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作成日: 2025/2/26 更新日:2026/5/12

看護学部では何を学ぶ?4年間のカリキュラム・取れる資格・就職先・大学選びを高校生向けに解説

看護学部では何を学ぶ?4年間のカリキュラム・取れる資格・就職先・大学選びを高校生向けに解説

「看護師になりたいけど、大学の4年間で何を学ぶのかイメージできない」

「看護学部で取れる資格の種類が分からない」

「どの大学を選べばいいか基準が分からない」

看護学部への入学を志望する高校生がよく抱く疑問や悩みです。

この記事では、大学受験を控えた高校生に向けて、以下の内容をまとめて解説します。

  • 看護学部の4年間で学ぶ内容(カリキュラムの流れ)
  • 取得を目指せる資格(看護師・保健師・助産師)
  • 卒業後の就職先と働く環境
  • 大学選びの具体的な確認ポイント
  • 総合型選抜・年内入試での受験対策

看護学部に興味がある高校生が抱きやすい疑問とそれに対する回答も掲載していますので、最後までご覧ください。

この記事のポイントをまとめた「看護学部のポイントガイド」を、年内入試ナビの無料会員向けに配布中です。👉無料でガイドを受け取る

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

  • 1 看護学部とはどんな学部か
  • 2 看護学部の4年間で学ぶ内容
    • 2-1 1〜2年次:基礎科目と専門基礎科目
    • 2-2 2〜3年次:専門看護学と領域別実習
    • 2-3 4年次:統合実習と看護師国家試験対策
  • 3 取得を目指せる資格
    • 3-1 看護師
    • 3-2 保健師
    • 3-3 助産師
  • 4 卒業後の就職先
    • 4-1 病院・医療機関
    • 4-2 診療所・クリニック
    • 4-3 介護・福祉施設
    • 4-4 企業・学校・保健センター
  • 5 看護学部に向いている人
    • 5-1 人の体と健康に関心がある人
    • 5-2 責任をもって行動できる人
  • 6 看護学部のある大学の選び方
    • 6-1 看護師国家試験の合格率
    • 6-2 取得できる資格の種類
    • 6-3 実習環境(附属病院・実習施設の有無)
    • 6-4 学費と奨学金制度
  • 7 【受験生必見】看護学部は総合型選抜・年内入試でも狙える
    • 7-1 総合型選抜で看護学部を目指す際の対策
    • 7-2 ① 志望動機を体験ベースで語る
    • 7-3 ② 看護・医療の基礎知識を身につける
    • 7-4 ③ 受験形式と出願条件を確認する
  • 8 よくある質問(Q&A)
    • 8-1 Q. 看護学部と看護学科はどう違いますか?
    • 8-2 Q. 4年制大学と専門学校・短大ではどう違いますか?
    • 8-3 Q. 数学・理科が苦手でも看護学部に進めますか?
    • 8-4 Q. 看護学部の総合型選抜では何が評価されますか?
  • 9 まとめ
    • 9-1 受験に向けた次のステップ

看護学部とはどんな学部か

看護学部は、看護師をはじめとする医療職を目指すために、医療と看護の専門知識を学ぶ学部です。

患者のケア技術だけでなく、人体の仕組みや病気の知識、心のケアまで幅広く学ぶため、医療現場で必要な力を総合的に身につけられます。

学ぶ内容は、次のように多岐にわたります。

学ぶ分野
内容
基礎医学
人体の構造、病気の仕組み
看護技術
患者ケア、看護実習
薬学
薬の作用や管理
心理・倫理
患者対応、医療倫理
公衆衛生
地域医療、予防医療

このように、看護学部では「患者を支えるために必要な知識」を幅広く学びます。

専門技術だけでなく、人と向き合うための理解も深められるのが特徴です。

また、大学によっては看護師だけでなく、保健師や助産師の国家試験受験資格を目指せる場合もあります。

  • 看護師:患者の療養生活を支える
  • 保健師:地域の健康づくりを支援する
  • 助産師:出産や母子のケアを行う

将来の進路に合わせて資格取得の選択肢が広がる点も、看護学部の大きな特徴です。

なお、大学によっては「看護学部」の中に看護学科がある場合もあれば、医学部や保健学部の中に看護学科が設置されている場合もあります。

名称は異なっても学べる内容に大きな差はありませんが、附属病院の有無や実習環境には違いがあります。

志望校を選ぶ際は、学部名だけでなく次のような点を確認することが大切です。

  • 取得できる資格
  • 実習先の充実度
  • 附属病院の有無
  • 他学部との連携体制

看護学部は、看護師国家試験の合格を目指すだけでなく、医療現場で求められる実践力を養う学びの場です。

卒業後は病院だけでなく、クリニックや介護施設、在宅医療など幅広い現場で活躍できるため、人の健康を支える仕事に就きたい人に適した学部です。

看護学部の4年間で学ぶ内容

看護学部のカリキュラムは下記の4つで構成されています・

  • 基礎科目
  • 専門基礎科目
  • 専門科目(看護学)
  • 臨地実習

学年が上がるにつれて、座学から実習へと比重が移っていく構造になっています。

1〜2年次:基礎科目と専門基礎科目

1〜2年次は、看護学の土台となる基礎的な知識を学ぶ期間です。

教養科目(人文・社会・自然科学)と並行して、医療職として必要な専門基礎科目を学びます。

専門基礎科目では以下の内容を学びます。

  • 人体の構造と機能(解剖学・生理学):骨格・筋肉・臓器・神経系などの構造と働きを学ぶ
  • 疾病の成り立ちと回復の促進(病理学・薬理学):病気のメカニズムと治療・薬の基礎知識を学ぶ
  • 健康支援と社会保障制度:医療制度・社会保障・公衆衛生の仕組みを学ぶ
  • 基礎看護学:看護の歴史・理念・倫理と、バイタルサイン測定や清潔ケアなど基本的な看護技術を学ぶ
  • 心理学・コミュニケーション論:患者との関係構築に必要な対話の知識と技術を学ぶ

1〜2年次の段階でも、学内の演習室(シミュレーターや人体模型を使った実技練習)や病院・福祉施設への短期見学実習が行われる大学が多くあります。

座学で得た知識を早期に実際の場で確認することで、学習の理解が深まります。

2〜3年次:専門看護学と領域別実習

2年次後半から3年次にかけて、看護の専門領域ごとに分かれた授業と実習が中心になります。

学ぶ専門看護学の領域は以下の通りです。

  • 成人看護学:成人期の疾患・手術・慢性疾患を持つ患者への看護
  • 老年看護学:高齢者の身体的・認知的変化に応じた看護
  • 小児看護学:乳幼児から思春期までの子どもへの看護と発達支援
  • 母性看護学:妊娠・分娩・産褥期の女性と新生児への看護
  • 精神看護学:精神疾患を持つ患者への関わり方と心理的支援
  • 地域・在宅看護学:病院外(在宅・地域)での看護と多職種連携

各領域では講義と演習を経た後、実際の医療機関・福祉施設・地域での臨地実習が行われます。

実習では指導教員や臨床指導者のもとで実際の患者に関わり、看護計画の立案・実施・評価を体験します。

4年次:統合実習と看護師国家試験対策

4年次は学びの総仕上げの時期です。これまで学んだ知識と技術を統合し、複数の領域をまたいだ複合的な看護実践を行う統合実習が行われます。

  • 看護の統合実習:チーム医療の中での看護師の役割を担い、複数の患者を同時にケアする実践
  • 卒業研究・ゼミナール:看護の課題をテーマに文献を調査し、論文・発表をまとめる
  • 国家試験対策:大学主導の試験対策授業、模擬試験、演習を通じて国家試験に備える

4年次後半は国家試験(毎年2月実施)に向けた学習が主軸となります。

大学の国家試験合格率は大学選びの重要な指標の一つです。

令和6年実施の第113回看護師国家試験の合格率は、全体で87.8%、新卒者に限ると93.2%でした(厚生労働省)。

取得を目指せる資格

看護学部では、看護師国家試験の受験資格が全員に与えられます。

大学によってはさらに保健師・助産師の国家試験受験資格も取得できます。

看護師

看護師は、患者の病状観察・医療処置の補助・日常生活の援助・退院支援など、医療現場の中核を担う職種です。

病院の病棟・手術室・救急・外来のほか、訪問看護・介護施設・学校など、活躍の場は幅広くあります。

看護師国家試験の概要は以下の通りです。

項目
内容
受験資格
看護師養成課程(4年制大学・3年制短大・3年制専門学校)の卒業
試験時期
毎年2月中旬〜下旬
合格発表
毎年3月下旬
試験科目
人体の構造と機能
疾病の成り立ちと回復の促進
健康支援と社会保障制度
基礎看護学
成人看護学
老年看護学
小児看護学
母性看護学
精神看護学
地域・在宅看護論
看護の統合と実践(全11科目)
形式
筆記試験(マークシート方式)必修問題・一般問題・状況設定問題

看護師国家試験は年に1回しか実施されないため、大学選びの段階から国家試験合格率が高い大学を選ぶことが、合格への近道となります。

保健師

保健師は、地域住民や企業の従業員を対象に、病気の予防・健康づくりを支援する職種です。

病気を「治す」ではなく、病気に「ならない」ための活動を担います。

保健師の主な活動内容は以下の通りです。

  • 市区町村や都道府県の保健センターでの健康相談・保健指導
  • 企業の健康管理センターでの従業員健診・ストレスチェック対応
  • 学校や保育施設での健康管理支援
  • 感染症対策・母子保健・精神保健などの公衆衛生活動

保健師国家試験を受験するには、看護師国家試験の受験資格を取得した上で、保健師養成課程を修了する必要があります。

4年制大学の多くは看護師・保健師の両方の受験資格が取得できるカリキュラムを設けていますが、助産師と異なりすべての学生が対象となるケースと、選択制となるケースに分かれます。

志望大学のカリキュラムを事前に確認することが必要です。

助産師

助産師は、妊娠・出産・産後の女性と新生児のケアを専門に行う職種です。

正常な分娩介助を単独で行える唯一の医療職です。

助産師の主な業務は以下の通りです。

  • 妊婦健診・保健指導・出産準備サポート
  • 正常分娩の介助と産後ケア
  • 母乳育児支援・新生児ケア
  • 産後うつなど母親のメンタルヘルス支援

助産師になるには、看護師国家試験の受験資格を取得した後、助産師養成課程(大学の助産師専攻・専攻科・大学院など)を修了し、助産師国家試験に合格する必要があります。

学部段階で助産師養成課程を設けている大学(定員が限定的)と、大学院・専攻科への進学が必要な大学があります。

助産師を目指す場合は、学部選びの段階で対応カリキュラムの有無を確認することが重要です。

卒業後の就職先

看護師資格を持つ卒業生の就職先は、病院・診療所・施設など多岐にわたります。

自分がどのような患者・環境で働きたいかによって、就職先の選択は大きく変わります。

病院・医療機関

病院は看護師の就職先として最も多く、全就業看護師の約6割が病院に勤務しています(厚生労働省「衛生行政報告例」)。

病院内には以下のような配属部署があります。

  • 病棟(一般・ICU・HCU・救急・外科・内科・精神科など)
  • 手術室・中央材料室
  • 外来・救急外来
  • 訪問看護ステーション(病院附属)

大学病院・急性期病院は症例数が多く専門性を磨ける環境がある一方、急変対応や夜勤などの負担も大きい場合があります。

就職後のキャリアパスとして、認定看護師・専門看護師などの上位資格取得を目指す人は、教育体制が整った規模の大きな病院を選ぶことが多いです。

診療所・クリニック

診療所(クリニック)は病院に比べて患者数が少なく、特定の患者と継続的に関わる仕事です。

診療所・クリニックで働く看護師の業務は以下の通りです。

  • 診察の補助(問診・バイタル測定・処置の補助)
  • 患者への説明・指導
  • 医師との連携・情報共有
  • 受付・医療事務との協力

夜勤がない診療所が多く、勤務時間が規則的な点が特徴です。

内科・小児科・整形外科・皮膚科など診療科ごとの専門的な知識が求められます。

介護・福祉施設

高齢化の進展に伴い、介護老人保健施設・特別養護老人ホーム・グループホームなどでの看護師需要が高まっています。

介護・福祉施設での看護師の役割は以下の通りです。

  • 入居者の日常的な健康管理・服薬管理
  • 急変時の対応と医師への連絡
  • 介護職員への医療的指導・連携
  • 看取りケアの支援

医療処置の頻度は病院より低い一方、入居者と長期的に関わる仕事の性質があります。老年看護学や地域・在宅看護学を深めた学生が進む選択肢の一つです。

企業・学校・保健センター

保健師資格を持つ場合、企業の健康管理センター・市区町村の保健センター・学校(養護教諭免許と組み合わせる場合)への就職が選択肢に加わります。

  • 企業の産業看護師:従業員の健康診断管理・ストレスチェック面談・職場環境改善提案
  • 市区町村の保健師:乳幼児健診・母子保健・精神保健・高齢者支援
  • 学校の養護教諭:児童・生徒の健康管理・保健教育(看護師資格と養護教諭免許の両取得が必要)

いずれも土日休み・日勤のみのケースが多く、ライフスタイルに合わせた働き方ができる職場として選ぶ人もいます。

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看護学部に向いている人

看護学部では、4年間を通じて医療・看護の専門職として必要な姿勢を育てます。

以下のような特性がある人は、学部の学びや卒業後の仕事において強みを発揮しやすい傾向があります。

人の体と健康に関心がある人

看護師の仕事は、患者の身体状態を正確に観察し、変化を医師・他のスタッフに報告することから始まります。

そのため、人体の仕組みや病気のメカニズムを理解しようとする知的好奇心が欠かせません。

看護学部では以下のような科目が必修となります。

  • 解剖生理学(人体の構造と機能)
  • 薬理学(薬の働きと副作用)
  • 病態生理学(病気の原因と進行)
  • 検査学(血液・画像などの検査の読み方)

これらは暗記量が多く、内容の難易度も高い分野です。体や健康への関心がベースにある人の方が、学習への動機づけを維持しやすいと言えます。

責任をもって行動できる人

看護師の判断・行動は患者の安全に直結します。

処置の手順を誤る・情報の伝達を怠るといったミスが、患者に重大な影響を及ぼす場面があります。

看護の現場で責任ある行動が求められる具体的な場面は以下の通りです。

  • 薬の投与量・投与経路の確認(ダブルチェック)
  • 患者の容体変化の観察と早期報告
  • 申し送り(交代時の情報引き継ぎ)の正確な実施
  • 転倒・転落などの事故予防対策

責任感が強く、確認作業を怠らない習慣を持つ人は、看護師として適した素地があります。

体力があり、夜勤に対応できる人

病院勤務の看護師は、シフト制・夜勤を含む変則的な勤務形態が標準です。

立ち仕事が多く、患者の体位変換や移送など身体的な負荷も伴います。

一般的な病棟勤務の勤務形態の例は以下の通りです。

  • 日勤:8時〜17時頃
  • 準夜勤:16時〜1時頃
  • 深夜勤:0時〜9時頃
  • 2交代制(12〜16時間勤務)を採用する病院もある

体力・体調管理が仕事の継続に直結します。

高校生のうちから運動習慣や生活リズムの管理を意識することが、看護師としての長期的なキャリアにつながります。

看護学部のある大学の選び方

看護学部のある大学は国公立・私立合わせて全国に300校以上あります。

大学選びでは以下のポイントを確認することが、入学後の学習環境と卒業後のキャリアに影響します。

看護師国家試験の合格率

国家試験合格率は、大学の教育の質・試験対策サポートの充実度を測る客観的な指標です。

合格率の高い大学は、カリキュラムの質だけでなく、模擬試験・補講・個別指導などのサポート体制が整っている場合が多いです。

大学を比較する際は以下の点を確認します。

  • 各年度の国家試験合格率(大学公式サイトに掲載されていることが多い)
  • 新卒合格率と既卒合格率の内訳
  • 合格率が複数年にわたって安定しているか

単年の合格率だけでなく、過去3〜5年の推移を確認することで、安定性のある教育体制かどうかを判断できます。

取得できる資格の種類

看護師資格に加えて保健師・助産師の受験資格が取得できるかどうかは、大学によって異なります。確認すべき点は以下の通りです。

  • 保健師養成課程:全員履修か選択制か(選択制の場合は希望者全員が取れるか、定員があるか)
  • 助産師養成課程:学部内に設置されているか(大学院・専攻科への進学が必要な場合も多い)
  • 養護教諭免許(2種):対応カリキュラムを持つ大学かどうか

将来の選択肢を広く持ちたい場合は、複数資格の取得に対応した大学を選ぶことが有効です。

実習環境(附属病院・実習施設の有無)

看護学部の学習では、実習の質と量が卒業時のスキルに直結します。

大学附属病院がある場合、実習の機会が確保されやすく、大学と実習先の連携が密接です。

実習環境を確認するポイントは以下の通りです。

  • 附属病院の有無と規模(総合病院か専門病院か)
  • 実習施設の種類(急性期病院・地域病院・施設・訪問看護など)
  • 実習先との距離(通学・移動の負担)
  • シミュレーション教育設備の充実度(学内演習室の設備)

実習の質と量は学校案内・オープンキャンパスで確認でき、在学生への質問が最も確実な情報収集方法です。

学費と奨学金制度

看護学部の学費は、国立大学と私立大学で大きく異なります。

区分
年間授業料の目安
4年間合計の目安
国立大学
約53万円
約212万円
私立大学
約100万円〜
約400万円〜

(参考:e-Gov 国立大学等の授業料標準額)

私立大学の場合、学校独自の奨学金制度・入試成績優秀者への授業料減免制度を設けているケースがあります。

また、病院奨学金(就職を条件に病院が学費を貸与・返済免除する制度)を活用する学生も多くいます。

経済的な条件も含めて複数の大学を比較することが必要です。

【受験生必見】看護学部は総合型選抜・年内入試でも狙える

看護師・保健師・助産師を目指す受験生にとって、一般入試だけが選択肢ではありません。

看護学部・看護学科を持つ大学の多くが、総合型選抜(AO入試)や公募推薦入試を実施しています

看護系は「なぜ看護師を目指すのか」という動機と、医療・人への関心を選考で問われることが多く、学力試験だけでは測れない人物像を重視した選抜方式と相性のよい分野です。

年内(9〜12月)に合格を決めることで、入学後の学習に向けた準備期間を確保したり、精神的なゆとりを持って4月を迎えたりできます。

総合型選抜で看護学部を目指す際の対策

看護学部の総合型選抜では、学力だけでなく「なぜ看護を学びたいのか」が重視されます。

そのため、志望理由の深さや医療への理解をしっかり示せるかどうかが合否を左右します。

特に準備しておきたいのは、次の3点です。

対策
準備する内容
志望動機
看護を目指す理由を具体的に伝える
基礎知識
看護・医療の基本を理解する
入試確認
選考内容や出願条件を調べる

どれも早めに準備することで、面接や志望理由書の完成度が大きく変わります。

① 志望動機を体験ベースで語る

看護学部の面接で必ずといってよいほど聞かれるのが、「なぜ看護師を目指すのか」という質問です。

ここで大切なのは、抽象的な理由ではなく、自分の経験と結びつけて話すことです。

たとえば、次のような経験は志望動機につなげやすくなります。

  • 家族の入院を通して看護師の仕事を見た
  • 病院や施設でボランティアをした
  • 自分の通院経験から医療に関心を持った

こうした体験をもとに、「何を感じ、何を学びたいと思ったのか」まで説明できると、志望理由に説得力が生まれます。

看護への思いを、自分の言葉で語れるようにしておくことが重要です。

② 看護・医療の基礎知識を身につける

面接や小論文では、看護や医療に関する基本的な知識が問われることがあります。

専門的な知識までは不要ですが、医療の仕組みを理解しておくと受け答えしやすくなります。

知っておきたい内容
概要
チーム医療
医療職が連携して患者を支える仕組み
看護師と准看護師の違い
資格や業務範囲の違い
地域包括ケア
地域で医療と介護を支える体制
看護師不足
高齢化で人材需要が高まっている現状

これらを暗記するだけでなく、「なぜ必要なのか」を説明できるようにしておくと強みになります。

医療への理解があると、看護学部で学ぶ意欲も伝わりやすくなります。

③ 受験形式と出願条件を確認する

看護学部の総合型選抜は、大学によって試験内容が異なります。

そのため、志望校ごとの選考方法を早めに確認しておくことが欠かせません。

主な選考形式は以下の通りです。

選考形式
内容
書類選考
志望理由書・調査書など
小論文
医療や社会問題に関するテーマ
面接
個人面接・グループ面接
実技・適性検査
一部の大学で実施

特に面接や小論文は事前対策が必要なため、出願後に準備を始めるのでは遅くなることがあります。

募集要項を確認し、必要な準備を逆算して進めることが、合格への近道です。

よくある質問(Q&A)

Q. 看護学部と看護学科はどう違いますか?

看護学部は、看護を専門とする独立した学部です。その下に看護学科が設置される場合があります。

一方、総合大学の医学部・保健学部・人間科学部などの中に看護学科が設置されているケースもあります。

学部名に関わらず、看護師国家試験の受験資格が取得できるカリキュラムであれば、学べる内容に大きな差はありません。

大学を選ぶ際はカリキュラム・実習環境・国家試験合格率で判断することが重要です。

Q. 4年制大学と専門学校・短大ではどう違いますか?

看護師の資格取得という点では、4年制大学・3年制短大・3年制専門学校のいずれからも同じ国家試験を受験できます。

主な違いは以下の通りです。

項目
4年制大学
3年制短大・専門学校
修業年限
4年
3年
取得できる資格
看護師+保健師・助産師が取れる場合が多い
看護師のみが多い
学位
学士(看護学)
専門士・短期大学士
学費(概算)
国立約212万円〜私立約400万円〜
国立約160万円〜私立約300万円〜
大学院進学
可能
要件を満たせば可能(大卒資格が必要な場合あり)

早期就職・学費を抑えることを優先する場合は専門学校・短大が有効です。

保健師・助産師も含めた複数資格の取得・将来の大学院進学・研究職を視野に入れる場合は4年制大学が選択肢として有効です。

Q. 数学・理科が苦手でも看護学部に進めますか?

受験科目は大学によって異なります。

私立大学の看護学部では「英語・国語・理科(生物基礎・化学基礎など)」「英語・数学・理科」などのパターンが多く、数学が必須でない大学も多くあります。

ただし、入学後に解剖生理学・薬理学・統計学などを学ぶ際に、理科・数学の基礎知識が役立つ場面があります。

受験科目だけでなく、入学後の学習を見越して基礎を固めておくと授業についていきやすくなります。

Q. 看護学部の総合型選抜では何が評価されますか?

評価のポイントは大学ごとに異なりますが、共通して重視されることが多い要素は以下の通りです。

  • 看護師を目指す動機の具体性と一貫性
  • 医療・看護への関心(ボランティア経験・看護体験の有無など)
  • コミュニケーション能力・傾聴力
  • 倫理的な判断や患者への配慮についての考え方
  • 学力(調査書の評定平均・小論文の読解・記述力)

「なぜこの大学の看護学部なのか」という志望理由の具体性が、合否に大きく影響します。

大学のアドミッション・ポリシー(求める学生像)を事前に読み込んだ上で、自分の経験・考えと結びつけて語れるよう準備することが基本となります。

まとめ

この記事では、看護学部について以下の内容を解説しました。

  • 看護学部は、看護師・保健師・助産師などの医療専門職になるための知識と技術を体系的に学ぶ学部
  • 4年間のカリキュラムは「基礎科目→専門基礎科目→専門看護学→実習→統合・国試対策」の流れで構成される
  • 取得を目指せる主な資格は看護師・保健師・助産師。保健師・助産師は大学によって取得できるかどうかが異なる
  • 就職先は病院・クリニック・介護施設・保健センター・企業など多様で、資格の種類によって選択肢が変わる
  • 大学選びでは「国家試験合格率」「取得できる資格の種類」「実習環境」「学費」の4点を軸に比較する
  • 看護学部は総合型選抜・年内入試に対応した大学が多く、動機・体験・コミュニケーション力が評価される

受験に向けた次のステップ

STEP 1 自分が目指す職種(看護師のみか、保健師・助産師も含めるか)を決める

STEP 2 その職種に対応したカリキュラムを持つ大学を絞り込む → 看護学部のある大学を探す

STEP 3無料会員登録で「看護学部のポイントガイド」を受け取る → 無料で受け取る

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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