作成日: 2025/2/06 更新日:2025/2/06
看護師になるには?仕事の内容や高校生がとるべき行動を徹底解説

この記事で学べること
- 看護師とは何か
- 仕事内容
- 高校卒業後の進路
- 看護師になるにあたって高校生に役立つ経験
看護師は、患者のケアや医療のサポートを通じて社会に貢献できる重要な職業です。しかし、看護師になるためには、どのようなステップを踏めばよいのでしょうか?
この記事では、看護師として働くための仕事の内容や必要な資格、そして高校生が目指すために取るべき具体的な行動について徹底的に解説します。
将来、看護師を目指す方々に向けて、進路選択から資格取得までの道のりを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
看護師とは

看護師とは、医師の指示の下で、患者の健康管理や病状の改善を目指し、医療の現場で活躍する専門職です。看護師には一般的に「准看護師」と「看護師」の2つの資格が存在し、必要な学習期間や業務内容が異なります。
准看護師は2年間の学校教育を経て資格を得られる一方、看護師は4年間の大学教育が必要です。看護師は准看護師よりも高度な医療行為を行うことが許可されています。
項目 | 准看護師 | 看護師 |
資格の取得方法 | 都道府県知事の免許 | 看護師国家試験合格後、国家資格取得 |
教育課程 | 2年間の看護学校(専門学校など) | 3年制専門学校、4年制大学など |
業務内容 | 限られた医療行為が許可される | 幅広い医療行為が許可される |
医療行為の範囲 | 看護業務の補助的役割が中心 | 点滴、注射、処置など、高度な医療行為も含まれる |
役割 | 主に看護師の補助業務 | 独立して患者のケアや診療補助を行う |
法的制限 | 高度な医療行為に制限がある | 制限なく、医師の指示のもとで医療行為を行う |
免許更新 | 免許の更新は不要 ただし結婚するなどして名字が変わったときは更新が必要 | 看護師資格は更新不要(国家資格として保持) ただし結婚するなどして名字が変わったときは更新が必要 |
勤務先 | 主に医療施設や介護施設で勤務 | 医療施設全般(病院、クリニック、訪問看護など) |
待遇・給与 | 看護師よりも低めのことが多い | 准看護師よりも高いことが多い |
看護師になるには、文部科学大臣または厚生労働大臣指定の4年制大学、3年制の短大・専門学校を卒業し、看護師国家試験に合格して看護師資格を取得する必要があります。
2年制の看護系学科やコースも存在はしますが、2年制で目指せるのは都道府県知事発行の免許である「准看護師」です。准看護師は将来的に看護師資格取得へ一本化する方向性で検討されているため、「看護師」を目指すほうがよいでしょう。
仕事内容

看護師と一言で言っても、その仕事内容は多岐にわたります。医師の診察にもとづき、診療や治療の補助を行い、病気やケガなどで不自由な生活を送る患者さんに対して、看護を提供するのがメインのお仕事です。
看護師の仕事内容として具体的には、以下が挙げられます。
仕事内容 | 解説 |
---|---|
問診 | 患者の症状や健康状態を聞き取り、診療の参考にするための業務。 |
点滴・注射 | 薬剤を直接血管に投与することで、効果を迅速に発揮させる治療方法における業務。 |
与薬 | 医師の指示に基づき、患者に適切な薬を投与する業務です。 |
食事・排尿介助 | 食事の支度や摂取のサポート、排尿や排便の介助を行うことで、患者の日常生活を支える業務。 |
検温・脈拍数・血圧測定 | 患者の体温、脈拍、血圧を定期的に測定し、健康状態をモニタリングする業務。 |
患者移送 | 患者を診察室、手術室、検査室などへ安全に移送する業務。精神的ケアも必要。 |
座位訓練・体位交換 | 座位の維持や定期的な体位の変更を通じて、圧迫症状の防止や体調管理を行う業務。リハビリ業務。 |
看護師になるためには、これらの多岐にわたる業務をこなすための専門知識と技術、そして何よりも患者さんの心情に寄り添う思いやりの心が求められます。
看護師国家試験とは

ここでは看護師になるために突破しなければならない国家試験について説明します。概要を知っておくことで看護師になるために心構えができます。
参考:
項目 | 内容 |
試験の概要 | 看護師として必要な知識・技術が備わっているかを確認するための国家試験。 |
試験科目 | 基礎看護学(看護の基本的な知識) 臨床看護学(患者に対する看護技術や応用) |
試験形式 | 筆記試験選択式問題(150問程度) |
出題内容 | 基礎看護学: 看護理論、医学・薬学の基礎知識、看護倫理、看護の歴史 臨床看護学: 病気別看護、感染管理、薬物投与、緊急時の対応、看護過程など |
重要な知識領域 | 患者ケア(看護計画と実行) 医療倫理(患者の人権やプライバシー) コミュニケーション(患者・スタッフとの対話) 臨床判断(適切な看護を提供するための判断力) |
合格基準 | 約60%~70%の正解率 |
試験実施時期 | 毎年2月実施、合格発表は3月下旬 |
試験準備のポイント | 過去問題を解く 基礎知識の習得 実習で学んだことを復習 |
試験地 | 全国各地の指定会場(全国各都道府県で実施) |
願書配布期間 | 毎年10月中旬~11月初旬 |
出願期間 | 毎年11月中旬~12月初旬 |
受験手数料 | 約6,000円~7,000円(年度によって異なる可能性あり) |
出題・配点 | 出題数: 240問 配点: 各科目に均等に配点され、総合得点で評価される |
看護師資格取得までのステップ

ここでは看護師資格取得までのステップ(4年制大学バージョン)を、わかりやすく表にまとめました。
ステップ | 内容 |
1.高校卒業 | 高校を卒業後、進学の準備を始める。理系科目(生物、化学、数学など)の理解が求められる。 |
2.看護学部のある4年制大学に進学 | 看護学部や看護学科がある4年制大学に進学。大学によっては看護学科がある場合と、看護学部が独立している場合がある。 |
3.大学での学び(1~2年目) | 基礎看護学や医学、薬学、解剖学、看護技術、看護倫理などの学問を学ぶ。医療の基礎知識を身につける。 |
4.実習(2年目~3年目) | 学外実習が始まる。病院やクリニックなどの医療機関で実際の看護業務を体験し、技術を習得。 |
5.進級と学びの深化(3年目) | 実習を重ねつつ、看護学の高度な知識と技術を学ぶ。患者ケアに関する理論と実践の融合を深める。 |
6.実習(3年目~4年目) | さらに複雑な実習に取り組み、さまざまな専門分野での看護技術を実践する。 |
7.卒業論文作成(4年目) | 看護学の専門的なテーマで卒業論文を作成。卒業のために必要な最終課題を提出。 |
8.卒業 | 看護学部または看護学科を卒業し、学士号を取得。学問的に看護師としての基盤が整う。 |
9.看護師国家試験の受験資格取得 | 卒業後、看護師国家試験を受験する資格を得る。 |
10.看護師国家試験 | 看護師国家試験に挑戦。試験内容は、看護の基礎知識、臨床実践、倫理・法的問題など。 |
11.国家試験合格 | 国家試験に合格し、看護師としての資格を得る。 |
12.合格後の免許申請手続き | 国家試験合格証書をもとに必要書類を整え、都道府県の担当部署に免許申請を行い、審査後に免許証が交付される手続きを行います。 |
13.看護師免許証取得 | 国家試験合格後、看護師免許証を交付され、正式に看護師として働くことができる。 |
4年間の学びを通じて、看護師として必要な基礎から応用までの知識と技術をじっくり習得できる学びの深さ
高校生が看護師になるには|高校卒業後の進路

看護師になるには、高校卒業後どのような進路を選べば良いのでしょうか。主な進路は以下のとおりです。
- 看護系専門学校・短期大学に進学する
- 看護系の4年制大学に進学する
それぞれ見ていきましょう。
看護系専門学校・短期大学に進学する
卒業後の進路として、「看護系専門学校・短期大学に進学する」ことが挙げられます。進学することで看護師になるために必要な知識や技術を習得できます。
看護師になるには2年制ではなく3年制の専門学校・短大を卒業する必要があります。
専門学校や短期大学を選ぶメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 3年制なので1年早く看護師として働ける
- 看護師としての実習が多い
看護師になると決めている人は、専門学校や短期大学を選ぶとよいでしょう。
看護系の4年制大学に進学する
高校卒業後、看護師を目指す上で一般的な進路は看護系の4年制大学への進学です。この進学ルートを選ぶことで、高度な看護知識と技術を身につけるだけでなく、保健師や助産師などの看護師以外の医療職への道も広がります。
大学を選ぶメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- じっくりと看護師についての知識を学べる
- 看護師以外の将来も考えられる
- 初任給が専門学校卒よりも良い
看護師になるか迷っている人は、大学を選ぶのがよいでしょう。
次の章では看護系の学校に合格するためのポイントをお伝えします。
看護系の4年制大学に合格するためのポイントを受験方式別に解説

看護系の4年制大学に入学するにはどのような受験方式とポイントがあるのでしょうか。一般受験のケースを想定した主なポイントは以下のとおりです。
- 一般入試
- 推薦入試・総合型選抜
それぞれ見ていきましょう。
一般入試
看護系の学校に合格するためには、試験科目の重点的な勉強が不可欠です。特に生物や化学といった自然科学系の科目は、看護師の専門性の基礎となるため、これらの科目の深い理解が求められます。
過去問題の解析を通じて試験の傾向を掴み、効率的な対策を立てることが合格への近道です。
また一般受験の場合は、面接がある場合は少ないのですが実施がある場合は自己PRの準備も重要であり、自分の強みや看護師になりたい理由を明確に伝えることが必要です。
推薦入試・総合型選抜
推薦入試や総合型選抜(旧AO入試)を活用することは、看護系の学校に合格する上で有効な手段の一つです。推薦入試や総合型選抜の入試では、学業成績だけでなく、個人の特性や社会での活動が評価されるため、自身の強みを生かすことができます。
特にコミュニケーション能力やチームワークなど、看護師に求められる人間力を示す絶好の機会です。推薦入試や総合型選抜の入試を利用するには、早期からの情報収集と自己分析が重要であり、具体的な経験やエピソードを用いて自己PRを行うことが合格の鍵を握ります。
次の章では看護師を目指す高校生に役立つ経験についてお伝えします。
看護師を目指す高校生に役立つ経験2選

看護師を目指す高校生に役立つ経験はどのようなものがあるのでしょうか。以下に役立つ経験を3つまとめます。
- 病院や介護施設のボランティアや高校生向けの看護体験に参加する【病院実施】
- 部活動や委員会活動に積極的に参加する
それぞれ見ていきましょう。
病院や介護施設のボランティアや高校生向けの看護体験に参加する【病院実施】
看護師を目指す高校生向けに実施される病院の看護体験プログラムは、看護師の日常業務を疑似体験する貴重な機会です。
看護体験プログラムに参加することで、以下のメリットがあります。
- 実際に病院で働く看護師の業務を間近で観察し、看護師としての適性を確認することができる
- 看護技術の基本、例えばバイタルサインの測定なども体験でき、具体的な業務の理解を深められる
- 医療スタッフとのコミュニケーションやチームワークを経験することで、必要なスキルや対応力を学べる
上記の体験は、看護師の理解が深まるため、将来の看護師としてのキャリアを真剣に考える上で、有益なものとなります。
部活動や委員会活動に積極的に参加する
部活動や委員会活動は、看護師を目指す高校生にとって、社会で必要とされるスキルを学ぶ場として重要です。積極的に参加することで、コミュニケーションスキルやチームワーク、リーダーシップなど、看護師としての基本的な能力を身につけることができます。
また、多様な人々との関わり合いは、看護師としての協調性や配慮を学ぶのに役立ちます。人々との関わり合いの経験は、学業だけでは得られない貴重なものであり、看護師としての多角的な視点やスキルを養うために有効です。
看護師を目指す高校生に役立つ経験を理解した上で、次の章では看護師に興味がある人が抱く疑問について見ていきましょう。
高校生が看護師になるための卒業後の進路を選ぶ際の注意点

看護師になるための進路選択として、短期大学、大学、専門学校にはそれぞれ特徴があります。以下に、それぞれの違いを表にまとめました。
項目 | 短期大学 | 専門学校 | 4年制大学 |
学位・資格 | 看護短期大学卒業後、看護師国家試験受験資格 | 看護専門学校卒業後、看護師国家試験受験資格 | 看護学士(学士号)取得後、看護師国家試験受験資格 |
学習期間 | 3年 | 3年(または2年) | 4年 |
カリキュラム | 基礎的な看護技術と知識を学ぶ | 実践的な看護技術と知識を学ぶ | 高度な看護学、研究、保健師・助産師資格取得可能 |
就職 | 3年で即戦力としての就職が可能 | 3年で即戦力としての就職が可能 | 大学卒業後、より多様な選択肢(研究、指導、大学院進学など) |
学費 | 比較的低い | 中程度の学費 | 高い |
卒業後の進路 | 看護師として即就職、専門的な分野で働く | 看護師として即就職、特定分野で働く | 看護師以外にも、保健師・助産師なども目指せる |
メリット | 学費が比較的安く、短期間で看護師になれる | 実践的な知識を身に付けやすい | 高度な知識と技術を学べ、資格の選択肢が多い |
デメリット | 学位が取れない(看護学士は得られない) | 学位が取れない(看護学士は得られない) | 学費が高く、時間がかかる |
短期大学と専門学校は、どちらも3年制が基本で、すぐに看護師としての実践に役立つ技術を学べます。どちらも看護師国家試験の受験資格を得ることができますが、学位(学士号)は取得できません。
4年制大学は、より高度な看護学や研究を学ぶことができ、保健師や助産師などの資格も取得可能です。学費は高めですが、看護学士号が取得できる点が特徴です。
向いている人の特徴

看護師に向いている人の特徴として以下のような例が挙げられます。
特徴 | 詳細 |
人と接するのが好きな人 | 患者や同僚とのコミュニケーションが得意で、対人関係を楽しむことができる。患者のニーズに応えることに喜びを感じる。 |
体力や精神的な強さがある人 | 長時間の勤務や身体的に負担のかかる業務をこなすことができ、困難な状況でもストレスに強く冷静でいられる。 |
責任感が強く、冷静に対応できる人 | 緊急時でも冷静に判断し、チームや患者に対して責任を持って行動できる。どんな状況でも誠実に仕事に取り組む姿勢が求められる。 |
看護師に向いている人にはいくつかの特徴があります。まず、「人と接するのが好きな人」は、患者やその家族、さらには医療スタッフとのコミュニケーションが重要な仕事です。看護師は、患者の不安や痛みを理解し、寄り添うことが求められるため、人と接することを楽しみ、積極的に関わることができる人が向いています。
次に「体力や精神的な強さがある人」は、看護師として長時間の勤務や体力的にきつい業務をこなす必要があります。病院内では急を要する処置が求められる場面も多いため、心身ともに強く、ストレスの多い環境でも冷静に対応できる能力が不可欠です。
さらに「責任感が強く、冷静に対応できる人」も重要な特徴です。看護師は患者の命や健康に直接関わる仕事であり、緊急時には迅速かつ的確な判断が求められます。そのため、どんな状況でも冷静に対処し、責任を持って行動できることが大切です。
これらの特徴を持つ人は、看護師として非常に適性が高いといえるでしょう。
看護師という職業のメリットと注意点
看護師には様々なメリットがある一方、覚悟しておいたほうが良いこともあります。以下の表で詳しく解説します。
メリット | 注意点 |
国家資格なので一生働ける 看護師は国家資格を持つ職業であり、資格を取得すれば一生涯にわたり働くことができます。高齢になっても医療現場での活躍が期待されるため、安定したキャリアを築けます。 | 夜勤や不規則な勤務がある 看護師はシフト勤務が一般的で、夜勤や不規則な勤務時間が必要な場合があります。これにより生活リズムが不規則になることもあります。 |
全国どこでも就職可能 看護師は全国どこでも就職できるため、転職や引っ越し後も仕事を見つけやすいです。また、医療施設は多岐にわたるため、さまざまな場所で勤務できます。 | 体力的・精神的に負担が大きいこともある 看護師の仕事は肉体的な負担が大きく、長時間の立ち仕事や患者の移動介助などで疲れやすいです。また、精神的にも患者やその家族との接触でストレスを感じることがあります。 |
夜勤手当などがあり、給与水準が高い 看護師は夜勤手当や深夜勤務の手当てがつくことが多く、給与水準が高めであるため、安定した収入が得られます。 | 患者さんとの関わりにおいてストレスを感じることがある 患者の病状や家族とのコミュニケーション、時には急変する事態に対処するため、ストレスが溜まりやすいこともあります。これが感情的に負担になる場合もあります。 |
よくある質問

看護師に興味がある高校生はどんなことを疑問に思うのでしょうか。よく抱く疑問とその回答を記載していきます。
文系の高校生でも看護師になれるの?
文系の高校生も、自分の強みを生かして大学で学習に励み、看護師国家試験に合格することで看護師になることができます。
看護師を目指すためには、理科系の高校生が優位に思われがちです。しかし、看護師に必要な知識や技術は看護学校や大学で学ぶことができます。
また、看護師の仕事は医療知識だけでなく、患者さんとのコミュニケーション能力や理解力、思いやりの心など、人間性も重要視されます。これらは文系の教養を持つ高校生が持っている可能性もあります。
文系や理系関係なく看護師を目指せるので、看護師になるためにも、あなたにあった進路を選択しましょう。
必要な偏差値はどのくらい?

偏差値は私立大学、公立大学の大学から専門学校まで様々な進路があり、学校によって大きく異なるため、比較した具体的な数値を挙げることは難しいです。看護師を目指せる学校の選択肢は多いため、求められる偏差値が高すぎない学校もあります。
偏差値に自信がない場合でも、あなたの状態にあう学校を目指せるでしょう。
看護師になるためには高校は普通科に通っている必要があるの?
高校で何科を選ぶかは重要ではありません。普通科の高校を卒業してから看護師になることはできます。
普通科の高校に進学する場合、理系科目を選択しておくと、看護師を目指す上で有利になることがあります。ただし、文系でも看護師を目指すことは十分可能です。
受験科目として、理系科目を設けているところもあるためです。また、理系科目ができると進学後の勉強がスムーズになるというメリットもあります。
まとめ

本記事では、看護師の概要、高校卒業後の進路、高校生に役立つ経験までを詳しく解説しました。
その中でも、看護師に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 看護師とは、医師の指示の下で、患者の健康管理や病状の改善を目指し、医療の現場で活躍する専門職
- 看護師になるには、文部科学大臣または厚生労働大臣指定の4年制大学、3年制の短大・専門学校を卒業し、看護師国家試験に合格して看護師資格を取得する必要がある
- 短大や専門のメリットは、学費が安い・3年制なのでスムーズに看護師として働けるなどが挙げられる
- 大学のメリットは、じっくりと看護師についての知識を学べる・看護師以外の将来も考えられるなどが挙げられる
- 看護師を目指すなら、看護体験・ボランティア・部活動を積極的に行うとよい
この記事を通して、看護師の全体像をつかみ、あなたの学びの参考になれば幸いです。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。