年内入試ナビ

作成日: 2024/12/06 更新日:2024/12/06

総合型選抜の学修計画書の書き方を例文やテンプレート付きで徹底解説

総合型選抜の学修計画書の書き方を例文やテンプレート付きで徹底解説

大学入試を総合型選抜(AO入試)で受験しようとした場合、学修計画書の書き方が気になりますよね。

そこで本記事では、例文やテンプレート付きで総合型選抜(AO入試)の学修計画書の書き方について徹底的に詳しく解説していきます。

また、志望理由書との違いや効果的な書き方のほか、受験生がよく抱く疑問とその回答も掲載していますので、最後まで読み進めて総合型選抜(AO入試)の学修計画書の書き方についての理解を深めましょう。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。


大学入試の総合型選抜(AO入試)における学修計画書とは何か?

大学入試の総合型選抜(AO入試)における学修計画書とは何か?

大学入試の総合型選抜(AO入試)における学修計画書は、志望する大学でどのように学び、自分の将来の目標をどう達成するかを具体的に示す重要な書類です。

総合型選抜(AO入試)における学修計画書では、単に学習内容を羅列するのではなく、あなた自身の興味・関心やこれまでの経験を踏まえ、大学での学びがどのように自分の成長につながるかを論理的に説明することが求められます。

つまり、学修計画書は、自己分析の結果を基に、自分が大学で何を学び、それを将来にどう活かすのかという明確なビジョンを示すものです。そのため、大学側が受験生の学びに対する姿勢や目的意識を評価するための重要な資料となります。

総合型選抜で学修計画書を書く目的や意義、役割と重要性を解説

総合型選抜で学修計画書を書く目的や意義、役割と重要性を解説

学修計画書の目的は、大学での具体的な学修計画を提示することで、大学が求める人物像とあなた自身の学びのビジョンが一致しているかを示すことにあります。自己の学びたいスタイルや興味を明確にし、それを適切に表現することで、大学側に自分の本質を伝えることができます。

また、学修計画書を作成することで、受験生自身が将来の方向性を見据え、大学での学びを通じてどのように社会に貢献するかを考える契機となります。これにより、受験生は自らの意欲や能力を最大限にアピールし、大学での学びを通じて社会に貢献する意志を強く示すことが可能となります。

このように、学修計画書は受験生の真剣さと計画性を評価する一つの指標となるので、大学側が受験生のポテンシャルを見極めるための重要な資料であると言えます。

総合型選抜での志望理由書と学修計画書の違いとは?

総合型選抜における志望理由書との違いとは?

総合型選抜における志望理由書と学修計画書は、どちらも受験生の個性や将来のビジョンを伝えるために重要な書類ですが、それぞれの目的と役割には明確な違いがあります。

志望理由書は、志望大学を選んだ理由や、そこで学びたいこと、将来のキャリアビジョンを具体的に示すものです。一方、学修計画書では、入学後にどのような学びを計画しているのか、具体的な学習目標や計画を示します。

志望理由書では、未来の展望に焦点を当て、あなたの情熱や興味を強調することが求められますが、学修計画書では実際の学びのプロセスや手段に重点を置きます。そのため、大学側は学修計画書を通して受験生が自らの目標を達成するための具体的なプランを持っているかどうかを評価することが可能です。

このように、両者は総合型選抜において、異なる視点からあなたの魅力を伝える重要なツールとなります。志望大学への合格を目指すためには、志望理由書のみならず、学修計画書の質も高めることで、合格率を上げる必要があります。

参考記事:志望理由をまとめた書類を作成する際のポイントの解説ページ

総合型選抜で効果的な学修計画書を書くための基本構成

総合型選抜で効果的な学修計画書を書くための基本構成

学修計画書は、単なる学びの計画を記すだけでなく、あなたの学びに対する姿勢や、どのように目標を達成するかの道筋を示す重要なドキュメントです。学修計画書を書く際には、明確な目標設定と具体的なアクションプランが鍵となります。

総合型選抜の学修計画書を効果的に書くためには、まず、志望する大学で何を学びたいのか、どのようにその知識を将来に活かしたいのかを具体的に記述します。

次に、その目標を達成するために必要な学習内容や方法を詳細に述べましょう。例えば、特定の科目において、専門的なスキルを磨くためにどのような教材やリソースを使うのか、また、どのような課外活動やプロジェクトを通じて実践的な能力を高めるのかを具体的に計画に組み込みます。これにより、学修計画に具体性が加わり、説得力が増します。

最後に、学修計画書全体をまとめて熱意と意欲を伝えることにより、計画書全体に一貫性が生まれ、読み手に強い印象を与えることができます。

志望大学や将来の目標に合わせた具体的な学修計画の立て方

志望大学や将来の目標に合わせた具体的な計画の立て方

大学入試の総合型選抜(AO入試)における学修計画書は、自分の学びの方向性を具体的に示すための重要な書類です。志望大学や将来の目標に合わせてどのように具体的な学修計画を立てるかは、合格の鍵を握ると言っても過言ではありません。

効果的な学修計画書作成のポイント

効果的な学修計画書を作成するためには、まず自己分析を行い、自分の興味や将来の目標を明確にし、それに基づいて学びのテーマを設定します。志望大学の特徴や求める人物像、カリキュラムを理解し、それに合わせたテーマを設定することにより、その大学での学びがどのように将来の目標につながるかを明確に描くことができます。

次に、そのテーマに沿った具体的な学修内容や方法を計画し、あなたが何を学びたいのか、どのように成長したいのかを整理しましょう。例えば、特定の科目について深く学ぶための参考書やオンラインコースの選択、実践的なプロジェクトやインターンシップの計画などが考えられます。

具体的な学修計画作成のポイント

具体的な学修計画を立てる際には、短期・中期・長期の目標を設定し、それぞれに対する具体的なアクションプランを考えることが重要です。計画書には具体的な学習内容や方法、達成したい目標を書き込みますが、これらは具体的かつ実現可能なものである必要があります。

なお、計画を立てる際には、常にフィードバックを受け取る姿勢を持ち、柔軟に計画を修正していくことも成功へのポイントです。最終的には、自分のビジョンを実現するための具体的な道筋を示す学修計画書を作成し、それを大学側にしっかりと伝えることが重要です。

総合型選抜の学修計画書のテンプレート

総合型選抜の学修計画書のテンプレート

自己分析をしっかりと行い、自分らしい学びの計画を立てたら、テンプレートを使用して学修計画書を作成しましょう。総合型選抜の学修計画書のテンプレートは、次のとおりです。

  1. 自分が志望する大学で何を学びたいのか、どのようにその知識を将来に活かしたいのかという明確なビジョンを示す。
  2. その目標を達成するために学びたい分野や必要な学習内容、具体的な学習ステップや学習方法を詳細に述べる。
  3. 学修計画書全体をまとめて熱意と意欲を伝える。

こちらをガイドラインにしながら具体的な構成と内容を練ることにより、受験生は自分の学びの軌跡を明確にし、大学側に自分の学びに対する意欲と将来の目標を効果的に伝えることができます。これにより、他の受験生との差別化を図ることができ、合格への可能性を高めることができます。

総合型選抜の学修計画書の書き方の具体的なステップを解説

総合型選抜の学修計画書の書き方の具体的なステップを解説

ここからは、総合型選抜の学修計画書の書き方をステップバイステップでガイドしていきます。全体を通して、簡潔で明瞭な表現を心掛け、読み手にとって理解しやすい文章を心がけることが大切です。

将来の目標を含めた総合型選抜で成功する学修計画書の書き出し例

総合型選抜で成功するための学修計画書を書く際には、将来の目標を明確にし、それに向けた具体的な学びのステップを示すことが重要です。書き出しでは、まず自身の将来のビジョンを端的に述べ、それが学問的な追究とどのように結びつくのかを説明しましょう。

書き方のポイントは、自身の目指すキャリアや社会的役割と学問の関連性を具体的に示すことです。この関連性を強調することで、大学側に自分の学びが将来にわたってどのように活かされるのかを印象付けることができます。例えば、国際的なビジネスリーダーを目指す場合、異文化理解や経済学の知識がどのように目標達成に寄与するかを明確にすることが求められます。

総合型選抜の学修計画書上での学びの姿勢のアピールポイント

学びの姿勢のアピールポイント

総合型選抜の学修計画書において、学びの姿勢を効果的にアピールすることは、合否を分ける重要な要素となります。学びの姿勢を示す際には、自分が将来に対する明確なビジョンを持って積極的に学び続ける姿勢を具体的に示すことが求められます。

そのため、大学での学びがどのように将来のビジョンや目標に繋がるかを具体的に述べ、学修計画を通じて何を達成したいのかを示して大学での学びに対する意欲を強調してください。具体的なアクションプランを示し、計画の実行可能性をアピールすることにより、大学側はあなたの真剣さと計画性を理解しやすくなります。

総合型選抜の学修計画書の効果的なまとめ方や終わり方

総合型選抜の学修計画書の効果的なまとめ方や終わり方

総合型選抜の学修計画書のまとめ方や終わり方は、全体の印象を左右する重要なポイントです。

結論では自身の学びたいことや達成したい目標を再確認し、それがどのように志望大学での学びに繋がるのかを明確にします。これにより、計画書全体が一貫性を持ち、説得力が増します。

また、終わり方として、自分の意欲や熱意を強調する一言を添えることで、読み手に強い印象を与えることができます。さらに、計画書の最後に、将来への貢献や社会での活躍を視野に入れた視点を入れると、志望理由とリンクし、より魅力的な内容になります。

大学入試に合格する学修計画書の具体的な例文と書き方解説

具体的な例文と書き方解説

次の例文は、明治学院大学の総合型選抜で選考を通過したものです。ここまでの内容を踏まえたものになっていますので、参考にしてみてください。

私は貴学の法学部消費情報環境法学科で消費者保護法を学ぶことで、消費者保護の専門家として不当な取引から消費者を保護したいと考えている。

消費者保護法を理解するためには、契約等について規定されている民法や、商取引等について規定されている商法や会社法を理解する必要がある。そのため、1年次にはこれらの基礎科目を履修することにより、基礎法の知識を強固なものにしたい。また、法学導入科目を履修することで、法学特有の体系や法的思考法を身につけ、法律学習の土台を築き上げたいと考えている。

2年次には、消費者部門志望者モデルを選択することで、消費者法分野に集中して知識を深めていきたい。消費生活センターや一般企業で職場体験ができる機会を活かし、消費者保護の実態にも触れたいと考えている。

3年次以降は、消費者法を対象とする主専攻法学演習を履修することで、「消費者保護法の適用範囲が広がっている一方で、特にデジタル分野においては法整備が追いついておらず、消費者が十分に守られていない現実」を変えるための方策を研究したい。この研究により、デジタルデバイドによる消費者保護の不行き届きの是正に繋がるのではないかと考えている。

以上の学修計画に沿って学習を進めていくことで、4年次には消費生活アドバイザーの資格を取得し、学部卒業後には消費生活センターに入所することで、法律を駆使して老若男女様々な消費者が企業に対して対等な立場に立てるように支援したいと考えている。

よくある質問とその解説

よくある質問とその解説

多くの受験生や保護者が総合型選抜(AO入試)の学修計画書に関して疑問に感じるポイントをまとめています。

総合型選抜の学修計画書と学習計画書の違いは?

総合型選抜の学修計画書と学習計画書の違いは?

総合型選抜においては、学修計画書の提出が求められますが、学習計画書という言葉は出てきません。

学修計画書の「学修」という言葉には、学問を修めるという意味があるので、学修計画書は、大学でどのように学門を修めるかの具体的な学習計画書と言うことができます。

したがって、「学習計画書」という言葉を使ってしまうと一般的な学習スケジュールを指してしまうため、総合型選抜においては「学修計画書」において学習の計画を具体的に示すことが求められます。

総合型選抜での合格率を上げる学修計画書に共通する特徴は?

総合型選抜での合格率を上げる学修計画書に共通する特徴は?

総合型選抜で合格率を上げる学修計画書には、次の共通する特徴があります。

  1. 志望大学の特色や教育方針を深く理解し、それに合わせた具体的な学修目標を設定している
  2. 実現可能性を考慮した現実的なものである
  3. 学修計画書全体の一貫性と論理性を保ちつつ、個性を反映させている

学修計画書では、入学後の成長可能性を具体的にアピールするために、具体的な手段を示すことが評価のポイントです。

単なる願望に留まらず、具体的な行動計画やタイムラインを提示することで計画の実効性を強調することが、合格率を高めるための鍵となります。

なお、作成時には、具体性に加え、将来の目標との整合性や内容の一貫性にも注意を払いましょう。

作成時に注意すべきポイントとは?

作成時に注意すべきポイントとは?

総合型選抜の学修計画書を作成する際に注意すべきポイントは次のとおりです。

  1. 学修計画書の目的をはっきりと理解する
  2. 具体的かつ現実的な計画を立てる
  3. 内容に一貫性を持たせる
  4. 何度も見直しを行う

学修計画書は単なる学習計画書ではなく、あなたの学びに対する意欲や計画性を示すものであり、大学側にあなたがどのように学び、成長していきたいと考えているかを伝える重要なツールです。そのため、自分の強みや興味をしっかりと見極め、それを活かした計画を立てることが鍵となります。

また、抽象的な目標よりも具体的なステップを示すことで、実現可能性をアピールすることも重要です。志望理由書や他の提出書類と矛盾がないように内容を整えることで、説得力を高めることができます。

最後に、第三者に内容を見直してもらい、誤字脱字や文法のミス、不明瞭な表現などの見落としがちなミスがないか必ず確認しましょう。これらのポイントを押さえることで、より効果的な学修計画書を作成し、大学側にあなたの真剣さと準備の良さをしっかりと伝えることができるでしょう。

間違えた場合の対処法は?

間違えた場合の対処法は?

学修計画書を清書している段階で書き間違えてしまった場合は、新しい用紙に書き直すのが理想です。どうしてもそれが難しい場合は二重線で訂正することなどが認められる場合もありますが、それらの処置が認められない場合もあるので、予備の用紙を用意しておくことが重要です。

また、形式に不備があったり記載漏れがあったりする場合は、最悪の場合、書類自体が受理されない可能性があるので、必ず形式を修正し、必要事項を記載する必要があります。そのため、予め入試要項を熟読し、形式の指定や必要事項を満たすようにしましょう。

提出期限が迫っている中では上記のような修正が間に合わない可能性が出てくるので、余裕を持って学修計画書を準備することが大切です。

総合型選抜で志望理由書と学修計画書を活用する方法は?

総合型選抜で志望理由書と学修計画書を活用する方法は?

総合型選抜のプロセスにおいて、志望理由書と学修計画書は、単なる書類以上の役割を果たします。

志望理由書では、志望動機や大学での学びに対する熱意を具体的に伝え、自身のキャリアのゴールと大学の教育理念の一致を示すことが求められます。一方、学修計画書は、入学後の具体的な学習計画や目標達成のための道筋を描く場です。

この2つの書類を効果的に活用するためには、まず志望理由書で自分の強みや興味を明確にし、それを基に学修計画書で具体的なアクションプランを提示することが重要です。

例えば、志望理由書で特定の研究テーマに興味があることを述べた場合、学修計画書ではそのテーマに関連する科目やプロジェクトへの参加計画を具体的に示すと良いでしょう。

また、両書類で一貫したメッセージを保ちながらも、各書類の役割を意識し、異なる視点から自分をアピールすることが成功の鍵となります。このように、志望理由書と学修計画書を戦略的に連携させることで、合格の可能性を高めることができるのです。

今回の内容のまとめ

今回の内容のまとめ

本ページでは、総合型選抜(AO入試)の学修計画書に関する詳細な情報を提供しました。その中でも、総合型選抜(AO入試)の学修計画書について理解するために重要なポイントを最後に記載していきます。

  • 総合型選抜の学修計画書は、受験生が大学での学びをどのように展開するかを示す重要な書類です。志望する大学の教育理念やカリキュラムを理解し、それに沿った内容を盛り込むことにより、大学側に自分がどれだけその大学にフィットするかをアピールできます。
  • 学修計画書は、入学後にどのように学びを進めたいかを示し、大学側に学生の学びに対する真剣さや将来のビジョンを伝える役割を持っています。将来のキャリアビジョンを明確にし、その達成に向けた学修計画を示すことで、長期的な視野を持っていることを示しましょう。
  • 自分らしい内容にするためには、自己分析が不可欠です。まず自分の強みや興味を深く理解し、それを学修計画書に反映させましょう。自分の特性を活かした具体的な学修プランを提示することで、試験官に強い印象を与えることができます。
  • 受験生は学修計画書の基本的な枠組みを理解し、テンプレートを活用することで、自分自身の考えをしっかりと反映させることができます。
  • 志望理由書と学修計画書は両者が補完し合うように構成することが鍵です。志望理由書で述べた目標を学修計画書でどのように実現するかを具体的に示すことで、より説得力のある説明が可能となります。

各項目で紹介した情報を参考にし、あなたが総合型選抜(AO入試)の学修計画書についてより深く理解し、志望校合格への道を切り開くのにお役立ていただければ幸いです。

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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