作成日: 2026/1/28 更新日:2026/1/28
海上保安官になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「海上保安官のなり方は?」
「海上保安官になるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- 海上保安官とはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- 海上保安官になるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、海上保安官に関するよくある質問にも答えています。
海上保安官に興味のある人や、海上保安官を目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
海上保安官とは

海上保安官とは、日本の海を守る海上保安庁の職員であり、海上の安全・治安・環境を守る国家公務員の一種です。
警察や消防の海上版ともいえる存在で、領海警備から人命救助まで幅広い任務を担います。
以下に海上保安官の仕事内容や給料についてまとめます。
- 海上保安官の仕事内容
- 海上保安官の給料・給与・年収
- 海上保安官のやりがい
- 海上保安官の働き方
- 海上保安官に必要な知識、資格、スキル
- 海上保安官という職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
海上保安官の仕事内容
海上保安官の仕事は、日本の海の安全と秩序を守ることです。
海上で発生するさまざまなトラブルや事故に対応し、人命の保護から治安維持、環境保全まで幅広い役割を担っています。
陸上の警察や消防に相当する業務を海上で行う、非常に責任の大きい仕事です。
以下では、海上保安官の仕事内容をまとめました。
- 海上の法執行:違法漁業、密輸、密航、不審船などの取り締まりを行い、海上の治安を維持する
- 海難救助:船舶事故や遭難事故が発生した際に、船や航空機を使って捜索・救助活動を行う
- 海上交通の安全確保:航路標識の管理や巡視を通じて、船舶が安全に航行できる環境を整える
- 海洋環境の保護:油流出などの海洋汚染事故への対応や、不法投棄の監視を行う
- 海洋調査・情報収集:海流や海底地形の調査、海上状況の把握を通じて、海の安全に関する基礎データを収集する
- パトロール:領海・排他的経済水域(EEZ)の監視、巡視船・航空機による警戒
- 国際対応:外国船舶への対応や国際的な海洋ルールに基づく連携を通じて、日本周辺海域の秩序を維持する
海上保安官は、船舶や航空機を活用しながら24時間体制で日本の海を守る専門職です。
法執行・救助・環境保護といった多岐にわたる業務を通じて、国民の安全な暮らしと海の秩序を支えています。
人命に直結する場面も多く、大きなやりがいと責任を伴う仕事といえるでしょう。
海上保安官の給料・給与・年収

海上保安官の給料・給与・年収は、公務員の給与体系に基づいています。
初任給は一般的な国家公務員と同程度ですが、勤務年数や昇進に応じて給与が上昇します。
また、危険手当や地域手当などが加算されることもあります。
平均年収は約400万から600万円と言われており、安定した収入を得ることができます。
職業情報サイトjobtagによると、海上保安官の月給は25.6万円となっています。
参照:海上保安官:jobtag
海上保安官のやりがい
海上保安官のやりがいは、「人命を守る」「国の安全を支える」という大きな使命を、最前線で実感できる点にあります。
海という過酷な現場で任務にあたるからこそ、責任は重い一方で、他の仕事では得られない強いやりがいがあります。
以下では、やりがいについてまとめました。
やりがい | 説明 |
|---|---|
人命救助に直接関われる | 海難事故や災害現場で遭難者を救助し、命を救うという大きな達成感を得られる |
国の安全と海を守る使命感 | 領海警備や不審船対応などを通じて、日本の安全を支えている実感がある |
感謝の言葉が励みになる | 救助された人やその家族から直接感謝されることが、強いモチベーションにつながる |
チームワークによる連帯感 | 仲間と協力し、困難な任務を乗り越えることで深い信頼関係が生まれる |
成長を実感できる仕事 | 毎日異なる状況や課題に対応するため、判断力・技術力・精神力が磨かれる |
安定した国家公務員の立場 | 使命感のある仕事に加え、安定した雇用環境で長く働ける安心感がある |
海上保安官は、強い責任感が求められる一方で、人命救助や国の安全確保といった重要な役割を担える、
非常にやりがいの大きな職業です。仲間との連携や感謝の言葉を通じて得られる達成感は大きいでしょう。
使命感と安定性の両方を求める人にとって、魅力的な仕事といえます。
海上保安官の働き方

海上保安官の働き方は、日本の海を24時間365日守るという使命に基づいた勤務体制が特徴です。
一般的なオフィスワークとは異なり、シフト制や海上勤務を含む独自の働き方となりますが、その分、安定した雇用環境と手厚い福利厚生が整っています。
以下では、海上保安官の働き方についてまとめました。
カテゴリー | 詳細 |
|---|---|
職種 | 海上保安官は、巡視船や航空機に乗り組み、海上での警備・救助・取締りなどを行う現場職が中心 指令業務や事務、調査・分析などの陸上勤務も担当する場合ある |
雇用形態 | 国家公務員として勤務し、給与は国家公務員の給与体系に基づく 初任給は約20万円前後からスタートし、勤続年数や階級に応じて昇給 海上勤務手当や危険手当が支給され、実際の支給額は基本給より高くなる |
働き方の特徴 | 24時間体制のシフト制 夜間や休日勤務があるが、休暇制度は整備されている 海上勤務では巡視船内での生活が必要 数日〜数週間の航海がある 航空基地勤務……パイロット・航空士・整備士など航空任務 陸上勤務……管制・情報・海図・保安部門 |
海上保安官は、24時間体制という厳しさがある一方で、国家公務員として安定した雇用と充実した待遇のもとで働ける職業です。
海上保安官に必要な知識、資格、スキル
海上保安官は、海上保安庁に勤務する国家公務員であり、日本の海と人命を守る公的な役割を担っています。
ただし、採用にあたっては人事院が実施する一般的な国家公務員試験(総合職・一般職)を受験するのではなく、海上保安庁が独自に実施する採用試験に合格することが必須です。
この試験では、学力だけでなく、海上勤務に耐えうる体力や健康状態、適性、使命感などが総合的に評価されます。
以下では、海上保安官に必要な知識、資格、スキルをまとめました。
■必要な知識
- 海洋法・国際法:領海や排他的経済水域、国際ルールに基づいた法執行を行うための基礎知識
- 海上安全・航海知識:航路、海象、気象など、船舶の安全運航に関する知識
- 救急救命・応急処置:海難事故や災害時に迅速な人命救助を行うための医療知識
- 船舶・航空機の基礎知識:巡視船や航空機の構造や運用を理解し、安全に業務を行うための知識
■必要な資格
- 海上保安庁採用試験への合格
- 海上保安学校・海上保安大学校での教育修了
- 配属や職務内容に応じた各種免許・資格(船舶操縦、通信、救急救命など)
※これらの資格は採用後の教育・訓練を通じて取得するのが一般的です。
■必要なスキル
- 体力・健康管理能力:長時間勤務や厳しい海上環境に耐えるための基礎体力
- 冷静な判断力:緊急事態でも状況を正確に把握し、適切な行動を選択する力
- コミュニケーション能力:チームで連携し、正確に情報共有を行う力
- リーダーシップ:現場で指示を出し、組織をまとめる能力
- 語学力(特に英語):国際的な海域での対応や外国船舶とのやり取りに役立つ
- 潜水技術:海難救助や水中捜索、船体点検などを行うための専門的な潜水能力
海上保安官には、専門的な知識と資格に加え、体力・判断力・協調性といった実践的なスキルが総合的に求められます。
これらは一朝一夕で身につくものではありませんが、教育機関での学びや日々の訓練を通じて着実に習得できます。
海の安全を守り、社会に貢献したいという強い意志を持つ人にとって、非常にやりがいのある職業です。
海上保安官という職業の注意点

海上保安官は、日本の海の安全を最前線で支える重要な職業ですが、その分一般的な仕事とは異なる厳しさや注意点も存在します。
志望する際には、やりがいだけでなく勤務環境や求められる覚悟についても正しく理解しておくことが大切です。
以下では、海上保安官という職業の注意点をまとめました。
注意点 | 内容 |
|---|---|
勤務時間・体制 | 24時間体制での勤務が基本となり、シフト制による不規則な生活になりやすい |
海上勤務の負担 | 巡視船での長期間の乗船や船上生活があり、陸上勤務とは異なる環境に慣れる必要がある |
天候・海況の影響 | 悪天候や荒天時でも出動する場合があり、体力的・精神的な負担が大きい |
緊急対応によるストレス | 海難事故や不審船対応など、緊迫した状況で迅速かつ冷静な判断が求められる |
高い責任感 | 人命や国の安全に直結する任務が多く、常に強い責任を伴う |
転勤・異動の可能性 | 全国各地への転勤や、場合によっては海外派遣がある |
命をかける覚悟が必要 | 危険な海上での救助や不審船対応など、任務中に命をかける覚悟が常に求められる |
海上保安官は、厳しい勤務条件や大きな責任を伴う職業ですが、その分、人命救助や海の安全確保を通じて高い達成感と社会的意義を実感できます。
注意点を理解したうえで覚悟を持って臨めば、国内外で活躍できる職業です。
海上保安官になる方法

海上保安官になるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、海上保安官のなり方の具体的なステップについて紹介します。
- 短大や大学に進学する
- 海上保安庁の採用試験を受験する
- 最終合格後、教育機関で訓練を受ける
それぞれ見ていきましょう。
短大や大学に進学する
海上保安官は進路の仕組みが特殊で、志望する立場によって入学する教育機関が分かれています。
まずは「幹部候補生」と「一般職員」のどちらを目指すかを理解しておくことが重要です。
幹部候補生を目指す場合
- 海上保安大学校で幹部候補生として養成を受ける
- 入学は人事院が実施する「海上保安官採用試験(大卒程度)」に合格することが条件
進路の例は以下のようなものがあります。
- 一般的な4年生大学を卒業
- 海上保安官採用試験(大卒程度)を受験
- 合格後、海上保安大学校で研修・教育を受ける
一般職員を目指す場合
- 海上保安学校で現場職員としての教育・訓練を受ける
- 入学は「海上保安学校学生採用試験」に合格することが条件
進路の例は以下のようなものがあります。
- 高校卒業
- 短大・専門学校・大学などへ進学(任意)
- 海上保安学校学生採用試験を受験
- 合格後、海上保安学校で研修・教育を受ける
短大や大学への進学は直接の採用条件ではありません。
基礎学力・体力を高めたうえで採用試験に臨みたい人にとって有効な進路の一つです。
海上保安庁の採用試験を受験する

海上保安官になるためには、人事院が実施する一般的な国家公務員試験ではなく、海上保安庁が独自に実施する採用試験を受験する必要があります。
試験では、教養試験や論文試験に加え、身体検査・体力検査・面接などが行われ、学力だけでなく体力や適性、使命感も総合的に評価されます。
海上での勤務に耐えられる健康状態であることが重要で、日頃から体力づくりをしておくことが合格へのポイントとなります。
海上保安官の採用試験について
海上保安庁の採用試験は、海上保安官として働くために必ず受験・合格が必要な試験です。
一般的な国家公務員試験とは異なり、海上保安庁が独自に実施しています。
以下では、採用試験と試験区分の違いについてまとめました。
進路区分 | 進学・入学先 | 入学方法(採用試験) | 教育内容 |
高卒ルート(一般職) | 海上保安学校 | 国家公務員採用試験(高卒程度)に合格 → 入校 | 船舶・航海・機関・通信・主計などの実務教育(約1年) |
大卒ルート(幹部候補) | 海上保安大学校 | 国家公務員採用試験(大卒程度)に合格 → 入校 | 指導・管理・専門知識を含む総合教育(4年本科+専攻科) |
高卒程度区分と大卒程度区分の違いは以下の通りです。
項目 | 高卒程度区分 | 大卒程度区分 |
|---|---|---|
試験レベル・出題内容 | 高校卒業レベルの基礎学力が問われる 教養試験では文章理解・数的処理・判断推理・一般知識が中心 | 大学卒業相当の学力が前提 教養試験に加え、論文試験が重視される |
受験資格・対象者 | 高校卒業(見込み)者や同等の学力を持つ人が対象 | 大学卒業(見込み)者や短大卒以上が対象 |
入庁後のキャリアスタート | 現場の実務職員としてスタート | 将来の幹部候補として育成される前提での採用 |
昇進・将来性 | 努力と実績次第で幹部になることは可能だが、時間がかかる | 幹部登用を見据えたルートで、管理職・指揮官を目指しやすい |
海上保安庁の採用試験は、学力・体力・人間性のバランスが重要な試験です。
早めに情報収集を行い、計画的に準備することが合格への近道といえるでしょう。
最終合格後、教育機関で訓練を受ける
海上保安庁では、採用後に専門教育を受けるための 2つの教育機関 を設けています。
どちらも一般的な「学校」や「大学」とは仕組みが異なり、採用と同時に国家公務員の身分を持って学ぶ教育機関です。
海上保安大学校(幹部候補生養成)
海上保安大学校は、海上保安庁の幹部職員を養成するための教育機関です。
幹部として将来組織を率いる能力と専門知識・技能を体系的に身につけます。
項目 | 内容 |
目的 | 海上保安庁の幹部職員として必要な学術・技能・リーダーシップの習得 |
所在地 | 広島県呉市 |
身分 | 採用された時点で 国家公務員 |
学位 | 学士(海上保安)(文部科学省の大学設置基準準拠) |
給与 | 在学中も国家公務員として給与支給あり(授業料不要) |
海上保安大学校で学ぶ内容の例は以下の通りです。
本科(4年間)
- 最初は一般教養を学び、その後、海上保安官として必要な専門基礎へと段階的に進みます。
- 最終的には、航海・機関・情報通信などの分野に分かれ、専門的な知識と技能を身につけます。
専攻科(本科修了後・約6か月)
- 遠洋航海実習を含む実践的な教育を通じて、現場で求められる専門技能や国際的な視野をさらに高めます。
- 教育では一般教養・専門科目に加え、実践的な訓練・実習、語学(英語)・体育なども組み込まれています。
海上保安大学校を卒業すると三等海上保安正に任官し、巡視船・基地・本庁などに配属され、現場・管理両面での業務を担当します。
海上保安学校(現場職員養成)
海上保安学校は、海上保安官として採用された一般職員を専門教育・訓練する施設です。
専門的業務に直結した技能習得を目的としています。
項目 | 内容 |
目的 | 海上保安業務に直結した知識・技能を教育・訓練 |
所在地 | 京都府舞鶴市 |
身分 | 採用と同時に 国家公務員 |
教育期間 | 1〜2年(課程による) |
給与 | 在学中も給与支給 |
教育中も国家公務員として給与が支給されます。
海上保安学校で学ぶ内容の例は以下の通りです。
- 船舶運航システム課程(航海・機関・主計コースなど/1年)
- 航空課程(1年)
- 情報システム課程(2年)
- 管制課程(2年)
- 海洋科学課程(1年)
教育では法令・海上保安概要・逮捕術など専門知識と実習・訓練が中心です。
所定のカリキュラムを修了すると現場職員として全国の巡視船・航空基地・管制部署などに配属され、海上警備・救助・交通安全確保などの業務に従事します。
海上保安官になりたい高校生の進路

海上保安官になりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 高卒で採用試験に挑戦する
- 大学に進学する
- 短大や専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
高卒で採用試験に挑戦する
海上保安官は、高校卒業後すぐに国家公務員として採用試験へ挑戦できる職業です。
高卒の場合は、人事院が実施する国家公務員採用試験(高卒程度)を受験し、合格後に海上保安庁へ採用されます。
採用後は、京都府舞鶴市にある海上保安学校で研修を受けます。
これは進学先ではなく、採用された国家公務員が専門教育を受ける研修機関で、在校中も公務員として給与を受け取ります。
航海・救難・法令知識に加え、体力訓練や規律ある集団生活を通じて、現場職員としての基礎を身につけます。
研修修了後は、全国の海上保安部署に配属され、巡視船勤務や沿岸警備などの現場業務に就きます。
若いうちから実務経験を積める点が、高卒採用の大きな特徴です。
試験では学力だけでなく、身体条件や人物面も重視されます。
- 基礎能力試験(文章理解・数的処理など)
- 身体検査・体力検査
- 面接試験
高卒採用は、早期から現場で働きたい人に向いた進路です。
経験を重ね、昇任試験に挑戦することで、将来的に指揮的立場を目指すことも可能です。
大学に進学する
大学進学は、海上保安官を目指すうえで知識・思考力・将来のキャリア形成を重視したい人に向いた進路です。
大卒区分での採用試験を受験できるため、将来的に幹部候補として活躍したい人にも適しています。
おすすめの学部・学科
- 法学部
- 国際関係学部・国際学部
- 海洋学部・水産学部
- 工学部
- 商学部・経済学部
学べる内容
- 海洋法・国際法・行政法など、海上での法執行に関わる知識
- 国際情勢や外交、英語を中心とした語学力
- 船舶や機械、通信機器に関する工学的知識
- 論理的思考力や文章力
大学に進学することで、海上保安官に必要な専門知識と幅広い教養を身につけることができます。
将来の昇進や幹部候補を視野に入れたい人、学力面でもしっかり準備したい人にとって大学進学は有力な選択肢です。
短大や専門学校に進学する
短大や専門学校への進学は、実践的なスキルや資格を身につけながら、比較的早く社会に出たい人に向いた進路です。
進学後に海上保安官を志すケースも多く、現実的なルートの一つです。
おすすめの学部・学科
- 海事・航海・船舶系学科
- 機械・電気・情報系学科
- 救急救命・防災系学科
- 国際ビジネス・語学系学科
学べる内容
- 船舶の基礎知識や航海に関する実務的な理解
- 機械・電気・通信など、巡視船や設備に関わる技術
- 応急処置や安全管理など、救助活動に活かせる知識
- 実務に直結する語学力やコミュニケーション能力
- 資格取得や体力づくりに集中できる学習環境
短大や専門学校に進学しても、海上保安官を目指すことは十分可能です。
実践的な知識や技術を身につけたうえで採用試験に挑めるため、現場で役立つ強みを持った人材として活躍できるでしょう。
おすすめの大学

以下では、海上保安官を目指せる大学を紹介します。
大学名 | 学部・学科名 | 特徴 |
東京海洋大学 | 海洋資源環境学部 海洋環境科学科 海洋資源エネルギー学科 | 海洋環境・資源の科学的知識を身につけられる国立大学 卒業者の進路に「海上保安庁」など行政機関就職実績あり 実験・実習中心の教育で海洋問題への理解を深められる コミュニケーション能力や論理的思考も育成 |
亜細亜大学 | 法学部 | 法学の基礎を体系的に学びつつ、公務員試験対策科目が充実 公務員(国家・地方)合格者を多数輩出しており、海上保安庁採用合格実績も含まれている 法律知識に基づく思考力が身につく |
ノースアジア大学 | 総合政策学部 | 公務員試験合格実績があり、国家公務員(海上保安庁含む)合格者を輩出 社会政策・法学など幅広く公務員につながる教養を習得できる 進路支援体制が整っている |
海上保安官を目指す場合、大学卒業後に採用試験に合格した後、「海上保安大学校」「海上保安学校」のいずれかに入学する必要があります。
採用試験の合格実績があるのが上記の大学です。
海上保安官を目指せるぴったりな大学は年内入試ナビで見つかる
海上保安官を目指す際に最も適した大学を探すには、年内入試ナビの利用がおすすめです。
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おすすめの短期大学・専門学校

以下では、海上保安官を目指せる短期大学や専門学校を紹介します。
学校名 | 学部・学科・コース | 特徴 |
海上保安官コース | 国家公務員(公安系)の採用試験に特化 オリジナル教材、現役公務員によるガイダンス、面接・筆記対策を受けられる |
専門学校や短期大学に進学するルートは、実務に直結する知識や試験対策を重視したい人に向いた進路です。
海や船に関する専門的な知識・技術を体系的に学べる環境や、公務員試験に特化したカリキュラムを通じて、海上保安官に必要な基礎力を効率よく身につけることができます。
大学進学に比べて実践性が高く、目的意識を持って学びやすい点も大きなメリットです。
よくある質問

海上保安官に興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
海上保安官に向いている人の特徴は?
海上保安官は、日本の海と人命を守る重要な役割を担う職業です。
そのため、学力や体力だけでなく、性格や考え方の面でも向き・不向きがあります。
ここでは、海上保安官に向いている人の特徴を分かりやすく紹介します。
特性 | 詳細 |
|---|---|
強い責任感と使命感がある人 | 海上保安官の仕事は人命や国の安全に直結し、自分の行動に責任を持つという意識が不可欠 |
人の役に立ちたいという思いが強い人 | 海難事故や災害時の救助活動など、人命救助が中心となる仕事にやりがいを感じる人に向いている |
体力や健康管理に自信がある人 | 長時間労働や悪天候下での活動があり、体力と持久力、健康管理が必要 |
緊急時でも冷静に判断・行動できる人 | 突発的な事態が多いため、冷静に状況を把握して最善の判断ができることが重要 |
チームワークを大切にできる人 | チームで行動し、仲間との連携を重視することが求められる |
規律やルールを守ることができる人 | 法律や内部規律を厳格に守り、指示や命令を正しく理解して実行できることが重要 |
不規則な勤務や厳しい環境にも前向きに対応できる人 | 24時間体制のシフト勤務や環境の変化を前向きに受け入れる柔軟性が必要 |
海や船、自然環境に関心がある人 | 海や船に興味があり、自然環境で働くことに魅力を感じる人に向いている |
海上保安官は、強い責任感と使命感を持ち、人の役に立つことにやりがいを感じられる人に向いている職業です。
体力や健康管理が求められるだけでなく、緊急時にも冷静に判断し、仲間と協力して行動できる力が重要となります。
また、不規則な勤務や厳しい環境にも前向きに向き合える柔軟性や、海や自然に対する関心も欠かせません。
これらの特徴に当てはまる人にとって、海上保安官は社会貢献度が高く、大きな誇りとやりがいを実感できる仕事といえるでしょう。
色彩検定と海上保安官にはどんな関係があるの?

色彩検定と海上保安官は、資格として直接の関係はありませんが、「色の識別」という点で間接的な関係があります。
海上保安官の業務では、ブイや灯台、航路標識、信号灯など、色によって意味が決められた対象を正確に見分ける必要があるため、採用試験の二次試験では色覚検査が行われます。
一般的には石原式色覚検査が実施され、基準を満たさない場合はパネルD15検査といった精密検査に進みます。
この検査で業務に支障がないと判断されれば、軽度の色覚異常があっても不合格になるとは限りません。
一方、色彩検定は採用試験で有利になる資格ではありませんが、色や視認性への理解を深める知識として役立つ場面はあります。
海上保安官は女性でもなれる?
はい、女性でも海上保安官になれます。
海上保安官の採用試験に性別による制限はなく、実際に多くの女性職員が巡視船、航空機、陸上部署などで活躍しています。
近年は女性専用設備の整備や勤務環境の改善も進み、現場業務から企画・国際業務まで幅広い分野で女性が配置されています。
海上保安官になるために英語は必須?

必須ではありません。
採用試験で高度な英語力が求められるわけではなく、英語が苦手でも受験・採用は可能です。
ただし、外国船対応や国際連携、海外研修などの場面では英語力が役立つため、入庁後に求められる場面はあります。
英語力は「必須条件」ではなく「あると有利なスキル」と位置づけられます。
まとめ

本記事では、海上保安官の定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、海上保安官に関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- 海上保安官とは、日本の海と人命を守る国家公務員である
- 主な仕事は、海上での巡視・警備、遭難者の捜索救助、違法行為の取り締まり、海洋環境の保全などが挙げられる
- 海上保安官に取得必須の資格は「海上保安庁採用試験」である
- 責任感が強い人・体力に自信がある人・人の役に立つ仕事がしたい人に海上保安官はおすすめ
- 海上保安官になりたい高校生は、海事・安全・公務員分野を学べる学校に進学するのがおすすめ
本記事で解説した内容は、「海上保安官のなり方ガイド」でまとめています。
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
