加など、実践的な学びの機会が豊富
  • 留学生との交流や海外留学プログラムなどを通して、多様な価値観への理解を深める
  • 国際機関、政府機関、地方自治体、NGO、企業など、幅広い分野で活躍できる人材を育成する

参考:立命館大学 国際関係学部

北九州市立大学 国際関係学科

北九州市立大学国際関係学科は、国際社会の諸問題を政治学、歴史学、社会学、経済学などの多様な視点から分析し、現実に対処する方法を学ぶ学科です。

以下のような特徴を持っています。 

  •  国際関係の諸相を理解するための「国際関係領域」と、東アジア、アメリカを中心に世界の地域情勢を理解するための「地域研究領域」の科目群を体系的に配置
  • 英語力を高めると共に、東アジアの言語(中国語又は朝鮮語)を学ぶ
  • 少人数制のゼミで専門的な知識を深める
  • 国際機関やNGOなどでのインターンシップや、海外留学プログラムを実施 

 参考:北九州市立大学 国際関係学科

卒業後の進路は?

卒業後の進路

国際関係学部を卒業した人は、どのような進路を歩んでいるのでしょうか。

主な就職先で挙げられるのは以下の通りです。

  • 国際機関
  • NPO、NGO
  • 教育機関
  • 研究機関やシンクタンク
  • 商社(総合商社、専門商社)

国際機関

国際関係学部を卒業した多くの学生が目指す一つの進路は、国際機関での仕事です。

国連や世界銀行など、複数国が参加する組織で働くことは、国際関係における専門知識や異文化間コミュニケーション能力を活かせる絶好の機会です。

こうした機関での業務は、世界中の人々と協力して社会問題を解決することから、大きな達成感を得られる可能性があります。

しかし、競争が激しく、就職活動は簡単ではないため、インターンシップや留学といった国際経験を積むことが望ましいでしょう。

参考:国際公務員になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

NPO、NGO

NPO、NGO

国際関係学部の卒業生にとって、NPOやNGOでの仕事も人気の進路です。

これらの組織は社会問題の解決や人道支援に注力しており、国際関係の知識を生かせるフィールドを提供します。

貧困、教育、環境問題など、グローバルな視点で課題に取り組むことができるため、学んだことを社会貢献に直接活かす機会が多くあります。

ただし、組織の規模や活動内容によっては、給与や待遇が不安定な面もあるため、慎重な調査と自身のキャリアビジョンとの照らし合わせが重要です。

教育機関

国際関係学の知識を持つ卒業生は、教育機関での職に就くことも一つの選択肢です。

大学教授や講師、高等教育機関や語学学校の教員として、次世代に国際関係の理解を深めるための知識を伝えることができます。

これらの職種は、国際関係学で学んだスキルを活かし、より良い世界の実現に貢献できる機会を提供します。

研究機関やシンクタンク

研究機関やシンクタンク

研究機関やシンクタンクでは、特定の分野や課題の調査、研究を行います。

調査、研究を行う中で、他国の機関と連携することも少なくありません。

海外で実地調査をしたり、現地の人と話したりする際に、国際研究学の学びが役に立つでしょう。

商社(総合商社、専門商社)

商社での職は、国際関係学部を卒業した学生にとって魅力的なキャリアパスの一つです。

商社には総合商社と専門商社があり、どちらも国際関係学の学びを活かすことができます。

国際貿易や新興国での事業展開など、グローバルなビジネスチャンスの発掘には、国際的な視野や異文化理解、語学力が不可欠です。

広範な業務経験を積むことができる一方で、専門性を深めるための教育制度も整っているため、自分のキャリアパスを自ら設計できる点も大きな魅力です。

国際関係学を学ぶのに向いている人

国際関係学を学ぶのに向いている人

国際関係学部を学ぶことに向いている人は、以下の特徴を持っている人と言えます。

  • 国際問題への関心がある人
  • 多様な文化への理解がある人
  • 論理的思考力がある人
  • 語学力を磨きたい人
  • リーダーシップやコミュニケーション力に自信がある人

それぞれ具体的に見ていきましょう。

国際問題への関心がある人

国際関係学部は、経済、政治、環境、人権、平和といった国際問題に深い関心を持つ人々にとって、特に魅力的な選択肢です。

この学部では、地球規模の課題への理解を深め、それらを解決するための知識やスキルを身につけることができます。

自分の意見やアイデアを共有し、多角的な視点から問題を議論することで、視野を広げ、異文化理解を深める機会も豊富に提供されます。

社会問題に積極的に取り組み、世界をより良い場所にする意欲がある人にとって、国際関係学部は理想的な学びの場となるでしょう。 

多様な文化への理解がある人

多様な文化への理解がある人

国際関係学部は、多様な文化背景を持つ人々との理解と平和的共存を目指す学問です。

異なる文化への興味と理解がある人、または深めたいという意欲がある人に向いているでしょう。

文化の違いを尊重し、受け入れる能力は、国際社会でのコミュニケーションや協働において不可欠なスキルとなります。

好奇心旺盛で、広範な知識を習得し、自己の視野をグローバルなレベルで拡大したい人に最適です。 

論理的思考力がある人

国際関係学は、論理的思考力を要する学問領域です。

国家間の複雑な関係や国際的な紛争の解析には、情報を整理し、論理的に思考する能力が求められます。

多様な情報源から本質を抽出し、合理的な結論を導くことができるため、国際関係学部での学習において有利です。

また、自分の意見を論理的に構築し、効果的に伝えるスキルは、学術的な討論やプレゼンテーションで役立ちます。

論理的思考力がある人は、国際関係の複雑な問題を解明し、効果的なコミュニケーションを行う上で、自然と能力を発揮できるでしょう。

これらの特徴を持つ人々にとって、国際関係学部は、自己の知識を深め、世界に対する理解を広げるための絶好の機会を提供します。

語学力を磨きたい人

語学力を磨きたい人

国際関係学のカリキュラムを選択すると、多くの場合で外国語を学ぶことになります。

多国間の関係を深く理解するためには、英語をはじめとした外国語が必要になるためです。

よって、語学力を磨きたい人にとって、国際関係学は向いていると言えるでしょう。

リーダーシップやコミュニケーション力に自信がある人

​国際関係学では、世界の諸問題を研究し、解決方法を探ります。

実際に問題解決に取り組むためには、多数の人と協力する必要があります。

例えば、環境問題を解決するためといっても、一人でゴミ拾いをしても限界があります。

根本的な解決のためには、環境にやさしい包装紙の開発、ゴミ捨てを規制するルールづくりなどが必要です。

なおかつ、開発やルールづくりのためには、多くの人たちとの協力が欠かせません。

プロジェクトを立案し、関わる人たちを導くためのリーダーシップやコミュニケーション能力が必要になるでしょう。

国際関係学を学ぶことで対策・取得できる資格や試験

資格や試験

国際関係学では、世界のさまざまな諸問題や解決方法を学びます。

世界中で起きている問題を扱うため、学習の中で英語を学んだり、卒業後のキャリアを見据えた勉強をしたりします。

国際関係学での学びを活かすことができる資格や試験を解説します。

TOEICやTOEFLなどの英語力検定試験

国際関係学では、世界で起こっているさまざまな課題と解決方法を模索します。

適切に課題を抽出し解決方法を見出すためには、世界の共通言語である英語が欠かせません。

必然的に英語力が上昇し、TOEICやTOEFLで高得点を取るにつながるでしょう。

通訳、翻訳系の資格

通訳、翻訳系の資格

国際関係学で本格的に英語力を高めることができれば、通訳者や翻訳者というキャリアも選択肢になります。

通訳者や翻訳者になるために、特別な資格は必要ありません。

しかし、TOEICやTOEFL、英検などの検定試験で高得点をとることで、顧客からの信頼が増すでしょう。

また、民間資格ですが、「JTFほんやく検定」「JTA公認翻訳専門職資格試験」などの資格もあります。

外務省専門職員採用試験

外務省専門職員採用試験は、外務省の職員(外交官)になるための試験です。

外務省は、世界の国々との外交を一手に担う省庁です。

また、各国に設置されている日本大使館で勤務することもあります。

それらの業務や採用試験には、国際関係学で学んだことを活かすことができるでしょう。

国際関係学に関する質問と回答

国際関係学に関する質問と回答

国際関係学部を目指す人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。

よく抱く疑問とその回答を記載していきます。 

学費はどれくらいですか?

国際関係学部の学費は、大きく分けて入学料と授業料の2種類があります。

入学料は、大学入学時に一度だけ支払う費用です。

大学の規模や設置場所によって異なりますが、国立大学で約28万円、私立大学で約25万円が目安となります。

授業料は、大学在学中に毎年支払う費用です。

これは、大学の授業を受けるために必要な費用です。授業料は、国立大学で年間約53万円、私立大学で約93万円が目安となります。 

 大学の種類

入学金

授業料

合計

私立大学

24万5,951円

93万943円

117万6,894円

国立大学

28万2,000円

53万5,800円

81万7,800円

公立大学

39万1,305円

53万6,363円

92万7,668円

※上記はあくまでも目安であり、大学によって費用は異なります。

参考:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」 

またこのほかにも、留学に出る場合は留学費用や渡航費、現地での生活費などが別途必要になります。

進学するにはどのような勉強が必要ですか?

国際関係学を学ぶ大学や学科、受験方式によって必要な科目は異なりますが、一般的に以下の科目が求められます。

必須科目 

科目

内容

英語

英語での文献読解、資料作成、議論

国語

現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典研究

選択科目

科目

内容

備考

政治・経済

国際政治、国際経済

選択科目で政治経済を選択できる大学もある

地理

国土、資源、民族の分布

選択科目で地理探究を選択できる大学もある

数学

統計学、計量経済学

数学Iまたは数学Aを選択できる大学もある

外国語

英語以外

まとめ

まとめ

本記事では、国際関係学について詳しく解説してきました。

その中でも、重要なポイントを最後に記載していきます。

  • 国際関係学とは、国家間の相互作用や国際組織、地域の安全保障、人権、環境問題、経済発展など、国際的な問題に焦点を当てた学問
  • 国際関係学部では、政治学、経済学、歴史学などの視点から国際問題を研究する
  • 国際関係学と国際学の主な違いは、研究の範囲と目的が異なる
  • 大学を選ぶ際は、カリキュラム・実績・ランキングや評判をもとに選ぶといい
  • 国際関係学部の就職先としては、国際機関やNPO、教育機関などがある
  • 国際問題への関心がある人や論理的思考力がある人は国際関係学部に向いている

国際関係学部は、世界を広く深く理解し、国際社会で活躍するための知識とスキルを身につけることができる学部です。

これらの情報を参考に、自分に合った学部選びやキャリアパスの設計を進めてください。

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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