年内入試ナビ

作成日: 2025/2/04 更新日:2025/2/04

総合型選抜(旧AO入試)で難しいこと、気をつけるべきことは何か?総合型選抜難易度や大学の倍率の平均も解説

総合型選抜(旧AO入試)で難しいこと、気をつけるべきことは何か?総合型選抜難易度や大学の倍率の平均も解説

大学を総合型選抜(旧AO入試)で受験しようとした場合、何が難しいのかという疑問が湧きますよね。

そこで本記事では、大学受験の総合型選抜(旧AO入試)が難しいと言われる理由や大学の倍率の平均などについて具体的に詳しく解説していきます。

受験生がよく抱く疑問とその回答も掲載していますので、最後まで読み進めて総合型選抜(旧AO入試)の難易度についての理解を深めましょう。

この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

総合型選抜(旧AO入試)とはどんな入試なのか

総合型選抜とはどんな入試か

総合型選抜(旧AO入試)は、大学が掲げるアドミッションポリシー(求める学生像)に合致した受験生を選抜することを目的としています。

学力試験だけではなく、受験生の多様な能力や意欲を評価する入試方法です。一般的な試験とは異なり、学業成績だけでなく、課外活動やリーダーシップ、志望動機、自己PRなども重視されます。受験生は、提出書類(志望理由書や活動報告書など)や面接を通じて自分をアピールし、選考基準に合った人物かどうかを評価されます。

この入試では、大学が求める人物像に合った学生を選び、単なる学力だけではなく、将来の学問や社会活動に対する意欲やポテンシャルも見極めることを目的としています。そのため、日々の学業や部活動、ボランティア活動など、幅広い活動経験が評価の対象になります。

また、大学によって選考基準や試験内容が異なるため、受験生は、志望する大学に合わせた対策が重要です。

総合型選抜(旧AO入試)が難しいとされる理由

総合型選抜が難しいとされる理由

総合型選抜(旧AO入試)は、一般的に次の理由により、受験生にとって難しいとされています。

評定平均が重要視される

総合型選抜(旧AO入試)では、学力試験だけでなく、評定平均も非常に重要な要素です。評定平均が高いことは、単に学力が高いだけでなく、日々の学習や自己管理ができている証となります。特に、難関大学では、出願時に一定の評定平均を求められることが多く、その基準は大学や学部によって異なります。

また、総合型選抜では、学業成績がその人の基盤を示す重要な指標となるため、1年次からの学業成績を常に高い水準で保つことが求められます。これを達成するためには、日々の学習を大切にし、自己管理を徹底することが欠かせません。

事前に準備すべきことが多い

事前に準備することが多い

総合型選抜には、事前に準備すべきことが非常に多いため、計画的に進める必要があります。具体的には、次のような準備が求められます。

志望理由書の作成

志望理由書は、受験生がなぜその大学を選んだのか、どのように学びたいのかを伝える重要な書類です。

自己PRの準備

自分の強みや経験をどのようにアピールするかが大きなポイントです。

​​面接対策

面接では、コミュニケーション能力や自己表現力が求められます。

このように、スケジュール管理や様々な対策を同時並行で行うことが難しいと言われている理由です。

学力試験対策

学力試験も合格には欠かせない要素です。

これらを高いレベルで仕上げるためには、時間と労力をしっかりと投入する必要があります。準備は早い段階から始め、計画的に進めることが成功のカギとなります。学校や予備校のサポートをうまく活用し、効率的に対策を進めましょう。

選考基準が曖昧

総合型選抜では、一般入試とは異なり、選考基準が非常に曖昧であるため、どのように評価されるのかが予測しづらいという難しさがあります。選考基準は学業成績だけでなく、アドミッションポリシーとの合致、課外活動、リーダーシップ、人物評価なども加味されます。これらの評価基準は具体的には公開されていないことが多く、自分がどのように評価されるかを把握するのが難しいのが現状です。

そのため、過去の入試傾向を分析し、各大学の特徴を踏まえた準備を進めることが重要です。総合型選抜では、志望する大学・学部が求める人材像(アドミッションポリシー)に合わせて、自分の志望理由や活動実績をアピールする必要があります。

大学や学部ごとに対策が異なる

大学や学部ごとに対策が異なる

総合型選抜の難しさの一因として、大学や学部ごとに異なる対策が必要である点が挙げられます。例えば、ある大学では小論文が重視される一方で、別の大学では面接でのプレゼンテーション能力が重要視されることがあります。このように、各大学が求める資質や能力は異なるため、個別に対策を行うことが不可欠です。

志望校の特色を理解し、過去問の分析や大学説明会、先輩の体験談などを参考にして、的確な準備を行うことが重要です。各大学の選考基準に合った準備をすることで、合格の可能性を高めることができます。

点数化しにくい要素が選考の重要な要素となる

志望理由の明確さ、活動実績、コミュニケーション能力などをイメージしています。

総合型選抜(旧AO入試)と一般入試の難易度の違い

総合型選抜と一般入試の難易度の違い

一般入試と総合型選抜(旧AO入試)では次のような違いがあります。

 

一般入試

総合型選抜(旧AO入試)

合否の決め方

主に学力試験の結果で判定

学力試験、面接や小論文、課外活動の実績などを総合的に評価

求められる能力

学力の高さ

学力の高さ、個性や人間性

選考基準

比較的明確であり、過去問を中心に対策を進めやすい

大学や学部ごとに異なる選考基準が設定されていることが多く、個別に準備が必要

倍率

低め

高め

これらの違いを理解し、自分に合った入試方法を選ぶことが重要です。

総合型選抜(旧AO入試)と一般入試のどちらが難しいか

総合型選抜(旧AO入試)と一般入試のどちらが難しいかについては、一概には言えません。

なぜなら、それぞれの入試の特性と求められる能力が異なるからです。

総合型選抜では、評定平均や課外活動、志望理由書など、多岐にわたる要素で評価されます。特に自己PRや面接対策が重要で、準備に多くの時間を要します。

一方、一般入試は主に学力試験の成績で評価されます。そのため、学力試験対策に専念できる一方で、試験当日のパフォーマンスが合否に直結するため、試験対策と精神的な強さが求められます。

以上の内容を踏まえ、自分の強みや弱みを理解し、どちらの入試形式が自分に合っているかを見極めることが重要です。

総合型選抜(旧AO入試)と一般選入試の倍率の違い

総合型選抜と一般入試の倍率の違い

難易度比較の参考までに、受験生に人気のMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の倍率をご紹介します。

次の表は、2024年度入試における文学部の総合型選抜(旧AO入試)と一般入試の倍率をまとめたものです。

大学名

学科・専攻

総合型選抜(旧AO入試)の名称

総合型選抜(旧AO入試)の倍率

一般入試の倍率

明治大学

自己推薦特別入試

一般入試

文学科・文芸メディア専攻

自己推薦特別入試

34倍

5.2倍(受験者/合格者)

青山学院大学

自己推薦

一般入試

比較芸術学科

自己推薦

4.9倍

3.1倍(個別学部日程)

立教大学

文学科・文芸思想専修

自由選抜入試 

4.1倍

3.6倍(実質倍率)

中央大学

自己推薦入学試験〈専攻適性型〉

一般入試

人文社会学科・社会学専攻

自己推薦入学試験〈専攻適性型〉

5.2倍

2.5倍(学部別選抜 受験者/合格者)

法政大学

日本文学科

自己推薦入試

3.0倍

3.0倍(A方式Ⅰ日程)

具体的な倍率の違いは大学や学部によって異なりますが、このように、総合型選抜(旧AO入試)の方が倍率が高くなることが多いです。

特に、総合型選抜(旧AO入試)の場合は、合格者数が少ないほど倍率が高くなる傾向があり、倍率が20倍を超えたり、合格者数が0名だったりすることも珍しくありません。

倍率が高いからといって一概に総合型選抜(旧AO入試)の方が難易度が高いとは言えませんが、総合型選抜(旧AO入試)の方が競争が激しいことが多いです。

総合型選抜(旧AO入試)の大学別倍率の平均

総合型線bなつの大学別倍率の違い

総合型選抜(旧AO入試)の倍率は志願者数÷合格者数で算出されます。

志願者数は、総合型選抜に応募した人数のことを指します。具体的には、総合型選抜に関心を持ち、出願手続き(志願)を完了した人の数です。この段階では、試験を受ける意志を示しただけで、実際に試験を受けるかどうかはまだ確定していません。

受験者数は、実際に試験(選考)を受けた人数を指します。志願者の中から、実際に出願書類を提出し、面接や小論文などの選考試験に参加した人数です。つまり、志願者数の中から受験者数に進むのは、試験日程に参加したり、必要な手続きを経て試験を実際に受けた人たちです。

一方、一般受験の倍率は受験者数÷合格者数で算出されることが多いので、若干、総合型選抜(旧AO入試)の倍率の方が高めになる傾向があります。

ただし、総合型選抜(旧AO入試)の倍率については、書類選考や一次選考の通過者数も公表されることがあり、途中選考通過者数÷最終合格者数で算出される倍率は一般受験の倍率より低くなることがあります。

なお、一般受験の倍率は、各大学の入試情報ページの入試データにまとめられていることが多いですが、総合型選抜(旧AO入試)の倍率については、各学部のパンフレットや入試ガイドのみに記載されていることがあり、各選抜における受験者数や合格者数のみが記載されている場合がほとんどです。

そのため、総合型選抜(旧AO入試)の倍率を調べる際には、各学部のパンフレットや入試ガイドも参照し、倍率を計算するようにしましょう。

国公立大学の総合型選抜(旧AO入試)倍率の平均

国公立大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率は、大学や学部によりますが、以下で紹介する大学の平均は1.9〜4.3倍程度です。

一般的に、私立大学と比較して国公立大学の方が出願時に必要な評定平均が高いなど、出願要件が厳しいです。

そのため、私立大学と同程度の倍率であったとしても、受験生のレベルを考慮すると、実際の難易度は高いと考えておいた方が良いでしょう。

2024年度の総合型選抜(旧AO入試)の倍率の例を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

大学名

最低倍率

最高倍率

平均倍率

九州大学

1.0倍(工学部化学工学科、融合基礎工学科物質材料コース)

7.0倍(工学部融合基礎工学科機械電気コース)

3.4倍

(学校推薦型選抜と国際入試も含んだ平均倍率)

東北大学(Ⅱ期志願倍率)

3.2倍(工学部電気情報物理工学科、化学・バイオ工学科)

10.1倍 (医学部医学科)

4.3倍

新潟大学(志願倍率)

0.6倍(創生学部創生学修課程理系科目選択型)

5.0倍(工学部工学科人間支援感性科学プログラム)

1.9倍

私立大学の総合型選抜(旧AO入試)倍率の平均

しつる大学の総合型選抜の倍率の平均

今回紹介する私立大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率は1.9〜2.7倍程度です。

一般的に、有名私立大学の倍率は高く、特に人気のある学部や専攻では、受験者が多いため、倍率が高くなり競争が激化する傾向があります。

一方で、新設の学部や知名度の低い大学では倍率が比較的低いことがあります。

受験先を決める際には、以上の内容も考慮するようにしましょう。

2024年度の総合型選抜(旧AO入試)の倍率の例を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

大学名

最低倍率

最高倍率

平均倍率

立命館大学

1.0倍

(国際関係学部アメリカン大学・立命館大学国際連携学科、文学部国際コミュニケーション学域、理工学部数理科学科数学コース)

6.2倍

(スポーツ学部スポーツ健康科学科CREA方式(課題発見・解決型))

2.7倍

國學院大學

1.8倍

(文学部中国文学科、神道文化学部神道文化学科、経済学部経済学科)

3.8倍

文学部日本文学科、哲学科)

2.6倍

日本女子大学

1.0倍

(理学部数物情報科)

7.25倍

(家政学部食物学科管理専攻)

1.9倍

中堅大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率

「中堅大学」という言葉は、偏差値や難易度、学生数、就職先の評価などを総合的に見ると、難関大学よりは難易度が低く、また、専門的な分野に特化しているわけではない、幅広い分野に対応している大学を指すことが多いです。ただし、個人の目線や地域によって、どの大学が「中堅大学」に分類されるかは異なることがあります。

今回紹介する中堅大学の総合型選抜(旧AO入試)の倍率は1.5〜2.3倍程度とあまり高くない傾向にありますが、それでも競争は避けられません。

倍率が低いからといって安心するのは禁物で、志望動機書や面接など、各大学が求める要件をしっかりと満たす準備が必要です。

特に、中堅大学では多様なバックグラウンドを持つ学生を求める傾向が強く、自分の強みをアピールすることが重要です。

倍率が低めであっても、合格を勝ち取るためには徹底した準備を心がけましょう。

総合型選抜(旧AO入試)の倍率の例を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

大学名

最低倍率

最高倍率

平均倍率

東北学院大学

(A日程)

1.5倍

(文学部教育学科)

4.5倍

(経営学部経営学科)

2.3倍

女子美術大学

1.0倍

(美術学科立体アート、美術教育、芸術文化、デザイン・工芸学科環境デザイン、工芸、アート・デザイン表現学科アートプロデュース表現、共創デザイン)

2.8倍

(アート・デザイン表現学科ヒーリング表現)

1.6倍

国士舘大学

(Ⅰ期)

1.0倍

(体育学部武道学科、21世紀アジア学部21世紀アジア学科)

2.8倍

(体育学部体育学科)

1.5倍

※東北学院大学、女子美術大学は2023年度、国士舘大学は2024年度のデータ

総合型選抜での合格の可能性を上げるために必要なこと

総合型選抜での合格の可能性を上げるために必要なこと

ここでは総合型選抜での合格の可能性を上げるために必要なことをまとめます。

要素

具体的なポイント

自己分析と強みの把握

・自分の強みや興味を明確にする

・過去の経験や実績を振り返り、自己の成長を整理する

志望校の理解と自分自身のアピール

・志望校の学問的特色、理念を理解し、自分の学びたいことと合致させる

・その大学で何を学び、どのように成長したいかを具体的に示す

・アドミッション・ポリシーを理解する

活動履歴の整理と成果の具体化

・関わった活動の成果を具体的に示す(受賞歴、成果物など)

・活動を通じてどのように成長したかを述べる

・成果を具体的に数字や事例で示す

プレゼンテーション能力の向上

・面接で自分の経験や考えを簡潔かつ明確に伝える練習

・自己紹介や志望理由を自信を持って話せるようにする

・家族や友人に模擬面接をお願いし、フィードバックをもらう

早めの準備と積極的な活動

・高校生活中に積極的な課外活動に参加

・インターンシップやボランティアなど、実践的な経験を積む

・早期からの活動計画と準備が求められる

書類作成の丁寧さと信頼性

・自己推薦書や活動報告書を具体的に、誠実に記載・文章は簡潔で明確に

・事実に基づいた内容にする(嘘や誇張を避ける)

面接対策

・自己紹介や志望理由をしっかりと答えられるように準備

・過去の活動について具体的なエピソードを交えて説明

・面接での質問に自分らしく、冷静に答えるための練習を重ねる

募集要項の熟読

受験生が総合型選抜の難易度についてよく抱く疑問とその回答

受験生が総合型選抜の何度についてよく抱く疑問と回答

ここからは、受験生が総合型選抜の難易度についてよく抱く疑問へ回答していきます。

国公立大学と私立大学の総合型選抜難易度の違いとは?

国公立大学と私立大学の総合型選抜の難易度の違いは共通テストの有無と言えるでしょうk。

国公立大学では総合型選抜を受ける際に基本的に共通テストの成績が必要です。共通テストの結果が一定の基準を満たしていることが前提となり、その上で面接や小論文、自己アピールなどが評価されることになります。つまり、共通テストは国公立大学の総合型選抜において、学力を示す重要な要素です。

一方、私立大学の総合型選抜では、共通テストを必須としない場合がほとんどです。代わりに、面接やエッセイ、小論文などが重視されるため、学力よりも人物像や多面的な能力が評価される傾向があります。このように、国公立大学と私立大学の総合型選抜では、共通テストの有無が大きな違いとなっています。

総合型選抜(旧AO入試)の倍率は高い方が難しいのですか?

総合型選抜の倍率は高いほうが難しいのか

総合型選抜(旧AO入試)の倍率が高いからといって必ずしも難易度が高いわけではありません。

倍率が高い背景には、その大学・学部のそもそもの人気度・知名度や出願条件の緩さが挙げられます。

特に、総合型選抜(旧AO入試)では、学力だけでなく多様な経験やスキルが評価されるため、学力が低くても、これらをアピールすることで合格できる可能性があります。

このような特徴が魅力的であるため、出願要件が緩い大学に受験生が集中し、倍率が高くなる傾向があります。

逆に、倍率が低いからと言って簡単に合格できるわけではないので、倍率の高さだけで難易度を判断するのではなく、自分の強みを最大限に活かす戦略を立て、しっかりと準備することが重要です。

総合型選抜(旧AO入試)の倍率が高い大学や学部の特徴はありますか?

総合型選抜(旧AO入試)の倍率が高い大学や学部には次の共通する特徴があります。

  1. 人気が高い
  2. 特定の専門分野に強い
  3. 国際的なプログラムや留学制度が充実している
  4. 都市部に位置する
  5. 知名度が高い
  6. 評定平均を出願条件にしていない

大学や学部が提供する教育環境や将来のキャリアパスが魅力的だと、多くの受験生が志望するため、倍率が高いことが多いです。

具体的には、医学部や法学部などの専門性が高く将来の職業に直結する学部は、特に人気があります。

また、通学の利便性が高い大学や学部も受験生にとって魅力的なので、倍率が高くなる要因の一つです。

以上のような大学や学部は倍率が高くなる傾向にあるので、受験する際には滑り止めなども検討するようにしましょう。

総合型選抜(旧AO入試)で合格するための対策で特に難しいのは?

総合型選抜で合格するための対策で特に難しいのは何か

総合型選抜(旧AO入試)で合格するための対策で特に難しいのは、自己PRや志望理由書の作成と面接対策です。

自己PRや志望理由書は選考基準が曖昧であるため、各大学のアドミッションポリシーに合わせて何を強調すべきかを検討する必要があります。

また、他の受験生との差別化を図るためには、自分自身の強みを深く理解し、それを具体的なエピソードも交えて表現する必要があります。

面接については、予測不可能な質問に対して瞬時に対応する力が求められます。

このため、模擬面接を繰り返し行い、自己表現力を高めることが不可欠です。

これらの対策には、時間と労力がかかるため、計画的に準備を進めることが成功の鍵となります。

総合型選抜(旧AO入試)の対策を高校だけで進めるのは難しい?

総合型選抜(旧AO入試)は一般入試と異なり、多岐にわたる準備が必要です。

例えば、課外活動の実績を踏まえた自己PRや志望理由書の作成、面接対策などが求められます。

さらに、大学や学部ごとにアピールが求められるスキルや経験が異なるため、個別の対策が欠かせません。

そのため、高校の授業だけではカバーしきれない部分が多く、専門的なサポートが必要となることが多いです。

これらの準備を高校だけで行うのが難しい場合は、塾や予備校、専門の対策講座を利用することで、より効果的に準備を進めることができます。

まとめ:総合型選抜(旧AO入試)で難しいこと、気をつけるべきことは何か

まとめ

本記事では、総合型選抜(旧AO入試)の何が難しいのかについて詳しく解説しました。

その中でも、重要なポイントを最後に記載していきます。

  • 総合型選抜(旧AO入試)は、評定平均が必要で、事前に準備すべきことが多く、選考基準が曖昧であるため難しいとされていますが、難しいかどうかは個々の受験生の適性によります。
  • 総合型選抜(旧AO入試)は、学力だけでなく、自己PRや志望理由書、面接など多岐にわたる評価項目があるため、準備が大変ですが、しっかりと対策を講じることで、合格の可能性は十分にあります。
  • 特に、自分の強みや個性をアピールすることができる受験生にとっては大きなチャンスとなるので、総合型選抜(旧AO入試)が難しいと感じる場合でも、自分に合った方法でしっかりと準備を進めることが重要です。
  • 総合型選抜(旧AO入試)は一見すると自由度が高いように見えますが、その分だけ準備が大変であり、計画的な対策が不可欠です。
  • 総合型選抜(旧AO入試)では大学や学部ごとに対策が必要であり、一般入試との難易度の違いや大学別の倍率にも注目する必要があります。

この記事を通じて、あなたが総合型選抜(旧AO入試)の難易度についてより深く理解し、志望校合格にお役立ていただければ幸いです。

この記事の監修者

竹内 健登

竹内 健登

東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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