地域探究・貢献入試の対策について
面接がないので、基本的に勉強(小論文+共通テスト)ができる人材が合格しやすいです。
地域の課題に対してNPOや行政と連携し、ボランティア、インターンなどで活動実績を残してきた人とってはチャンスが大きいでしょう。課題レポートは書き方を指定してくれていますので、素直にその通り記載すれば良いと思います。
また、二次試験についても、地域の課題についての解決策を書かせるものが多いので、これまでにそのような活動を行なって背景知識を持っている受験生にとってはやりやすい試験だと言えます。120分の総合試験(筆記)が実施されます。2023年度の試験内容は以下の通りです。
・課題レポートで取り上げた地域の課題とその解決案や展望に対し、志望学部の3つのポリシー(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)を踏まえた上で、大学の授業や課外活動を通して何を学ぼうと想定しているか601〜800字で述べる
・日本の人口減についての記事と人口や地域別就業率などについての図表を読み、具体的な地域を取り上げてあなたの考える課題と解決策、今後の展望を801〜1000字以内で述べる
人口統計などの表を読んで地域の課題と解決策を述べる問題は複数の年度で出題されているため、過去問や類似問題を解いて対策しておくべきでしょう。
また、自身の課題レポートに対しての問いも2022年度、2023年度と続けて出題されています。そのため、課題レポートを改めて読み直し、内容を精査しておくことも重要です。
そして、地域探究・貢献入試の最終選考は大学入学共通テストです。学部によって指定科目は異なりますが、全学部で300点満点中240点以上が合格基準となっており、8割以上の得点が必要となります。法学部では外国語(100)、国語(100)、地歴公民または数学(100)の300点満点となっています。
最終選考は得点が高い人から順に合格させる試験ではなく、人数に関係なく合格点に達していれば合格で達していなければ不合格になる試験です。そのため、8割以上取れるように万全の試験対策をすることが重要です。
こう考えると、本入試は倍率が非常に高い上に共通テストも必要なので、本来一般入試を中心に考えている地方の受験生がチャンスを増やすために受験するのが良いと思います。
FACT選抜の対策について
人間科学は心理学をはじめとした、文理融合の学問であるため、国語、理科、英語がそれぞれ程々にできる人材を求めています。これらをバランス履修している人材が少ないため、倍率が低いのです。
合格するためのポイントは、事前課題と二次試験につきます。事前課題では実験レポートが課され、二次試験ではその課題についての論述が課されます。
2023年度の事前課題は、感じられる時間の長さ(主観的2分)を朝と夕方に測り、結果や気が付いたことをレポートにまとめ、さらに感じられる時間の長さはどのような条件によって影響を受けるのか考えをまとめて実験することです。
二次選考の論述試験では、事前課題の研究結果の要点を述べる問題と時間に関する実験の結果を見て論述する問題などが出題されています(参照:2023年度 早稲田大学 人間科学部 総合型選抜 FACT選抜 【論述試験】 問題冊子)。
そのため、対策方法としては過去問で出題傾向を確認し、実際に実験をしてあなたの考えを文章にまとめる経験を積むことが有効でしょう。学校内外での理科系の探究学習に積極的に取り組んでみるのもおすすめです。
いずれにせよ、この事前課題は助言者がいるのといないのとで全く違う結果になるので、自分が作成したレポートは必ず理科系の人に見てもらい、その後の二次選考でどのような課題が出るのかを予想することが合格に大きく近づきます。短期集中の特訓で合格しやすい試験だと言えます。