作成日: 2026/2/19 更新日:2026/2/19
ブックデザイナー(装丁家)になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

「ブックデザイナーのなり方は?」
「ブックデザイナーになるのに必要な資格は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、主に以下のことについて解説します。
- ブックデザイナーとはどんな職業なのか
- 仕事内容・やりがい・給料
- ブックデザイナーになるには何をすべきか
- 取得すべき資格
- 向いている人の特徴
また、ブックデザイナーに関するよくある質問にも答えています。
ブックデザイナーに興味のある人や、ブックデザイナーを目指している人に向けてわかりやすく解説しますので、最後までご覧ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
ブックデザイナーとは

ブックデザイナーとは、本の見た目や読みやすさを設計する専門職です。
表紙デザインだけでなく、本文の文字の大きさや行間、余白、ページ構成などを考え、内容が最も伝わる形に仕上げます。
著者や編集者と協力しながら、作品の世界観やテーマを視覚的に表現し、読者にとって「手に取りやすく、読みやすい本」をつくるのが役割です。
以下にブックデザイナーの仕事内容や給料についてまとめます。
- ブックデザイナーの仕事内容
- ブックデザイナーの給料・給与・年収
- ブックデザイナーのやりがい
- ブックデザイナーの働き方
- ブックデザイナーに必要な知識、資格、スキル
- ブックデザイナーという職業の注意点
それぞれ見ていきましょう。
ブックデザイナーの仕事内容
ブックデザイナーの仕事内容は、本の見た目を整えるだけでなく、内容が読み手に伝わりやすくなるよう全体を設計することです。
デザインソフトを使った作業に加え、印刷や素材への理解、関係者との調整など、幅広い工程に関わります。
以下では、ブックデザイナーの仕事内容についてまとめました。
- デザインソフトを使用し、本全体のレイアウトやページ構成を作成する
- 編集者から依頼を受けて、本の内容・狙う読者(ターゲット)・納期・予算などを打ち合わせで確認する
- 原稿や企画書を読み、その本の魅力をつかんでデザインに反映する
- タイトルや見出し、本文に適したフォントを選定する
- 本の世界観やテーマに合わせた配色(カラースキーム)を決定する
- イラストや写真、図版の配置を考え、視覚的に分かりやすく整理する
- 印刷方法や紙質、製本仕様などを考慮し、仕上がりを想定したデザインを行う
- 印刷会社から届く試し刷り(色校紙)で印刷物の色味を確認する
- クライアントや編集者の要望をもとに試作品を作成する
- フィードバックを受けながら修正を重ね、完成度を高めていく
- 完成したデータを印刷所に納品する
参考:ライターになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
ブックデザイナーは、デザイン力と実務的な知識の両方が求められる仕事です。
見た目の美しさだけでなく、読みやすさや印刷後の仕上がりまで考えながら、本の魅力を最大限に引き出す重要な役割を担っています。
ブックデザイナーの給料・給与・年収

ブックデザイナーの給料についてですが、経験やスキル、働く地域によって異なります。
一般的に、出版社やデザイン会社に勤める場合の平均年収は300万〜500万円程度とされています。
ただし、フリーランスとして活動する場合、プロジェクトベースで報酬を得るため、収入は自身の営業力や実績に大きく依存します。
職業情報サイトjobtagによると、ブックデザイナーという職業の年収は483.9万円、月給は26.4万円となっています。
ブックデザイナーの収入は、これまでの実績、出版社や編集者とのつながり、単価交渉のうむなどによって上下します。
小さな案件を積み重ねることで、業界関係者の信頼をつかみ、大きな案件につなげていくのがよいでしょう。
ブックデザイナーのやりがい
ブックデザイナーのやりがいは、自分のデザインが「本」という形になり、多くの読者の目に触れ、心に影響を与えることにあります。
作品として長く残る仕事である点も、大きな魅力のひとつです。
以下では、ブックデザイナーのやりがいについてまとめました。
やりがいのポイント | 内容 |
|---|---|
デザインが形になる達成感 | 自分が手がけた表紙やレイアウトが実際の書籍として完成し、書店や読者の手に届く喜びを感じられる |
読者の反応を実感できる | 「手に取りやすい」「読みやすい」といった評価を通じて、デザインが読書体験に影響していることを実感できる |
世界観づくりに関われる | 本を開いた瞬間から広がる世界観を、視覚表現によって演出できる |
多様なジャンルに触れられる | 小説、ビジネス書、実用書など幅広い分野の書籍に関わり、知識や感性を磨ける |
自身の成長につながる | 試行錯誤や修正を重ねる中で、デザイン力だけでなく対応力や表現力も向上する |
苦労の先にある満足感 | 締切や調整の大変さを乗り越えた後、完成本と反響を得たときの達成感は格別 |
ブックデザイナーは、地道な作業やプレッシャーと向き合いながらも、完成した本を通して大きな喜びと達成感を得られる仕事です。
アート性と実務性の両方を活かし、読者の体験を支えるクリエイティブな職業として、深いやりがいがあります。
参考:デザイナーになるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説
ブックデザイナーの働き方

ブックデザイナーの働き方は、雇用形態や勤務先によって大きく異なり、多様で柔軟性が高いのが特徴です。
自分のライフスタイルやキャリアの方向性に合わせて、さまざまな働き方を選択できます。
以下では、ブックデザイナーの働き方についてまとめました。
項目 | 内容 |
|---|---|
職種 | 書籍の表紙や本文レイアウト、装丁全体を手がけるデザイナー |
雇用形態 | 出版社や制作会社に所属する会社員、またはフリーランスとして独立する形が一般的 |
勤務先 | 出版社、編集プロダクション、デザイン事務所、フリーランスの場合は在宅や共同オフィスなど |
働き方の特徴 | プロジェクトごとにテーマやコンセプトが異なり、柔軟な発想力と対応力が求められる |
収入の傾向 | 会社員の場合は年収約300万〜500万円が目安。フリーランスは案件数や実績次第で収入に幅が出る |
キャリアの広がり | 実績や受賞歴、話題作を手がけることで知名度が上がり、高単価案件やキャリアアップにつながる |
ブックデザイナーは、安定性を重視した会社員としての働き方から、自由度の高いフリーランスまで選択肢が広い職業です。
クリエイティブな感性を活かしながら、自分らしいキャリアを築きたい人に向いている働き方といえるでしょう。
ブックデザイナーに必要な知識、資格、スキル
ブックデザイナーとして活躍するためには、デザインの技術力だけでなく、知識やスキルを総合的に身につけることが重要です。
本づくりの工程全体を理解し、関係者と協力しながら完成度を高めていく力が求められます。
以下では、ブックデザイナーに必要な知識、資格、スキルについてまとめました。
■必要な知識
- タイポグラフィや色彩理論など、デザインの基礎知識
- 印刷技術や製本工程に関する知識
- 書籍のジャンルや読者層に応じたデザイン理解
■あると有利な資格
- 必須資格は特にない
- 色彩検定やDTPエキスパートなどの資格はスキル証明として有効
- デザイン専門学校や美術系大学での学習経験が評価されることが多い
■必要なスキル
- AdobeInDesign、Photoshop、Illustratorなどのデザインソフト操作スキル
- 書籍全体の構成を考えるレイアウト設計力
- クライアントや編集者の要望をくみ取るコミュニケーション能力
- 修正や締切に対応する柔軟性と継続力
- スケジュールを遵守する自己管理能力
- 本の内容を理解してデザインに落とし込む読解力
ブックデザイナーには、専門的なデザインスキルに加え、本づくり全体を理解する知識と人と関わる力が求められます。
これらをバランスよく身につけることで、信頼されるデザイナーとして長く活躍できるでしょう。
ブックデザイナーという職業の注意点

ブックデザイナーはクリエイティブな魅力のある職業ですが、デザイン力だけでなく、仕事として継続していくための注意点も理解しておく必要があります。
プロとして安定したキャリアを築くには、制作以外の側面にも目を向けることが大切です。
以下では、ブックデザイナーという職業の注意点をまとめました。
注意点 | 内容 |
|---|---|
納期とスケジュール管理 | 書籍制作は締切が厳しく、複数案件を同時に進めることも多いため、計画的な進行管理が求められる |
予算を意識した制作 | デザインの完成度だけでなく、決められた予算内で作業を行う責任感が必要 |
収入の不安定さ | フリーランスの場合、案件数や単価によって収入が大きく変動し、安定するまで時間がかかることがある |
初期の報酬水準 | 実績が少ないうちは高い報酬を得にくく、経験を積む期間が必要 |
クライアント対応 | 要望や修正依頼に柔軟に対応しつつ、過度な要望には適切に調整する判断力が求められる |
自己管理能力 | 作業時間や体調、モチベーションを自分で管理する力が不可欠 |
著者や編集者の都合に振り回される | 著者や編集者から素材が来ないと作業できないので、その予定に振り回され、自分でスケジュール管理することが難しい場合もある |
修正対応に追われる | 細かな配置や文字組の調整など、編集者からの修正の対応に追われる。同じ場所を何度も修正することもある |
ブックデザイナーとして働くには、デザインスキルに加えて、納期管理や収入面への理解、ビジネス意識を持つことが重要です。
これらの注意点を踏まえて準備を進めることで、安定したキャリアと長期的な成長につなげることができるでしょう。
ブックデザイナーになる方法

ブックデザイナーになるにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、ブックデザイナーのなり方の具体的なステップについて紹介します。
- デザインの基礎を学ぶ
- 書籍デザインの知識を深める
- ポートフォリオを作成する
- 出版社・制作会社に就職、またはアシスタントになる
- 実績を積み、仕事の幅を広げる
それぞれ見ていきましょう。
デザインの基礎を学ぶ
ブックデザイナーを目指す第一歩は、デザインの基礎を体系的に身につけることです。
見た目の美しさだけでなく、読みやすさや情報の伝わり方を意識した設計力が求められます。
特に、次のような基礎要素の理解は欠かせません。
- タイポグラフィ(文字の読みやすさや印象を整える技術)
- レイアウト(情報を整理して配置する構成力)
- 配色(本の雰囲気やテーマを表現する色の選び方)
- 文字のサイズ、行間、書体の調整(長時間読んでも疲れにくい紙面づくり)
- 挿入する写真・イラストの選定や配置(内容を補足し、視覚的な理解を助ける工夫)
また、制作現場ではデザインソフトの操作スキルも必要です。
主に使用されるソフトには次のようなものがあります。
- Adobe InDesign(誌面のレイアウト作成)
- Illustrator(図版や装飾の作成)
- Photoshop(写真の補正や加工)
これらは専門学校や大学で学べるほか、独学やオンライン講座でも習得できます。
基礎知識を理解したうえで、実際に手を動かして制作を繰り返すことが上達につながります。
書籍デザインの知識を深める

一般的なグラフィックデザインと異なり、書籍デザインには出版分野ならではの考え方や用語があります。
表紙だけでなく、扉、本文、奥付までを含めた一冊全体の構成を設計し、長時間読んでも疲れにくい文字組みを整えることが求められます。
制作現場では、次のような基礎用語を理解しておくと仕事の流れを把握しやすくなります。
- 装丁:カバー・表紙・帯など、本の外観全体のデザイン
- 組版:本文や見出し、図版など、本に入るすべての要素をレイアウトする作業
- DTP:パソコン上で誌面データを作成し、印刷用に仕上げる工程
- ゲラ:印刷前に内容やレイアウトを確認するための試し刷り
- ダミー(アタリ):ページ構成や分量を確認するための仮の見本
- 校正記号・用語:修正指示に使われる専門表現(トルツメ、テレコ、ルビ、イキなど)
- 色校正:カラー印刷物の色味を確認し、仕上がりを調整する作業
- 校了:すべての校正が終わり、印刷に進める最終段階
また、印刷方法や紙とインクの種類、製本工程の知識を持つことで、実際に形になることを前提とした現実的なデザインが可能になります。
日頃から実際の本を観察し、「なぜこの文字サイズなのか」「なぜこの紙が使われているのか」と意図を考えることも、理解を深める学習方法の一つです。
ポートフォリオを作成する
仕事を得るためには、自分の実力を示すポートフォリオが欠かせません。
実績がない場合でも、架空の書籍や自主制作作品を通じて、表紙デザインや本文レイアウトをまとめることができます。
その際、見た目の美しさだけでなく、なぜそのデザインにしたのかという意図を説明できることが重要です。
ポートフォリオは、ブックデザイナーとしての考え方や方向性を伝える大切な資料になります。
出版社・制作会社に就職、またはアシスタントになる

次のステップとして、出版社や編集プロダクション、デザイン事務所に就職したり、ブックデザイナーのアシスタントとして働く方法があります。
現場では、修正作業や入稿データの作成などを通して、書籍制作の流れや実務の進め方を学びます。
プロの仕事を間近で経験することで、学校や独学では得られない実践的な知識とスキルを身につけることができます。
実績を積み、仕事の幅を広げる
実務経験を重ねることで、担当できる仕事の範囲は徐々に広がっていきます。
小規模な案件から始め、さまざまなジャンルの書籍に関わることで、対応力や表現の引き出しが増えていきます。
また、編集者やクライアントからの信頼を得ることが、次の仕事につながる重要な要素です。
実績を積み重ねることで、将来的にはフリーランスとして独立する道も開けてきます。
ブックデザイナーになりたい高校生の進路

ブックデザイナーになりたい高校生の進路はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な進路について解説します。
- 大学に進学する
- 専門学校に進学する
それぞれ見ていきましょう。
大学に進学する
ブックデザイナーを目指す進路として、大学に進学する方法があります。
大学では、デザインの専門知識だけでなく、幅広い教養や思考力を身につけられる点が大きな特徴です。
将来の表現の幅を広げたい人に向いています。
おすすめの学部・学科
- 美術学部
- 芸術学部・デザイン学科・視覚デザイン系
- メディアデザイン学科
- 情報デザイン学科
学べる内容
- グラフィックデザインやタイポグラフィの基礎
- レイアウト設計や色彩理論などのデザイン理論
- DTPやデザインソフトの基礎操作
- 表現力や発想力を養うための制作実習
- デザイン史や芸術史などの理論的知識
大学進学は、理論と実践の両面からデザインを学びたい人に適した進路です。
幅広い知識を身につけることで、ブックデザインだけでなく、将来的に多様なクリエイティブ分野へ展開できる強みがあります。
専門学校に進学する
専門学校に進学する方法は、実務に直結するスキルを短期間で身につけたい人に向いています。
ブックデザイナーとして早く現場に出たい人にとって、効率的な進路といえるでしょう。
おすすめの学部・学科
- グラフィックデザイン学科
- DTPデザイン学科
- ビジュアルデザイン学科
- 出版・編集デザイン系学科
学べる内容
- AdobeInDesign・Illustrator・Photoshopの実践的な操作
- 書籍や冊子を想定したレイアウト制作
- 印刷データの作成や入稿作業の流れ
- ポートフォリオ制作や就職対策
- 現場を想定した課題制作やチーム制作
専門学校は、即戦力としてのスキルを身につけ、早くブックデザイナーを目指したい人に適した進路です。
実践中心の学びを通して、卒業後すぐに制作現場で活躍できる力を養うことができます。
おすすめの大学

以下では、ブックデザイナーを目指す方におすすめな大学を紹介します。
大学名 | 学部・学科 | 特徴 |
|---|---|---|
芸術学部 デザイン学科 | 写真・映像・デザイン分野に強みを持つ大学 グラフィックデザインや視覚表現を基礎から学べ、実制作を通じて表現力と技術力を高められる デザインソフトやDTPの基礎も学べ、出版・広告分野を目指す学生に向いている | |
芸術工学部 ビジュアルデザイン学科 | デザインと工学を融合した教育が特徴 ビジュアルコミュニケーションを重視し、グラフィック・情報デザイン・映像表現など幅広く学べる 理論と実践のバランスが良く、企画力や思考力も養える | |
美術学部 美術学科 デザイン専攻 | 少人数制による丁寧な指導が特徴の芸術大学 絵画やデザインなど幅広い美術表現を学びながら、基礎力と表現力をじっくり磨ける 作品制作を重視し、自分の表現を深めたい学生に適している |
大学に進学することは、ブックデザイナーを目指すうえで、デザインの基礎力に加え、幅広い教養や思考力を身につけられる大きなメリットがあります。
制作実習を通じて表現力を磨きながら、自分の興味や強みを見極められるため、将来の進路選択の幅も広がります。
じっくりと時間をかけて学び、自分ならではのデザインを追求したい人にとって、大学進学は有効な選択肢といえるでしょう。
ブックデザイナーを目指せるぴったりな大学は年内入試ナビで見つかる
ブックデザイナーを目指す際に最も適した大学を探すには、年内入試ナビの利用がおすすめです。
年内入試ナビは、一般選抜以外の形式で受験できる大学や受験情報をまとめたナビサイトです。
評定平均や通学可能な地域を登録すれば、現実的に合格圏内の大学や、自宅から通える範囲の大学が表示されます。
しかも、大学から「あなたに入学してほしい」というオファーをもらえる可能性もあります。
合格を十分に狙うことができ、一般受験を受けずに入学を目指せる大学がわかるので、ぜひ登録してみてください。
おすすめの専門学校

以下では、ブックデザイナーを目指す方におすすめな専門学校を紹介します。
学校名 | 学部・学科 | 特徴 |
|---|---|---|
グラフィックデザイン学科 | 基礎から丁寧に学び、発想力や表現力を段階的に身につけられる教育体制が整っている 制作実習を通して印刷物や出版物など多様な分野のデザインを学べるため、ブックデザインの基礎を実践的に習得できる 将来の進路として出版・広告・印刷業界など幅広い分野を視野に入れながら、デザイン職を目指すための土台を築ける | |
イラストレーション科 | イラストを軸に、デザインやビジュアルコミュニケーションの基礎を学べる学科 デザインソフトの操作や作品制作を通じて、書籍の挿絵や装丁に関わる表現力を養える ポートフォリオ制作や就職支援も充実している | |
アニメ・マンガ科 | マンガやアニメ表現を中心に、ストーリー構成やビジュアル表現力を学べる学科 絵で物語を伝える力を重視した教育が特徴で、キャラクター性の強い書籍やビジュアルブックのデザインに活かせるスキルが身につく |
専門学校に進学することは、ブックデザイナーを目指すうえで、実践的なスキルを短期間で身につけ、早く現場に近づける進路です。
デザインソフトの操作や作品制作を中心に学べるため、即戦力としての力を養いやすく、ポートフォリオづくりや就職対策も充実しています。
基礎から実務まで集中的に学び、制作の現場で活躍したい人にとって、専門学校への進学は有効な選択肢といえるでしょう。
よくある質問

ブックデザイナーに興味がある人はどんなことを疑問に思うのでしょうか。
よくある質問とその回答を記載していきます。
ブックデザイナーに向いている人の特徴は?
ブックデザイナーは、単に「絵やデザインが好き」というだけでなく、本の内容を深く理解し、読者の立場に立って形にできる人に向いている職業です。
創造力と同時に、地道な作業を積み重ねる姿勢も求められます。
以下では、ブックデザイナーに向いている人の特徴をまとめました。
向いている人の特徴 | 理由 |
|---|---|
本や文字を見るのが好き | 長時間、文字組みやレイアウトを調整する作業が多く、本そのものに興味がある人ほど楽しめる |
細かい作業が苦にならない | 行間や字間、余白などの微調整を何度も行うため、丁寧さが求められる |
作品の世界観を大切にできる | 内容やテーマを読み取り、雰囲気に合ったデザインを考える力が必要 |
コツコツ努力できる | 修正や試行錯誤を重ねながら完成度を高めていく仕事である |
人の意見を柔軟に取り入れられる | 編集者やクライアントの要望を受け止め、より良い形に調整する必要がある |
締切を守る責任感がある | 制作スケジュールが厳しいことも多く、自己管理能力が重要 |
ブックデザイナーに向いているのは、デザインのセンスに加えて、丁寧さや継続力、他者と協力する姿勢を持つ人です。
本の魅力を最大限に引き出すために努力を惜しまない人にとって、大きなやりがいを感じられる職業といえるでしょう。
ブックデザイナーは未経験でもなれる?

ブックデザイナーは、未経験からでも目指すことが可能な職業です。
ただし、いきなり仕事として成立するケースは少なく、まずはデザインの基礎知識やソフト操作を身につける必要があります。
専門学校や大学で学ぶほか、独学でスキルを習得し、架空の書籍デザインなどでポートフォリオを作成することが一般的なステップです。
実務経験がない場合でも、完成度の高い作品とデザイン意図を示せれば、アシスタントや小規模案件からチャンスを得られる可能性があります。
ブックデザイナーで大変なことは?
ブックデザイナーの仕事で大変な点は、細かい調整や修正が多いことです。
文字の大きさや行間、余白など、わずかな違いが読みやすさに影響するため、根気強く向き合う姿勢が求められます。
また、締切が厳しい案件も多く、スケジュール管理や集中力の維持も欠かせません。
さらに、クライアントや編集者の要望に応じてデザインを調整する必要があり、自分のこだわりと仕事としてのバランスを取る難しさもあります。
装丁家とは?

装丁家とは、主に書籍の表紙や外観デザイン(装丁)を専門に手がけるデザイナーのことです。
ブックデザイナーが本文レイアウトまで含めた書籍全体を担当することが多いのに対し、装丁家は表紙・カバー・帯など、本の第一印象を左右する部分に特化して活動します。
内容を象徴的に表現する高いデザイン力が求められ、作家性の強い仕事として評価されることも多い職業です。
DTPってなに?
DTPとは「Desktop Publishing(デスクトップパブリッシング)」の略称です。
パソコン上で本や雑誌などの印刷物のレイアウトを組み、印刷用のデータを作成する作業のことを指します。
文字や写真、図版を配置し、読みやすい誌面として整えていく工程を指します。
ブックデザインと関係の深い分野ですが、一冊の本づくりの中では「デザイン」と「DTP」を別の人が担当することもあります。
デザイナーが表紙や誌面のコンセプト・見た目を設計し、その指示に沿ってDTPオペレーターが実際のページを組み上げていく形です。
また、レイアウト作業に特化したDTP専門職として働く人もいます。
【DTPで行う主な作業】
- 文字の大きさやフォントの設定
- 行間や余白の調整
- 写真やイラストの配置
- ページ全体のレイアウト作成
- 印刷用データの作成・入稿準備
【デザインとDTPの役割の違い】
項目 | 主な役割 |
デザイン | 表紙や誌面の見た目・コンセプトを考える |
DTP | 指示に基づいて文字や画像を配置し、印刷データを完成させる |
ブックデザイナーは、デザインからDTPまで一貫して担当する場合もあれば、デザインのみを担当し、組版作業はDTP専門職に引き継ぐ場合もあります。
出版業界ではこのように役割分担が行われることも多く、DTPは独立した専門スキルとして位置づけられています。
まとめ

本記事では、ブックデザイナーの定義から仕事内容・給料・やりがい・なり方・向いている人の特徴までを解説しました。
解説した中でも、ブックデザイナーに関する重要なポイントを最後に記載していきます。
- ブックデザイナーとは、本の表紙や本文レイアウトなどを通して、内容が伝わりやすく魅力的に見えるよう設計する職業である
- 主な仕事は、表紙・装丁デザイン、本文レイアウト設計、フォントや配色の選定、写真やイラストの配置、印刷・入稿データの作成などが挙げられる
- ブックデザイナーに取得必須の資格は「特にない」が、色彩検定やDTP関連資格などはスキルの証明として役立つ場合がある
- 本・デザインが好きな人、細かい作業をコツコツ続けられる人にブックデザイナーはおすすめ
- ブックデザイナーになりたい高校生は、デザインや美術、グラフィックデザイン、DTPなどを学べる大学・短大・専門学校に進学するのがおすすめ
本記事で解説した内容は、「ブックデザイナーのなり方ガイド」でまとめています。
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ブックデザイナーのなり方・必要な資格・仕事内容を解説
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この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。
