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作成日: 2025/6/16 更新日:2026/6/30

翻訳家になるには?資格・年収・仕事内容を高校生向けにわかりやすく解説

翻訳家になるには?資格・年収・仕事内容を高校生向けにわかりやすく解説

「翻訳家のなり方は?」「翻訳家になるのに必要な資格は?」

この記事では、主に以下のことを解説します。

  • 翻訳家になる方法
  • 翻訳家の年収
  • 翻訳家になるのに必要な資格
  • 翻訳家は将来なくなる仕事かどうか
  • 仕事内容・やりがい・働き方
  • 高校生の進路・おすすめの大学

翻訳家に興味のある人や、翻訳家を目指している高校生はぜひ最後まで読んでみてください。

全文で1万文字程度の長文になるので、当ページのポイントだけを知りたい方は、年内入試ナビの無料会員にご案内している以下のガイドをお受け取りください。

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この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部

年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。

目次

  • 1 翻訳家になる方法
    • 1-1 語学力を磨く
    • 1-2 翻訳トライアルに応募・クラウドソーシングで経験を積む
  • 2 翻訳家の年収はいくらですか?
    • 2-1 雇用形態・専門分野別の年収目安
  • 3 翻訳家になるのに必要な資格は?
  • 4 翻訳家は将来なくなる仕事ですか?
  • 5 翻訳家とは
    • 5-1 翻訳家の仕事内容
    • 5-2 翻訳家の専門分野
    • 5-3 翻訳家のやりがい
    • 5-4 翻訳家の働き方
    • 5-5 翻訳家という職業の注意点
  • 6 翻訳家になりたい高校生の進路
    • 6-1 4年制大学に進学する
    • 6-2 短大・専門学校に進学する
  • 7 おすすめの大学
    • 7-1 上智大学 外国語学部
    • 7-2 東京外国語大学
    • 7-3 関西外国語大学 外国語学部
  • 8 よくある質問
    • 8-1 翻訳家に向いている人の特徴は?
    • 8-2 独学で翻訳家になるには?
    • 8-3 翻訳家と通訳の違いは?
  • 9 まとめ

翻訳家になる方法

翻訳家になるために必要な国家資格はありません。

語学力と翻訳スキルを証明し、仕事を獲得することで翻訳家として活動できます。主なルートは以下の3つです。

ルート
概要
①翻訳会社に就職・登録する
翻訳会社に正社員・フリーランス登録し、仕事を受注する。最も一般的なルート
②翻訳トライアルに応募する
翻訳会社が実施する実力審査「トライアル」に合格することで、仕事を得られるようになる
③クラウドソーシングで実績を積む
CrowdWorksやLancersなどのプラットフォームで小規模な翻訳案件から経験を積む

高校生には①を目指した大学進学が現実的な出発点です。

外国語学部・国際学部・文学部などに進学して語学力を磨き、翻訳スキルを身につけた上で就職・登録を目指します。

語学力を磨く

翻訳家に求められる語学力の目安は以下の通りです。

言語
目安となる資格やレベル
英語
TOEIC 900点以上、英検1級程度が目安。翻訳の質には総合的な読解力・表現力が必要
中国語
HSK5〜6級程度。中国語検定準1級以上が目安
韓国語
TOPIK5〜6級程度
フランス語・ドイツ語
仏検・独検の準1〜1級程度

スコアよりも「正確に意味を把握し、自然な日本語(または外国語)で表現できる力」が実際の翻訳業務では重要です。

語学力だけでなく、日本語の表現力も高める必要があります。

翻訳トライアルに応募・クラウドソーシングで経験を積む

翻訳会社への登録は「トライアル(実力審査)」に合格することが条件になっていることが多いです。

トライアルでは実際の翻訳課題が与えられ、翻訳の正確さ・自然さ・スピードが審査されます。

合格率は会社・分野によって異なりますが、専門性の高い分野(医療・法律・IT)では特に高いレベルが求められます。

クラウドソーシングは、トライアル前の実績づくりとして活用するのが効果的です。

翻訳家の年収はいくらですか?

翻訳家の年収は、雇用形態・専門分野・実績によって大きく異なります。

JobTagによると、翻訳家・通訳の平均年収は約673万円です。

参照:翻訳者|JobTag(厚生労働省)

雇用形態・専門分野別の年収目安

形態・分野
年収目安
翻訳会社の正社員(コーディネーター含む)
300〜500万円
フリーランス翻訳家(一般文書・出版系)
200〜400万円
フリーランス翻訳家(産業・特許・法務)
400〜800万円
医療・製薬系翻訳家(経験者)
600〜1,000万円以上

専門性の高い分野(医療・法律・特許・金融)は単価が高く、年収も大きく上がります。

一方、出版翻訳や一般文書翻訳は競争が多く、単価が低い傾向があります。

翻訳家になるのに必要な資格は?

翻訳家に必須の国家資格はありません。

ただし、以下の資格は語学力・専門性の証明として就職・登録で評価されます。

資格
概要
英検1級
英語の総合的な語学力を証明する。翻訳家を目指す場合の目安資格
TOEIC 900点以上
英語の読解・リスニング能力を証明する
翻訳技能認定試験
日本翻訳連盟が実施する、翻訳の実務能力を評価する検定
JTF翻訳検定
日本翻訳連盟(JTF)が実施する、分野別の翻訳実力を測る検定
TOEFL・IELTS
留学・海外業務を視野に入れた英語力の証明に有効

いずれも必須ではありませんが、資格は「客観的な語学力の証明」として就職・案件獲得に役立ちます。

実際の業務では、資格より「翻訳の質」が評価の基準になります。

参照:JTF<ほんやく検定>|公益社団法人日本翻訳連盟

翻訳家は将来なくなる仕事ですか?

AI翻訳技術の急速な進歩により、「翻訳家は将来なくなるのでは」という不安を持つ人は多いです。

結論として、すべての翻訳家がなくなるわけではありませんが、一部の翻訳業務はAIに代替される可能性が高いです。

AIに代替されやすい翻訳
AI・人間共存または人間優位の翻訳
定型文書・マニュアルなど単純な翻訳
文学・映像翻訳(ニュアンス・文体が重要)
大量のデータ処理が必要な翻訳
医療・法律・特許(正確性・責任が問われる)
速報性が求められるニュース翻訳
交渉・会議の通訳(リアルタイム判断が必要)

AIが苦手とするのは、文化的なニュアンス・文脈の把握・創造的な表現です。

専門性・文学性・コミュニケーション性の高い翻訳ほど、人間の翻訳家の価値は残ります。

「AIツールを使いこなして翻訳品質を高める翻訳家」が求められる時代になってきています。

翻訳家とは

翻訳家とは、外国語で書かれた文章を日本語に訳す(またはその逆の)仕事をする専門職です。

主な役割は、原文の意図やニュアンスを損なわずに、読み手が理解しやすい形で情報を伝えることです。

書籍・ウェブサイト・ビジネス文書・映画の字幕・技術マニュアルなど、幅広いメディアの翻訳を担当します。

翻訳家の仕事内容

仕事内容
詳細
原文の精読・理解
翻訳前に原文の意味・文脈・トーンを正確に把握する
翻訳作業
原文の意味を損なわず、読み手にとって自然な訳文を作成する
用語の調査・管理
専門用語・固有名詞の一貫性を保つために用語集を作成・管理する
校正・見直し
翻訳後に誤訳・表現の不自然さがないかを確認・修正する
クライアントとのやりとり
納期・仕様の確認、質問への対応などのコミュニケーションを行う

翻訳家の仕事は「言葉を置き換える」ことではなく、「意図と文化を橋渡しする」ことです。

翻訳家の専門分野

翻訳家は専門分野を持つことで、単価と需要が上がります。

主な専門分野は以下の通りです。

専門分野
主な翻訳対象
難易度・単価
産業翻訳(IT・テクノロジー)
取扱説明書・ソフトウェア・Webサイト
中〜高
医療・製薬翻訳
臨床試験報告・添付文書・医学論文
高(医学知識が必要)
法律・法務翻訳
契約書・判決文・法令
高(法律知識が必要)
特許翻訳
特許明細書・出願書類
高(技術知識が必要)
金融・経済翻訳
有価証券報告書・IR資料・経済レポート
中〜高
出版・文学翻訳
小説・詩・エッセイ・絵本
文学性が問われる
映像翻訳(字幕・吹替)
映画・ドラマ・アニメの字幕・吹替台本
文字数制限・タイミングの技術が必要

専門分野を選ぶ際は、「語学力×専門知識の組み合わせ」が収入と需要を左右します。

翻訳家のやりがい

やりがい
詳細
言語・文化の橋渡し役になれる
異なる言語・文化をつなぎ、情報や物語を広める役割を担える
知的な作業に集中できる
言葉と格闘しながら最適な表現を追求するプロセスに知的な充実感がある
自分の翻訳が形になる
自分が翻訳した書籍・映画・製品が世に出る達成感がある
多様な分野の知識が深まる
専門分野を翻訳することで、医学・法律・ITなど幅広い知識が身につく
場所を選ばず働ける
フリーランスであればリモートで国内外どこでも働ける

翻訳家の働き方

翻訳家の働き方は、フリーランスと正社員の2つが中心です。

働き方
特徴
メリット
デメリット
フリーランス
複数のクライアントから案件を受注。自分でスケジュール管理する
働く時間・場所の自由度が高い
収入が不安定。営業・経理も自分で行う
翻訳会社正社員
翻訳業務または翻訳コーディネーター(管理職)として勤務する
安定収入・福利厚生がある
翻訳以外の業務(管理・営業)が発生することもある
社内翻訳者(インハウス)
企業の翻訳部門に所属し、社内文書・製品マニュアルなどを翻訳する
特定分野の専門性を深められる
扱う文書の種類が限られることがある

フリーランスの翻訳家が多く、仕事の量・単価はトライアル合格件数と実績で決まります。

翻訳家という職業の注意点

注意点
詳細
収入が不安定になりやすい
フリーランスの場合、案件が途絶えると収入がゼロになるリスクがある
AI翻訳との競合が進んでいる
単純な翻訳業務はAIツールに代替されつつある。専門性の高い分野への特化が重要
孤独な作業が多い
翻訳は基本的に一人で行う作業であり、コミュニケーション機会が少ない
締め切りのプレッシャーがある
納期が厳しいプロジェクトでは長時間の集中作業が求められることがある
語学力の継続的な維持が必要
言語は変化するため、最新の表現・用法のアップデートを怠ると品質が下がる

翻訳家になりたい高校生の進路

翻訳家を目指す高校生は、語学・言語・翻訳を専門的に学べる大学への進学が最も現実的な出発点です。

4年制大学に進学する

学部・学科
翻訳との関連
外国語学部
英語・中国語・フランス語など特定言語を深く学べる
国際学部
言語と文化・国際関係を横断的に学べる
文学部(英文学科・仏文学科など)
文学作品を通じて言語の深みと表現力を養える
言語学科
言語の構造・習得・比較を科学的に研究できる

大学在学中から翻訳の授業・翻訳サークル・ボランティア翻訳などで実践的な経験を積むことが重要です。

短大・専門学校に進学する

学校の種類
特徴
外国語専門学校
語学力の集中訓練と翻訳実務の基礎を2年間で学べる
翻訳専門学校・翻訳講座
社会人向けの翻訳トレーニングを受講できる。大学卒業後に通う人も多い

参考:翻訳家を目指せる大学の一覧はこちら

おすすめの大学

上智大学 外国語学部

日本トップクラスの語学教育環境を持つ大学です。

特徴
内容
多言語教育
英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・イスパニア語・ポルトガル語の6語学科がある
少人数授業
語学の授業は少人数制で行われ、実践的なコミュニケーション能力を養える
国際連携
海外大学との協定による留学プログラムが豊富に用意されている

参照:上智大学 外国語学部

東京外国語大学

国内で最も専門的に外国語を学べる国立大学です。

特徴
内容
言語の種類
世界27言語を専攻できる。マイナー言語への対応も充実している
研究環境
言語学・地域研究・翻訳理論の研究環境が整っている
就職実績
翻訳・国際機関・外交官・メディアへの就職実績がある

参照:東京外国語大学

関西外国語大学 外国語学部

関西圏で外国語を専門的に学べる大学です。

特徴
内容
英語教育
英語学科を中心に、スペイン語・中国語・韓国語なども学べる
留学プログラム
世界各地への短期・長期留学プログラムが充実している
翻訳・通訳教育
翻訳・通訳を学べる授業科目が設けられている

参照:関西外国語大学 外国語学部

よくある質問

翻訳家に向いている人の特徴は?

特徴
理由
語学が好きで、言葉のニュアンスに敏感な人
翻訳の質は「言葉への感度」で大きく変わるから
日本語の表現力が高い人
外国語を読む力だけでなく、自然な日本語で書く力が翻訳の核心だから
粘り強く調査できる人
専門用語・文化的背景・文脈を深く調べる作業が日常的に発生するから
自己管理が得意な人
フリーランスでは納期・仕事量の管理を自分で行う必要があるから
知的好奇心が旺盛な人
多様な分野の翻訳に対応するために、幅広い知識への関心が重要だから

独学で翻訳家になるには?

独学で翻訳家になる場合、以下のアプローチが有効です。

  • 語学資格(英検1級・TOEIC 900点以上)の取得
  • 翻訳の教本・通信講座での翻訳理論と実践の習得
  • クラウドソーシングでの小規模案件からの実績積み上げ
  • 翻訳会社のトライアルへの継続的な挑戦

ただし、専門分野(医療・法律・特許など)の翻訳を目指す場合は、大学・大学院での専門知識の習得が近道です。

翻訳家と通訳の違いは?

翻訳家は「書かれた文章」を別の言語に変換する職業です。

通訳は「話された言葉」をリアルタイムで別の言語に変換する職業です。

翻訳は文書・出版物・字幕など「テキスト」が対象であり、じっくり考える時間があります。

通訳は会議・交渉・スピーチなど「音声」が対象であり、瞬時の判断と発話が求められます。

参考:通訳になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説​

まとめ

この記事では、翻訳家になる方法・年収・必要な資格・将来性・仕事内容・進路まで解説しました。

重要なポイントをまとめます。

  • 翻訳家に必須の国家資格はない。語学力と翻訳スキルの実証が仕事獲得の鍵
  • 年収はフリーランス・正社員・専門分野で大きく差があり、医療・法律・特許分野は高単価
  • AI翻訳の進歩で定型翻訳は縮小傾向だが、専門性・文学性の高い翻訳は人間の需要が続く
  • 高校生には外国語学部・国際学部のある大学への進学が出発点として最適
  • 在学中から翻訳トライアル・クラウドソーシングで実績を積むことが就職に直結する
  • JTF翻訳検定など民間資格は語学力・翻訳力の客観的な証明として有効
  • まずは外国語を学べる大学のオープンキャンパスに参加し、カリキュラムと留学・翻訳実習の機会を確認してみてください。

    本記事が翻訳家の全体像を理解する参考になれば幸いです。

    翻訳家になるには?なり方・必要な資格・仕事内容を解説

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  • この記事の監修者

    竹内 健登

    竹内 健登

    東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。


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