作成日: 2025/6/05 更新日:2025/6/05
大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試で落ちたらどうすればいい?落ちた後の行動と共に解説

大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試で受かる気がしないと「落ちたらどうしよう・・・」と不安になる方が多いと思います。
そこで、このページでは、大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたらやるべき事について次の観点から解説していきます。
- 大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら取るべき選択肢
- どうしても志望校に行きたい場合に取るべき選択肢
- 一般入試の受験を決めたらやるべきこと
大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたらどうしようと悩んでいる人がよく抱く疑問にもお答えしていますので、ぜひ最後まで読んで今後の参考にしてください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
- 1 大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたらやるべき事
- 2 大学の公募推薦入試に落ちたら取るべき選択肢
- 2-1 まだ出願できる日程の公募推薦(学校推薦型選抜)入試を受験する
- 2-2 まだ出願できる総合型選抜入試で受験する
- 2-3 まだ推薦枠が残っている指定校推薦入試に応募する
- 2-4 共通テスト利用入試や一般入試で受験する
- 2-5 専門学校や短大といった進学の選択肢を再検討する
- 2-6 浪人を視野に入れて家族としっかり話し合う
- 3 どうしても志望校に行きたい場合に取るべき選択肢
- 4 一般入試の受験を決めたらやるべきこと
- 5 大学の公募推薦入試に落ちたらどうしようと悩んでいる人がよく抱く疑問とその答え
- 6 まとめ
大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたらやるべき事

大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたらやるべき事は次のとおりです。
やるべき事 | 詳細 |
メンタルをケアし、冷静になる | ・誰でもショックを受けるのは当然ですが、家族や友人と話すことで気持ちを整理し、前向きな気持ちを持つことが大切です。 |
落ちた原因を冷静に分析する | ・学力面だけでなく、出願書類や面接などの準備不足がなかったかを確認しましょう。 |
次の試験に備え、具体的な対策や行動計画を立てる | ・次の選択肢として、まだ出願できる入試を受験することや、志望校を再度受けるべきかを考えましょう。 ・自分の学力を確認し、受験スケジュールを立てて次に向けた準備をすることが重要です。 |
このように、大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら、まずは心理的ケアによってモチベーションを維持し、次のステップに進むための計画を立てることで、再挑戦の意欲が湧いてくるでしょう。
落ちた後の心理的ケアを行う
大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら、心理的なダメージを受けることは多くの受験生にとって避けられません。
まずは次のようにして自分の感情をしっかりと受け止めることが大切です。
心理的ケア | 詳細 |
失敗を認め、悲しみや落胆と向き合う | 親しい友人や家族と話すことで、心の重荷を少しでも軽くすることができます。 |
高校や塾の先生に相談する | 感情の整理や新たな目標設定のサポートを行ってくれます。 |
趣味や運動など、気分転換を図る活動を取り入れる | 心のリフレッシュを図り、次の挑戦に向けたエネルギーを蓄えましょう。 |
このようにして自分を見つめ直すことが次のステップへの第一歩となります。失敗は成功へのステップであることを忘れずに、前向きな気持ちを持ち続けることが大切です。
落ちた原因を総合的に分析する

大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら、試験の結果を振り返り、落ちた原因を総合的に分析して改善点を洗い出すことが重要です。
次のポイントをチェックして次のステップへの準備を整えましょう。
- 評定平均や英検CSEスコアはどのように評価されたか
- 出願書類に記した志望理由は具体的かつ説得力のあるものだったか
- 試験の形式や内容に対する理解不足がなかったか
- 面接や小論文などの対策は不十分でなかったか
- 弱点をカバーできていたか
- 計画的に準備できていたか
- 試験の準備方法が適切であったか
- 面接での受け答えを振り返る
- 集中力が欠けていなかったか
- 精神的なプレッシャーが影響していなかったか
- ストレス管理やメンタルヘルスのケアができていたか
これらの分析を通じて自分の強みと弱みを把握し、次の受験に向けて今後の戦略を立てるための基盤を築きましょう。
次に向けての具体的な行動計画を立てる
大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら、次に向けての具体的な行動計画を立てることが非常に重要です。高校や塾の先生に相談し、次のステップで具体的な行動計画を立てましょう。
- 自分の目標を再確認し、それに向けて必要なステップを明確にする。
- 次に受ける入試の種類を決定し、その入試に向けた具体的な勉強や準備の計画を立てる。
- どの選考項目や科目を強化するべきかを分析し、効率的に対策や勉強を進めするためのスケジュールを組む。
こうした計画立案のプロセスを通じて次の受験に向けた準備を整えていきましょう。
大学の公募推薦入試に落ちたら取るべき選択肢

大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら取るべき選択肢は次のとおりです。
- まだ出願可能な公募推薦(学校推薦型選抜)入試を探す
- まだ出願可能な総合型選抜入試にも目を向ける
- 指定校推薦入試でまだ枠が残っている大学がないかを確認する
- 共通テスト利用入試や一般入試を視野に入れる
- 専門学校や短大といった進学の選択肢を再検討する
- 浪人を視野に入れて家族としっかり話し合う
これらの選択肢を検討し、多様な受験方式を駆使して受験の幅を広げることで、希望の進学先への合格の可能性を高めることができます。
各大学の出願締切日や出願条件を確認し、出願できる機会を逃さないようにしましょう。
まだ出願できる日程の公募推薦(学校推薦型選抜)入試を受験する
多くの大学では、複数の日程で公募推薦(学校推薦型選抜)入試を実施しています。そのため、公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたとしても、まだ出願可能な日程が残っている場合があります。
したがって、まずは、自分が志望する大学や学部・学科の公式ウェブサイトを確認し、再チャレンジが可能な入試日程を探しましょう。
なお、出願締切が迫っている可能性があるため、早めに情報を集め、迅速に出願書類の準備を進める必要があります。
また、前回の入試での失敗を次に活かすために、苦手分野の強化などを行うことにより、次の公募推薦(学校推薦型選抜)入試で合格する確率を高めることが大切です。
参考記事:総合型選抜と公募推薦入試の相違点のまとめ
まだ出願できる総合型選抜入試で受験する

公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちた後でも、まだ総合型選抜入試に挑戦できるチャンスがある可能性があります。
そのため、本サイトを活用し、今からでも受験可能な大学を探してみましょう。
なお、公募推薦(学校推薦型選抜)入試と総合型選抜入試は選考項目がほぼ同じという特徴があります。
そのため、総合型選抜入試を受検する場合は、公募推薦(学校推薦型選抜)入試に向けて対策してきたことを活かしやすいです。
まだ推薦枠が残っている指定校推薦入試に応募する
指定校推薦入試の推薦枠がまだ残っている場合、指定校推薦入試の校内選考に応募できる可能性があります。そのため、どこかの大学の指定校推薦枠が残っていないか高校に確認してみましょう。
なお、指定校推薦入試の推薦枠が残っていても、指定校推薦入試の推薦を受けるための条件を満たしていない場合は推薦を得られません。
そのため、推薦を受けるための条件を満たしているかも併せて確認するようにしましょう。
共通テスト利用入試や一般入試で受験する

大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら、共通テスト利用入試や一般入試で出願することで、再挑戦の機会を得ることができます。
共通テストや一般入試は、公募推薦(学校推薦型選抜)入試とは違い、学力試験のみであるため、学力に自信がある方には最適です。
また、共通テスト利用入試や一般入試は競争が激しいですが、他の受験方式に比べて受験校の選択肢が多く、併願もできるため、幅広い大学に挑戦することが可能です。
そのため、滑り止めも含めて複数の大学に共通テスト利用入試や一般入試で出願することで合格のチャンスを増やしましょう。
1校でも合格したら、心に余裕を持って受験に臨めるようになります。
専門学校や短大といった進学の選択肢を再検討する
大学入試以外の選択肢についても検討するとしたら、専門学校や短大といった進学の選択肢が考えられます。専門学校や短大の総合型選抜や公募推薦では、学力より面接での受け答えが重視されることが多いです。
そのため、専門学校や短大を受験する場合は、面接対策に力を入れるようにしましょう。
浪人を視野に入れて家族としっかり話し合う

どうしても志望校に行きたい場合は、浪人という選択肢も視野に入ってきます。浪人する場合は、大学入学が1年遅れることになり、家族に迷惑をかけることにもなりかねないので、家族としっかり話し合いましょう。
どうしても志望校に行きたい場合に取るべき選択肢

大学受験は人生の大きな選択の一つであり、どうしても志望校に行きたいという思いは多くの受験生が抱くものです。公募推薦(学校推薦型選抜)入試で不合格となっても、どうしても志望校に行きたい場合に取るべき選択肢は、次のとおりです。
選択肢 | 説明 |
他の受験方式で志望校に挑戦する | ・まずは、総合型選抜入試や一般入試といった他の受験方式での再受験を考えてみましょう。 |
浪人して受け直す | ・志望校を諦めきれず、他の受験方式での合格も厳しそうな場合は、浪人して受け直すことも一つの方法です。 ・浪人期間を通じて志望校に再挑戦する準備を整えることができますが、浪人生は出願できない場合もあるので、必ず出願資格を確認するようにしましょう。 |
仮面浪人 | ・他の大学に受かった場合に、その大学に在籍しつつ、再受験の準備を整える事を指します。大学の学費が余分にかかりますし、時間的には大変ですが、再受験と大学生活の両立が可能です。 |
編入試験 | ・編入試験による志望校への編入を目指す方法もありますが、編入試験の場合は難易度が高い点に注意が必要です。 |
一般入試の受験を決めたらやるべきこと

大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら、次のステップとして一般選抜の受験を検討する方も多いでしょう。
一般選抜の受験を決めたら、次のように戦略的に準備を進めましょう。
やるべきこと | 詳細 |
現時点での自分の学力を客観的に把握する | ・模試の成績を参照し、総合的な学力や特定の科目における強みや弱点を正確に把握する。 |
志望校の入試日程・科目・配点を確認する | ・自分と相性の良い型で受験するようにする。 |
受験校を決める | ・自分の学力での合格可能性を正確に見積もる。 |
効率的な学習計画を立てる | ・入試スケジュールをしっかり確認し、学習の優先順位を決めて本番まで計画的に学習を進めて学力を向上させる。 ・定期的に進捗を確認し、必要であれば計画を見直す。 |
過去問に取り組み、実際の試験に向けた実践力を養う | ・志望校の過去数年分の問題を集め、出題形式や頻出分野を分析する。 ・時間内に問題を解く練習を積むことで解答の時間配分を身につけ、実際の試験での対応力を高める。 ・問題を解くだけではなく、解答過程をしっかりと見直し、間違えた部分を繰り返し復習する。 |
塾・予備校の冬期講習などをうまく活用する | ・直前期には、冬季講習などで実践力を高めるようにする。 |
これらのステップを踏むことで、一般選抜の受験本番に向けて万全の準備が整います。しっかりと最適な準備を行えば、あなたの希望する大学の合格が見えてくるでしょう。
大学の公募推薦入試に落ちたらどうしようと悩んでいる人がよく抱く疑問とその答え

ここからは、大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたらどうしようと悩んでいる人からよく質問される内容に回答していきます。
大学の公募推薦入試で落ちる確率はどれくらい?
公募推薦(学校推薦型選抜)入試で落ちる確率は、大学や学部・学科の人気度、定員数、応募者数によって大きく異なります。
そのため、受験戦略を立てる上では、志望校の倍率がどの程度なのかを知り、落ちる確率を把握することが非常に重要です。
倍率が低い場合は1~2倍、やや高い場合は2~3倍、高い場合は3倍を超えることもあります。
各大学の入試情報サイトでは、過去の入試データとして出願者数に対する合格者数の割合を公開しているので、これを参考にすることで倍率を把握することができます。
なお、公募推薦(学校推薦型選抜)入試では、一般的に人気のある大学ほど出願条件が厳しく設定されており、出願条件を満たした優秀な受験生による激しい競争が繰り広げられています。
そのため、難関大学ほど、倍率が低くても落ちる確率が高い可能性がある点に注意が必要です。
自分にとって受かりやすい入試の条件は?

大学入試において、自分にとって受かりやすい入試の条件は次のとおりです。
条件 | 詳細 |
自分の得意科目を活かせる | 得意な科目が重視される試験を選ぶことで、合格の可能性が高まります。 |
自分の得意な選考項目で評価される | 面接や小論文など、自分が得意な選考項目が重視される入試方式を選ぶと良いでしょう。 |
能力が合格レベルに達している | 出願先の大学の過去の合格者の傾向や倍率を分析し、自分の学力や能力と照らし合わせることも重要です。 |
これらを考慮し、自分の強みを活かせる入試方式を選ぶことで、自分に最適な入試プランを立てると良いでしょう。
参考記事:公募推薦で受かりやすい主な大学の紹介ページ
全落ちしないためにはどうすればいい?
大学入試で全落ちを防ぐためには、複数の大学・学部・学科や入試方式を併願し、滑り止めも受験することが有効です。
まずは、志望校のレベルと自分の能力を照らし合わせ、合格が難しい挑戦校、実力相応の妥当校、確実に合格できそうな滑り止め校に分類しましょう。
このうち、挑戦校や妥当校ばかり受験してしまうと、受験当日に力を発揮できなかった場合に全落ちしてしまうリスクが上がります。
そのため、全落ちを防ぐためには、いくつか滑り止め校を受験し、合格をキープすることが重要です。
なお、大学・学部・学科や入試方式によっては併願できない組み合わせがあるので注意が必要です。
また、出願に際しては締切があるので、早めに出願先を決めるようにしましょう。
まとめ

本ページでは、大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたらどうすればよいかについて解説してきました。
最後に、大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたらやるべき事のうち、特に重要な点をまとめます。
- 大学の公募推薦(学校推薦型選抜)入試に落ちたら、心のケアや落ちた原因の分析、次の行動計画の立案などに取り組むことが重要です。
- 公募推薦(学校推薦型選抜)入試以外にも様々な受験方式があります。総合型選抜入試や共通テスト利用入試、一般選抜などの他の選択肢も検討しましょう。
- どうしても志望校に入学したい場合は、浪人という選択肢もあります。
- どの選択肢を選ぶにしても、自分の目標を見失わず、自分の学力や能力を見極め、出願要件を確認し、計画的に準備を進めることが重要です。
このページの内容を参考にし、あなたにとって最適な選択をするようにしましょう。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。