年内入試ナビ

作成日: 2025/2/05 更新日:2025/2/05

総合型選抜(旧AO入試)に受かったら何をするべき?合格後の過ごし方や入学までの流れを解説

総合型選抜(旧AO入試)に受かったら何をするべき?合格後の過ごし方や入学までの流れを解説

総合型選抜(旧AO入試)に合格した後に、どのように過ごせば万全な状態で大学生活をスタートできるようになるのか分からない、という悩みを抱えていませんか。

そこで、このページでは、総合型選抜に合格した後の有意義な過ごし方について詳しく解説します。

また、合格してから入学するまでの流れや、合格後の過ごし方についてよくある質問への回答もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

総合型選抜(旧AO入試)の合格後の過ごし方

総合型選抜(旧AO入試)の合格後の過ごし方

総合型選抜(旧AO入試)に合格した後は、以下のように過ごすことをおすすめします。

  1. 大学の課題を終わらせる
  2. 大学で必要な勉強を先取りしておく
  3. TOEICなどの英語検定試験で高得点を取れるようにする
  4. 高校の友達と遊ぶ
  5. アルバイトを始める

ここからは、それぞれの過ごし方について詳しく解説します。

大学の課題を終わらせる

大学の課題を終わらせる

総合型選抜(旧AO入試)に合格した学生には、大学側から何かしらの課題が課されるのが一般的です。

内容や分量は大学や学部・学科によって異なりますが、課題を早めに終わらせることで、余裕を持って大学入学までの時間を過ごせるようになります。

大学で必要な勉強を先取りしておく

次の2点に取り組むと大学の授業での理解度が大きく上がります。

  • 入学予定の学部・学科と関連する高校までの科目の内容を復習する
  • 大学の学部に関連する学部生向けの基礎入門書を読む

総合型選抜(旧AO入試)に合格した後も、他の受験生が一般入試に向けて勉強している間に、大学で必要な勉強を先取りし、入学前に差をつけておきましょう。

なお、大学の学習では、レポートやプレゼンテーションが必須になります。そのため、パソコンスキルを磨いてレポートやプレゼンテーション作成の練習をするのがおすすめです。

WordやExcel、PowerPointの基本操作を学び、レポートの書き方やプレゼン資料の作り方を練習しておくと役立ちます。

TOEICなどの英語検定試験で高得点を取れるようにする

TOEICなどの英語検定試験で高得点を取れるようにする

学部にかかわらず、大学入学後も英語学習は続きます。そのため、英語力を伸ばしておくことが大切です。

特に、英語力を証明するTOEICは大学のクラス分けに使われるケースがあり、高得点を取っていると就職活動で有利になることもあるので、必要に応じて入学前に対策しておきましょう。

また、交換留学などを希望する場合はTOEFLやIELTSなどで高得点を取る必要があるので、こちらも併せて対策しておきましょう。

大学入学後は何かと忙しくなりがちです。そのため、比較的時間に余裕のあるうちに英語の勉強に取り組むことをおすすめします。

高校の友達と遊ぶ

総合型選抜(旧AO入試)に合格した後は、進路が既に確定した高校の友達と遊べるうちに遊んでおくことをおすすめします。なぜなら、別の大学に進学すると、必然的に会う機会が少なくなってしまうからです。

卒業前に高校の友達と遊んで、高校生活最後の素敵な思い出をたくさん作りましょう。ただし、まだ受験が終わっていない友達を遊びに誘うのはその友達の受験勉強の妨げになる恐れもあるので、声をかける相手は選ぶことも大切です。

アルバイトを始める

アルバイトを始める

総合型選抜(旧AO入試)に合格した後にアルバイトを始めると、お金を貯めたり社会経験を積んだりできます。大学に入ると、サークルに入ったり新しい友達と遊んだりするためのお金が必要になる場面が多いです。

そのため、アルバイトを始めてお金を貯めておくことで、やりたいことにお金をかけられるようになります。ただし、校則でアルバイトは禁止している高校が多いので、校則を確認することが必要です。

無事に大学に合格してから入学するまでの流れ

総合型選抜(旧AO入試)に合格してから入学するまでの流れ

総合型選抜(旧AO入試)に合格してから入学するまでの流れは以下のとおりです。

  1. 学費を支払う
  2. 必要書類を提出する
  3. 新生活の準備をする

ここからは、それぞれのステップについて詳しく解説します。

学費を支払う

学費を支払う

総合型選抜(旧AO入試)に合格しても、指定された期日までに入学金を納めないと、入学を辞退したとみなされてしまいます。

そのため、大学を併願していて入学の権利をキープしておきたい場合は、必ず指定された期日までに入学金を支払うようにしましょう。

また、進学先が決定した後は、初年度授業料などの学費を大学指定の口座に振り込む必要があります。こちらも締切日が定められているので、必ず期日までに支払いましょう。

学費納入の方法や取り決めの詳細は大学によって異なるので、よく確認した上で対応することが大切です。

必要書類を提出する

入学するには、学費を支払うだけでなく、指定された書類の提出も必要です。一般的には、以下の書類の提出が求められます。

  • 入学手続きに関する書類
  • 卒業見込証明書または高等学校卒業程度認定試験合格証明書
  • 住民票
  • 預金口座振替依頼書・自動払込受付通知書 

必要書類は大学によって異なるので、しっかり確認することが大切です。特に、卒業見込証明書は申請してから発行されるまで数日かかるケースが多いので、スケジュールに余裕を持って準備することをおすすめします。

新生活の準備をする

新生活の準備をする

遠方の大学に進学して一人暮らしを始める場合は、新生活の準備も必要です。新居や家具・家電などの準備は、新生活が始まる前に進めておかなければなりません。

例年、1月〜3月は不動産屋が繁忙期に入り、良い物件はすぐに埋まってしまう傾向があります。そのため、総合型選抜(旧AO入試)に合格したら早めに物件を決めることが大切です。

なお、入学式の前には新入生向けのオリエンテーションや説明会があり、学部のガイダンスや奨学金制度などの重要な内容が説明されます。

そのため、大学のWebサイトや送付された資料などをしっかり確認し、見逃さないようにしましょう。

総合型選抜(旧AO入試)の合格後の過ごし方についてよくある質問

総合型選抜(旧AO入試)の合格後の過ごし方についてよくある質問

ここからは、総合型選抜(旧AO入試)の合格後の過ごし方に関連してよくある疑問と回答をご紹介します。

総合型選抜(旧AO入試)の合格発表日はいつ?

総合型選抜(旧AO入試)の合格発表日はいつ?

総合型選抜(旧AO入試)の合格発表のタイミングは大学によって異なりますが、多くの大学では11月以降に行われます。

合格するとすぐに入学手続きなどの案内が送られてくるので、諸手続きの締切と併せて募集要項で必ず「合格発表のタイミングはいつなのか」を確認してください。

なお、総合型選抜の1期に落ちて2期や3期で受験する場合は、12月から1月にかけて合格発表が行われることが多いです。

また、共通テストの結果を踏まえて合否が判定される場合は、1月下旬から2月上旬にかけて最終合格者が発表されます。

このように、合格発表のタイミングは若干異なりますが、いずれの場合も一般入試より早く合格が決まるので、入学後を見据えた過ごし方を心掛けましょう。

参考記事:総合型選抜の受験スケジュールの詳細はこちら

総合型選抜(旧AO入試)でA大学に合格した後で一般入試でB大学に挑戦し、A大学への入学を辞退することはできるの?

総合型選抜(旧AO入試)では、合格したら他の大学に入学できない「専願」を出願条件に定めている大学があります。専願で合格した場合は、原則として合格後は入学を辞退できません。

逆に、併願が認められている場合は、一般入試で別の大学を受験して合格したら、総合型選抜で合格した大学への入学を辞退し、一般入試で合格した大学に進学できます。

ただし、入学金を納めた後に辞退しても入学金は返金されないので、注意が必要です。

総合型選抜で合格した大学への入学金や学費の納入期日が一般入試の合格発表日より早いと、納めた入学金や学費が無駄になる可能性があるので、出願時にしっかり確認しましょう。

参考記事:専願と併願の違いに関する特集ページ

総合型選抜(旧AO入試)の面接で合格後の過ごし方を聞かれたときの回答は?

総合型選抜(旧AO入試)の面接で合格後の過ごし方を聞かれたときの回答は?

総合型選抜(旧AO入試)の面接で合格後の過ごし方を聞かれた際は、大学で学びたい分野や研究テーマを示したうえで、そのための準備を進める意向を伝えましょう。

例えば、関連する書籍を読んだり、資格の取得を目指したりする姿勢をアピールすると効果的です。

まだ受験が終わっていない同級生との関わりで意識すべきこととは?

まだ受験が終わっていない同級生との関わりで意識すべきこととは?

総合型選抜(旧AO入試)の合否は早い段階で決まりますが、ほとんどの同級生は一般入試を控えており、焦りや不安を感じていることが多いです。

そのため、友人の立場を考えて受験や遊びの話は避け、プレッシャーをかけないように配慮することを意識しましょう。

なお、ナーバスな時期に励ましの言葉をかけることで友人の焦りや不安を軽減しようとすると、既に進路が決まった人の上から目線などと思われかねません。そのため、そっと静かに見守るのが無難です。

まとめ

まとめ

このページでは、総合型選抜(旧AO入試)で合格した後の過ごし方について詳しく解説しました。これまで取り上げてきた内容の中でも、特に重要なポイントを以下にまとめました。

  • 総合型選抜の場合は早い時期に合否が決まるため、大学入学までの時間を有意義に過ごすことが大切です。
  • 早めに課題を終わらせたり入学後に必要な勉強を続けたりして時間を有効活用しましょう。
  • 大学によって入学手続きの詳細は異なるので、よく確認することが重要です。
  • 一人暮らしを始める場合は、早い段階で物件を決めることが大切です。
  • 専願の場合は、原則として合格後は入学辞退ができません。

このページの内容を踏まえて準備万端な状態で入学し、大学生活の良いスタートダッシュを決められるようにしましょう。

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


Recommend

今のあなたが狙える大学


Recommend

少し頑張れば目指せる大学