作成日: 2025/1/17 更新日:2025/1/17
観光学とは?何を学ぶかの基本から観光学部に入学後の進路まで解説

本記事で学べることは以下の通りです。
- 観光学とは
- 本格的に学ぶためにはどのような学部・学科に進学すべきなのか
- 観光学部・学科で学ぶことや研究すること
- 観光学部・学科へ入学した後の進路やキャリア
観光学とは、観光という現象を学際的に研究する学問の一つです。観光地の開発、観光事業の経営、観光客の行動分析など、様々な角度から観光を分析し、理解することを目指します。
近年、観光業界は世界経済の重要な一部となり、その影響力は日増しに大きくなっています。その中で、観光学はますます重要性を増しており、多くの大学や短大に観光学部・学科が設置されています。
この記事では、観光学の理解からはじまり、観光学部・学科で学ぶこと、入学後の進路やキャリアを解説しています。是非、最後までご一読ください。
この記事を書いた人

年内入試ナビ編集部
年内入試ナビ編集部は、総合型選抜並びに推薦入試対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の講師経験者で構成されています。 編集部の各メンバーは社会人のプロ講師という立場で高校生の総合型選抜や公募推薦・指定校推薦対策のサポートを現役で担当しています。 メンバーの一例としては、「大学受験の指導実績が15年越えの講師や総合型選抜・公募推薦対策の専門塾を現役で運営している塾長、教員免許保有者等が在籍。 各教員の指導経験に基づいた実体験の情報をベースに年内入試関連の様々な情報を定期的に配信しています。
目次
観光学とは何か?

観光学は観光という社会現象を多角的に分析し、理解を深める学問です。それは観光地の地理、観光者の行動や意識、観光産業の経済効果、観光政策など、多岐にわたるテーマを扱います。
観光学の歴史は、20世紀初頭に始まったとされ、その起源は観光地域の地理学的な研究にあります。その後、観光者の行動や意識を調査する心理学、社会学の視点が加わり、さらに観光産業の経済効果や観光政策について研究する経済学、政治学の視点も取り入れられ、現在の観光学が形成されました。
このように多様な学問領域からのアプローチを特徴とし、そのために観光学は「融合学問」とも称されます。観光学の学びを深めることで、観光地の持続可能な発展を目指すための知識や、観光者の満足度を高めるためのサービス提供の方法など、観光に関する様々な課題に対する解決策を見つけることができます。
観光は一見、楽しみや休暇の一部と考えられがちですが、それだけではなく、地域経済の活性化や文化交流、環境保全といった側面も持っています。
観光学では、以下のことを研究していきます。
学ぶこと | 内容 |
観光地の開発 | 地域のことをよく理解して、適切な計画を立てることや新しい観光施設を建てたり、いいサービスを提供したり、地域のイベントを企画することを学ぶ。 |
観光資源の管理 | 観光で人々が訪れるための自然や文化などの価値あるもの(観光資源)を大切に使い、長く続けられるようにする方法について学ぶ。 |
観光者の行動分析 | 観光に来る人たちがどのように行動するか、どんな場所を好んで訪れるか、何にお金を使うかといったことを調べより良い観光地を作ることを学ぶ。 |
観光政策の立案 | 観光をより良くするための計画やルールを考えることを学ぶ。 |
観光マーケティング | 観光地や観光サービスの魅力を効果的に伝え、集客を促進するための戦略。ターゲット市場の分析やプロモーション活動を通じて、観光地の認知度を高め、観光客の購買意欲を喚起することが目的。 |
観光学で具体的に学ぶこと

観光学部・学科では、地域資源や観光地の魅力を最大限に引き出す手段を学びます。幅広い観光学の知識と技術を駆使して、観光地や地域社会の持続可能な発展に貢献するプロフェッショナルを養成するのが、観光学部・学科の目指すところです。
ここでは、学ぶことにフォーカスを当てて解説していきます。
観光地域論
観光学部・学科で学ぶ内容の一つに、「観光地域論」があります。観光地域論ではどのようなことを学ぶのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
▼観光地域論で学ぶこと
- 観光地が持つ特性や魅力を学び、観光資源としてどのように活用されているのかを研究する
- 地理学、経済学、社会学など多様な視点から地域を考察する
- 観光地の発展と地域社会との関係についても学ぶ
観光地域論では、観光地が持つ「地域性」を理解し、それを活用した地域振興策や観光地の開発計画を考える力を学ぶことができます。
観光資源論

観光学部・学科で学ぶ内容として次に「観光資源論」があります。
観光資源論とは、観光地としての魅力を生み出す要素、つまり「観光資源」について深く学ぶ科目です。例えて言うならその地域にある、きれいな海、古いお城、お祭りなど、人々が見たり体験したりしたいものが観光資源です。
さらに観光資源論に関して、学ぶことを詳しく見ていきましょう。
▼観光資源論で学ぶこと
- 観光資源とは何か
- 観光資源が観光地を形成し、魅力ある観光地を維持・発展させるためにはどのような要素が求められるのか
- 観光資源の質的・量的な評価方法や、観光資源を最大限に活用するための戦略
- 観光地が直面する環境問題や地域住民と観光業との関係性
- 観光地の課題解決に向けた知識
- 環境保護など持続可能な環境開発
観光資源論は単に、観光地の魅力を分析し最大化することだけでなく、観光地が直面する環境問題など、観光地の課題解決に向けた知識も学ぶことができます。
観光マネジメント
観光学部・学科では、地域資源の価値を最大化するための「観光マネジメント」も学びます。
「観光マネジメント」は観光産業を支える知識と技術を学んでいきます。観光マネジメントに関しても詳しく見ていきましょう。
学べる内容 | 詳細 |
観光地の魅力を引き立てる商品開発、観光施設の運営や管理 | 地域独特の特徴を生かした商品やサービスを作る。 (例)その場所の美味しい食材を使ったレストランメニューの開発、伝統文化を体験できる工房の運営など |
観光政策の立案、観光地をアピールするための戦略 | 観光地を訪れる人を増やすために、地域の魅力を広く伝えるキャンペーンや、SNSを使った情報発信を行う。 |
観光地の資源を活用した地域振興や地域を印象づける方法 | 地域の自然や文化を活かしたイベントや体験プログラムを提供。 (例)地元の食材を使った料理教室、伝統的な工芸品を作るワークショップ、自然散策ツアーなど |
地域の文化や歴史、自然環境を観光客に効果的に伝えるスキル | ガイドツアーでの生き生きとした話し方や、観光パンフレットやウェブサイトにわかりやすく情報をまとめること。 (例)歴史的建造物の面白いエピソードを紹介、自然散策路の見どころを案内板やアプリで解説など |
観光マネジメントは、観光地の魅力を深く理解し引き立て、それをどう伝えていくかという点をメインに学習していきます。
ホスピタリティ論

ホスピタリティ論は、観光学において重要な分野であり、主に「おもてなし」の精神を観光に応用する方法を学びます。ホスピタリティは、旅行者や顧客に対して心地よい体験を提供し、満足度を高めることを目的としています。
具体的には、サービス業の基本的な概念、顧客の期待に応える方法、文化的背景や価値観に配慮した接客技術などが含まれます。さらに、顧客との信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルや、従業員の接客態度や教育・訓練の重要性も学びます。
ホスピタリティ論では、ただ単にサービスを提供するだけでなく、顧客一人ひとりのニーズに合わせたパーソナライズされた対応や、地域や文化に根差したおもてなしの考え方も重視されます。最終的には、顧客満足を追求し、リピーターの獲得や企業のブランド価値向上に繋がるサービス業の運営方法を学ぶことが目的です。
観光マーケティング論
観光マーケティング論は、観光業における市場調査、消費者行動、ブランド戦略、プロモーション活動などを学ぶ分野です。観光地や観光サービスの認知度を高め、集客を促進するための戦略を考えることが求められます。
具体的には、観光市場のターゲット層の分析、競合他社との差別化、効果的な広告・プロモーション手法の実践、観光商品の企画・販売戦略が重要なテーマとなります。デジタル技術の進展に伴い、SNSやインターネットを活用したマーケティング手法も重要視されています。また、観光地のブランディングや地域資源を活かしたプロモーション活動、地域経済の発展への貢献も学ぶべき内容です。
観光マーケティング論では、消費者の心理を理解し、彼らがどのような体験を求めているのかを探ることが重要であり、持続可能な観光を実現するためのマーケティング戦略も学びます。最終的には、観光地や観光事業がどのように市場で成功を収めるかを理解し、実践的なマーケティングスキルを身につけることが目的です。
地域社会との関わりや社会的・経済的影響

観光学部・学科では、「観光地域論」「観光資源論」「観光マネジメント」以外にも「地域社会のこと」「社会的・経済的影響」に関しても学んでいきます。
▼その他に学ぶこと
- 観光やレジャーに関する基本的な知識(観光地の歴史や文化、観光資源の管理と開発、観光マーケティング、ホスピタリティマネジメント)
- 観光が地域に与える影響(地域の経済活性化や雇用創出、地域資源の活用方法、地域住民と観光客との関係など)
- 講義だけでなく現地調査やインターンシップなどの実践的な学習
座学はもちろんですが、インターンシップなど、実際に現地に行き調査も行います。自分の肌で感じ様々なことを観光学部・学科では学んでいきます。
観光学が学べる大学・学部学科

観光学を学びたいのであれば、観光学部・学科に行くのが最善の選択です。
なぜなら、観光学部や学科は観光業界が直面する課題を理解し、解決策を提案するための専門知識を学べるからです。また、実際の観光現場での経験を通じて、理論を現実に適用する能力も身につけることができ観光学に対する多彩な学習も進められます。
大学・学部学科名 | 特徴 |
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観光学を学ぶ大学を選ぶポイント

ここでは観光学を学ぶ大学を選ぶ上でのポイントを4つ紹介します。大学選びの参考にしてみてください。
ポイント | 内容 |
実習やフィールドワークの充実度 | 観光学は理論だけでなく、実践的な学びが重要です。実習やフィールドワークを通じて、実際の観光業界や観光地の運営を体験し、現場での課題を解決するスキルを養うことができます。観光地への実地調査や、観光施設との連携プロジェクトが豊富である大学を選ぶと、学んだ知識を現場で実践できる機会が増えます。 |
大学での語学教育の充実度 | 観光業は国際的な業界であり、多言語対応能力が求められます。英語はもちろん、地域特有の言語や文化に対する理解を深めるための語学教育が充実している大学は、将来的なキャリアに大きなアドバンテージをもたらします。特に、観光業の現場では語学力が重要な要素となるため、語学教育のカリキュラムの充実度を確認することが大切です。 |
留学制度の有無と充実度 | 観光学を学ぶ上で、海外での視野を広げることが非常に有効です。国際的な観光動向や文化の違いを学ぶために、留学制度が整っている大学を選ぶと良いでしょう。また、交換留学や短期留学プログラムが充実しているかどうかを確認することもポイントです。海外の観光業や文化を直接体験できる留学の機会は、実務的な知識や異文化理解を深める貴重なチャンスとなります。 |
就職実績 | 観光学を学んだ後の就職先として、観光業界や関連する業界(ホテル業、イベント業、観光施設、航空業など)での就職が期待されます。大学が提供する就職支援体制や、観光業界とのネットワークがどれほど強固かを調べ、過去の就職実績を確認することが重要です。業界との連携を強化している大学では、インターンシップや就職イベント、キャリア相談などが充実しており、スムーズに業界に進むことができます。 |
観光学を学んだ後の進路

観光学部・学科卒業後は、観光業界への就職、公的機関やNPOでの地域振興、起業など多様な進路があります。この分野は地域経済の活性化に寄与し、新たな観光資源の創出に繋がるビジネスチャンスが豊富です。卒業生は学んだ知識とスキルを活かし、興味や適性に合わせたキャリアを築くことが可能です。
以上のように、観光学部・学科を卒業した後の進路は多岐にわたり、自分の興味や適性、目指すキャリアによって選ぶことができます。
詳しくその後の進路を見ていきましょう。
旅行会社やホテル、観光施設
観光学部・学科を卒業した後の進路としては、一般的に観光産業が挙げられます。具体的には、旅行会社やホテル、観光施設などが主な雇用先となります。
一部ではありますが以下に、それぞれどんな業務を担当できるのかを記載していきます。
・旅行会社での担当業務
旅行会社ではツアープランの企画や旅行商品の開発などの業務を担当することができる 例) ・「季節の花見巡り」や「ご当地グルメ旅」など、新しい旅のアイデアを考えて、それに必要な交通手段や宿泊、食事などを組み合わせたパッケージを作る |
・ホテルでの担当業務
フロントスタッフや宿泊施設の運営、イベントの企画など多岐にわたる業務を担当可能 例) ・部屋や共有スペースの清掃管理、アメニティ(歯ブラシやシャンプーなど)の補充、部屋の設備(テレビやエアコンなど)が正常に動作するかのチェック。 ・ホテル内での結婚式や会議、特別なディナーイベントの企画。 |
・観光施設での担当業務
施設の運営やPR活動、地域との連携などの業務を担当可能 例) ・SNSやウェブサイト、パンフレットを通じて、施設の魅力や新しいイベントを広く知らせる活動。 ・地元の企業や団体と協力してイベントを開催したり、地域の観光促進活動に参加する。 |
観光学部・学科の学生は、多くの場合、インターンシップやフィールドワークを通じて、観光産業の現場での経験を積む機会を得ています。これにより、実際の業界での仕事の流れや雰囲気を肌で感じることができ、親しみやすい進路先となります。
地方自治体の観光課

進路として、地方自治体の観光課での勤務が挙げられます。
地方自治体の観光課では、地域の観光資源を活用して地域振興を行うための様々な業務を行います。具体的には、以下の業務を担当していきます。
- 観光情報の収集・分析、観光地の開発、観光イベントの企画・運営
- 新たな観光資源の発掘や、地域の特性を生かした観光プランの立案
観光学部・学科では学んだ観光理論やマーケティング、地域資源論などを活かし、地域の観光業をリードする役割を担うことになります。地方自治体の観光課は、地元愛に溢れ、地域の魅力を発信したいという方にとっては、まさに魅力的な進路と言えるでしょう。
独自の観光プランを提案する旅行コンサルタント
注目されているのが、独自の観光プランを提案する旅行コンサルタントです。
旅行コンサルタントの仕事内容は、以下の業務を担当していきます。
- 顧客のニーズや予算に合わせて最適な旅行プランの提案
- 旅行の手配からフォローアップまでトータルにサポート
観光学部・学科で学んだ知識を活かし、地域の魅力や観光資源を最大限に引き出す旅行プランを作成。地域の歴史や文化、自然、食事などの情報を総合的に理解し、それを基にして顧客に満足度の高い旅行体験を提供します。
旅行コンサルタントとして活躍することは、地域の魅力を発信し、観光業界の発展に寄与することにも繋がります。顧客に対する地域貢献価値を、最大化できる進路と言えるでしょう。
観光地の魅力を伝えるライター

観光地の魅力を伝えるライターという職業も目指すことができます。これは観光地の魅力を正確に、かつ魅力的に伝えるためには、その地域の自然や文化、歴史を深く理解し、それを他の人々に伝える力が必要とされるからです。
ライターの業務は
- 観光地や地域の特性を活かした情報発信
- 記事内容の校正校閲
などが挙げられます。
Webが主流となるため、文章構成能力はもちろんですが、インターネット集客の知識やマーケティングなどの知識が活かせる進路です。
観光地の開発を担当するプロジェクトマネージャー
目指せるひとつの職種として、観光地の開発を担当するプロジェクトマネージャーのポジションもあります。
プロジェクトマネージャーは、観光学の知識を活かし、新たな観光地を創出したり、既存の観光地の魅力を再発見し、それを具体的な形で市場に送り出す役割を果たします。
プロジェクトマネージャーの業務としては
- どのようなビジネスをしていくのか、どう発展させていくかという事から、その具体的な施策の実行
- プロジェクト全体を統括する責任者
という業務を担当することが多くなります。
大学院進学

観光学部・学科を卒業した後の進路は多岐にわたります。即戦力として社会に出ることを選ぶ学生も多い中、大学院進学を選ぶ学生も多くなっています。
大学院進学を選ぶ学生が増えているのは、観光学がまだ比較的新しい学問であり、深く学びたいという学生が多いからです。大学院では、一層専門的な知識を学び、観光業界のリーダーとして活躍するためのスキルを磨くことができます。
大学院進学後は、どのような進路やキャリアを選択していくのでしょうか。以下に記載していきます。
- 大学や専門学校での教員
- 観光学の理論を深掘りしていく研究者
- 地方の活性化に関わる行政・地方自治体
- 国際機関や政府に属さない、独立した組織(NGO)
上記のように、大学院を卒業すれば、あなたの視野は広がり、多様なキャリアパスが待っています。教育者や研究者として、または地域創生や国際交流の現場で活躍することで、観光業界の発展に寄与することが可能になります。
向いている人の特徴

観光学は、観光地を訪れる人々の心を満たすための学問です。そのため、以下のような特徴を持つ方に特に向いている学問と言えます。
- 人々が旅行を通じ、それが自分たちの生活や価値観にどのように影響を与えるのかということに興味がある人
- 観光事業の運営や宣伝活動に関心がある人
- 地域を活性化させたいという熱意を持つ人
- 広い視野で物事を考える能力がある人
- 地域の文化や歴史に敬意を持ち、それを大切にしたいと考えている人
- 旅行業界で働きたいと考えている人
- 人と接することが好きな人
- 語学を学ぶ意欲がある人
そのため、人々が楽しみ、新たな発見や感動を得られるような観光地を作り出すことに情熱を感じる人にとって、より学びたい方であれば大学で選考する事は非常に理にかなった選択と言えます。
よくある質問

観光学や観光学部でよくある質問をまとめました。
観光学部に合格するために必要なことは?
観光学部に合格するには、一般受験であればまず、基礎学力の向上。総合型選抜やであれば観光学の理解を行いましょう。
試験方法 | 具体的な対策 |
一般入試 |
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総合型選抜 |
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これらの学習を通じ基礎固めを行うことがおすすめです。
学費はどのくらいかかりますか?安く抑えるには?

観光学部の学費は、大学や学部によって異なりますが、国立大学で年間約53万円、私立大学で約120万円と言われています。
少しでも安く抑えるには
- 国立大学に行く
- 奨学金制度を利用する
- 自宅から通学する
など、工夫を行うと良いでしょう。また、アルバイトを行い学費に充てるのも方法のひとつです。
関連する学問は?
観光学には関連する学問も多く存在します。大きく分けると以下の5つが挙げられます。
関連する学問 | 学問の概要 |
地理学 | 観光地の場所や特徴を理解する |
心理学 | 観光客の欲求や満足感を学ぶ |
経済学 | 観光による地域のお金の動きを学ぶ |
歴史学 | 観光地の過去や物語を探究する |
人類学 | 観光地の文化や人々の生活を学ぶ |
地理学では、観光地の地理的特性や観光地形成の過程を研究し、心理学では、観光客の心理的動機や満足度を分析します。
3つ目の経済学では、観光産業の経済的影響や観光地の経済開発を調査します。
さらに、歴史学や人類学では、観光地の歴史的背景や文化的価値を探求します。これらの学問分野からの知見は、観光学の理論構築や実践に大いに貢献しています。
観光学を学ぶということは、これらの多様な学問分野と交わり、観光という現象を多角的に理解することを意味します。そして、その理解を基に、観光がもたらす社会的、経済的、環境的影響をより深く理解し、持続可能な観光開発につなげるための知識と技術を習得することです。
この記事のまとめ

この記事では観光学とは何かということや、観光学部・学科に入学後何を学ぶのか、その後の進路やキャリアについて触れてきました。
最後に、今回解説した中で特におさえてほしいポイントをまとめます。
- 観光学は、旅行や観光に関する現象を、歴史、文化、経済、社会などの視点から研究する学問
- 観光事業や地域活性化などに情熱を持っている人が学ぶのに向いている
- より深く学ぶには、観光学部や学科のある教育機関に進学する
- 学んだ知識とスキルを活かし、興味や適性に合わせたキャリアを築くことが可能
観光学や観光業界は多様性に富み、無限の可能性を秘めています。
進路の一つの選択として考えている方は、観光学関連の書籍の購入、イベントやオープンキャンパス、学べる学校の資料請求などを行い、リサーチや体験を通じて夢への一歩を踏み出してみましょう。
この記事の監修者

竹内 健登
東京大学工学部卒業。総合型選抜並びに公募推薦対策の専門塾「ホワイトアカデミー高等部」の校長。 自身の大学受験は東京大学に加え、倍率35倍の特別選抜入試を使っての東京工業大学にも合格をし、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。 高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると約10年。 ホワイトアカデミー高等部の創業以来、主任講師の一人として100人以上の高校生の総合型選抜や公募推薦をはじめとした特別入試のサポートを担当。 早慶・上智をはじめとした難関大学から中堅私立大学まで幅広い大学に毎年生徒を合格させている。 2023年には、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本を日経BPから出版。